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【人】 秋月壮真なんでって、それは…… 外の世界は危険だから…… きみを守るためだよ [────そうだよね、センセイ? ただ現在の自分は配信を通じて僅かながら 他者と触れ合って何よりきみと出逢って 危険なばかりじゃないって知ったのだけれど……。] (1) 2024/05/26(Sun) 3:06:50 |
【妖】 秋月壮真[「ハツナ」の投稿を見て まず目に留まったのは「顔」だ。 ……と言うと語弊があるが 単に容姿の美しさに惹かれた訳ではない。 とある少女の面影を彼女は宿している気がした。 壮真の幼少期の記憶は酷く曖昧である。 それは自身の心を守る機構が働いている為。] ($0) 2024/05/26(Sun) 3:08:33 |
【妖】 秋月壮真[秋月美奈子という 世界に名だたる天才ピアニストが居た。 恵まれた指の長さ。感性の鋭さ。 圧倒的な表現力に人々は魅了された。] 「どうして私なのよ……ッ!?」 [音楽の神に愛された彼女は病魔にも愛された。 百年でもピアノを弾き続けたかったのに。 有名な指揮者との間に奇跡的に子を授かると 籍は入れないまま人知れず産んだ。 子もある意味天才だった。 それを、美奈子は利用することにした。] ($1) 2024/05/26(Sun) 3:09:06 |
【妖】 秋月壮真「壮真、貴方はそれでいいの」 はい、センセイ ありがとうございます 「次も私の演奏をよく聴いていて」 はい、わかりました 「貴方は私の弾いた通りに弾けばいいの」 ($2) 2024/05/26(Sun) 3:09:22 |
【妖】 秋月壮真[自分の表現する音楽を後世に 正確にそのまま伝えるための楽器だ。 長時間のコンサートに耐えられるよう 毎朝走りピアノを弾くことを義務付けた。 変な癖がついてしまっては困る。 レコードでも聴いたのか教えていない曲を 勝手に弾けば躊躇いなく折檻した。 そう、楽器に意思は要らない。] 「これは貴方を守るためだから」 [社会性も要らない。 学校には碌に行かせなかった。 音楽大学に行かせる為に必要な資格は通信で良い。 支配欲には歯止めが効かない。 部屋にカメラと鍵をつけた。 「視られる」ことが与える影響を考えもせず。] ($3) 2024/05/26(Sun) 3:10:43 |
【妖】 秋月壮真[子にとって初めて人前で弾く機会。 いつどこでどう行われたかは、憶えていない。 ただただ人の目が怖かった。 無機質なレンズが一斉にこちらを向いているようで。 聴こえ過ぎる耳も相まって全てが敵のよう。 センセイが言うように外の世界は恐ろしい……。] ……っ [生まれて初めてミスをした。 二人以外の誰も気づきはしない、だけど確実なミス。 たった一音だけ センセイのニュアンスと異なる弾き方をした。] ($4) 2024/05/26(Sun) 3:12:05 |
【妖】 秋月壮真はぁ……はぁ……っどうしよう……っ [思わず会場から外に出たが逃げる場所などない。 センセイは怒らせなければ優しい。 でも優しくないセンセイは……。 膝を抱えて肩を震わせていると小さな小さな足音がした。 顔を上げると自分と同じくらいの子供。 偶に食べるあのおいしい果物みたいな色の瞳がふたつ。] ($5) 2024/05/26(Sun) 3:13:22 |
【妖】 秋月壮真[すごく素敵な、カッコイイ演奏だったと。 素直な感想を伝えてくれたように記憶している。] ……ありがとう [失敗でしかないのに。 だけどいつのまにか震えはおさまって。 帰宅後、一晩中折檻は続いたが 受けている間 耳に残った少女の声は心の支えとなった。] ($6) 2024/05/26(Sun) 3:14:26 |
【妖】 秋月壮真[それから時は過ぎ、美奈子がこの世を去ると 身体ばかり大きく育ち中身の伴わない青年が残された。 独りでは何をしたら良いか判らない。 美奈子にとっては不幸なことに その後の指針を示す前に亡くなってしまっていた。 青年にとっての幸運はそれが済んでいたら 自身の命尽きるまで母親が入力した通りに動く ロボットであり続けたこと。 入ったばかりの大学を休学し 朝のランニング以外引きこもる毎日。 田中の勧めにより自宅で出来る動画配信を始めると 様々な意見が聞けて興味深かった。 リクエストという形で指示を受けると 行動範囲が広がって色々なことにチャレンジできた。 人が混まない時間を狙えば 入って食事をすることができるくらいに。] ($7) 2024/05/26(Sun) 6:47:19 |
【妖】 秋月壮真[中でも────、] 『こんばんは。 初めてコメントさせていただきます。 すごく素敵な、カッコイイ演奏ですね』 [時計の針を動かしてくれたのは、そのコメント。 それが、始まり。] ($8) 2024/05/26(Sun) 6:47:33 |
【独】 初波華音/* オアーーーーーーーーーーーーーッッ ソウマくん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! ( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; ) ( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; ) えーーんえーーんすきです( ;ᯅ; )( ;ᯅ; ) 救わなきゃ( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; ) (-0) 2024/05/26(Sun) 7:16:01 |
【人】 秋月壮真[キッチンでミキサーに材料を放り投げる。 くり抜かれた壁の間から リビングのモニターが見える。 そこには自室の扉の上につけられた 監視カメラの映像が映し出されていた。 こてんと横になる彼女がかわいくて 思わず口元が緩む。でも────] あの拒絶の仕方……、 見守るのは相手の為じゃないのか? 迷惑にしかならない……? でも、だって、センセイは…… [もしかして自分も、センセイにそうされるのを もっと嫌がったり憤ったりしても 良かったのだろうか。 モニターに映る華音に触れようとして、やめる。 その指で電源を落とした。] (3) 2024/05/26(Sun) 8:15:05 |
【人】 秋月壮真[ぶるり。悪寒がして、服の上から腕を摩った。 ずっと一緒に居たいのに、駄目なのかな。 食べ物の美味しさを ピアノを弾く楽しさを 教えてくれたのは華音だ。 行動の誤りだって きみが指摘してくれなきゃ解らないよ。] (4) 2024/05/26(Sun) 8:15:48 |
【人】 秋月壮真[グリーンスムージー入りのグラスと 封のされた水のペットボトルを手に戻ってきた。 コンコン、ノックしてから鍵を開ける。] ……入る [彼女はどこで何をしていただろう。*] (5) 2024/05/26(Sun) 8:16:07 |
【人】 初波華音すーーーーーーーーーーっっ ……は〜〜〜〜〜……♡ えーん サイコーにいいにおいがするよお うちのルームスプレーより断然落ち着く…… 永遠に嗅いでたい………… ソウマくん……なんでぇ…………??? [部屋の主が居ないのを良いことに、 ベッドに顔を伏せて 思う様その匂いを吸い込んでいた。 拐った人間が拐った人間なら 拐われた人間も大概であった。 見方によっては糺弾されるのはこちらである。] ごめん、って素直に謝ってたし 全然会話が通じないってわけではなさそう……? ……な、気もしてきたわね ソウマくんが怖いことするはず、ないもの (6) 2024/05/26(Sun) 10:23:26 |
【人】 初波華音[どうして彼がこんなことをするのか 目的も理由もまだよくわからない。 そもそも私は、彼のことを知らなさすぎる。 一緒に居たい。居てほしい。 許されるなら全部知りたい。聴かせて欲しい。 そう思った気持ちは、まだ変わってない。] ……うん、 様子を見よう……!! [決断を口にした瞬間、扉をノックする音が聴こえて びくりとベッドから跳ね起きた。 鍵が開けきられる前に椅子へと高速移動して 手櫛で髪を整える。元々座っていたかのように。 ……ん? あれってもしかして監視カメラ?? ア〜〜〜まさかさっきの全部見られ…… いやいやいや。見なかったことにしよ。] (7) 2024/05/26(Sun) 10:23:31 |
【人】 初波華音──おかえり、なさい [戻ってきた彼の手元には緑のスムージーとお水。 桃に限らずスムージーが好きなのかな。 ……そう思いたいだけかもしれないけど やっぱり優しいよね、ソウマくんは。 うちのお兄ちゃんはノックもしてくれなかった。*] (8) 2024/05/26(Sun) 10:23:34 |
【人】 秋月壮真[ペットボトルを一旦小脇に挟んで鍵と扉を開けた。 いま飛び出したりなんかしてこられたら 咄嗟には捕えられないだろう。 ただ玄関も内側から鍵を使って開ける必要があるから 鍵束さえ奪われなけれは問題はないのだけれど 彼女が出て行こうとしたとして 無理矢理引き止めるのはどうなんだろう。 確固たる意思で睡眠薬まで盛ったのに わからなくなってしまった……。] (9) 2024/05/26(Sun) 17:07:13 |
【人】 秋月壮真[扉から顔と半身を覗かせる。 彼女はベッド、ではなく椅子に座っていた。] えっ [耳と目を疑って、一度バタンと扉を閉めた。 すごくかわいい顔で、 おかえりを言われた気がする。 夢?] (10) 2024/05/26(Sun) 17:07:39 |
【人】 秋月壮真[もう一度開けて中に入る。 間違いなく自分の部屋に、華音がいた。 簡素な部屋に咲いた一輪の花だ。 もたつく手で鍵穴に鍵を刺すのを 何度も失敗しながら施錠して向き直る。 出た時と雰囲気と態度ががらっと変わっていて……、 疑いたくはないんだけれど 何かを企んでいたりするのだろうか。 だけど、例えそうだったとしても 彼女のことが好きな想いは変わらないし 帰したくない方向に一気に気持ちが傾いた。 欲望に忠実な自分が嫌になる。] えっと……、ただいま……? [声音にすると、ひどく懐かしい挨拶だった。 最後に口にしたのは一体いつだっただろう。 こんなにもホッとするものだったのか……。 それはきっと、対の言葉をきみが投げてくれたから。] (11) 2024/05/26(Sun) 17:08:17 |
【人】 秋月壮真……俺はいつも朝はこれだけなんだけど よかったら 足りなければ何か買ってくる あと水も [彼女の傍にある机の上に二つともどうぞと置いた。 別に手をつけなくても気にしない。 薬を盛ってきた人間の運ぶものが 信用されないのは当然だ。] (12) 2024/05/26(Sun) 17:08:22 |
【人】 秋月壮真改めて……、嫌なことをして悪かった きみのためなんて言ったけど 俺がしたいだけだったんだと思う 華音のことがもうずっと前から好きだから [眉尻を下げて謝罪した。 彼女に想って貰えていた暁ソウマは 画面の外には存在しない。 ボロボロで、犯罪者で、今更少し悔やんでいて だけど浅ましくて、 帰って良いと自分から言うことも出来ない、 何も持ってはいない、 ただきみのことが好きなだけの秋月壮真だ。*] (13) 2024/05/26(Sun) 17:09:41 |
【独】 初波華音/* えーーーんソウマくんすき( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )( ;ᯅ; ) (-4) 2024/05/26(Sun) 17:28:46 |
【人】 初波華音えっ [開かれかけた扉が、なぜかすぐに閉まった。 扉の隙間から顔を覗かせた彼は こちらを見て驚いていた気がする。 なになに、私何か変なこと言ったかしら!?] お、おかえり、なさい……?? [一拍置いてまた開いた扉に、 もう一度同じ言葉を投げかける。 別に隙を突いて部屋を飛び出そうとはしないし、 ソウマくんの手元の鍵束を奪おうともしない。 きっちりと椅子に座って、両手を膝上に置いて また鍵を施錠しようとしている彼をじっと見つめる。 何か焦っているのか、……何に怯えているのか。 さっきの毅然とした態度とは打って変わって、 ただ鍵穴に鍵を差し込むだけの作業にも 手こずっている様子の彼を。 ただいま、と素直な挨拶が返れば 少しだけ肩の力が抜けた。] (14) 2024/05/27(Mon) 0:04:40 |
【人】 初波華音[机の上に置かれたスムージーと水を見る。 ソウマくん自ら用意してくれたスムージーなのに 今の私は、すぐに飲もうって気にはなれない。 彼がまた、私の名前を呼ぶ。 心臓は勝手に跳ね上がって脈打つ。 喉から手が出るほど欲しかった言葉に 頬もひとりでに紅潮してしまう。 だからこそ、泣き出したくなる。 感情の処理が追い付かないから。] 私、も…… ソウマくんのことが、好き 初めて配信を観たときから、ずっと好き でも、……私はソウマくんの ほんとの名前が何なのかも、知らない [教えて。私を想ってくれる、君は誰?] (15) 2024/05/27(Mon) 0:05:05 |
【念】 初波華音[黙って薬を混ぜたり 勝手に閉じ込めたりしたのは、 それが後ろめたいことだって ちゃんとわかってるからでしょ? 重ねる謝罪が裏付けしている。 好きなら何をしてもいいわけじゃない。 多少は後悔している、そんな風に聴こえる。 のこのこ連れ出されてひょいひょい飲んだ私自身にも 責任は少なからずある。 でもね、残念ながらさ、冷静に考えれば 閉じ込めたい気持ちもわかっちゃうのよ。 他の知らない女の子と恋に落ちる君を想像して 一晩中泣き明かしてしまった私には。 ──だから全然嬉しくないわけでもない。 むしろその弱さに愛おしささえ感じる。 そんなにも熱い想いを、 自分に向けられる想定が全くなかったものだから 驚きと恐怖の方が勝ってしまっていただけで] (!0) 2024/05/27(Mon) 0:06:54 |
【人】 初波華音……ソウマくんだけが悪いわけじゃ、ないよ。 でももしソウマくんが 本当に悪かった、って 思ってくれてるならさ…… 足りなければ買ってくる、じゃなくて 一緒に買いに行けない? ダメ?? [彼の顔を下から覗き込んでみる。 配信では絶対に見られなかった角度だ。美。 一瞬怯む。いや怯むな華音。] (16) 2024/05/27(Mon) 0:07:03 |
【人】 初波華音もし私が逃げるかも、って心配してるなら ほら、こうやって 手、ずっと繋いでて。 私は逃げないし、ちゃんとここに帰ってくるから。 ソウマくんが私を守ろうとしてくれるなら、 私も絶対にソウマくんのこと守るから。 安心して。 それで……ね もっと色々お話してみよ? で、 一緒に幸せになれる方法、考えてこ? [口で言っても信用ならないかもしれない。 聴いてくれるかどうかもわからない。 でも、言葉にしなければ何も伝わらない。 手を取ってくれたなら握り返して、 用意してくれた一杯を思い切って口にする。 これで自分の身にまた異変が起きるようなら そのときはもう、彼に身を委ねるしかない。*] (17) 2024/05/27(Mon) 0:08:13 |
初波華音は、(:3(:3[布 (a0) 2024/05/27(Mon) 5:58:56 |
【人】 秋月壮真[頬を染める華音がかわいい。] ……え、…… [まだ彼女は自分のことを好きだと言ってくれた。 ずっと好きだと。 どうして? 望まないことをしたのに。 やっぱりこれは夢なのか。] (18) 2024/05/27(Mon) 16:57:44 |
【妖】 秋月壮真[自分が知る愛の形はこうやって 相手を無理矢理閉じ込めるものしか知らず 会話を重ねていけば人間の浅さが隠せなくなる。 だから薬が手取り早かった。 切り取られた時間と四角の枠の中に映すのが 己の中で一番まともに見える姿で 知られる毎に失われる想いと確信していたから 自分だけが抱き続けるので良かったのに きみの中から消えるのが怖くなってしまった。 最後までは言われなかったけれど "ソウマくんはそんなことしない"のだ。 だから謝罪をして、いまはまだ、 正しく過ちを理解出来てはいないのだけれど 理解出来るようになりたい。 きみが抱く理想の姿を目指すという訳ではなく きみの前で恥じずに居られる自分になりたい。] ($9) 2024/05/27(Mon) 16:58:04 |
【人】 秋月壮真[下から覗き込まれる。かわいい。 見惚れる。……そんな場合じゃなかった。 そちらから出されると思っていなかった手を 恐る恐る取れば握られて、瞬いた。 視線の先でグラスが傾いて、 自分はその場に膝をついてしまった。 勿論変なものは入れていない。 田中さんが買ってきてくれた小松菜とりんご。 手早く栄養とカロリーがとれる、ただそれだけの。] (19) 2024/05/27(Mon) 16:58:13 |
【人】 秋月壮真[膝と膝の間にお行儀よく揃えられた爪先がある。 目線の高さが逆転して 繋いだままの手は彼女の膝の上。 まるで縋り付くみたいな体勢になった。 事実、自分の心は彼女に縋り付いていた。] 一緒に何かするなんて 考えたこともなかった 本当に手を繋いでていいの……? 帰ってきてくれる……? そんな、 [都合の良い話があっていいのかって、 彼女が行動で示してくれても まだ少し疑ってしまっている。 彼女は、想像していたより芯が強い人だった。 益々惹かれていくから、過ぎた幸福に震えてしまう。] (20) 2024/05/27(Mon) 16:58:35 |
【人】 秋月壮真[繋いだままの手を握る。 彼女の手は冷んやりとして気持ちが良い。 不思議と力は全然込められなかった。 強くしたら壊してしまうから丁度良いけれど。] 嫌われるのが怖い、けど…… 一緒に出掛けたり、色々……はな……話す 大好きな華音と、一緒に、幸せになりたい [望んでも許されるなら。] かわいくてきれいで妖精さんみたいで ピアノの演奏には静かに耳を傾けてくれて 弾き終わると元気にはしゃいで感想を聴かせてくれて 全部がかわいくて本当に本当に大好きなんだ こんな俺を見限らないでくれて優しいし 芯がしっかりしていて益々すき…… [喋るのは苦手だけど、 好きな人のことを話す時だけ矢鱈饒舌だった。 でも、急に熱く語ったのがいけなかったのか……。] (21) 2024/05/27(Mon) 17:00:20 |
【人】 秋月壮真……そういえば、まだ名乗ってなかった 俺は秋月壮真 四季の秋に、夜に浮かぶ月 壮観の壮に、まことの……? [ぐらり。世界が揺れる。 違う、揺れたのは自分。] (22) 2024/05/27(Mon) 17:01:46 |
【人】 秋月壮真……? 、? [身体が重くて、怠い。 力が入らなくて、ずるずると床に蹲ってしまう。 フローリングが冷たくて気持ちいい。 ……そう感じるのは、発熱してるからだって、 理解するのは、きっともう少し先。 意識とともに手を離してしまった。 服のポケットから覗く鍵束が、きらりと輝いた。**] (23) 2024/05/27(Mon) 17:03:22 |
【独】 秋月壮真/* 神対応のところにお手を煩わせるの申し訳なさすぎる件 ごめんなさい!! つみあげたぶっ倒れフラグを 俺はどうしたらいいかわからなかった (-9) 2024/05/27(Mon) 17:09:38 |
【人】 初波華音[自分から差し出しておいて、 取られた手が溶けそうに熱かった。 吸い込まれそうなシアンの瞳と まともに視線がぶつかるものだから、 至近距離の美の圧にも折れそうになった。 悲鳴を上げなかった私を褒めてあげたい。 ソウマくんが持ってきてくれた謎ドリンクは、 ヘルシーこの上ないさらりとした一品だった。 推定小松菜の苦みをりんごの甘さが和らげている。 見た目よりも飲みやすくて、結構美味しい。 バナナや桃を加えたらもっと美味しくなるかしらね? なんて考えながら一気飲みしている間に ソウマくんは、その場で膝をついていた。 自然と目線の位置が逆転して 彼を見下ろす格好になる。] (24) 2024/05/27(Mon) 22:13:21 |
【人】 初波華音考えたこともなかった、か ソウマくんは、 私と一緒に何かするのは……嫌? ……私は、 二人でいるのに私を置き去りにして 独りよがりでいられる方が、ずっといや そんなの、さみしい (25) 2024/05/27(Mon) 22:13:25 |
【人】 初波華音[握った手に力を込める。 上半身を少し前に倒す。 本当だよ、って言葉にする代わりに 彼の額にこつりと自分の額をくっつける。] 繋いでて欲しいの。帰ってくるから ソウマくんを大好きな私を舐めないで? [口では啖呵を切ってみせながら、 やっぱりまだ恥ずかしさの方が勝って 触れているところ全部が熱かった。] (26) 2024/05/27(Mon) 22:13:38 |
【人】 初波華音ソウマくんに嫌われるのは 私もすごく、……すごく、怖いの ……でも せっかく一緒にいられるなら、 いろんなことを話して、一緒に経験して、 一緒に出掛けたりもしたいな きっと……ううん、ぜったい 一緒に幸せになれるよ! [他ならぬ君がそう望んでくれるなら、 嫌いになるどころかもっと好きが増えてゆくのだと思う。 現にほら。] (27) 2024/05/27(Mon) 22:14:07 |
【人】 初波華音ま、待って 待って、待って……!??!? その声で一息に褒められたら流石に ちょっと正気でいられないっていうか ほ、本当に……!!??!!?? …………あ、りがと 嬉しい [ボイスレコーダーがこの場にないのがもどかしい。 一言一句大切に録音して永久保存したいのに。 あまりに嬉しいと、言葉がうまく出てこないものね。 触れ合っている掌だってどんどん熱くなってしまう。] (28) 2024/05/27(Mon) 22:16:24 |
【人】 初波華音そっか、 ソウマくんは壮真くんだったのね うう〜〜〜本名もかっこい……秋月? どこかで聞いた、ような………… [両親が好きでよく聴いていたクラシックのCD。 世界にその名を轟かせた天才ピアニスト。 あの人も確かそんな名前じゃなかったかしら? 名前は確か、 喉元まで出かかっている名前を思い出したとき 突然、ゆらりと視界が開けた。] ……ん? 壮真くん? [繋いだ手はまだ熱い。 というか、そういや妙ね。 いくらなんでも熱すぎる。] (29) 2024/05/27(Mon) 22:17:25 |
【人】 初波華音──っ、 壮真くん!!! どうし……うわ熱ッ もしかして熱出てる……!? [椅子から滑り降りて顔色を確かめてみれば そうしている間にももう、 意識が朦朧としている様子で] ど、どうしよ…………!! とにかくベッド行こ!?!!? 壮真くん、壮真くん立てる!!? 誰かお家の方は──居なさそう、か ……ごめん、ちょっと触るね あと少しだけがんばって……! (30) 2024/05/27(Mon) 22:17:36 |
【人】 初波華音[つい数分前の会話の掌を返すようだけれど 緊急事態だ。許されたい。 返事があっても、なくても 彼の片腕を自分の肩に回させて、 担いで引きずるようにして身体を持ち上げ ベッド上に無理矢理押し倒す。 室内を見渡して目に留まったのは さっき彼が持ってきてくれたペットボトルの水。 封を開け、その水でハンカチを軽く濡らして 取り急ぎの応急処置として彼の額に置いた。] ……全然気付けなかった…… ごめんなさい、ごめんね壮真くん 冷却シートとか体温計とか解熱剤とか、 どこかにあると良いのだけど…… ──あっ [ポケットの端に鍵束が見えた。 彼をここに一人置いて行って良いものかどうか。 でも……、躊躇う時間も今は惜しい。] (31) 2024/05/27(Mon) 22:18:41 |
【人】 初波華音壮真くん、借りるわ すぐ戻ってくるから待ってて! [起こしてしまわないようにそっと鍵を開けて 階下へと向かって駆け出した。 十数分後には、 思い付く限りの看病グッズを両腕いっぱいに抱えて 部屋に戻ってくるはずだ。*] (32) 2024/05/27(Mon) 22:19:43 |
【念】 初波華音[娘に『華音』と、息子に『奏汰』と名付けるくらいだ。 生業にするほど才があったわけじゃないけれど、 両親は音楽を愛していた。 実家には、クラシックのCDが何枚もあったし 毎週日曜の朝には演奏会のテレビ番組が流れていた。 グランドピアノは流石になくても、 アップライトピアノならあった。 当時の私は今以上に落ち着きがなくて ピアノよりも人形やぬいぐるみ遊びに夢中で、 カノン以外の曲にそこまで興味が持てなかった。 ソルフェージュの初級レッスンを受けた後は いちばん簡単な楽譜のカノンを 遊びで弾く程度になってしまった。 いつだったか、両親に連れられて 家族でお兄ちゃんのピアノの発表会に行った。 静かにしてようね、なんて言われながら 観客席のいちばん後ろの席に座った。 夜の静寂に包まれる客席。 明るく照らし出される舞台。 どんな演奏会だったかほとんど憶えてない。 ただ、ひとりだけ 気になった子がいた。] (!2) 2024/05/28(Tue) 6:14:03 |
【念】 初波華音[ぱっと見、同い年くらいに見える男の子。 淡いエメラルドの髪が スポットライトの灯りに透けて、 深いシアンの瞳が宝石みたいに綺麗。 まるでお人形さんみたい。 見惚れるほど整った顔立ちをしたその子は ピアノの前に座ると、 その外見からは想像もつかないような 大人顔負けの美しい音色を奏で始めた。 カッコいい……!! 音に聴き惚れ奏者に見惚れ、 幼心に凄い子が居るんだって思った。 演奏が終わった瞬間会場を飛び出して、 走り回っているうちにその子を見つけた。 ……でもなぜかその子は怯えたように震えていて、 どうかしたのかなって思いながら 怖いもの知らずの私は話しかけた。] (!3) 2024/05/28(Tue) 6:14:14 |
【念】 初波華音……ないてるの? だいじょーぶ? あのね、あのね さっきの、 すごくすてきなカッコイイ演奏だった!! [語彙力ゼロ。でも心からの感想。 笑った顔が見たくて笑顔を向けた。 両親に何も言わず勝手に居なくなった私は 帰宅後こってり絞られて泣いて、 そっちの記憶の方が色濃く残ってしまった。 どうして今まで忘れてしまっていたのか きっと、ソウマくんに夢中だったからだ。*] (!4) 2024/05/28(Tue) 6:14:21 |
【人】 秋月壮真嫌じゃ、ない…… 自分が誰かと何かをする想像が 出来なかっただけで…… 華音がさみしい? それは……嫌だ [彼女が自分を変えてくれる。 世界が広がって、音色だってまた変わるだろう。 センセイはそれが嫌で俺を閉じ込めたのかな。 ] (33) 2024/05/28(Tue) 18:47:18 |
【人】 秋月壮真[自分なら閉じ込められたとしても きみがいるならそれだけで良い。 寧ろ他の誰にも邪魔をされずに きみにだけおはようを言って きみのことだけを見て きみの吐息で肺を満たして きみの爪や髪がどれだけ伸びたかに気づいて きみにだけおやすみと伝えて眠る そんな生活に憧れてすら……。 でも、きみがさみしいなら望むことが誤り。] (34) 2024/05/28(Tue) 18:47:22 |
【人】 秋月壮真[額同士が重なれば 近すぎてピントが合わず二度、三度と瞬きをして 左の目、右の目と順番に見た。 すごくきれいで、宝石みたいだった。 こんなに近い……、って意識する前から顔が熱い。] …………は、い [舐めないでと言う彼女は凛々しくて 思わず敬語になってしまった。 かわいい上に格好いい。だいすき。 ……どちらかと言うと彼女が何処かへ行くなら 自分のような強引な手段をとる自分以外の 悪い虫がつくことが心配事になりそうだが 目の前の光景を網膜に焼き付けるのに忙しくて それを考える余裕は今はない。] (35) 2024/05/28(Tue) 18:48:03 |
【人】 秋月壮真[頭の上から足の先まで愛おしさが 詰まりに詰まったきみのこと 万が一にも十万が一にも億が一にも 嫌ってしまう日がくる筈がないのに 自分にそうされるのが怖いときみは言う。 きみがどれだけ魅力的なひとか 言葉にし尽くせないけれど その一端くらいは知るべきだ。] 余り外出しない方だから 不便をかけてしまうと思うけど…… ……うん [自分はもうとっくに幸せを感じていて きみがくれる幸せをきみにも貰って欲しい。 閉じ込めて自分だけのものにしたい欲は 正直な所まだ完全に消えた訳じゃない。 だけどきみが自分のことを慮ってくれるから 部屋以外で過ごす未来にも光が見えた気がして……、 ぎこちなく微笑んだ。] (36) 2024/05/28(Tue) 18:48:56 |
【人】 秋月壮真[慌てるその表情もその声もみんなかわいかった。 動画に収めて何万再生もしたいのに (勿論許可をとってから) スマートフォンを取り出すのも億劫なくらい 腕が、身体が重かった。] ……………………? [床の冷たさが心地よくて、 永住しても良いなんて馬鹿なことを考えた。 だけど、なにかぐいぐいされてるような……? 最後に測った時は七十何kgだっただろう、 折り畳んだ自分の巨体を支えようとしてるのが 朧げながら判れば、運ぼうとしてくれている方向に 鉛のように重い身体を持ち上げた。] (37) 2024/05/28(Tue) 18:51:46 |
【独】 初波華音/* うっうっ( ;ᯅ; ) 華音ちゃん愛されてる( ;ᯅ; ) りんとが泣いてしまう( ;ᯅ; )( ;ᯅ; )えーーんすき いっぺんふたりきりの世界で生きてみてもええのんとちゃうか……??とおもいます 華音ちゃんがなんで慌てて外出たがったのか実はりんともまだよくわかっていません……(??)得体が知れない故に過剰に怖くなっちゃったのはあったのかも ソウマくんに出逢うまでの周囲の野郎どもがろくでもなさすぎて疑っちゃったりもしたのかも ソウマくんはそんなことしないのに…… 薬を盛ったり隠し撮りしたりしなくてもソウマくんの頼みなら断らないのに、って自分では思ってるから、信用ないのが悲しかったとかもあるのかな……(?)長く一緒に居続けることで嫌われてしまう可能性も恐れてるのかもしれない…… ふたりきりになりたくないわけでは全くなく、寧ろ願ったり叶ったりなんだけど、ソウマくんを好きになったおかげで生まれた周りの人達との交友関係なんかも華音ちゃんにとっては大切になってるのかもしれない でもいちばんは揺るぎなくソウマくん(壮真くん)なので 壮真くんがひと言「行かないで」とか言ってくれたら 「行かなくていっか〜〜〜!!」になる気がします げきちょろ 壮真くん幸せになって……( ;ᯅ; ) (-12) 2024/05/28(Tue) 20:02:52 |
【独】 初波華音/* あと壮真くんはカメラで部屋の様子見れても 華音ちゃんには部屋から去った壮真くんの様子が全然わからないので 置いてかれるのがさみしかった、みたいな……(ふわふわ) 実は華音ちゃんのさみしがり屋度は相当高くて いっぱいのソウマくん(お写真)に話しかけることで さみしさを紛らせてきたんですよ(?) ところでR18を冠しつつ想いも通じあってるのにキスもまだまだできそうにない!純愛って言って良いのでは……!!??!(?) 薬飲まされてエッッッなことしちゃうんだきっと(ฅωฅ`)とかおもってました本当にすみません土下座 穢れてるのはわたしでした ソウマくんは優しいからそんなことしない…… >>34 えーんえーんすき;;;;; >>37 しんどいのに自分で動こうとしてくれる( ;ᯅ; )やさしい( ;ᯅ; )( ;ᯅ; ) (-13) 2024/05/28(Tue) 20:38:09 |
【独】 初波華音/* >>1 きみを守るためだよ かっこよすぎます(‘、3_ヽ)_ 外の世界を危険だと思ってる&本当に守りたいと思ってくれてるからこその言葉……愛…… 「外の世界でも君が守ってくれるでしょ?」って 華音に言わせていいものかなやんで保留しています(?) >>2 そうだよーーーーー!!!ヾ(:3ノシヾ)ノシ >>$0〜>>$8 心を守る機構が働いて記憶が曖昧なの 胸が苦しすぎます;; えええん楽器として育てられてしまった壮真くん;;; 美奈子さんなんてことを……!!( ;ᯅ; )と思いつつ 設定めちゃすきです狂いますりんとが >>$5>>$6>>$8 こんなに美味しい過去(流れるように実は会ったことあるよ!の過去縁故にさせていただく)を 盛り込ませていただいてよいのですかっっ( ;ᯅ; ) もぐもぐもぐ( ;ᯅ; )( ;ᯅ; ) 美奈子さんは天才ピアニストだけど ながれんさんが天才オブ天才すぎるんですよ 端から端まで好きすぎてこの好きを言い表す言葉が大好き以上に見つかりません…… ろるが上手い人ろるが上手い……!!! なんかこういう 好きが救いになっていく……みたいなのが ヘキってやつなのかもしれません……すき………… (-14) 2024/05/28(Tue) 22:11:52 |
【独】 初波華音/* >>3 嫌がったり憤ったりしても良かったよ……!! とおもうけどもし嫌がったり憤ったりしようものなら 壮真くんはよりひどい折檻を受けてそうだし、 まだ幼かった壮真くんにとって 保護者を失う恐怖は計り知れなかったろうな……なので どちらにせよ難しかったかもしれない かなしいつらい…… センセイの他にだれか身近に大人がいれば…… その指で電源落としてくれるの愛おしすぎて泣きました モニターの華音じゃなくて本人に触れてあげてください!! 奇声が上がりますが喜ぶとおもうので!!! >>4 ダメじゃないよーーーーー!!!( ;ᯅ; ) 音楽は音を楽しむって書くんだ 君は音楽を楽しんでいいんだよ……!! >>5 鍵閉めてるのにノックしてくれる やさしい ちゃんとノックの出来る男 信用ができます(ちょろ) 一方その頃華音はソウマくんの匂いを嗅いでいた 不審者…… >>9 確固たる意志が揺らぐほどに動揺してくれてるのすき 華音を大切に想ってくれてるがゆえの揺らぎと感じたので…… >>10 一度扉閉めちゃうのめちゃめちゃすき (-15) 2024/05/28(Tue) 22:17:53 |
【人】 秋月壮真[額に何か冷たいものが載せられ 謝る声が聴こえた。 気付けなかったって、何に? 頭が重い……。] (……もしかして俺は体調が悪いのか? そのことを言ってる?) [本人も漸く気付いた位だから 気に病むことはないのに、優しい人。 その気配が離れていこうとするから 朦朧とした意識が失われる前 心は不安で塗りつぶされた。 置いていかないで────] (38) 2024/05/28(Tue) 23:27:45 |
【独】 秋月壮真[センセイと呼ばされているヒトのことを 別の呼び方で呼んでいい日があった。 合図は、彼女の一人称。] 「お母さんはこんなことばかりして 本当にダメな母親よね……」 センセ……おかあさん ううん、そんなことないよ 「壮真……」 僕、おかあさんだいすき [そう伝えた時の母の顔が忘れられない。 母はとても不器用な人で、強がりで、 きっとずっと寂しかった。 自分がされていたのはたぶん普通の躾じゃない。 だけど、歪んでいようと、確かに愛ではあったんだ。*] (-16) 2024/05/28(Tue) 23:41:40 |
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