流転 タマオは、メモを貼った。 (t1) 2021/06/27(Sun) 22:00:08 |
【人】 温和 セナハラ窓を叩く雨音が懐かしい。 以前はスコールの度に、よくこの音が聞こえたものだ。 「とりあえず、雨漏りしてた所は塞いで来ました。 しばらく一緒に過ごすわけですし……、自己紹介でもしますか? 村の子以外にも、お客さんがいるようですしね」 片手に工具を持ちながら、男がやってきた。 避難してきた人間も、医療従事者も、ひとまず同じ部屋に集められている。 (1) 2021/06/27(Sun) 22:07:10 |
商人 ミロクは、メモを貼った。 (a0) 2021/06/27(Sun) 22:08:49 |
タマオは、紹介の場に居ない。 (t2) 2021/06/27(Sun) 22:10:50 |
【見】 療育 クレイシ「おぉい、おぉーい……」 雨音が途切れることのない建物の中を探し回っている。 インターン生の呼びかけにも応じず、パペットを時折暇そうに動かしては足を進める。 (@1) 2021/06/27(Sun) 22:12:21 |
クレイシは、紹介の場に居ない。 (t3) 2021/06/27(Sun) 22:12:42 |
【赤】 温和 セナハラかつて銃弾が飛び交う中を駆け抜けた。 あの日々に比べれば、大した状況でもない。 まだ飢えていないし、今の自分には知識がある。 全員で、死ぬくらいなら。 誰かが、生き延びた方がいい。 (*0) 2021/06/27(Sun) 22:18:53 |
【人】 奔放 メイジメイジは人の輪からはずれて、部屋の中を 無意味にうろうろとしながら話に耳を傾けている。 時々、集められた人の顔色を ひとりひとり、窺うようにちらちらと見た。 「結構人いるね」 そして、なんとなくがさごそと懐をあさる。 キャラメルの箱がでてきた。 振ってもからころと残りはあとわずかだった。 「オレは今はらぺこのメイジだよ。 よく怪我でこの病院に通ってた」 木の枝が刺さったらしい怪我もそのまま。 服は泥だらけだし、ぽたぽたと髪から水滴を垂らしたままだ。 警官が配っていたタオルを受け取らずに上がり込んだから。 (2) 2021/06/27(Sun) 22:23:27 |
焦爛 フジノ(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/27(Sun) 22:24:52 |
遊惰 ロク(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/27(Sun) 22:27:49 |
商人 ミロク(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/27(Sun) 22:33:24 |
温和 セナハラ(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/27(Sun) 22:36:09 |
【人】 遊惰 ロク(どォしたもんかね) 湿気った髪を掻く。この手の席は第一印象が肝要。 用途を果たさぬ儘湿り切ってしまったタオルを振るい、 パシリと音を鳴らして。 「あァ、自己紹介。そいつはいい。 はじめましての皆々様、“お客さん”とはおれのこと」 視線が向けられればそれらにニカリと笑い返し、 芝居がかった口調でそう、お道化てみせた。 「“ロク”とよんでくだせェ。 名乗るほどの名は持たねェからさ」 (3) 2021/06/27(Sun) 22:36:39 |
奔放 メイジ(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/27(Sun) 22:38:54 |
【人】 商人 ミロク「『情報は知識にあらず。』 先日逝去した理論物理学者の言葉です」 工具を持つ男を見ず、雨合羽を巻いていた鞄の無事を確認する。 黒髪から雫が落ちるのを手の甲ですくい上げながら、振り払う。 湿度、品質、変わらない。 顔を上げず、なめし革の中身を見つめながら口を動かした。 「求めるのは知識と価値だけですが、 私のことはお話ししておきましょう。 お初の方はお見知り置きを。 当方商人としてミロクと名乗っている者です。 食料は取引以外でお渡しできませんので、 どうかお話は持ち込まないでください」 (4) 2021/06/27(Sun) 23:03:11 |
【独】 療育 クレイシミロク……お前となんも絡んでないけど……好きだな……喋るたび好きになっちゃうな……お前となんも絡んでないし場外乱闘とかいうとんでも理由だけど(?)…… (-10) 2021/06/27(Sun) 23:06:26 |
【人】 焦爛 フジノ部屋の隅で服の裾を絞り、まだ顔に張り付く髪の隙間から周囲の人々を見回す。 知ってる顔、知らない顔。 濡れた髪も、服も、気分も重い。 「……フジノ。 村から出た事はないし、ここにはずっと、通っているから。 知っている人も、いると、思う」 ボソボソと言葉を紡ぎ、少しの間口を閉じたり開いたりして。 やがて小さく頭を下げた。自己紹介はこれで終わりのようだ。 (5) 2021/06/27(Sun) 23:14:21 |
【人】 温和 セナハラ「……って、そういえば僕が紹介してませんでしたね」 張り詰めた空気も気にせず、柔和な男が口を開いた。 「セナハラと申します。何人か知ってる人もいますね。 この病院に住んでる、ただの貧乏人です。 白衣を着てますけどまだ医者ではありませんので、手術はできませんよ?」 冗談めかした口調で語る。 場の雰囲気を和らげようとしているのか、元々こういった性格なのかもしれない。 (6) 2021/06/27(Sun) 23:17:58 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「どォも、商人の兄サン」 そちらが一人になる頃合いを見計らって、軽快に声を掛けた。 /* 自己紹介後であれば、場所・時間はいつでも。おまかせします (-13) 2021/06/27(Sun) 23:50:15 |
タマオは、ドンガラガッシャーンと派手な音を立てたりもせず、淡々と作業をこなしているようだ。 (t4) 2021/06/27(Sun) 23:50:31 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ「コンニチハ、お嬢サン。 ――あァ、コンバンハか? それともオハヨウ? こう暗くちゃ、挨拶も迷っちまうね」 窓の雨戸を指差して笑いかける。 /* 廊下でバッタリ遭遇、とかを一応想定していますが、 フジノちゃんが出歩いているか分からないため…場所等はおまかせします (-15) 2021/06/27(Sun) 23:53:00 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「コンニチハ、お兄サン。 なにか探してるのかい。あァ、“誰か”が正しいか?」 紹介の場に居なかった姿を認め、軽快に声を掛けた。 /* 場所・時間はおまかせします (-18) 2021/06/28(Mon) 0:00:45 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「はい、どうかしましたか」 声をかけられると足を止め、体の向きを訪れた彼へと向ける。 黄の眼球はしっかりとその視線を捉え微動だにしない。 /*承知! ふわっと二人きりになりました。 (-19) 2021/06/28(Mon) 0:00:55 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ (-20) 2021/06/28(Mon) 0:07:08 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロクそれはインターン生によって設けられた自己紹介の話がある程度終わった頃の事。病院の廊下で、貴方は看護士の姿を見つけるだろう。 「……うん? こんにちは。君は見ない顔だね。避難してきた人かな」 雨音に閉じ込められた空間、その中に混ざる自分以外の声。男は思わず立ち止まり、視線を投げる。 「…………そうだね、確かに探してる。俺の担当していた患者の子がね、部屋にいなくって。こんな天気だから外には出ていないと思うのだけど……」 止むことのない雨に混じる、掠れたため息を一つ。 (-21) 2021/06/28(Mon) 0:14:39 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク廊下の隅の方で雨戸を補強する音をぼんやりと聞いていた少女は、掛けられた声と、示された方向へと視線を動かす。 「……どれでも、いいと思う。 こんにちは。ロクさん、でしたっけ。私に、なにか用?」 すっかり濡れそぼったタオルを指で弄りながら、そう聞き返した。 (-22) 2021/06/28(Mon) 0:16:31 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「ハハ、商人に声かけてんだ。 売りモンの話に決まってるだろ?」 正対した男を見上げる形で目を合わして、 ニコリと笑いかける。 「いくらで買える? 悪いね、相場ってモンを知らねェんだ」 (-23) 2021/06/28(Mon) 0:18:47 |
【人】 奔放 メイジ「えっと、セナハラにー あとはロクとミロク。名前似てんね。間違えたらごめん 銭もってないから取引はできないかもなー」 メイジはそんなに頭がよくない。ゆえに名を声に出して覚えた。 みんな……自分より大人に見える。多分。 それらの知らない人たちの顔をぼけーっと見た後 幾分年齢が近そうなフジノへと視線をやる。 >>5 フジノ 「オレ、君のこと見たことあるかも! ああでも、最近まで村にいちねん?くらい いなかったから、君はオレのこと、覚えてないかもね」 突然馴れ馴れしく声を掛けてきて、びしょびしょのまま笑う。 あなたがおなじ小・中学校に通っていたなら、やんちゃな──主に怪我をしそうな遊びばかりしていた──メイジのことを知っているかもしれないが……。 (8) 2021/06/28(Mon) 0:19:49 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「不要です。お気持ちだけいただいておきます」 軽い調子のあなたとは正反対のお堅い返答。ちらとも視線を向けずに作業を続けている。 「探検か何かですか? この状況です、 体力を消耗するようなことは可能な限り避けるべきかと」 (-26) 2021/06/28(Mon) 0:23:07 |
【独】 流転 タマオタマオ怪我だらけのメイジ君にどういう反応した? 白衣の方に診てもらってくださいねくらいは言ったかも。色々言いはするけど相手がそれに則ってくれなくても構わないタイプかしらね。 (-28) 2021/06/28(Mon) 0:35:32 |
【赤】 奔放 メイジ「ひどい雨。今日はほんとうについてないな。 もう沈んじゃったかなオレの実家 流されちゃったかな、親父」 ぼそりと、近くにいる人間にしか 聞こえないような声量で呟いた。 メイジは戦後に生まれた子供だ。 戦地の恐ろしさを大して知らない。 父親は、なにも話してくれなかったから。 本当に今日はついてなかった。 (*1) 2021/06/28(Mon) 0:37:31 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ「そンじゃオハヨウってことにしとくか。 オハヨウ、フジノサン。 ――と、用がなきゃ話しかけちゃいけねェか? そうだなァ、どうしたモンか……」 態とらしく腕組みをして眉を顰めてみせ。然程経たず、 「あァ、こいつはどうだろ」と眉間の皺を解いた。 「話し相手になっちゃくれねェか。 お天道様の機嫌がなおるまで、ちっとばかしヒマでねェ」 (-30) 2021/06/28(Mon) 0:39:03 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「あなたの目的と言い値です」 きっぱりと答える様子は、普段から言い慣れている言葉のよう。 具体的な品物の内容の話は一切していない。 だが、男は用途と、あなたの出せる金額を聞いた。 (-32) 2021/06/28(Mon) 0:50:56 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「だって……」 からかいの言葉を投げられる事はあっても、フジノに用もなく声を掛ける奇特な人間は、あまりいないのだ。 ぎゅっと握られたタオルからボタボタと水滴が落ち……続いて投げられた言葉に視線を、貴方へ向けた。 「話し、相手?……空の機嫌、直るのに時間かかりそうだけど。私なんかでいいなら、いいよ」 飽きたら別の人の所へ行くだろうと、頷く。 動いても何もしなくても、お腹は空きそうだから。 言葉を交わしている方が、気が紛れるとも思ったのだ。 (-33) 2021/06/28(Mon) 1:36:39 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「ロクといいます。ひでェ雨に降られちまったモンでね。 とんだ厄介モンだろうが、ひとつヨロシク」 ひらりと片手を挙げてそう名乗る。 その手を顎に持っていき、フムと思案する動き。 「ンで、人探しかァ。……どンな子かね? ――あァ、年だの背格好だののハナシ」 目は多い方がいいだろ、と付け加える。 手を貸そうとしているのは明白だ。 (-34) 2021/06/28(Mon) 1:40:39 |
焦爛 フジノは、メモを貼った。 (a1) 2021/06/28(Mon) 1:41:40 |
【人】 発熱 ニエカワ自己紹介という流れでしぶしぶ口を開いた。 「俺はニエカワ リョウ……この病院に入院してる。 あ、熱はあるけどコレ人にうつったりしないから……安心して」 壁にもたれて、髪先を手持ち無沙汰にいじっている。 (11) 2021/06/28(Mon) 2:00:02 |
発熱 ニエカワは、メモを貼った。 (a2) 2021/06/28(Mon) 2:04:45 |
発熱 ニエカワは、メモを貼った。 (a3) 2021/06/28(Mon) 2:05:02 |
発熱 ニエカワは、メモを貼った。 (a4) 2021/06/28(Mon) 2:05:38 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ貴方の肘当たりの袖をつまんで引く。 「ねぇ、体温計知らない?計ってって言われた後なくしちゃってさ……」 病院に住んでいる貴方とは入院中はよく顔を合わせるため知り合いだ。 スタッフではあるがまだ医者ではない貴方に、友人のような距離感で話しかけている。 貴方は失礼な子供扱いしても構わないし、知り合いとして接してもいい。 (-35) 2021/06/28(Mon) 2:23:36 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「木の枝……大丈夫? 抜いたほうがいいんじゃない?」 初対面だというのに興味本位で枝の先をつついている。 痛いかもしれない。 (-36) 2021/06/28(Mon) 2:25:27 |
【人】 奔放 メイジ>>10 フジノ 「そうだったっけ? そうだったかも! 木登りして木から落っこちた時は騒ぎになったかも」 いつだったか忘れたけど、なんでもない風にけらりと笑う。 この調子だ、火傷のことなんてさほど気にしていなかった。 「君はさ、いつも下向いてたよね。 なんでかな〜ってなんとなく覚えてたのかもしんない。 オレ、人の顔とか名前覚えんの苦手なんだよな」 俯くあなたの顔を、遠慮なしに覗き込む。 水滴がぽたりと床に染みを作った。 メイジはよくやんちゃはしていたが…… いや、していたからか、友達は少なかった。 「ほっときゃ乾くかと思って〜……へへ……。乾かなそう。 気にしてくれんの? やさしーね!」 でもタオルのほうはもらっとけばよかったな、とぼやく。 受け取らなかったのにはそれなりに理由はあった。 傷は気にされはじめてから、手で隠している。 (12) 2021/06/28(Mon) 3:19:07 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「わ!」 びっくりして跳ぶように後ずさる。 その拍子に腕の木の枝がぽとりと落ちた。 あなたが傷をよく見ていたのならば 木の枝の傷のほかに引っ掛かれたような痕が見えただろう。 「はー……びっくりした。 ……平気平気、怪我すんの、慣れてるし。 君こそ寝といたほうがいいんじゃない? なんか顔赤いし、りんごみたい!」 (-37) 2021/06/28(Mon) 3:36:49 |
メイジは、全員の顔と名前を一致させようと、逐一指さし名を呼んでいた。 (a5) 2021/06/28(Mon) 4:01:47 |
メイジは、ニエカワもガッコー同じだったかも……と記憶を探っているが、なにも思い出せなかった。 (a6) 2021/06/28(Mon) 4:05:16 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク「……。うん、よろしく」 軽い調子で挨拶を返し、笑みを作った。 「ええと、チサっていう子で、歳は七つ。赤い寝間着の女の子で、背格好はこのくらいかな……」 自分よりも随分と低い位置で手をひらひらと振る。おおよそ120センチ程度。 そこまで説明してから不思議そうに視線を貴方へと戻す。 「……手伝ってくれるの?それはありがたいけれど、君は避難したばかり。疲れているだろう、休んだほうがいいんじゃないのかい?」 (-38) 2021/06/28(Mon) 4:18:35 |
療育 クレイシは、メモを貼った。 (t5) 2021/06/28(Mon) 4:32:04 |
【人】 商人 ミロク憂い顔の技師、怪我人、火傷を残す者、熱病患者。 男がまず覚えた者たちだ。 次に外を徘徊していた誰か、タオルを渡してきた警官。 次に取引相手の医療従事者、最後に名前がよく似た男。 「外から来た私達に、部屋はいただけるのですか?」 女子供も少数、これ以上脱いでも構わなかったが体温を奪われて過ぎては命に関わる。 上着を下ろし、皺を伸ばし折りたたむ。 垂れる雫を気にも留めず、誰にともなく問うた。 (14) 2021/06/28(Mon) 7:55:02 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「ハハ、そうツレねェこと言わずにさァ。 手が増えりゃァなにかと半分で済むってモンだろ」 淀みなく作業を続ける手元を眺め乍ら、 愛想良く食い下がる。 (-40) 2021/06/28(Mon) 9:38:09 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「ああ、体温計なら……」 小走りで診察室へ向かい、少しすると戻ってくる。 片手には体温計を持っていた。 それを差し出すと、一度周囲を見渡した。 「測ったら何度か教えてください。 ……あと、もし他の人から嫌なことを言われたら、我慢せずに言ってくださいね」 この男は子供に対しても口調を崩さない。貴方の親にどう思われるか、気にしているからだ。 しかしこの村の大人達と話すより、ずっと気が楽だと思っている。 精神面のケアを率先して行う程度には、好ましく捉えているのだ。 (-41) 2021/06/28(Mon) 9:40:38 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「おっと、そうくるか。 商談はおれの道じゃねェんだが、そうだなァ……」 腕を組み、眉間に皺を寄せながら目を瞑る。 仕草と言葉程には困った調子でもなく、「あァそうだ」と 今し方浮かんだかの様な声をあげてパチリと目を開けた。 「お前サン、好きな色は?」 (-42) 2021/06/28(Mon) 9:44:08 |
【赤】 温和 セナハラ「……メイジくん」 偶々近くにいた。 ただそれだけだが、聞こえてしまったのなら、この男の気質的に無視はできない。 貴方のことは主にカルテで知っている。 不自然な頻度で怪我をしている、家庭の事情がありそうな子供。 そう認識していた。 「そうですねぇ、集会所の方に避難していた人もいるみたいですし……。 もしかすると、そちらにいらっしゃるかもしれませんね」 詳しい事情は知らない。 だから励ますようなことは言わず、予想だけを述べた。 (*2) 2021/06/28(Mon) 9:50:45 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「白ですね、何者にも染まっていない白色が好きです」 男は実を言うと商談をしているつもりはない。 告げられた言葉に淡々と事実を返し、反応を伺う。 まるで何かに観察されているかのような感覚を覚えるだろう。 (-43) 2021/06/28(Mon) 10:22:02 |
ミロクは、メイジに、名前など覚えなくていいのにと思っている。 (a7) 2021/06/28(Mon) 10:23:15 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ “だって”の続きを待ったものの、無いと分かれば催促はせず。 漸く向けられた視線を捉え、ニカリと笑みを向ける。 「話す時間がジューブンあるってこった。 なンの話をしようかねェ」 ことさら楽しげに言い、暫しの空白を置いて問い掛ける。 「おれはお嬢サンの好きなモンの話がしてェが、どうだろ?」 あるかと尋ねる様にも、この話題はどうかと確認する様にも。 どちらでも、好きに受け取れるだろう。 (-44) 2021/06/28(Mon) 10:23:42 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク 作業が一区切り付き、ようやく視線を向けた。左右で違う色の、それでも等しく無機質な瞳が並んでいる。 「ではあなたはここの残りをお願いします。 私は別途工具を借りて余所へ。 残りもそう多くない故、無問題かと」 「終わった後は部屋に戻ってお休みください。 雨の中この山を来たんだ、お疲れでしょう」 気遣っている内容であるが、業務連絡感がどうにも拭えない。 (-45) 2021/06/28(Mon) 10:28:01 |
ロクは、指差し名を呼ばれた際、「そこの兄サンと間違えねェでくれよ」とヒラリと手を振って応えた。 (a8) 2021/06/28(Mon) 10:28:39 |
タマオは、この後も部屋をもらいません。 (t6) 2021/06/28(Mon) 10:29:14 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ(七つの子かァ……外に出てなきゃいいが) 憂いは胸中に留め、ニカリと笑みを浮かべて口を開く。 「ビャクエの天使サマだねェ。優しさが骨に沁みら。 おれのことなら心配ご無用、これでも丈夫にできてんだ。 ――ンで、優しいお前サン。なんと呼びゃアいいかね?」 明るく芝居がかって名を尋ねたのち、 声の調子を引き締め、本題へ話を戻す。 「ちっとばかし騒がしくしちまったからなァ、 おどろいて隠れちまったのかねェ」 (-47) 2021/06/28(Mon) 10:34:59 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「ハハ、自分で染めてェってか? 浪漫だねェ。 白、白かァ……こいつだったか?」 右耳の飾りを指で触れて確かめている。 観察される様な感覚には慣れっこだ。快も不快もない。 見られているなァ、と思えば自然と背筋は伸びるが。 「銭は持たねェから、これで。食いモンに足りるかね」 外した耳飾りを一つ、掌に載せて見せた。 白い小さな石が光っている。 /* 当時の物価も宝飾類の価値もわからないので雰囲気でいきましょう。 いざとなればダイスで決まります。 (-48) 2021/06/28(Mon) 10:56:34 |
【憑】 技師 アユミ>> フジノ 「フジノちゃん、ちょっと良いかしら」 貴方が一人になったタイミングを見計らい、声をかける。 手には痒み止めや消毒液がある。 それらを渡せば微笑んだ。 「湿気が多いし、かぶれるかもしれないわ。 その前にこれを使ってちょうだい。 ……もし背中の方に塗りたい時は、私を呼んでね」 避難してきた人間も男が多い。 唯一の成人女性として、医者として、貴方を気遣っている。 (19) 2021/06/28(Mon) 11:15:03 |
警官 ハルカゼは、メモを貼った。 (a9) 2021/06/28(Mon) 11:26:05 |
温和 セナハラは、メモを貼った。 (a10) 2021/06/28(Mon) 11:27:28 |
警官 ハルカゼは、メモを貼った。 (a11) 2021/06/28(Mon) 11:31:39 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「そう…?平気ならいいけどさ……メイジだっけ? ここ病院だし、ちゃんと見てもらった方がいいんじゃない? ほかにもなんか傷いっぱいあるみたいだし」 自分と割と年が近そうな相手に初対面から気の置けない態度だ。 「熱出てる時寝なきゃなら、俺一生ベッドから出れなくなるって。 大丈夫、そんな高熱でもないし……多分」 リンゴといわれて少々気恥ずかしいのか、自分の顔をペタペタと触った。 (-50) 2021/06/28(Mon) 11:35:12 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「はいよ、終わったら工具はどこに置きゃアいい?」 金槌を手に取って矯めつ眇めつ。 早速作業を始め乍ら、口を動かす。 「お前サンもきっちり休みな。ナリからして、駐在サンかい? 商人の兄サンといい、仕事熱心だねェ」 この男の方は、内容も口調も井戸端じみている。 /* 一人称、了解。読みかえました。 (-51) 2021/06/28(Mon) 11:41:48 |
ロクは、トンカントンカン。腕前の程は(58)1d100。 (a12) 2021/06/28(Mon) 11:42:08 |
ロクは、釘打つ音がちょいと乱れる。トンカン、ト、トン、カン。 (a13) 2021/06/28(Mon) 11:42:38 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「……。……ありがとう」 体温計を受け取り、今度は忘れないようにと脇へ差し込んだ。 「うん……さっきリンゴ見たいって言われたけど、別に嫌じゃなかったから大丈夫 それより……台風いつやむの? 最初より人増えてるし……食料ないとか聞いたんだけど……」 不満そうに近くにいる人たちを見ている。 (-53) 2021/06/28(Mon) 11:45:32 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「ねえ、おじさんって何を売ってるの?」 商人に興味があるようだ。 「変わったものとか、取り扱ってる?」 (-54) 2021/06/28(Mon) 11:47:47 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「台風は明日の夜には通過するって聞きました。 ラジオも聞こえなくなっちゃったので、昨日時点での予報ですけど」 台風が過ぎ去っても、河川の氾濫はすぐに収まらない。 風が弱まるだけで、雨も続くだろう。 「食糧は……うん、結構少ないです。 でも僕、こういう経験はありますから。なんとかしますよ」 何か根拠や手段があるのだろうか。 男は『なんとかする』と言った。 (-55) 2021/06/28(Mon) 11:59:30 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「そうなんだ……」 明日の夜にはこんな状況が終わるのかとほっとした様子。 台風さえ過ぎ去ればすべて解決するはずだ。 その後の雨や交通の復旧などの事情により、明日の夜以降もこの状況は続くのだろうが、世間知らずの未成年に予想することはできなかった。 「セナハラさん……貧乏だもんね」 くす、と思わず笑ってしまった。 以前お金がなくて昼食抜きだなんて会話もあったような気がする。 その時はお見舞いに親が置いて行ったビスケットを一枚あげたが 「今日はあげられるお菓子とかないけど、ほんとになんとかなる?」 楽しそうに揶揄う様な物言いで問いかけた。 (-56) 2021/06/28(Mon) 12:11:57 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「この場に置いておく、もしくは受付カウンター上へ。 後ほど本官が回収・片付けを行います」 「お心遣い感謝します。市民の安全のために 尽力することは警察官の責務ですから」 「勿論働き詰めもしない。 医者の仕事を増やすようなことはしません」 ビシッと敬礼をし、カツカツと靴音を立てて去っていく。 あなたは作業を放り出してもいいし、きちんと終えた後に工具箱をカウンターへ持って行ってもいい。この場か受付カウンターに留まる場合、仕事一直線の現状で引き留めるよりは彼と話が出来るかもしれないと思うだろう。 (-57) 2021/06/28(Mon) 12:15:59 |
タマオは、手際よく作業を続けている。ほどなくして目立った場所の補強は終えられるものだろう。 (t7) 2021/06/28(Mon) 12:18:58 |
【人】 遊惰 ロク>>セナハラ もしくはアユミ 「お医者サン、ちっといいか?」 自己紹介の場を終え、恐らくそれなりの時間が経ってから。 白衣を認め、軽快に呼び止める。 「空いてる部屋を使っていいと聞いたモンで。 場所を伝えとこうかと思ってさァ」 問題無いかの確認と、居場所を把握できた方が安心だろうと。 余所者なりの気遣いから声を掛けた。 (22) 2021/06/28(Mon) 12:21:35 |
【人】 発熱 ニエカワ>>アユミ 「先生……疲れてる?」 アユミ先生に近寄ってくる熱っぽい少年。 よく入院する少年はきっと貴方とか顔見知りだ。 解熱剤はきいてないらしく顔は赤い。 でもいつもこんな感じなので熱に関して緊急性はないだろう。 (23) 2021/06/28(Mon) 12:30:16 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク──手から離れた傷をあなたは見ただろうか。 木の枝が刺さった傷のほかに あきらかに何かに引っかかれたような傷があることを。 (-58) 2021/06/28(Mon) 12:42:58 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「メイジだよ。メイジ、アキラ。 オレ片目だからさー歩きづらくて。よく怪我するんだ。 こんな状況だし、かすり傷くらいで呼ぶの申し訳ないかなって。 あとで暇そうなセンセーに消毒してもらうよ、ありがと」 メイジは自分より年上が苦手だ。 他の大人を見る目よりも幾分気の抜けた笑みを見せた。 「ずっと熱あるの? 大変だね…… ねーニエカワってガッコー行ってた? オレたちって年近そうだし、すれ違ってたりしたかも」 (-61) 2021/06/28(Mon) 12:51:15 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワそんな様子を見れば安堵した。 子供に食事の心配をさせたくない、という気持ちは本物だ。 もう戦争は終わった。 あんな思いをする時代では無くなったのだから。 「任せてください。 これでも戦場にいたことはありますから、食糧の調達なら慣れたものですよ」 勿論、年齢を考えれば当然兵士としてではない。 外地と呼ばれる場所で起こった民間人を巻き込む戦いは、当時の日本軍によって報道規制が敷かれていた。 その為、外地で何があったのか認知度は低いのだ。 特に子供ともなれば、知らなくてもおかしくはない。 (-62) 2021/06/28(Mon) 12:52:54 |
【赤】 奔放 メイジ「…………そっか!」 軽い調子で相づちを打った。 安心したようにも、どうでもよさそうにも見えるような。 「セナさん……だっけ 病院のひとだからオレよりはわかるよね」 メイジはあなたのことは、知らなかった。 ここ数年は都会にいたからだ。 「オレたちってどうなるかな?」 助けは来るのかな。 食料の蓄えのことをはっきりとは知らないが アユミの様子を見て、察せれないほど鈍感でもなかった。 (*3) 2021/06/28(Mon) 12:54:46 |
【独】 温和 セナハラやっぱりよお!!!!!!!!!!!!!!! おれ被虐待児を殺したくねえよお!!!!!!!!! おれを殺せ!!!! おれを殺せ!!!!!! 殺せ!!!!!!!!! (-63) 2021/06/28(Mon) 12:55:23 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「そっかアキラか。片目だけだと、不便そうだね……」 年が近そうなので容赦なく名前で呼んだ。 自分は熱はあるが五体満足だ。 ふらつくことはあれど、ここまでケガもしたことはない。 「支えることはできないかもしれないけど、注意するぐらいのことはできると思うし、なんかあったらいって?」 年の近い人としゃべるのは久しぶりで、表情は変わらないがどこかテンションが上がっている。 「学校……」 学校という単語を聞くなり急激にテンションが下がってしまった。 「行ってたけど……俺こんなだからさ。 すぐ入院とかしていけなくなって…… だから、すれ違ってることはないかも……」 少し寂しそうだ。 (-65) 2021/06/28(Mon) 13:07:36 |
メイジは、全員の名前を覚えた、はずだ。ロクとミロクはちょっと怪しい。 (a14) 2021/06/28(Mon) 13:07:51 |
奔放 メイジは、メモを貼った。 (a15) 2021/06/28(Mon) 13:12:00 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「セナハラさん戦争行ってたの?初耳なんだけど…… よく生きて帰ってきたね」 温和でやさしい貴方が戦争になんて参加したらあわあわしてすぐに殺されてしまいそう。 そんなイメージがよぎり、失礼な発言をする。 「でもそっか……それなら安心、かも……」 信用している大人の貴方の頼もしい言葉に、安堵の息を漏らした。 おなかは減っているが、きっと何とかしてくれるだろう。 入院が続く少年は普通の子供よりも世間の情報に疎く、年齢的に貴方が兵士として徴兵されるわけではないことも、戦争でどんなことが行われているのかもわからなかった。 それ故に貴方の言葉も疑問も持たずに素直に信じるだろう。 「虫とかは……ヤだからね?」 イナゴの佃煮とかなら大丈夫だが、丸のままの芋虫を持ってこられたら困る。 (-66) 2021/06/28(Mon) 13:15:33 |
【赤】 温和 セナハラ「どうなるかは……僕も含め皆さん次第、ですかね。 実を言うと、贅沢できる程の食糧はありません。 争わず助けを待てれば、良いんですけど」 贅沢どころか、全員で生き延びることも難しい。 その事実を子供に対して言える程、人でなしでもなかった。 「メイジくんにも我慢をさせてしまうでしょう。 なるべく僕も頑張りますが、ね」 ちら、とアユミの後ろ姿を見やる。 (*4) 2021/06/28(Mon) 13:29:17 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ はいよ、と返事をしてから斜め上に視線が動く。 受付カウンターの位置を思い出している仕草。 「ハハ、いいねェ。駐在サンのカガミだ」 敬礼へ目を向け、ニカリとした笑みで返した。 そこで会話は終わる。▼ (-67) 2021/06/28(Mon) 13:39:29 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「あれ、言ってませんでしたっけ。 でもそうですね……運も良かったと思います。 まだ子供でしたから」 当時10歳程だった男は、少年兵としてすら起用されなかった。 故に遠目でも民間人であることがわかる外見をしていた為、問答無用で撃たれる可能性も低かったのだ。 その言葉が示す本当の意味は、きっと伝わらないだろう。 しかし知らなくても良いことだ。もう必要ない知識なのだから。 「虫は……流石にもう食べたくないなあ。 安心してください、探しに行ける天気じゃないですから」 食べたことがある発言だ。 苦笑しながら、かつて食べた味を思い出す。 (-71) 2021/06/28(Mon) 13:55:41 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「へへ、ありがと〜。やさしーねえ〜」 え、じゃあオレも名前で呼ぼうかな。 リョウだっけ、リョウ、リョウと繰り返す。 あきらかに落ち込んで、寂しそうな様子には すこし申し訳なさそうに頭を掻いた。 「そっかー。ガッコー、行きたい? 勉強好き? オレ勉強は苦手だし、働けって言われたから 最近まで都会に行ってたよ。トーキョーってすごいね」 思い出したようにふところから取り出したのは 車のブリキのおもちゃ。 「こんなのがいっぱい走っててさー リョウも早くビョーキ治って自由になれるといいね」 宙を描くように、ぶーんと口で言いながら走らせた。 ……その前に、この状況から抜け出すことが先だが。 (-73) 2021/06/28(Mon) 14:07:47 |
【見】 流転 タマオ 一階のどこかの廊下。(9)1n12時の方角から強い風。雨水をこれでもかと打ち付けている音がする。 「……」 何か違和感を覚えたのか、天井に可能な限り顔を近づけ、首を捻った。 (@3) 2021/06/28(Mon) 14:14:46 |
タマオは、ガシャンッ! 工具箱を落とした。 (t8) 2021/06/28(Mon) 14:17:01 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「次戦争が起きたら、セナハラさんは逃げた方がいいよ。絶対殺されちゃうから」 当時は子供だから見逃されたのだろうと解釈したようだ。 「(食べたことあるんだ……) じゃあこの病院の中で食べ物探すってこと……?」 食糧庫でも荒らす気だろうか。 貴方をいぶかしげに見ている。 「俺、甘い卵焼きが食べてみたいなぁ」 (-75) 2021/06/28(Mon) 14:18:47 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク「……、……っはは、どうもありがとう。お兄さんよりも優しい人なんていくらでもいると思うけど、ありがたく受け取っておくよ。 俺は暮石誠。クレイシと気軽に呼んでくれると嬉しいな」 貴方の言葉を噛み締めるように数秒沈黙した後、引き攣った笑い声をこぼす。 「ああ……そうかもしれないね。激しい雨に避難する人たち……いつもと違う様子に驚くのも無理はないし、そうでなくとも興奮してしまうかもしれない。あの子は好奇心旺盛だから」 こんな天気だから外に出ていないとは思うけれど、と更にため息を一つこぼす。手にしていたパペットも男の心情を表すように力なくうなだれた。 (-76) 2021/06/28(Mon) 14:27:42 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「金銭でしか、対価を求めていません。 食べ物が欲しければここの病院の職員に乞うてください」 男はあなたの掌に光る白をみる。 決して価値のないものとして見たわけではなかった。 だが熱を持たない視線は再び瞳に注がれた。 「足りないのですか? 理由を聞いていません」 (-78) 2021/06/28(Mon) 14:32:09 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「わかりません、上の命令で品物は変わります。 ですが、ここに持ち込まれるのは医療器具や衣類が主でした。 保存食なども、以前ならばありました」 革のかばんは固く閉ざされて。 淡々と告げる声に抑揚はない。 「変わったものは遠い海外から持ち込まれた薬ですね。 薬剤師ではないので効果を説明はできませんが、誰が使用しても良い薬だと聞いています。 他には紙巻き煙草等があげられます」 (-79) 2021/06/28(Mon) 14:41:22 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「銭はなァ、ねェんだよなァ……」 ぼやきながら片手で小さな白を弄ぶ。 「そこをなンとかならねェか?」と心成しか上目で言いつつ、 無理そうだなァとも思った。 「足りねェかを決めるのはおれじゃねェ、商人サンだよ。 ……理由、理由ねェ。聞くほどか? 食わなきゃならねェし、食わせなきゃならんだろ」 (-80) 2021/06/28(Mon) 14:51:00 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「ねえ」 「見ちゃった?」 「みんなにはナイショにしといてね」 あなたの一瞬見せた表情になにかを感じとって 秘密がバレてしまった子供みたいに笑った。 (-81) 2021/06/28(Mon) 14:52:54 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「行きたい……子供の時からほとんどいけてないから」 勉強は入院中にもさせられているためそれほど好きではないようだが、やることもそれほどない入院生活の暇つぶしになっているようだ。 「トウキョウ?!トウキョウ行ってたの?!」 その単語を聞くと急に顔を上げて目を輝かせた。 「すごい……いいなぁ…俺もトウキョウで働きたい…… アキラはトウキョウでどんなことしてたの?」 (-82) 2021/06/28(Mon) 14:56:55 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「薬……」 じっと貴方を見上げて少し考えた様子。 「睡眠薬とか……ある? 錠剤じゃなくて……粉とか……味ついてない奴」 小さく声を潜めて問いかけた。 服の裾をぎゅっと掴んでいる。 (-83) 2021/06/28(Mon) 15:00:32 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「あなただけではないということですね? 『生き残る種とは、最も強いものではない。 最も知的なものでもない。 それは、変化に最もよく適応したものである。』 英国の自然科学者の言葉です。 あなたの交渉方法は間違いではないでしょう。 ですが私は金銭と理由にしか興味はありません。 それを価値として差しだそうとした経緯などを話してくださるのなら、少なくとも興味を抱くことができます」 (-84) 2021/06/28(Mon) 15:05:06 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「粉末の薬になりますので、快眠は訪れるかもしれません。 ですが、私は対価に金銭と理由を求めています」 男が求めるのは金と理由。 言葉のとおりに受け取るのならば、なぜ睡眠薬が欲しいのか? と、問いているのだろう。 「そちらを満たせないのであれば、取引はできません。 ご理解をください」 (-85) 2021/06/28(Mon) 15:08:48 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「甘い卵焼きは……今は難しいかもしれません。 でも台風が収まって、川の水が引いて、 ……帰れるようになったら、食べられますよ」 子供らしい料理名に、穏やかな声色で返す。 「ええ、病院の中を探してみます。 もしかしたら、戦争中の缶詰とかあるかもしれませんし」 そんな物がないことは自分がよく知っている。 知らぬが仏、言わぬが花。 不要な情報や知識も存在する。 (-86) 2021/06/28(Mon) 15:22:49 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「お金……」 うぐ、と言葉を詰まらせた。 「いくらぐらい……かかる……?」 睡眠薬を欲しい理由をあなたに言わなければいけないことも迷いがあった。 自分が飲みたいのであれば、自分を診てくれている先生に言えばいいだけの話だ。 (-87) 2021/06/28(Mon) 15:32:04 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「俺は多分まだしばらく入院だろうし……川の水が引いたら、セナハラさん……買ってきてくれる……?」 実際買ってこなくてもいい、親がここに来れるようになれば持ってきてくれるかもしれない。 でも、言い知れぬ不安感で我儘をいいたいのか、いつもお金のない貴方に強請った。 「そっか……ここは"人を助ける場所"だもんね…… そういうのもあるかもなんだ……」 ここはこの辺ではかなりしっかりした建物の一つだ。 昔も今のようにが災害とか戦争とかで避難してきた人がいたかもしれない。 そういうことがあったなら備蓄だって用意していてもおかしくはない。 穏やかに余裕をもって答える貴方の言葉は子供を納得させるには十分だった。 (-88) 2021/06/28(Mon) 15:40:46 |
【赤】 奔放 メイジ「……そっか。結構人いるもんね。 オレは争いは、やだなあ。早く助けがきてほしい」 ガタガタと揺れる窓の外、吹き荒れる風景の ずっと遠くを見ている。灯りは見えない。 「我慢するのは慣れてるよ。 ちょっとお腹減ったくらいならまだヘーキだし」 決して家は裕福ではなかったから。 けれど頑張ったらどうにかなるものなのかと逡巡して 「じゃあオレは、いい子にしてるよ。 手伝えることがあるなら、手伝います」 脅かされなければ、苦しめられなければ メイジはまだ大丈夫だ。 (*5) 2021/06/28(Mon) 15:52:04 |
【独】 温和 セナハライヤーーーーッ!!!!!! え?俺を殺して欲しいんだけど、 まずそれには殺し方教えなきゃじゃん 絶対しんどいじゃん、我慢するじゃんメイジくん え?え?どう転んでもメイジくんは苦しむじゃん (-89) 2021/06/28(Mon) 16:15:50 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「はいよ、クレイシサン」 流れる様に敬称付きで呼ばう。 それを外せないのは癖、あるいは職業病みたいなものだ。 片手で狐を作って、項垂れたパペットを突っつく。 「ハハ、『あれナニこれナニどうなってンの』、 それが止まらねェ子はカシコい子だよ。 チサチャンとやらも利発な子なんだろうなァ」 狐の形を解いて、目を細める。 そういう子どもが嫌いではないらしい。 「――そういや、患者と言ってたか。 どっか悪くしてンのか、その子も」 (-90) 2021/06/28(Mon) 16:16:09 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「……お店の卵焼きを買ってくるのは難しいですけど、 僕の手料理で良ければ、卵買って作りますよ」 そんな心情を理解してか、自身に可能な範囲の約束をした。 約束を守れる自信は無いが、それでも応じたいという気持ちはは本物だ。 「ええ、ここは人を助ける場所ですから。 お腹が空いているでしょうけれど、少し辛抱してください。 後で白湯でも持っていきましょう。 水でも無いよりはましですから」 (-92) 2021/06/28(Mon) 16:41:47 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク「そうだね、好奇心旺盛な子はどんどん自らあちこち赴いて多くのものを学んでいく。きっと賢い子だよ」 ── だから嫌なんだ 。つつかれるパペットを疲れたような眼差しで見下ろす。 「うん。病状とか詳しいことは患者さんの個人的な話になるから言えないけれど、でもあちこち歩く分には問題ない。健常な子と同じように動ける」 (-93) 2021/06/28(Mon) 16:43:53 |
【赤】 温和 セナハラ「……では、…………」 言葉は続かない。 悩んでいた。子供を加担させるべきか否か。 この先、生存者を出していくには、避けられないのだから。 「…………メイジくん、包丁を扱ったことはありますか? 実は流されてきた猿を数匹見つけたんです。 ある程度は僕が解体しますから、 細かく切る作業をお願いしたいんです」 この村で育ったなら知っているはずだ。 …… この近辺の山に、猿はいない。 けれど、もしかしたら。 遠くから流されてくることだって、あるかもしれない。 (*6) 2021/06/28(Mon) 17:00:26 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア゛〜〜〜〜……」 膝に置いた腕に顔を伏せ、小さく唸る。 そののち、上げた顔から笑みは失せている。 「言わねェよ。 ……あの医者どもに見られンのは構わねェのか」 (-94) 2021/06/28(Mon) 17:07:45 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「オレー? オレはね……」 目を輝かせるあなたを見て、メイジはへらりとウソをついた。 夢を壊したくはなかったから、今の自分が恥ずかしかったから。 「駄菓子屋。ずっとなりたかったんだ! 子供たちに大人気の。このおもちゃは 駄菓子のオマケ! よくできてるでしょ〜」 ブリキでできた車のおもちゃをあなたに差し出す。あげる。 「リョウはなりたいものとか、あるの? ガッコーに通ってるなら、大学とかいくのかな〜」 (-95) 2021/06/28(Mon) 17:31:02 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「ハハ、おれとお前サンのふたりっきりに見えてたのかい? ……腹空かせたガキどもがいンだろが」 ニコリと笑ってそう答える。 ――苛立ちや嫌悪を覆い隠すための笑い顔。 「経緯っつってもなァ……なにもねェんだが」 ガシガシと頭を掻いて。 少し髪を乱した儘、話を続ける。 「お前サンは商人で、食いモンは売りモンだっつってたろ。 ンで、おれが持ってンのはこの身とこいつくれェのモンだ」 “こいつ”と口にしたとき、 親指と人差し指で石を摘んで目の前に掲げた。 「そンなら好きな色でもくれてやろうかと。 好きな色ならまァ、嫌いな色よかうれしかろう」 (-97) 2021/06/28(Mon) 17:48:47 |
遊惰 ロクは、メモを貼った。 (a16) 2021/06/28(Mon) 17:59:40 |
遊惰 ロクは、メモを貼った。 (a17) 2021/06/28(Mon) 17:59:55 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「セナハラさん、料理とかできるの……?まずそ〜」 疑わしい目つきで見つつも、やがて零す様に笑って。 「ふふ、でも食べてみたいかも……絶対、約束だから」 小指を立てて軽く相手に傾ける。 「うん……ちょっと寒いし、欲しい」 (-98) 2021/06/28(Mon) 18:13:53 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「ありがと……ロクさん? だいじょぶ?」 未だに顔と名前が一致しない様子で首を傾げ 唸るようすにも、もう一度反対側に首を傾げる。 からくり人形のような動き。 「お医者さんは小さい頃からよく診てもらってるしなあ…… またお前か〜って感じじゃないかな?」 おそらく、なんとなく事情を知られているのだろう。 今更隠しても仕方ないといった様子だ。 (-101) 2021/06/28(Mon) 19:13:16 |
【赤】 奔放 メイジ「猿?」 メイジは、小さな頃はよく山に遊びに行って 傷を作って帰ってきたものだ。 当然猿なんて一匹も見たことはない。 ……ないが、特に深く考えることはせず、笑う。 「切るくらいならできるよ。まかせてー オレ鉛筆削るのとか得意だし。わりと器用」 それが猿以外である可能性には思い至らない。 「セナさんも解体できるなんて、すごいね。 山で暮らしてたこととかあるの?」 (*7) 2021/06/28(Mon) 19:20:27 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア? 気にすんな。 ダイジョーブじゃねェのはお前だろうが……。 ちっとロクでもねェこと思い出しただけだ」 しゃがんだ儘、右手で頬杖をつく。 指先が十字架を弾いた。 「……そンなら今すぐにでもみてもらいな。 お前サンの怪我ァみるより大事なモンはねェだろうよ」 一先ず、傷や態度の由来を尋ねることはしない。 根掘り葉掘り探るより、今は手当の方が先だ。 「言い出しづれェんならおれから勝手に話すが、どうする」 (-102) 2021/06/28(Mon) 20:02:53 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「これでも自炊してるんですよ? あまり凝った物は作れませんけどね」 よく言われることだ。 男の一人暮らしである為、時々入院食の残りを貰ったりもしているが。 立てられた指を見れば、今までとは違った意味で苦笑した。 こんな状況で約束ができる程、幼くはない。 しかし、その小指に無骨な指が絡まった。 「指切りげんまん、ですね。……久しぶりにしました」 (-103) 2021/06/28(Mon) 20:10:16 |
【見】 流転 タマオ「……」 二階。直しても直らない雨漏り箇所の修復に試行錯誤を重ねていたが、タマオの腕をもってしても雨漏りは直らなかった……。 (@5) 2021/06/28(Mon) 20:11:04 |
タマオは、(´・ω・`) (t9) 2021/06/28(Mon) 20:11:22 |
ロクは、セナハラに耳打ちした。 (a18) 2021/06/28(Mon) 20:17:15 |
【秘】 遊惰 ロク → 温和 セナハラ「水は足りてんのか」 近くを誰か――例えば、子どもらが――通りがかって、 不安にでもさせたらコトだ。そう考えての耳打ちだった。 「沸かせば使えるんじゃねェかと思ってさ。 必要なら捨てずに沸かすが、どうかね」 (-105) 2021/06/28(Mon) 20:17:53 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「駄菓子屋……いいなぁ… 俺、駄菓子は食べたことあるけど、自分で買いに行ったことないんだ、そういうとこ」 差し出されたブリキの車を受け取ると心底嬉しそうにほほ笑んだ。 玩具自体は子供っぽいものだが、違う世界の空気に触れられたようでうれしいようだ。 「アキラすごいね……俺とあんまり変わらなさそうなのに、好きなところに行って、働いて……大人みたいだ」 車を軽く指先で撫でて 「学校、まともに通えるようになったら行ってみたいけど…… でもやっぱりトウキョウに行ってみたいな。 アキラみたいに働きたい」 (-106) 2021/06/28(Mon) 20:20:37 |
【赤】 温和 セナハラ悟られなかったことが幸いなのか、災いなのか。 今の男には、理解できなかった。 「山というよりは、密林のような場所で育ちました。 外地の生まれなんです、僕。 戦況が悪化して、皆何でも食べてましたから……」 虫から木の根まで、 食べられそうな物は全て喰らった。 それは墓の下まで持っていく筈の秘密で、 二度と侵さないと決めた領域だ。 「鶏とかいれば、絞め方を教えられたんですけどね。 猿はどうしても、見た目が人間に近いですし」 (*8) 2021/06/28(Mon) 20:32:44 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「いくらか、ですか。 あなたの目的と言い値です」 きっぱりと答える様子は、普段から言い慣れている言葉のよう。 「政治家であり学者であった米国の方は言いました。 『知識に投資することは、常に最大の利益をもたらす。』と。 このご時世です。 慈善と偽善だけで商いができません。 どうか、私に相応の価値と興味を与えてください」 (-107) 2021/06/28(Mon) 20:36:12 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「そうなんだ……男で料理って…… お嫁さんとか、もらうつもりないの?」 男が家事をするイメージがまるでわかなかったが、生涯独身のつもりならそういうのもあるのかもしれない 「約束破ったら、針千本だからね」 しっかりと小指を絡めて約束をした。 「大人になったらこういうの、あんまりしないの?」 (-109) 2021/06/28(Mon) 20:44:08 |
【独】 流転 タマオタマオ、目の色での苦労はあるけど、戦争の苦労は知らないのよね……いや見ていただけでも悲惨だったのはそうだけど、実感はないかもなのだわ。 (-108) 2021/06/28(Mon) 20:44:47 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「…………。 絶対、誰にも言わないでよ…?」 視線を彷徨わせて暫く迷っていたが、貴方の服を摘まんで引き寄せ、誰にも聞かれないようにそっと耳打ちをする。 「台風がすぎたら、先生たちに薬を飲ませて…… そのすきに俺はこの病院から出ようと思ってる…… 俺、トウキョウに行きたいんだ」 つまりは、見張り役である医者を眠らせて、家出をしたいという事らしい。 (-110) 2021/06/28(Mon) 20:47:55 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「そう? ロクさんってどこからきたの? 見たことない耳飾りしてるよねー」 ゆれる飾りのほうに気を取られた。 都会で見た覚えはなくもないが、あまり馴染みがない。 膝を抱えたまま、それを眺めるように顔だけ近づけた。 「今はオレの怪我より食べ物確保するとか そっちのほうが大事じゃあないかなあ。 ロクさんって意外と優しい人だね オレはどっちでもいいよ」 怪我については本当にいつものことのように のらりくらりとしている。 勝手に話すというのなら、特に止めもしなかった。 (-112) 2021/06/28(Mon) 20:50:57 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「すみません言葉足らずでしたね。 この環境で二人きりの状態、あの集まりがあったのにも関わらず食べ物を欲しがる理由に相応のものがあると思ったのですが杞憂でしたか。 まさか、一人で対価を払って皆さんに価値を分け与えるのですか? それは随分な慈善事業家だ、お話が聞きたいです」 ひとつひとつ告げられたことを復唱し、目的を探る。 好きな色は、好きですが、あなたのことがわかりません。 「言い値と言いましたよね。 あなたが私との取引に零の価値をつけるのであれば相応の興味として取引に応じますよ」 (-113) 2021/06/28(Mon) 21:00:07 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「動けるってこたァ、あちこち入り込めるってことか。 部屋ンなか探してるうちに違うとこ行っちまうかもなァ、 一人は廊下を見とくとして…… 」真剣な面持ちでブツブツ呟いていたが、その途中、 青年の疲れた様子に漸く気づいて視線を送る。 「どうしたお兄サン、参っちまったか?」 (-114) 2021/06/28(Mon) 21:39:48 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「ジゼン事業、そいつで結構」 ゆるりと首を振る。 そちらから向かって左、十字架が揺れる。 「あァでもひとつはちげェや。“皆さん”じゃねェな。 ガキにだけだ、……どうせ全員にゃ足りねェだろ。 ――なァ、商人の兄サン。 あの子ら生かしておれと死のうや」 イザとなったらの話だけどな、と笑う。 過激なものは人間の気を引きやすいと知っているから。 それから、思わせぶりなのも。 「ンで、言い値だっけか。ハハ、悪いなァ。 つけるのは向かねェんだ、つけられンのは慣れてたが」▼ (-115) 2021/06/28(Mon) 21:53:42 |
【秘】 療育 クレイシ → 警官 ハルカゼ/*イェーーーーイハルカゼくん見てる〜〜〜??? 確認なんですけれども、アユミさんやセナハラが把握している食料事情って病院で働いているクレイシも把握してていいのかしら (-117) 2021/06/28(Mon) 22:13:41 |
【秘】 療育 クレイシ → 警官 ハルカゼ/*地獄の資料読んで具合悪くなってくれよハルカゼ〜!!(最悪発言) さんきゅー!それじゃあクレイシも把握してることにします! (-119) 2021/06/28(Mon) 22:22:30 |
【人】 焦爛 フジノ>>12 メイジ 「そうだよ。……周りが騒いでる中で、本人だけ、ケロッとしてたから。 私も、それで覚えてた、のかも…… な、なに」 びくりと身を引く。隅にいたのだ。背中はすぐ壁に当たる。 うろうろと視線を彷徨わせ、直に観念したように重い前髪越しに覗き込む貴方を見た。 「……や、優しい、とかじゃない。 そりゃ、そうでしょ?そんなに、濡れてるんだし。 今からでも、貰ったら?タオル。拭くのと、傷を、抑えるの。 ……ここ、病院なんだから。血で汚れるのぐらい、いつもの事だよ」 隠している箇所をちらりと見る。 フジノが持っているタオルは既にすっかり濡れてしまっているし、自分の使ったものなんて使いたくないだろう。 (47) 2021/06/28(Mon) 23:10:19 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「好きな、もの……」 話を振られたと思ったのだろう。指を口に当て考える。 雨戸の外から漏れ聞こえる雨音に、ふと思い出したように口を開く。 「……家族、とか。あと、こういう時に言う事じゃ、ないかもしれない、けど。 雨や雪の日は、好き。 天気の事ばかり気にして、皆、人の事なんて、あまり見てない、から」 少なくとも私はそう感じてる。 そう告げ、ちらと視線を向ける。 言外にロクさんは?と問いを返しているようだ。 (-120) 2021/06/28(Mon) 23:40:17 |
タマオは、雨漏りが増えていないか点検をして回っている。 (t10) 2021/06/29(Tue) 0:52:08 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ「……」 ひょっこり、屋上に頭を出してみた。土砂降りの雨が滅茶苦茶にすり抜けていく。全く回復しそうにない空を呑気に見上げた。 (-121) 2021/06/29(Tue) 0:56:35 |
タマオは、ひとり呟いた。「痛そうだな……」 (t11) 2021/06/29(Tue) 0:59:50 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ 降り注ぐ矢の如き雨粒に見舞われた時のことを想像し、それから頭を引っ込める。何事もなかったかのように点検へ戻った。 (-122) 2021/06/29(Tue) 1:03:04 |
【人】 焦爛 フジノ>>19 アユミ 「なん、ですか?」 馴染みのある声だ。呼び止められればすぐ止まり……渡された品々をやや戸惑いながら受け取る。以前にも渡されたものが、ちらほら。 「……気遣ってもらって、ありがとう、ございます。 今はまだ、平気、だけど……後でお願い、しに行きます。 先生も、必要なら、呼んでいいです、から」 顔見知りで、厭う様な目で自分を見ない同性の大人。 そんな存在がいるだけで、幾分気が楽になる。 「……先生の、家は。大丈夫?お子さん、とか」 たしかまだ幼いと聞いた、気がする。そして此処に幼い子供の姿は見えない。 あの立派な家なら沈んだりはしないだろうけど……貴方も子供も暫く離れる事になって大丈夫だろうかと、気になった。 (48) 2021/06/29(Tue) 1:09:10 |
【秘】 温和 セナハラ → 遊惰 ロク「あー……実を言いますと、はい。足りてません」 そんな様子から、子供に対する配慮を感じ取ったのだろう。 こちらも声を潜めて返した。 「ですが雨漏りで溜まった水は見るからに汚いので、捨ててください。 ……屋上にある貯水槽の方がまだましな色をしてます」 言外に、事情を理解できるなら、手伝ってほしいと告げた。 (-123) 2021/06/29(Tue) 3:38:05 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「今の賃金じゃお嫁さんは難しいでしょうね……。 いや、自炊は節約のためですよ。 ちゃんといつかは結婚……いや、うーん…」 世帯を持つ自分が想像できない、というのが正直な感想だった。 貴方の小指から指を離し、何と言ったものかと考える。 「大人になると指切りじゃなくて、判子とか使って形に残すようになるんです。 大人は子供より、ずっと忘れやすいですから」 (-124) 2021/06/29(Tue) 4:00:08 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア? 外からだよ」 真面に答える気が無いのであろう返答。 耳の飾りは、近づいて見れば一つ一つに 宝石があしらわれているのが分かるだろう。 同じものは二つと無い様で、全て違う色をしている。 「ハハ、おれをなんだと思ってンだか。 ……大袈裟にされンのはいやかい」 言っても無駄と悟ったか、“大事”の話には触れず。 小さく笑って尋ねた。 (-125) 2021/06/29(Tue) 10:01:36 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ「家族が好きかァ、そいつはいい」 訳知り顔で頷いていたが、視線を向けられれば おれかい?と言うように人差し指で自分を指して。 「そうだなァ……」 男は雨が嫌いだった。 けれどもニコリと笑って同意を返す。 「おれも雨は好きだなァ。 ――お嬢サン、見られンのは好きじゃねェのかい」 (-126) 2021/06/29(Tue) 10:16:25 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ 「ほう、いいじゃないですか。 ですがあまり確実な方法に思えませんね」 男の表情が動いた。少し頬が緩んでまた普段の無表情に戻る。 続いた声色はあなたの願いや行動力をとがめない。 「トウキョウに行く金銭や体力は? 交渉して共にいく手段をとらない理由はなんですか? あなたの行動は他者を害することに繋がりますが、 それは必要なことですか? 病状が関係しているのでしたらいらぬ詮索でしょう。 でも、興味がわきました。教えてくれると嬉しいです」 言葉と声色と表情が合わない男である。 あなたの"理由"は確かに価値になった。 (-127) 2021/06/29(Tue) 11:13:27 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「ガキに、……はい?」 無表情とは違う顔色の変化。 貴方が告げた言葉の意味がわからない。 わからなかったから、言葉を続けた。 「私が、あなたが死ぬことに、何の価値がありますか? それは金銭になり得ることですか。 それは誰かが望んだことですか。 不要な、ものでしょう」 口元が、歪む。 不快そうな機嫌を悪くした声でも表情でも無い。 それは興味を惹いた証 ▼ (-128) 2021/06/29(Tue) 11:19:59 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「子供たちの未来と私たちの未来、どちらが有益かなど。 それを正当化する"理由"を"倫理"を私は持ち得ません。 あなたは証明ができるのですか?」 (-129) 2021/06/29(Tue) 11:21:11 |
タマオは、どこかの部屋に入った。 (t12) 2021/06/29(Tue) 11:23:25 |
【見】 流転 タマオ「……入ってはいけない場所のような気がする」 なんか……色々大事なものがありそうな場所(曖昧)に入ってしまった。それはそれとして天井に水が染みていてこのあと雨漏りしそう。 (@6) 2021/06/29(Tue) 11:27:18 |
タマオは、天井を見上げている。 (t13) 2021/06/29(Tue) 11:27:59 |
【秘】 遊惰 ロク → 温和 セナハラ「アー……」 だろうなァ、とぼやく。 女の医者の態度から、大人が触れぬ話題から。 ここは蓄えが少ないのだろうと察せられた。 「もっとマシなのがあンなら捨てた方がいいわな。 ンで、屋上ねェ……あとで汲みにいくか。 ガキどもは論外として、あの商人サンには声かけとくか?」 (-131) 2021/06/29(Tue) 11:32:48 |
【独】 流転 タマオこれね、あゆみさん秘話に送ろうと思ってうっかりしちゃったやつ。セーフな内容で良かった。屋上のならアウトだったわ……………………………… (-130) 2021/06/29(Tue) 11:33:06 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ「……数刻後にはこちらもか」 天井をよく観察し、力及ばず直せなかった雨漏り箇所を思い出す。ここ鍵かかってるし、後で部屋の前にバケツ置いておこ……。 (-132) 2021/06/29(Tue) 11:46:26 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「…………、言ったって止められるんだ。 学校を覗きに行くのだって止められるのに、トウキョウなんて行かせてもらえるわけない……」 ぐっ、と服の裾を掴む手に力がこもる。 「最近調子いいし、俺と同じぐらいの奴だって一人でトウキョウにいってるんだ……俺だって……」 医者も親も、入院している少年の体を思ってこそ止めていることも頭の端で理解している。 しかし、死ぬまで家と病院しか知らない人生なんて嫌だと強く願っていた。 「おじさんなら知ってる……?もっと確実な方法……」 (-133) 2021/06/29(Tue) 12:11:21 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「…………そうだね、セナハラさんはお嫁さん貰わない方がいいかも きっと貧乏すぎてお嫁さん逃げちゃうし。可哀想でしょ?」 ふふ、とからかうように笑った。 「大人って大変だね……」 離れた指をじっと見つめて 「卵焼きの判子とか押してあげた方がいい?額とかに」 (-134) 2021/06/29(Tue) 12:43:05 |
【秘】 温和 セナハラ → 遊惰 ロク「そうですね、丁度良いでしょう。 後で着替えなんかを持っていくことになってます。 その時にお声がけしようかと」 貴方が使う部屋にも、同じ流れで届けるつもりだ。 「水を汲み終わって着替えたら、 交代で湯を沸かしましょうか。調理場でね」 (-135) 2021/06/29(Tue) 13:33:31 |
タマオは、鍵のかかった部屋の前にバケツを置いた。 (t14) 2021/06/29(Tue) 13:44:05 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「オレまだ17だよ。すごいかな、ありがと」 笑みを湛えているが、癖なのか、笑っているのは口元だけだった。社会に出ても、大人のようにはまだ上手に笑えない。 メイジのような人間はたくさんいた。 集団で都会への汽車に乗って、家族に見送られながら まだ知らぬ世界へ期待と不安を膨らませながら旅立つ。 ……メイジは、そこに占める不安の方が大きかったが。 「そっかあ。トーキョーで働きたいんだ。 リョウは、外を……いろんな世界を見たいんだね」 病さえなければ、と思う。 「トーキョーの話、ちょっとならできるよ。 聞きたかったら話してあげる。 でもあんまり長話もよくないかな? 病人だもんね。 どうせしばらくここで泊まることになるんだろうし オレ今晩リョウのいる部屋で寝ちゃおっかな」 寝ながら語り合おう、ということだった。 (-136) 2021/06/29(Tue) 14:25:12 |
【赤】 奔放 メイジメイジは驚いたようにぱちぱちと瞬きをした。 「……そうなんだ。なんでも食べなきゃ いけないくらい苦しかったの?」 戦争って大変だね。口ではそう言うが、深くまでは知らない。 なんでも。虫とか、草とか、その辺りまでは想像できる。 メイジはそこまで飢えに苦しんだ経験はないから。 「人間に近いと何かまずいことでもあるかな。 オレそれくらい平気だよ、セナさん。だって猿なんでしょ」 未成年だから、気を使ってくれているのだろうか。 でも、人間に近いだけで、人間ではない。 ……ふと、真新しい自分の腕の傷を見つめた。 (*9) 2021/06/29(Tue) 14:29:46 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「キレーだね、それ。高そう。お守り?」 笑う。情緒もなにもない感想。 どこからきたのかについては相槌のみ、特に言及もしない。 「まだロクさんのことよく知らないし。わかんないや」 メイジはへらへら笑っていて、人懐っこいようで 人の顔色を窺い、一定の線を引いている。 「これくらいなら自分で手当できるかも。 やだな、さわがれるの。目立つし。 同情されるのもやだ。 恥ずかしいし、本当に、大したことないのにな」 暗にこれが"誰かにやられた傷"というのを物語っていた。 (-137) 2021/06/29(Tue) 14:33:00 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「俺、16だよ?アキラと一つしか違わないのに……全然違う…」 散歩すら許可されない少年に許されたのは復学をめざした勉強だけだ。 「聞きたい…トウキョウの話…」 貴方の手を取りキツく握る 「今日は一緒に寝よ…アキラの話、いっぱい聞かせて」 熱で気だるそうな表情が明るくなり、嬉しそうに微笑むと自分の病室へと貴方を誘うだろう。 (-138) 2021/06/29(Tue) 14:50:43 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク向けられた視線に思わず苦笑いを浮かべた。 「……あはは、そう見える?……まあ、少しだけね。せめて声さえ聞こえればいいのだけど、それすら聞こえないから酷く不安になっていたみたいだ」 言える筈がなかった。 アユミやセナハラと同様、男もまた病院の食料事情について把握している。僅かな物資に反して増えていく避難民。 担当する子供の姿が見えないことも悩みの種ではあったが、最近の男の頭の片隅ではその事に関する憂いが残り続けていた。 避難してきた人間である貴方に言える筈もない。 「…………ロクさんは丈夫だと先程言っていたけれど。体はともかく、精神的な部分は疲れていないのかい? 家族と離れたり非常事態のこの環境だったり、色んなことで不安になっていない?」 (-139) 2021/06/29(Tue) 15:08:07 |
発熱 ニエカワ(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/29(Tue) 15:11:55 |
発熱 ニエカワ(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/29(Tue) 15:13:53 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ子供に言われては返す言葉もない。 「……大丈夫ですって。 それにもし僕が忘れても、ニエカワくんが忘れないでしょう?」 約束は一人で守るより、二人で守る方がいい。 何事も誰かと助け合えば乗り越えられる、 と夢を見ているわけでは無いけれど。 せめて貴方の善性は守りたいと思うのだ。 (-140) 2021/06/29(Tue) 15:16:09 |
温和 セナハラ(匿名)は、メモを貼った。 2021/06/29(Tue) 15:22:26 |
【独】 温和 セナハラPLが恋未練好きそうだからフジノちゃんかと思ってたけど〜 この秘話の流れ、怪しくない? おれセナハラとアユミさんRPしてさ、子供を計3人泣かせることになりませんか? (-142) 2021/06/29(Tue) 15:25:45 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「あ、ホントに年近かったね──」 にへにへと受け応えていると ふいに手を取られて、びくりと肩が跳ねた。 手がすこしキツくて、やや冷や汗が滲む けれど、手を振り払うまでには至らない。 年が近いのと、少し打ち解けたのもあるのだろう。 「あはは。そんなに急がなくても大丈夫じゃない?」 やや戸惑いながらも、あなたについていく。 (-143) 2021/06/29(Tue) 15:29:22 |
クレイシは、避難してきた者たちを内心快く思っていない。 (t15) 2021/06/29(Tue) 15:32:21 |
クレイシは、焦りを募らせる。その感情に棘が芽生え始めている事に気がついていない。 (t16) 2021/06/29(Tue) 15:33:17 |
【赤】 温和 セナハラ「動物の解体って、大丈夫だと思ってても案外辛くなるんです。 医学校の実習で人を開く授業があったんですけど、 必ず何人か吐く人がいます」 嘘ではないが、本音でもない。 どこまで加担させるべきか、未だ悩んでいた。 「だから先ずは、バラバラにした段階から。 大丈夫であれば、一緒に始めから解体しましょうか」 → (*10) 2021/06/29(Tue) 15:43:53 |
タマオは、何も焦っていない。今の彼の内心が顔に表れたとしても、その表情は普段となんら変わらなかっただろう。 (t17) 2021/06/29(Tue) 15:43:53 |
【赤】 温和 セナハラ「……これはね。 メイジくんが話したくなかったら、話さなくて良いんですけど」 そんな様子を見つめ、口を開く。 手を汚させるなら、せめて何か報われてほしい。 贖罪にも似た心地だった。 「転んだりぶつけたりすると、怪我をしますよね。 そういった傷は、肘とか膝といった関節にできます。 ……言い返せば、」 → (*11) 2021/06/29(Tue) 15:44:44 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「そ、高くてキレーなモンだよ。 銭はみィんなこれにかえちまった」 右の手で頬杖をついた儘、 一際目立つ十字架を揺らす様に首を傾げる。 男は笑う。 笑い顔で感情を覆って、アッサリ嘘をつく。 「――お、“まだ”ってこたァ、これから知ってくれるか? ありがてェこった」 それから只、共感を示す。 「だよなァ。ンなら医者を呼ぶのはやめとくか。 ……でもなァ、腕は自分じゃやりにくかねェか。 坊チャン、おれが触るのはだめかい」 勝手に話すと告げた前言を翻したと思えば、 今度はその代わりに手当てしてやろうかと言い始める。 どうあっても、目の前の少年を放っておけないらしかった。 それを同情と呼ぶなら、そうなのだろう。 (-152) 2021/06/29(Tue) 16:25:19 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ タマオは思考した。己は幽霊である。何となくの習慣で行いはするが、食事も睡眠も必要なものではない。この逼迫した状況の中、己の分の食料は明らかに不要だ。しかしどう言ったものか。 「己は食わずとも問題ない」と言えば、きっと無理をしているのだと思われる。こう述べるのは己だけに限らないだろう。献身の精神を掲げる者は少なくない。余計な問答をしている暇は彼らにはないはずだ。 かと言って「己は生者でない」と言えば、余計な混乱を招くだけだ。あまりに当たり前のように、己はこの村に在った。己がそう、住民達に記憶させている。普段は「いつの間にか見なくなった」程度で収めるのだが。 己は矛盾を孕んだ存在だ。生者と関わるべきでないという思想はあれど、心を支配する寂寥の念がそうさせてくれない。死者としての自覚を持ってから、人に紛れ離れを何度も何度も繰り返してきた。 今回も常と変わらず、近い内に離れる予定だったのだが、その前にこの騒ぎだ。下手に見えなくなれば「探す」という体力を余計に消耗する行為をされかねない。居れば彼らに分配されるべき食料を無駄にしかねない。 ではどうするべきか。答えはまだ出ない。 (-154) 2021/06/29(Tue) 17:43:12 |
タマオは、考え事をしている。答えはまだ出ない。 (t18) 2021/06/29(Tue) 17:43:54 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「見えるなァ。 アー、そんなお前サンにゃ言いたかねェが――……ン?」 ――怪我、或いは持病か何かで倒れてやいまいか。 そう言いかけた口が、青年の問いによって一度閉ざされる。 「精神的な、ねェ……」 男は疾っくに疲れ切っている。 だからこんな辺鄙な村まで逃げる様にやってきた。 けれども隠すことが兎に角上手だったから、 問い掛けにもカラリとした笑い顔で答える。 「おれは変わりねェなァ。 お前サンは不安かい。疲れてんのは心かねェ」 ついでに言えば。 男は己が疎まれる存在であることを理解している。 (-155) 2021/06/29(Tue) 17:45:39 |
【秘】 遊惰 ロク → 温和 セナハラ「そンなら、声かけンのはお医者サンにまかせようかねェ。 来てくれりゃァいいが」 「だなァ。毒見ならまかせな、はらは丈夫だからさ。 ……と、丈夫なヤツが毒見してもしかたねェかァ?」 お道化る様に口にしてから、距離を一歩離す。▼ (表へ) (-156) 2021/06/29(Tue) 18:13:23 |
【赤】 奔放 メイジ今度は、瞬きも忘れて数拍、動きが止まった。 「……あはは……」 気の抜けた笑いが出た。そりゃあ、バレるよね。 さすがお医者さん目指してる人だ、と零す。 「……たぶん、セナさんが考えてるとおりで 合ってると思うけど……」 視線を逸らし、あなたの首元。 手持無沙汰にくるくると自分のくせ毛をいじりながら 躊躇いがちに、ぽつり、ぽつりと話し始める。 ここまで言われてるなら、もういっか、と思った。 「………オレさ、」 「小さい頃から親父に暴力振るわれてたんだ」 「……情けないから、自分でつけた傷ってことにして…… ごまかしてたんだけど、むずかしいね」→ (*13) 2021/06/29(Tue) 18:21:12 |
【赤】 奔放 メイジ「親父、ずっと家に閉じこもってて、酒ばっか飲んでて なんかあるとすぐ怒鳴るし 何考えてるのかわかんない人だったなー……」 この小さな村だ、近所によくない噂は伝わっていた。 戦争から帰って来てからずっとそうだった、と。 「母さんはね、昔は優しい人だったって言ってたけど オレにはそうは思えなかったな。 そんな母さんは勝手にしんじゃったしさ オレにはなにも理解できない親父だったよ」 そして親父のことを過去の人間のように語った。 「セナさんはオレのこと心配してくれてるのかな。 それとも情けない男だと思ってるかな。 でも、きっと、オレのこと軽蔑しちゃうよ。 オレ、そんないい子じゃないからね」 そう、これは腕の傷と直接関係ある話ではなかった メイジは、まだ隠していることがある。 (*14) 2021/06/29(Tue) 18:23:27 |
【独】 奔放 メイジあんまり被虐待児キャラつくったことないんですけど この包帯ぐるぐるっぷり、リョナ向きでしょって思ってしまい でもずっと目が笑ってないところがすきです。 あと肩書ぜったい奔放じゃないだろ逆だろって思う (-158) 2021/06/29(Tue) 18:32:27 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「ここが俺の病室。何にもないけどね」 こじんまりとしているが清潔感のある個室だ。 台風が来る前に母親がさしていったのだろう花瓶の花はもうしおれかけていた。 病室に到着すると手を放し、慣れた様子でベッドへと乗り上げると貴方に手招きをしてベッドへ来るように促す。 (-163) 2021/06/29(Tue) 19:02:17 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「忘れないけどさ…… でも、針千本なのは変わらないんだから、なるべく忘れないでよね」 どこか不服気にしているが、額に判子を押すことはあきらめたようだ。 「そういえば、セナハラさんはトウキョウいったことある?」 俯きがちに話題を変えた。 (-164) 2021/06/29(Tue) 19:06:56 |
【赤】 温和 セナハラ言葉にずっと耳を傾けていた。 荒んだ生活を送る帰還兵は珍しくない。 戦場が人の精神を削り、形を変えてしまうことをこの男は知っている。 「心配してるんですよ、勿論。 情けないなんて、これっぽっちも思いません」 片膝を着き、貴方を見上げる。 もう父親がこの世にいないような話し方をすることに気付きつつ、口には出さなかった。 「……メイジくんの家は、戦場だったんですね」 (*15) 2021/06/29(Tue) 19:26:54 |
【赤】 温和 セナハラ「いい子のままじゃ、戦場は生き残れません。 もし何か悪い事をしたとしても、それは生きる為にした事です」 まるで説得するような抑揚だった。 尤も、それは自分に言い聞かせていたのかもしれない。 「そう思わなければ、きっときみのお父さんのようになってしまう」 (*16) 2021/06/29(Tue) 19:27:29 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク大人は笑顔の下になにかを隠すのが上手だ。 あなたもそうなのだろうか。 だからメイジは、嘘に気づくはずもない。 「……うん。ロクさんが教えてくれるならね。 ここでしばらく過ごすことになるだろうし…… ちゃんと名前も覚えたからね〜」 仲良くすることに越したことはない。 この状況で争いを起こしたくはないからだ。 「……触るのはちょっとくらい、いいよ。 突然掴んでこなきゃ平気。ロクさんって面倒見がいいね〜 消毒液とか借りてこないとね。こっそり」 そこでようやく立ち上がる。 それがある場所を知っているらしい。 もしかしたら以前にも借りたことがあるのかもしれなかった。 (-165) 2021/06/29(Tue) 19:31:35 |
メイジは、ニエカワの病室にやってきた。二階って雨漏り大丈夫かな。 (a19) 2021/06/29(Tue) 19:33:17 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「お邪魔しまーす。貸し切り?」 個室を珍し気にきょろりと見渡す。 メイジも怪我で入院したことが何度かある その時はいつも、誰かのいる病室だった。 「ベッド一個しかないけど…… 布団とか借りてきた方がいいかな」 手招きされるままにやってきて、ベッドに腰かけた。 リョウのいる部屋で寝ようとは、てっきり他にもベッドがある ことが前提で言っていたのだった。 (-166) 2021/06/29(Tue) 19:46:10 |
【独】 奔放 メイジランランラン♪みんなやさしいよ♪ オレにやさしくするなよ♪どうせ死ぬんだぞ♪♪♪ 狼も三日目までにどっちか死ぬんやぞ♪♪ なんてこったい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ (-167) 2021/06/29(Tue) 19:52:24 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「うん、毎回長期入院だし、親がこっちの方がいいだろうって……」 コロンとベッドの端で横になった。 「少し狭いかもだけど、二人ぐらい平気だよ。 布団ほしかったらあげる。俺暑くていつも蹴っちゃうし……」 貴方の上着を軽く指でつまんで引く、お前も横になれと言いたげだ。 「ほかに人いる部屋だとじゃまになっちゃうしさ」 4人部屋での夜の私語は注意されてしまうだろう。 (-168) 2021/06/29(Tue) 19:57:32 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク キョトンと商人の顔を見る。 ――その反応は予想外。 そんな表情を浮かべた顔は、成年のものにしては幼い。▼ (-169) 2021/06/29(Tue) 20:36:36 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「……アハ」 その顔も、直ぐに笑い顔に上塗りされる。 「やっとツラが変わったなァ。 そっちのがいいや。話し甲斐があるってモンだ」 飾りを握りこんだ手の、 人差し指で顔を示しながらそう言って。 その指先をくるくると回しながら言葉を続ける。 「兄サンが拘る“価値”とやらがおれにはわからねェが。 要は説得してみせろってことかい?」 (-170) 2021/06/29(Tue) 20:38:52 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「うん。好き。……ほんとに?」 訝しげな顔をしたが、嫌悪や嘲り以外の感情に敏い方ではない。 次いで向けられた問いにゆるりと視線を逸らす。 「嫌い。……見てて気分がいいものじゃ、ないでしょ。 私も、私を見る人の顔を見て。嫌な気分になりたく、ないもの」 肌の凹凸を浮かび上がらせるように張り付く服は、まだ乾きそうにない。 (-171) 2021/06/29(Tue) 21:22:47 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ハハ、そりゃァよかった」 それだけを口にして立ち上がる。 少年が“これから知ってくれる”ことか、 名前を覚えたことか、それとも触れる許可が下りたことか。 その全てかもしれないし、どれでもないかもしれない。 立ち上がった男は、少年が歩くより少し後ろを 上着のポケットに手を突っ込んでフラフラ着いていった。 (-172) 2021/06/29(Tue) 21:49:57 |
【人】 焦爛 フジノ>>56 メイジ 「……そんなの覚えなきゃ、いけなかったの?」 呆れたようにも、そういう環境だったのかと問うようにも聞こえただろう。 一歩離れる貴方をバツの悪そうな顔で見て、歪な跡が残る手で腹を撫でた。 「……別に。びっくりしただけ。 それに貴方が特別、怖く見える訳じゃない。 他の人は皆、ちょっと怖く見えるもの、でしょ」 周囲を見渡す。皆どこか慌ただしい。 先生達はいつもどこからタオルを持ち出していただろう。 なにか無かったかと考え、思い出したようにスカートのポケットを探りハンカチを取り出した。 「……来る時に濡れちゃったけど、洗濯はして、まだ使ってないから。 嫌じゃないなら、他のものが見つかるまで、使って」 そう言って、ハンカチを差し出す。少し絞れば軽く拭くことにも、傷を抑えることにも使えるだろう。 (62) 2021/06/29(Tue) 21:55:01 |
【秘】 遊惰 ロク → 焦爛 フジノ 訝しがる顔には笑顔で返す。本当だよ。 「――そうだなァ、 まったく気にならねェとは言えねェなァ」 目を逸らしてしまった少女の顔をジッと見て、そう口にする。 首から下の方へは不自然に視線を向けない。 (女子の体つきをマジマジ見るのは一寸……という只の男心なのだけども) (-173) 2021/06/29(Tue) 22:37:57 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク>>63 あなたが待ち始めてから彼がやってくるまで、それほど時間はかからなかっただろう。彼の仕事は点検・見回りに移行しており、現状、概ね問題は出ていないからだ。 「おつかれさまです」 彼はあなたの姿を認めれば敬礼する。左手には新しく借りたのだろう工具箱。足を止めたのは敬礼したほんの一瞬で、すぐにあなたの置いたものを回収するのだろう。引き留めないのなら、本当にそれだけで去りそうだ。 (-174) 2021/06/29(Tue) 22:42:13 |
【赤】 奔放 メイジ「…………そう……」 見開かれたままの片目が、色のわからない細い目を見下ろす。 説得するような声色からは、あなたの今までの経験を 物語っているように思えた。 「そっか、生きる為、か」 生きる為なら何をしてもいいんだろうか。 脳裏を過った言葉は声にはならなかった。 「本当の戦場のことなんて表面上でしか知らないけど…… 親父みたいにだけはなりたくないって思ってるんだ」 ──父親のようには絶対なりたくない。 それは何かの呪いのように、ずっと己の影につき纏っている。 「……心配してくれてありがとう、セナさん。 こんな話、はじめて人にしちゃったな〜……あはは……」 表情は相変わらず薄笑いを浮かべている。 まだすこし濡れたままの髪から、水滴が落ちた。 (*17) 2021/06/29(Tue) 22:42:22 |
タマオは、受付に足を運んでいた。 (t19) 2021/06/29(Tue) 22:44:30 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ本当に大変だな、一体どんな病気なのだろう。 思いを巡らせるだけで、深く尋ねはしない。 「……オレが寝たら余計に暑いと思うけど」 それにあなたは病人だ。頭を掻いてへらりと笑いつつも。 仕方ないなあと言わんばかりにベッドに横になる。 「やっぱ狭いね」 少し楽し気に笑った。 こんな状況なのに、友達の家にお泊りにきたみたいな気分だ。 もっとも、そんな経験なんてはじめてだけれど。 (-175) 2021/06/29(Tue) 23:04:06 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ 事前の言葉通りやってきた男にヒラリと手を振り、 挨拶には「お前サンこそ」と返す。馴れ馴れしい。 直ぐにも立ち去りそうな彼に問い掛ける。 「なァ、駐在サン。 チサチャンって子、見てねェか?」 パペットを手にした看護師が探している、 赤い寝巻きを着た七歳の女の子の名前だ。 (-176) 2021/06/29(Tue) 23:05:11 |
メイジは、病院の一室からこっそり救急箱を拝借した。 (a20) 2021/06/29(Tue) 23:28:50 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……アユミセンセーも忙しそうだしバレてないよね。 わりとかすり傷だし、赤チンで治らないかな?」 赤い色をした消毒薬のことである。 病院名が書かれた木箱を、ついてきたあなたに渡してから 「よろしくおねがいしまーす」 手当が始まれば、素直に傷のある右腕を差し出す。 急に触れられなければ平気だと言いつつも そこには少し緊張を孕んでいるようには感じるだろう。 (-177) 2021/06/29(Tue) 23:30:06 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「いいえ、本官は見ていません。 院内を見回り始めて暫くですが、影も形も」 彼にとっての事実が述べられた。 「本官は既に他の方に連れられたものと考えておりますが、 彼女をよく知っていると言う程ではない故に如何とも」 見ないから多分そうなんじゃないかなぁと彼は楽観視していた。憶測以上のものを持っていないため、件の看護士の行動には深く触れていない。 クレイシの行為を止められるのは、真摯な説得ではなく彼女が無事であるという事実だとタマオは考えている。目に余るようなら力づくでどうにかすることにはなるだろうが、今はその段階ではない。 (-178) 2021/06/29(Tue) 23:43:52 |
ロクは、救急箱を受け取った。 (a21) 2021/06/29(Tue) 23:58:59 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「バレたらマァ、一緒におこられようや。 ……お前サンの“かすり傷”は信用ならねェ気がすンだよなァ」 受け取った木箱の蓋を開けて、中身を確認する。 どうやら欠けているものは無さそうだった。 「はいよ、おキズ失礼しまァす」 冗談めかしながらそう言って、右腕に触れて傷を確かめる。 笑顔と口調こそ軽薄を装っているけれど、 手つきと眼差しから真剣味が伝わってしまうかもしれない。 (-179) 2021/06/30(Wed) 0:00:21 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「そうかい」 然程期待はしていなかったのだろう、アッサリ頷く。 作業等であちこち歩き回っていることを知っていたため、 一応聞いておくかという程度だった。 「七つの子だって言うじゃねェか。 はやく見つかってほしいがなァ」 自分も含め、院内を歩き回っている大人が複数名。 未だ、小さな少女が発見されたとは聞かない。 無事を祈る声が空虚に響くのも、無理はない話だった。 「ア゛ー……こう雨が酷くちゃ、気が滅入ってしかたねェ。 駐在サン、ちっと茶飲みバナシでもしようや。茶はねェが」 カウンターに片手で頬杖をついて、もう片方で手招く。 言い忘れていたが、 勝手に内に入って椅子に腰かけているのだった。 (-180) 2021/06/30(Wed) 0:23:34 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク はやく見つかってほしい。そうですね、と軽く頷いた。それ以上のことはない。心境的に避けたくなった等ではなく、ただ単純にこの話題がそこで終えられただけだ。 「・・・・・・。はい、休憩がてら失礼します。 こちらこそ面白い話が出来るわけではありませんが」 少しの考える間の後、了承すれば手持ちの物をカウンターに置き、彼も内側へ足を運んだ。自他ともに勝手な行為を気にしていない様子。そんな非常識なことしているわけでもないし。 後ろめたさisゼロで空いた椅子に足を組んで座る。表情筋と言葉がかたいだけで、本人の気質は真面目一辺倒というわけでもなさそうだ。 (-181) 2021/06/30(Wed) 0:49:30 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……オレ、誤魔化す気満々だった。 動けるくらいはさ、全然かすり傷じゃない?」 そう言うが、木の枝が刺さったと言っていた 血が滲んだ傷は、爪で抉ったようなひっかき傷を 上書きするように数か所、痛々しく残っている。 メイジはぴくりとも動かず 黙って、あなたの様子を見つめている。 (-182) 2021/06/30(Wed) 0:49:44 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ハハ、ンじゃア誤魔化すかァ」 沁みるぞ、と言ってバシャリと豪快に消毒液をかける。 ついでに傷周りの汚れや血を落とすためだ。 「……赤チンで治りそうにねェのはかすり傷とは言わねェなァ」 それきり口を閉ざして、傷の周りを拭う。 綺麗になれば木箱から取り出した軟膏を塗り、 ガーゼを当てた上から包帯をきつくない程度に巻いていく。 繊細な手つきとは言い難いが、決して乱暴ではない程度の やけに手慣れた動きだった。 包帯をくるくると巻きながら、口を開く。 「――大人か?」 怪我を負わせた“誰か”について、短く問うた。 (-185) 2021/06/30(Wed) 2:09:35 |
【独】 流転 タマオ誕生日の概念について今調べたのですが、気が付く方には「ん?」って思わせられる伏線になったかもしれません。 ふふ、何も考えていなかったです。深読みしている人がいたらごめんちゃい😉☆ (-186) 2021/06/30(Wed) 2:14:07 |
タマオは、考え事をしている。答えはまだ出ない。 (t20) 2021/06/30(Wed) 2:20:22 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「いらっしゃいませェ」 カウンター内へやってきた男を歓迎する。 病院を店か何かと勘違いしているのかもしれない。 座り姿を見れば、おやと眉を上げる。 これまでの遣り取りから抱いた印象とは様子が違ったから。 それから殊更楽しげに笑って。 「おもしれェハナシをご所望かい? ンならしりとりでもするかァ。『リンドウ』」 (-187) 2021/06/30(Wed) 2:22:17 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク 病院の受付対応でそう言ったら叱責されるだろうなぁと考えたが、考えただけだ。目の前の彼はこの病院の職員でもない。将来彼が医療施設の受付をすることにでもなれば、きっと先人から教えを授かるだろう。そんなどうでもいい思考は顔にも口にも出ない。 「……『ウド』」 しりとりとは面白い話に分類されるものだったかという疑問は、気持ち程度に捻られた首から見えたかもしれないが。 (-188) 2021/06/30(Wed) 2:51:20 |
ロクは、満足気に笑って口にする。「『道路工事』」 (a22) 2021/06/30(Wed) 3:07:31 |
タマオは、淡々と返す。「『事故』」 (t21) 2021/06/30(Wed) 3:08:54 |
ロクは、クツリと笑う。「『ども』」 (a23) 2021/06/30(Wed) 3:11:04 |
ロクは、間違い!「『こども』」 (a24) 2021/06/30(Wed) 3:11:30 |
タマオは、一瞬、どもってなんだ…?と考えたが聞き逃しただけだった。「『門戸』」 (t22) 2021/06/30(Wed) 3:18:24 |
ロクは、お前そういうことするンだ…という目でタマオを見た。噛んだのは気にすンな。「『腰紐』」 (a25) 2021/06/30(Wed) 3:21:14 |
タマオは、「 ? 」。「『モダンガァル』」 (t23) 2021/06/30(Wed) 3:24:08 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「・・・・・・? 翡翠でしょうか。あの青を好みます。この瞳の色です」 己の右目を指差して。ともすればえぐるような動きにも見えないことはなかったが、本当に大事になものとして扱う動作。 「仮定が少々曖昧です。己が取引を持ちかけられているのか、 そちらが取引を持ちかけられているのか」 「己は一先ず石も食料も要していない故、不要と返す形になる」 (-192) 2021/06/30(Wed) 4:03:15 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「一人で広い部屋にいるよりはずっとましだよ」 文句を言いながらも隣で横になってくれる相手に小さく笑った。 何もない白い部屋の中で、ほとんど誰とも話さずに日々を過ごすのが日常の少年にとっては、話し相手がいるだけでも楽しそうだ。 「トウキョウでどんなことしたの?美味しいものはあった?面白い場所とかは?」 楽しみにするあまり矢継ぎ早に質問をしてしまった。 (-194) 2021/06/30(Wed) 11:22:18 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「ウエノ辺りなら何度か。 あまり観光とかはしてないので、詳しくはないですが」 金があればきっと、土産話のひとつやふたつを出せた筈だ。 何故そんなことを、と考えて思い出す。 「ああ、もしかして誰かトウキョウの人がいるんですか?」 (-195) 2021/06/30(Wed) 12:12:51 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「ウエノ……観光じゃないのに何しに行ったの?」 地域は大体わかるものの、そこに何があるかなどはぴんと来なかった。 「ロクとアキラが言ったことあるって。 アキラはトウキョウで仕事もしてるらしいんだ…… 俺の一個上なだけなのに」 すごいよね……と尊敬と憧れをはらんだ声色で呟く。 自分もいつかトウキョウへいってみたい、そこで働いて自分で稼いだお金で好きなことをしてみたい。 そんな夢が少年にはあった。 病気で外出許可が下りない少年にはかなわない夢だろうが。 (-196) 2021/06/30(Wed) 12:31:23 |
【赤】 温和 セナハラ薄く笑う貴方の頭を撫でようとして、やめた。 そんな資格、自分には微塵も無い。 「……そう思っているなら、大丈夫ですよ。 では、この事は内密にしますね」 立ち上がると、深く息を吐いた。 覚悟を決めるかのように。 「大まかに解体して来ます。 用意ができたら呼びに行きますけど、今日使う部屋は決めてますか?」 (*18) 2021/06/30(Wed) 12:40:49 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワそんな貴方を懐かしく思いながら、相槌を打っている。 本土に憧れていたかつての自分を思い出す。 いつか身体が丈夫になると励ましても、その『いつか』が来るとは限らない。 迷った末に、問いかけにだけ答える事にする。 「うーんと……あの時は確か…」 しかし。 結局、言い淀んでしまった。 水を差すようなことは言いたくないが、嘘もまた言いたくなかった。 (-197) 2021/06/30(Wed) 12:50:15 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……そういうものなんだ……寂しい? オレ……こうやって誰かと一緒に布団寝るの初めてだ」 仰向けになって、手を頭の後ろで組んだ。 人との接触に恐怖を感じるゆえ、若干の緊張を孕んではいた。 「トーキョーって高い建物いっぱいあるんだよね。 その中でもトーキョータワーっていう すごい高い建物があってさ…… 日本一ってきいたけどほんとかな」 「あと村で見たことないのは……喫茶店とか……? あいすくりんとかぱふぇとか、つめたくて甘くて 美味しい食べ物があるんだってさ」 職場とかで耳にした話。 口振りから、食べたことはないようだった。 「給料はほとんど実家に仕送りしてたし 遊びに行ったわけじゃないから オレもまだまだ知らないことだらけだけど──」 面白いと感じたことや、楽しいものを話していくと 悪いことだけではないのだと気づかされた。 (-198) 2021/06/30(Wed) 12:59:41 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「たしか……?」 表情がそれほど豊かではないものの、じっと貴方を見上げる目は期待に満ちていて、続く言葉を今か今かと待ちわびている。 (-199) 2021/06/30(Wed) 13:11:39 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「………別に、寂しいってわけじゃ…ただ暇っていうか…」 年が近い故か、素直に寂しいとは言いづらかったらしい。 「俺も……入院ばっかりだし、こういうの初めてだけど…… 楽しいな、誰かと一緒に寝るって」 少し強がりを言いながらも貴方が隣にいてくれるのを内心嬉しく感じていた。 「高い建物……この病院よりずっと高い? 日本一高いってどんなだろう……」 鉄塔ぐらいかな、と想像してみるものの、想像力が足りずふわふわだ。 「聞いたことある、あいすくりん! 冷たくて甘いんだ……食べてみたいなぁ…… お金家に送って偉いね……家族も、アキラみたいな立派な子、誇らしいだろうな」 純粋に尊敬の念を相手に抱いた。 自分と同じぐらいの年だというのに、とてもしっかりしている。 対して自分は親の金を使って命を長らえさせるだけで何の役にも立たない……そんなコンプレックスがわずかににじみ出ていた。 (-201) 2021/06/30(Wed) 13:24:07 |
【独】 流転 タマオ・リンドウ→ウド そのままひっくり返したらいた。 ・道路工事→事故 道で起こるよね。 ・こども→門戸 ウドと似た発想。もこもこしてから門戸になった。 ・腰紐→モダンガァル しりとりをする時はラ行寄せが嫌がられるってばっちゃが言ってた(言ってない)。特にル。 (-202) 2021/06/30(Wed) 13:29:50 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「…………!!!」 嗅ぎ慣れた消毒液の匂い。 電流が走ったように腕から伝わる痛み。 声にならない悲鳴をあげた。 若干腕に力が入るものの、じっと耐えている。 「あー……いたたた……」 傷が拭われている間にあげていたのんきな声は 投げかけられた問いでおとなしくなる。 なにを聞かれたのかは理解していた。 若干俯き気味になり、しばらく沈黙したのち ……小さく首を縦に振った。 「ロクさん結構手慣れてるね」 そしてあからさまに話題を逸らそうとしている。 (-204) 2021/06/30(Wed) 14:02:41 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……そっか。話し相手くらいなら いつでもなってあげる」 この最悪な天候に、状況に、少ない食糧 避難してきた人数。贅沢はできないと聞いた。 助けはいつくるのか、不安の種が芽吹いているなか なんでもない話をするのが、メイジにとっても慰めになっている。 「日本一高い……天国にも届きそうなくらい、かな」 天井に手を伸ばしてみる。 この傷だらけの短い手では到底に届きそうもない。 「家、貧乏だから、オレががんばるしかなくてさ」 この村の住人ならば噂を聞いたことはあるかもしれない。 メイジの母親は数年前に『自殺』で亡くなったこと。 父親といえば定職にもつかず、いい噂を聞かないことも。 「リョウはさ、家族に大事にされてるんだろうね。 じゃなきゃ入院なんてさせてくれないだろうし。 君は病気を治すのが仕事だよ」 (-205) 2021/06/30(Wed) 14:47:37 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「あまり良い話ではないですよ?」 一呼吸置いて、口を開いた。 逆に期待させてしまったようだと、申し訳なく思いながら。 「遺骨を……ですね、引き取りに……」 (-206) 2021/06/30(Wed) 15:03:45 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「珍しい色だねェ。生まれつきかい」 指差された翡翠の色を覗き込み、そんな感想を漏らした。 それから又だらしなくカウンターに肘をつく。 「あァ、相手サンが石を出す、お前サンが食いモンを出す。 それに乗るかってハナシ。 マ、乗らねェわなァ――、と。 石はともかく、食いモンもいらねェのか」 (-207) 2021/06/30(Wed) 15:11:58 |
【赤】 温和 セナハラ「使って良い部屋は幾つかあるんですが、 一階の空き部屋だと助かります。宿直室が近いですから」 手術室へ向かいやすい、とは言わずに一階を勧めた。 貴方が手伝っていることを、極力知られたくないからだ。 「あと、できればこの手伝いの件は内密にお願いします。 食べ物があるとわかると、その……、 揉め事が起こるかもしれませんから」 そう言い残せば、手術室へ歩き出す。 (*20) 2021/06/30(Wed) 15:13:59 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「遺骨……」 ハッとしてすぐにうつむいた。 トウキョウに期待をするあまり、相手に言いづらい事を言わせてしまったことに気付いたようだ。 「あ……ごめんなさい……」 (-208) 2021/06/30(Wed) 15:44:00 |
【秘】 流転 タマオ → 遊惰 ロク「はい、生まれつきです。 しがらみは少なくありませんでしたが、己はこの目が好きだ」 きっぱりと言い切る。好きを語るその空気は緩んでいた……なんてこともなかったが、きっと本心だろう。 食いモンもいらねェのか。その言葉に、「あ」と間の抜けた声が漏れた。 どうしよっかな… みたいな空気の後、ひとつ頷いて口を開く。「……成程、このような状況で、が前提の話ですよね? 生存に必要な物と、そうでない物との取引というわけだ」 「不要と言うと語弊があったかもしれません。 己は伊達に“この目で”“この国の”戦時下を生きてはいない」 想像を巡らすのなら、敵軍扱いをされ、不当に配給を受け取れなかったり奪われたりがあってもおかしくないと思えるだろう。 「幼少期ならいざ知らず、今の己は飢えてもおらず健康体だ。 故に、警察官の責務が優先される段階であると考えています」 「市民が求めるのなら、どちらも譲渡することはあるでしょう。 タダが恐い相手なら、取引の形を取るでしょうね」 正直長々と交渉する方が面倒。……身も蓋もないどっちらけな思考は胸中のみに収められた。 (-210) 2021/06/30(Wed) 16:18:50 |
【赤】 奔放 メイジあなたのお願いに素直に頷けば、 「ねえ、セナさん」 その背を一度呼び止めた。 あなたがどう反応しようとも言葉を続ける。 「今度、セナさんの話も聞かせてね」 それはなんでもない身の上話かもしれないし 親父に教えてもらえなかった戦時中の話かもしれない そしてまた後でね。と笑った。 やがてメイジも言われた通り、一階の部屋へと向かう。 ……妙な胸騒ぎと違和感を覚えながら。 (*21) 2021/06/30(Wed) 16:21:40 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「もう何年も前の話ですから。 こちらこそすいません、変な話を聞かせてしまって」 骨など諦めていたから、悲嘆するよりも安堵していた記憶の方が強い。 言い淀んだのは、気を遣わせたくなかったからだ。 「……ニエカワくん。 きっときみの中には焦りもあるんじゃないかと思います。 でもね。今は生き急がなくても取り残されたりしない、 平和な世の中になりました。 だからゆっくりと、安心して養生してほしいんです」 年寄くさい、説教のような言葉だとは自覚している。 それでも伝えたかった事を、迷った末に話した。 (-212) 2021/06/30(Wed) 16:26:01 |
【独】 奔放 メイジセナハラに、子供に""猿""を解体するの手伝わせる という罪負わせてしまったが、もう戦争は始まってるからな 生きる為ならしかたねえな!!! (-213) 2021/06/30(Wed) 16:29:00 |
【赤】 温和 セナハラぴたり、一瞬足を止める。 「……ええ、勿論」 小さく呟き、再び歩き出す。 手術室へ入れば、手術台を見て眉を顰めた。 メスを用意する。 容器を運ぶ。 思い出す。 (*22) 2021/06/30(Wed) 16:31:06 |
【独】 流転 タマオ>>赤窓 うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ (-216) 2021/06/30(Wed) 16:39:28 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「ほんと……? 台風が去ってからも、話してくれる……?」 状況の不安感から口をついて零してしまった。 「へぇ……そんなに」 そこからみた景色はきっときれいなんだろうと想像を膨らませていたが、 伸ばした傷だらけの手はどこか悲しげで 「……そっか…もう大人と同じように働いてるし、苦労もしてるよね……」 小さな村で起きた事件のの噂話なら世間知らずの少年でも少しは耳にしたことがあった。 彼が家族の話をすればおのずと彼がどんな状況か薄っすらと察することができるだろう。 「うん……大事にされてる、と思う 薬代も入院代も、馬鹿にならないだろうから」 けれど自分にとってはその愛が重い時もあるのだ。 「アキラは……家族の事、どう思ってるの?」 (-218) 2021/06/30(Wed) 16:43:00 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「……………」 俯いたまま返事もせず黙りこくって貴方の話を聞いていた。 表情は貴方に見えないだろうが、ちゃんと聞いているようだ。 「……わかった… ちゃんと、養生する……」 言葉少なげに紡がれた言葉に不満の色は完全に消さなかったものの、親しい貴方の言う事なら、素直に言うことを聞く気はあるようだ。 (-220) 2021/06/30(Wed) 17:02:52 |
【秘】 温和 セナハラ → 発熱 ニエカワ「ん、ありがとうございます。病に焦りは禁物ですからね」 宥めるように微笑むと、二階を指差した。 「今日は慌ただしかったですし、 夜更かしはしちゃだめですよ? 起きてないか、見回りしちゃいますからね」 冗談めかした抑揚で、早寝をするように伝える。 尤もそれは、体力を温存させたいという魂胆であったが。 (-221) 2021/06/30(Wed) 17:35:16 |
【憑】 技師 アユミ「……セナハラくん、ちょっといい?」 白衣の背中を呼び止める。 ニエカワから聞いた食糧について、どうしても尋ねたかったのだ。 「さっきあなたが食糧を探してるって聞いたの。 もうあれ以上は無い筈よ?」 (70) 2021/06/30(Wed) 17:48:48 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……うん、もちろん。 オレたち、もう友達……だよね」 伸ばされた手は、力なく降ろされた。 止まない雨はないはずだ。あなたのほうへ顔を向けて できるだけ不安にさせないようにと、片目を細めた。 「でも、きっとこれからもっと出世して 大人になって、なんでもできるようになるんだ」 日々進化し続ける文化みたいに、のし上がりたい。 「親父みたいにはなりたくない」 そう語る声には、冷ややかな温度が混ざっていた。 「定職にもつかないで、家に閉じこもって 酒しかのんでいないような、人間にはね」→ (-222) 2021/06/30(Wed) 18:12:36 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……もう寝よっか。起きててもはらぺこになるだけだし」 いやな話してごめんね、と付け足す。 病人をいつまでも起こしておくのも、よくないと思った。 できればあなたにはよくなってほしいからだ。 (-224) 2021/06/30(Wed) 18:21:25 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロクカラリとした笑みに隠された意図に気づけなかった。それほど、男は心をすり減らしていて。 「……そりゃあ、不安だよ。こんなにも荒れた天気、過去一番酷いものかもしれない。 川の水は溢れかえっているだろうし、土砂崩れだって起きているかも」 一度口を介してこぼれた感情は、止められそうになく。 「何度も何度もあの子には『危ないから大人しくしていて』と言っても聞いてくれない!いなくなってしまえばまず問い質されるのは担当していた俺だ! 大人には子供を守る責任があるなんて言われているのに、子供は大人の気持ちなんてちっとも理解してくれない! ああッ、くそっ、ただでさえこっちはあの女の行動で腹が立っ──」 のし掛かる重荷への嘆きを叫ぶように吐き出していたが、途中で自分の口に手を当てて目を逸らした。 「……ごめんね。君に聞かせることではなかった」 (-225) 2021/06/30(Wed) 18:45:24 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「友達……」 そんなこと言ってくれた人は初めてで、こみ上げるものを押さえるように言葉を詰まらせた。 「うん、友達……だよ」 力なくおろされた手に触れようと手を伸ばした。 貴方が嫌がらなければそっと重ねられるだろう。 「大丈夫……アキラならできるよ。 頑張って働いてるし…お父さんより、ずっと立派……」 だから君はお父さんと同じようにはならない、と意味をこめてほほ笑んだ。 「そうだね……セナハラさんが食料探してくれるって言ってたから……きっと明日は食べられるよ。 おなか一杯にとはいかないかもしれないけど……」 お休み、と告げて布団を引き上げ相手にかけてやる。 自分は端っこに少しだけもぐりこんで目を瞑った。 今日は長く起きていた上いろんな人と話したため疲れていたのか、目を瞑ればすぐにまどろみ始める。 「──病気が治ったらさ……アキラとトウキョウであいすくりん……たべたいな……」 独り言のように小さく願いを口にして、意識を手放した。 (-226) 2021/06/30(Wed) 18:46:46 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 温和 セナハラ「はぁい…… でも、見回りしてないでセナハラさんも、ちゃんと寝なよ?」 おやすみなさい〜と間延びした声であいさつした後、しぶしぶといった様子で指さす方向へと歩み始める。 行く先で少し人と話していたようすだったが、すぐに連れだって病室の方へと歩いていくのが見えるだろう。 (-227) 2021/06/30(Wed) 18:50:25 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ 少年が頷くのを確認して、上げていた視線を腕に戻す。 俯き、クツリと笑って話を逸らされてやる。 「いやになるほどやったからなァ。 ハハ、ひとの手当てなンざ久しいが、手が覚えてるモンだ」 いつの間にか止まっていた手を再び動かす。 包帯に鋏を入れ、端をテープで留め、 「はいよ、よく我慢したなァ」 ポンと少年の頭に手を置き―― 『やっちまった』という顔をした。 (-228) 2021/06/30(Wed) 19:03:24 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワあなたは気づいただろうか メイジの父親の訃報は、噂ですらひとつも流れていない。 けれど、もしかしたら台風で流されてしまったと メイジが勘違いしていたと思うこともできた。 「……うん……ありがとう。 オレ、これからも頑張るよ」 「おやすみ、リョウ」 聞こえてきた小さな願いに、微笑む。 重ねられた手に、安らぎを感じながら メイジはそっと目を閉じた。 (-229) 2021/06/30(Wed) 19:39:17 |
温和 セナハラは、メモを貼った。 (a26) 2021/06/30(Wed) 20:03:30 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……そうなんだ。ロクさんも医者だったの? それとも、戦──」 頭に手を置かれる寸前、びくりと身を縮めた。 けれどあなたの手に粗暴さを感じなかったゆえか 蹲ったままじっと耐えるように目を閉じているだけだった。 「……あ」 「──りがと、手当てしてくれて……」 やがて眼をあけると、へらりと笑った。 (-230) 2021/06/30(Wed) 20:08:10 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ雨と風の音だけが響き渡る暗闇の中。 雨戸から吹く隙間風の音が誰かの悲鳴のように聞こえた。 がたがたと雨戸が揺れる音に、びくりと身を縮める。 メイジは目を開けた。閉じてからそんなに時間は経ってない。 ──あなたが、すっかり寝静まったのを確認すると メイジはこっそりと、ベッドを降りた。 掛け布団をかけなおしてやり、足音を立てないように 部屋を出て行った。 (-231) 2021/06/30(Wed) 20:27:21 |
【人】 被虐 メイジ風のうなる音、ガタガタと雨戸が震えている音にすら メイジは時々恐怖を覚えることがあった。 罵声、怒声、物を投げる音、壊れる音。 いろいろなことを思い出す。 「……オレ、帰れるかな」 ひとり呟いた言葉は雨音にかき消えた。 (76) 2021/06/30(Wed) 20:50:49 |
【秘】 遊惰 ロク → 流転 タマオ「フゥン」 あたかも気の無い様な相槌を打ちながら、内心。 理不尽な飢えを思って――芽生えたのは勝手な同族意識。 それは警官というだけで翡翠の瞳の男へ抱いていた警戒を 少しばかり払拭する程度には、男にとって重要なことだった。 「そりゃァリッパな心がけだなァ。 ――お前サン、飢えを知ってるんだろ。 今はよかろうが明日、明後日。同じことが言えるかねェ」 そう言った口で、真逆と言って良い問い掛けを口にする。 首を傾げた拍子、十字架が揺れた。 「ンで、その“市民”の中におれは入るかい?」 (-232) 2021/06/30(Wed) 20:52:05 |
【秘】 焦爛 フジノ → 遊惰 ロク「……無理して見なくて、いい、から」 視線から逃げるように体ごと顔を背ける。 好奇の視線は苦手なのだ。その後にかけられる言葉なんて、大体ロクなものではなかったのだから。 手足の細さの割に、胴体はそこまで細くは見えない。 所謂女性的な体つきにも見えはしなかっただろうけど。 (-233) 2021/06/30(Wed) 20:59:18 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新