イタズラ娘 カミラは、メモを貼った。 (a1) 2020/05/21(Thu) 8:47:39 |
【人】 赤の騎士 アロイス[問いを投げかけたと思ったら本を渡されていた。 ……な、何を言っているのか分からないだろうが、俺にも何を言われたのか分からなかった…… 何でもないようなちっぽけな疑問だったはずのそれは、その"返答"によって、本格的に分からなくなってしまった。その上、口を挟む暇さえ与えぬと言わんばかりに淡々と語られる言葉の数々。俺の首と脳みそはぐらぐらと揺れて捥げそうだ。] 機嫌が良ければ……? 本に機嫌なんてあるのか? ……つーかこれ、なんだ? [押し付けられるように渡された"それ"は、俺によく似た真っ赤な装丁の本だった。押すな、と言われれば押したくなるのが人の性である。表紙を捲ろうと反射的に伸ばした手は彼女の鋭い視線によって遮られてしまった。] (0) 2020/05/21(Thu) 8:52:25 |
【人】 赤の騎士 アロイス[メルキオールと別れ、宿屋に着くと真っ先に表紙を捲っていた。 彼女の意図は分からないが、謎に包まれたこの本に好奇心が抑えきれなかったのである。 表紙を捲ると、飛び込んできたその頁には……と書かれていた。 当然のように読みものかと思ったそれは、この1頁を除いてすべて白紙であった。どうやらこの本は読みものではなく"書くもの"らしい。 不思議に思いながらも、誰かの手によって書かれたその文言に、気づけば俺は筆を取っていたのだった。] (1) 2020/05/21(Thu) 8:54:32 |
【魂】 赤の騎士 アロイス20××年△月〇日 てんき︰🌞 今日はメルキオールから本を押し付けられた。 よく分かんねーが、なんも書いてないあたり 本っつーよりノートか? 夕方広場で走り込みしてたら、 ハトが寄ってきたので木の実を分けてやった。 そういや最近あまいもん食ってねぇな、、 [思いつくままに書いた文章はめちゃくちゃだった。そもそも普段ロクに文字も書かない男だ。書くとすれば依頼書に名前を記入するくらい。しかしメルキオールはああ言っていたし、誰に見せるわけでもないなら問題ないだろう。日記とはそういうものなのかもしれない。 筆を置くと眠気に誘われるまま床に就いた。] (_0) 2020/05/21(Thu) 8:57:30 |
【人】 赤の騎士 アロイス[翌朝、目が覚めるといつものように空き地へ……ではなく、その足はギルド内の小さな商店へと向かっていた。 目的は研磨用布の調達。昨日の大量討伐で愛用する剣の切れ味が落ちてしまっていたのだ。] おじちゃん。ケンピカひとつ。 [昨日の報酬で銭袋はぱんぱんだった。対照に、昨晩夕飯を食べ損ねたせいでカラダは空腹を訴えている。これを研いたら何を食べようかと思考を巡らせながら広場へと向かった。]* (2) 2020/05/21(Thu) 8:59:54 |
赤の騎士 アロイスは、メモを貼った。 (a2) 2020/05/21(Thu) 9:03:40 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[家に帰ると、和風出汁が香った。 家事は自然に分担していた。 自分が朝食の支度と掃除とゴミ捨て。 姪が夕食の支度と弁当。 洗濯はそれぞれ自分のものを。 十年も一緒にいると、姪だったか娘だったか 判らなくなるときがある。 何か欠けているらしい己は 誰かと愛し合った記憶はないのだが。] (3) 2020/05/21(Thu) 9:46:17 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣いただきます……おでん、うまいな [手を合わせてから食事をいただきつつ 感想を漏らすと、姪はご機嫌そうに笑う。 他人と共同生活するに当たって ちょっと時期にあってないね、だとかの 無粋な発言はしないに限るとすっかり学習済みだ。 やって貰えるのはありがたいことだし。] (4) 2020/05/21(Thu) 9:46:21 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[姪が、明日は遅いかと訊ねてきた。 明日。 彼女の誕生日はもう過ぎたし 特別な日ではない筈だ。 ただの、金曜日。] ……ん。遅いと思うが [どうやら、友人を家に呼びたいらしい。 気恥ずかしいのか、贔屓云々言われたくないのか、 自分が叔父で保護者であることは絶対に秘密だと 耳にタコが出来るくらい聞かされてきた。 家に友達を招くなど以ての外の筈だったが その子のことは、特別らしい。] (5) 2020/05/21(Thu) 9:46:26 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[姪は少々厄介な性格をしているので 親しい友人が出来たことはうれしい。] 家に呼んで構わない 仲良く遊びなさい [定期的に掃除はしているから 反対する理由もない。 ズズ、と出汁を啜った。*] (6) 2020/05/21(Thu) 9:46:31 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢── 2日目 お昼! ── [起立、礼。 4時限目終了の挨拶が終わるなり 弁当を鞄から出して、抱えて走る。 上履きの底をキュッと鳴らして 扉の前でしんこきゅー。 すりー、つー、……ガラッ!] チカっ お昼たべよっ [ずかずか、真っ直ぐにチカの席へ。 チカに声を掛けようとしてたのかしら? 彼女のそばにいた子たちは 「失礼〜」と笑顔で牽制して散らした。 チカは私のよ!] (7) 2020/05/21(Thu) 16:12:38 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[「借りるねー」と図々しく 隣の席の子の椅子を奪って チカの机の横につけて腰掛けた。 当然のようにチカの机で弁当を広げる。 そうしつつ、チカに嫌がられないかな……って 内心はビクビクしてたりするけど。 受け入れて貰えて、 ホッとしながら箸を握った。] (8) 2020/05/21(Thu) 16:13:05 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[チカは今日はコンビニで買ってきたみたい。 サンドイッチ、美味しいよね。 私はフルーツサンドがすきだな。 チカの500mlパックから甘い香りが香る。>>1:340] あ、ホント良い匂い [薄桃色の唇が一度咥えて そして、離された。 そのストローの先をじっとみて いやいやヘンタイっぽいなと視線を逸らした。 タッパーにおでんだけ突っ込んだ 適当すぎるお弁当だけど、こんなんでも チカが偉いって褒めてくれるのは嬉しい。 大根を箸で掴んで齧る。 うん。不味くはない。] (9) 2020/05/21(Thu) 16:14:38 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[もっきゅもっきゅ。 ほっぺたを膨らませて頬張る私に チカから、嬉しいお誘い。>>1:341 嬉しくてつい、喉に詰まらせそうになった。] んぐぐっ……! ぷは もちろん、遊べる! チカの島、お邪魔する! てかさ、今日私の家、来ない? 一旦家に帰ってゲーム機持っておいでよ 何なら泊まってもいいからさ [どう? って小首を傾げて訊ねた。 箸を握る指先までトクトクと鼓動が鳴ってる。 緊張するの、私らしくないんだけどな。**] (10) 2020/05/21(Thu) 16:14:49 |
【独】 女子高生 雨宮 千夏/* んんんんん 先生もイリヤちゃんも 好きすぎるっ ふたりの関係も最高だし、 私も、ふたりといっしょに住みたいよぉぉぉーーー あと、「あつまる!にゃんこの森」 ゲームの名前に 萌えすぎて、ごろごろしてるー。(⌒(_*‥)_ (-8) 2020/05/21(Thu) 17:56:12 |
【人】 軍医 ルーク ―― 明け方の見張り台 ――[ 通信機の解析は、順調に進んでいたようだった。 途中までは。 あの重みの大半は外殻である箱のものだった。 内部が破壊されないよう頑丈に作られていたためだろう。 中から現れた部品は、驚くほどに小さく精巧だった。 内部に記録の痕跡を発見し、 色めき立った技術班の解析が止まったのは、 その通信が暗号化されていたからだ。 機械の解析はいつの間にやら数学の時間と化し (何故言語学ではなくて数学なのかは、 専門外の自分には朧げに想像するのみだ)、 役目を終えた自分は解放されて日々の業務に戻り、 あの見張り台を漸く訪れることが出来たのは、 箱が発見された翌々日の明け方のこと。 慣れた道のりを、ぺんぎんと共に歩く。 階段を上ってゆく。 前回は帰りがけに引き出しを開けたけれど、 今回は最初から見張り台の机に向かった。 見張りが離れているのを確認し、 引き出しの中から赤い袋を取り出す。 机の横にぺたんと腰を下ろして、 タブレットを取り出しロックを開く。 指の動きは最初は躊躇いがちに、 動き始めてからは、逸るように早かった。] (11) 2020/05/21(Thu) 19:45:09 |
【人】 軍医 ルーク[ ノートのページはまた増えていた。 いつものように、日付から始まる日記。 一語一句目で追いながら、 呼吸すら忘れるように真剣に読む。 ぺんぎんは、画面を覗きこむことはしなかったけれど、 羽根の一枚も動かすまいとでもいうように、 口の前で羽をバツにして、しーっと静かにしていた。 いくつかの箇所で、表情が動いた。 気付いたことがいくつもある。 それはまだひどくあやふやで、 指を伸ばせば煙のように散ってしまいそうな、 そんなとりとめもない感覚だ。 例えば、そう、 この日記の主は『通信機』という言葉を避けている。 その暫く後で『通信をする』という言葉を使っている以上、 『何か』と書かれた箇所に入る言葉は、 文脈からしても、別のものであること自然だ。 けれど、それが何を意味するのか、 今は触れることなく、一度、タブレットから視線を上げる。] (12) 2020/05/21(Thu) 19:46:45 |
【人】 軍医 ルーク[ ゆっくりと、片手を伸ばす。 いつも、大穴に向けてそうしているように。 目を眇め、その先にある何かを見る。 朝の光が差し込み始めた見張り台、 淡く室内を照らす光の筋。 舞い上がった小さな埃が、光に照らされて、 ゆるやかに白く光る。 さらに、その向こうを見る。 誰かの後姿が見えるような気がした。 凍えるような寒さの中、 何処までも続く白い景色を、 たった一人歩いてゆく人影だ。] ……、 [ 言葉から思い描くことしかできない、その景色が、 『どの場所』のものであるのか。 自分はきっと、気づきかけている。 その白い景色に足を踏み入れたとしても、 この足は、きっとまともに動かない。 ――… けれど、 伸ばした手を握り込み、下ろす。] (13) 2020/05/21(Thu) 19:48:35 |
【人】 軍医 ルーク[ 傍らのぺんぎんに向けて、首を傾げた。] 息まで止めてるような、顔してる。 窒息するぞ? [ ぺんぎんはそう言われて目をくりくりさせて、 ぷはー、と深呼吸した。 そういえば、此奴らは基本的には寒冷地仕様で、 この世界のどこでも活動できるように、 幅広く適応可能な造りになっているようだ。 きっと、いくつものことに、自分は気付き始めている。 何かの前で立ち竦んでいる。 けれど、このタブレットを閉じて、 何もかも見なかったことにして立ち去るのは、 最早選択肢すら思いつかないことだった。 ノートのページを改め、指を滑らせて行く。]* (14) 2020/05/21(Thu) 19:50:09 |
【妖】 軍医 ルーク[ 気付くことは多かった。 夢の中の“誰か”が兵士であろうということは、 二度目の日記で確信していた。 抑々この見張り台に置いてあるという時点で、 その可能性は高かったけれど、 二度目の日記には『日々の仕事や訓練』とあったのだ。 夢の中、そのひとは“左手”で白い何かに触れた。 左利きなのだろうか、あるいは、右手に何かを持っていた? それとも、もっと何か他の理由。 持っていた“何か”を口元に当て、 誰かに報告をしたみたいだと言いながら、 その暫く後に、遠くの誰かと『通信』をしていたり、と 自ら書いている。 通信をしていると知りながら、日記には“何か”と記していた。 自分が本当に優しい人かは分からない、と語る。 自分のことは自分では分からないものだ―― という意味にも見える。 けれど、“人”。 どこか、自身を遠くに見ているような、 まるで、もう一人の誰かを見ているかのような言い回し。] ($0) 2020/05/21(Thu) 19:51:32 |
【妖】 軍医 ルーク[ そして、自分自身の話をしようとしても “話せることがなにもない”と。 人に話せるような出来事がなかったと解釈するには、 何処か、違和のある言い回し。 ――… 相手が誰かを探ろうと考えているわけではなくて、 ただ、一語一句逃さず読もうと思えば、 自然と目に入ってしまうことだ。 そう、そして] “残した記録を誰かが見てくれるのなら”…… [ やはりこのひとは、自分の残した記録を、 あとでゆっくりと見直すような心持で 日記を書いているのではない。 そのように、直感する。 胸に手を当てる。 騒めきが、どうしようもないほどに膨れ上がって、 その正体も、やり過ごし方も分からない。 血が出るほどに強く、唇を噛みしめた。] ($1) 2020/05/21(Thu) 19:52:35 |
【妖】 軍医 ルークあなたへ 夢の話を聞かせてくれて、ありがとうございます。 白い大地の話、何かの結晶の話。 聞いたこともない、景色の話。 人が住めなくなった土地を調査して歩いている―― 聞かせてくれたお話からは、そのような光景に思えました。 その白いものはなんだろうと、考えてみて。 以前お話ししたあの本では、 『ほし』のある場所から落ちてくる 『あめ』というものがあるのを思い出しました。 食べる方の、ではなくて。 水の雫なのだと言います。 その夢の中では、『以前の記録よりも極寒』と 報告されていたようですので、 もしかしたら、落ちてくる水が、 寒い土地では氷に近い形になるのではと。 あまり根拠はない想像ですが。 氷を削ると、白い小さな欠片になる。 >>0:9 そうだ、氷菓子を思い出してみるといいかもしれません。 細かく削った氷に、シロップをかけて食べるお菓子。 以前見たときには白くてふわふわしていました。 手に乗せれば、きっと溶けるでしょう。 あれと似ては、いないでしょうか? (結局お菓子の話になってしまったようです、 ごめんなさい)] ($2) 2020/05/21(Thu) 19:54:35 |
【妖】 軍医 ルーク 氷の話よりも、もっとお話ししたいことがあったのに、 直ぐに書き出す勇気が持てなくて、 とりとめがなくなってしまいました。 あなたの聞かせてくれた景色を、 わたしなりに想像しています。 もう誰も生きてはいない、酷く寒くてどこまでも白い、 そんな景色の中を、歩いている自分を想像しました。 きっとわたしは、一緒に歩くとしたら、 ひどく足手纏いになって、迷惑をかけてしまいます。 それでも、どうしても、 そんな景色の中をひとりで行かせるのは、嫌です。 残された日記を、ただ読み返しながら、 ひとりで、ここにいるのも。 だから、わたしが居ればきっと先に進む勇気が出ると、 そう言ってくれて、わたしは嬉しかった。 不思議な夢を見て、不安もあると思うのに、 ごめんなさい、そんな風に、思ってしまいました。 ($3) 2020/05/21(Thu) 19:56:19 |
【妖】 軍医 ルーク わたしの話も聞きたいと言ってくれて、ありがとう。 けれど、わたしも、 お話しできることは多くないかもしれません。 どれも、楽しくなるような話ではないと思うから。 でも一つだけ、お言葉に甘えて、伝えさせてください。 わたしは以前事故に遭い、情緒面と感覚に異常があるようで、 よく人を不快にさせてしまいます。 元々の性格も、決して褒められたものではないのですが。 (もし何か気に障ることをしてしまっていたら、 ごめんなさい) それでも、本当に不思議なのですが、 こうして文字を使ってお話ししていると、 まるで昔のように、 色々な感情を自覚できるような気がしています。 あなたは、自分のことを 優しい人かどうか分からないというけれど、 わたしには、あなたの言葉は、やっぱり優しく聞こえます。 話せることがなく、釣り合う話も出来そうにないと、 そう言うけれど、 もう、いくつも、貰っているものがあります。 ($4) 2020/05/21(Thu) 19:58:02 |
【人】 軍医 ルーク[ それは、ばらばらに砕け散った窓硝子を、 目隠ししたままかき集めて、 形を探ってゆくパズルのようなものだ。 少しずつ、必死で、 自身の中にある何かを探して結い合わせてゆく。 ――… 時折、指が鍵盤に触れて、音を鳴らす。 そうして、自身が感じていることを理解する。 恐怖? 不安? けれど、違う、決してそれだけじゃない。 しいて言うなら、これは、そう。 “望み”。 綴り終えた指は、少し震えて。 タブレットを袋に戻し、大切に引き出しにしまう。 日記の主は、このタブレットを大事にしてくれると、 そう言っていた。 自分も、そうしたい。 これは、今はそのひとの物で、 書き記した大切な記録だから。]* (15) 2020/05/21(Thu) 20:01:39 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a3) 2020/05/21(Thu) 20:21:24 |
【独】 軍医 ルーク/* 灰を書く余裕もなくわあわあ転がりまわっていた数日であった。 こう、一挙手一投足から日記の一文一文まで! 心配に! なるよね!! もうこのうさぎさんどうしてくれよう(もふりたい(大好き ルークの方も序盤ちょっとどのくらいの描写なのか安定しなかったけど、段々把握できて来たぞ。 こっちの日記に内容が割と中身COレベルなので、気づくかどうかはお任せしつつ…! あと、シュゼットのロルいつもほんっと好きなんだけど、日記の所の文体とかめちゃくちゃ綺麗。すごい。 (-9) 2020/05/21(Thu) 20:47:48 |
【独】 軍医 ルーク/* 進行速度的にそろそろ過去の出来事を落としたほうがいいのだけれど、目の前のロルのお返事に投球するうちに先延ばしになりつつある。 よし、ちょっと書いてから仮眠だ。 (-11) 2020/05/21(Thu) 20:49:41 |
【独】 軍医 ルーク/* というかそうだよ、折角のもふ設定なのに! まだもふもふ出来てない!(するような奴じゃない) それどころか結ぶとか言ってる。 そしてこっちはまだ耳尻尾すら出していない。 (-12) 2020/05/21(Thu) 20:50:43 |
【人】 軍医 ルーク ―― 医務室 ――[ 叩きつけられた机の上から、 器具が床に落ちてがしゃりと音を立てる。 椅子を巻き込んで転び、身を起こすのに少し時間がかかった。 頬の痣の上、広く貼られた湿布の端に、 刃渡りの広いナイフが突きつけられる。 刃先が白い湿布を無造作にはぎ取れば、 下にある青黒い痣の上に、 滑った刃が薄く傷を重ね、 一筋開いた傷口から、少し間をおいて、 ぷっくりと赤い血が球になって流れた。] 『なあ、状況が分かってんのか? いいか、もう一度聞くぞ、 “あのときあったことを、話せ”』 [ 怒りに我を忘れる寸前といった男の声は、どこか酷く冷えて、 返答によっては何が起こるか分からない。 けれども、まだだ。 ひとはそうそう“思い切れる”わけでもないし、 最後の一線を越えたなら、どのような処分を受けるのかを 考える理性も残っているのだろう。 突きつけられた刃先がぴくりとも揺らがないのは、 やはり兵士だ。] (16) 2020/05/21(Thu) 21:29:58 |
【人】 軍医 ルーク前にも言っただろう? 好きに想像すればいいって。 君にも分かりやすく説明すると、だ、 この基地には機密レベルというものがあり、 皆、それに応じて、 目やら耳やら口やらを 上手いこと動かしているものだ。 君は手が滑りやすいようだから、 耳と目くらいは言うことを聞かせておけ。 [ 間をおかずに返って来たのは、 躊躇なく振るわれ、腹にめり込んだ拳の一撃。 重い衝撃に視界が明滅し、痛みが遅れてやって来る。 床に崩れて身体を折り、けほ、と咳き込む。 腹の底からせりあがる吐き気をこらえきれず、 けれど、また暫く飲み食いを忘れていた胃からは、 何も吐き戻すものがなかった。 身体が痙攣するように震え、起き上がれない。 成程、以前は腹を殴るのを教えてやろうと思ったけれど、 少しは考える頭があったのかどうか――、 思考だけがそんな風に冷静で、身を折って蹲る。] (17) 2020/05/21(Thu) 21:31:30 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ソファに沈んでからも、頬を揉んでいた。 表情筋が悪いのだろうか。 顔色が悪いのは、寝不足と日照不足と、 ──生活習慣が悪い。 随分と久しぶりに窓際に座っている。 今日は晴れているから、居るだけで焼けそうだ。] ( 結局赤くなるばかりで、 そう日焼けもしないのだけれど… ) (18) 2020/05/21(Thu) 21:31:47 |
【人】 軍医 ルーク[ 次に衝撃があったのは、頭。 ざり、と固い感触と衝撃。 床に打ち付けられた頭がぐらりと揺れて痛み、 踏みつけられたのだと知る。 視界の片隅、横合いから飛び出してきたぺんぎんが、 必死に男の足にしがみ付こうとする。] 『何だ!? おい、邪魔するなって!』 [ 男は驚いた様子で足を振り、振りほどこうとするが、 頑として離れない。 ぺんぎんを蹴り飛ばすのには躊躇いを覚えるようだった。 自分相手なら兎も角、何もしていないぺんぎんに 暴力をふるうような、そういう性質の人間ではない―― そういうことなのだろう、おそらく。 それでも、逆上した相手が何をするか分からず、 手を伸ばし、ぺんぎんを鷲掴みにして引き剥がし、 戸口の方へ転がす。 声は出せなかったが、 にげろ、と、口の形だけではっきり告げた。] (19) 2020/05/21(Thu) 21:33:20 |
【人】 軍医 ルーク『――ったく、 いいか、これ以上手間を取らせるなら、 こっちにも考えがある。 最後にもう一度だけ聞くぞ、 あのときあったことを、話せ』 [ 突き付けられた刃先が、今度は首筋に傷を作る。 先ほどよりは明確に、意志を持って。 何も答えず、視線だけで男を睨み上げる。 男が刃先に再び力を籠めようとした、そのとき。 遠くから聞こえてきた『足音』に、 男の犬耳がぴくりと動き、 忌々し気な舌打ちの音がした。] (20) 2020/05/21(Thu) 21:34:16 |
【教】 世界の中心 アーサー[ それだから暫く、彼女の顔を見ていなくて 考えているよな、辿るよな、 そんな碧には気が付きもしなかった。 紅茶のカップを、ソーサーに置き、 ソーサーごと執務机に避ける。 代わりに、鏡を持ってきた。 光を反射するように、 顔を写すにしては外向きに。 ] (/1) 2020/05/21(Thu) 21:34:30 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 光を浴びている。低い位置に置かれた鏡が、 かんばせの半分を強く照らしている。 ──間接日光を遮ったのは、 質の良いブランケットであった。 金も、紅も、 陰に隠され、] (21) 2020/05/21(Thu) 21:35:16 |
【人】 軍医 ルーク『いいか、警告はこれが本当に最後だ。 次はない』 [ 男は足早に、医務室を出てゆく。 戸口のところに、ぺんぎんの姿はなくて。 ああ、ちゃんと逃げられたのかな――と安堵する。 もしかしたら仲間の端末経由で、 何処かに通報しようとでもしたのだろうか。 ぺんぎんはいつも医務室にいるが、 他の連中と没交流ということもなく、 廊下で他の連中とジェスチャーを交わしている様子も、 稀に見ることもある。 足音は、此方に向かってくる。 腕に力を籠め、起き上がろうとするが、 どうしても体に力が入らない。 急患なら対応が必要だが、戦闘があったわけでもなし、 可能性は低いか――と、そのまま力を抜いた。 急を要さない要件なら、驚いて逃げ出すか、 指差して笑って立ち去るかどちらかだろう、多分。]* (22) 2020/05/21(Thu) 21:35:30 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 薔薇色が僅か、細く。不機嫌の色だが、 ──そんなのは見上げる先の碧に向けてでない。 それでも声は、低かった。 ] (24) 2020/05/21(Thu) 21:49:48 |
【人】 世界の中心 アーサー賭けに負けたのはあっちさ。 負けたから、負けたことを喚きに来た。 全く“礼儀知らず”だよ。 ──どうやら 飲んでる暇は無いようなんだよね。 (25) 2020/05/21(Thu) 21:50:15 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 花嫁 と 言うから、 ブランケットの下から、手を差し出して、 ──君がエスコートしてくれるかい? …なんて、“暇”で“退屈”そうな彼女に聞いてしまう。 世界で一番、うつくしい妻であるなら、 妻は “妖精”に救われるのだろう。 羽はぼろぼろで、今にも墜ちてしまいそうな──] (26) 2020/05/21(Thu) 21:51:05 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ────キィン と 耳に残る破裂音。 割れた鏡の破片が散っていた。] ……パチンコかな。 小石でも人間怪我するのにねえ。 [ ブランケットの下、 にんまり笑っている。 薔薇色ばかりは、何かに燃えて、 ] (28) 2020/05/21(Thu) 21:53:18 |
【人】 ミア[ 頁を開いたのが、例えば 今日であるのなら。 たったひとこと、 ─── なに? とか、どうして?とか、 そんな簡単な疑問でも、殴り書きしていただろう。 ] (29) 2020/05/21(Thu) 22:42:19 |
【人】 ミア[ 自分を通り越して、何処かを視たよな、 真白に隠されていても、尚、 未だ不機嫌を宿す瞳と、声と。 そんなに踏み抜いていく女だったのか、なんて、 "礼儀知らず"な奴は呑気に考えている。 ] (30) 2020/05/21(Thu) 22:42:51 |
【人】 ミア[ はなよめさまの要求に、 ─── 馬鹿にしてるの?等と、餓鬼上がりは正直だ! 暇で退屈なゆびさきが "うつくしい"其れに、素直に伸ばされる訳も無く、 ブランケットを摘まみ上げるだけ。 ……この箱庭で、溜息の数が増えた。 気紛れか本気か どうにも判断がつかない。 ] (31) 2020/05/21(Thu) 22:43:09 |
【人】 ミア[ 一瞬 だった。 引っ張られた身体は困惑が勝り、 抵抗も無く、そのまま ソファに沈みゆく。 なに、と瞬間思い至ったと同時、 背後で 尖った破裂音がして 顔だけ振り向き、 ─── "だれ"だ、と、 銀を引き抜こうとして、 声で ひき戻る。 ] (34) 2020/05/21(Thu) 22:44:51 |
【人】 ミア[ ……赤く、紅く、燃える薔薇色を 見上げていた。 此処で詰まった息もすこぅし戻り、 窓からも、鏡からも、 細い身体が盾になるよに、位置をずらしている。 物音が無い ということに、 あまりに気付かなさすぎたのだろう。 ] (35) 2020/05/21(Thu) 22:45:14 |
【人】 ミア─── なにか 見たの? 追いかける?行けるよ? [ 追い立てられるよに、続けて、 未だ指の回っている 己の細腕は強ばっていたから、 ……分り易く、落ち着けていない。 恐怖 ではなくて、焦燥、の、ような、 そういう感覚だった、きっと、 おそらく、は。 ] (37) 2020/05/21(Thu) 22:48:27 |
ミアは、メモを貼った。 (a4) 2020/05/21(Thu) 22:49:25 |
【人】 軍医 ルーク ―― 着任の日の記憶 ――[ 窓の向こうから聞こえてくる喧騒は、遠く規律正しい。 総司令の後ろ姿に失礼します、と声をかけ、 所属と名を名乗り挨拶をする。 黒豹の耳と黒眼鏡の背の高い男が、ゆるりと振り返る。 人好きのする笑みを浮かべ、 やあ、待っていたよと目を細めた。] 『長旅ご苦労、疲れただろう。 君の経歴は聞いている、 今日から早速医務室と研究班の両方に 配属になってもらうよ。 詳しいことは、 それぞれの部署で聞いてくれたまえ。』 [ 男は木の椅子にかける。 華美なところ等一切ない、機能一辺倒の司令室。 誰が飾ったか、まさか自分で摘んできたのか、 水飲みグラスに、そのあたりで生えていそうな花が一輪、 飾ってあった。] (38) 2020/05/21(Thu) 23:15:23 |
【人】 軍医 ルーク『軍事基地の勤務経験はなし、か。 確かにねえ、一昔前の開拓時代なら兎も角、 この数十年、世界は実に平和なものだった。 此処は最前線にして、唯一の戦場と言える』 [ 表情も変えず、押し黙って司令の話を聞く。 フードを脱いで露にした耳も、ぴくりとも動くことはない。 窓からまた飛び込んでくる遠い喧騒を、耳が捕らえた。 訓練中の兵士たちの声だろう。] 『我々が相手取るのは未知の脅威だ。 けれど、此処の兵士たちの士気は 中々のものだよ。 いや実際、私は“人材に恵まれている”。 出来るなら兵を失うことは極力抑えたい、 そのためにも、君には期待しているよ』 [ 何処か読み切れないその笑みは、 “それだけのものではない”。 この基地で戦う兵士たちを誇りに思い、 失いたくないという言葉通りの感情も、 確かにそこに表れてはいるのだ。] (39) 2020/05/21(Thu) 23:16:46 |
【人】 軍医 ルーク『いやあ、ところで君の武勇伝も中々のものだ。 実際、いい読み物だった。 壁面をよじ登って新種の鳥の巣を観察に行ったり、 開けたら顔面から頭までピンクに染まる染料爆弾を 学問所の教師に仕掛けたり―― ああ、そいつ、 所属学生にしていた陰湿な嫌がらせが発覚して、 今は懲戒処分になったのだっけかなあ。 けれど、君なら引手数多だったろうに、 最前線に勤務することになったというのは―― “色々と言われることもあるかもしれないけれど” 其処は事を荒立てずにいてほしいな』 [ 男は靴音を響かせ、近づいてくる。 黒眼鏡の奥の眼差しが、すっと冷える。] (40) 2020/05/21(Thu) 23:17:57 |
【人】 軍医 ルーク『 まだ、皆に知らせる段階ではない。 あの大穴の向こうに “何” がいるのか。君がいた研究所にいたのが “誰” なのか――…我々を殺そうとしている者たちの、正体を。 物事にはタイミングというものがある。 今はまだ、早い 』 (41) 2020/05/21(Thu) 23:18:59 |
【人】 軍医 ルーク 『けれど、探りたがる手合いも多いだろうから―― そうだなあ、彼らには、 適当な“解答”を用意してやれば、 一先ずは気が済むだろう。 』 [ 荒唐無稽な噂の向こうに、 森に紛れた木のような、もう一つの噂を。 必ずしも事実無根ではない、真実を織り交ぜたものを。 調べれば確かな情報として、分かることだろう。 着任した軍医は、研究所で機獣絡みの極秘任務に携わり、 その研究所で爆発事故が起きた後に、 最前線に送られたのだと。] 『ああ、とはいえ、 困ったことがあったらいつでも相談してほしいなあ。 何せ私も、若い頃は君の父君には世話になった。 これも縁だ』 [ 頷き、すべて受け入れる。 そう、噂の森の向こう、見えるように隠される木は、 そこまで的外れな代物でもないだろう。 もし自分に何かが出来ていたなら、 結末は、変わっていたかもしれないのだから。]* (42) 2020/05/21(Thu) 23:21:13 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a5) 2020/05/21(Thu) 23:29:28 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a6) 2020/05/21(Thu) 23:31:59 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 流石に彼の鞄を覗いたりしないから >>1:387 もう一枚マスクを持ってきてるのは知らないけど。 もし、私が星柄のマスクをつけてきたら その予備 ─── おそらくヒマワリ柄の方に 付け替えてくれるつもりだったのかな 知る機会があったとしても きっと私は、そう感じる程度でしょうね ] (43) 2020/05/21(Thu) 23:34:36 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 仲は良い方だと思うけど 彼にとっては 私はただの幼馴染 ──────── それ以上でも 以下でもないんだから ] (44) 2020/05/21(Thu) 23:34:38 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 彼がヒマワリ柄のマスクをつけてくるとしたら 私のお願いなんてすっかり忘れてた、とか きっとそんな時だけだもの ] (45) 2020/05/21(Thu) 23:34:41 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ だから、夏休みの予定はなかったという彼に >>1:389 私は独り言のように呟いた。『 海に行きたい 』って。 まだ実現してない海遊館もそうだけど 男女ふたりで遊びに行くなんて " 幼馴染 "という皮を被っていないと出来ないお誘い。 頬が 淡く 色づいてしまわないように色を持ち始めてしまわないように 私は必死に、幼馴染の顔をつくる。 昔は自然と できていたのにね ] (46) 2020/05/21(Thu) 23:34:44 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音うん、海 マスク着用で泳がないといかん、かもだけど [ 呟きを拾った彼に、表面上はサラッと答える。 彼がしっかり私の瞳を見てくるから >>1:391 恥ずかしさから余計に、ちらちらと 私の視線はおぼつかない。 ] (47) 2020/05/21(Thu) 23:34:47 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 (49) 2020/05/21(Thu) 23:34:51 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音雪也君と ? えー じゃあ、行っちゃう ? ……… って、え 今から ?? [ 一緒に海へ行くのは想定外だった、 みたいな反応してから ナイスアイデア!と言わんばかりに微笑む。 内心? 誘ってくれてドキドキしてる どんな水着で行こうかな、なんて 思い浮かべたのも束の間。 彼が私の手を引っ張っていくから ─── >>1:394 まさか今から行くつもり ? 家の前で彼が自転車を出してきて 促されるまま後ろに乗った。 ] (50) 2020/05/21(Thu) 23:34:55 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音ほかに誘いたい人 ? >>1:396 ほ、ほら …… あまり集団で行動しない方がいいから 今回は ふたりで、……いいんじゃない ? [ どうやら河川敷が今日の目的地だったみたいで。 ふたり乗りの自転車で風を切りながら。 ] (51) 2020/05/21(Thu) 23:34:58 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音……… 夕焼け、きれいだね [ 河川敷に着いたら 自転車から降りて 勾配のある芝生に座り込む。 オレンジ色に染まった、空と水面を眺めて。 キミとみた今日の景色も 忘れない。 ] (52) 2020/05/21(Thu) 23:35:01 |
【鳴】 ★中学生★ 五十鈴 雨音同じ学年なんですね! こんな状況ですけど、お互い受験頑張りましょうね 名無しさん…は寂しいのでA子と呼んでください 私は女子です 突然なんですが教えて欲しいです 今付き合っている人か好きな人はいますか? ……あ、恋バナ嫌なら言ってくださいね 別の話にしますから ちなみに、私は今 好きな人がいます (=0) 2020/05/21(Thu) 23:35:05 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 数日後 ───── 図書室へ借りた本を返すついでに " 交換日記 "を覗いてみれば 新しい書き込みを見つけた。 自分の事を棚に上げて なんて物好きな人もいるもんだ、と。 他の人に見つからないよう 文章を書き加え そっと本棚に戻した。 ]** (53) 2020/05/21(Thu) 23:35:08 |
【人】 楊 宇静有名人? 嫌になる名前の人、わたし覚えてないよ? [眉間に皺を寄せて考えたものの、ついぞ心当たりに出くわすことが出来なかった。 降参。とばかりに穂村に助けを求めたが、さて。] エル、ライト……? この国の人の名前じゃなくない? [比較として出された名前らしき音は、明らかに欧米の言葉の響きだったので、それは嫌ではないだろうか?と、至極当然の反応を見せて。] (54) 2020/05/21(Thu) 23:38:41 |
【人】 楊 宇静[解らない。それを旋律に乗せて、届けたい。と思う理由も、聴いてる人間に対して、何故と問い掛ける理由も。 と、困った顔で穂村を見た。] この国のうた、そういうの多いね わたしはとても不思議と思った でも感情がもまれるみたいになるから 力のあるものと思った わたしはわたしの国の言葉で それをするの難しいと考えた [それが語学留学を決意した理由。なのだけれど、両親にはあまり良い顔をされなかった。] (56) 2020/05/21(Thu) 23:41:37 |
【人】 楊 宇静[この国へ留学することが悪いのではなくて、多分。本来は両親は自分に経営の勉強をさせたいだろう。なんておまけの情報も付け加えて話した。 きっと、広さは全く変わらない。 そう言った時の彼と、同じような表情で。] (57) 2020/05/21(Thu) 23:42:13 |
世界の中心 アーサーは、メモを貼った。 (a7) 2020/05/21(Thu) 23:44:18 |
ミアは、メモを貼った。 (a8) 2020/05/21(Thu) 23:51:47 |
【独】 部隊長 シュゼット/* いやまじで、総司令のキャラチップをジャイルズにしたケヤキさん天才だと思うんだよな。雰囲気合いすぎててほんと。 (-13) 2020/05/21(Thu) 23:56:40 |
【独】 部隊長 シュゼット/* ろーる!!!けーきーー!!!(ルークの一言コメを見た叫び) こっちはぺぺろんなぱすたです!!デザートは雪見だいふくだ(・x・)! /)_/) (・x・)<そしてどこから返すか悩む!!うれしい悲鳴!!! (-14) 2020/05/21(Thu) 23:58:35 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a9) 2020/05/22(Fri) 0:05:19 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>1:380見張り台から帰る時、 最小限まで明かりの落とされた基地内。 部屋へと戻る廊下の途中に、誰かの影が見える。 その人は、僕が近づいてくるのに気が付くと、 持っていたタブレットの操作を止めて、 僕へひらりと手を振った。] 『やぁ。部隊長殿。待っていたよ。 見張りのお役目、ご苦労様。』 総司令……? あ、…!お待たせしてしまい、申し訳ありません。 ですが、その。ご用事があるのでしたら、 ご都合の良い時間を指示いただければ 僕の方から、伺いましたのに。 [僕はびっくりして、背筋がしゅっと伸びる。 まさか、こんな時間にこんなところで司令に会うなんて。 『気楽にしていいよ』なんて声をかけられたけど 前線基地の一番偉い人に、気楽になんてできやしない。 最初の襲撃で記憶を無くした状態で会った時ならともかく あれから僕も、色んなことを学んできた。 今でも敬語に自信があるわけではないけれど。 あの時のような無礼な話し方は、もうしていなかった。 いつもの、一見穏やかな笑みを浮かべたまま 僕の様子を見て、敬礼の手は下げるよう指示される。] (58) 2020/05/22(Fri) 2:55:15 |
【人】 部隊長 シュゼット 『それほど硬くならなくてもいい。 今日、私がここで兎君を待っていたのは 一つだけ、聞きたいことがあっただけなんだ。』 僕に、聞きたいことでしょうか……? はい、何、を――――――! [普段、総司令は滅多に僕に会うことは無かった。 僕の記憶を戻すためにあらゆる手を尽くせと、 そう指示をしているのは司令だと聞いていた。 全ての結果は、司令に伝わるのだと。 ……僕はそうも、聞かされていた。 総司令は笑顔でも、僕を見る目はいつも通り冷たい。 僕は、いつも思っていた。 彼が、他の兵士や研究員や軍医を見る目と、 僕に対して向ける目は、全く異なるものだ。 その目が、僕を射抜いた。] (59) 2020/05/22(Fri) 2:56:23 |
【人】 部隊長 シュゼット[―――背中を、汗がつぅと伝っていった。 僕は指令と対峙する位置で、暫く動けずに 何を話そうかと悩み、戸惑う視線は揺れる。 どうする。……どうする。 まだ、僕自身に関わることかわかったわけじゃない。 『夢』のことを話すのは、きっと、良くない。 ただ、何も話さないのは、一番駄目だ。 この人は、『検査』の結果を全て聞いている。 脳波は記憶の回復の兆しを見せているらしいから。 何もないわけがないと、そう思っている。 それに、実際………最近は、] 指令に隠し事、なんて。僕は……何も、 [ふと、気づいて。帽子の上から頭を撫でる。 『奇妙な夢』を見るようになったのと同時期に 以前の僕と比べて変わったことが、一つだけ、あった。] (61) 2020/05/22(Fri) 2:57:43 |
【人】 部隊長 シュゼット ……そういえば最近、ですが。 頭痛がするように……なりました。 薬の副作用よりも、遥かに弱いもの、です。 でも、……それよりも。遥かに、耐え難いものです。 [指令は僕の言葉を聞いて、僅かに目を見開いたようだった。 僕の返事は、指令の問いの答えになってない。 だから、怒られるかとも思った] 『……頻度は、どのぐらいだろう』 え……? ……最初は、すぐ収まりましたが。 日が経つにつれて、多くなってきてるようで…… ["思い出した"ことなんて何も話していないのに 指令は、僕のこの答えで満足したようだった。 ただの頭痛だろう……そう思い込もうとしていた僕は 指令の反応で、一気に深い穴底に突き落とされた気分で。 降ろしていた掌を震わせ、握りこんでいた。] (62) 2020/05/22(Fri) 2:59:58 |
【人】 部隊長 シュゼット 『どうやら、もう少しのようだね。』 [そんな僕を見て、ジャイルズ総司令は笑みを深め。 僕の肩を軽く叩いた。 びくりと肩が震え、心拍が上がっていって、 青ざめた顔で俯いた僕は、上手く呼吸も出来なくなり、 時折、しゃくりあげるように息を吸う。] 『兎君。私はまだ、君への判断を下していないんだ。 君が一体何者で、なんのためにあそこにいたのか。 それを知ることは、確実に、我々の強みとなる。 君も、自分のことは早く知りたいだろう? ―――これからも『検査』は真面目に受けるんだよ。』 [そう言って、指令が立ち去った後も 僕は暫く、その場に立ちすくんで動けなくなってしまって。 ……その後どうやって部屋まで帰ったのか、よく覚えていない。 この頃からは、夢を見て起きた直後にも、 例の妙な頭痛がするようになった。 最初こそ弱い頭痛に感じていただけのそれは、 段々と、頭の中を捏ね回されるような不快感になり。 気を抜くと、僕が違う何かになってしまいそうな そんなあり得ないイメージがついて回るようになっていった。] (63) 2020/05/22(Fri) 3:01:44 |
【人】 部隊長 シュゼット[この次の日、総司令から『検査』担当の軍医達に向けて、 こんな指示があったことだろう。 『おそらく、副作用ではない兎の頭痛は、兆候だ。 特にその前後の様子は、よく見ておくように。 何か記憶の手掛かりを落とすかもしれないからね。』と。] (64) 2020/05/22(Fri) 3:02:19 |
【人】 部隊長 シュゼット― 数日後の医務室 ― [通信機をルークと回収してから、一週間ほどが経った。 通信機の解析については僕も気になっていたから 戦闘演習の帰りなど空いた時間に、 >>1:402解析を任せた技術班の人達の様子を見に行った。 研究棟には、義手の解析で行くことがあったぐらいだが 毎回、ここの人達のテンションにはあっけにとられてしまう。 >>1:403技術班は個性的な人たちが多くて 突然、仕事を増やされたっていうのに、 皆して宴でも始まったかのようなハイテンション。 そして皆、自分たちの研究成果を話すのが大好きみたいで 一度話始めると、ちょっとやそっとじゃ止まらない。] (65) 2020/05/22(Fri) 3:03:27 |
【人】 部隊長 シュゼット[彼らは、興味の対象物以外について覚える気はないようで、 ルークの名前も何度僕が隣で教え直しても 最後まで間違えたままだったし、 僕の名前についても、ゼット、だの、ゼットン、だの。 シュークリームだの、シータだの。 最後まで、ほぼ不正解の名前で呼び続けた。 帰るときには僕ももうどうでもよくなって、 なんて呼ばれようが返事を返すようになっていた。 研究や解析の結果を聞く分には、 彼らは前のめりに色々と話してくれる。 少し前に見に行った時は>>11解析結果を教えてくれたけど 途中から、内部の通信に使われている暗号についての話になり 暗号解読に苦労していると長時間に渡って話された挙句、 午後の演習に遅刻しかけるというミスをしてしまった。] (66) 2020/05/22(Fri) 3:03:37 |
【人】 部隊長 シュゼット[『検査』は数日おきに一日休みが入るぐらいで、 今も継続して続けられていた。 軍医達に囲まれて行われる投薬実験での僕の扱いは 相変わらずモルモットのようだったし。 最近、軍医達が口をそろえて、 「妙な頭痛がしたらすぐ教えるように」 と、作り笑顔を張り付けて言ってくるのには 流石の僕でも、辟易してきていた。 いくら、記憶を取り戻させたいからと言って。 痛みを期待するのが、医師のすることなのだろうか。 僕はただ、皆を守りたいと思っているだけなのに。 思い出した後の僕の処遇は、保証されているのだろうか。] (67) 2020/05/22(Fri) 3:04:01 |
【人】 部隊長 シュゼット ―――まだ僕への判断を下していない、か。 判断、……ね。 [総司令の言葉の意味を考えると、怖くなる。 もし記憶を思い出した結果、僕が僕で無くなって、 ……機獣を倒すのに有用な存在では無くなってしまったら。 悪い判断が下されてしまうのかもしれない。 最近見た夢は頭痛と共にもやもやと頭の中を渦巻いて。 僕はとぼとぼと歩きながら、重い息を吐いた。 夢について思い出すときには、頭痛も一緒についてくるけれど タブレットに書き残した夢日記に返される返事…… あの暖かくて優しい誰かからの返事を読んだ時の記憶も 一緒に思い出すことができるのが、 今の僕には、他に替えられないほどの救いだった。] (68) 2020/05/22(Fri) 3:05:03 |
【人】 部隊長 シュゼット[前回、薬を減らして貰ったのが悪かったのかもしれないが 『検査』の担当がルークだけのことはなくなってしまった。 何の楽しみもなく、以前より増して苦痛のみがある。 …………ここ数日の『検査』は、憂鬱そのものだ。 僕もなかなか時間がとれなかったから 昼間に、医務室に行くこともあまりできなかった。 行くことが出来た時だってルークだけが居ることはなく 近くまで言って兎の耳をすませ、 聞こえてきた中の様子にしょんぼりと耳を揺らして 仕事に戻る。……最近は、そんな日々だった。] (69) 2020/05/22(Fri) 3:05:42 |
【人】 部隊長 シュゼット[さて。今日の訓練は全て終わり。 『検査』も数日に一度の休みの日だ。 いつもなら、食堂で部下達と皆で夕飯を食べるのだけど、 突然あの嫌な頭痛が襲って来たら平気な顔でいられない。 部下達を心配させるわけにはいかないと、 僕は夕飯のパンやスープを容器に入れてもらって。 一人で部屋で食べるため、持ち帰るところだった。 夕飯を食べ終わったら、医務室に行ってみよう。 『検査』もないのに夜の時間に行って、 そこでルークに会えたら彼は驚いてくれるだろうか。 夕飯が乗ったトレーを持ったまま、くすりと笑う。] ……あれ? 君は……医務室のペンギンじゃないか。 [まっすぐ進めば、隊長クラスの兵達が暮らす兵舎がある。 そちらへと続く渡り廊下へ向かおうとしていたら ぐいぐいと、足元のあたりを後ろに引っ張られた。 振り向くと、そこにはルークと仲がいいペンギンが居て。 何かとても焦った様子で、きゅーきゅー鳴いている。 ばたばたと身振りで、"こっちきて!はやく!"とか そんなことを僕に伝えたがっている。 ……いや、僕は彼の言葉はわからないんだけど。 ここ最近一緒に居ることが多かったせいか、 前よりは、この子の気持ちがわかるようになったと思う。] (70) 2020/05/22(Fri) 3:06:36 |
【人】 部隊長 シュゼット こっち……? ……なんだ。医務室に、来てほしかったのか? [僕は、この子が懐いている軍医を一人しか知らない。] 医務室…?まさか……!! [ペンギンの様子と行先に嫌な予感がするのと、 遠くの方へ去っていく足音を耳が捉えたのは、同時だった。 思い出すのは、あの日、頬に痣を作っていたルークの顔。 >>1:143痛々しいまま、自分では何もせずにいた、彼。 もし、ルークが、あれ以上のことをされたとしても 彼は―――死ぬほどの怪我を負わされたとしても、 そのまま、何もしようとしないのでは、ないだろうか。 歩く足は、だんだんと速くなり、駆け足になる。 去っていく足音を追うなんてことより先に 中に居るだろう彼のことが心配で、心配で。] (71) 2020/05/22(Fri) 3:08:24 |
【人】 部隊長 シュゼット[医務室に入った直後。 目に入った、倒れた器具と、そのそばに倒れた姿に 僕は、血の気が一気に引いていくのを感じた。 どうしよう。どうすればいい。 狼狽えたのは一瞬。 落ち着け。僕は兵士だ。 まずは状況を、怪我の場所を確認して、 動かせそうなら安静にできる体制に…! 僕はすぐ近くにあった机の上に 持っていた夕飯のトレーを乱暴に置いて。 (その辺に投げ出さなかっただけでも偉いと思う)] ルーク!!! [床に倒れているルークの側にしゃがみ込んで、 かがみこみ、極めて近い距離で顔を覗きこむ。] (72) 2020/05/22(Fri) 3:09:24 |
【人】 部隊長 シュゼット[頬のあたりと、首筋を薄く切られているのを見れば、 彼がこんな目にあってしまったのが、辛くて。 胸を締め付けられる気持ちで、唇を噛みしめる。 そして、ペンギンの方を振り返って、叫んだ。] 君も、ルークを治したいだろう! 消毒液と、ガーゼを…!! [本当は僕も手伝いに行きたかったけれど 他に大変な怪我をしてたらと思うと、動けなかった。 他にどこか切られたり殴られたりしてないだろうか。 あぁ、早く確認して。手当をしてやらないといけない。 ……そう思った僕は、脱がしていいかと聞くのも忘れて、 彼の纏っているローブの袖と、フードも勢いよく捲ろうと。]** (73) 2020/05/22(Fri) 3:10:59 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a10) 2020/05/22(Fri) 3:15:35 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a11) 2020/05/22(Fri) 7:27:28 |
【独】 兄 エーリク/* 先日からトイレに篭りきりでロルが書けない状況下です……。 今日も酷かったら医者決定だな。 さすがに手術までいかんと思うけど……。 (-15) 2020/05/22(Fri) 7:29:25 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a12) 2020/05/22(Fri) 7:31:57 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a13) 2020/05/22(Fri) 7:32:36 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[朝のHRで集めた学習ノート。 授業を受け持っていない時間に目を通し 既読の証をつけて帰りのHRに返却する。 私学の本校でずっと行われている慣習。 きっちり自習してくるものもいれば 嫌々ページを埋めてくるものもいる。 今年のクラスの生徒は、――さてどうだろうか。] (74) 2020/05/22(Fri) 8:22:23 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣 (75) 2020/05/22(Fri) 8:22:32 |
【人】 数学教師 渡辺 春嗣[開くと、まだ授業も始まってなかったのに 一頁半もの数学の自学の証がある。>>1:286 初日から真面目だ。 こんな生徒ばかりだと 教員も楽が出来てしまいそうだ。 後ろにはメッセージも添えられていた。 文末にふっと零れた笑みを見たものはいない。] (76) 2020/05/22(Fri) 8:22:49 |
【念】 数学教師 渡辺 春嗣 ────────────────────────── 新学年早々自学に励んでいますね。 自己紹介ではとても緊張していたようですね。 どういたしまして。 頼りに思って貰えるのは光栄です。 期待を裏切らぬよう努力するので こちらこそよろしくお願いするます。 ────────────────────────── (!0) 2020/05/22(Fri) 8:22:53 |
【独】 女子高生 雨宮 千夏/* あああ。 また、萌え転がるばっかりで こっちに感想を落としてなかったぁぁぁぁ。 先生が、とてもとても先生だ!!! すき!!!!!! (-18) 2020/05/22(Fri) 14:02:50 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏── 2日目 お昼休み ── [約束してなかったけど いっしょに食べてくれるかな?って 思いながら、コンビニの袋を取り出していると アタシが立ち上がるよりも早く お目当ての親友が 賑やかに華やかに登場した。>>7 隣の席の椅子を あっという間に借りてしまって 颯爽と座り、お弁当の包みを広げ始める。>>8 (イリヤって、ほんとスゴいなぁ…) 戻ってきた椅子の持ち主が ちょっと呆気に取られてるけど 満更でも無さそうだ。 去年はアタシ達とは違う組だった その男子に そうだよね、わかる!…と 内心で相槌を打つ。 可愛くて、カッコいいのだ。アタシの親友は。] (78) 2020/05/22(Fri) 14:12:01 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[表情には微かにしか出ないけど ふふん、と 鼻高々な気分になりつつ 気持ちごと、イリヤの方へと向き直る。] 今日も、自作? 偉いなぁ。 [3学期に引き続き 感嘆・賞賛しながら始まるランチに ほっとしてくれているなんて気付かなかった。>>8 無愛想なアタシと違って 彼女は、いくらでも友達を作って 仲良くなれる。 そう思っているから。 クラスが離れても 親友で居てくれるって言葉の通りに 構ってもらえるのが嬉しくて。] (79) 2020/05/22(Fri) 14:14:05 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[紅茶オレへ向けられる眼差しに>>9 もしかしたら味見したかったかな?と過ぎったけど 時既に遅しだ。 口を付ける前にあげればよかった。 次、買った時には 飲む前に声を掛けてみようと たまごサンドに歯型を付けながら思う。 ちなみに、自分もフルーツサンドが1等すきだ。 けど、値段が100円くらい違うから がまん。がまん。 オンラインで一緒に遊びたいからね。] (80) 2020/05/22(Fri) 14:17:22 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[それに、 どうしても話したいこともあるしって 誘ってみれば────、] えっ、……け、ほっ …い、いいの!? [彼女からの返答に>>10 びっくりして 今度はアタシが噎せかけた。 だって、だって、 回線越しじゃなくて お家に?! しかも、お泊りもオッケー?!って えっ? えっ? えええーーーッ? 学校行事以外で 同級生とお泊りなんてしたこと 今までなかったから。] (81) 2020/05/22(Fri) 14:26:36 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[冒険モノのRPGの オープニング画面みたいに ファンファーレが脳内で鳴り響いてる。] 行く、 行きたい…っ イリヤん家! [普段 出さないようなトーンで 叫んでしまって 教室をはっ…と見回してから、声を潜めて続けた。] 泊まっていいかどうかは 訊いてみるね。 [なにしろ誘われたことも無いもので 親がどんな反応をするのかも、さっぱり分からない。] (82) 2020/05/22(Fri) 14:28:00 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[けど、もう説得する気、満々だった。] 良いって言われたら、 ゲームと、あと何持っていけばイイかな? パジャマ? シャンプー? ドライヤー‥‥はあるよね。へへ。 あ、晩ごはんはアタシも一緒に作るね。 …手際は悪い、けど。 [毎日、台所に立ってるイリヤとは違って 調理実習レベルの経験値。 不安はあるけど 楽しみの方が先に立っている今は ゲームのことを語る時みたいに饒舌になっていた。]* (83) 2020/05/22(Fri) 14:30:13 |
【人】 兄 エーリク[しばらくの間こちらをじっと見つめていたが やがて気のせいだとおもったのか、再び馬車の中へ。 危ないところだった、 気配遮断の術式を掛けてなければきっと死んでいた。 けれど、危機を脱したとは言い難い。 ぐらりと歪む視界と吐き気、 頭痛・手足の痺れが襲ってくる。 ボウガンの矢に毒でも仕込んであったのだろう。 魔術師として耐毒性のある身でこれだから 多分元は即効性で致死力の高い猛毒なのだろう。 ソックスガーターに仕込んだ解毒剤を 震える手付きで外す……落としたら回復魔術を使うしか無い。 幸い無事に解毒剤を取れば、それを一つ口にした。] (86) 2020/05/22(Fri) 18:27:24 |
【人】 兄 エーリク 『カミラ、馬車の中にはセレン嬢の他に 暗殺者らしき人物が一人いる。 即効性の毒を含んだボウガンの他にも 何か持ってるかもしれない、気を付けて。』 [カミラがまさかジョバンニも引き連れてるとは知らず 念話で注意を呼びかける。>>0:332>>0:333 解毒剤を摂取してすぐのせいか、吐き気と痺れはまだ残るけど。] 『毒は痺れに頭痛・吐き気。 真っ先に来たのは視界が歪む感じ。 多分トリカブトを始めとした 植物毒を主体としたブレンドってとこかな。』 [カミラに悟られないよう、なるべく毅然とした物言いで ゆっくりと語りながら念を飛ばす。 解毒剤を持っていなければ 耐毒術式を展開するよう併せて言い含めながら。] (87) 2020/05/22(Fri) 18:27:41 |
【人】 兄 エーリク[それでも、先ほどよりはハッキリしてきた意識と視界で 屋根の上にしがみつきながら前をみやれば 遠くに見える街並みが芸術の街と名高いスカーであるのは 国内の地理に疎い僕でも一目瞭然だった。 同時にその街を領地に持つレオナ侯爵家が セレン嬢にリヤル殿への資金援助と叙爵の交渉を引き換えに 嫡子三男であるブギーを婿入りさせるという 大きな縁談を持ちかけていること。 素行が悪く執着心が強いと評判で セレン嬢が良い返事をしないことに苛立ち、 周囲に当り散らしていることも風の噂で耳にしている。 もしや──── 一抹の予感を感じながら、馬車の上で静かに揺れた。]* (88) 2020/05/22(Fri) 18:28:03 |
【人】 賢者 メルキオール[駄目だと言ったにも関わらず目の前で開けようとする相方を視線で制し、宿屋へと別れたところで一息つく] 流石にこの歳にもなってあんな質問は表だっては恥ずかしい…… [ベッドへと転がってごろごろする。 じたばた。 そんな悶え方を今暫く行ったのならば、何処からか対となる本を取り出す] (89) 2020/05/22(Fri) 18:28:45 |
【人】 賢者 メルキオールさて、アロイスは何か書いたかしら? [転がったまま頁を開く。かの人が書いたもの、それは日記] ……アロイスらしい、なぁ [ふふっと苦笑し、顔を緩める。 そうして起き上がれば、私も筆を取って本へと文字を走らせたか*] (90) 2020/05/22(Fri) 18:29:04 |
【魂】 賢者 メルキオールはい、此れはノートです 読み物でなくて申し訳ないです 貴方様を楽しませれれば僥倖ですわ 甘い物がお好きなら、シェリル通りの"フェスティエラ"というお店へ行ってみてはどうでしょうか? あまり利用する人は少ないけれども、美味しい物を出してくださいますよ [余白の部分には何となく街の地図と共に、お勧めだと思われるケーキの絵が描かれていたか*] (_1) 2020/05/22(Fri) 18:29:32 |
【独】 賢者 メルキオール/* なんというか、相方様、申し訳なくて…… ごめんね、ずっと日中寝てるか仕事してるかで忙しくしてて 筆を取ってはすやぁって気がつくと落ちてるのよ(がくぶる) (-21) 2020/05/22(Fri) 18:31:53 |
【人】 賢者 メルキオール[次の日も、いつも通りと言わんばかりにギルド内の喫茶スペースで彼を待つ。 今日はどの依頼をしようかしら? そんなことを思いつつも、あの本のことを聞かれないかとそわそわしては、紅茶を飲むのであった*] (91) 2020/05/22(Fri) 18:34:46 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢── 回想 ── [父親は生きてるのか死んでるのか判らない。 母親は自分のしたいように生きてる。 それらのことについて不満はないけど 私が学校とかで問題を起こすと 所在不明の両親じゃなくて 保護者であるはるおじが 呼び出しを食らって責任を負うことになる。 ただでさえ居候させて貰ってて あんまり迷惑かけたくないから ちょっと猫を被って 他人との衝突はなるたけ避けるように気をつけてた。] (92) 2020/05/22(Fri) 18:45:51 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢ううんっ、自分でやるから大丈夫っ ありがとねっ 鈴木くん、やさしいねぇっ えー、髪綺麗かな〜? 全然何にもしてないよー! でも、そう言われると嬉しいな〜っ ありがと、佐藤さん! わぁ〜、山口くん、詳しいんだねーっ 私全然知らなかったやぁ〜 [いつもにこにこ、明るく誰にも優しい女の子。 これが、チカと仲良くなる前の、私。] (93) 2020/05/22(Fri) 18:45:56 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[そんな私は限界のとこに居たんだと思う。 ある日ぷっつん、来てしまった。] 前から思ってたんだけどさぁ あんた達それくらいのこと 自分でやんなさいよね 雨宮さんにばっか 押し付けてんじゃないよ [背が高いから。文句言わないから。>>0:218 そんな理由にもならない理由で 体育の後片付けで重いものを持たされたり 掃除のゴミ捨てに行かされたりっていう理不尽な姿を 何度も見てたら、我慢できなくなって。] (94) 2020/05/22(Fri) 18:46:03 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[思いの丈をぶちまけたのは 一方にだけじゃない。 気になってたのは、双方だから。] 雨宮さんも嫌がんなさいよ 何も言わないから調子に乗られんの! ちっさかろうとデカかろうと 同じ歳の女の子同士 そんなに差はないでしょ 一人で割を食う必要ない [本人が別段気にしてなかったら 余計なお世話でしかないことを言った。 表情から全然読み取れなくて難しい生き物が 近くにいるから 若干八つ当たりもあったかも知れない。 思うことがあるなら聴かせて欲しいのよ。] (95) 2020/05/22(Fri) 18:46:10 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[それからというもの、猫被るのはやめた。 周囲からの評価はガラッと変わって 仲良かった人達が離れていって 性格が悪いとかキツいとか 影で言ってくるようになったっぽいけど こっちのが付き合いやすいって評価もある。 思い返すと寒イボものの演技をやめただけでも 私はグッと生きやすくなった。] (96) 2020/05/22(Fri) 18:46:20 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[そうなる切欠をくれた彼女へ。] 放っとくといつも何か任されてるよね 雨宮さんが良くっても、私が気になるの 不要な仕事押し付けられないように 私が近くで見張っててあげる [友達になりたくて伝えた言葉は 余りに素直じゃなかった。 自分のキャラクターを気にして控えてたけど 実は、趣味が合うのはその前から知ってたんだ。 鞄に主張がビッシリなんだもん。>>1:133] (97) 2020/05/22(Fri) 18:46:25 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[彼女と友達になってからは 趣味の話に花が咲いて毎日が楽しくて。 その秘められたる情熱に触れれば>>0:218 少々気圧されつつも私は……、 盛大に ギャップ萌え をしたのである。だってチカ、表情はあんま変わんないのに 本当すごくて……、かわいすぎるでしょ。 私の最推し……、いや、 特別 だ。**] (98) 2020/05/22(Fri) 18:48:02 |
【独】 女子高生 雨宮 千夏/* イリヤちゃぁぁぁぁっぁぁぁん ごろごろごろごろ (⌒(_*‥)_ すき!!!!! こんなの、こんなの 好きにならない方がおかしいよね。 めちゃくちゃ悶えたから、また運動してくるるるぅ (-22) 2020/05/22(Fri) 19:17:46 |
【人】 イタズラ娘 カミラ 『 待った兄様。 まさかと思いますけど、ボウガンに打たれて中毒症状が出たから 毒だと分かったってオチじゃ無いでしょうね?』 [だとしたら兄様らしく無いミスよ、 これはかなり焦ってるのかもしれない。 これではさすがに兄様の命も心配だわ。] 『坊ちゃま…………?』 [あ、念話ジョバンニにも繋げていたの忘れてた。 突然呟かれたジョバンニの念話に 思わずそちらを見遣った、その時だった。] (101) 2020/05/22(Fri) 19:39:46 |
【人】 イタズラ娘 カミラ 『坊ちゃま、まさかと思いますけど 毒が回った状態のまま無理してるだとか そんなことはありませんよね? ええ、ええ。俺は存じておりますとも。 坊ちゃままで無茶をしてたらこのジョバンニ、 』命が幾つあっても足りませんもの、ねえ? [ジョバンニ…… 思っていたことを堂々と……。 これ怒ってるわね、盛大に怒ってるわねこれ。 兄様自分の不調を隠したり、我慢する癖あるもの。 そりゃあ何年も一緒にいればバレちゃうわよねー…… おー、怖っ。] (102) 2020/05/22(Fri) 19:40:51 |
【人】 イタズラ娘 カミラ 『もう!この兄妹は二人揃って!!』 [え、待って私も怒られるの!? 今私が怒られる要素1ミリも無かったわよね!?] 『坊ちゃまってば、怪我とか病気すると 心配かけないようにとか何とか言ってすーぐ誤魔化す! 坊ちゃまが体調を崩した時には看病をして 坊ちゃまの限界や体調・加減の許容範囲を 俺なりに模索していた隣の使用人 そんなに頼りないですか!?なーんて水臭い!! メニュー考えたり、時にお薬調合して お嬢様の暴走イタズラ止めてきた 使用人の体力と知識と直感力 その他諸々培ってきたもん舐めてんじゃねーですよ!!』 [ねえ!ついでに私disられてるわよねコレ!? 何で私引き合いに出されたの!?ねえ!] (103) 2020/05/22(Fri) 19:41:09 |
【人】 イタズラ娘 カミラ ジョバンニ、解毒したから大丈夫よ。 仮にそうじゃなかったとしても耐毒として働くから どっちにしろ毒に関しての心配は無いわ。 [そう伝えれば、ジョバンニは明らかにホッとして 次やったらお説教ですよ!とそれ以上言うのを止めた。 もう既にお説教みたいなものじゃない、などと言えば 私に飛び火するから黙っておいた。] (105) 2020/05/22(Fri) 19:42:12 |
イタズラ娘 カミラは、メモを貼った。 (a14) 2020/05/22(Fri) 19:45:27 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ ふたりきりで 出かけるって さ せやからさ、 そんなんごにょりごにょごにょなあれやん ってなる俺と、 雨音には関係ないんやろなって俺と ] (107) 2020/05/22(Fri) 20:17:21 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ ここへ連れてきた理由は 予定決めたかったんもあるけど 聞きたかったことも いわなあかんことも 本当はたくさんあったのに ] (109) 2020/05/22(Fri) 20:18:34 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 小さなころから知ってる 小さなころから常に隣にあったはずの 変わらないと思っていた 女の子の 変わってく姿と、 ちょっとずつ大人なってく横顔が 夕陽ですっごい綺麗に見えたから 今はええや それがあかんねんけど ] (110) 2020/05/22(Fri) 20:19:23 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 カブちゃんと売ってるかチェックしたるで 』 [ そうじゃないやろ と、頭で思いながら さて、返事はどうやったかな 良い返事が聞けるとよいな。 そしたらいろんな決心もつくやろから。 ] (112) 2020/05/22(Fri) 20:21:08 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ それから何日後。 ] 『 ん 位置変わってる 』 [ 一か月に一度の来訪予定は 早まったのか、それとも 新たな参戦者でも現れたか? あたりを確認して、そっと手に取った。 本来なら忘れ物に届けないといけない案件を そのままにしているのだから、 悪いなって気持ちと、 ――秘密を得た気分は イコールにならない ] (114) 2020/05/22(Fri) 20:22:43 |
【鳴】 ☆中学生☆ 相星 雪也こんにちは A子さん 僕の事は Jと呼んで下さい。 受験勉強は順調ですか? 僕は一応、志望校が決まりました。 難しいかもしれませんが頑張ります。 A子さんと同じ高校になることはないのですが お互い 良い報告ができると いいですね (=1) 2020/05/22(Fri) 20:23:17 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也 [ NEWちゃれんじゃーではないらしい。 ほっとしたような そうでないような だってほらこれは今のところ 俺だけの秘密。 綺麗に書きそろえられた文字は さすが自称女子。 字だけならものすごい文学美少女が想像できるような。 しかしどこかで見たような? しかしこの話題。 現在の俺には ほんのちょっと困りものだった。 だから「 J 」なんて 俺にかすりもしない文字を名乗って ] 『 ん―……、 』 (116) 2020/05/22(Fri) 20:25:59 |
【鳴】 ☆中学生☆ 相星 雪也僕には付き合っている人はいません。 好きな人は いるのか、よくわかりませんでした。 でも最近 ちょっとしたことで 僕はその子の事が 気になってしまいます 目で追っかけたり、声がきこえたり 顔が見られないのをめっちゃ残念に思ったり 他に好きな人がいてるんでしょうね 僕の事は 気にもしてない らしいです (=2) 2020/05/22(Fri) 20:26:34 |
【人】 神置 穂村ぶっちゃけていうとだな …自分の親がOTAKUですって 宣伝してるみたいで、嫌なんだってさ 「エル」も「ライト」もその界隈では すっごい有名な…殺人鬼と探偵だしな …それと、同じってことだ [このまま平行線になりそうなので そのままズバリをいっておくことにした] (117) 2020/05/22(Fri) 20:26:47 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 俺は一体何を書いてるんや 』 [ 顔も知らぬ女子に。 ――誰かに聞いてほしかったんやろか、 俺は 。 ] (118) 2020/05/22(Fri) 20:27:11 |
【人】 神置 穂村けど、智恵子にとっては 「東京の空は自分の知る空ではない」から 「東京には空がない」ってことなんだろう 多分、彼女にとって 他の誰から見て正しいことよりも 自分にとっての正しさしか見たくなかった 心の中で世界がそう見えてた って、ことだと思う…単純に話すと (120) 2020/05/22(Fri) 20:29:30 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ 雑なようでそうでないようにノートを放り込む。 申告者が月一でしか来ないって言うのならば 俺が抱えたほんの小さい 小さいわけないやろっていうその感情は 視覚になった事で、 誰かに告げたことで いろんな自覚を生み出せたのだから A子には感謝なのか、うんよくわからん ] (121) 2020/05/22(Fri) 20:31:36 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 事後報告になるけど また聞いてな 』 [ 返事をするはずのないノートへ向けて 背中を向けよう。 ジュンがまっておる…… **] (122) 2020/05/22(Fri) 20:33:46 |
神置 穂村は、メモを貼った。 (a15) 2020/05/22(Fri) 20:51:17 |
【人】 軍医 ルーク[ 箱を回収してから数日と経たぬうち、 言い渡された直近の勤務表に眉を顰めた。 残骸の研究に携わる夜の時間が、大幅に増えている。 それ自体は、通信機の回収の一件を考えれば そこまで不自然なことではない。 けれど、その分削られていた箇所は何処かというと、 あのうさぎの『検査』だ。 自分が一人で検査にあたる時間はおろか、 複数人で行う検査に参加する機会すらない。 医療班の班長に何か間違いはないかと聞いてみても、 研究班の方で急な人出が必要になっているらしい、 という答えくらいしか得られない。 それもあながち出任せではないようだったけれど、 どうしても気になることはあった。 生憎歯に着せる衣はもっていない性質だ。 ずばりと、聞いてみた。] (124) 2020/05/22(Fri) 21:41:04 |
【人】 軍医 ルーク 治療の方針が合わないわたしは 外したほうが良いということでしょうか。 あなたも医者なら、 これはおかしいと分かっているはずだ。 [ 問いただされた軍医はたじろぐこともなく、 それもある、と頷いた。 向けられた表情は、形容しづらい複雑なものだった。 聞き分けのない子供に向ける苛立ち、僅かに滲む呵責。 けれど、彼は何も肝心なことは口にせず、 『君の勤務状況も見直しが必要だったからね、 医者の不養生も程々にしておきなさい。 行き届かない自己管理は怠慢と変わらない』 そんな風に、口を噤んだ。 せめて投薬の方針を――と言い募っても、 それは参考にさせて貰うよ、と、 明らかに口先と分かる返答を返されるばかり。] (125) 2020/05/22(Fri) 21:41:53 |
【人】 軍医 ルーク[ 検査記録を見ることは妨げられなかったため、 日々の記録を追いながら、 治療の建前すらかなぐり捨てたような実験めいた処置に、 後から目を通すことしかできない。 誰に訴えたところで、軍の方針に行きつく。 自分には知らされていないところに理由があって、 その理由は、最初の襲撃の顛末だけではない、 あのうさぎ自身に関わりがあることだと、 この頃には、もう確信し始めていた。 “副作用ではない頭痛は、兆候。 その前後の様子はよく見ておくように” 記録されていた指示に、 鳩尾を掴まれたような感覚を覚える。 通信機を回収に向かった夜、 箱を見つけたときのことを思い出す。 頭痛の直後、まるで別人のような様子で、 『機獣の構造を知らなければ』見つけようもなかった 通信機を見つけ出した。] (126) 2020/05/22(Fri) 21:45:16 |
【人】 軍医 ルーク[ 本当なら、報告しなければいけないことだ。 うさぎの記憶にまつわる手掛かりは、 どのような細かいことでも申告するようにと 言い渡されている。 それなのに、口を噤んでいるのは、 頭の中の何処かで強く鳴り響く警戒音があるからだ。 言ってはいけない、口火を切ってはいけない。 そうしたら、きっと、何かが始まってしまう―― そんな、予感だ。 出来ることが、何もない。 手が届くようで届かないところで行われていることを、 何もできずにただ見ているしかない。 そんなどうしようもないもどかしさ、焦燥が、 自身に対する怒りと自責を連れて、 空洞の中で煮えている。 そのような感覚は、 そこまで時間をかけずに自覚することが出来た。 この感覚の元になっているものが、 あのうさぎへの『心配』だと、もう、知っていたからだ。] (127) 2020/05/22(Fri) 21:46:43 |
【人】 軍医 ルーク……しかも、 来ない 。[ 昼時の医務室、椅子にかけている。 音を立てて開いた扉にぱっと視線を向ければ、 ひえっとすくみ上った鹿耳の若い兵士が、 『部屋を間違えましたー!!』 と、まっしぐらに逃げ出していった。 ああ、いつものあれか――と、 ぷいと顔を逸らした自分が、 どれほど不機嫌な顔をしていたかを知っているのは、 いかにもタイミングが悪かったその兵士と、 机の上で溜め息をついているぺんぎんのみだろう。 分かっている、向こうも暇じゃない。 部隊長としての仕事や訓練に加え、検査がある。 まともな空き時間なんてあるわけもないのだ。 ―― 無事に、過ごせていられる状態だろうか。] (128) 2020/05/22(Fri) 21:48:16 |
【人】 軍医 ルーク[ 机の上で、ぎり、と拳を握りながら。 顔を上げて、ぺんぎんに問う。] わたしは、『怒ってる』ように見える? [ ぺんぎんは、それはもう、とばかりに頷いた。 “また近いうちに”>>1:362 その言葉を覚えていたぺんぎんは、 仲間の伝手を辿って、『いいもの』を調達したようだった。 とうもろこしから作ったお茶。 珈琲や紅茶とは違い、苦みも渋みもない。 戸棚のシロップの瓶の横にそっとしまい込まれたそれが、 誰のために調達してきたものであるかは、聞くまでもない。 やっぱりあいつが現れたら、 最初は苦い物の一つも飲ませてやろう、そうしよう。 決意を込めて頷けば、ぺんぎんは、 おてやわらかに……とでもいうように、 首を竦めたものだった。]* (129) 2020/05/22(Fri) 21:49:23 |
【人】 兄 エーリク─作戦開始─ 『多分どっちかだと思う、もしくはその両方。 いずれにせよカミラも気を付けて。 毒以前に頭や胸に当たれば致命傷だ。』 [カミラの推測は僕も大方同感だ。>>100] 『第一この道も獣道が近く、 馬車がギリギリ通れる目立たない道だし 何よりこの森自体主要な街からやや離れてる。 用意周到に毒を仕込んだ武器を装備してる点といい 目撃者を出したく無いのかもね。 あ、でもそれなら何故後ろから走ってきた リヤル商会の馬車を攻撃しなかったんだろう?』 [ふと後ろを振り返っても、 アルフォンスさん達の馬車に異変は無い。>>1:193>>1:194 打たれたボウガンの矢の一本もマントに刺さったままだ。 リヤル商会の人間に手を出す気はないのかもしれない。 そうであれば後続の馬車に気付いた時点で アルフォンスさん達を攻撃し、殲滅させているはず。] (130) 2020/05/22(Fri) 22:02:15 |
【人】 兄 エーリク 『いや、違う。ジョバンニは頼りなくなんかない。』 [説教の言葉へ怒りに混じる、悲しみのような滲みに>>103 思わず「違う」と返すも、ジョバンニは止まってくれない。 違う、ジョバンニは頼りなくなんか無い。 いつも体力が続かない自分を心配して、面倒を見てくれた。 食の細さにも関わらず工夫をしてくれたこと。 何かあるとすぐに駆けつけてくれた使用人兼親友。 >>0:109>>0:111 ごめん。 怒らせるつもりも、悲しませるつもりも無かったんだ。 ジョバンニの言葉に思わず動転してたものだから ]ついでで怒られたカミラの話が耳に入らない。>>103 『ごめん、ごめん、ジョバンニ……。』 (132) 2020/05/22(Fri) 22:02:57 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢── 2年6組の教室 ── [何だろ、Mなのかな。 無断で椅子を拝借したっていうのに 名も知らぬモブくん、嫌そうじゃない。>>78 まあそれならと、彼には 一番盛れる角度の笑顔をサービスだ。] ふふっ ありがとねっ [私に気を持たせられれば チカに手を出そうなんて馬鹿なこと 考えなくなるでしょ? そいつは万々歳だから。 チカに関わりがあるかないか。 私の基準は、そればかりになっていた。] (140) 2020/05/22(Fri) 22:24:47 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[新学年初の昼休み。 クラス内に新しい友達を作るチャンス。 隣のクラスの友人は障害だろう。 そう思うから、邪魔がられないか不安だった。 でも、チカは少しも嫌そうじゃない。>>79 表情が変わりにくくてわかりにくいから 私の願望込みかも知れないけど。] 全然えらくないよー、適当だもん [偽の自分を装えば友達を作るのは難しくない。 けれど私が仲良くしたい友達は 貴方だけなんだよ。] (141) 2020/05/22(Fri) 22:24:55 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[チカを家に誘うと、彼女は噎せかけて――、 箸を置いて大丈夫かと見守っていれば 色好い返事が返された。>>81 喉を詰まらせなかったことと 断られなかったことに心底安堵した。] うん、もちろん でなきゃ誘わないっての [頭の中にオーケストラ・合唱団による 第九の演奏・合唱が響くほど嬉しい癖に 余計なひとことを付け足してしまう私を 私はブン殴りたい。] (142) 2020/05/22(Fri) 22:25:05 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[大きな声を出されれば>>82 こんなところで、って思っちゃう。 推しについて語る時みたいに 声を荒げるのは 私と二人だけの時にして欲しい。 もうとっくに、私だけが知るチカでは なくなっちゃってたこと 私はまだ、知らないから。>>1:256] うん。親御さんの許可、貰えたらね [独占欲を胸に押し込めて、親友の顔をする。 これもある意味詐欺だって気づいたのが いつだったかは、忘れた。] (143) 2020/05/22(Fri) 22:25:17 |
【人】 軍医 ルーク ―― 現在・医務室 ――[ 駆け込んできた足音は、ひどく慌てているようだった。 耳に飛び込んできた声に、 フードの下の白耳がぴくりと動く。] ――…、 ん…… [ それが誰のものであるかを認識すれば、 ぐらぐらと揺れていた意識が思考を結ぶ。 最初に思ったのは、何故このような時間にということ。 検査の時間でもない、夜の時間。>>70 次の瞬間、思いついた可能性に、 霞がかった思考がざっと晴れた。 身をよじり、腕をついて身体を起こそうとする。] すぐ、起きるから。 どこか、具合が悪いなら―― [ 椅子にでも座って待っていてほしい、 そう言おうとしたのだけれど、 痛みと吐き気にまるで身体に力が入らない。 声だって、音になっていたか怪しい。] (144) 2020/05/22(Fri) 22:25:18 |
【人】 女子高生 渡辺 入矢[もしお泊まりがOKなら。>>83 何を持ってきて貰ったら良いのだろう。 なにしろ家に友人を招くのは初めてだから そこに考えが至っていなかった。] こだわりがないなら シャンプーうちの使っていいけど パジャマは要るね 私のだと短くて足首出ちゃいそ ドライヤーあるよ、もー ん。ご飯一緒に作ろうね 金曜だからカレーがいいなぁ チカの手際の良さ、見せ付けて貰お たのしみだな〜 [チカから漏らされた一言は 聞こえなかったことにしてハードルを上げた。 チカの手作りが食べられるなら 焦げてたって構わないのが本心だ。 饒舌になっているのは、お互い様ということ。>>83**] (145) 2020/05/22(Fri) 22:25:59 |
【人】 軍医 ルーク[ 記憶が戻る兆候、頭痛、 “あと少しだろう”と皆は言っていた。>>63 通信機を回収しに行ったあの晩に感じた感覚は、 そう、『心配』だけではなくて、 恐怖にも近く、痛みにもひどく近い。 何に対する恐怖であるかは、分からないけれど。 明け方の見張り台で、 あの日記を読むときに感じる痛みと、 どうしてか、ひどくよく似ているのだ。 ――… 遠ざかる何かに、 必死に手を伸ばすような。 間近に見えたのは、赤い目だ。>>72 いつもの穏やかな様子とは ずいぶん違った表情をしていたけれど、 それでも、“変わらない”、あのうさぎのものだった。] (146) 2020/05/22(Fri) 22:28:15 |
【人】 軍医 ルーク[ ぺんぎんは、辺りをおろおろと駆けまわっていたけれど、 飛ばされた指示にはっと我に返り、 鍵のかかっていない方の戸棚に大急ぎで駆け寄る。 勝手知ったる医務室、 必要なものをかき集め、両の羽に抱えて ぺたぺたと戻って来た。 どうやら、あの頭痛があったわけでも、 具合が悪いというわけでもないらしい――… そうと気づけば、力も抜ける。 床にぐったりと横たわり、 腹部に手を当て、痛みをやり過ごそうとする。 内臓まではやられていないだろう、休めば問題ないかと、 頭はそう判断するものの、 痛みというのは思考でどうにかなるものでもなかった。 ローブにかけられた手の感触を感じたが、 なされるが儘に動かない。] (148) 2020/05/22(Fri) 22:29:59 |
【人】 軍医 ルーク[ はぎ取られたフードと黒いローブの下、 白い狐耳があらわれる。 身体を庇うようにくるりと胴に巻き付いた尻尾は、 普段は外には出さないもの。 白く柔らかくふわふわで、 胴回りよりも尾の方が豊かな程だ。 降ったばかりの新雪と同じ色――と例えるには、 この世界にそれがない。 捲れた服の裾から覗く足は、両方とも金属色の義足。 もし、怪我を探そうとローブの下のシャツをはぎ取るなら、 一切止めようとしないのでそれは簡単なことだろう。 腹部の殴打には、痣は残りづらい。 肉付きの薄い体には、目に見える傷は殆どない。] (149) 2020/05/22(Fri) 22:31:00 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a16) 2020/05/22(Fri) 22:35:56 |
世界の中心 アーサーは、メモを貼った。 (a17) 2020/05/22(Fri) 22:45:53 |
世界の中心 アーサーは、メモを貼った。 (a18) 2020/05/22(Fri) 22:45:59 |
【人】 軍医 ルーク ―― カイキリア ――[ 身をよじり、身体を動かそうとする。 けれど、からり、と手元の破片が音を立てた、それだけで。 そうだ、繋いでいた手が、あったはずだった。 首を傾ける。 小さな傷だらけの手は、確かにそこにあった。 自分の右手と、つないだままだった。] (151) 2020/05/22(Fri) 23:00:05 |
【人】 軍医 ルーク[ ――… ] 『ルウのおとうさんは、 随分…強烈なひとだったんだねえ』 [ 自分の話を聞き終えた彼女の第一声は、 それだった。>>0:6>>0:7 両親の話を聞かせてほしいと言うから語ったのに、 聊かならず、引いている。 じゃあ、君の親は? そう聞いたら、嬉しそうに色々なことを話し出した。 “話しても良い”と、彼女が判断したことだろう。 本当の両親ではないのだけれど、それは優しい人たちで、 自分に色々なことを教えてくれたのだという。 ――帰れるのだろうか、彼女は。 胸を鷲掴みにされたような息苦しさを、 表情に出すことは必死で抑え、“医者”の顔を作る。] (152) 2020/05/22(Fri) 23:00:58 |
【人】 軍医 ルーク[ 白い部屋だった。 寝台も、床も、壁も、すべてが真っ白で、 いっそ現実味を失うようなその空間には、 あるべきものがひとつ、ない。 窓のない部屋は、病室というよりは囚人を閉じ込める檻。 まるで白紙の世界に放り出されたかのような、 耳が痛くなるような静寂の底に、 自分たちの声が吸い込まれて行く。] さて、傷を見せて。 体調に変化は? 『えー、もっとおしゃべりしようよ。』 ん、何の話をするんだい? 『ルウの尻尾の話』 なにゆえ 『えー、だってすごくもっふもふで、 触り心地が良さそうなんだもの。 ね、触らせてー!』 [ 寝台の上に胡坐をかき、屈託なく笑う子供。 その笑顔が自分に向けられるたびに、 胸奥がぎしりと軋む。] (153) 2020/05/22(Fri) 23:02:18 |
【人】 軍医 ルーク[ 自分は、そのような表情を向けられる資格がある人間じゃない。 そのことは向こうだって、分かっているはずなのに。 父の死を切欠に、機獣の謎を解き明かしたいと望み、 この研究所に配属になった。 業績を重ね、医者としての腕にある程度の信を 置かれるようになった頃。 一つの任務が与えられた。 “機獣とともに回収された、 天の穴の『向こう』からやって来た子供を、 すべての情報を引きだすまでは 心身共に、情報収集に差し支えない 最低限の状態に保つこと。” ] * (154) 2020/05/22(Fri) 23:07:43 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a19) 2020/05/22(Fri) 23:11:27 |
【人】 楊 宇静なるほどだよ それは嫌だという気持ちになる [燕青の字面は良いが、やはり水滸伝のそれが先入観としてあるし、陵蘭王についてもお察し案件だ。と、穂村の説明を理解すれば、渋い顔して同意を示した。] 探偵はまだ良いよ でも人殺しは良くないでしょう [物語の中なら所謂、人のプライバシーを根掘り葉掘りして金を稼ぐような悪辣なタイプの探偵ではないだろう。と踏んで返信したが、実際のところ合っているかの自信はない。] (155) 2020/05/22(Fri) 23:46:56 |
【人】 楊 宇静オッケーよ わたし買ってくるから ホムラは何飲むかな? [スタヴァに着いたなら役割分担はスムーズに。 穂村のオーダーを聞いたなら、それを上手に注文して運んでこよう。自分はほうじ茶ラテにして、それから。 お付き合いしてる人にお金払わせるなど恥ずかしいことよ!なんて言ったかも知れない。 兎に角ようやく腰を下ろして、スマホを取り出した。] (156) 2020/05/22(Fri) 23:47:59 |
【人】 楊 宇静ありがとう、ホムラ 翻訳できるとうれしいね [と、ぽちぽちググール翻訳に放り投げては、先程の本題の続きをぽつり、ぽつり。] うーん、でもだよ 詩人の奥さんの見たのは 東京の空ということでしょ? それは東京の空なんだから やっぱり空でしょ 知っている空が違うのも わたしはわからないけど でも奥さんの空と 東京の空は違ってても 空はあるんじゃない? (157) 2020/05/22(Fri) 23:48:42 |
【人】 楊 宇静[と、畳み掛けた。広い、狭いの差は自分には解らないけれど、そう見える人には見えるのかもしれない。 そう思えても、そもそも空があるのとないのとでは話は全く別物に思えてやはり、首を傾げてしまうのであった。] (158) 2020/05/22(Fri) 23:49:06 |
☆中学生☆ 相星 雪也は、メモを貼った。 (a20) 2020/05/23(Sat) 1:54:27 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>16ルークが兵士に襲われるよりも数日前のこと。 今日はまた、見張りの当番の日。 でも、見張り台について交代を申し出ると、 僕の前に見張りをしていた兵士には、 大丈夫かと酷く心配されてしまった。 僕は、平静を装っていたつもりだったけれど。 きっと、顔色も悪く辛そうに見えたのだろう。 「薬のせいで不快な頭痛が起きるようになった」 僕は、軍医達にそう訴えたのだけれど、 皆、僕の言葉を聞いて喜ぶばかりで 僕の体の心配など、一人もしてくれなかった。 頭のあちこちを弄られているような頭痛。 その頭痛は見張りの前の仮眠から起きた後、 ずっとおさまらずに―――今も、続いている。] ……、大丈夫、このぐらい。 大した痛みじゃ、ない……… [まずは周囲に危険が無いか、ちゃんと見ないと。 頭を押さえながら、基地外壁の外の方を見る。 僕は、自分に言い聞かせる。 僕の目も耳も、考える力も、問題はない。 だから、大丈夫。……大丈夫だ。] (160) 2020/05/23(Sat) 3:25:02 |
【人】 部隊長 シュゼット 人が住めなくなった土地、か。 そんなひどい場所……どこに、…… [この世界には―――ない。 そう思った瞬間、また、頭が痛んだ。 僕は今はなるべくそのことを考えないようにして 書かれた内容のその先を読み進めた。 相手自身の話があるのに気づいた時は嬉しくなったけど 内容に目を通した時は心臓がどきりと跳ね上がって。 頭を押さえる指先が、頭部を引っ掻いた。 "情緒面と感覚に異常がある" と。 その言葉を読んだ時、一つの顔が浮かんだ。 どう見ても僕に怒ったり、心配したりしてるのに、 >>1:397自分では自分の感情を理解していないような 他の軍医とは全く違う、彼。] まさか……いや、そんなわけ。 ……でも、ルークも…。 [思い当たる節は多かった。 僕は、そんなこと思ったことはないけど "よく人を不快にさせる"軍医といえば、 どう考えても、ルークのことだった。] (162) 2020/05/23(Sat) 3:26:04 |
【人】 部隊長 シュゼット[……あぁ。でも、本当にそうだとしたら。 猶更、彼には、これを書いているのが誰か。 この夢の登場人物が僕自身だと知られちゃいけない。 僕の予想が合ってしまっているなら。 遺失技術の研究者だった父を"亡くして"いる (研究者の死亡という話で、基地から大量の犠牲者が出た 最初の襲撃が原因だと僕は勝手に当たりをつけていた) ルークにとって、僕は―――] (163) 2020/05/23(Sat) 3:28:54 |
【人】 部隊長 シュゼット[きっと、僕の思いすぎで、別の人だろう。 そうは思っても、どうしても気になってしまう。 僕はここまで、ちゃんと正体を隠せているだろうか。 僕は前に何を書いただろう、と思い出す。 確か僕は>>1:380あの時、四角い形をしたものを "通信機"と書くのを避けたのだった。 戦闘班が戦闘時に使っている通信機は かなり小型で見た目も全然違う。 他の形をしたものが通信機であるとすぐわかる者は、 この基地には少ないと思ったから。 ……だが。 前の夢を思い出しているときに、気づいてしまった。 このあいだルークと回収した、 機獣が残した大型の通信機の見た目は知っているが 何故僕は、こないだのものよりは遥かに小さく、 普段使っている通信機と見た目も違う、 掌大の箱型をしたものを。 ぼんやりとした夢の記憶を思い出した時に、 "通信機"だと……すぐわかったのだろうか?] (164) 2020/05/23(Sat) 3:31:53 |
【人】 部隊長 シュゼット[―――あれは確かに、"通信機"だ。 僕は使い方だって、良く知っている。] [頭の中を這い回る頭痛が、僕の声で僕へと告げる。 もう止めてほしくて、僕は帽子を取って、 震える両手で、耳の付け根を握りこんだ。] なんで、僕が……知っているんだ。 だってあんな機械、どうみても。 遺失技術の塊で……基地にだって…… あの形の物は見たことがない、のに…!! まるで、別の世界で作られた物の、ことなんて、 [……書かないといけない。 遺せるうちに。遺しておかないと。 僕は、夢を、思い出した傍から打ち込んでいく。 急ぐあまり、前よりももっと。 ぼろが出てしまっていることには、気づかない。] (165) 2020/05/23(Sat) 3:34:09 |
【妖】 部隊長 シュゼット[ノートには新しく、七ページ目が追加されていた。 今回は、視覚で見えるものが少なかったらしく、 前にあった、色硝子や、真っ白い大地など、 この世界にない物についての記述は無いようだった。] ($5) 2020/05/23(Sat) 3:34:48 |
【妖】 部隊長 シュゼット○月●日 まだ、確証はないのだが。 僕にはもうあまり時間がないのかもしれない。 できるかぎり、そうならないよう尽力するが 最悪が起きてしまってからでは遅い。 だから書けるうちになるべく、 ここに、書き残しておきたいと思う。 これは先ほど、ここに来る前の仮眠で見た夢だ。 気づけば僕は、暗い暗い、吸い込まれそうな闇を 見下ろすようにして立っていた。 僕は横や後ろを見ようとしなかったから 視界を埋め尽くす闇以外の場所は、 どうなっているのか、わからなかった。 後ろから声が聞こえた。 僕に対する感情など何もないような、 基地内のペンギンたちをただの端末と見てる人が 彼らに対して命じるような、冷たい声だった。 『事前に立てた予測と何も変わりは無かった。 お前の調査結果の通り、外には望みは無い。 あのような環境で生き延びられるのは 精々、お前らのような存在だけだろう。 ―――計画を実行に移す。行け。』 僕は、後ろを振り返ることなく頷く。 僕の横からその闇の中へと向かって、 何か巨大なものが落ちてゆく気配がした。 ($6) 2020/05/23(Sat) 3:36:33 |
【妖】 部隊長 シュゼット 僕は大地を軽く蹴って、後に続く。 感じるのは、ただ下へと落ちてゆく浮遊感。 その時の僕自身の感情はわからないけれど 地面を蹴った時のためらいの無さから 僕には、命令が正しいかどうか考えるだけの 意思というものが、無いように思えた。 ―――でも。意思が無いとの予想は、 暗闇に落ちたところで裏切られた。 命令を聞くだけの機械のようだと 夢を見ている僕が感じた、夢の中の僕が。 人が住めなくなった土地……そう。 前回の夢で見た、白い地面から突き出た腕。 その手が握っていたものを、拾っていたのだろう。 『数人の人が笑って映っている写真』が 落ちる最中に荷物の中から零れて 吹き飛んで行ってしまったのに気づいて。 慌てた様子で手を伸ばしたけれど。 頼りの綱の、上から刺す光などすぐ見えなくなり、 ただの暗闇を義手が掴んだところで、 今回の夢は終わりを迎えたのだった。 ($7) 2020/05/23(Sat) 3:38:25 |
【妖】 部隊長 シュゼット 今までの全てで、夢を見ている僕には、 夢の主人公である僕の感情はわからなかった。 でも、この時初めて、感じるものがあった。 初めて感じた理由はもしかしたら、 本当に初めて、夢の僕は自分の感情を 自分で思うほど強く自覚したからかもしれない。 憧れ?寂しい?悲しい?苦しい?後悔? 今まで感情というものが無かった分まで 様々な感情が爆発するように渦巻いている中で、 旅で見つけた大事な宝物を失ったらしい僕が その時一番、強く感じていたことは――― 自分へ命ずる声に対する。大きな『疑問』だった。 ($8) 2020/05/23(Sat) 3:39:10 |
【妖】 部隊長 シュゼット[日記の後に、間を空けて。 いつものように返事が書かれている。 返事を書いている間、今しがた書いた『日記』を 自分の目に入れたくない理由でもあったのか 今までに比べて、改行の数がやたらと多かった。] ($9) 2020/05/23(Sat) 3:41:36 |
【妖】 部隊長 シュゼット僕の日記を読んでくれている誰かへ。 あなたのお返事を見て、 僕は、自分の見る夢について色々考えました。 "人が住めなくなった土地を調査して歩いている" ……確かに、そう考えると納得ができます。 しかし、そんな場所、どこにあると言うのでしょうか。 ―――そう考えると、やっぱり。 最初にあなたが話してくれた、 "『天』の向こうには別の世界がある"というお話が とても、しっくりと来てしまうのです。 そう考えると次に疑問なのが 何故僕がこんな夢を見るか、ということになります。 一つだけ、夢の内容に心当たりがあるのですが まだ、僕はそれを人に言う勇気がありません。 本当は、日記の冒頭に書いた通りで、 いつどうなってしまうか、僕にもわからない。 だから話すべきだとは思っているのに、 どうしても、文字を打つ指が止まってしまいます。 でも……迷惑をかけるかもと思いつつも、 誰も居ない景色の中を一人で行かせるのは嫌だと、 そんな風に言ってくれた、あなたになら。 ここまで、『夢』なんていう朧げな僕の話を 根気よく聞き、寄り添うように向き合ってくれて、 内容について一緒に考えてくれた、あなたになら。 もう少ししたら、僕の抱えている残りを、 全てお話しする勇気が出るかもしれません。 ($10) 2020/05/23(Sat) 3:42:25 |
【妖】 部隊長 シュゼット 確かに、夢では寒暖を感じることがありませんが 白い粒が消えていく様子は、 氷菓子の一粒が溶けてゆく様子に似ていました。 綿のような氷が空から降ってくるなんて それこそ、夢のような世界で。 夢の中の僕が旅をしていた場所は、 氷菓子が食べ放題でいいなあと思います。 お皿を置いて待っているだけで、 あの甘い氷菓子が食べれるだなんて。 まだ人が住めた頃は、皆そうしてたのかもと考えると 想像すると、少しだけ元気になるようです。 事故は…僕が想像することもできないぐらい 深い傷を、あなたに残したのでしょう。 でも僕は今まで、あなたとのやりとりで、 不快になったことは一度もありません。 (今まで、夢の中の僕には感情が無いようでしたので 僕の書いた夢の話を何か不快に感じたら、謝ります。) そしてもし、あなたの感情を取り戻す 助けになれているなら、僕はとても嬉しく思います。 "貰っているものがある"というのは僕の方で、 何かお返しできればいいのに、と。 最近は、ここに来るときじゃないときも そればかり考えてしまうぐらいだったので。 ($11) 2020/05/23(Sat) 3:43:24 |
【教】 世界の中心 アーサー赤の散る未来を見ていた。 所詮、石ではあるから大怪我ではなくても、 華奢な手の甲を切るには充分だったのだろう。 ほんのすこし、先の未来。 薔薇色の瞳は起きている時も、 赤が関わるなら白昼夢を見せる。 (/4) 2020/05/23(Sat) 3:45:17 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 鏡の破片を払いつ、薔薇は笑んでいる。 温度を感じさせないかんばせに、唯、焔の揺らぐよに。 扉の外からは割れた音に気づいたのだろう、 使用人の足音がしている。 ブランケットの向こうにそれらの“環境”を聞いた。 それでも紅い薔薇は重たくくちびるを開く。] (167) 2020/05/23(Sat) 3:46:34 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 自然な位置取りに、満足げでさえあった。 別段、盾として“飼って”いるわけでは 無かったけれど、 “思われる”のは嫌いじゃない。 次ぐ言葉の早さからも、安堵さえ想い。] (169) 2020/05/23(Sat) 3:47:32 |
【人】 世界の中心 アーサー石の飛び込んでくる未来が見えてね。 カップが割れるのは嫌だから、鏡にしたのさ。 良い音がするし。 ──君にも怪我がなくて何よりだよ。 (170) 2020/05/23(Sat) 3:48:30 |
【人】 世界の中心 アーサー[ ──元々、男は元いた場所からほとんど動いていない。 窓の近くに座ったのは失態であれ…狙いは“悪戯”だ。 “所有物”に傷でも付けてやろう、 と 言う。 嗚呼、“きぞくさま”独特の価値観だ。 …嫌になる。 ] (171) 2020/05/23(Sat) 3:49:39 |
【人】 世界の中心 アーサー[ その頃には、薔薇色は多少の落ち着きを取り戻していて、 逸る“銀色”を抑えていた。 部屋を覗いた執事に破片の処理を頼みつ、 去るものの足音を、確かに捉えている。 馬の駆ける足音、車輪の音、 ──急ぎなさい!と 叫ぶ、 どこかで聞いた 声。**] (173) 2020/05/23(Sat) 3:50:23 |
【人】 部隊長 シュゼット[夢を思い出しながら日記を書いていた時は、 頭痛としての痛みは全然弱いのに、 たまに視界が歪んだり体がふらつきそうになったりして 意識を保つのが精いっぱいだった。 きっと、そういうことなのだろうと。 僕はもう、気づいてしまっていた。 これは"心当たりがある"程度の話じゃない。 確信をもって、そう言える。 ―――夢は全部。僕の記憶だ。 頭痛が収まらなくなって、僕が意識を飛ばした時。 その後僕がどうなるかはわからない。 そして、僕が夢で過去を見ていることについては 話してないし知られていないが。 この妙な頭痛の果てにあるものは、 察しの良い総司令には勘づかれてしまっている。] (174) 2020/05/23(Sat) 3:51:01 |
【人】 部隊長 シュゼット[できれば、もう、薬は飲みたくない。 でもここに居る限り、そうはいかないだろう。 今後は特に、夢を見た後にくるような頭痛は 戦闘で痛みをやり過ごすとき以上に、 死ぬ気で我慢しないと駄目だ。 頭痛が起こった後、意識は絶対に飛ばしちゃいけない。 そうなったらきっと僕は、おかしくなってしまう。 そうなったら、今まで見たいに基地の皆を守ることも 部下の皆が楽しげにする様子を側で見ることも こうして、返事を楽しみにタブレットを開くことも。 ルークにお礼を貰いながらまた話をすることも。 ……全部、できなくなるかもしれない。 ……今までは、僕の記憶が皆の役に立てばいいと。 そう思って、『検査』にも協力をしていた。 でもこれからは、それじゃだめだ。 僕が少しでも長く、僕であるために。 僕は自分の意思で、記憶の修復を拒まないと。 前よりも長く続きはしたものの。 見張りが終わるころには、頭痛が収まってくれて、 僕は額に浮かんだ汗を拭い、安堵の息をついたのだ。]* (175) 2020/05/23(Sat) 3:55:44 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a21) 2020/05/23(Sat) 3:58:40 |
【人】 軍医 ルーク ―― 回想:第二研究所 ――[ 天の穴の向こうから来た人間。 それが意味するところは、一つだった。 機獣はただの災厄ではない、 送り込んでくる者たちがいるということだ。 あれが生物ではなく機械の一種であることを考えれば、 それは当然とも言えたのだけれど、 この世界の“上”にもう一つの世界があって、 そこに住まう者たちが自分たちを滅ぼそうとしていることは、 頭の中の世界がひっくり返るような衝撃ではあった。 ――天の向こうには、世界がある。 父の話を思い出す。 その父は、現れた機獣に襲われて死んだ。 彼女は、仇と呼ばれる存在であったのかもしれない。 けれど、日々身体を切り刻まれ、 その小さな体に傷を増やしていく子供を そのような目だけで見ることは、 どうしたって出来そうもなかった。] (176) 2020/05/23(Sat) 10:30:49 |
【人】 軍医 ルーク[ 捕虜から情報を引き出そうとするのは当然のこと、 増して自分たちが滅ぼされようとしている瀬戸際だ。 そう思おうとしても、どうしても見過ごすことが出来なくて、 せめてやり方を変えることは出来ないのかと訴えた。 諭すように、けれども苛立ちを隠さず、上司はこう言った。 “人道主義も結構だが、付き合っていられる状況ではない。 彼女から引き出される情報は、確実に我々の有利となる。 君の自己満足に付き合って、 手の内にあるそれをみすみす逃し、 何百何千という人が死ぬことになってもいいという、 それだけの覚悟で言っているのか? 君は汚れ役は周りに任せて、 感謝される役回りを与えられた。 その上で綺麗事を重ねるのは、 虫が良すぎるというものだ。 おままごとも程々にしておきなさい” どれ程食い下がっても、出来ることが何もなかった。] (177) 2020/05/23(Sat) 10:31:46 |
【人】 軍医 ルーク[ なかったのだろうか? ほんとうに? もし本気で状況を変えようと、 死に物狂いで戦ったなら、 結末は変わっていたのではないだろうか。 それをせずに、状況に流されるままに甘んじて。 恨まれて当然だった。 自分も、彼女を傷つける者たちと変わらないというのに、 その子供は、恨む素振りを見せなかった。 ――少なくとも、表立っては。 時折こっそりと持ち込む菓子を、嬉しそうに頬張る。 食べることが大好きで、 美味しいものを食べると何より幸せそうにする、 そんな子供だった。] (178) 2020/05/23(Sat) 10:34:13 |
【人】 軍医 ルーク お願いがあるの。 [ ある晩、彼女はそう言った。 取り替えていた包帯の下の、治りかけの腕の傷は、 治ろうとする端から再び抉られ、開かれて、 無残に化膿しかけている。 目を逸らしてはいけないと、震える指先を押さえつける。 ――自分が抉っていると変わらない、そのような傷だ。] お願い、何? [ 心臓がどきりと跳ねた。 自分に出来ることは多くない。 彼女が望んでいるであろう、此処から逃げ出すことも、 天の向こうにいるという、 “おとうさんとおかあさん”のところに帰ることも、 叶えることは、許されない。] (179) 2020/05/23(Sat) 10:35:31 |
【人】 軍医 ルーク 『おとうさんとおかあさんと、お話がしたい。 わたしを、機獣のところに連れて行って。 話をするための機械があるの』 [ 心臓が早鐘のように打つ。 それは、どうしたって、無理な相談だった。 彼女が機獣と共に降りてきた存在である以上、 接触させることなど許されるはずもない。 それがばらばらに分解された残骸であっても、だ。 “天の向こう”と連絡を取るなど、 ことによっては致命的な事態だ。 それは駄目だ、と首を横に振る自分に、彼女は言った。] 『わたしが何かおかしなことをしようとしたら、 その銃で撃ち殺してしまって構わない。 お願い、ひとことだけでいい。 わたしから話すだけでもいいから、 死ぬ前に一度だけでも、話がしたい』 [ 彼女の視線は、服の下、 支給品の銃が隠れているその場所に定められていて、 ああ、彼女は知っていたのかと、そう悟る。 両親と、ひとことだけでも話がしたい。 その望みが、杭のように胸に刺さる。] (180) 2020/05/23(Sat) 10:36:47 |
【人】 軍医 ルーク [ ――… ] [ 機獣の残骸が保管されている一画は、 研究所の北側に増設された巨大な格納庫。 人気もなく、見張りも少ない 此処は軍事基地ではなく研究所だ。 機密性は極めて高いが、 内側から忍び込むことは不可能ではなかった。 直ぐに頷いたわけではない。 けれど、“両親とひとことだけでも話したい”と、 必死に、残りの命を振り絞るようにして訴える子供から 最後まで目を背けることが、 どうしても、出来なかったのだ。 伽藍とした、天井の高い格納庫に、 整然と並べられた機獣の残骸は、 生き物の骨のような、亡骸のような、 酷く奇妙に捻じれた死を感じさせる光景だった。 腕であったもの、脚であったもの、胴であったもの。 並べられた残骸を見渡し、 子供はその中の一つ、“箱”に駆け寄る。 自分も、周囲を警戒しながらその後に続いた。 もし彼女が機獣に何かする素振りを見せたら、 通信でおかしなことを一言でも話そうものなら、 そのときは――引き金を、引かなければいけない。] (181) 2020/05/23(Sat) 10:38:06 |
【人】 軍医 ルークそれが、通信機? [ 彼女は頷き、箱に手を当てて何かの操作をする。 外殻らしき金属の箱の表面の小さな蓋を開ければ、 黒く滑らかな板が顔を覗かせる。 それに彼女が指をあてれば、箱が開き、 中からさらに小さな機械が現れた。 彼女の指先が、ボタンを操作する。 ピッと耳慣れない甲高い音が響き、青い光が点灯した。 ―― そのときのこと、 視界の片隅で、何かがきらりと光った。 全身が泡立つ。 背中にぞくりと走ったそれは、本能的な警戒。 考えるよりも先に身体が動き、 咄嗟に、彼女を引き戻して横に飛ぶ。、 それまで彼女がいた場所を僅かに逸らし、 床にぴしりと、何かが突き立つ固い音がした。] (182) 2020/05/23(Sat) 10:39:23 |
【人】 軍医 ルーク[ 目の前が真っ白になる。 格納庫に明かりが灯り、 暗闇にいた目が明るさに慣れずにいるうちに、 格納庫の扉が開き、なだれ込んできた兵士たちが、 見る間に自分たちを取り囲んだ。 銃口が突きつけられる。 彼女に、そして自分に。] 『泳がせておいて正解だった。 案内ご苦労、 “良い警官と悪い警官”というのは、 古臭い手だが悪くない、 君はいい仕事をしてくれた』 [ 上司はそう言って、青い光を放つ通信機に指を伸ばした。]* (183) 2020/05/23(Sat) 10:40:03 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a22) 2020/05/23(Sat) 10:41:04 |
【人】 ミア怪我とか 私は、別に 良いけど、 [ 窓の外の、遠ざかる声と、 室内に慌ただしく入り込む足音とで、 幾分か落ち着いた ─── 否、抑えられた腕を、力任せに引き抜いた。 ……きぞくさま同士の"お話し"なら、 別に何か することもないだろう。 ] (184) 2020/05/23(Sat) 11:16:11 |
【人】 ミア[ 見下ろす碧は、何にも覆われていないのに、 重たくなっていた気がして。 ……確かに、暇で、退屈だけれど、 こんなこと起きなくたって良いじゃないか、とか。 軽い天罰でも喰らったような気分でいる。 後始末も、発つ準備も、屋敷の外まで従うのも、 結局その場所に 何とも知らない奴は居ないから、 "祈ってしまった"よな、思考の行き先も無く。 ] (185) 2020/05/23(Sat) 11:17:24 |
【人】 ミア[ 窓際に向かわせたのは、まで、考えて、 ……考えたのに、責任の所在はどうあれ、 謝罪ひとつも口に出せない から、 ] ……倒れないように支えてもらわないと。 体力無いんだし、それに、どうせ、 出て行ったら女に囲まれるんだし、疲れるだろうし、 …………、私が 正面から、行けるとこでもないし (186) 2020/05/23(Sat) 11:18:18 |
【人】 ミア[ 想起する 黒の代わりに、赤でもあれば良かったか。 指先から文字を滲ませた方が、見えたかもしれない。 ……そう思う程度には"何時も通り"であれど、 重たく、掌を見詰めていた碧は、そのまま傾いて、 無言で、肩に頭を乗せている。 ─── 疲れていた。気分が。 足音が遠ざかることに安堵してもいて。 あれだけ外に出ろと言っておきながら、 結局其れは、自分が居る前提だから。 ] (188) 2020/05/23(Sat) 11:21:45 |
【人】 軍医 ルーク[ それは、医務室に現れないうさぎに、 やっぱり苦いものも飲ませてやろうか――なんて、 ぺんぎんに話をしていた、すこし後のこと。 勤務時間が変わり、明け方に見張り台に向かうことは 難しくなっていた。 今はもう、あの場所に向かう目的は、 大穴の観察だけではなくなっていた。 あのタブレットには、今日も日記が記されているだろうか。 前回自分が記したことにどのようなことを思われたか、 ざわつきのようなものはある。 それは――おそらくは、“不安”。 けれど、そのようなものよりも。 日記の内容と、自分に向けて記してくれた言葉たちを 思い出すたびに、 心臓が鷲掴みにされたような痛みを感じる。 “心配” ――そう、それと似たもの。 そして、望み。 胸を刺すようなそれは、 そうだ、もしかしたら――“切望”。] この心は、なんだろう。 わたしは、何を“思って”いるのだろう? 痛みと願いが同じ場所にある。 手を伸ばしたいと。 その手は、何を望んでいるのか。] (190) 2020/05/23(Sat) 12:07:58 |
【人】 軍医 ルーク[ 明け方でも夜でもない、夕食時の時間帯。 空き時間を漸く見つけ、外壁に向かう。 いつもよりは人の目も多いだろう。 見つからないようにと注意を払いながら、 人の気配がなくなった隙に、いつもの机へと歩み寄り、 タブレットを取り出す。 ノートには、また新しいページが増えていた。 いつもと同じ出だし、日記が書かれた日の日付。 最初の一文を読んだとき、 タブレットを持つ手が、震えた。 音が遠ざかる。 まだ静まり返ってはいない基地の、ざわめきの音、 足元にいるぺんぎんの、心配そうに小さく立てる鳴き声。 すべての音が遠ざかり、目の前が暗くなるようだった。] ……、 いやだ [ 声が震える。 それでも、続きを読む。 書かれているすべてを、目に焼き付けるように。 その先を読むことで、一文ごとに突きつけられる真実から、 もう、目を逸らすことは出来なくなっていたとしても。] (191) 2020/05/23(Sat) 12:09:58 |
【人】 軍医 ルーク[ 前回の日記で既に、自分は気付きかけていたのだと思う。 目の前にある真実の前に立ち竦んで、 扉に指をかけることが、ひどく恐ろしくて。 日記の主の見ている景色を、 いつものように、想像しようとする。 足元に空いた穴に落ちてゆくような 自身の今の感覚と、 ひどく、同期するような光景ではあった。 そこには、書いてある。 もう、気づかなかったことには出来ないほどに、はっきりと。] (192) 2020/05/23(Sat) 12:10:41 |
【人】 軍医 ルーク[ 日記が終わる。 自分に当てた返事の前に、ひどく長い空白があった。 まるで、記したばかりの日記を、 続きを書いている自身の目から 遠ざけようとでもするかのように。 息が出来ない。 目も、耳も、手も、もう自分の物ではない脚も、 そのすべてが言うことを聞かずに、 ばらばらになってしまったようで。 最後まで読みとおし、俯く。] ……、 氷菓子食べ放題、か、 ほんと、莫迦…… [ それは、もう何処にもない、 過去の世界が残した刻の名残。 綿のように降り積もる、白いちいさな氷の欠片。 いまはもう、ひとが住むことすら出来なくなってしまった、 此処ではない、どこかの世界。 氷菓子の話を書いていたそのひとは、 書きながら、ほんとうは、何を思っていたのだろう。] (194) 2020/05/23(Sat) 12:12:27 |
【人】 軍医 ルーク[ 呼吸を忘れかけた喉の奥が、 ひゅう、と泣くような音を立てる。 そのひとは、手を伸ばし、写真を掴もうとした。 その写真は自分の記憶の中で、 父が最期まで身に着けていた、あの写真になる。 在りし日の母と幼い頃の自分が写された、 一枚の写真。>>0:60 父が発掘した、タブレットより遥かに単純な造りの写真機が、 写しだしたもの。 そうだ、もし自分の想像が合っているとするのなら、 この日記の主は。 死んだ残骸の降り積もる、伽藍洞の身体。 そのすべてが、叫んでいる。 体中が内側から切り刻まれるような痛みに、 溢れ出すような奔流に、 その正体も分からぬままに、指が画面に触れる。] (195) 2020/05/23(Sat) 12:14:22 |
【妖】 軍医 ルーク[ この日記の夢は、記している者の記憶だ。 自分は以前から、そのように感じていたと思う。 大穴の向こう、もう一つの世界の景色だ。 失われた技術、 自分たちが“最初から”手にしていたもの。 その意味するところは、まだよく分からないけれど、 彼が旅しているのがそのような場所であることは、 記述を繋ぎ合わせれば、 気づかずにいることは、もうできなかった。] ($12) 2020/05/23(Sat) 12:14:53 |
【妖】 軍医 ルークあなたへ ほんとうは、いつものように、 夢の話を詳しく考えて、 気付いたことを記していけたらと思うのだけれど、 どうしても、うまく書けそうにありません。 もう少ししたら、あなたの抱えている残りのことを、 話せるときがくるかもしれないと、 そのように思ってくれて、 ほんとうに、ありがとうございます。 あなたが自分の夢に向きあえるように、 何かの手助けになれていたなら、それ以上嬉しいことはない。 ――それは本当だけれど、きっと、本当じゃない。 わたしが望んでいることは、それだけじゃない。 ($13) 2020/05/23(Sat) 12:15:35 |
【妖】 軍医 ルークあなたがいなくなることが、怖い。 怖くてたまらない。 “あまり時間がないのかもしれない”と、あなたは言う。 最初にこの日記を読んだ時から、 薄々と、感じていたことがあります。 感じていながら、認めたくなくて、 深く考えることから逃げていた。 あなたは、あとでゆっくりと読み返す記録にするために、 この日記をつけているのではなくて、 まるで、のこしておくために、書いているようだと。 このノートのやり取りで、 昔のように感情が分かるようだと思っていた理由が、 今なら、わたしには分かる。 “心配”でたまらないと、 そう思っているひとがいます。 いつも周りの事ばかり心配して、 自分だってずっと辛い目に遭っているくせに、 誰かのために戦って、笑っていられるような。 いつからかは、分からないけれど。 そのひとと話をしていると、その目を見ていると、 わたしのなかの残骸が、音を立てる。 ($14) 2020/05/23(Sat) 12:16:29 |
【妖】 軍医 ルークあなたの日記を読んで、 手を伸ばしたくなる。 どこか遠くを歩いているような、夢の話。 いつか、この現実に早足の夢が追いついて、 手が届かないほど遠くに行ってしまいそうで、怖くて。 ($15) 2020/05/23(Sat) 12:17:08 |
【妖】 軍医 ルーク いつからだろう。 わたしの中で、どこまでも続く冷たい白い景色や、 朽ち果てた建物の中を歩くあなたの姿は、 暗い暗い穴の外へと身を躍らせて、 宝物の写真へと手を伸ばそうとする、その姿は、 君だった。 ($16) 2020/05/23(Sat) 12:17:35 |
【妖】 軍医 ルーク 本当に怖いのは、立ち向かっているのは君なのに、 わたしのことばかり話してしまって、ごめんなさい。 けれど、 天の穴の向こうの世界が、 いまはもう、人が住めない死に覆われた場所だとしても。 いつか、君がそこにもう一度、 足を踏み入れることがあるのだとしたら、 ひとりでなんて、行かせたくない。 『感情』がなかったという昔の君が、 得たものが、気づいたものが、 今の君を形作っているというのなら、 離さないように、離れないように、 その手を掴んでいたいと、そう思う。 わたしは、 ($17) 2020/05/23(Sat) 12:18:12 |
【人】 軍医 ルーク[ そこまで書いたときのこと、] 『誰だ!?』 [ 人の気配に、はっと顔を上げる。 そこにいたのは見張りの兵士だ。 書くのに夢中になっていて、 戻ってきているのに気づかなかった。 兵士はこちらが誰か気付いたようで、 げえっと嫌そうな顔をしたが、 ここで何をしていたのかと尋ねてくる。] ……大穴の調査。 わたしは、研究班の所属でもあるから。 定期的に観測してる。 [ 嘘はついていないが、すべてを話してもいない。 観測は自分の担当ではない。 ただ、研究班の所属であることと、 穴の調査のために赴いていたことも嘘ではない。 手続きをとっているわけではないから、 詳しく調べられたら咎められることもあるかもしれないが。] (196) 2020/05/23(Sat) 12:19:46 |
【人】 軍医 ルーク[ 兵士はまだどこか納得がいかないという顔をしていたが、 調査が済んだならさっさと戻るようにと言い渡し、 手の中のタブレットに視線を向けてきた。 赤い袋に仕舞い、咄嗟に懐に入れる。 観測に使用していると思ったことだろう。 だとしたら、私物があれこれと入っている引き出しに 入れて戻るのは不自然すぎる。 見張り台を離れ、階段を下りる。 ぱたぱたとついてくるぺんぎんの足音。 分かれ道で立ち止まり、兵舎へと視線を向けた。] (197) 2020/05/23(Sat) 12:20:35 |
【人】 軍医 ルーク[ 伝えなければいけないことがある。 最後まで書けなかった日記の続き。 踵を返し、一度は医務室へと足を向ける。 戸棚の中の『お返し』、 ひっそりと鍵をかけて仕舞っておいたもの。 それを取り出しに。 自分に出来る限りの早足で医務室へと向かい、扉を開けて] 『遅かったな』 [ 犬耳のその兵士が、そこに待ち受けていた。] へえ、わたしを待ってたんだ。 それは実に物好きなことだなあ。 [ そんな風にへらりと笑ってみせながら、 懐から取り出した赤い袋を、ぺんぎんに渡す。 これから何があっても、壊されることがないように、 どこか安全な場所に置いて、と。 だから、医務室を訪れた者は、 気づくことも出来るだろう。 ぺんぎんが咄嗟に戸棚に置いた、 赤い袋の中のタブレットの存在に。]* (198) 2020/05/23(Sat) 12:23:52 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a23) 2020/05/23(Sat) 12:28:42 |
【独】 軍医 ルーク/* 日記の方、もっとたくさん返したかったのだけれど、 感情的にいっぱいいっぱいになってしまって、こう… 中の人もう泣きながら書いてるよ (-30) 2020/05/23(Sat) 12:48:49 |
【独】 部隊長 シュゼット/* ひえぇ…ルーク…(>x<) お手紙のお返しが相変わらずやさしくて泣く。 ルークは感情を自覚していく流れなんだけど、シュゼットは逆に、昔が機械のようで感情がなかったんだよなぁ。 あとその、昔いた、地上人の子は最後どうなってしまったんだろうなぁ…そこもルークが優しくて…。基地の人のほとんどが、噂で流れてる方しか知らないあたり、シュゼットもこのこと知らないんだろうけど。。どうにかして知りたいけどシュゼット君が知る術がこのままだとないからなぁ。知れるかなぁ。 (-31) 2020/05/23(Sat) 15:24:09 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>144起き上がろうとする彼の腕を押さえて首を振る。 身体に力も入らないようだし、声だってか細くて。 今はとにかく、無理をしてほしくは無かった。 細く開いたその唇が動いて、 また何か、言葉をかたちどろうとしている。 僕は、彼の口元に耳を寄せた。 水が欲しいのだろうか、どこか痛むのだろうか。 何かあるならなんでもするから、 あぁ早く、いつものように。 楽しそうに僕に意地悪なことをしてくるような そんな彼に戻ってほしい。 そんな僕の思いとは裏腹に、 ルークから聞こえてきたのは意外な言葉。 驚いて彼の顔を見た僕の唇は震えて、 暫く何の音も出せなくて―――] (199) 2020/05/23(Sat) 17:48:12 |
【人】 部隊長 シュゼット[やがて。ぽつ、ぽつ、と落とした言葉は 今、痛みで苦しいのはルークのほうだというのに 泣くのを堪えるのがわかるように、震えていた。] ……はは。 やっぱり、ルークはおかしいよ 軍医なのに。僕を、名前で呼ぶなんてさ。 それもこんな時に呼ぶなんて。…卑怯だ。 [他の軍医は僕を兎だの被検体だのと呼ぶ。 ……いや。そんなのはいいわけだ。 そんな違いなんて、本当はどうでもよかった。 "卑怯だ"なんて言ってしまったけれど そこに、嫌だとか悪い気持ちは微塵もなかった。 >>147彼が初めて名前を呼んでくれたのは、 何故だか、酷く、僕を泣きそうな気持ちにさせた。 悲しくはないのに胸が苦しいような。そんな心地。] ……うん。 大丈夫だ、ルーク。ここに居るのは、僕だ。 [今ここに居るのは、 さっきまでいた、ルークを傷つけた奴ではないと。 僕は彼にそう伝えたかっただけのはずだった。 でも、ルークへ言い聞かせるように言った僕の言葉は 他でもない僕自身へ強く響く。 ―――大丈夫。まだ、僕は、僕のまま。 君が呼んでくれた"僕"は、ここに居る。] (200) 2020/05/23(Sat) 17:52:51 |
【人】 部隊長 シュゼット ……腹、か。 [動かせないほどではなさそうだし、 傷を確認するなら、ここでやるのも良くないだろう。 僕はルークを抱き抱え、近くのベッドへと運ぶ。 軽いかと思っていた体は予想よりは重く。 重さの理由は、運ぶ途中で見えた彼の足が教えてくれた。 "事故に遭った"というタブレットの記述を、思う。 金属の脚を持つ彼に、金属の片腕を持つ自分。 お揃いのようだと思った言葉は、 そのまま口にせず、飲み込んだ。 僕の右腕は、彼の脚とは違う。 事故に遭ってこうなってしまったとか、 そういう理由じゃなくて、きっと、 ……これはこの世界を害する目的で、 故意に、元々あった生身の腕から 挿げ替えられたものなのだと、思う。 ベッドに横たえると、ローブを剥がしてやる。 現れたふわふわの耳に、大ぶりの尻尾。 はぎ取った黒布とは真逆の色であるそれらは 夢で見た、見渡す限りの白い世界の色を思い出す。 僕は目を細め、その白色に見惚れてしまいそうになったけど すぐに、今はそれどころじゃないと小さく首を振った。] (202) 2020/05/23(Sat) 17:57:04 |
【人】 部隊長 シュゼット ごめん。少し、見せてほしい。 治療が必要な場所、他にあるといけないから。 [僕は医者ではない、ただの兵士だ。 診る前に相手を安心させる術などよく知らないけれど。 ルークの痛みが和らいでほしい一心で。 身体を守るように巻き付き、震え、強ばる尻尾を 力を抜いてくれるまで、何度も撫でたんだ。 そのまま、彼が嫌がらなければ、 腹部を押さえる腕と一緒に、横へずらす。 外から見たところは大丈夫そうだと思いつつも、 念のため―――、と。シャツを剥いだ時。] (203) 2020/05/23(Sat) 17:57:36 |
【人】 部隊長 シュゼット["控えめ"ではあるけど、胸のあたりとか。 肉付きは薄いけれど、それでも、 全身の体のつくりとか。色々。 そろそろと左手を伸ばして、喉元に指が触れる。 よく触っても、喉仏の存在は見当たらない。 そのまま、ぺたりと胸元を触って。 ……すぐ、手を離したと同時に。 ぼふん、と。顔が一気に赤く染まる。] (205) 2020/05/23(Sat) 18:02:13 |
【人】 部隊長 シュゼット ご、ご、ごめん……!! 僕、もう少し、え、えぇっと、 脱がす、配慮を、…… [僕がベッドの脇で慌てているところで、 ペンギンが治療用具を取ってきてくれた。 それに気づいた僕はもう、安堵したのなんのって! 助かった!グッドタイミング!! 流石、ルークのお供のペンギンだ!! 僕はペンギンの頭をわしわしと撫でる。 きっとこの子は、自分の仕事ぶりを褒められたのだと そう思うだろうけれど。 実は違うことなんて今言うわけがない。] うん、そうだ! まずはその頬と、首を。治療しないと。 [脱がしかけたシャツを着せるのも 慌ててしまい、上手くボタンが嵌らない。 それでもなんとかシャツを着せて。 切れてしまっている部分の治療を済ませれば。 僕はよろりと立ち上がって、 医務室の隅っこで壁の方を見て丸くなる。 ……ルークがこれ以上の酷い大怪我をする前に 間に合って、治療もできたことはよかったけど。 やらかしてしまった後悔と反省がすさまじい。] (206) 2020/05/23(Sat) 18:09:55 |
【人】 部隊長 シュゼット ……うぅぅ。 こんなつもりじゃ…… 僕、もう、ルークに合わせる顔がない… [それはルークからさほど離れていない壁際で、 沈んだ兎の言葉は、全て張本人に筒抜けだ。 ルークの方から見れば、ふわふわの赤い丸尻尾が 哀れにも、一定の間隔で震えているのが見えるだろう。 そろそろ立ち上がって、ルークを元気にするため、 僕が持ってきた夕飯を分けてあげないと。 ……そうは思うが、もう暫くは立ち直れそうもなかった。 丸くなった傍の棚に、 見張り台に置いてきたはずのタブレットがあることには 僕はまだ、気づくこともなく]* (207) 2020/05/23(Sat) 18:11:41 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a24) 2020/05/23(Sat) 18:15:26 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 責任の所在など、唯1人にしかないと思っている男は、 ──否、寧ろ擦り付けたのだ。 本来“にんげん”の被る筈であった傷を、 鏡に押しつけて、 音を出すことで知らしめた。 騒ぎにしない方法だって、有った。 ──窓を閉めていたら、それで良かったのに。 何にもしていないよな、男の手に、 使い込まれたおんなの指が滑る。] (209) 2020/05/23(Sat) 19:30:29 |
【人】 世界の中心 アーサー( ──その後特別大きな騒ぎもなく、 リドルと、かの“おひめさま”の父親の間で 問題のある程度は解決されたと言う。 障りがあったものと言えば、 おひめさまが“部屋にいたもの”を完全に勘違いし、 ──小間使いなんかと! とか叫んだおかげで 暫く“そういう”噂が立ったことと。 久しぶりに外に出た為に 次の日まで使い物にならなかった主人が、 懲りることなく“小間使い”に膝枕を要求するなど… ) (212) 2020/05/23(Sat) 19:33:28 |
【人】 世界の中心 アーサー* [ ここ数日の、日記を書いている。 全くだらしの無いもので、 たった一回の外出と交渉ですっかりやる気を無くし、 日記のみならず“リドル”としての仕事も 数日分溜めていた。 その仕事を、総て片付けた後の話。 この間彼女にひとつの依頼もしていた筈だ。 それだから過去を思い出しつ、暗い窓の外を見ている。] (214) 2020/05/23(Sat) 19:35:19 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 執務室の上には、紅色の満ちたワイングラス。 薔薇に、葡萄の香りが混ざる。 犬の足音に聞き耳を立てながら、 細いステムをそっと 摘み上げた。**] (215) 2020/05/23(Sat) 19:37:25 |
【独】 軍医 ルーク/* それでは聞いてください。 うさぎさんがかわいくて切なくてしぬ もう本当どうしてくれようかこのうさぎさん、 よし、もふろう。 止めても聞かない絶対もふる。 (-33) 2020/05/23(Sat) 20:05:21 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏── 回想:去年の2学期 ── ぇ、‥‥‥? [あの日、 明るくて優しくて 誰からも好かれる渡辺さんから 言い放たれた言葉は とても、とても衝撃だった。>>94>>95 嫌がるとか、断るという選択肢が 自分の中に無くて、 お願いされたり 頼られたりしたら 親切にするのは当然と思ってた。 ────” 友達 ”だから。] (216) 2020/05/23(Sat) 20:23:53 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[けど、 彼女が傍に居てくれるようになって 分かった気がした。>>98 本当の” 友達 ”っていうのが、どういうものなのか。全部を任かすんじゃなくて 一緒にやったり 分担してくれたり。 もっと楽しくて 温かいものだってことが。] ごめん、 また断れなくて… [それでも、やっぱり 今までの癖みたいなのは抜けなくて 独りの時に頼まれると請け負ってしまう。 ゴミを焼却炉に持っていきながら 便利に使われてる?って思わなくはないけど こうしてる間は まだ見張っててくれるのかな、とか。>>97] (217) 2020/05/23(Sat) 20:23:59 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏 (218) 2020/05/23(Sat) 20:24:02 |
【人】 軍医 ルーク[ 軍医なのに名前で呼ぶのはおかしいと、>>200 その言葉に、改めて思い知らされるのは、 日頃の『検査』での彼の扱いで。 何もできずにいた自分自身を、 どうしようもなく知らしめられる。 口にしたその名前は、願いのようでもあったと思う。 あの日記を読んでしまって、 いくつものことに気付いてしまった自分が、 いま、何よりも恐れていること。 そして、何よりも――望んでいること。 ここに居るのは僕だと、 そう告げてくれたのはきっと、 自分を害した人間ではなくここにいるのは彼だと、 そう知らせてくれる言葉だったのだろうけれど。 自分には、別の意味に聞こえた。 打たれ、切られた傷口よりも遥かに痛く、 今も透明な血を流し続ける胸の奥の空洞に、 そっと手を当ててくれているような。 ――… 君は、君のまま、ここに居るのだと。] (219) 2020/05/23(Sat) 20:55:21 |
【人】 軍医 ルーク[ 間近に見たその赤い瞳は、変わらず彼のものだった。 けれど、痛みに歪む視界がふっと像を結べば、 否応なく、異変に気付く。 数日前、通信機を探しに外出した時とは違う。 まるで何日も寝ていないような、目の下の酷い隈。 顔色も悪く、疲労の色を隠せずにいる。 あの日記の、最初の一文を思い出す。 起こりつつある何かが、どうしようもなく心臓を揺さぶり、 全身の血が凍り付きそうな“恐怖”を感じる。 殴られたときの方が遥かにましと思えるほどに。 声を出そうとしても、出なかった。 “痛み”に身体を抑えながら、蹲る。] (220) 2020/05/23(Sat) 20:56:03 |
【人】 軍医 ルーク[ 身体が床を離れる。 抱え上げ、運ばれているようだった。 背に当たる義手の感触は、固い金属のもので、 検査の折に、あるいは戦闘の後に担ぎ込まれてきた時に、 幾度となく見たことがあるものだった。 ――… 金属の片腕を持つ彼と、金属の脚を持つ自分。 お揃いのようだと思った言葉は、 そのまま口にせず、飲み込んだ。 この両脚は、彼の片腕とは違う。 その腕がどういうものであったかが、 いまのわたしには、朧げに分かる。 けれど、彼がその腕を、 この基地の者たちを“まもる”ために、 身を削りながら使ってきたことを知っている。 わたしのこれは、罪の証。 何一つ出来ずに、目の前の命を死なせた。 寝台に寝かされれば、柔らかな布の感触が身体を包み、 呼吸がいくらか楽になる。 無意識のうちに体に巻き付いていた尻尾に、 優しい手の感触が触れた。 その手に触れられているうちに、 少しずつ、身体のこわばりがほどけてゆく。 やがて、ふにゃりと力を抜いた白い尻尾は、 抵抗せずにそっと脚の後ろに横たわる。] (221) 2020/05/23(Sat) 20:57:53 |
【人】 軍医 ルーク[ 治療の際に身体を見られることに、抵抗はない。 こくりと小さく頷き、目を閉じる。 診る前に相手を安心させる術というなら、 患者の目の前に出る度に叫ばれる自分はどうなるという話だ。 大人しくそのままじっと待っていたのだが。] ……。 [ なんだろう。 何か、様子がおかしいような。 てっきり打たれた腹の辺りを見られるのかと思っていたら、 喉の辺りに触れられて、身体がぴくりと跳ねた。 それから、胸元。 重そうに首を傾げ、じー、と見上げてみる。 見上げた赤いうさぎは、 それはもう見事に赤くなっていた。] (222) 2020/05/23(Sat) 20:58:38 |
【人】 軍医 ルーク[ 何やら慌てはじめた彼の下に、ぺんぎんがやってくる。 背伸びしてガーゼや消毒薬を差し出して、 勢いよく褒めて撫でてもらえば、 おてつだいできた、えらーい! と 両手を挙げてくるくるはしゃぐ。 必要なものを持ってこられたことを褒められたのだと、 全く疑っていない顔だ。 それからも、 ボタンを嵌めようとしてもなかなか嵌らなかったり、 (本人は気付かなかったようだが、結局一つずれていた) 頬の消毒液がだばー、と枕の方に落ちて行ったり、 中々に、中々のことになっている。 手当てが終わると、ふらふらと立ち上がり、 医務室の隅っこで丸くなってしまった。 ……後ろを向くと尻尾が見えるなあ、と思った。] (223) 2020/05/23(Sat) 21:01:06 |
【人】 軍医 ルーク[ 彼が何に動揺しているか、この頃にはさすがに気付いている。 間違えられることは二度三度ではないから、 なんかもう面倒くさくなって、 一々訂正することもやめてしまっていたのだが、 やはり勘違いされていたか。 先ほど触れられた胸元に、自分の手を当ててみる。 我ながら自己主張というものが感じられない手触りだった。 もう一度医務室の隅に視線を向けると、 赤くふわふわした塊が、ぷるぷると震えている。 それを見ていると、久しぶりにこう、 擽られるものがあるというか。] 手当をしてくれて、ありがとう。 ところでさ、 [ 休めたのが良かったのだろう。 先ほどよりは幾分しっかりした声で、 その後姿に声を投げかける。] (224) 2020/05/23(Sat) 21:02:11 |
【人】 軍医 ルークそうか、合わせる顔がないのかあ。 なら尚更、顔を見せてもらわないと? ああ、そうだね、それじゃあ、 その耳、触らせてもらおうかな? それでお相子。 [ もし彼が振り返ったなら、 寝台に横向きに横たわり、両手を差し出し、 擽るように指を動かしている様子が見えるだろう。 いつぞやの結ぶ結ばないの話を覚えているかは、 さあ、どうだろう? なお、声に出すときに“きみ”と呼び続けていた自分が、 内心では、うさぎ、と思っていたのは、 その赤い髪から覗く、感情豊かな耳を、 つい目で追いかけてしまっていたから。 もし動かずにいるなら、 此方から這い寄ってやるくらいの心算だった。] (227) 2020/05/23(Sat) 21:05:03 |
【人】 軍医 ルーク[ 彼のいる場所のすぐ近くにあのタブレットがあるのに、 気付く余裕もないようだった。 こんなやり取りは、 向こうはそれどころではないかもしれないけれど―― 暫く前までの自分たちを、思い出させるものでもあった。 それは懐かしいようで、 けれど、沢山のことを知ってしまった自分は、 もう何も知らずにいたあの頃には戻れない。 戻りたいとも、思わない。 少しずつ、正解も分からずに、 暗闇で組み立ててきた硝子の破片のパズル。 出鱈目につながりながら、音を奏で始めたピアノ。 告げたいと思うことが、たくさんある。 渡したいと思うものも。] (228) 2020/05/23(Sat) 21:06:15 |
【人】 軍医 ルークああ、そうだ、 どうせならもう一つ頼んでもいいかな? そこの戸棚に鍵がかかってるんだ、 開けて、中を見て。 耳を触らせるのと、鍵を開けるの、 二つ合わせて、さっきのとお相子だ。 [ ぺんぎんが、ぱあっと表情を明るくする。 机の引き出しを開けて鍵をとってきて、どうぞ、と渡した。 その顔だけで、何があるか分かってしまいそうなものだが、 棚を空ければそこには、 瓶に入った薄桃色の苺シロップと、 砂糖漬けの苺で作った小さなジャムの瓶があるだろう。 ぺんぎんが調達してきたとうもろこしの茶の袋も。 確認したいことがあったという、 その話も気になっている。>>1:362 そして、自分も。 まだ気付かれずにいる棚のタブレットを、 それとなく視線で確かめた。 この先にあるものが、何であったとしても、 踏み出したいと、強く、願っている。]* (230) 2020/05/23(Sat) 21:11:21 |
【人】 神置 穂村[余裕はないとはいえ学費の心配だけはなく 仕送りとバイトで生活はカツカツでもない 故に、苦学生ではないとは思っているが 彼の金銭感覚というものに、頭を抱えた 喩え親しい仲であったとはいえ 金銭が絡む貸し借り然り 奢る奢られるということを含めても やはり、心理的に抵抗がある それをどういえば、いいのだろう 言語の山脈どころの話ではない おそらく好意としてだろうからこそ きちんと線引きしないとならないと思う] (232) 2020/05/23(Sat) 21:12:42 |
【人】 神置 穂村悪い…ユージン、俺の分…今、払うわ [日頃から財布には小銭もある程度ある 足りるであろう金額を小銭入れから出して それをテーブルの上に丁寧に並べてから 彼の方に指先でそっと、寄せて届くようにする] (233) 2020/05/23(Sat) 21:14:40 |
軍医 ルークは、メモを貼った。 (a25) 2020/05/23(Sat) 21:15:34 |
【人】 神置 穂村自分の分を自分で払える以上 特別な理由なく奢ってもらうのって やっぱり、俺自身が納得出来ない 俺はユージンに雇われてる人間でもないし もちろん、親子や兄弟でもない 今日会ったばかりの他人同士だろ? これが仮にともだちだったとしても 俺は、絶対断ると思う 金が絡むと対等じゃない気がするから …俺はユージンと対等でいたい (235) 2020/05/23(Sat) 21:17:03 |
【人】 神置 穂村[それが一段落ついてから スマホを手にして続きを話し始めるだろう どういうこと?と聞かれたのなら、 スマホで答えてもいとも思いつつ*] (237) 2020/05/23(Sat) 21:20:00 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音……… あれ ? シーラカンスって泳いでないんやっけ ? [ 土曜日、私たちは海遊館に来ていた。 お誘い>>111には「 行く行く 」と即答して。 それまでにゲームで 彼の島にお邪魔する事もあったよね。 私は持ってきたパンジーの花を 彼の島のあちこちに植えていった。 「 うりゃうりゃ 」なんて 悪戯っぽくチャットを打ちながら。 ] (238) 2020/05/23(Sat) 21:56:19 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ それと、もうひとつ ───── ヨーロッパでは バレンタインデーにパンジーを贈る習慣があるんだって 今はバレンタインデー、彼の誕生日でもないし " 恋人同士 "の習慣らしいけど うん なんとなく贈りたかったの ] (240) 2020/05/23(Sat) 21:56:26 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也[ 小5のバレンタインデーに用意していた " 誕生日プレゼント "の手作りクッキー まだ幼馴染以上の感情を自覚してなくて ただのお祝いとしての品だったけど 当日、走って家に帰って >>0:414 翌日、しずちゃんと仲良くしている彼を見て >>1:38 なんだか ───── もう渡しちゃいけない気がした 何が悲しいのか分からないまま わんわん泣きながら ラッピングされた袋のままゴミ箱に投げ捨てた ] (-37) 2020/05/23(Sat) 21:56:29 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也[ 小6になって しずちゃんは別の子に告白していたし その年からはまた 誕生日プレゼントだと言って バレンタインデーにクッキーを贈った 込めた想いは 後者の方が重くなったけど それは言えない この距離を失うのが怖いから ] (-39) 2020/05/23(Sat) 21:56:35 |
【秘】 ★中学生★ 五十鈴 雨音 → ☆中学生☆ 相星 雪也[ だから" この日 "も 恋なんて知らない、興味も無い幼馴染の顔をして 届きもしない想いを キミに ] (-40) 2020/05/23(Sat) 21:56:38 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音ゲームで見た魚が泳いでるのを見ると なんだか楽しいね ! [ 水槽にベタっと張り付き 「 君は朝しか出現しないから手こずったよ 」 なんて、泳ぐ魚に投げかけながら館内を周る。 客の中でも、はしゃぎ過ぎの部類だったかもしれない。 お土産コーナーでは マンボウのキーホルダーに釘付けになって。 ふたつ買っちゃおう ──── ひとつはキミに。 もし、プレゼントに気が引けるようなら 次遊びに行ったときに買ってくれればいいよ、って 押しつけるように渡したかな。 ] (241) 2020/05/23(Sat) 21:56:45 |
【鳴】 ★中学生★ 五十鈴 雨音Jさんですね、わかりました 受験勉強は正直、あまり身が入らないです もう志望校決まったんですね! 私は成績と相談して、一番無難なところになりそうです (=3) 2020/05/23(Sat) 21:56:50 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 海遊館へお出かけしてから数日後。 再び私は図書室で" 交換日記 "に書き込んでいる。 もし誰かが書き込んでくれても 月一ぐらいになると思ってたのにね。 ] あー、 ……… すっごくわかる …… [ " J "と名乗る彼 ? 『 僕 』って書いてるから男の子だよね ? その彼からの返信に、思わず言葉が漏れた。 ] (243) 2020/05/23(Sat) 21:56:54 |
【鳴】 ★中学生★ 五十鈴 雨音それ、すごくよくわかります 私も昔から仲のいい子で 近すぎて、好きだって気付いたのが遅かったっていうか 他に好きな人がいるのか聞いてみるのは …… 怖いですよね でも、卒業したら会えなくなるかもしれないですから 勉強も手につかない様なら、 告白もアリだと思います そっと胸にしまいこんでおくのなら 代わりに私が お話を聞きますね (=4) 2020/05/23(Sat) 21:56:57 |
【人】 ★中学生★ 五十鈴 雨音[ 交換日記の相手に対して書いているのか 自分を奮い立たせるために書いているのか きっと、両方なのだろうけど。 日記を本棚に戻して図書室を出た私は、 考え事をしていたせいか 誰かに視線を向けられたとしても 気付かないままで。 ]** (244) 2020/05/23(Sat) 21:57:01 |
【人】 ミア[ きらい と 反射で言っていた。 ……そのくせ、かおが、変わった様は見られていない。 それよりも 隠す方に気が向いている。 迷いつ、銀は 確かに、握らせて。 ] (246) 2020/05/23(Sat) 22:08:13 |
【人】 ミア( ……見送った、と思えば、 だからそういう噂が立つんじゃ無いの、と。 そう言わざるを得ないような結末で。 小間使いでも姫でもないんだけどなあ。 まったくほんとうのおひめさまには困ったものだ。 やっぱりわかり合えない気がする。 骨ばかりの枕を要求する主にだって、 今度は頬を抓ってやった。 言ったところで聞いたかは、多分、お察し。 )* (247) 2020/05/23(Sat) 22:09:19 |
【人】 ミア[ "彼処"のおんなだ、と 言っている。 硝子も、陶器も、何もかもが散乱した部屋で。 床に引きずり下ろした誰かが、喚いている。 ] (249) 2020/05/23(Sat) 22:10:43 |
【人】 ミア[ 苛立っていた。 身体が熱いような、冷えているような、 息が荒かったことだけは確かで。 ─── 苦しめる趣味は無いのに。 まったく信用の無い言い分を溢しつつ、 ] (250) 2020/05/23(Sat) 22:12:02 |
【人】 ミア[ 怨嗟も、罵倒も、なにもかも、 溝に塗れて浴びていたよな、その過去だけは、 良かったかもしれない。 犬だなんだと言われたところでどうでも良く、 金持ちに擦り寄ってるなんとかだとかも、 寧ろ 逆では とか、思えるだけの余裕はあった。 ……あった のだけれど、 荒れてる部屋の一因は、多分、 自分の話 では なくって、 ] (251) 2020/05/23(Sat) 22:12:27 |
【人】 ミア[ 何時になく"汚れて"戻ってきた"小間使い"は、 何時かとおんなじよに、 庭で潰れていたところを犬に引き摺られており、 最初に拾い上げた執事が 医師を呼んだ というのは、おんな自身も知らない話で。 "何"を"視た"のか、 数日、高熱で寝込んでいたというのは、 朧気な ここ最近の、過去の話。 ]* (256) 2020/05/23(Sat) 22:17:30 |
【人】 楊 宇静[要は面子を潰す。ということなのだけれど、それをすんなり出せるほどの語彙力はなくて。 それまでと違って、言葉を探すように途切れ戸切で伝えたものの。] うーん?友達でもことわる? わたしとホムラは友達じゃない? [どちらかというと引っ掛かりを覚えたのはそちら。 対等でいたいなら、一つづつ遣り繰りしていけば対等に続く繋がりだろう。と思う。] (258) 2020/05/23(Sat) 22:18:44 |
【人】 ミア[ ゆる と、瞼を持ち上げた。 何処、と気付くまで数分、日付もよく分からない。 窓から射す淡い光があれど、 月の欠けたよな、夜であったのは確かだ。 重たい身体を起こして、声の元を辿る。 ……なんで、寝ていたのだったか、 覚えてるような、覚えていないよな、 窓の外だと分かれば、すこぅし爪先を引っかけつつも、 音も無く庭へと降り立った。 草の感触がくすぐったい。] (261) 2020/05/23(Sat) 22:20:24 |
【人】 ミア[ 何時か噛んだ牙は、 今度は甘く、部屋着の裾を引っ張るよで。 ─── 多分、ずっと 寝てたんだけどな。 掠れた声を落として、それでも、 四つ足についていくから、……慣れたのだなあ、と思う。 犬だけでは無くって、多分、自分自身も、で。 ] (262) 2020/05/23(Sat) 22:20:55 |
【独】 軍医 ルーク/* 楽しすぎて延び延びになっててごめんー> < 最終日を総攻撃にするならもうちょっと早め会話の方が良かったかな済まない、リアル時間一日くらい後ろにずれ込むだろうか。 ただ、このタイミングで日記を渡したら温度差でグッピー死ぬ (-45) 2020/05/23(Sat) 22:46:15 |
【人】 神置 穂村多分、俺が知る可愛いって パンダの可愛いしかないんだと思う だから…ユージンのいう俺が可愛いが ぶっちゃけ、未だによく分からない [かなりどころか、最初に戻っている その自覚はしったりあったけど 智恵子のいう空がないの理由と どこか繋がっているような気がしてしまう 気になると、どうしても突き詰めたくなる 自分も大概頑固なものだなと 内心呆れながらも、そう告げる 少し温くなったホットの抹茶ラテは 猫舌にはちょうどよく、ゆっくりひと口飲んだ] (267) 2020/05/24(Sun) 1:16:41 |
【人】 神置 穂村[それを何というものなのか 今の自分には掴みきれないものである それがどうにももどかしい] なんか口にするの難しいな やっぱり、これで少し話してみたい …長くなるけど、勘弁な [抹茶ラテをもうひと口飲んでから しばらく考えながらも スマホに指を滑らせ言葉を繋げた*] (269) 2020/05/24(Sun) 1:20:01 |
【墓】 神置 穂村『日本語で使われる「可愛い」って 褒め言葉と違う場合がある パンダへの可愛いは英語でいう cute、lovelyと同じで褒め言葉 ユージンもそれで使ったと思う だから、俺とユージンは パンダには同じ可愛いを感じてる 俺はそう思ったから、納得してる』 (+0) 2020/05/24(Sun) 1:22:49 |
【人】 神置 穂村[抹茶ラテはそろそろ半分を飲み終えたか ユージンをチラリと見るが どんな顔をしていただろう 気にはなりつつも、再び画面に集中する] (270) 2020/05/24(Sun) 1:23:29 |
【墓】 神置 穂村『で、違う場合っていうのは 相手を自分より格下と思ってる 相手を馬鹿にしてる侮ってる軽んじてる そう思ってるって意味で使う場合だな いってる側にそのつもりはなかったとしても いわれてる側にそう思われることはある でも、分かってて悪口で使うことの方が多い 俺の話になるけど、故郷に帰れば未だに そういう使い方でいってくるヤツもいる こども扱いする意味での可愛いで 実際、面倒見てもらってるこどもとはいえ いわれて…とても、悔しい言葉なんだ』 (+1) 2020/05/24(Sun) 1:25:20 |
【墓】 神置 穂村『ユージンは俺の何を見てどう思って 可愛いっていったのかが分からない 俺からすると、いきなり知らない相手 しかも、格上と思える相手から いきなり可愛いっていわれた状態で ぶっちゃけ、馬鹿にされたと思ったから いわれて嫌だってなった けど、ユージンと話してて…もしかして 馬鹿にしてるとも違う可愛いか? そうだったらいいなって思って ユージンのいう可愛いを知りたくなった』 (+2) 2020/05/24(Sun) 1:30:20 |
【人】 神置 穂村[これで、多分終りになる そう思ってユージンをじっと見つめた] …ゆっくり、考えてからでいいよ 答えるの面倒っていうなら 今、はっきりいってくれていい それならそれで…話はやめる こんな話をしなくても友だちはやれる [目と目が合ったなら、にっこり微笑んで**] (272) 2020/05/24(Sun) 1:34:30 |
【人】 部隊長 シュゼット[>>224ルークの声に、肩がびくりと震える。 ゆっくり、ゆっくり、後ろを振り返って。 >>225悪い笑顔を見て、勢いよく首を振る。] そ、そんなつもりじゃ、 確かに見た目じゃわからなかったけど、 …………あ。 [しまった、と口を押えるがもう遅い。 これでは、控えめだと言ってしまってるようなものだ。 もう何を言い訳するにも無理だろう。 >>226医務室で、ルークに苦い薬を飲むよう脅されるような そんな恐ろしい気持ちで耳と尻尾を震わせる。 ……でも、こんな状況だって言うのに。 僕は懐かしさや嬉しさを感じていた。 懐かしいのは、こういうやりとりに対して。 嬉しいのは……ルークが元気を取り戻してきていることと 僕に向ける言葉や、笑顔の中に、 彼……いや、彼女の感情がよくみえるようになったこと。] (273) 2020/05/24(Sun) 1:36:17 |
【人】 世界の中心 アーサー──“彼処”の男を。 久しぶりに仰々しく用意された紙には、 整った文字と簡潔な“依頼”。 結局この紙なんか、 灰も残さぬよう焼べられるのだけれど。 形に拘るおとこだった。 理由なんか、それだけ。 (274) 2020/05/24(Sun) 1:37:55 |
【教】 世界の中心 アーサー先日のこと。 “おひめさま”との 一件。 大体の問題は、確かに解決していたのだけれど、 ──石の狙いは正確だった。 男ではなく、“小間使い”を狙った、“指示どおり”の。 部屋に転がり込んだ小石だって、 “その辺で拾う”ような、そんなものじゃあない。 別段、準備していたわけじゃあ無かったろう。 おひめさまは衝動的だった。 唯、“傭われの男”は ────…… (/12) 2020/05/24(Sun) 1:40:17 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 暖炉の火を顔に受け、 揺れる炎を薔薇色に宿す。 ──この時期に暖炉は暑過ぎる。 誰に向けるわけでない薄いだけの笑みを、 唯、 炎に向けていた。 此処最近の、 ひとりの記憶。*] (276) 2020/05/24(Sun) 1:41:36 |
【人】 世界の中心 アーサー[ リドルであった父は、若くして死んでいる。 二十年は昔、現リドルの僕はまだ10に満たない頃、 リドルの名を継いでいた。] (277) 2020/05/24(Sun) 1:43:07 |
【人】 部隊長 シュゼット[『もし、あなたの感情を取り戻す 助けになれているなら、僕はとても嬉しく思います。』 タブレットの返事に書いたあの言葉が 今、実現していると。そう思っていいのだろうか。 前は、ルークが僕と話すとき、 もう少し声の調子は平坦だったと思う。 昔は機械のようだったけれど、 今はこうして皆と同じように話せる自分と、 昔は情緒面も感覚も正常だったはずなのに 事故で己の感情を上手く認識できなくなった、ルーク。 できればこれからも近くで、できれば、ずっと。 彼女の助けになりたいと思う。 そんな風に思うのは、 ルークが僕と逆の状況のようだからとか、 沢山のものを貰い、助けられてきたからだとか。 きっと、それだけじゃあ、ないんだろう。] (278) 2020/05/24(Sun) 1:43:42 |
【人】 部隊長 シュゼット[ここまで、わかっているっていうのに。 僕はまだ、日記をやりとりしている先がルークだろうと 本人に確認する勇気が持てなかった。 僕が、取り返しのつかないことになる前に。 できることは全部するべきだし、 もしかしたら何か取れる対策が無いか、 相談するべき相手は、 どう考えても、日記に返事をくれた相手なのに。 >>230あと一押しが、僕には必要だった。 臆病な兎は、自分から踏み出すことはできそうにない。 そんなことができるなら、はじめから。 この先誰もみないかもしれないタブレット端末に 誰かに相談したいと思いながらもできていない、 自分の記憶に関わるかもしれない内容など 書くわけが無かったのだ。] (281) 2020/05/24(Sun) 1:44:44 |
【人】 世界の中心 アーサー* [ ある日の日記は、随分荒れている。 庭で見つけた、“今にも堕ちてしまいそうな” おんなの姿をした、 …… 先ず駆け寄ったのが、執事で良かったと思う。 もし、最初に見つけていたなら、 すぐに医者を呼ぶなんて気の利いたことは 出来なかったろうし、 握り込んだ銀色を、“何処”に向けていたやら。] (282) 2020/05/24(Sun) 1:45:21 |
【教】 世界の中心 アーサー僕には見えていた筈だ。 彼女が怪我をする未来が、 あの時。 ──先延ばしにして、したり顔だなんて 出来損ないにも程がある。 (/14) 2020/05/24(Sun) 1:46:10 |
【人】 部隊長 シュゼット うぅぅ……それで、許してくれるなら。 [>>227彼女の手の動きは、 きゅっと一つに結ぶような、そんな仕草。 僕はげんなりとため息をつき立ち上がると、 帽子の隙間から垂れ下がったロップイヤーを 両手でふにふにと触ってみる。 胸のあたりまで垂れているふわふわの兎耳は、 結ぼうと思えば結べそうな長さだった。 結んだら、結び目は顔の前に来る感じだろうか。 そうなったら喋りにくくなりそうだなあ。 ……なんて、場違いなことを考えていたら。] うん?開けて、中を見れば、いいのか? [>>230戸棚の中、と言われ、 頭の上にはてなマークが浮かぶ。 ペンギンは中に何があるか知ってるんだろう。 嬉しそうに渡してくるその子から鍵を受け取って、 わからないまま戸棚の方へと向かった。] (283) 2020/05/24(Sun) 1:46:11 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 文字の最後に強く滲む、インク溜まりを作っていた。 …手が止まっていたようだった。 このまま閉じては次にも染みてしまう。 繊維を辿るよに広がっていく紺色を見下ろし、 再度、己の記した“日記”を読んでいる。 普段よりもずっと読みにくい、崩れた字体だ。 日記なんて読ませるものではないとは思うけれど… たったひとことまで、遡り、 指先で筆跡を辿る。] (284) 2020/05/24(Sun) 1:46:52 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 咥内にアルコールの香が広がる。 此処の所、ブランデーの消費が増えていた。 今日は…誰が気を使ったのだか、赤色の其れ。 ──どうにも 味がしていない。 数日前から小食を極めている。 つまらない、 退屈だ、 ……心配? たぶん、そう言ったこと。] (285) 2020/05/24(Sun) 1:47:26 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 犬の声に、再度瞳を上げた。 薄く開いた窓に、欠けた月のみ映り、 僅かに掻き混ぜられる室内の空気に、 燭台の灯りが揺らいでいる。 …悪くない、夜だと思った。今日ばかりは!] (286) 2020/05/24(Sun) 1:48:29 |
【人】 部隊長 シュゼット ……待ってた、って。 そうか……もしかして。 [>>1:406勿論、僕も忘れたわけじゃなかった。 今日も、そのつもりで夜にここに来るつもりだった。 すぐ気が付けなかったのは、 ルークの手当とか彼女の服を脱がせてしまったりだとか その、色々あったのがいけないのだ。 戸棚の前までくる頃には、予想がついていて。 なにがあるのだろう、と。 隠せないわくわくで、丸い尻尾が揺れ。] わぁ……これ、ルークが? しかも、僕の好きな、苺だ…………! [鍵を開けた瞬間に。ぱち、ぱち、と瞬きをして。 眠さと疲れでいつも以上に垂れていた兎の赤い目は、 驚きで大きく見開かれた。 中に入っている瓶二つと、お茶の袋を取り出して。 それらを診察の机の上に持ってくれば、 瓶を持ち上げて下から見たりしてよく観察する。 やっぱり、思った通り。 ジャムの底には苺の実が沢山沈んでいて、 赤色の液体は宝石のようにきらきらと輝いて見える。 もう一つの方は何だろうか、と。 蓋を開けて匂いを嗅いでみた―――瞬間。 苺の甘酸っぱい香りが鼻を抜けていって。 僕は一気に、顔を綻ばせた。] (287) 2020/05/24(Sun) 1:49:17 |
【人】 世界の中心 アーサー[ 窓の向こう、犬だけじゃあない姿に 何故だか先ず、吐息混じりの感嘆ばかりが漏れ “いつも”の言葉を紡ぐまで、すこしの間。 執務机を離れ、窓まで蹌踉るよな足取りで そんなに遠くじゃないというのに、 窓ひとつ隔てた彼方は、随分と“向こう”に思えた。] (289) 2020/05/24(Sun) 1:49:53 |
【人】 部隊長 シュゼット 凄いや。お茶も、あまり苦くないやつだ。 ……そうだ。ちょっと待ってて。 お茶を入れて、スープを温めるよ。 手当が終わったら、あげようと思ってたから。 [僕が持ってきたのはパンとスープ。 本当は、僕の夕飯用だったのだけど。 僕は今の体調でこれを全て食べる自信は無かったし 早く怪我を治してもらうため、 ルークに栄養をつけてもらうのが大事だ。 流石に、医務室に本格的な調理器具はないけれど お湯を沸かしたりスープを温めるぐらいはできそう。 料理はてんで駄目な僕だが、温めるぐらいならできる。 ペンギン君には、「ルークを見ててね」と頼んで。 僕はスープを小鍋に移して弱火でじっくり。 焦げないように、必要以上にかき混ぜて。] (291) 2020/05/24(Sun) 2:11:25 |
【人】 部隊長 シュゼット[少しして。ルークの寝ているベッドの方へ パンとスープ、お茶の乗ったトレーを運んでいく。 パンの側にはジャムの小瓶とスプーンを置いた。 全部ルークに食べてもらうつもりで置いた後、 ジャムとパンが目に入って、ごくりと喉が鳴る。 僕の反応は、お腹が減った、というより。 味がとても気になる……というのが正しい。] 全部食べていい、つもりだった、けど。 僕も、ルークのジャムでパンを食べたい。 ルークが僕に、って思ったら。 すぐ、食べてみたくなっちゃって。 パンを少し、貰っていいかな。 [僕は、ベッド横の椅子に座った後はそう言って、 すっかり緊張が解けた様子で緩く笑うと。 食べていいかなあ、とルークをちらちらと見ていた。 ……けど。視線が合ってしまったとき 服を脱がしてしまった時のことを思い出して。 ああいう状況に慣れていない兎の頬に、赤が差した。] (292) 2020/05/24(Sun) 2:12:37 |
【人】 部隊長 シュゼット[無事、お相子にしてもらえてパンもくれたなら ジャムをたっぷりつけて食べるだろう。 ほっぺたがとろけるような味わいに 幸せ満点の顔で、パンをほおばる。 ―――この後はまた見張りにいくけど 返事が来てても、新しい夢はないから 書くことが無いなあとか。 今まで日記に書いてない夢もいくつかあるから それを書くことにしようかなあとか。 食べながらそんなことを、呑気に考える。 返事をくれる相手はルークだろうと思っているから 今、僕は日記のことを考えていたのだが。] (294) 2020/05/24(Sun) 2:19:05 |
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。 (a26) 2020/05/24(Sun) 2:20:53 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏── 2年6組の教室 ── [謙遜じゃなさそうなのが 逆にスゴい。>>141 適当に作成されたらしいタッパーの中身は 味がしっかり染み込んで めちゃくちゃ美味しそうだから。>>9 そんな彼女の舌に アタシの腕で応えられるとは 到底、思えなかったんだけれども。] ……カレー! がんばる…っ、 [家庭科や、野外炊飯なんかで わりとよく作らされる 敷居の低いメニューの名前が聞こえて ちょっと希望が見えた。 味付けで失敗することが無いのが 何より、うれしい。] (296) 2020/05/24(Sun) 2:26:35 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏[彼女の家では どのルーを使ってるんだろう。 りんごとはちみつの、ナーモンド? 黄金の香りの、ガールデン? さわやかな辛さと深いコクの、ジュワカレー? 甘口かな、中辛かな。 辛口は食べれないけど平気だろうか。] (297) 2020/05/24(Sun) 2:26:53 |
【人】 女子高生 雨宮 千夏んっと… オッケーが出たら いっしょに、買い物に行こ。 シャンプーは借りてみたいな。 イリヤの髪、みんなも言ってるけど>>93 すごい綺麗だよね。 [スーパーで色々と 訊きながら選ぼうかなって。 そしたら、買い忘れとかも減りそうだし。 そんなことを考えて喋りながら 長い髪の先を手に取った。 枝毛がぴょんぴょんしている アタシの髪とは違って ついつい触りたくなってしまう艷やかさ。 その秘密が 今晩 明かされるかもしれない。 へへ。楽しみだな…!]** (298) 2020/05/24(Sun) 2:27:26 |
【人】 軍医 ルークふうん、そうか、 見た目では分からない… 君は目は良さそうなのに、 見た目では分からない。 [ わざとらしく念押ししてやって、 耳に触れたいという要求に、項垂れるのを見る。 結ばれるのを想像しているのか、 手でふにふにしている長い兎耳は、 やはりふわふわで表情豊かだった。 そして当人も、思い出せば、やはり表情豊かだった。 苦い薬を飲まされそうになってぷるぷるしていた様子だとか、 怪我をした自分をひどく心配してくれた顔とか、 先ほどの動揺して赤くなっていた様子だとか―― (余程びっくりしたのだろうか) ――… 最初は、感情がない機械のようだったと、 『命令を聞くだけの機械のようだと 夢を見ている僕が感じた、夢の中の僕が。』 そう、日記には確かに書いてあったのだ。 また、言い表すことが出来ない感覚が、 胸の内にぎり、と広がる。 自分が、そんな表情たちを、 こんなにも覚えていることに気付いた。] (299) 2020/05/24(Sun) 4:05:08 |
【人】 軍医 ルーク[ ぺんぎんに案内されて戸棚を開くころには、 その中にあるのがなんであるのかを、 彼も凡そ察していたようだ。 表情は後ろ向きでよく分からなかったけれど、 嬉しそうな声は聞こえていたし、 何より、尻尾が実に機嫌良さそうに揺れていたりする。 シロップの瓶と、ジャムとお茶。 眺めたり香りを確かめたりしている様子を、 寝そべったままに見ている。 その顔がぱっと明るく綻ぶのを見て、 自然と、口元がゆるやかに動く感覚があった。 ――やっぱり捨てたりしなくて、良かった。] 味見はしてないから、 味の保証は出来ないよ。 なんてね、 実は味見についてはいい助手がいた。 [ そう言って、うさぎの足元のぺんぎんを見遣れば、 まかせて! と胸を張っていた。] (300) 2020/05/24(Sun) 4:07:08 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 シーラカンスは深海魚やし あっちかもしれんで 』 [ 即決となった海遊館行き。 悩む素振りもないのはいいんだか悪いんだか さ 服装に悩もうものならデートやなんやら言われるから いつも通りにマスクは今日は向日葵をつけて。 ずっと混雑してたらしい海遊館も そーしゃるでぃすたんす のおかげで 多少は見やすいし ちょっと離れてたって雨音を見失うこともない ] (301) 2020/05/24(Sun) 4:08:38 |
【人】 軍医 ルーク あげようと…? [ スープなんてどこにあるのだろうと思っていたら、 机の上にパンとスープがあった。 僅かな違和感に、目を細める。 気付けば、思考は早かった。 医務室を訪れるだけなら、夕食を持ってくる理由はない。 今にして思えば、医務室に助けに来てくれたのは、 ぺんぎんが呼びに行ったからではないだろうか。 だとしたら、持っているのは自分の夕食。 それ、君のだろう。 わたしはいいから。 そう言いかけて、その量が彼の物としては あまりに少ないことに気付く。 食堂で部下たちと一緒に食事をとっている姿を、 幾度となく見てきた。>>0:69>>0:179 トレイで運んでいたということは、一人で自室で? まるで何日も眠っていないような、ひどく消耗した顔色。 医者の自分と、“わたし”としての自分が 同時に口を開きかけ――… 噤んだ、いまは。] (302) 2020/05/24(Sun) 4:10:44 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也『 結局見つからんかったなあ シーラカンス 』 [ 少し調べたらわかることなのだが わしんとんなんたらこんたらで、生きてるものは 国内で見れることはないらしい。 シーラカンスが見つけられないことにかんしても もっかいくればいいじゃないかって 俺の口は気軽にそんなことを言うんだ ] (304) 2020/05/24(Sun) 4:11:47 |
【人】 軍医 ルーク[ トレーの上のスープとお茶が湯気を立て、 パンとジャムの小瓶とスプーンが添えられて。 少しでも自分で食べてもらいたかったものだから、 ジャムとパンを食べてみたい、という言葉には ほっと息を吐いた。] 全部半分ずつじゃ駄目かな? せめてパンと一緒に、 そこの茶も飲んでやるといいよ。 ぺんぎんが君のために見つけてきたやつだから。 [ 足元で、期待に満ちた眼差しで見上げている一羽を指さす。 いつものような、緊張のない緩い笑顔は、 以前よりは近く感じられもする。 そんな表情の一つ一つに、 呼吸が楽になるのを感じている自分がいる。 視線が合う。 何かまた赤くなっておかしな表情をしているけれど、 わたし、何かしただろうか、 そう思って首を傾げるけれど、 そんな此方の表情は、常になく穏やかなものだっただろう。] (306) 2020/05/24(Sun) 4:12:20 |
【人】 軍医 ルーク[ 耳を差し出されれば、くすりと笑う。] ん、じゃあ遠慮なく? [ わあ、これ本当に結ばれると思ってる。 本人にしてみれば、笑いごとではないに違いない、 耳を乱暴にされる痛みは、自分にも分かる。 痛みに強いと言っても、こればかりは別だろう。 言葉通りに遠慮なく手を伸ばし、赤く長い耳に触れる。 予想通り――というか、 予想よりもずっと柔らかくてふわふわなその耳に、 そっと触れて、撫でた。 壊れやすい大切なものに、そうするように。 きっと、自分の指は以前のように冷たいだろうけれど、 以前よりはほんの少し、温かみが灯っているような、 そんな気もしている。 暫くの間、黙ってそうして手で触れて、離した。] (307) 2020/05/24(Sun) 4:14:16 |
【人】 軍医 ルーク じゃあ、これでさっきのはもういいよ。 [ そう言って、パンを半分にして差し出した。 自分の分から少し分けて、ぺんぎんにもご相伴だ。 基本的に燃料補給で動いているが、 飴を食べるくらいだから、驚くほど此奴らは雑食である。 スープの方も、半分にさせてくれるなら良いのだけれど、 そうでなかったとしても、 水よりも味がしないそれをひと匙ずつ大事に貰う。 幸せそうにジャムを付けたパンを頬張る表情が 見えていたものだから、 それを見ていた自分も、 きっと美味しそうに食べているように、 出来ていたに違いない。] (308) 2020/05/24(Sun) 4:16:24 |
【人】 ☆中学生☆ 相星 雪也[ お土産コーナーで雨音が手にとるものを横目に 自分が探すのは三色すみれの柄のもの ここは海の展示物であって 頑張ったってそう簡単には見つからない。 ―――ただ、雨音が好きなんかなって だから 見つけたかった 結果は ] (309) 2020/05/24(Sun) 4:16:27 |
【人】 軍医 ルーク[ 食事が終わり、寝台の上に身体を起こしたまま、 ごちそうさまでした、と挨拶一つ。 そうして、先ほどスープを温めてもらっているときに、 こっそりぺんぎんに持ってきてもらっていたものを、 毛布の下から取り出した。 赤い袋に入った、タブレット。] 今日は最後まで書けなかった。 いつもと違う時間だったから、 書いてる途中で見張りに見つかって、 怪しまれそうだったから、 一度そのまま持って来たんだ。 だから、途中なのだけれど――… ここで、読んでほしい。 [ 顔を上げ、真っ直ぐに彼を見る。 “感情”のままに書き散らした、ひどく乱雑な記述は、 もしかしたら、見るに堪えないものかもしれないけれど、 紛れもない自分の本心だった。 途切れて最後まで書けなかった続きを、伝えに来た。 袋からタブレットを取り出し、手渡す。] (310) 2020/05/24(Sun) 4:17:29 |
【人】 軍医 ルーク[ 自分が気付いているのだということを、 知ったことを、 言葉にして話しはしなかった。 先が見えないほどの困難が、 行く先にはきっと待ち構えている。 けれど、それをどうしようもないものだとは、 もう、思いたくない。 そうして、手渡したそれを、 彼が読んでくれたとするなら、 わたしは、書くことが出来なかった“続き”を、 彼の目の前で、この指先で綴るのだ。 ひとに比べれば書くのは早い方だけれど、 もしかしたら、まどろっこしい形かもしれなくて。 足取りのように、遅いものだけれど。 急ぐ性格じゃあないと、言っていたから、>>1:233 最後まで見ていてくれるに違いないと、そう信じて。] (311) 2020/05/24(Sun) 4:18:40 |
【妖】 軍医 ルークわたしは、君の傍にいて、 立ち向かわなければいけないものがあるなら、 苦しみがあるなら、痛むなら、 分けてほしいと、一緒に立ち向かわせてほしいと、 そう願ってる。 この手の届かないところで、苦しまないでほしい。 遠くに行かないで。 ($19) 2020/05/24(Sun) 4:19:58 |
【妖】 軍医 ルーク君が向けてくれる、笑顔だとか、 怖がったり、驚いたり、怒ったり、 そんなひとつひとつの表情が、 止まってしまったはずの、わたしの胸の中にあって、 いつの間にか、こんなにも、 わたしのことを動かしていた。 これに、なんていう名前を付けたらいいか、 わたしには、わからないけれど。 ううん、名前なんて、付けられない。 ($20) 2020/05/24(Sun) 4:20:30 |
【人】 軍医 ルーク[ そう綴ったなら、再び顔を上げ、向き直る。 この全身を突き動かすような、 押し流し、溢れるような、何か。 いつしかそれは、硝子のようだった紫の目から溢れて、 ぼろぼろと頬を伝う。 床に足をつき、タブレットを枕元に置いて立ち上がる。 少しだけ、時間はかかったけれど。 自分の足で立っている。歩み寄る。 涙を拭うこともせず、その赤い目を見上げた。 真っ直ぐに伸べた両の手は、 もう、届かないことを確かめるように 空へ翳すためのものじゃない。 ] (312) 2020/05/24(Sun) 4:22:21 |
【人】 軍医 ルーク[ その両手で、 強く、抱きしめた。 離さないと、繋ぎ止めようと。 ことばだけでは伝えられない心を、 伝えるように。]* (313) 2020/05/24(Sun) 4:23:44 |
【人】 軍医 ルーク[ 夜の静寂を、ばたばたと破る足音があった。 追って来たらしい警備兵との廊下の問答を、 自分から扉を開けて遮る。] 『やあ、今日も夜更かしだねえ、ジルベール。 ああ、彼女はいいんだ、 技術班長でね、何か変わったことがあったら、 いつでも此処に来てくれるように頼んでいる』 [ 警備兵にそう告げながら、 駆け込んできた彼女の顔を見て、 その表情からすっと笑みが消える。 彼女は、回収された通信機を手に、 勢い込んで口を開いた。] (315) 2020/05/24(Sun) 4:26:07 |
(a27) 2020/05/24(Sun) 4:32:18 |
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