【人】 九朗[さて。香具師の語りは見事であるし、紙芝居は佳境であるが、演目は子供の頃より何度も見た英雄譚だ。 水飴を欲しがる子供の連れもおらず。 九朗は茶の竹筒をもう一つ買うと、また出店のあたりをふらりと歩きだした。**] (0) 2022/04/13(Wed) 17:50:06 |
【人】 豊里[拍手が一段落すると、 今度はお捻りが投げられるようになった。 >>1:36>>1:40 真希奈も良い物を見せて貰った謝意を示したいと、 紙幣を一枚、色紙に包んで舞手目掛けて放った。 舞が終わると見物人たちは、わらわらと移動を始め、 人が少なくなってきた頃に、少し奥まった方へと進む。 此処なら邪魔にはならなさそうだと判断すると、 出店で購入した敷物を敷いた。>>1:34 後で食べようと購入しておいた塩焼そばに箸をつける。 柔らかい春キャベツに、桜海老が具材として入ったもので、 絞った檸檬の果汁が爽やかだ。 定番のソース焼きそばも良いけれど、此れはまた春らしい。 苺大福も、季節に合わせて中が桜餡に変わっており、 苺の甘酸っぱさが後口をすっきりとさせてくれる。] (1) 2022/04/13(Wed) 19:24:40 |
【人】 豊里[景観の良い外での食事が、料理をより美味しく感じさせた。 食べ終えて容器を片付けると、大きく伸びをする。] 長閑だなぁ。 [ぽかぽかとした陽気に、清々しい春風。 ごろりと横になって一睡したい気持ちにもなるが、 流石に行儀が悪いかと思い直す。 こういう場所で本を読んだりするのも、楽しそうだな。 工房に籠りがちの生活も、 少し改めようかという気にもなってくる。] (2) 2022/04/13(Wed) 19:26:16 |
【人】 豊里[現在、真希奈は実家近くに小さな工房を構えて、 オートマタ作りを生業にしている人形技師だ。 然し、いくら機械工学の基礎知識があるとはいえ、 すぐに人形技師として生計を立てられるほど甘くはない。 真希奈の仕事の殆どは故障した機械の修理で、 実質は修理工と名乗った方が正しいのかもしれない。 其れでも日夜、 オートマタについて勉強し研究している。 名匠迄とはいかずとも、好きなことが仕事だと 胸を張って云えるくらいになるのが当面の目標。 自分が作る物をオートマタであると見据えた理由は、 憎しみを生まず人に愛されるものだから というだけではなく、 この分野が多大に伸びしろを有しているからだ。] (3) 2022/04/13(Wed) 19:29:46 |
豊里は、メモを貼った。 (a1) 2022/04/13(Wed) 19:32:35 |
【人】 澤邑[ 子猫はすっかり寝入っていて、舞の終わりの拍手にも目覚めることはなく。財布を取り出して札を舞手への賞賛に変えて、それから自宅への帰り道。] やあ、九郎くん いいのかい [ >>1:41ちょうど三神の家の子と自分の息子たちが同年代で子供の頃から知っている。昔は線が細くて女の子にも見間違えるようだった。 団子をどうぞと、子供の頃みたいに気安く渡してくるから笑ってありがとうと受け取る。] 息子に今度訪ねさせるからね [ そう言って笑って別れて、三神さん縁の娘さんが踊るのだから、お祝いくらい包まなければと今頃気付いた。その辺りはもう店を継いだ息子が采配してたかもしれないが、現役を離れるとどうもダメだと思ったりする。*] (5) 2022/04/13(Wed) 19:46:00 |
【人】 澤邑[ こゆきはといえば、甘い匂いをさせた団子を握っても鼻をすんすんさせたあとそのまま眠っていた。それを良いことに帰りにもぐもぐ食べ歩きして、だからこそ土産を団子にしたのかもしれない。 疲れた体に程よい補給になって、随分美味く感じたのだ。] 目覚めたかい [ とうとう、店舗のある通りまで着いたら子猫がもぞもぞして前足を突っぱり腕の上で伸びをした。それに合わせて降ろせと体をよじるから地面に下ろすと機嫌良さそうに先導してくれた。*] (6) 2022/04/13(Wed) 19:46:46 |
【人】 澤邑[ あらあらお土産ねと、家人が言ったのはこゆきの体にくっついていた桜の花びらで、澤邑が渡した和菓子屋の団子はありがたくとは言われたが、そんな事だと思ったなどと余計な一言も添えられた。] 今日はお前たちも着いてこい [ それで、3日目の今日は孫たちを荷物持ちに連れて行くことにした。>>0紙芝居も来ている事だし、飽きたら勝手に帰るだろう。良い財布ができたと孫は大喜びだし、墨染神社までは普通に子供たちの遊びの範囲だった。] こゆき、おいで [ 今日は何処にいただろう、昨日鈴をつけてやったから、リロリロと家の何処にいても音でわかる。慣れないものをつけられて昨晩は不機嫌そうに見えたが、自分の心情の反映かもしれない。**] (7) 2022/04/13(Wed) 19:58:26 |
澤邑は、メモを貼った。 (a2) 2022/04/13(Wed) 20:05:26 |
【独】 九朗/* 一二三の名字がないのもな…と考えていた折。 YouTubeで流れてきた曲に、それでは別の一二三になってしまうと苦笑い。 ひ ふ み じ ご ろ ま る ま る え ん / マ ン ス リ │ (-0) 2022/04/13(Wed) 20:35:21 |
【人】 虹彩異色症の猫[ 桜の季節と雖もまだ時折朝は冷え込む。 今朝はいつの間に布団に潜り込んだのか、床を上げるまで子猫は澤邑の身体で暖を取っていた。 昨夜、首元に着けた透かし彫りの鈴は、歩む度りろりろと澄んだ音をたてる。 さして重いものでもないのだが、飾り鎖の先で揺れる鈴が落ち着かないのか、それとも耳慣れない音の為か、どこかふらついた足取りに見える。 今は鈴の音は静まっており、名前を何度か呼ばわると>>15、箪笥部屋からりろん、とひとつ大きく音が鳴った。それから一定の間を置いて、ろん、ろん、ろん、と音がする。階段箪笥を下る音だ。 それから、引き戸の隙間から顔を見せ、なー、と鳴いた。 装具をまた着けられる時は大人しくしていたが、出掛けに孫たちの姿があると、逃げるように澤邑の腕の中に収まった。]* (8) 2022/04/13(Wed) 20:56:11 |
【人】 豊里[食事と休息を終えると、今度は薄墨神社の境内へ。 折角神社に来たのだし、まずはお参りをする。 お賽銭を入れて、脇の看板に書いてある参拝方法を 書かれたとおりに行った。] (どうか、多くの人が平和に生きられますように……) [世界中の人間がと云ってしまうと 流石に欲張り過ぎだろうか。 そんな風に思い、少しだけ控えめな主語に変える。 次は社務所に行って、自分と家族の分のお守りを買った。 父には無病息災を、母には家内安全を、 自分と弟には商売繁盛を。 そよ風が吹けば涼しく頬を掠めて、 厳かな空気を纏ったようで。 ざぁっと木の葉や花弁が擦れる音、 鳥の囀り。 心地良く耳を擽られながら進めば、 ご神木の千年枝垂桜が見えた。**] (9) 2022/04/13(Wed) 22:14:26 |
【人】 東天[はらはらと、涙を零すように散る桜の下で、 また、りん、と鈴が鳴る。 狩衣の袖から見える赤は薄墨に映え、 翻ればその動きで見る者の目を楽しませるだろう。 昨日の姫櫻には可憐さに劣るが、 こちらも舞うのは桜に合わせた舞。 そろりと足を伸ばし、 ぐ、と重心を変え、 緩急をつけて舞えば後から音が付いてくる。] (10) 2022/04/13(Wed) 22:34:48 |
東天は、メモを貼った。 (a3) 2022/04/13(Wed) 22:36:33 |
【人】 九朗[子供の頃は桜を見るより、射的や輪投げ、香具師の芸や紙芝居、りんご飴にはし巻きと、遊びや食べ物ばかりに目が向いていたなと。 すぐそばを小さなブリキの銃や焼き鳥片手に過ぎ去ってゆく子等を見て九朗は思う。 三十年前は、九朗も一二三も、あんな風に人ごみを駆け抜けてゆく子供だったのだ。 頭上に広がる青空も、春の空いっぱいに広がる薄紅色の美しさもよく見ずに。 貯めた小遣いで何を買おうかと、そんなことばかりを考えていたように思う。 的屋に並ぶ人形を見て、兄と一二三の二人に「あれが欲しい」と強請った妹も今はいない。 九朗の胸に去来するのは、ほんの少しの感傷。 あの頃より自由になるお金は増えたが、見上げた空の色は、煤も飛んでいないのにほんの少し色褪せて見えた気がした。] (13) 2022/04/14(Thu) 0:12:20 |
【人】 九朗[はぐれた褐色の髪を探すことも忘れて散る桜に目を奪われていれば、近くの屋台から「ひとつどうだい?」と明るい声をかけられた。] ……あぁ、いや、りんご飴か…。 [甘いものはすでに食べたし、りんご飴が好きなのは自分より姉や妹の方で…。 そう思って断り、その場を離れようとした九朗は別のものを見つけてしばし考え。] そっちのそれを…。 えぇ。 全色ふたつずつ、いただけますか? [少々変わった買い物の仕方に、店の主人が驚くのも意に介さず。 用意してもらった紙袋にキラキラと宝石のように輝く飴を詰めてもらい、お代を払うと大事に抱えた。**] (14) 2022/04/14(Thu) 0:12:35 |
【人】 澤邑[ 夜は足元にいたようだったのに、いつの間にか頭の方に来て毛布の中に入れろと言ってこゆきは朝方まで澤邑の寝床に共にいた。 寝ぼけながら子猫を招いたらしい。>>8 朝ご飯を器に入れてやり、人間も皆で朝食を取る。先に済ませたこゆきはしばらくは皆の周りをうろうろしていたのだが、いつの間にか消えていた。 それから出かけるよと声をかけるまで姿が見えなかったのだが>>8着地のたび鈴の音がしてこちらに近づいてくる。ちょうど奥の部屋に通じる襖を開けたところで、こゆきが顔を覗かせたところだった。] お前たちは、前を行きなさい [ こゆきは孫たちが乱暴なことを知っているから、抱えられたまま降りようとしない。店の前で子供たちにそんな指示を出して二人の後をついていく。 店二件分くらい離れては振り返りとして、一応はこちらを気遣っているようだ。] (15) 2022/04/14(Thu) 0:13:32 |
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2022/04/14(Thu) 0:17:11 |
九朗は、メモを貼った。 (a4) 2022/04/14(Thu) 0:25:22 |
【独】 澤邑/* ありゃ九郎さんって判別つかない方がよかったかな ちょうど子供と同年代くらいかなって思ったらつい あと孫は男の子が二人と女の子が一人だけど女の子はついてきてない。 息子二人いて二人目は他所に出て、長男が嫁もらって孫が3人いる。 澤邑の奥さんも多分いる (-2) 2022/04/14(Thu) 0:25:23 |
【独】 澤邑/* 子供の頃は普通に、リンゴ飴とかイカ焼きとか食べてた メジャーっぽいやつが好き たこ焼きとかも買ってたかもしれん 今はあんまり屋台のものはちょっとみたいな感じになってる 屋台を見てときめきはするんだけど、商品見てまあいいか・・・ってなる(年 (-3) 2022/04/14(Thu) 0:27:53 |
【独】 九朗/* 名前:三神 九朗(みかみ くろう) 年齢:四十路(一二三より年上) 外見:チップ準拠。170センチ弱。鉄色の髪。 設定:祭りの屋台では好きな物だけ食べるタイプ。 買い食いばかりでなく、そろそろ花見もして欲しいと中の人に思われている。 名前:一二三(ひふみ) 年齢:四十路(九朗より年下) 外見:チップ準拠。九朗より頭半分ほど高い。褐色の髪。 設定:祭りの屋台では射的や輪投げなどの遊戯にお金を使うタイプ。 食べ物は安くて腹に溜まる定番の物をよく食べていた。 魚竜に両足を喰われた (-4) 2022/04/14(Thu) 0:39:22 |
【人】 橘――お花見―― [目的の公園は多少の花見客はいるものの騒がしさはなく ゆっくりと花を愛でる人が多いようで これなら落ち着いて過ごせそうだとほっとする 賑やかなことは好きだが今は 桜に囲まれた石造りのテーブルが空いているのを見つけそこに落ち着くことにした 「酒はないのかい」などと言い出すおふくろを「退院まで我慢してください」と幸さんが宥める] わかったわかった、それじゃ退院祝いはぱーっとやろう 「天海」あたり用意しとくから [親父も好きだった懇意にしている酒蔵の銘酒をあげれば、ならいいと笑顔になるんだから ちょろ…… かわいいもんだまあ、酒がないと残念に思ったのは俺もなんだが] (17) 2022/04/14(Thu) 1:16:51 |
【人】 橘 「はい、どうぞー」 [とテーブルに弁当を広げる 先に聞いていた以外に小さなおにぎりも詰まっていた] 「中身は鮭とたらこです」 [お好きでしょう?とにっこり笑って取り皿を渡される お稲荷さんだけでも十分なのにわざわざ作ったのかとはさすがに聞けず、適当に返しながら皿にとる] いただきます [きちんと言って手を合わせる。こうしないと両親だけじゃなく爺さん婆さんがうるさかったから そうしてパクリと弁当を口に運んで] あ、うまい 幸さんしばらく会わないうちにまた料理の腕上がったね? [唐揚げは冷めても柔らかジューシーだし、卵焼きは出汁とほのかな甘みがちょうどいい] (18) 2022/04/14(Thu) 1:18:42 |
【人】 橘 「そりゃ、あたしが鍛えたからね」 [なぜかどや顔のおふくろに頷く幸さん 本当に仲がいい、だから安心して船に乗れたんだと思ったところで 「花嫁修業だったんだけどねぇ」 と言われて危うくおにぎりを詰まらせるところだった]「いいお相手がいなかったんですよねぇ」 [と幸さんは大げさにため息をついてから、笑った もちろんおふくろも俺たちの間にそういう気持ちがないことは知っている 嫁に、と言いつつ娘のように思っている幸さんを手放したくないと思っていたのも知っている そしてまた、おふくろのためにとか恩返しでとかでそうしようと思う二人じゃないこともわかってるんだろう 少しだけ申し訳なくも思うけれど] でも幸さんならまだチャンスはあるんじゃないか? [とまあ身も蓋もないことを言って見せたなら 「お前もね」と言われて今度こそ本気で咽た] (19) 2022/04/14(Thu) 1:20:46 |
【人】 橘 俺も相手とかいないっての それになぁ、さすがにこれからじゃ孫は無理だろうし 「お互い様ですねー」 [そんな言い分を聞いて「まったくアンタたちはー」と言いながらお稲荷さんを口に運ぶ 当たり前だか嫌なわけではない、ただ うちに来た頃はまだ子供だった幸さんを「年の離れた妹」のように思っていて、それが今も変わらないというだけなのだ 時折、惹かれることがあったとしても ]それより留守中の話聞かせてよ 何か変わったこととかなかった? [と水を向け幸さんがそれを受けて話し始める それをおふくろが混ぜ返して、いつもの食卓へと色を変える] (20) 2022/04/14(Thu) 1:22:38 |
橘は、メモを貼った。 (a5) 2022/04/14(Thu) 1:28:46 |
【独】 橘/* ソロルの良いところは時間気にしないでいいところ(こら ほんと寡黙で申し訳ない 急な気温変化が悪い(ぐでー イメ曲は平沢さんの「帆船108」で落ち着きそう https://www.youtube.com... では寝る 雀animal雀animal蝶々animal (-5) 2022/04/14(Thu) 1:40:07 |
【人】 大崎[どこか懐かしさを覚える狩衣姿の舞が終われば、薄紙に包んだ小銭をそっと置いていった。残念ながら、紙幣を出せる余裕はなかったのである。] [春うららとはいうが、風は冷たいような、日差しは暑いような。しかしながら桜の花は春そのものを表している。 木の枝の合間に何かが動いた気がして目をこらせば、薄緑色の小鳥が桜の花を啄んでいた。] 美味いのかな。 [小鳥も春の訪れを喜んでいるようだ。 ひらひら、黄色い蝶も舞い踊る。 冬には滅多に見られなかった色彩だ。] (22) 2022/04/14(Thu) 3:04:56 |
【人】 大崎[淡い、沢山の色に誘われて、ついつい買ったのは色とりどりの金平糖。手軽な糖分として、しばらく旅のお供になってもらおう。 のどかな景色はどこまでも広がっている。**] (23) 2022/04/14(Thu) 3:05:14 |
大崎は、メモを貼った。 (a6) 2022/04/14(Thu) 3:09:29 |
【人】 虹彩異色症の猫[ 孫らの姿を見るや否や、子猫は後ろ足立って澤邑に縋り付くき、まるで抱き上げてとせがむようだ。 すっぽりと腕に収まる子猫を見て、祖父ばかりずるいと子らが騒ぎ立てる。自分たちも子猫を散歩させてみたいのだと、装具の持ち手が欲しいと強請る。 子らなりに可愛いがっており、手を伸ばして子猫を撫でるが、当の猫にとっては粗略な手付きが不当な扱われらしい。触れられた箇所をせっせと舐めて毛繕う。更に伸びる手からは身を捩り、このままでは出掛けるどころか邸内の何処かへ逃げ隠れでもしかねない。 無事に出掛けられたとするなら、澤邑が孫をいなしたのか。今日は猫のおやつもあるとの呼び掛けに、うるるる、と唸りに似た、それにしては迫力のない鳴き声を漏らす。 そんなものではご機嫌取りにならないと、抗議のような拗ねのような声音だ。 昨日と同じに良い天候で、子猫を膝に乗せ澤邑が腰掛に落ち着くと>>16、朝の冷えとは異なり春の陽差しが燦々と降り注ぐ。猫も陽気が心地良いのか、微睡み始めた頃合いに退屈だろうと思ったのか飼主に地面に下ろされた。 眠気を払うように勢いよく首を振ると、大きな耳が振れてぴるるると音でもするようだ。 大きくひとつ欠伸をすると、うろうろと澤邑の足元を歩いたり、地面を嗅いだり、手頃な大きさの石を転がしている。]** (24) 2022/04/14(Thu) 19:27:32 |
【人】 豊里[遠目に見れば、枝の色さえあまり見えない程に、 幾重にも花びらを重ねた花が浮かぶように連なっている。 余りにも見事な光景に、真希奈は言葉を失った。 その名の通り、樹齢は千年に至るのだろうか。 幽玄美、極まれり。手を伸ばし仰ぎ見る。 花 に 触 れ れ ば 忽 ち 、別 世 界 に で も 迷 い 込 み そ う だ 。 ] (25) 2022/04/14(Thu) 19:30:11 |
【人】 豊里 香 花 ふ 心 人 に ぞ る も は に 昔 さ 知 い ほ の と ら さ ひ は ず け る [人の心は移ろい変われども、美しきは褪せることなく。] (26) 2022/04/14(Thu) 19:36:50 |
【人】 豊里[憎しみを生まず、人に愛されるものを作りたい。 そう願いはしているけれど、それは容易い事ではない。 どんなものであれ、誰かにとって好ましいものは、 別の誰かにとって厭わしいものであることが儘ある。 銃だってそうだ。 その所為で負傷したり、命を落とす者がいる一方で、 守られ、命を救われた者もいる筈。 銃の本質は"殺傷する事"であると思うので、 きっと前者の方が多いのだろうけれど……。 "誰かに愛されるもの"と定義すると難しい。 対象が不確かで曖昧過ぎるからだ。 だから真希奈は、 まず"自分が愛するもの"を作ろうと思っている。 其れは独りよがりでしかないのかもしれないが、 確かに"自分"という、其れを愛する人間がいると云えるから。 同じく其れを、愛してくれる人が他にもいれば、万々歳だ。] (27) 2022/04/14(Thu) 19:39:45 |
【人】 豊里[私はきっと、名匠になることは出来ないだろう。 それでも構わない。称号も、称賛も必要ない。 そもそもそれらの賛辞は、 一握りの人間にのみ与えられるものだ。 そうでない者は悪である……という話ではない。] (28) 2022/04/14(Thu) 19:41:12 |
【独】 九朗/* 私は寝るまでに、もう一回くらいロルを落としたいところです。 書きたいことに対して、パソコンの前に座っていられる時間が短すぎました…。 でもだからこそ、基本ソロル推奨なこの村のスタイルが楽でしたね。 ネタとしてはあと、夏の送り火と秋の観月祭があるので。 また余裕のある時に「bAroQueチップで遊ぶ村2」とか建てたいですね。 とはいえ需要がなければ建ちませんが!!! (-9) 2022/04/14(Thu) 21:59:38 |
【人】 九朗[あちらへふらふら。 こちらへふらふら。 風に舞う薄紅の花弁のようにとめどなく、人の流れに流されて。 気づけば淡い色の金平糖が荷物の中に増えていた。>>23 それでも堀之内の端から端まで歩いていれば、いつかは薄墨神社の石段前に着くというもの。 長い石段のふもとに探していた褐色髪の長身を見つけて、九朗は荷物片手に手を振った。] あぁ、居た居た。 探しましたよ。 [探していたのは事実なのだが、一二三はあきれた顔で「探したじゃねぇだろう」と肩を落とした。 だがまぁ、十分に祭りを堪能している様子の九朗を見れば、一二三でなくともそう言いたくなるだろうか。] (30) 2022/04/14(Thu) 22:47:00 |
【人】 九朗やだなぁ、ちゃんと探してましたよ? あ、喉かわきました? 一二三の分もお茶買ってありますよ。 [そう言って買った荷物の中から、封を切っていない竹筒の茶を渡す。 一二三はいくらだった?と言いながら受け取ったが、九朗はいいよと首を振る。] そういえば、途中で澤邑のおじさんに会いましたよ。 子猫を飼い始めたと聞いたんですが、随分かわいくて。 [ご隠居の腕に抱かれてすやすやと眠る子猫の愛らしさを思い出し、口元へ手を当ててくすりと微笑んだ。*] (31) 2022/04/14(Thu) 22:47:29 |
【人】 澤邑だめだ、お前たちは先に店の前で待ってなさい [ >>24こゆきは孫たちの仕打ちがよほど嫌なことだと刻まれているのか、澤邑の腕から降りようとしない。 背伸びして触れようと孫たちの手が伸びてくるのをいなして。こゆきは触られたところをせっせと毛繕いしているからよほど嫌なのだろう。 孫たちもこゆきが可愛くて仲良くなりたくてしているのだがなにぶん子供と猫は相性が悪いものだ。] 知らんぷりしてる方が、猫は寄ってくるもんだよ [ そんなことを偉そうに孫たちに講釈垂れたかもしれないが、触りたくてたまらない子供たちには不満の残るものだろう。] (32) 2022/04/14(Thu) 22:56:34 |
【人】 澤邑こゆきおいでおいで [ 眠そうなことに気付かず、地面に子猫をおいたらんーと背伸びをして一度身震いするとしゃんとなった。紐の届く範囲でうろちょろしたり、小石を獲物に見立ててじゃれついている。 今日は巾着を下げていて、その中に台所でささみを煮たものをガラスの容器に入れている。 膝を叩いてみたがこゆきは寄ってくるだろうか。来なければそのまま足元で戯れているのを眺めている。*] (33) 2022/04/14(Thu) 22:57:25 |
【人】 澤邑[ 半刻になるかならないかくらいで子供たちが駆け寄ってきた。 紙芝居が終わったのだろう。腹が減ったとか言っているがまだ昼飯には時間があるから、屋台に目移りして小遣いが欲しいのだろう。 家で待っている人たちのお土産も一緒に買ってきなさいと、いくらか渡せば大喜びで飛び出して行った。きっと自分達の欲しいものばかりたくさん買って大人が喜ぶものは何も無いのだろうなぁとは予測がつくのだが、子供時分の頃の楽しみだろう。**] (35) 2022/04/14(Thu) 23:09:16 |
【人】 九朗[そういえば縫いぐるみに着けるリボンは買ったのか?と尋ねる一二三に、九朗はまだと首を振る。] どうせなら社務所の飾り紐をと思いまして。 それにしても一二三、よくここで待ってましたね? 待つなら神楽殿の前の方が確実だったでしょうに。 [そう九朗が疑問をそのまま口にすれば。 一二三は飲み終わった竹筒に栓をしつつ、なんでだ?と真顔になった後で 「九朗が俺の前を歩いてたんならはぐれるはずもねぇし。 だったら俺の後ろを歩いてたんだろ? じゃあ石段の前で待ってりゃいいじゃないか」 と答えたので、今度は九朗の方がぽかんとした間抜け顔になった。] (36) 2022/04/14(Thu) 23:09:26 |
【人】 九朗それはつまり… 後から私が来るって、 分かっていたからここで待っていたと? [確かに神楽殿のある境内に入るにはこの石段を登らなければならない。 神楽目当てで混むだろう境内や神楽殿周辺ではぐれた相手を探すよりも、一本道の石段前で待つ方がよほど確かだ。 ただしそれは、相手がすでに石段を登って神社の境内に入っていないことが前提なわけで。] まったく… あなたには敵いませんね、本当に。 [実際一二三の後ろを歩いていたのは確かだが。 一二三の言い方では前を歩いていたなら見失うはずがないと明言したようなものだ。 言った男自身にその自覚があるかどうかは別として。 …いや、恐らくないのだろう。 竹筒を懐にしまい、シンプルな杖を手に取る一二三に、九朗はこの人たらしめと内心で悪態をつく。]* (37) 2022/04/14(Thu) 23:09:38 |
【人】 東天[初めに拍子などはない。 その身に染みつき湧き出す拍から、舞を紡ぎ出す。 空を掻く指はその爪の先まで神経を使い、 伸ばした足が描くのは脈々と計算され尽くした円、 扇の起こす風は花弁を纏って上へ下へ。 りん、と鳴る鈴で、舞に音が灯る。 通りすがる人々も、灯っていく音に振り向けば、 そこに狐面の舞手が居よう。 この舞は標。 神のためではなく、人のために。 いつしか生まれる拍子に合わせ、 舞は静と動を繰り返す。 空気をはらんだ袖は花弁を巻き込みながら撓み、翻り。 そうしてぴたりと止まる。 指先は東の天を指して] (38) 2022/04/14(Thu) 23:09:48 |
【人】 東天[それははるか昔の約束だという。 故郷へと彷徨い急ぐ二人がいた。 必死にその道を走り、待つ者がいる故郷の方角へと一心不乱に駆けるが、 ………しかし、それは叶わなかった。 その片方がその道半ばで倒れ込む。 体がついに保たなかったのだ。 倒れた者は最期の力を振り絞り、連れに頼み込んだ。 "どうか、その綺麗な花咲く木の下へ埋めてほしい" "そうすれば、それを標にまた会えるから" 故郷まではまだ遠く、息絶えれば連れ帰る事はできず。 連れの者は約束通り、近くの蕾の膨らむ木の下に埋めて、独り故郷へと帰って行った。] (39) 2022/04/14(Thu) 23:11:14 |
【人】 東天[暫くの後、約束通り会いに来た連れは困ってしまった。 様変わりした街道で、どうにもわからなくなったのだ。 朦朧とした意識で走っていて正確な場所もわからず。 その木がどんな花を咲かすのかもわからず。 ただわかるのは、綺麗な花が咲くだろう、蕾の膨らむ木の下。 ──ならば。 綺麗な花咲く木の下全てで舞えば良いかと、 妙な開き直りをして、手始めに街道沿いの木の下で舞を始めた。] (40) 2022/04/14(Thu) 23:11:35 |
【人】 東天[──火が灯る。 暗闇の中、標となる燈籠の火を継いで。 わたしはここでまっている。 はるかむかしから、 わたしはここでまっている。 ──水面は流れていく。 長い時の中、途切れ継いだ場所など教えぬままに。 ただ、ひとり、 "わたし"はここでまっている。 きみにあえるひをまっている。] (41) 2022/04/14(Thu) 23:13:31 |
【人】 東天[今でもその約束通り、どこかを目指して会いに行く。 会いに行っては舞う、繰り返し繰り返し。 あの人が愛した舞を絶やすことなく、生きた証を灯し続けよと。 この舞を愛し惚れた者の巡礼の道として、その教えは今日も守られる。 綺麗な花咲く木と言う標。 こちらが示せるのは舞と言う標。] [とん、と足を踏み鳴らせば。 りん、と、鈴が一度鳴り。 また一曲、舞は終わった。**] (43) 2022/04/14(Thu) 23:15:24 |
【人】 豊里[そろそろ、姫櫻の神楽が始まる頃だろうか。 神楽殿の方へと向かえば、 なんとか見るのに支障のない場所を確保できた。 見物客が犇めく中、期待に胸を躍らせていた。 旅籠の女将から、地元の女児たちが舞うのだと聞いて、 榛名にはそういった風習があるのかと、 自身の幼い頃を思い出す。 もしかしたら、あったのかもしれない。 でも真希奈自身はそういった催しに、 参加したことはなかった。] (44) 2022/04/14(Thu) 23:52:06 |
【人】 豊里[姫櫻の神楽は、お囃子から始まり、 可愛らしく着飾った小さな舞姫たちが登場する。 旅芸人……玄人の舞とはまた違うけれど、 何とも微笑ましく、自然と笑みが零れる。] (きっと、沢山練習したんだろうなぁ) [小さな体を精一杯動かして、着物を翻し、くるりと回る。 自分はやはり、世間を知らなすぎるのだろうな。 自嘲するように、小さく笑って、 此処へ来て良かったと改めて思った。 櫻を、祭を、職人街を見に、榛名へとやって来た。 然し、此処へ来た目的はそれだけではない。 知らずに大人になってしまった多くの事、 今からでも知っていきたい。そう思ったからだった。 姫櫻の神楽が終わると、 胸をいっぱいにして旅籠へと戻る。 明日は商業地区でお店を見て回って、 午後の便で榛名を後にする予定だ。**] (45) 2022/04/14(Thu) 23:55:17 |
【人】 虹彩異色症の猫[ 知らんぷりをしている方が猫は寄ってくるという。 もっともらしい祖父の言葉に、孫は如何にも不服そうな声を上げた。 けれど澤邑が譲らないとわかると、兄弟連れ立って先へ言ってしまった。神社の屋台の方に興味が移ったのだろう。 なんといっても今日は頼もしいパトロンがいる。 境内の腰掛周りで猫が遊んでいる。 最初名前を呼ばわった時は知らんぷりであったが、膝を叩く手と逆の手に持つ物に気付くとひょいと膝に飛び乗った。 巾着袋の口から覗いた瓶の蓋を、匂いが漏れている訳でもないだろうのにふんふんと嗅いだり、前足で叩いたりしている。]** (46) 2022/04/14(Thu) 23:57:06 |
【独】 豊里/* 明日の8時で遂にエピ入りですね! 長いような……短いような……兎に角、楽しかったです。 東天さんのお話素敵! 舞の由来を知った上で見たら、 また違った味わいが楽しめるのでしょうね。 橘さんのお母様お茶目。 今から幸さんと結婚するルートはないのでしょうか??? (※無責任な発言です。スミマセン) 大崎さんの庶民派ぶりが、とても癒されます。 一二三さんと九朗さんも再会できて良かった! 飴はどんな感じで回収されるのかしら。楽しみ。 (-13) 2022/04/15(Fri) 0:04:33 |
【人】 九朗[さぁて、そろそろ上がるかと。 石段の先を見上げる一二三に、九朗もそうですねと頷いて。 神が通る中心を避け、人の流れに沿い石段へ向かう。 出店で買ったあれやそれやを抱える九朗と。 自前の杖を手に歩き出す一二三。 その姿に今度は隣へ並び立ち、自分より頭半分は高い位置にある顔を面越しに見上げる。] 肩、貸しましょうか? [それに一二三は否と言いかけ。 散る桜の花弁を視線で追った後、からりとした顔で「頼むわ」と笑った。 石段のひとつを登る度、杖の先が石段を叩くこつりという音がする。 草履が静かに石段を踏むたび、祭囃子や人のざわめきに紛れて発条が重心の移動を補助してきしむ音がする。] (47) 2022/04/15(Fri) 0:06:27 |
【人】 九朗[一二三に合わせた歩みはゆっくりとして、 四歩、五歩、六段、七段 ―――― 数えることを忘れた頃に長い石段が終われば、朱塗りの鳥居と、白と見紛うばかりに色の薄い花弁がしっとりと重なり枝垂れ咲く、櫻の古木が二人を出迎えた。>>9>>25 そろそろ神楽が始まる時間だろう。 場所が悪くてよく見えなかったでは、後で姪にへそを曲げられてしまうかもしれない。 そうなれば布団に籠って全力で怒りを主張した、幼いころの妹再来である。 借りていた肩から手を放し。 正面は無理でも、姪の舞う姿が見える位置が空いていればいいですねと互いに言いあいながら、二人の歩みは神楽殿へ向かう。**] (48) 2022/04/15(Fri) 0:06:43 |
【独】 九朗/* 黒wikiに残っている村の初期名 「春分、さくらはじめてひらく」は、二十四節気の春分とその意味でした。 昼と夜の長さがほぼ等しくなる日らしいですよ。 ちなみに2022年の春分は3月21日でした。 本当はその時期に村建てたかったんですが、年度末はなにかと忙しいので…。 せめて桜の時期にと、今回の日程に。 (-14) 2022/04/15(Fri) 0:18:59 |
【独】 九朗/* ちょくちょく出てくる魚竜は モ〇ハンの魚竜目 陸魚亜目 デルクス科がモデルです。 となると、銃槍は………ググってください。 紙芝居屋は盾の描写をどこに忘れてきたのでしょうか…? そうなると、蒸気帆船には撃龍槍も装備されてるんでしょうかね? 船の描写は橘さんのプロローグにちらっとあったので、ちょっと嬉しかったです。 (-15) 2022/04/15(Fri) 0:21:05 |
【人】 澤邑ふふ、こゆきは賢いね [ >>46最初のうちは名前を呼ばれていても耳だけ動かして無視していたのに、容器に気づいたら膝の上へひょいと飛び乗った。入れ物の蓋を気にして匂いを嗅いだり、焦らすなよという様に手を伸ばしている。 ちょっと待ってねと、蓋を開けて水煮の肉を繊維に沿って小さく分けてこゆきへと渡す。こゆきが要らないとなるまでそんなことをしていた。そんなに多くは持ち込んでいないからもしかしたら無くなったかもしれない。 その時はもう無いよと、空の容器を子猫に見せただろう。 そうしているうちに、買い物も終えて、両手に袋をいくつかとりんご飴に齧り付いている孫たちが戻ってきた。イカ焼きやらもろこしやらなんだか色々買ってきたようだ。] おもちゃのくじなんかは引かなかったのかい [ 子供たちに問うと、買ってよかったの?なんていじらしいことを言ったから、帰り道にあったら引くといいよと言って、自宅へ戻ることにする。 こゆきといえばやっぱり孫が来たら澤邑の腕の中に避難していただろうか。孫たちにはやっぱり先を行かせて、こゆきとゆっくり跡を追う。*] (49) 2022/04/15(Fri) 5:18:32 |
【人】 澤邑[ >>38狐面の舞手の踊りの意味なんて全く知らないままだ。子供の頃に見た姿のまま、桜の下で思い出がそのまま形になってそこにあったような気がした。 もちろん性別が途中の代替わりで違っていた時期もあるとか、そんなことにも気づいていない。 3日目の今日も舞手はいたのだろうか、孫たちがもしそれを見ていたら自分のように大人になった頃に、同じことを思うのかもしれない。そして、年寄りと猫と一緒に歩いた事を思い出してくれるだろうか。 島が薄紅色に染まる頃の幻みたいな風景が、自分にも子どもたちにも懐かしく美しいものとして刻まれている。**] (50) 2022/04/15(Fri) 5:34:20 |
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