![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ お兄さんのこころを縛り付けた後なら、 わたしも少しは常識の枠組みの中にいられるかも、と 思っていた時期も確かにあった。 だって、一番欲しかったものが手の中にあるから。 そうすれば我慢出来るようになることもあるかな、って ……まあ、単なる幻想に終わった話だけれど。 一度手中に収めても、慾は際限を知らない。 失わないように、奪われないために、 疑わしき敵は全て排したくなる。 ────お兄さんにはまだ咎められていないから、 多分、わたしの行動はバレてはいない、…はずだ。 ] ……、うん。 [ 恋に溺れた女の狂気の沙汰を罰するどころか、 お兄さんはこうしてわたしに唯一を指し示す。 ……一生の傷になろうとわたしが暴れた日に 回線がどこか切れてしまったのかもしれない。 ] (*0) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 21:20:33 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ でもお兄さんが常識人のままだったら、 間違いなくわたしとの関係は終わってしまう。 だから、アルコールを飲み下して喉を灼いて、 声を発せないようにしておくの。 ──これじゃまるで人魚姫だ。 泡になって、死に近付いてでも王子様を願った、 哀れで孤独な、わたしが嫌いな御伽噺。 ] …………わたし、今意地悪されてる? [ ぐ、と思わず眉が寄った。 場の主導権を握ろうとボタンを外して煽ったのに、 お兄さんは何てことない顔をして笑っている。 足の動きが止まって、ただ熱が交わるだけ。 じとりと睨むように見つめても、 わたしの視界の中で、お兄さんの顔は変わらない。 ] (*1) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 21:20:36 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ ────お兄さんといる時は、大抵が″こう″だ。 今までの人はみんな簡単に操れたのに、 お兄さんだけはこんな風に動かされてくれない。 ……前後不覚になるくらいの快楽は、 全部、お兄さんに教わった。 正直な話、わたしはまだ 快楽を伴う性行為に不慣れ、……なのだと思う。 どうすればいいか、分からなくなるから。 不感症と思い違うくらい無機質だったセックスと、 お兄さんとの行為はあまりにも違う。 身体も頭も茹だって、声だってあまったるくとけて、 なんの制御も効かなくなって。 ……わたしをそうやって変えたのはお兄さんだから、 責任は全部取って欲しい。 ] (*2) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 21:21:31 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ……で、出来る。 お兄さんしか、見てない。……だいじょうぶ。 他のことなんて何にも気にしないから、 …………、…やめないで、お兄さん。 [ 服から指先を離して、お兄さんを抱き締める。 主導権を握ろうとするのをやめて、 お兄さんとの行為だけの集中します、っていう わたしなりの無言のアピールだった。* ] (*3) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 21:22:19 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[茹で卵は生卵には戻らない。 溶けたバターを冷やしても元の形にはならない。 愛の為に「超える」ことを選んだ女と男が 線の内側に戻ることはない。 実際にはまだ男の前にはいくつか線があるのかもしれないが 白雪姫の目隠しのおかげで見えないものは「ない」と同じだ。] (*4) Ellie 2025/07/07(Mon) 21:58:24 |
![]() | 【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ[後悔をするとしたら、彼女の処女を奪えなかったことくらい。 離れていた時間があるからこうして今彼女の手を取れている けれど、彼女の処女膜を破った自分以外の陰茎がこの世に 存在することだけは考えると腸が煮えくり返りそうになる。] (-0) Ellie 2025/07/07(Mon) 21:58:42 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[猛獣を手懐けようとして手こずる姫に 猛獣は牙も爪も与えない。] 俺は愛してる心算だけど? [瞳に映しているのは彼女だけ。 動かしていないだけで身体は密着している。 キスで味が蘇ってもアルコールまでは戻らずに 酔っていると言い訳をする気はない。] (*5) Ellie 2025/07/07(Mon) 21:59:00 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩じゃあ一緒にワルイコトしよっか。 [手綱を放棄させる。 抱き締められてルミの視界から外れた瞳がより細められた。 舌なめずりは耳元で。 ワンピースに隠された足が再び下着越しに柔らかな女を 堪能し始める。] ああ、適当に入れておかなきゃな。 カラオケなんだし。 えーと、デンモク…… [抱きかかえたまま一度機械を設置場所から外す。 それからソファに戻り、器用に片手でルミの身体を まさぐりながら片手で操作をして、本人歌唱のMVを 何曲か適当に入れた。 女性ボーカリストばかりなのは、ルミの嬌声を隠す為の 名目で、他の男の声をルミの耳に入れさせない為だ。*] (*6) Ellie 2025/07/07(Mon) 21:59:18 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 愛って、決して目には見えないモノ。 人の数だけ愛がある。 人のこころの数だけ、愛にはいろんな形がある。 だってわたし達、愛を持って生まれてこないから。 親に教えてもらった愛、 誰かと触れ合うことで芽生えた愛、 ────意識の先に初めてソレは横たわるの。 分かり合えない愛もきっとこの世には溢れてて、 だから、「好き」って言葉が共通言語になっている。 知らなかった頃には帰れない。 ──白い線を、飛び越えなかった世界線にも、もう。 ] (*7) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 23:02:28 |
![]() | 【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩[ わたし、我慢が出来て偉いって思わない? お兄さんの″ ハジメテ ″を掠めた女たちを、 殺したりしていないんだから。 最初の恋人、はじめての相手。 わたしがどう暴れたって手に入らないもの。 それを簡単にわたしから奪った女ども。 嗾けた別の男にころっと靡いちゃうような、 何もかも軽々しいバカ女。 思い出すだけで叫んで回りたくなる、苦い味。 ……でももういいの。 お兄さんとは二度と、巡り合ったりしないから。 わたしが、邪魔者は排除しておいた、から。 だってお兄さん、 女の子と性行為が出来るようなお店には この先ずうっと、いかないでしょ? ] (-1) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 23:03:00 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミわ、わたしだって愛してるよ! お兄さんのためなら、なんだって出来るくらい! [ そんなこと有り得ないとは分かっていても、 こちらの愛が薄いと勘違いされては困る、と わたしは反射的に愛してるを返した。 酔ったフリして甘えちゃおうかな、なんて 店にいた時の些細な企みはとうに消えている。 お兄さんといるといつの間にかペースが崩れて、 わたしの作戦はちっとも成功しやしないのだ。 ] (*8) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 23:03:29 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ かわいく表情を繕って、声や仕草に熱を乗せれば 男はみんな簡単に動かせると思っていた。 か弱い女の子のフリは得意だったし、 相手の慾を煽って自分の思うがままに事を運ぶのは もっと得意だった、けど。 ] ……ん、ふふ。 イイコトしよう、じゃないんだ。 [ 白旗をあげて、わたしはお兄さんに寄り掛かった。 ここでセックスするのが悪いことだと分かっていて、 わたしを求めてくれる、お兄さん。 くすくすと小さく笑い声を零していたわたしには、 お兄さんがどんな表情を浮かべていたのか 見捉える余地はなくて。 ] (*9) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 23:03:33 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 肉食獣が獲物を狙っている時のような、 そんな音が耳元で鳴って、思わず肩が揺れる。 ワンピースの下に潜り込んだ足が、 下着で隠された場所を刺激するように動くから、 わたしは無意識に息を詰めた。 ] ────ッ、 ん、 [ 前までなら、たったそれだけの触れ合いで 声に熱がまじることなんて、なかったのに。 動揺している間に、部屋の中に曲が流れ始める。 ……女性のボーカルだ。 操作の合間もお兄さんは手を休めずに、 片手で器用にわたしへ触れている。 ] (*10) 鬼葉 2025/07/07(Mon) 23:03:38 |
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![]() | 【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ[時間だって巻き戻せないから、どんなに悔しがったところで 互いの「はじめて」が変わることはないし、都合よくそこだけ 記憶がなくなることもない。 今こうしてふたりでいる愛の形が、死以外で終わることが ないように一緒に堕ちていくだけ。 多分もう他の女には勃たないよ、なんて。 試す予定もないから証明も出来ないけれど。] (-2) Ellie 2025/07/08(Tue) 20:59:02 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩うん知ってる。 ルミの「なんだって出来る」が本当になんでもだってこと。 [疑うことはない。 自分に他の女が寄り付かないように常に策略を巡らせている ところも、 こうして思いもよらない方向からつつけば普通の女の子より ――寧ろ幼子のように混乱と焦燥をみせるところも、 すべて愛ゆえの仕草で、そこを愛している。] ワルイコトだってわかってて破る方が きもちいいってルミが教えてくれたからな。 [愛し合うこと自体はイイコトかもしれないが、 この場での行為は世間的に見たら推奨されるべきものではないと 理性がある状態で犯すのだと二人ともが自覚的でありたい。] (*12) Ellie 2025/07/08(Tue) 20:59:17 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[軽く意図を持って触れただけでルミの声に艶が乗る。 誰にでも聞かせる音ではないから、自分の耳にも届きにくい ことを我慢することにして、音楽をかけた。] いや、適当に入れただけ。 本人歌唱のアイドルグループっぽいのを入れたら ルミの声が誤魔化せると思って。 [そういえばワンピースか。 流石にここで全裸は厳しいから、今回は胸を直接触るのは 難しいかもしれない。 あまり強く摘まんで布が傷むのも嫌だし。 短いスカートでは局部だけしか隠せないかもしれないが、 デンモクを離した右手でルミの身体を支えつつ、 胸への愛撫を早々に諦めた左手が面積のちいさな布の間から 媚肉を求めて侵入した。*] (*13) Ellie 2025/07/08(Tue) 20:59:38 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ わるいこと、だと分かっていて線を踏めば、 背徳感と悦楽が人間の身体を巡るもの。 きっと普通なら、苦い顔をされるのだろうけれど そんなことはどうだっていい。 すべてを理解したうえで飲み下した毒は、 二人の愛を育てる薬にしかならないから。 ] ……そうだよ、ほんとなんだから。 何かあったら……ううん、 何もなくても言ってよね。 [ お兄さんとなら、一緒に死体だって埋めてあげる。 望むならきっと、人だって殺せる。 ……これは単なる例え話であって お兄さんは、そんなこと願わないだろうけれど。 真っ当な人の道から完全に外れて欲しいとか、 そう思っているわけでもないし。 わたしは、お兄さんが理解さえしてくれているなら それで構わない。 ] (*14) 鬼葉 2025/07/08(Tue) 22:05:49 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミあはは、わたしで覚えちゃったんだ? ……気分良いなぁ、それ。 [ 歴代のどんな恋人も教えられなかった罪の味。 わたしだから、お兄さんを変えられたの。 わたしとだから、お兄さんは、変わったの。 優越感を隠しもせず、眦を緩めて頬をくっつけた。 お兄さんに恋い焦がれる女の子たちが、 乞い焦がれても得られないことを 今、わたしは手にしている。 理性も常識も簡単に勝ち得てしまう状態で、 それでも慾を優先して背徳を犯すわたしたちは、 閉鎖的なふたりぼっちの世界にいるみたいだ。 ] (*15) 鬼葉 2025/07/08(Tue) 22:05:56 |
![]() | 【秘】 従業員 ルミ → 会社員 雷恩[ 証明出来なくて良いよ。 ……出来ちゃったら寧ろわたし、 片付けなきゃいけないことが増えてしまうから。 だから、ずっとふたりでいようね。 ────周りが目を背けたくなるくらい。 ] (-3) 鬼葉 2025/07/08(Tue) 22:06:01 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 好きな女の歌手がいるのかと思ったけれど、 その疑惑の雲はどうやら晴れたらしい。 確かに今まで聞いているのを見たことはないし、と わたしはすぐに納得を浮かべて追及の手を引いた。 ] ……でも、 [ 好きか嫌いかはもう、どうでもいいことだけど。 今からお兄さんと″ わるいこと ″をするのに、 名前も知らない女の声が お兄さんの鼓膜を震わせるのは、……いやだ。 だって、わたしのことしか見て欲しくない。 耳に入れるのも目に収めるのも思考を割くのも、 構成するすべてがわたしであってほしいの。 ] (*16) 鬼葉 2025/07/08(Tue) 22:06:05 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ お兄さんの手がわたしの下肢に伸びて、 下着に守られていた秘部へ触れる。 体制と場所を考えれば、 白いレースと少しのフリルで飾られた下着は 今日はお兄さんの目には映らないかもしれない。 ] ……お兄さん。 えっちする前に、やっぱり音、消して? わたしの声だけ聴いてれば良いでしょ。 ……響かないように我慢するから。 [ ちり、と焼けこげるような独占欲。 瞳の奥を仄暗い熱で燃やしながら、 わたしは甘えるようにお兄さんへキスをした。* ] (*17) 鬼葉 2025/07/08(Tue) 22:06:08 |
![]() | 【秘】 会社員 雷恩 → 従業員 ルミ[過去の彼女達が去った原因にルミの策略があったこと。 ネット環境を自由に使えるようになる前に物理的に 別れたのに自分のアカウントから個人情報からルミに 筒抜けだったこと、その情報収集の手段がすべてクリーン だったとは言い難いことまで今は把握している。 憑りつかれるように行っていたそれらを急に止めることは 出来ないだろうというのは推察。 それを赦す愛。 世間の誰が後ろ指を指して来ようとも。 その指を折ってしまえば自分の痛みに集中できるだろう? 此方など見なくても良い。] (-4) Ellie 2025/07/08(Tue) 22:59:57 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[どんどん思考がルミに感化されようが それ「が」自分たちの愛だと言える。 白に黒を混ぜたら、どんなに白を足しても元の白には 戻らない。 混ざりあって淀んだ色がお揃いなら本望だ。 思えばこれまでの恋愛は別の色を好ましく思っても 自分の色と混ぜようとは思わない関係だったなと思う。 恋じゃなかったとは言わない。 当時は愛していた。 ただ、そういう愛し方だっただけで、今は違うという話。] (*18) Ellie 2025/07/08(Tue) 23:00:14 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩でも? [ルミの方は不満そうだ。 確かにお世辞にも上手いとは言えない声がこんなに集まって いると少々頭も痛くなりそうだが。 普段はアイドル曲は聴かない。 自分がカラオケで歌えそうな売れ筋をサブスクで垂れ流す くらいで、特にこだわりがある方でもない。 夏フェスには行くけれどワンマンライブにはいかないタイプだ。] (*19) Ellie 2025/07/08(Tue) 23:00:32 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[好きで流している訳ではなく単なるカムフラージュだと 言ったが、自分が男性アーティストに嫉妬するように 彼女の方も女性アーティストに思うところがあるとは 思い至らずに、甘えるキスに瞬きをして、ハッとした顔を する。] 歌ってるだけで喘いでる訳じゃないけど、嫌なのか。 じゃあ消すか。 ついでにCMの音も消すから、俺の指が帰って来るまで 自分で触ってな。 [思考を乱すことがあったからか、掻き分けた媚肉は 体温こそ上がっているものの湿度は高くない為、 指を抜いても水分を目視出来ない。 その状態でルミに自慰を求めてソファに降ろし、 アイドルソングの演奏停止ボタンを押した後、 本体まで近寄ってボリューム摘みをすべてミュートにした。 ついでに部屋の入口まで戻って申し訳程度に外が伺える ドアの透明部分から様子を伺う。 気配はない。 空調だけ風量を強にして音を大きくさせ、向きは上向きで 固定する。] (*20) Ellie 2025/07/08(Tue) 23:00:52 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩お待たせ。 さっきは乾いてたけど、ちょっとは濡れた? [たとえそこから水音がしても、空調の所為で 微かな音は消されてしまうから、ルミに聞くしかない。**] (*21) Ellie 2025/07/08(Tue) 23:01:08 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 普段働いている店で流れているような、 可愛らしいポップスやアイドルの歌は馴染みがある。 選んでそれを聞いているわけではなくて 単に耳に入ってくるから憶えているだけ。 夏フェスにもワンマンライブにも行かないけれど、 流行りの曲の、サビの部分だけ見識があるタイプ。 だから歌唱力を判ずる力はお兄さんより弱くて、 わたしが嫌がったのは、歌の上手さではなく。 ] ……女の子が喘いでるのなんか流したら、 嫌って言う前に、ここで今頃暴れてるけどね。 [ 例え話ひとつさえわたしの気に障る。 万が一想像でもされては堪らない。 お兄さんはそんな命知らずなことはしないだろうけど、 それとは別に、やっぱり今すぐ音を消すべきだ。 自分の声色の温度が一気に下がったのを自覚して、 誤魔化すように笑いかけた、ところで。 ] (*22) 鬼葉 2025/07/09(Wed) 21:41:51 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ…………お兄さんって、さあ……。 [ 続きの言葉は音にならないまま、宙に溶ける。 大人しく降ろされたソファへ座って、 じと、とお兄さんの背中を見つめた。 待ってろ、じゃなくて、自分で。 普通のセックスしかしないような顔をしながら、 あまり普遍的ではない要求を口にしている。 慾を煽って主導権を引き渡されたい時は、 わたしも一人遊びをして見せたことはあった。 でもあれは、あくまでそういう目的のためで、 全部わたしが計算したうえで出来たこと。 自分は予想外に弱いのだということを、 わたしはお兄さんと付き合ってから初めて知った。 ] (*23) 鬼葉 2025/07/09(Wed) 21:41:55 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ ──自分の快楽を求めてする一人遊び、は。 全然慣れていなくて、上手でもないと思う。 ふ、と息を吐いて身体から力を抜くと、 わたしはお兄さんの指先を思い起こした。 ……、いつもはどんな風に触れられていたっけ。 考えながら、そろりと指先を下肢に伸ばす。 普段はひんやりと冷たいことが多い指も、 今は体温が上がったせいか、わずかに温かい。 ] ……っ、ふ…、 [ いつも、なら。 お兄さんの指が外側の敏感なところを擦ったり、 下着の中へ潜り込んで、中を掻き分けて、 きもちいい場所をたくさん、触れてくれる。 お兄さんで憶え込んだ溶けるような快楽が 脳裏に過って、じわりとお腹の奥が熱を帯びた。 ] (*24) 鬼葉 2025/07/09(Wed) 21:41:58 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ ────お兄さんとセックスをするまでのわたしは、 思い出しただけでナカが潤むようなセックスも、 まして″きもちいい″という感覚さえ知らなかった。 使えるものは全部武器にして、 お兄さんを夢中にさせてしまおうと思っていたのに 今ではわたしの方が、こうして翻弄されている。 下着越し、僅かに膨らんだ秘芽を指先で引っ掻けば、 それだけで刹那のように刺激が奔る。 二人の蜜事を思い出したせいか、 足を動かすだけで、濡れたような感触が伝わった。 ] ……ぅ、 おにいさん、 [ 本当に、いつもならもっと上手に出来たはずなの。 なのにお兄さんが、 わたしに初めてのことばっかり教えるから いつの間にかすっかり下手になってしまった。 ] (*25) 鬼葉 2025/07/09(Wed) 21:42:02 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 戻ってきたお兄さんを少し複雑な顔で見上げて、 言葉ばっかりが胸の中でつっかえる。 少しくらいオブラートに包んで聞いて欲しいものだ。 ] ……き、気になるなら、 お兄さんが触って確かめて。 いつもみたい、に……。 [ 威勢よく誘ってみせようと思っていた筈なのに、 発したわたしの声は、想定よりも小さく掠れていた。** ] (*26) 鬼葉 2025/07/09(Wed) 21:42:43 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[愛を告げる甘い表情は顔の造形は違えど「見たことがある」 ものだけれど、他の女の話題で機嫌が急降下して暴れると 脅迫する顔はルミのものしか知らない。 ぞっとする程美しく、「ヤバい女だなぁ」と思う。 途中で笑顔の演技を引っ張って来ようがこれでごまかされる 訳もない。 ヤバい女だなと思うと同時に、そのヤバい女に愛されていると 実感することが快感で、つまりは自分も既にヤバい男に なっているということだ。 普通はカラオケでカメラの死角を狙ってセックスしようと 試みることはないし、少しの離席の間に女に自慰を強要する こともない。 普通ではないところを見せてルミにアピールしているのでも ない。 単純に、「それを自らの普通」にしてしまっただけ。] (*27) Ellie 2025/07/10(Thu) 19:13:08 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[機械操作なんてほんの僅かの時間。 非難の声からルミが乗り気ではないことはわかっていて。 触らないならそれはそれで、此方の愛撫でどうとでもする つもりだったが、ボリュームの消えた部屋に僅かに響いた吐息で 彼女が言いつけ通りに触っていることを知る。] ……マイクエコーだけ残しとこうかな。 [呟きは本気の色ではあったが、一応そうしないだけの 理性はまだあった。] (*28) Ellie 2025/07/10(Thu) 19:13:22 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩泣きそうになってんじゃん。可愛い。 さっきまで男を簡単に翻弄しまくってた「るる」が 俺にオナニーさせられて弱ってんの、たまんねえな。 [結局すべての項目をミュートにして、フードメニュー表を テーブルに立てて並べて申し訳程度の目隠しを作る。 それからルミに向き直った。 潤んだ瞳を見れば、下もそれなりに潤んだと予測できる。 下着はまだ穿いたままのようだ。 このまま汚れたら、帰りは何も穿かないまま帰ることになる のだろうか。 それはそれで楽しそうだ。] ルミ。 [微笑んで、長く伸びた睫毛を光らせる粒にキスをした。 スカートを控え目にめくって中心に指を触れさせる。 秘芽の形に沿って貼り付いた下着が、ルミがどういう触り方を していたのかを物語る。 同じように摘まんで捏ねてから、クロッチをずらした。] (*29) Ellie 2025/07/10(Thu) 19:13:40 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[ちゅぷ、と指が沈む。] 上手に出来てる。 流石、覚えが良いな。 [2本の指を内部でバラバラに動かして水分量を増やす。 破れる前に脱がせてやりたいが、これは引き抜くタイプか サイドが紐のタイプか。 見えないので指だけで確かめる。*] (*30) Ellie 2025/07/10(Thu) 19:14:07 |
![]() | 【独】 従業員 ルミ/* ぜんっっぜん灰使ってない!!!そんなことある!?! 久しぶりの圧つよPC楽しいね……のきもちと まともだった男が変異しているシーンを見れて、己の性癖が満たされている・・・ (-5) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 21:00:35 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 誤魔化されてくれると思って演技したわけでもなく、 わたしの笑顔は、お兄さんの反応を見るための甘えだ。 言葉のナイフを首元へ突き付けられても、 今更そんなことでは動じないと分かっているから。 今までの彼女に似た女がいたわけでもないだろうに、 お兄さんはわたしに愛される適性がありすぎる。 少しも諫めようとする気配がないから、 こうやって簡単に脅迫に持ち込む女が生まれるのに。 ……止めなければ助長するだけの状態で、 それを甘やかしているあたり お兄さんもやっぱり、普通、からは遠いのかも。 わたしが飲ませた毒が体中に巡って、 もっとおかしくなってしまえばいいのに。 ] (*31) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 21:26:50 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ……お客さんは別にどうでもいいから、 何言われても動揺しないの。 でも、お兄さんは違うでしょ…… [ 泣きそう、と言われて初めて、 わたしは自分の瞳が熱くなっていることに気付いた。 今まで適当に引っ掛けていただけの人たちには、 こんな風にたじろいだり、したことがないのに。 主導権は握れなくたって、 自分のペースと態度を崩さなければいい話。 わたしは、それが出来る人間だって、思ってた。 ……なのに今、お兄さんのたった一言で 経験したことがないくらい動揺している。 こんな、初心な処女でもあるまいし。 分かっているのに、心が言うことを聞いてくれない。 ] (*32) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 21:26:53 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ、 なあに、……ン… [ 俯きかけていた顔を上げれば、 お兄さんの唇が、わたしの涙を掬うように口付けた。 くるんと綺麗に上向いた睫毛は崩れたりしない。 前髪もメイクも、女の子を飾るアイテムは 恋を動力に身に着けた、女の子だけの魔法だ。 ] ッん、……ふぁ、あ …っ [ 隠すように少し捲られたスカートのなかで、 お兄さんの指が、濡れたわたしの秘部へ触れている。 ″ きもちいい ″場所を捏ねられると、 否応なしにびく、と身体が跳ねた。 お腹の奥が疼くようにあつい。 ] (*33) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 21:26:59 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ……〜ッゃ、あっ、………ッ! [ 気を抜くと声がぽろぽろと零れてしまいそうで、 わたしはきゅうっと唇を閉じた。 お兄さんの服を強く握りしめて意識を逸らすけど、 まるで生き物みたいにナカで動き回る指が、 それを追い掛けるみたいに快感を与えてくる。 あんまり身じろぐと、 弾みで下着の紐が解けてしまうかもしれない。 今日は紐じゃない方を履いてくるべきだった、と 過去の自分へ少しだけ文句を言いながら すっかり潤んで溶けた双眸にお兄さんを映した。* ] (*34) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 21:27:04 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[二人の人生が交わったあの日、組み敷かれた男が 驚いても抵抗してもルミは目的を遂行した。 無理矢理乾いた膣に雄を入れて痛みを感じることを 「手に入れた」と定義するその世界に、本当に「雷恩」は いたのだろうかと思う。 把握していないだけできっと自分でも覚えていない出来事を ルミは調べるなり盗み見るなりして記憶しているだろう。 本人以上に知っている男の言動でここまで動揺するのは 「思ってたんと違う」という失望ではなく、 きちんと彼女が生身の自分に恋をしてくれているからだと 思っている。] (*35) Ellie 2025/07/10(Thu) 22:07:27 |
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![]() | 【赤】 会社員 雷恩[自慰で血流を集められた秘部を捏ねれば、客の誰も聞いた ことのない特別な音階の喘ぎが漏れる。 この位なら人気がないが館内BGMは常に流れている廊下まで 響くことはないけれど、態とらしく扉を振り返って、 「しー」と息を漏らした。 マイクエコーを残そうかと言ったその口で。] 声我慢する気持ち悦さも覚えようか。 唇噛んでもリップ塗れば白雪姫的には問題ないだろ? [こういう時、唇は噛むなと優しさを見せるべきなのか。 初めて声を忍ばせるシチュエーションに際して正解や常識を 導けずに、ただそうやってより赤く染まる唇は彼女の纏う 衣装には似合うだろうなと思ってしまう。] (*36) Ellie 2025/07/10(Thu) 22:09:03 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[指が細い線に絡まれば、後は解くだけ。 可動域の狭い場所で1本ずつ脚を抜く作業をさせなくて済む。 身動ぎの合間に下着は撚れて床に落ちるがそれを構えずに ただ動きやすくなった指が根元まで入って裡からルミの胎を 撫でた。 あの日引き攣れていた内部の傷はもう癒えているだろう。 快感に変わらない痛みはあまり与えたくないから、 癒える傷で良かったと思う。] このままだと動きにくいか。 やっぱり上乗ってもらおう。 [テーブルは床に固定されていて、ソファとの距離を 広げられないから、ソファに座るルミに正面から挿入する のは難しそうだ。 隣に座ってから、ルミの身体を持ち上げて跨がせた。 丈が心許ないので前を寛げるのを隠せないのが惜しい。 ルミからも見えるだろう。 雄々しくそそり立つそれは、会社帰りでシャワーも浴びて いないからむわりと蒸れている。*] (*37) Ellie 2025/07/10(Thu) 22:09:23 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 心が手に入らないなら、身体だけでも。 そうして″ 傷 ″を与えれば、 その痕が痛むたび、わたしを思い出すでしょう? 生半可な気持ちでこの気持ちを恋と呼んでいないの。 中途半端に、このこころを愛として溺れていないの。 毒を食らわば皿まで、 ──心ごと身体を食らうのよ。 ……わたしがあの時見ていたのは、 お兄さんであって、お兄さんではなかったのかも。 識っていたのは、こころで憶えていたのは、 笑い合っていた頃の幻影だけだったから。 ] (*38) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 23:07:28 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ それでも、この感情を恋と呼ばないなら こんな世界に言葉は要らないと思っていた。 誰もわたしを否定できない。 誰にもわたしたちへ介入させない。 花の棘に触れて、皮膚を貫かせて、 滴った血で唇を運命の色に染めるの。 雪が解けたら、春になる。 ……春になったから何だと言うのだろう。 綺麗な花も陽だまりのあたたかさも、 飢えるような恋を満たしはしないのに。 ] (*39) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 23:07:36 |
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![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ お兄さんが扉の方を振り返る。 釣られるようにわたしも視線を動かすけれど、 今はまだ、人影は瞳には映らない。 遠くに館内のうるさいBGMが鳴っている。 多少の足音や話し声くらいなら、 音楽に紛れるように溶け込んでしまいそうだ。 ] ……あは、そうね、……大丈夫。 まだお兄さんに見せたことのないわたしを、 見せてあげられるかも。 [ 赤いリップは役柄的にも最適なのだろうけれど、 わたしは滅多に赤で彩ることはない。 だからもし唇を噛んで傷付けてしまったとして、 珍しいメイクのわたしになるだけだ。 ──ふふ、と気丈に振る舞って笑みを浮かべた。 声を我慢するために力を込めると、 快楽が余計に頭を突き抜けるような感覚があって あんまり得意ではない、…のは、内緒だ。 ] (*40) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 23:07:46 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ──────……ッ、ふぁ、……っ [ 紐が解けて、重力のまま下着が滑り落ちる。 てっきり下着はずらして挿入すると思っていたのに、 お兄さんはそのつもりではなかったらしい。 マイクのエコーの時も少し疑問を感じたけれど、 本意はどちらにあるのだろう。 人目を気にしているのか、或いは逆か。 付き合う前は何でも分かっていた気でいたのに、 恋人になった後の方が分からないことだらけで。 問おうにも、胎の中を指先が撫でる感覚に 声を発するより先に身体が震える。 反射的に唇を噛んで、疑問符ごと呑み込んだ。 ] (*41) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 23:07:49 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ[ 導かれるまま身体の位置を変えれば、 自然とお兄さんを少し見下ろす体制になる。 こうして上に乗るのはあの夜の暴挙以来かも、と さして昔の話でもないのに どこか懐かしむように、わたしはお兄さんを見た。 広くはない場所で密着しているおかげか、 意識しなくても お兄さんの熱が、首を擡げているのが視界に入る。 ] ……お兄さん、 もうこんなにおっきくしてくれたんだ? [ わたしの家で交わる時はどうしても、 シャワーを済ませてから行為に耽ることになるから。 お兄さんの熱が蒸れている時にえっち出来るなんて、 滅多にない機会。 なんだかこういうの、興奮した男の人、って感じで 見ているだけでわたしのナカはきゅうと締まった。 ] (*42) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 23:07:55 |
![]() | 【赤】 従業員 ルミ……触ってあげようか? それとも、もう挿れたい? お兄さんの好きに選んでいいよ。 [ これは別に、主導権の奪取を狙ったものではない。 お兄さんだけ見てるって言ったのはわたしだから、 快楽で頭がぐちゃぐちゃになるのが苦手でも、 お兄さんの為なら、約束はちゃんと守るの。 ただ、どうすればお兄さんが喜ぶのか知りたいだけ。 ……童話のお姫様たちより ずうっと健気で純真な女の子でしょ、わたし。** ] (*43) 鬼葉 2025/07/10(Thu) 23:09:07 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[かつては揃いの指輪やTシャツを身に着けるような交際を したこともある。 今も、もしルミが望むなら揃いの装飾品や合鍵を持つことに 賛成はするけれど、それだけでは足りないという想いがある。 痛みを与えたくないのに傷を残したい。 矛盾した気持ちが行動にも表れるから、 ルミの瞳には真意が見えない男に映っている可能性がある。 犬歯でルミの耳朶を噛んだ。 勿論、獣ではないから、貫通させる程の鋭さはない。] ピアス、開けるのも良いな。 一緒に安全ピンで。 [ピアッサーではなく、より手に肉を裂く感触が伝わる針を 持って。 ライターで炙って互いに刺す。 ああでも耳なら、店に行けば流石にバレるか。] (*44) Ellie 2025/07/11(Fri) 0:12:43 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩ルミなら赤も似合うよ。 [色は白く、髪の毛も艶やかな白雪姫。 毒リンゴで青ざめた唇を誤魔化す赤は、「るる」には 今まで不必要だったのかもしれない。 いらないと切り捨てた選択も欲しい。 男は強欲だから。 声を我慢させようとしている癖に、 その声が甘ったるく自分を呼びながら果てる姿を見たい。] (*45) Ellie 2025/07/11(Fri) 0:12:57 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩[落ちた下着は蹴とばしてしまったかもしれない。 衛生上良くないから、やはり帰りはノーパンにさせよう。 垂れても途中で受け止める布がないから、膣も締めて 歩いてもらうことにする。 ルミのナカを指で馴らし終える頃には、スラックスがきつい 感覚を覚えていた。 ボタンを外してジッパーを降ろしただけで、下着の合わせから せっかちな性器が天を衝く。] ……ルミの中に入るものだから、先に綺麗に しておきたいかな。 [ふう、と肩で息を吐いて前髪を搔き上げた。 空調を効かせた筈なのに額には汗が滲む。 テーブルの上に無造作に投げてあるお手拭きのパッケージを 顎で示し] (*46) Ellie 2025/07/11(Fri) 0:13:15 |
![]() | 【赤】 会社員 雷恩あんまり一生懸命にされると出そうだから 程々で頼む。 [一応、ここに来る前に避妊具は買ってある。 ドラッグストアの紙袋もテーブルに置いてあるから 察しの良いルミなら見当がついているだろう。**] (*47) Ellie 2025/07/11(Fri) 0:13:28 |