
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 / 最新
![]() | 【人】 七川 幸臣── Opening act ── [開幕はリチャードが 城壁に晒された父ヨーク公の首を 降ろして捧げ持つシーンから始まる。 (史実では当時のリチャードは三歳なので、 演出的に十歳くらい外見年齢をあげる。) 烏の濡れ羽色、漆黒の髪の美少年の登場である。 当時この地方でブロンドよりさらに稀少なこの髪は リチャードの場合、必ずしも善しと讃えられない。 ジプシーの髪であるとか、悪魔的な色であるとか。 出自に疑問があり後ろ盾のない三男坊を揶揄する声。 あるいは、美しさに惑わされ禁断の恋に堕ちた者達が 自衛のために悪い噂を流す。(コーラスで説明される)] (0) 2026/08/09(Sun) 0:31:49 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a0) 2026/08/09(Sun) 0:32:02 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[──ここでオスカーワイルドのサロメのオマージュ。 7枚のベールの踊り。 リチャードがヴェールを1枚ずつ脱ぎながら妖艶に踊るのだ。 ただし、エキゾチックでありながら現代的なアレンジで。 少年が青年へと成長する過程を例える他、 リチャードの野望(あるいは欲望)が表出してゆく様を表す。 途中、舞台袖上手から登場して その様を眺める腹心の朋友バッキンガム公。 憧れ、欲望の混じるひりひりした表情で立ち尽くす。 反対側、下手から登場する側近・懐刀ケイツビー。 崇拝、親愛が混じる優し気な表情で立ち止まる。 (後に王妃となるアンの登場はまだだ。) ダンスのフィニッシュ。] (1) 2026/08/09(Sun) 0:34:41 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[シェークスピア原典のリチャードの有名な独白を 途中までそのまま開幕の台詞とする。] 『今や我らが不満の冬は去り、 ヨーク家の太陽によって輝かしい夏となった。 我ら一族の上に立ち籠めていた雲も全て 大海の底深くに葬られた。 今や我らの額には月桂冠が巻かれ、 傷だらけの具足は記念品として壁に掛けられている。』 [ここまでリチャードが言うと、暗転。 再び舞台が明るくなった時には、時が少し遡っての場面。 薔薇戦争(タウトンの戦い)の戦闘シーンが 大スクリーンにシルエットで映し出される。**] (2) 2026/08/09(Sun) 0:36:24 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a1) 2026/08/09(Sun) 0:46:10 |
七川 幸臣は、メモを貼った。 (a2) 2026/08/09(Sun) 0:54:59 |
![]() | 【人】 七川 惺 ── 三月兎 ── [三月の後半。タワマン近くのコンビニ。 俺は市場調査に出かけた。我ながら自虐だけどな。] 「『 The most suitable place with destiny 』」 「わーっ。華岡 雅治×飛鳥 悠凛 だって。」 「キャー…、いけてるいけてる。」 [そこのかしましい、制服着たお嬢さん達。 軽々しく左右呼びで悠凛の名前を出すんじゃない。 それは一応、芸術的舞台なんだぞ。 ……と。週刊誌もそろそろ騒ぎ出したのか。] 「悠凛どこまで脱いでくれんのかなー。」 「やーらし。舞台だもの。コンサートと一緒でしょ?」 「やらしっていえば、雅治様の声もエロイよねー。」 (3) 2026/08/09(Sun) 16:18:04 |
![]() | 【人】 七川 惺[そろそろやめなさいよ君達、店の中で騒ぐの。 思わず口を挟んでしまいそうになってしまう。 危ない危ない。けど、サングラスの下から、 じ…と非難の目を向けてしまったかな。] ちょっと、あの人こっち視てるよ。 やだ、不審者かな。いこいこ。 [ おい、マテこら。 ……と言いたいのをぐっとこらえる。 まあ、でかい図体で? 黒いサングラスにマスクで。 黒いロングパーカーひっかけてるからな? 変装なんだよ、これでも。 女子高生達が去った後、 俺はその雑誌をパラパラ捲った。**] (4) 2026/08/09(Sun) 16:20:21 |
![]() | 【人】 七川 幸臣 ── 初読み合わせ ── [劇場付属の防音完備の会議室にて。 キャストやスタッフの自己紹介。 そのまま第一回目の読み合わせが始まる。 動きはまだつけず、椅子に座ったまま キャストが各々自分の台詞を声に出す。 声の調子を変えてみたり、共演者とのテンポを掴んだり。 今日の所は手探り状態で まだまだこれから修正が必要になってくるが 演技達者な俳優陣のおかげで滞りなく進行した。 一息ついて休憩。 所感を言い合ったりもするが、 まずはこの一座が一つの目的に向かって 纏まりをつけていくのが大事なので、雑談OKだ。] (5) 2026/08/09(Sun) 19:38:41 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[スタッフが数名、私に話しかけてきた。] 「いいですね、やっぱ悠凛君。 海外ロケに行ってた彼は 台本を読みこむ時間が 他の役者に比べて足りなかったと思うんですけど。 もう、世界観を掴んでる感じですね。」 [それから、並んで座る華岡君と悠凛君の方を見やって。] 「彼ら、思ったより相性いいんじゃないですか? 何度か現場で一緒したことあるんですよね?」 「華岡君の方が盛んに話しかけてますよ。 悠凛君八歳年下だし。 可愛くてしょうがないみたいですね。 舞台に立ったら、また全然違うんでしょうけど。」 [そうだねと。私は珍しく生返事をしてしまった。 いや、ちょっと。惺のことが頭を掠めてね。**] (6) 2026/08/09(Sun) 19:43:23 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[“海外ロケ”明けに車で迎えに来てくれたマネージャーと 顔を合わせたら、真っ先に台本を渡された。 巣篭りの間に届いたものの、渡すに渡せなかったらしい。 待ちきれずに、車内でぱらぱらと頁を捲る。 美しく鮮烈な幕開けの画が浮かぶ。 流石、世界の七川先生。] “今や我らが不満の冬は去り……” [──“輝かしい夏となった。” 遠ざかるマンションを横目で見ながら、 口ずさむように暗唱した時。 まだその部屋で出かける支度をしているだろう 番の面影が、頭に過った。] (7) 2026/08/09(Sun) 21:17:20 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[それから暫くして、一回目の読み合わせがあった。 俺の両隣は、アン王妃とバッキンガム公を演じる 役者さんが固める座席の配置。 この布陣でいくんだな、と改めて実感する。 各々の自己紹介の間、拍手を送っていると 隣の雅治さんとふと目が合って。 一瞬早く、雅治さんが笑いかけてくれた。 デビュー後間もなく出演したテレビドラマで、 雅治さんの奥さん役の弟という役どころで 知り合って以来、何度か現場で一緒にもなったけど、 ここまで近しい間柄の役は初めてだ。 早速読み合わせが始まる。 ……相変わらず、いい声してんなこの人。 この声でリチャードを誑すのか、成程。 ──いや、つまり“俺”をか。 そう思いながら、彼に応えるべく、唇を開いた。*] (8) 2026/08/09(Sun) 21:36:05 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[悠凛君周りの会話が所々聞こえてくる。] 「いやー、きっちり台詞入ってたね。さすがだよ。 悠凛君は黒髪に染めるんだろ? さぞ、エキゾチックで美しいリチャードだろうな。 僕もやりがいがあるよ。 相手役、お手柔らかに頼むね。」 [これは、華岡君。] 「残念ながら私、振られる役なのよねー。 でも、愛されてるって信じさせてくれるんでしょ? よろしくね。」 [これは反対隣のアン王妃役。役の上では二つ年下。 童顔で可愛いけれど、実際は悠凛君より五つ年上だ。 橋立カンナ君。十年前のデビュー当初は 千年に一度の美少女と騒がれていたな。*] (9) 2026/08/09(Sun) 22:33:38 |
七川 幸臣は、メモを貼った。 (a3) 2026/08/09(Sun) 22:42:24 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[ヒート来たタイミングがあれだったから、 今回は台詞入れんのがギリだった。 台本片手に読み合わせする段階ではあるけど、 ざっと一通り入ってる状態で持ってこれる方が、 気持ちよくスタートが切れる。 休憩時間に、隣の雅治さんが話しかけてくれて] や、そう見えてたなら良かったです……。 久々に黒くして、少し切っちゃおうかなと。 [本当ぎりぎりまで本読んでたくらいだったから、 苦笑して自分の髪を一房摘まむ。] 雅治さんのバッキンガムは、色男が来たなって 顔見なくても分かりますね。 隣座ってると余計に、声がヤバいんすよ。 [こちらこそ胸お借りします、とお互い座ったまま ぺこっと頭を下げる。 胸借りるんだよな、文字通り。 “相手役”だから。 でもな、こんな色男なのに、傍目はさておき 俺からは良いお兄さんに見えちゃうんだよな。] (10) 2026/08/09(Sun) 23:05:41 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[アン王妃の女優さんは、それなり年上だけど クラスメイトの役をやったことがあるから、 お互いあんまり遠慮はない。>>9] リチャード、見る目ないなー。 あんな一途に尽くしてくれたら、 普通添い遂げるけどな。 [反対隣の雅治さんを振り返って、 ですよね、と笑いかける。 「それはバッキンガムに同意求めちゃダメじゃない?」と 返されて、あ、そっかと笑う。] その時はあったんですよ、見る目。 リチャードにもちゃんとありました。 [ここに居るのは、見る目がある人達に 選ばれた役者さん達だ。 きっと稽古をやりこんでいくうちに、 お互いにしっくりくることだろう。 それに七川先生が演出なら、間違いない。*] (11) 2026/08/09(Sun) 23:18:04 |
![]() | 【人】 七川 惺 ── その頃の三月兎 ── [俺は結局コンビニで週刊誌を三冊買った。 全部で三冊。俺らの巣でそれを広げる。 黒づくめの不審者風装束はタワマンIFのトイレで脱いだ。 わざとセンス悪いの選んだんだぞ、女子高生め。] どれも悠凛のこと褒めてんなー…… それはいい。 [むしろ嬉しいくらい。 悠凛の魅力、よくわかってんじゃねーかって。] 橋立カンナについて。 ……まあ、それもよしとする [デビュー当時は千年に一度の美少女って……。 悠凛の方が何倍も綺麗だけどな! 悠凛リチャードに、たらされて結婚する役だな。 結局振られる役だから、それも我慢できる。] (12) 2026/08/09(Sun) 23:35:44 |
![]() | 【人】 七川 惺バッキンガム役の華岡雅治…… “当時彼は本名の華山でデビューする予定だったが プレデビューから麻薬のような声と騒がれ…” [なるほど、華岡青洲の麻酔薬とひっかけたのか。 知らんかったわ。 けど、そうか? そうなのか? TVでちらっと見かけても、そこまで気にしたことなかった。 舞台のポスターみて ハンサムな役者さんだなーと思ったことはあったけど。] 女子高生もエロイ声って言ってたけど、 その声で悠凛の耳元で囁くの?! うわぁ…… [頭を抱えてしまった。*] (13) 2026/08/09(Sun) 23:40:30 |
![]() | 【人】 七川 幸臣 ── 一週間後 ── 「せ、先生、七川先生…!!」 どうしたね? [先日のスタッフの一人が血相変えて 会議室に飛び込んできた。] 「華岡君の乗ってる乗用車が事故にあったって、 今、連絡が!!」 えっ?!それで華岡君は無事なのかい? 「命に別状はないそうです。 顔とかの怪我もなくて、そこも大丈夫です。 でも……右足を骨折して。 この夏の舞台までには間に合わないと……」 (14) 2026/08/09(Sun) 23:44:41 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[急遽、緊急オーディションが組まれることになった。 昨夏、華岡君の次点で候補に挙がっていた 山上幾太郎君、染川敏夫君らも もうスケジュールが詰まっていた。 かといって、一般公募をしている余裕はない。 芸能事務所各位に連絡、オーディションを受ける候補を 絞って推薦してもらうことになる。 ──18歳〜30歳前半くらいまで。身長175p以上。 まずはその条件をクリアしてもらおうか。*] (15) 2026/08/09(Sun) 23:47:43 |
![]() | 【人】 七川 惺「『 The most suitable place with destiny 』 悠凛がリチャードに扮するその相手役、 バッキンガム侯爵役の華岡雅治が 交通事故にあい、降板。 急遽、代役の 緊急オーディションが開かれることになった。 その話を最初に聞いたのは 親父の口からだったか、悠凛の口からだったか。*] (16) 2026/08/09(Sun) 23:53:37 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[──初読み合わせのあったその夜。 俺は考え事をしながら、マンションの廊下を歩いていた。 舞台、楽しみなんだよ。 すごい楽しみ。 楽しみなんだけどね? 髪なぁ、どうしようかな。 家に惺がいなければ、普通に黒染めする。 何ならばっさり切ってもいい。 俺なら何でも似合うでしょ、くらいに そこはこだわりがない。 稽古と公演期間で長丁場だし。 でもそんな分かりやすくイメチェンしたら、 その頭見る度、惺は舞台のこと連想するよな。 何より、惺は俺のこの髪が好き。] またヘアマスカラ使うぅー……? [彼氏に忖度しすぎか?と呟きながら 自室のドアを開ける。] (17) 2026/08/09(Sun) 23:57:12 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[珍しく、お帰りの声もお出迎えもない。 もうすぐ着くって連絡入れたんだけどな。 でも電気は点いてる? っていうか、居るな。惺。 ソファにも座らず、リビングのラグの上に 座り込んで、何か広げて覗き込んでる。 スリッパを履かずに足音を殺して、 そっとその背後に忍び寄った。] ──…… 、 [見えた。し、聞こえた>>13] おまえまたそんな、 自分で自分痛めつけるようなことして…… [おおよしよし、可哀想に……と 健気な恋人を背中から抱き締める。 「おまえの声の方が俺は孕みそうだよ、今からする?」と 耳元で囁きながら、恋人の腰に腕を回して ベルトのバックルを外していく。 稽古初日の夜は、気づけば夜更かししていた。*] (18) 2026/08/10(Mon) 0:09:01 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[──その日の稽古は、緊急の伝達事項を 口頭で共有される所から始まった。 バッキンガム侯爵の台詞は急遽代読で、 稽古が進められた。 合い始めていた掛け合いの呼吸が 振り出しに戻るのは、どうしようもない。 雅治さんが怪我したのが脚だけで、何よりだった。 稽古帰りに病院にお見舞いに寄ってから帰宅して。 惺の顔を真っ先に見る。] ……、ただいま。 [普通の声でそう言った。 何気ない雑談をして、一緒に夕食をとって。 ソファに座ってTVをつけた。] そういや最近、俺のヒートあったから お父さんとこ顔出してないよね。 連絡とってる? [サブスクのプログラムを選びながら、話を振った。*] (20) 2026/08/10(Mon) 0:31:50 |
![]() | 【人】 七川 惺お帰り。 [いつものように。 心の中に一片の曇りもないような顔をして。 番を出迎えてお帰りのキスをする。 実際、悠凛を迎えるこの瞬間は、いつも嬉しい。 今晩は悠凛よりは早く家に着いてたけど 俺も単発のモデルの仕事をしてきた後だったから 作り置きのカレーをカレーうどんにアレンジしたものに 紫蘇の色でほんのり染めた蕪の酢の物を出して、 一緒に夕飯を食べた。 食後の一服にソファに並んで座れば 悠凛が親父に連絡とってるかと問いかけてきて。] いいや?まだ。そろそろとは思ってたけど。 親父も忙しそうだったからな。 ほら……お前の出る、舞台で。 ん?どうして? [怪訝そうな顔をして悠凛を見た。*] (21) 2026/08/10(Mon) 0:45:24 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[お出迎えしてくれた番は、 今日も今日イチ可愛かった。 俺を見て、嬉しそうにしてくれるその顔。 夕食のメニューがカレーうどんだと知って、 白一色の麻シャツから、黒いライブTシャツに 着替えてご飯を食べた。 エヴァのTシャツが久しぶりに陽の目を見た。 ソファに並んで座って、何気ない会話をして。 暖かい日だからと出がけに惺が編み込んでくれた 毛先を指に巻きつけながら、惺を見る。 本番ぎりぎりまで髪を染めないでと 俺にお願いした、可愛い恋人。] 俺はどっちも毎日顔見てるからさ。 仕事場で先生の顔見て、その後惺の顔見ると、 たまにはご実家顔出さなくていいのかな、 とか思って? [これは先生、連絡してないんだな。 どうすっかな、と少し思う。 ……タカトさんから連絡来るのかな、惺は。*] (22) 2026/08/10(Mon) 1:06:15 |
![]() | 【人】 七川 惺うん、そういえばちょっと間があいたかな。 前回連絡してから。 [一週間の間に何か俺に言伝あったらって頼んでた。 その礼もまだ言ってなかったし。] じゃあ、今電話してみる。 [悠凛はTV視てる? うるさくなければここでかけてもいい? そう聞いてみた。] (23) 2026/08/10(Mon) 1:18:36 |
![]() | 【人】 七川 惺[ソファに腰かけながらだったか。 それともキッチンにでも立ったのだったか。 いずれにしても 二言三言、近況報告をした後で。 驚くべきことを伝えられた。] え?華岡さんが? [事故のことはどこかでニュースになってたかもしれない。 でも俺はまだ知らなかった。 そして緊急オーディションの話を聞いた。] (24) 2026/08/10(Mon) 1:19:38 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[タカトさんの事務所にも声はかかるはず。>>15 そこでタカトさんが誰を推すかは、 社長のタカトさんの判断だ。 俺達の関係を知ってるタカトさんなら、 惺の意向も察しがつくだろう。 先生も、惺が適役だと思えば当然声はかける。 もう稽古が始まってる時期の募集だ、 明日明後日くらいに惺に話がいかないようなら、 そもそも見込みはないという事だ。 それなら、今俺から話してぬか喜びさせる意味はない。 ──……それに、] なんか、今観たい気分のないかも。 [リモコンをソファに投げ出して、 ぽすっと惺の膝の上に身も投げ出した。 電話してみるという惺に、 このままかけていいよと呟いて目を閉じる。] (25) 2026/08/10(Mon) 1:22:18 |
![]() | 【人】 七川 惺[話の流れからすると 当然、業界大手の大守プロダクションにも 話はいくんだろうな? 今日の今日だからまだだろうか? 誰か他に候補はいるんだろうか? 俺は候補に入ってるだろうか、 実績がないからダメだろうか。 とにかく、思い立ったことは一つ。 天刻さんに直談判しに行こう。 俺を推薦してくださいと。] (26) 2026/08/10(Mon) 1:23:47 |
![]() | 【人】 七川 惺[悠凛は俺の膝の上にのっかってきたから。 だいたいの話の流れの察しはついたかな? 俺が話してる部分は聞こえるだろうし。 親父の声も、耳のいい悠凛なら聞き取れるだろう。] 俺が候補に入ってるかどうかわかんないけど。 明日にでも社長に直談判してくる。 [それを言うと親父に言われた。] 『これはデカい役だぞ。 今回のバッキンガムはアンよりも上の二番手だ。 当たれば今後の大きな飛躍に繋がるが 失敗すれば、 二度と舞台に呼ばれないことすらありうる。 それくらいの覚悟でないと オーディションは受けれないぞ。』 (27) 2026/08/10(Mon) 1:32:55 |
![]() | 【人】 七川 惺[おおっと。すごいプレッシャーかけてくるな? それでも俺の決意は変わらない。] ずっと舞台で悠凛の隣に立つのが夢だった。 [昨夏、TVデビューでそれはある程度叶えられた。 でも、まだ足りないんだ。 これを逃したら、いつチャンスが巡ってくるのか。] 俺、バッキンガムの役。 なんとしてでも捕りに行きたい。 『……わかった。その覚悟があるなら、来い。』 [その前にまだ推薦してもらえるのかわかんねーけど。 そこは、説得してみせると意気込んで通話を切った。] (28) 2026/08/10(Mon) 1:41:33 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a4) 2026/08/10(Mon) 1:56:28 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a5) 2026/08/10(Mon) 1:58:00 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a6) 2026/08/10(Mon) 2:06:43 |
![]() | 【人】 七川 惺[渋々といった感じで瞼を開く悠凛。 色々心配してくれてること、わからなかったんだ。 この時の、俺は。 親父に言われたプレッシャーも 後からもっとじわじわくるのかもしれねーけど。] あ、ごめん、ちょっと力入りすぎた。 [意気込みが現れすぎたともいう。] ……うん。頑張ってくる。 [応援してな、と言ったら、エールの代わりに 悠凛の腕が伸びてきた。その腕が俺の首にかかれば 俺らは上と下からゆっくり近づいてゆく。 身を寄せ合ってキスをする。 この唇も、俺のもの、俺の場所。 **] (30) 2026/08/10(Mon) 2:14:52 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[こいつ、よく考えもしてないんだろうな。 おまえがバッキンガム演るなら、 俺は“リチャード”になるってこと。 ────“ずっと舞台で悠凛の隣に立つのが夢だった。”] うん、許さない。 [ごめんと軽く謝る惺に笑んで軽く答えて、 上等だ、と喉奥で独り言ちる。] いってらっしゃい、明日だけどね。 [恋人の首にかけた手にゆっくりと力を籠めて 伸び上がり、エールを求める唇を唇で押し塞いだ。*] (31) 2026/08/10(Mon) 10:42:51 |
![]() | 【人】 七川 惺[天刻さんに明日のアポをとった。 すぐに電話は繋がって、快く対応してくれた。 追加オーディションの連絡は つい先ほど受けたばかりだという。 俺の顔を真っ先に思い浮かべてくれたらしい。 それはプライベートの忖度がゼロとは言わねど。 『世界が終わるまでは』W主演の予想を上回る好評。 悠凛と並んだ時の画。 社長としても、そのことが頭にあったと。 けれどネックになるのはやはり俺の舞台経験のなさ。 アマチュア演劇でしか舞台に立ったことがない。 これは冒険だ、と。 他にも事務所内推薦の候補は数名あがっている。 その数名で面接を行う予定がある。 明日明後日にでも個別に召集する手はずだったらしい。] 是非!是非!できれば明日一番でお願いします。 (32) 2026/08/10(Mon) 12:22:30 |
![]() | 【人】 七川 惺[通話を切ってすぐ、傍にいる悠凛に声をかけられた。] やった…!大守事務所の推薦枠に入ってるって。 明日、事務所内面接に行ってくる! 何人か他に候補がいるみたいだけど、 とにかく盤面には乗ったぞ。 [悠凛に抱きついた。 今後待ち受けている困難には気づかずに。 *] (33) 2026/08/10(Mon) 12:23:46 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a7) 2026/08/10(Mon) 12:49:57 |
![]() | 【人】 七川 幸臣 ── 数日後 ── [それから数日以内に、各事務所から推薦状とともに 役者のプロフィールが送付されてきた。 スタッフらと書類を眺めている。 既に書類選考は始まっているということだ。] 「大守プロダクションからの…… この子ちょっと異色ですね。 趣味はスケート、バレエも嗜むと。 昨年の秋冬コレクション…パリコレに出た。 あ、ちょっとこれ話題性とれますね。 悠凛君と年齢は一緒だし、身長差も申し分ない。 ああ、映画『デルタ』に出てたモデルのSHOUか。 昨年、七川惺名義で『世界が終わるまでは』に出演。 ……て、この子、先生の息子さんじゃ?!」 まあ、そうだがね。 [ちょっと、苦笑いを浮かべてしまったかな。**] (34) 2026/08/10(Mon) 13:01:31 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a8) 2026/08/10(Mon) 13:16:55 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[先生にテキストを送り少し考え事をしていたから、 タカトさんとの電話に聞き耳を立ててはいなかった。 惺が興奮した様子で、是非明日一番でと お願いする声で、そちらに注意が引き戻される。 アポがとれたのは分かっていたけど、 「明日会えそう?」と形だけ確認する。] そっか、良かったね。 第一関門突破ってことじゃん。 おめでとう、頑張っておいで。 [明日が事務所内面接。 そこを通れば書類選考。 さらに本番のオーディションに辿り着けば、 惺より確実に芝居の経験が豊富だろう他候補者達に、 審査員の御歴々と俺がいる、と。 抱き着いてくる恋人をよしよしと受け止めて、 優しく髪を撫でてやる。 あと何回おめでとうを言うことになるかは未知数だけど、 今この時を楽しまない理由にはならない。*] (35) 2026/08/10(Mon) 13:20:48 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[仕事の連絡だと断り惺の頭越しに スマホの操作を終えて、 再び恋人を抱き直す。] 終わったよ。 景気付けに一杯飲む? それとも、一緒にお風呂入って ベッド行く? [明日朝一番なら、今日は久々に “今夜は一回だけね”の日だな。 ──ごめんね、惺。 俺は先生ほど優しくないんだよ。 未だ人の親じゃないからかな。 それでも大事にしたいと思っているのは 本当だから、「どっちがいい?」と 優しく囁いた。*] (36) 2026/08/10(Mon) 13:40:50 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[──それから。 ここはまず通るだろうと思った事務所内推薦は無事にとれ、 その後、書類選考も通ったと聞いた。 七川先生の意向に関わらず、演出家の息子だというのは 紙切れ一枚を突き合わせる机上で、有利に働いたかも知れない。 運もまた実力のうち。 代役で代表作を得た役者の話は、珍しくもない。 “持っている”人間がのし上がれる世界だ。 どこまでやれるのかな、俺のラッキーボーイは。] (37) 2026/08/10(Mon) 13:53:14 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[そうして訪れた、惺のオーディション当日。] いよいよ今日だね。 俺先出ちゃうけど、まずは気をつけて。 気もそぞろで駅の階段から落ちたりしないでよ? [冗談でもない心配を口にしつつ、少し伸び上がって 惺からのいってらっしゃいのキスを自分で掠めとる。 その胸に光るラッキーチャームに素早く唇を落として] 惺も行ってらっしゃい、頑張ってきて。 …良い知らせ待ってる。 [惺は、俺の今日の行先を知らない。 先生からも聞いていないだろう、 主演がオーディションに顔を出すというのは、 他の候補者にも知らされていないから。 微笑を浮かべた唇でもう一度キスを浚うと、 身を翻して一足先に俺達の巣を後にした。*] (38) 2026/08/10(Mon) 14:08:29 |
![]() | 【人】 七川 惺[時は前後するが、書類選考の合格通知が来た。 大守プロダクションの地力と 社長の推薦文が功を奏した部分は大きいだろう。 この場合、親の七光りは? あるかな……多分ある、よな。 あんだけプレッシャーかけてきた 親父にそんなつもりがなくても。周りが放っておかない。 それでもいい…なりふり構っていられない。 熱意と実力で結果を出せばいいんだ。 熱意は十二分にある。 実力は?あるのか… あるのか?! 映画ならば引きが多い。 俺のデカさや10頭身(は大げさだと思うが)だと 言われている体形は利点がある。 TVならばアップが多い。 バレエを基礎としてモデル業で培われた 指先まで表情をつける演技はできるようになった。 なら、舞台は? 細やかで繊細な演技よりは遠くからも見える大きな動き? それから、活舌、舞台の後ろまで聞き取りやすく 声が通ること。……やべ、緊張してきた。] (39) 2026/08/10(Mon) 14:21:10 |
![]() | 【人】 七川 惺[そうして訪れたオーディション当日。>>38 悠凛に「良い知らせを待ってる」と送り出された。 行ってきますのキスはいつもより長めに。 緊張を解きほぐしてもらいたかったんだろうな。 自己紹介は勿論、質疑応答、演技審査がある。 舞台の場合は、エチュードっていうのだっけ? 相手のある、軽いかけあいのような審査もあるという。 自己紹介は、久しぶりに 対外的な好青年、SHOUが顔を出した。 でも内に秘めた熱意は隠さない。 質疑応答。シェークスピアの芝居については 劇研で先輩に手づから教えてもらった基礎知識がある。 前衛的な現代劇に話が飛んでも、おかげで対応できた。 ──エチュードの段になった。 俺だけでなく、候補者全員が騒然とした。] (40) 2026/08/10(Mon) 14:36:52 |
![]() | 【人】 七川 惺何でお前が今、ここにいんの? [目を大きく見開いて、小さく声に出してしまった。 審査員には勿論、周りのライバル達にも 聞こえぬ程の声だったと思うが…… いつぞやのように、 お行儀のよいSHOUの仮面が一瞬で剥がれる。 あ、審査員席の親父が一寸目を逸らした。] 「えー、皆さんにはこれから順番に。 主役のリチャードをやる飛鳥悠凛君と エチュードをやっていただきます。 その前に、悠凛君から何か一言もらえますか?] [司会進行役を務めるスタッフの一人が 悠凛に話をふった。*] (41) 2026/08/10(Mon) 14:47:48 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[控室で待機している間、台本を捲りながらも 俺達の曲をワイヤレスイヤホンで聞いていた。 雑念は必要なかったからだ。 やがて、候補者が集まる会議室に呼び入れられる。 ドアを開けば、押し殺された騒めきで空気が揺れる。 成程、人数はこのくらいか。 一部見知った顔もいる。 今朝見たばかりの顔も。 横を通り過ぎざま一人一人の視線を平然と受け止め、 持ち場に立つと軽く会釈し、微笑を浮かべる。] リチャード役を務めます飛鳥悠凛です。 皆さんのバッキンガム公に会いに、 今日はここへ来ました。 どうぞよろしくお願いします。 [簡潔に挨拶を終えて、パイプ椅子に腰かける。 審査員の七川先生達が座っている並びではなく、 長机を挟んだ反対、候補者の椅子が並ぶ側の正面中央に。] (42) 2026/08/10(Mon) 15:37:36 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[エチュード用に渡された台本の一部と共に、 短い背景説明がされる。 リチャードがヨークで王位についた後、 王の腹心、キングメイカーであった バッキンガム公爵が反乱を仕掛ける。 連日続いた悪天候で足場の悪い中、 戦闘はディーンの森に縺れ込んだ。 馬を捨て斬りあわんとする最中、 リチャードがバッキンガムに問いかけるシーン。 台本には二人の台詞が書いてはあるものの、 アドリブも許可される。 自己紹介と質疑応答を終えた候補者達は、 一度控室に帰され、順に一人ずつ呼ばれて 演技審査を受けることになる。] (43) 2026/08/10(Mon) 15:48:35 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛───…… [先に把握している説明に耳を傾けながら、 候補者の顔を眺める。 一人、他の候補者とは違う動揺が顔に出ている>>41 予想できなくもない展開だったと思うんだけどね。 自分で仕掛けておいて、ちょっと気の毒にも思う。 可哀そうに、俺を恋人にしたばっかりに。 まあ本番はトラブルが付き物だからね、と 今は候補者に緊張感を与えぬよう、にこにこしておく。 あまり序盤過ぎるよりも後の方に呼ばれる方が 記憶に残りやすいけど、最初に強い印象を残せば、 後の候補が味気なく見えるかも知れない。 さて、おまえの順番は何番かな。*] (44) 2026/08/10(Mon) 15:50:04 |
![]() | 【人】 七川 惺[親父の秘蔵っ子なのは、伊達じゃない。 わかってたつもりなのに、改めて思い知らされた。 この、リチャードな悠凛と。 俺は、サシでエチュードをやるのか。 正直、甘かったかもしれない、と思った。 スタッフから説明がなされる。 俺の順番は、十番目だった。 スケートの大会みたいに、 後半になるほど持ち点が高いもの、 というわけではなかったようだ。 後で聞いてことだが、役者歴が短い長いに関係なく ランダムにシャッフルされたらしい。 序盤でも後半でもない。 もしかしたら最も印象に残らないかもしれない、 俺は、中盤に呼ばれていた。*] (46) 2026/08/10(Mon) 16:24:52 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[初めましては見知った姿の方がいいよなと 普通に“飛鳥悠凛”として登場してみたけど、 場が気持ち委縮したような雰囲気を感じ取る。 んん、と思って日頃のユーリの何割増しかで 愛想の良い笑顔を湛えておく。 大丈夫、俺コワい大御所とかじゃないから。 彼も人なり我も人なり。 有名どころの事務所が推してきた候補者達は、 実技審査でも粒ぞろいだった。 同じ台詞でも、こういう解釈もできたかと 思わせてくれる。 今のところ良かったのは、3番と8番だな。 3番の彼は、現場で一緒になったことがある。 俺が思い描いたキングメイカーに近いのは、8番の方。 けど、後はもう流して見ればいいというような 決め手があった訳じゃない。 審査員達の空気からも、それは感じる。] (47) 2026/08/10(Mon) 16:46:06 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[──“リチャード”は、自分の獣を 妄りに解き放ちはしない。 その場は限られる。 熱き血を欲する戦場、或いはバッキンガムとの 共犯の誓約を交わす夜もか。 血臭漂う戦場の傍ら、薄暗い森で二人相対した今、 それを抑えるべき理由は何もない。] ──…何故俺を裏切った。 [馬から飛び降りる代わりに、 パイプ椅子からつと立ち上がり、距離を削る。 ……腹の底から、ふつふつと滾るものを感じる。 これは誰のものだろうか。 煮え立つ憤り。怒り。哀しみ。 再びここで相まみえた歓び。 裡で入り乱れるその感覚さえも望ましい。 器量も情も謀略も、妄執さえも。 持てるものは、使うべきだ。 そうしてリチャードは、玉座を手に入れた。] (49) 2026/08/10(Mon) 17:17:10 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[張り上げずとも、声を通す。 この会議室は、舞台の上ですらない。] 王の半身であるだけでは 飽き足らなかったか? バッキンガム。 見の程知らずに、この美しき王国の全てを その手にと願ったのか──? [視線一つで見えぬ剣先を喉に突きつけ、 その意志と覚悟を問う。 “おまえ”が欲しいのは、 舞台を降りた俺だけじゃない。 結局、半身の俺では満足できないんだろう。 それでも。ここで気圧され呑まれるようであれば、 未だ務まる器ではない、ということだ。] (50) 2026/08/10(Mon) 17:27:48 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛──俺は誰だ。 おまえが選び、戴いた王だ。 その俺を弑するのか。…それとも。 おまえは俺に、おまえを殺させるため 此処まで連れて来たのか。 答えろ、バッキンガム──……!! [予備動作なしに身を傾ぎ、腕を突き出す。 二の腕を折らんばかりに鷲掴む。 舞台の上では、体重も腕力も関係ない。 “そう”見せればよいのだから。*] (51) 2026/08/10(Mon) 17:40:37 |
![]() | 【人】 七川 惺[10番、七川惺と名を呼ばれて 俺は控室を出、会議室に向かった。 会議室は防音完備で 廊下側には明り取りの窓すらないから 審査員達がさざめく姿は見えない。 直前の演者はもう別室に移動していて どんな演技をしていたのか その残滓を掬い取ることはできない。 大きく深呼吸してから入室の挨拶をし、 頭を前方に傾けて扉を潜った。>>48 それからランウェイを歩く時のように 背筋を伸ばして部屋の中央に向かう。 短くともその歩き方は俺を武装させる。 中央に至れば、 審査員達と相手役を務めてくれる悠凛に対し 深く一礼をした。 それから、審査開始の合図があった。] (52) 2026/08/10(Mon) 21:44:52 |
![]() | 【人】 七川 惺『──…何故俺を裏切った。』 [悠凛が台詞を言えば、 会議室の空気は一瞬でディーンの森に変化する。 冷ややかな雨の湿り気まで感じさせる。 パイプ椅子は馬。>>49 リチャードが馬から飛び降りた。 瞳に昏く燃える焔が映るよう。 続けて、朗々とした声が響く。 舞台で鍛えた声とはこういうものか。 いや、悠凛の場合それだかじゃない。 歌唱のためのボイストレーニングだ。 「見の程知らず。」>>50 そう、歴史上、一節にはバッキンガムが 自分が玉座を求めたとも言われる。 また、反証では。 バッキンガムは充分な利権を リチャードから褒美としてもらったので 何故離反したのか謎だとされている。 ちなみに原典の戯曲では褒美をもえらえていない。 その何故≠ェこの舞台にある。] (53) 2026/08/10(Mon) 21:46:16 |
![]() | 【人】 七川 惺[俺──バッキンガムは押し殺した声で。] ……違う。玉座が欲しいんじゃない。 [呻くように言う。 抑えた声は審査員席まで届くだろうか? 小道具がなくても、 鋭い剣のように喉元に至り、刺し殺しそうな視線。 呻くように言ったのは剣が怖いのではなく。 こみ上げる哀しみからだ。すれ違う想いに。 それが俺の解釈。 メソッド演技。 ]『──俺は誰だ。』 『答えろ、』 [リチャードが俺の二の腕を鷲掴む。] (54) 2026/08/10(Mon) 21:53:01 |
![]() | 【人】 七川 惺あんたはこの世で唯一の、我が王。 [俺の声は少しずつ高くなってゆく。] 俺が選び、その頭に王冠を頂いた。 共に手を取り 此処 まで連れてきた。俺がこの手にと願ったのは、 王冠を被った半身の隣。 でも、それだけじゃないと気づいた。 気づいてしまった。 あんたにとって、俺は野望の一部。 俺にとってのあんたは…… [す・べ・て……と、サイレントで。 唇だけを動かす演技は舞台では映えないだろう。 だが、今の俺にできる限界の表現だ。*] 同じ想いの場所が得られないのなら。 殺し合うしかない。 (55) 2026/08/10(Mon) 22:07:54 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a9) 2026/08/10(Mon) 22:26:38 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[音なき声を捻じ伏せ、声を響かせる。] ──ああ、そうだ。 野望と罪こそが、俺達が真実 分かち合えるもの。 おまえの昏き淵が、 俺を呼び覚ました。 この手を引き、血の道を征かせた。 [少しずつ高くなるバッキンガムの声と 不協和音を奏でるように、声は低まり、 ざらりと地を這う。] 今になって怖気づき、 その手を引こうと言うのならば、 [静かに一度目を閉ざす。 開いた目に、怒りの猛火はない。] (56) 2026/08/10(Mon) 23:07:52 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[自ずと微笑みが唇に浮かぶ。 見る者の目には、赦しとも映るかも知れない。 抑制した声は、穏やかにも響く。 リチャードの内心を、バッキンガムはどれだけ 知るだろうか。] ……これまでの忠義と勲功、大儀であった。 最後の褒美を、おまえに与えよう。 [剣をとれ、と言い放ち、弾き飛ばされたであろう バッキンガムの剣の存在を仄めかす。 本番では続く殺陣のシーンは実技審査では省かれ、 悪路に脚を掬われ片膝を突くリチャードに、 バッキンガムが詰め寄る、独白のシーン。*] (57) 2026/08/10(Mon) 23:13:30 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a10) 2026/08/10(Mon) 23:16:25 |
![]() | 【人】 七川 惺[剣を拾って俺に与えたのはリチャードだったのに 皮肉なことに悪路に脚を掬われ片膝を突く。] 「雨だ──」 [天を仰ぐ。バッキンガムの援軍はこない。 リチャードの軍が森の外から踏み込んでくる音。 本来は原典ではリチャードの台詞を バッキンガムに織り込んだ台詞が続く。] 「俺達はかつて『どこまで行けるか』と言って 手を取った。 『血の流れにここまで踏みこんでしまった以上』 引き返せない。 それはあんたも俺も同じ。 『あとは罪が罪を呼ぶのにまかせるだけだ』」 (58) 2026/08/10(Mon) 23:55:22 |
![]() | 【人】 七川 惺[一度引くバッキンガム。逃がすのはリチャードの情け。*] 褒美があるとしたら。 この雨のせいで、あんたが俺にくれることができなかった ──死だ。 (59) 2026/08/10(Mon) 23:56:21 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 / 最新