情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【人】 火澄 七瀬「 不思議なことを言いますね。 私の気持ちも禎光の気持ちも知らないのに。 どうして私と禎光の関係を、 瀬名が慮る必要があるのですか? 」 お姉ちゃん 。いつもとは違う呼び名が示す意味。 (1) 2023/05/10(Wed) 16:48:57 |
【人】 火澄 七瀬「 瀬名が知っているのは、 瀬名の気持ちだけでしょう? 私と貴女は、別の人間なのだから。 だからこそ ────。 」 そこまで言うと、やはり私は言葉を止めて。 「 …… そうですね。 瀬名、貴女の聞きたいことに答えましょう。 ただし条件があります。 貴女も私の質問に答えてください。 」 (3) 2023/05/10(Wed) 16:49:44 |
【人】 火澄 七瀬冷え切っていたのは、 胸元に隠し持ったナイフだったのか。 それとも私の心の方だったのでしょうか。 そこまで言うと、後は黙して。 死刑判決を受ける囚人のように。 ただ、貴女の言葉を待ちます。 貴女の答えを待って、 私はこの刃を振るうのです。 命を、尊厳を、未来を奪うために。 (6) 2023/05/10(Wed) 16:50:54 |
【人】 火澄 七瀬…… そうですね。 私はもうとっくに狂っていたのでしょう。 あの日、神様に出会った瞬間に。 いいえ。もっとずっと以前から。 (7) 2023/05/10(Wed) 16:51:17 |
【人】 火澄 瀬名「 だって …… 七瀬が禎光を好きになっても、 禎光が七瀬を好きになっても、 どっちも不思議じゃないじゃない。 」 慮るだなんて難しい言葉を使うことだって、 自分が姉であると言わんばかりに受け取ってしまいます。 (10) 2023/05/11(Thu) 1:04:59 |
【人】 火澄 瀬名そんな、漫画でだって滅多に見ないような言葉、 たかだか14年生きただけの私に、 ピンとくるようなものではありませんでした。 仮にこの、少しだけ胸がくすぐったくなったり、 喉の奥が苦しくなるような感情を、 何かだと認めてしまったとしても ────── (13) 2023/05/11(Thu) 1:05:11 |
【人】 火澄 瀬名「 分かんないよ、 愛 なんて。知らないよ。そんなもの。 それに ・・・・・ 仮に私が禎光を愛したとしたって ───── 」 (14) 2023/05/11(Thu) 1:05:15 |
【人】 火澄 七瀬「 …… そういうのなら。 瀬名が禎光を好きになっても、 禎光が瀬名を好きになっても、 どっちも不思議じゃないじゃないですよね。 」 探るような会話を交わします。 まるで綱渡りをするような。 何かをきっかけに奈落の底へ落ちてしまいそうな 危ういやり取りでした。 (18) 2023/05/11(Thu) 17:57:05 |
【人】 火澄 七瀬「 七瀬が瀬名を好きになったら、 貴女は不思議に思うでしょう? 」 ぴたりと刃を自身の胸元にあてたなら、 泣きそうな顔で微笑みました。 ********* (22) 2023/05/11(Thu) 17:58:47 |
【人】 火澄 七瀬神様が、言ったのです。 この世界には存在できる人数が決まっているんだと。 人口密度とかそう言う話はなくて。 この世界が許容できる魂の数。 ただ、たまにあるそうです。 ひとつの魂がふたつに分かれて生まれてくることが。 彼らは双子として世界に受け入れられて、 健やかに育てられます。 それでも、期限は決まっていました。 (23) 2023/05/11(Thu) 18:27:32 |
【人】 火澄 七瀬神の子として見逃されるのは、齢14までの話。 15歳を迎えた魂は、別々の人の子として数えられます。 そして許容量を超えて溢れた魂を、 世界が許すことはありません。 ──── そうなれば、どうなるのか? 消えるのです、人知れず。 存在が、痕跡が、人々の記憶から。 まるで最初からいなかったかのように。 …… 決して珍しい話ではないそうですよ。 私達が認識できていないだけで。 今日もどこかで、存在を許されなかった誰かが、 人知れず消えているのかもしれません。 (25) 2023/05/11(Thu) 18:28:05 |
【人】 火澄 七瀬「15歳の誕生日を迎えたら、お前の妹は消えるよ。」 …… だから半年前の雨の日。 神様が私に声をかけたのは、 ほんの気まぐれだったそうです。 男かも女かも、日本語かどうかもわからない 脳を揺さぶるような、不思議な声でした。 私が何をしても、しなくてもいい。 成功しても失敗しても構わない。 単なる愉快な見世物なのだと、 かの存在は、笑いながら言いました。 (26) 2023/05/11(Thu) 18:29:04 |
【人】 火澄 七瀬与太話だと笑い飛ばすことも出来ました。 いいえ。そうするべきだったのでしょうね。 なのに、私はどうしようもなく理解してしまいました。 それは確かに神様で、その話は真実なのだと。 実の妹への想いを抱えて不安定だった私の精神は、 あの瞬間。どうしようもなく狂ってしまったのです。 別に私が消える側でも構わないそうです。 それでも世界の天秤は、問題なく釣り合うから。 そうですね。選択肢がそれしかなければ、 ………… きっと私も、間違えなかったのに。 (27) 2023/05/11(Thu) 18:29:59 |
【人】 火澄 七瀬ごめんなさい。お父さん、お母さん。 私は車のブレーキに細工をして、 貴方たちを殺してしまいました。 死ぬ必要なんてなかったのに。 ごめんなさい。禎光。 私は貴方が大切でした。 でも貴方のことを殺そうとしました。 ごめんなさい。瀬名。 …… 馬鹿なお姉ちゃんで、ごめんね。 (30) 2023/05/11(Thu) 18:31:10 |
【人】 水面 禎光見分けのつかない他の人みたいに どっちでもいい ≠フではなく 優劣なんてつけたくないほどに どっちも大切 ≠セからだと ──── 接し方を変えない理由を 綺麗な言葉で並べるなら、そういうコトだろう。 ─── 簡潔に言うなら ? (35) 2023/05/11(Thu) 23:57:32 |
【人】 水面 禎光彼女が広げた薄紅色の傘。 もう自分は七瀬だって自白しているようなモノだけど。 「 七瀬の歌声…… 声楽だっけ? 昨日も僕の家まで響いてきてたけど 本当に綺麗だね 瀬名はやったりしないの? 」 この日の僕は 悪戯心が増殖していたのだろう。 瀬名と誤認したフリをしつつ、" 何気ない会話 "を。 ***** (37) 2023/05/11(Thu) 23:57:40 |
【人】 水面 禎光僕は、際限なく高まっていく鼓動を抑えるべく 第三者が感じるだろう疑問を必死に浮かべた。 ─── 心の奥底で 茶番だと知りながら。 (39) 2023/05/11(Thu) 23:57:49 |
【人】 水面 禎光覚えのある筆跡。 両親が死んだ日付。 以前からこの家に出入りしてたであろう動作。 そして罪の告白。未だ釣り合わない天秤。 全てが ひとりの人物を指し示していたとしても ─── (40) 2023/05/11(Thu) 23:57:53 |
【人】 水面 禎光日記を読み終えた時、 書き手に感じたのは 狂ってる 嗚呼、でも僕も 人の事を言えないのかもしれない。 " 大切な他人一人分 "。 もし、僕の事だとするならば ──── 恐怖よりも前に 嬉しさ が先にやってきたんだから。 (41) 2023/05/11(Thu) 23:58:04 |
【人】 水面 禎光 七瀬と瀬名。 生きることの楽しさを教えてくれた、ふたりの天使。 キミ達に出会うまでは死んでいるようなモノだったよ。 すぐにお姉ちゃん風を吹かせたがる七瀬も 対等じゃないとすぐにヘソを曲げてしまう瀬名も 僕にとっては どっちも大切なんだ 陳腐とも、不誠実とも思わない ──── どっちも、愛してる (42) 2023/05/11(Thu) 23:58:07 |
【人】 水面 禎光 瀬名を救うために七瀬が狂ったのなら。 そして真実であれ、虚構であれ 賽は投げられ、もう取り返しがつかないのなら ─── よろこんで" 大切な他人一人分 "になるさ 七瀬と瀬名の未来のために 僕も一緒に 狂っていたい (43) 2023/05/11(Thu) 23:58:11 |
【人】 水面 禎光「 七瀬! 違うだろ!! 」 ふたりがいる部屋に戻った時、 視界に飛び込んだのは 自身の胸元に刃を当てた七瀬の姿。 その刃は僕に向けられるべきじゃなかったのか? 僕は全力で駆け寄り、刃先を掴むべく手を伸ばす。 少しでも七瀬が怯んだのであれば ── 迷い込んだ花びらを鮮やかに染めたのは 僕の手のひらから零れ落ちた紅だったろう。** (44) 2023/05/11(Thu) 23:58:17 |
【人】 火澄 七瀬歌を褒められれば、気恥ずかしさはありましたが。 嬉しい気持ちもありました。 姉である手前、あまり表には出しませんが。 私は案外単純なんです。 先程のつまらなさは、 くすぐったい物へと変わっていました。 思慮深く、他者を配慮を欠かさない禎光は、 いつだって私達の欲しい言葉をくれるのです。 (46) 2023/05/12(Fri) 10:56:57 |
【人】 火澄 七瀬「 …… やるかは、わからないけど。 いつか禎光も含めた3人で。 一緒に歌えたら、楽しそうだとは思うよ。 」 ***** (48) 2023/05/12(Fri) 10:57:17 |
【人】 火澄 七瀬飛び込んでくる何者かの気配。 思わずびくりと肩を震わせた頃には、 その顔は、思いのほか近くにありました。 刃を掴む手のひらからは、 紅の鮮血が滴り落ち、花びらを濃く染め上げます。 それが誰なのか。 今さら確認するまでもありません。 …… ひとりとひとりだった私達は、 貴方と出会ったことで、 さんにん、となったのですから。 (49) 2023/05/12(Fri) 11:29:17 |
【人】 火澄 七瀬思わずナイフを取り返そうとしましたが、 しっかりと刃を掴んだ指は、 私の力ではびくともしませんでした。 「 ……禎光。 」 あんなに小さかったのに。 あんなに身体が弱かったのに。 そこにいたのは 立派に成長した、ひとりの男の子だったのです。 (50) 2023/05/12(Fri) 11:30:52 |
【人】 火澄 七瀬ナイフから彼の指を剥がすことは難しかったでしょう。 ならばと私は、貴方の腕ごとを掴んで動かします。 貴方の手の分、隠れた刃。 胸を貫くには、深さが足りなくなっていました。 ならばと、刺すのは別の場所と。 「 …… 大好きですよ、禎光。 瀬名のこと、よろしくお願いしますね。 」 ──── それが、最期でした。 私は自身の喉に、刃の切っ先を突き刺しました。 (53) 2023/05/12(Fri) 11:35:30 |
【人】 火澄 七瀬吹き出す鮮血の熱が、鉄錆の匂いが、 貴方の手や顔を覆ったかもしれません。 人を貫く感触も、こびり付いて離れない。 …… 最後まで私は、 貴方にひどいことしかしませんでした。 でも見逃して貰えると嬉しいです。 全て忘れてしまうのですから。 最初から、全部無かったことに。 (55) 2023/05/12(Fri) 11:36:25 |
【人】 火澄 瀬名懐から取り出された刃の先が、 薄暗い湿った部屋で、歪に光を反射しました。 時間が止まったかのように全身が固まって、 後から冷たい汗が背中を伝って。 永遠のように長く感じた一瞬のうち、 禎光の声が響くと、その刃先を掴みました。 「 っ ……… 」 (59) 2023/05/12(Fri) 23:36:32 |
【人】 火澄 瀬名その手のひらから零れ落ちる紅に目を背けたくなり、 それと同時に、 決して背けてはならないと、 誰かの笑い声が聞こえたような気がしました。 (60) 2023/05/12(Fri) 23:36:34 |
【人】 火澄 瀬名「 七瀬っ …… 禎光っ …… ……っ……ふたりとも、だめだよ…… ナイフ、離して……ょ…… 」 震えるような私の声が ふたりの耳に届いても届かなくても その刃は七瀬の喉に突き刺さったのでしょう。 止まった時計の針が動き出したかのように 感覚のない足に伝達をしてふたりのもとへと駆け寄り、 七瀬のことを抱き抱えるように座りました。 (62) 2023/05/12(Fri) 23:36:41 |
【人】 火澄 瀬名「 なな …… ななっ、 せ …… ごめ …… ご っ… めんなさい …… 」 吹き出す生温い朱を纏って、 取り返しのつかないことだと知りました。 (63) 2023/05/12(Fri) 23:36:44 |
【人】 火澄 瀬名そもそもそれが、間違っていたのです。 私は……私たちは双子で、 互いのことは手に取るように分かっていたのに。 「 どこで …… 間違っちゃった、の かな… 」 (65) 2023/05/12(Fri) 23:36:50 |
【人】 火澄 瀬名ごめんなさい。 分からなくて。 私が、気が付いてあげられなくて。 私が苦しめていたのでしょう? 全て、独りで背負っていたのでしょう? ごめんなさい。ごめんなさい。 ごめんなさい。ごめんなさい。 ごめんなさい。ごめんなさい。 七瀬はしっかり者のお姉ちゃんで、 私はきっと、頼りのない妹で、 ほら ……… 今だって結局、 (66) 2023/05/12(Fri) 23:37:07 |
【人】 火澄 瀬名そう声を振り絞ると、 七瀬の喉元からナイフを抜き取り、 彼女の心の臓へと、 力いっぱいナイフを突立てました。 苦しむことなく、ひと思いにと言わんばかりに。 ** (70) 2023/05/12(Fri) 23:38:32 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新