―なんたらテクニック―

う〜〜〜食堂食堂。

[今、食堂に向かって全力早歩きしているぼくは文芸部に所属するごく一般的な女の子。強いて違うところをあげるとすれば、部誌の締め切りが近いのに資料の本を無くしたかもしれないと騒ぎだし、『食堂に置いて来たかも……』って死にそうな声を上げる先輩の使い走りで食堂に本を探しに来ていることに腹を立ててるってことかナ。
そんなわけで放課後の女子の賑わう声が>>2:133聞こえる食堂にやって来たのだ。]

う……盛り上がってるところに入るのはちょっと勇気いるかも……。

[こんな時間に帰らずに食堂でキャッキャしてしているのは陽キャラというのが相場。
故にぼくは食堂に入れずに入口の辺りをウロウロしている。
絡まれたりすることはないだろうけど、陽キャラの群れは怖い、だから陽なパリピがウェイウェイしてるハロウィンパレートなんて絶対行けない。]

―強化合宿>>2:136―

[そうだ、もっとだ……もっと褒めろ……！
ぼくは褒めると良く伸びるのだ……。

叡智>>2:136、だがビジネスホテルはやはりどこに泊まっても同じデザインの狭い部屋こそがアイデンティティ。
チェックアウト時は武藤くんに「がんばれ♡がんばれ♡」しながら上着を被せて車に乗り込むのが最適解なのでは？
だが絵面は完全に犯人逮捕だ。
かわいそうだから大部屋にも泊まろうね。
……二泊になっちゃった！]

ぐわー！その呪文はぼくに効く！！！>>2:136

[殺傷能力の高い呪文でおめでとう、セミファイナルのセミはファイナルに進出した。
ｼﾞｼﾞｼﾞ…。]

―保健室>>2:139―

んー……なんだろう、逆に今知れてよかったかなって……。
それに、ぼくの思ってること……みんなに対して思ってることだから、宮崎くんに知ってもらって悩みが三分の一になった……気がする。

[口元が布団に隠れているのでもごもご言ってるだけにしか聞こえないかもだけど。

今日、宮崎くんのことが淫魔って分かったおかげでそういう宮崎くん・・・・・・・・だって付き合っていけるしね。
きっと卒業してから知ったら……騙されてたって思って怖くなって会えなくなってたと思う。
だから知ることができてよった。]

[布団越しに聞こえる宮崎くんの『貰いすぎたくらい』って声にますます恥ずかしくなる。
ぽんぽんって布団叩かれて]

ま……

[そんなことをぼそぼそ返すしかできなかった。]

―職員室―

失礼しまーす。

[職員室に入って深瀬さんの姿を探す。
見つけたらそこに移動して]

えっと……この間の本なんですけど……

[持って来たのは前に貰……借りた本>>0:90。
英語が苦手なりに訳しているのだが、これがなかなか進まない。
何せ相手は英国英語、それも140年近く前の。
日本なら明治時代に文学を相手しているようなもので、英和辞典が通用しない！
しかもスラング的なのも出てくれば、完全にお手上げ侍だ。
肝心の英語教師もさすがに明治時代の英国英語はわからないらしく、こちらもお手上げ侍。
故に]

この文の訳し方がわからなくて……。

[プライドぶん投げて聞きに来たのであった。]

―強化合宿>>6―

[景虎マンの褒め力でぐんぐん伸びるはんぺん。
いや、もしかしたらはんぺんではなくモッツァレラチーズなのかもしれない。
合法ロリの魔の手が景虎マンに忍び寄る！]

さすがにちゃんとやりますよ？
遠い未来の事より近くの定期試験ですよ。

[これをクリアしないと楽しい冬休みが来ないのだからなぁ！
かと言って勉強をやる気になったわけではなく、未だまったりと寛いでいるなう。]

そんなに撫でられたいならしかたなーにゃー、お風呂から上がったら撫でてあげるからさ。
ぼくのままぢからの前に屈服するがいい！

[そう、ぼくの本気のままぢからの前ではさすがの武藤くんもバブバブのバブチャン。
大人しく親孝行をするがよいわ。]

―新設新人賞―

[今月の部誌の原稿の集まりが妙に悪い。
所謂文芸部ガチ勢の、文章を書ける人たちが軒並み『今月はちょっと……』と言ってくるのだ。
どういうことだろう？と後輩に聞いてみたら『新設の新人賞が出来たのでそっちの原稿を書いているのでは？』ということだ。
なるほど、新しく出来た文芸賞なら認知度も低く受賞の可能性は高い。それに新人にスポットを絞っていることからデビューできる可能性が非常に高い、そういうことだ。
後輩は『先輩もどうです？』とチラシを渡してくれた。
正直、賞とか興味ないから送る気はないのだが、みんながどんな賞を狙っているのかということには興味があったので、大人しくチラシを読む。

]

なんて？

―強化合宿>>22―

[すっぺんぺんのはんぺんぺんだが、最近は宮崎くんと初音ちゃんのおかげでお尻だけはちょっともっちり。
ムチムチとまではいかないけどもっちり、将来性を感じるもっちり。>>-49
なんのおかげかはトップシークレット。

一緒にカラオケに行った三人が大好きなので、みんなで何かするためならの努力は辞さない。
それが三國萌々子だ、ﾃﾞﾃﾞｰﾝ。

ごろ寝してる武藤くんかわいいね、食べちゃいたい。]

―強化合宿>>30―

[はんぺんヒップはムッチムチ（弱）。
きっと普通の女の子サイズ、これでも育った方なんです信じてください。]

タウン誌で夜に行けるイベント探すの楽しいよ？
イルミネーションとか、ナイトズーとか……結構載ってるし。
ラーメン屋は実は深夜もやっているところが結構あるのさ。
ほとんど飲み屋街のだけど……。
さすがに行くのは躊躇するよね、酔っ払いとかいっぱいそうだし。

[みんなで遊びに行ける場所に対するアンテナはギュインギュインだ。
デートスポット特集だと夜の可能性倍率ドン！
ぼくにとっては四人で遊びに行くのは実質デートだし。

居酒屋もバーも大人の店もわんさかあるところに深夜営業のラーメン屋ありがち。
でも治安が心配だから怖くて行けないよね。
学生だもん。]

―強化合宿（意味深）>>36―

[板にのったもちもちのはんぺん。
それはもしかするとかまぼこなのかもしれない。]

ナイトズーだったら15歳以上は保護者の同伴なくてもOKみたいなこと書かれてたけど……。
いざとなったら爺さんに保護者してもらう？

[ナイトズー、面白そうだよね。
クマとかゾウとかライオンとか寝てるから、ガラス越しにいきり放題できるよ。
あ、ライオンは夜行性では？
あぶねー、いきり散らか死になるところだった。

でも爺ってぼくらが呼ぶ時なんて呼べばいいんだろう？
爺さんって呼んでみたけど違和感しかないね？]

混浴って確か今あんまりないみたいだし……、家族風呂とか部屋露天の方が見つかりやすいかも。
広い部屋露天の部屋とか高そうだけど……やっぱりみんなで入りたいもんね。

[えっちじゃないよ？みんなでお風呂入るだけだよ？（純粋な瞳）]

―なにかを強化合宿>>40―

ナイトズーはたしか駅からの送迎バスも出てたから……、補導はされないんじゃないかな？
帰ったら確認してみる。

ぼく的には保護者同伴は安心するけどなぁ……。
なんか遠くから見守る的な？
見守りEYEで見守ってもらうとかだったらどうだろう。

[ナイトズーは実施される時期とか日程あるから確認しないとね。
15歳以上なら保護者いなくてもOKだし、動物園までの送迎バスが出ているの手厚い。
動物園は博物館と同じ位置づけらしいから、教育機関として隙がない。
みんなで寝ている動物にいきり散らかそうぜ。
起きてる動物は危険なので見るだけにします。
ショタ景虎くんについては大変興味深いので後で詳しくお願いします。

それにしても爺の謎が深まってしまう。
今度聞いてみようかな、でもステイサムとか名乗られたら困るな。
ステイサム、絶対強いじゃん。]

―ナニ（意味深）を強化合宿>>48―

やっぱり見守ってもらえるのはさぁ、心強いよ。
ぼくのはんぺんハートを包み込むようなそういうの？

おっけ、じゃあナイトズーは帰ってから調べるね。

[大人とも子供とも言えないこの微妙な年代、大人ぶりたいティーンエイジャーが多い中ぼくは違う。
ずっと病院で24時間呼べば誰かしらが来る生活をしてきたぼくにとって、まったく誰もいないところ放り出されるのはそれ即ち死。
いや、即座に死ぬってわけじゃないけど心細くて死にそうになる。だから見守りEYEがあるだけで心強さが違うのだ。

ナイトズーが載っていたのは確か夏の号。学校の休みに合わせて開催されていたから冬休みにもある、はず。
まあ実施要項はあんまり変わらないと思うから、バックナンバーでどんな感じかしっかりチェックしておこう。

ゴリラ、果物とか葉っぱばっかり食べてるのに強そうなの反則だと思う。
草食獣相手ってもオスのエゾジカとかヘラジカとかはエンカウントした瞬間失禁しそうになるのでは、存在自体が殺意だよ。
やはり人間は脆い……安全にいきれる相手はプイプイモルモットくらいかもしれないね。]

―初音ちゃんと―

[初音ちゃんの男の子の初めて……、すごかった。
何回も何回もナカごりごりされて……途中から記憶がない。

そんなことされて嫌いに……なるわけなんてなく、すっかり初音ちゃんにハマっちゃった。
だから二人で遊びに行った時にこっそりちゅーしたりとか、その……女の子同士で気持ちよくなったり男の子で気持ちよくしてもらったり……。
た……爛れてないよ！仲良ししてるだけだよ！

当然、卒業後もね！*]

− 学園祭 −

[三日月学園の学園祭当日。
夜間だけの特殊な学校である宵月も、
時間をズラして開催してささやかに盛り上がりに花を添える。

とはいっても、学校の事情も相まって一般客の入場は制限されている。
基本的には学内の生徒や教職員同士で楽しむお祭りだ。

１年生のあるクラスは、模擬店を開いている。
入口の看板には「サキュバスメイド喫茶」と可愛らしい字が踊っていた。]