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![]() | 【人】 七川 幸臣 ── Judges ── 「3番、8番、10番、15番が良かったと思います。」 「では、この四人の中から 絞るということでいいですか?」 「私は七川先生の息子さん、あ、すみません、惺君ですね。 七川君だと先生に君づけしてるみたいだから。 惺君を推しますね。」 「飛鳥悠凛君と非常に親和性が高いようにみえます。」 [おやおや、思いの外、惺の評判がいいようだ。 うーん、私は票を入れるのを遠慮しようか。 あ、D君お目が高いね。 息子があれだけ演れたのは 相手役が悠凛君だったからだと思うんだよ…… しかし私が入れなくても、惺に決まりそうだな。*] (0) 2026/08/11(Tue) 0:13:55 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[ここで俺だけ帰すのもという事で 引き留めてもらってるんだろうけど、 キャスティング権は俺にはない。 とはいえ、主役が候補に挙がった役者を推して、 その意見が反映される事もままある。 今回色んな意味で私情を挟みたくないから、 あんまり話振られないといいなー…と 黙ってにこにこ聞いてたんだけど、 話の矛先がこちらに向いた。>>0 悠凛君はどうだった?って語る視線も。] ……そうですね、 確かに、演りやすさはありましたね。 七川くん、前も一回組んでるんで。 [贔屓目とか思い入れは極力排除したくて、 いいんじゃないですか、と軽く付け足すのが 精一杯だった。実際良かったと思うし。*] (2) 2026/08/11(Tue) 0:34:54 |
![]() | 【人】 七川 惺[もうすぐ俺の誕生日というある日。 親父から連絡がきた。 書面で審査結果が届く前だった。 ……というわけで、 華岡君の穴はお前が埋めることになった。 おめでとう。 だが、私はお前に票を入れてないからな。 オーディションの日は、 相手役が悠凛君だったから お前は120%の力を出せたのだと思っている。 舞台では他の役者さんとの絡みも沢山ある。 これから苦労するぞ。 嬉しい!嬉しい、けど、けど? こうもっと、息子を手放しで褒めるとかねーのかよ。 あれか?少しでも早く勉強しとけって そういう意味で早急に連絡くれたのか? その夜、俺は悠凛にそう言ってぼやいた。**] (3) 2026/08/11(Tue) 1:07:51 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[惺がバッキンガム役を射止めたという ビッグニュースは、親父さん経由で来たらしい>>3] ウン、知ってた。 [何ならそろそろ連絡来るのも知ってた。 だって稽古日程に組まれてるもん。] よかったね、おめでと俺のシンデレラ。 [立って電話してた惺を、ソファに寝そべったまま 見上げて祝福する。 ぼやいてるとこ悪いけど、俺も手放しで今褒めらんない。 ちょっと後ろめたくて、ですね。 あとは、決まっちゃったかぁという複雑な思いと。 俺が出て行った時点で、惺に有利になるのは分かっていた。 惺は、俺が相手役として目の前に居る方が 数割増しで良い演技が出来る。 俺も思い入れを演技に乗せられる分、 傍目に相性が良く映るのも分かっていた。 芝居に化学変化の要素はデカい。] (4) 2026/08/11(Tue) 1:20:43 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[特に今回は、主役と二番手の相性がストーリー上 最重要と言ってもいい。 他の候補者に比べ実績の少なさという点で心許ない 惺の後押しになるとしたら、そこだと思った。 オーディションの審査中に私情挟みたくなかったのは、 スタート地点で十二分に私情で動いてたから、なんだけど。 そもそも、惺が着実につけてきた地力ありきの 最後の一押しで、主演が恋人だったって運もコネも、 実力のうち……とは思う。 でもやっぱ後ろめたいから、次はねぇ。 というか、こいつ俺がリチャード演んの しんどくなるかもとかミリも考えてねぇんだよな。 喜びつつぼやきつつの恋人を、 そうゆうとこだぞ……と生温く見守った。 恋人が大役を射止めたのは嬉しくも誇らしくもある。 俺にできる限りのバックアップをする心積もりもある。 一緒に演れる喜びや楽しさがついてくるのは、 きっと舞台稽古が始まった後からだろう。**] (5) 2026/08/11(Tue) 1:30:03 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛うん。俺が言う訳にいかないから黙ってた。 っていうかキャスティングの時も居たし、俺。 [惺がそわそわと落ち着かない様子なのを横目に、 しれっと普通の顔で日常を送ってましたとも。 心配なの?と少し不服そうに聞かれる。 ドラマと違って撮り直しのきかない舞台で いきなりの二番手起用なのに加えて、 相手が俺っていうのも諸刃の剣感あるんだよな。 大丈夫かなこの人、とは正直思ってるけど、 男は心配され過ぎるより“おまえなら出来る”って 言われる方が、奮起する生き物でもある。 特に恋人からはね。] ふ。…可愛いこと言う。 そうだね、俺の隣を他の男に渡したくなくて 頑張ってくれたんだよね? 期待してるよ、俺のキングメイカー。 [おいで、と腕を広げて呼び寄せるのと 惺が俺に覆い被さってきたのは同時だった。 ぎゅう、と背中を抱き締めて撫でさする。*] (7) 2026/08/11(Tue) 13:11:41 |
![]() | 【人】 七川 惺[黙ってたという悠凛の返事を聞きながら 俺はへにょりと眉を下げた。] ……うん、居たな。 あの時はびっくりしたよ、俺。 お前、朝家出る時も全然そんなそぶり見せなかったから。 でもな……あそこでお前の姿が目に入った途端。 力が漲ってきたんだ。 [悠凛の掌の上で踊ってたのかもな、俺。 でも、それでもいいんだ。いや、それでいい。 だからこそこの役を獲れたのかもしれない。 ……ガラスの靴を履かせてくれたんだよな? 割れるかぴったりかわからない、ガラスの靴を。] (8) 2026/08/11(Tue) 13:33:06 |
![]() | 【人】 七川 惺この髪のまま、王冠を被せてみたいな。 黒染めにするの、もったいない。 でも、黒髪のお前もまた別の魅力があるのかも。 [悪魔的に美しいお前……うん、そそるよ、きっと。 抱きしめ返され、背中をさすられ。] 俺の、宝石みたいな王様。 [今日はそこに、 アレキサンドライトは飾られていただろうか。 あってもなくても、 俺は耳元でそう囁いて、悠凛の耳朶を食んだ。*] (9) 2026/08/11(Tue) 13:40:54 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[あの時はびっくりしたと眉を下げる惺>>8 朝家を出る時も、そんなそぶりはなかったと。] 他の参加者にも知らせてなかったから、 そこは対応一律にしないとね。 [そう、そこは注意を払った。 オーディションに俺が出ていくの自体は、 今回緊急の追加募集だから、実地で相性見た方が 確実ですよねと提案はしたと思う。 惺が受けようと、受けまいと。 結果的に惺が有利になるだろうと分かってての 行動ではあったけど、他と対応は変えていない。 その上で俺達の相性が良く見えた、という事で] …ぁ、そっか。 それは考えなかった、 [“あそこでお前の姿が目に入った途端。力が漲ってきたんだ。” そういう惺に、今度は俺が目を丸くする。 動揺させたよなと思ってたけど、確かに惺はそういうやつだ。 俺は、考えなかった。 リチャードとして惺に相対した時、 胸が締め付けられたから。] (10) 2026/08/11(Tue) 14:02:53 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛それねぇ、絶対惺はそういうと思ったんだよ。 でも本番近づいてきたら、稽古中も その方がみんなイメージ湧くだろうし、 舞台は長丁場だからな…… [毎日毎日ヘアマスカラってのも、と呟いてふと気づく。] あ。毎朝惺が染めてくれるなら、それでも──……、 [一瞬で想像した。公演から帰ってきて、 一緒にシャワーを浴びて髪を流してもらって。 惺の腕の中で愛し合って眠って、 朝になれば染め直してもらって いってきますのキスを交わして、 舞台の上で斬りあい、惺を殺す。 いや、その時にはバッキンガムのはずなんだけど。 日中とそれ以外の振れ幅と落差が酷過ぎる。 これは……と思うところがあって、 「やっぱ今の保留で」と撤回しておく。] (11) 2026/08/11(Tue) 14:15:02 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[それでも、惺の手で王冠を被せられる 空想の光景は、ときめくものがある。 バッキンガムの衣装も似合うだろう。 狡猾なくせ情熱的な、美しい俺のキングメイカー。 あ、ようやくちょっと楽しみになってきたかも。] 俺も、舞台衣装着けたおまえに あれやこれやされるのが楽しみ。 [別にやらしい事だけじゃなくて、お仕えされたり 共謀したり……、あとやっぱ色っぽいシーンも。] 舞台の上でも、俺以外見えなくしてやるから… ン、 [そう宣言した声は、耳朶を食まれる柔く温い感触で 語尾が甘く途切れた。 熱心に愛撫される耳元は、俺を王様と戴く男の捧げた宝石で 今日も鮮やかに彩られている。*] (12) 2026/08/11(Tue) 14:27:57 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a0) 2026/08/11(Tue) 15:34:30 |
![]() | 【人】 七川 幸臣 ── The vision for the ending scene ── [舞台の終盤。 破竹の勢いだったリチャードの攻勢に 陰りが見え始める。 まず、リチャードを支える勢力の一角である ヘイスティング卿が、リチャードの野望に ついてこれなくなり、彼の不況を買って殺される。 次に腹心の朋友バッキンガム公の造反。 実はこの痛手は、リチャードにとって 自身が思っている以上に、公私ともに大きかった。 そしてボズワースの戦いの前夜。 リチャードは悪夢に苛まれる。 玉座に上り詰める為に殺してきた者達の亡霊が 次々に語り出し、リチャードを責め苛む。 ことに肉親殺しは大きな心の傷だ。 ……ここまでは、ほぼ原典に沿う。] (13) 2026/08/12(Wed) 1:53:56 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[その悪夢に、バッキンガムだけが登場しない。 そこがオリジナルだ。 夜中にはっと目覚めるリチャード。 原典を下敷きにすれば、ここにも長台詞がある。 『俺は何を恐れている、俺自身をか、他には誰もいない。 (中略) ここに人殺しがいるのか。 否。 いや、いる、この俺だ。 (中略) ああ、俺は俺を愛している。……何故? (中略) 否。ああ、俺は俺を憎んでいる。』 ……ここはこんなに長くなくてもいいな。 削ってコンパクトにする。口語調にしようか。 なんなら主演の悠凛君と相談して 稽古を重ねるうちに、変えていってもいい。] (14) 2026/08/12(Wed) 2:02:48 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[そうして迎える終幕。 ──ボズワースの戦い。 不利な条件の中、 リチャードは獅子奮迅の戦いぶりを見せる。 そこは原典でもその通りで 彼がせむしで身体が不自由とは思えない程。 それだけでも観ている者の感動を誘う。 だが、この舞台にいるのは 美しい貌を仮面に隠した雄々しい五体満足な男。 戦いの中、最後までリチャードに付き従っていた 腹心の部下ケイツビーがまず先に斃れる。 乱戦の中、元バッキンガムの配下だった ティレルの放った矢が、リチャードの脚を貫く。 原典では、ここで落馬したリチャードが叫ぶ 有名な台詞がある。 せむしのリチャードは馬がなければ 五体満足な兵と互角に戦えないからだ。] (15) 2026/08/12(Wed) 2:39:37 |
![]() | 【人】 七川 幸臣『A horse! a horse! my kingdom for a horse!』 [「馬をくれ、馬を!馬一頭でわが王国をくれてやる!」 いくつか名訳があって先人の芝居で使われているが 当初はその日本語訳をそのまま使おうかと思った。 ……足を貫かれて落馬するリチャード。 落馬した拍子に仮面も割れて、 悪魔的に美しい貌が露になる。 果たして、このリチャードは 最期の瞬間にくれてやる≠ニ叫ぶだろうか? そこでまず、for a≠フ叫びの後を 思い切り溜めてもらうことにする。 つまりこうだ。 「馬をくれ、馬を! 馬一頭でわが王国を…!!」 次の瞬間、私の舞台では。 戦い前夜、悪夢に出てこなかった バッキンガムの亡霊が馬を引いて登場する。 ──そこで幕が下り始め……。**] (16) 2026/08/12(Wed) 2:42:40 |
![]() | 【人】 七川 幸臣[映画やドラマならば、ここでエンドロールに被せ ナレーションを流す所だが。**] 『Your soul is carried to the most suitable place with destiny.』 (17) 2026/08/12(Wed) 3:02:28 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a1) 2026/08/12(Wed) 10:29:44 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a2) 2026/08/12(Wed) 11:57:56 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[新しいバッキンガムを迎え、 舞台稽古が始まった頃。 先生から個人的に、終幕の演出について話をされた。 まだ固めきってはいないシーンだから、 稽古を重ねるうちに変えていっても良いと。 最期のリチャードの台詞。 そこに先生は疑問があるようだった。 “for a……”と溜めるのはどうかという話を聞いて>>16] “for”で切って、止めてしまうのはどうですか? そうすれば、その前の“a horse”に続くようにも、 そうでないようにも観る人は解釈できる。 [気づけば、そう呟いていた。 リチャードが、王国を馬一頭と引き換えるだろうか? 例え全てを失った後でも。 半身たるバッキンガムと謀略を張り巡らし手に入れた、 リチャードが夢見た王国を? いや、寧ろ──……*] (18) 2026/08/12(Wed) 12:44:23 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a3) 2026/08/12(Wed) 13:14:21 |
![]() | 【人】 七川 幸臣なるほど、いい着眼点だ。 “for”が何にかかるか、解釈の余地がある。 “for”で止めた台詞をあえて日本語に訳すとすれば 「馬をくれ、馬を!我が王国を……!」になるか。 いや、いっそのこと。 多くの人が知る、短くてわかりやすい シェークスピア戯曲の名台詞だから そこだけ英語で叫んでも違和感ないかもしれないな。 だいたいタイトルが横文字なわけだしね。 そこの所は君に任せてもいいかい? いますぐ決定しなくてもいい。 [芝居は生き物だ。 舞台上でいつ何時化学変化が起きるとも限らない。 初日と千秋楽では、 役者の役への入り込み方が違ってくる。 最初は微笑んでいたシーンが涙に代わる時すらある。 演出家の仕事は役者を舞台に上げるまでだと思っている。 役者のアドリブで芝居の景色が一変することを。 ──そんな芝居を、私は、愛する。**] (19) 2026/08/12(Wed) 13:44:45 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[また、ある日のこと。 その日は横浜の方で仕事だから、 久々に実家に顔出してくると惺に言ってあった。 父さんがステーキを焼いてくれて、 両親と軽く呑み交わして。 久しぶりのベッドで一人寝の夜。 ──夢を見た。] (20) 2026/08/12(Wed) 14:09:01 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[ランウェイを肩で風切って歩くようにして、 背筋のすっと伸びた青年が明るい部屋に入ってくる。 ああ、俺の男だ。 その伸びやかな肢体を、 いつの間にか甲冑が包んでいる。 馬の傍らで濡れた地面に跪き、 喉許に剣を突き付けられた男が、呻く。 喘ぐように、俺に訴える。] “あんたにとって、俺は野望の一部。” “俺にとってのあんたは……” [───違う。 俺の声は、雨の音で届かない。 こんなに近くに居るのに。 鎧で覆われた身体は、重く動かない。 その咽笛にじわじわと食いこんでいく切っ先を 止められない。 剣を掴む手は──ああ、俺の腕に繋がっている!] (21) 2026/08/12(Wed) 14:11:57 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[当然、寝覚めは最悪だった。 稽古始まってからも、惺の隣で寝てたら よく眠れてたんだけどな。 まさかほんとに“俺のお布団”がないと 上手く眠れなくなってる……?いやいや。 また都内のスタジオに戻るから朝は時間がなくて、 朝食はピーナツバターを塗ったトーストを、 ささっとカフェオレで流し込んだ。] 母さん、俺もう出ないとなんだけどさ。 昨日言い忘れてたこと思い出して。 最近、実は番が出来て。 今度こっちに連れてきてもいい? [昨夜ご飯食べながら俺の主演映画の上映会を始められて、 そのへんの話をすっかり忘れてた。 父さんもう事務所に向かったらしいから、伝えといてもらおう。] (22) 2026/08/12(Wed) 14:16:00 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[はっとした顔した母さんが、齧っていたトーストを ちゃんと皿に置いて手を拭ってから立ち上がり、 テーブルのこちらへ回り込んでくる。] 「ゆうくん……!」 [そろそろその呼び方止めてくんないかなぁと思いつつ、 親にとっては幾つになっても子どもは子どもだよなと 好きにしてもらっている。 ひし、と抱き締められたけどそれもされるがまま。] 「おめでとぉ、ゆうくん忙しそうやから、 良いひと居いひんのやと思てたんよ。 お母さん、嬉しいわぁ。 それで番さん、何してはる人なん?」 [いかにも大和撫子然としたおっとりとした口調で、 すかさず素性をチェックしてくるあたりが母さん。 シビアだよな。 それでいて、京都の旧家のお嬢さんだったのに父さんと 駆け落ちする大胆さもある。] (23) 2026/08/12(Wed) 14:18:52 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛同業者だよ。モデルと俳優やってて、 高校の同級生。ちなみに男ね。 「え、もしかしてそれ、SHOUくんやない? 最近ゆうくんのインスタにもよう出はるから、 えらい仲良いんやなぁて見てたんよ。 今度一緒に、舞台もしはるんやろ?」 [連絡ほとんど入れなくても、元気だって 親に伝わるの楽だよな。近況把握されてる。 そうだよと認めれば、嬉しげに大きく頷かれる。] 「ええやん、あの子好きよお母さん。 ゆうくんのこと、大好きやんなぁ?」 [惺が俺にベタ惚れなことまでズバッと言い当てる。 ……人前ではそこまであからさまでもないと 思うんだけどな? 相変わらず勘が良い。 「それはほんとそう」とカフェオレのマグを 持ち上げながら頷く。] (24) 2026/08/12(Wed) 14:28:32 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛そろそろ離して、飲みづらい…… あとほんと、もう出ないとだから。 [そう言って腕をタップすれば、母さんはようやく 俺を離して自分の席に戻ってくれて、 「お会いできるん楽しみやわぁ。お父さんにもいうとくね」 と言い終える前にいそいそスマホを操作し始める。 ……早ぇよ、行動が。*] (25) 2026/08/12(Wed) 14:30:41 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[今日はスタジオでメンバーと練習してから 舞台稽古に向かう予定になっている。 音楽特番用に3曲メドレー編成にしてもらった俺達の曲。 うち1曲はカップリング曲でPVがないから、 コンサートの時に俺が振りつけたやつ。 前回振付師さんにメドレー用に組み直してもらって、 今日はフォーメーション移動の細かいチェックもしている。] はい、通しで全員ミスなく揃うまで 休憩なしな。 何故なら俺がそういう気分だからです! [高らかに宣言すると「出たよ、ダンス番長」 「たまに唐突に横暴だよな、悠凛。」 「たまにか?」とリヒトとタイチが ぼそぼそ呟き合っている。 うるせぇよ、特にリヒト。たまにだろ。] 今のうちにそんだけやっとかないと 次揃うの本番だから間に合わねんだよ、 文句言うなオラァ。 [ほらやるよ位置ついて、とけしかけつつも、 スケジュールが合わないのは基本俺のせいなので やっぱり横暴かも知れない。*] (26) 2026/08/12(Wed) 14:38:33 |
![]() | 【人】 七川 惺 ── 舞台稽古始動 ── [通し稽古はまだ先である。 場面場面を切り取る様にして順不同で稽古が行われる。 また、合間を縫って衣装デザインの打ち合わせもある。 衣装担当は、『砂上の王国』『ドラキュラの真実』で オスカーに輝く世界的デザイナーさんの二世だそうだ。 親の才能や環境を受け継ぎ、フレッシュさを加えている。 ちょっとゴシック入ってるのは、趣味ですか? いや、リチャード三世の時代は15世紀。 時代背景的にもそうだった。 リチャードの衣装はほとんど黒を基調としてるけど 原典でも有名なバルコニーのシーンだけ 金銀の装飾が控えめに要所を飾る純白の衣装だそうだ。 悠凛、どれも似合うだろうなぁ… 早く衣装合わせの日こないかなぁ。] (27) 2026/08/12(Wed) 15:14:36 |
![]() | 【人】 七川 惺[スタイリストさんとヘアメイクさんが傍らに来た。] 「惺君は、華岡さんより6cm背が高いから… それにイメージが随分違うよね。 セクシーというよりはノーブル。 ちょっと先生と相談してみるね。 ほぼデザイン出来上がってても 今から変えれる部分もあるから。」 [この場合の先生≠ニはデザイナーさんのこと。 ついでに言うと、俺は姓だと親父と紛らわしいから スタッフさん達の間で惺君′トびが定着したらしい。 子役の王子達を抜いたら 俺と悠凛が一座の中で一番若いと言うのもある。 あ、俺の誕生日を過ぎたから悠凛が一番若い。 で、主演。脇を固める中に 芸能界の大御所もいる中、すげーなと改めて思う。 リチャードにたらされるも、後に不承不承 リッチモンドの妃になるエリザベスの役者さんですら 悠凛より二つ年上だ。] (28) 2026/08/12(Wed) 15:20:30 |
![]() | 【人】 七川 惺「髪の色は大地みたいな黒に近い焦げ茶にするから。 リチャードの髪は、みどりの黒髪。 時々碧に濡れ光るようにも見える。 ライティングによって二人とも漆黒に見えたり、 僅かに輝きが違ったりするんだって。 そんな所まで観客は見比べるかな? でも演出的には細かい所まで凝ってるよね〜」 [そんな会話を聞いていたら、 俺の採寸をしていたスタイリストさんが、ふと。] 「あ、綺麗な指輪……ステディリングかな?」 ……ご想像にお任せします。 「きゃー、惺君、恋人居るんだ?」 「いるでしょ、そりゃ。この見た目なら。」 ありがとうございます。 [恋人が……パートナーがいるんです、とは 売り出し中の俺は明言できなかったけれど。 それでも俺は内心誇らしげに微笑んだ。**] (29) 2026/08/12(Wed) 15:24:49 |
![]() | 【人】 七川 惺[オープニングアクト>>2:0 の、次のシーン。薔薇戦争の戦闘が 大スクリーンにシルエットで映し出された後。>>2:2 さらに時は遡るが、時系列はふんわりしている。 なんとなれば、バッキンガムの結婚は史実では11歳。 まあ、日本の文学でいえば、光源氏が結婚した年だ。 まだ子供…おかざりの夫婦。その結婚前夜。 子役を使わないのと、絵面的な面で、 俺は15歳位を想定した扮装で舞台に立つことになっている。 今日は舞台に見立てた、ステージのない小ホールに入る。 オープニングアクト以外で、俺の初登場のシーンだ。] 結婚なんて、まっぴらだ。 [回廊を速足で歩いていると。 貴族達が外を指差しながら噂話をしている所にでくわす。 咄嗟に身を隠して聞き耳を立てた。] (30) 2026/08/12(Wed) 16:57:10 |
![]() | 【人】 七川 惺「あの漆黒の黒髪をごらんなさい。 父上に全く似ておられない。」 「母上の浮気。 ジプシーの血が混じっているとの噂ですぞ。」 「どうりで。奔放な血なのでしょう。 彼にたぶらかされたのは、一人二人ではない。」 「美しすぎるのです。禁断の恋に身を焦がす者もいる。 たぶらかされても仕方がない程に。 悪魔のように美しい。」 「いや、実際悪魔のような身体をしているのでは?」 (31) 2026/08/12(Wed) 17:02:39 |
![]() | 【人】 七川 惺[俺は物陰から踏み出す。] 諸兄。お言葉が過ぎます。 ……黒髪なら、ここにもいる。 「これはバッキンガム公。 貴殿の由緒正しい血筋は疑うべくもない。」 [一歩下がる貴族達。 控えたように見えるが、俺が去った後に聞こえるのは。] 「若造が。」 「王にもなれる血筋といえど、此度の結婚では 彼の出世は打ち止めでしょう。いや、むしろ……」 (32) 2026/08/12(Wed) 17:04:46 |
![]() | 【人】 七川 惺[俺=バッキンガムである ヘンリー・スタッフォードは、その後中庭で 悠凛=リチャードと対面する。 中庭に踏み入れる直前の、独白。] 遠くから、いつも見ていた、彼を。 その涼し気な美しい横顔を。 悪魔なんかじゃない、けれども。 ……まるで誘われるように欲が湧く。 ああ、だから。 皆、彼を怖れるのだ。 自分の深淵を覗くのが怖くて。 [それから数歩前へ進み、リチャードと対面する。*] ……王弟閣下。 [実際言葉を交わすのは初めてだった。 続けるべき言葉が見つからなかった。眩しくて。 この眩しさは、悪魔などではない。 一言目の呼びかけに それだけの気持ちを込めるのが、俺の解釈。*] (33) 2026/08/12(Wed) 17:13:17 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[一人遅れて稽古に加わることになった惺は、 持前の人当たりの良さで共演者やスタッフさんと すんなり打ち解けているようだ。 いつも俺との稽古がある訳じゃないけど、 一緒になった時にその指に控えめに光る プラチナリングが視界に入ると 誇らしい気持ちで満たされる。 この美しい男は、俺のもの。 “惺君、舞台初めてって聞いたけどいいね” 裏でそんな声を聞けば、なおのこと。*] (34) 2026/08/12(Wed) 18:38:51 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[リチャードが中庭を散策するシーン。 白薔薇の咲き誇る季節。 薔薇の茂みの向こうに下肢が見え隠れする様を 思い描いて、悠然と歩を進める。 以前より顔見知りだった二人は、 その時、初めて言葉を交わす。 未来の王と、王の半身の邂逅。] これは、バッキンガム公。 此度はおめでとう。 お父上も、美しい花嫁を随伴する 貴公の姿を見れば、さぞ誇らしく 思われたことでしょう。 [バッキンガムの先代は、リチャードの生まれの プランタジネット家と敵対するランカスター家を 支持していた。 しかしリチャードは、優れた者、美しい者、 そうして熾火を燻らす者を好む。 己と同様に。] (35) 2026/08/12(Wed) 21:15:48 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[9歳にしてグロースター公に叙されたリチャード。 それと前後して、6歳で公爵位を襲爵した ヘンリー・スタッフォード。 王妃を後見人に持ち、此度はこの年若さで 王妃の妹を娶る手筈となった。 棘なき茨で雁字搦めの、若き公爵。] 今日はことに空が高い。 ……ですが、花の顔が曇るのを幾度か見た。 喜ばしき明日という日を控えて、 憂い事でも? [眼下に咲き乱れる白薔薇に手を翳し、 強い陽光の下、くっきりと影を落とす── その光景を現実の視界と二重写しに観ながら、 ゆったりと首を擡げる。*] (36) 2026/08/12(Wed) 21:20:03 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a4) 2026/08/12(Wed) 21:46:56 |
![]() | 【人】 七川 惺はーっ。 [思いっきり溜息をついてしまう。俺の素に近い。 これでいいのか?違うのかもしれない。 ]……失礼いたしました。 ご機嫌麗しゅう。 [今更ながらに挨拶を付け加える。 居住まいを正したものの、表情は昏い。] 正直言って、気が進まないのです。 家の繁栄のためにと決めつけられた妻。 例えどんなに美しかろうと それは私の選んだ、望んだ美ではありません。 [あんたの前では霞むだろうと思っても それはまだ胸の内に秘め、視線を落とす。] (37) 2026/08/12(Wed) 23:11:10 |
![]() | 【人】 七川 惺[しかしその視線はやがて 白薔薇の上にくっきりと落ちる リチャードの手の影の方へと吸い寄せられる。] 家の繁栄が私の望む形のものなら 義務だと諦めもしましょう。 貴族の家に生まれた者の務めとして。 けれどもこの結婚が、 現王妃に頭を押さえ付けられものなら ……間違っている。 [──後見だと?おためごかしに。 観客にギリギリ聞こえるような悪態。 そして熾火を燻らす者の瞳。 できているだろうか、俺に。 ] (38) 2026/08/12(Wed) 23:12:27 |
![]() | 【人】 七川 惺ただ、私はあまりに年若く 今それを跳ね返すだけの器量がない。 そもそも私は現王が一番玉座にふさわしいとは…… [さすがにそれ以上は口を慎む。 ほとんど言ってしまったようなものだけれども。 ──ああ、あんたの前で俺は本音を隠せない。 できるだろうか、そんな貌。 リチャードの掌の下の、 影が落ちている薔薇の茎に手をかける。] 貴方、なら、と思う。 [棘に刺されて血を流す指。 痛そうに、そう見えるようにする。 ] (39) 2026/08/12(Wed) 23:22:19 |
![]() | 【人】 七川 惺その手に欲しいものを見出した時、 私を想い出して下さい。 [そうして観客に向かって抑えた声で独白。 まだ観客はいないけどな。 *]この美しさは悪魔のものではない。 ──麻薬のような、王の、器。 (40) 2026/08/12(Wed) 23:25:00 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a5) 2026/08/12(Wed) 23:28:22 |
![]() | 【人】 七川 惺[いつかの、休憩時間。] 「なんか惺君さー。 私達と演る時と、 悠凛君とのシーン、熱量違くない? [これは橋立カンナ。ホントに童顔。 同い年くらいに見えちゃうけど、 芸歴でも舞台歴でも先輩だから、敬語。] ええーっ?そうですか? 前に共演したから、呼吸が合うっていうか。 他の皆さんとは初共演ですし。 「そうかなぁ?」 アン橋立さんとはライバルですからね。 これから負のオーラ出すようがんばりますから。 [それが後に現実になるとは。 舞台の上で、俺バッキンガムはアンに激しく嫉妬する。*] (41) 2026/08/13(Thu) 0:07:25 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛望んだものを望んだように得られる者はそう居ない。 神の代理人たる王の血筋に連なる者とて、 それは同じこと。 足ることを知り、務めを果たすのみです。 [王弟であるリチャードは無論、 バッキンガムも王の血筋を引いている。 それでも、世の道理を動かす術はない。 動かしがたい、この世に産声を上げた巡り合わせの前には。] (43) 2026/08/13(Thu) 0:23:15 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛……貴公は、婚儀を明日に控えた身。 “薔薇の下”での会話は不問にしよう。 [掴んでいた手首から手を離すと、バッキンガムの 肌を刺した一輪を摘み取り、恭しく跪く。 その胸元に、ブーケトニアのように 純白の薔薇を挿してやる。 立ち上がる間際、白い頬につと頬を寄せて] 不遇に倦まず、牙を研いでおくことだ。 時代がいずれ、お前を必要とすることもある。 [鮮血の滲む指に視線を留め、すっと目を細める。 己のために、青き血を流すを厭わぬ男かも知れない。 ──リチャードは、そう考える。 失礼、とマントの長い裾を踊るように翻し、 ゆったりとした足取りで歩み去る。*] (45) 2026/08/13(Thu) 0:40:56 |
![]() | 【人】 七川 惺[「“薔薇の下”での会話は不問にしよう。」 今のアドリブだよな?親父の台本にねーぞ? ここでの会話は特別に不問、だったか。 あ、いけない見惚れちゃ…… まだ滑らかな、年若な頬を撫でられ。 己の力のなさを呪いながら。 胸元に飾られた白薔薇を血濡れた指でなぞる。 ──翻るマント姿を見送る。**] 牙を研いでおこう。 あんたの為に。 いつかの日、“薔薇の下”にて。 秘密を共有できる、大人の力を携えて……。** (46) 2026/08/13(Thu) 1:16:35 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a6) 2026/08/13(Thu) 1:18:28 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[婚儀を控えた花婿に贈るには物騒な餞を囁いた リチャードは、バッキンガムを振り返ることもなく 悠々と歩み去る。 途中、舞台脇上方に設えたバルコニーから こちらを見つめささめきあう娘達に、淡く微笑みかける。 長兄であるエドワード4世のように 好色の素振りはないが、女性に冷淡でもない。 それでも人々の噂は絶えない。>>31 王位継承権が高いということは、 その威光に擦り寄る者も、陥れようとする者も 多いということだ。 侮られてはいけない。 目立ちすぎてもいけない。 秀でていればなおのこと、慎み深く用心すべきだと リチャードは心得ている。] (47) 2026/08/13(Thu) 13:59:16 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[“舞台袖”へと捌けて、ふっと息を吐く。 今はまだ小ホールでの練習だから、 実際にはバルコニーも緞帳もない。] …前とちょっと雰囲気変わったと 思うんですけど、どうでした? [キリの良い所で七川先生に尋ねる。 ついアドリブを幾つか入れてしまった>>46 舞台に慣れてない惺相手に。 惺が即興で返してくれてよかった。 今回はトラブルで稽古の進みが遅れたのに、 役の入りが早いと自分でも感じる。 惺のバッキンガムは、やっぱり雅治さんとは違う。 雅治さんのバッキンガムは、子供時代から強かさがあった。 大人になってからは、老獪さも。 大仰に溜息を吐く惺のバッキンガムを前に“素直な方だ”と 口にし、自然と笑みを零したのはアドリブだった。 “貴方、なら、と思う。” そう囁かれ、よく物を言う眼差しを向けられた時には。 ──この少年が俺に見た夢を、叶えてやりたい。 そんな想いが湧くのを感じた。*] (48) 2026/08/13(Thu) 14:02:22 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[つい別のシーンの事も話し込んでしまって、 休憩をとりそびれた。 俺のお妃様を探しに休憩室に入ると、 惺が同世代の女子数人に囲まれている。>>41 背後から近寄って、話に割って入る。] それはねー、惺が俺のファンだから。 [「ね、惺?」と冗談半分本気半分で同意を求める。 同じ舞台に立つなら、やっぱり他の誰より 俺に魅了されていて欲しい。 “ライバル”とアン王妃役の彼女を呼んだ惺が可愛い。 そこは頑張らなくても自然にできるんじゃないかな?なんて。] カンナちゃん。 スタッフさん呼んでるよ、 次俺らのシーンだって。 [年上の彼女への接し方が気安いのは、 前に学園物のドラマで一緒になった時に、 「芸歴はほぼ一緒だし今はクラスメイトでしょ」と フランクに接して欲しいと言われてたからだ。 彼女が童顔なのもあって、俺らの実年齢をそこまで正確に 把握してないスタッフさんには、同い年位に思われてそう。*] (49) 2026/08/13(Thu) 19:38:22 |
![]() | 【人】 七川 幸臣 ── As you like it ── ──よかったよ。 “素直な方だ。”からの、流れ。 悠凛君の対応能力には舌を巻くものがあるね。 [リチャードの微笑みを見た惺バッキンガムは。 いや、観客も。 その一瞬は慈しみを与えられたような気分になるだろう。 そこから声を落として、静かに。 それから反転して、厳しく演じるのも映える。] 華岡君と相対した時とはまた違って。 惺のバッキンガム登場シーンは まだまだ生意気盛りの子供に見えるからね。 [でかい図体しているのにね、と笑った。*] 丁々発止のやり取りも魅力的だが 少年の夢と、それを包む包容力。 思春期の二年差は、あれくらい隔たりがあってもいい。 “薔薇の下”でと置き換えたのも、 薔薇戦争時代にふさわしいし、浪漫のある響きだ。 (50) 2026/08/13(Thu) 21:58:23 |
![]() | 【人】 七川 幸臣相手によって柔軟に対応を変える、 経験の積み重ねでそれができる役者さんはいるが ……君がフォローが上手いのは昔からだね。 今後とも、よろしく頼むよ。 [まあ、演技面でのことだがね。 主演の君に舞台全般をよろしくというのは、 それも本当のことだが。 リテイクがきかない舞台において。 プロの舞台が初体験の惺のことが、 やはり心配ではあるよ……色々とね。 親心が見え隠れしてしまったかもしれないな。*] (51) 2026/08/13(Thu) 22:12:59 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[七川先生に演技の是非を仰げば、 肯定的な答えが返ってきてほっとする>>50 思い出してきたけど、惺と演るとたまに ペースが崩される感があるんだよな。 結果的にそれはそれで収まるというか、 寧ろ良かったりするんだけど。] そう……、なんかそういうのひっくるめて、 可愛い、んですよね。 [周囲にこちらに注意を向けている人がいないことを 確認してから、ぽつっと漏らす。 やっぱり序盤は調子が狂う、というか。] 前話してたラストシーンも、 バッキンガムの仕上がり見てから 考えた方がいい気もしてて、 [惺の演るバッキンガムの仕上がりが、 俺が構築したリチャードを何がしか 変容させるのかも知れない。] (52) 2026/08/13(Thu) 22:31:49 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[思春期の二歳差の隔たりは、俺も意識した事だった。 七川先生は役者のアドリブも好む方だと知ってはいたけど、 受け入れて貰えて有難い。 相槌に時折お礼を挟みながら、話を聞く。] 上手く合わせていけたらと思って 意識的に変えてる部分はあるんですが、 ……何というか、 あの直向きさと熱意には、 揺さぶられるものがありますね。 [演技に限らずなんですけど。と声を潜めて ひっそりと笑う。 演出家としての顔の奥に、お父さんの顔も ちらりと垣間見えた気がしたから。*] (53) 2026/08/13(Thu) 22:43:00 |
![]() | 【人】 七川 惺[さてアン王妃役のカンナさんらと話していたら] 「それはねー、惺が俺のファンだから。」>>49 [背後から悠凛に声をかけられて、焦ってしまった。 バラすなバラすな。 ……って、それ位バラしているうちに入んないけど。 顔色に出てなきゃいいけど。 ちょ、ふざけて凭れ掛かってくんなよー。] あ、はい。 同級生だった高校時代から 悠凛君のダンスや演技は尊敬してましたから。 [半分外れかかったSHOUの仮面を、慌てて被り直す。] 「えー、仲いいんだね〜」 「時々遊んでる写真、インスタにもあがってるもんね」 [カンナさんとエリザベス役の戸倉理恵さんが 交互にさんざめく。] (54) 2026/08/13(Thu) 22:51:58 |
![]() | 【人】 七川 惺「お店の人に色違いのマフラー買わされたって? 仲良すぎるからなんじゃない?」 「あやしーぃ」 [勿論揶揄われてるだけなんだろうけど。] や、違いますって。 [プラチナリングを嵌めた右手を咄嗟に顔の前で振る。 偶然にも恋人がいますからアピール… になったかな? その恋人が、目の前の悠凛なんだけど。 でも、バレてないと思う。 例え俺の頬が薄く桜色に染まってたって。 じゃれ合って照れてるだけだと見てくれるはず。 だって、さっきのカッコイイ悠凛の演技の後だぞ。 女優さん達、魅了されただろ、どうよ? この後すぐ悠凛の真骨頂、女の子をたらす演技あるし…!*] (55) 2026/08/13(Thu) 23:03:08 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a7) 2026/08/13(Thu) 23:06:09 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛──Take up the sword again, or take up me.── [早くに父王を亡くしたリチャードは、ウォリック伯の城で 彼の庇護と騎士の薫陶を受けて育った。 共に野で遊び馬を駆った、ウォリック伯の娘のアン。 長じてランカスター家のエドワード王太子の妻となるも、 父は兄王に討たれ、夫はリチャードの率いる軍に殺された。 彼女は今や、イングランドで最も高貴な捕虜だ。 莫大な財産と貴人の称号を持つ寡婦でもある。] ──…どうか、今だけ。 昔のように“我が君”と呼ぶことをお許し下さい。 私の罪は、決して許されざるもの。 貴女から愛する人を奪ってしまった。 美しい貴女が、もう誰かの妃ではない事に歓喜する この卑しき心も、許されるものではない。 罪深きこの心臓を、どうか。 貴女の手で貫いて下さい。 私の血一滴までを以て、贖いを。 [彼女を幽閉する塔の上、寝台に腰かけるアンの傍に 抜き身の剣を安置し、自分の胸をはだけて足元に跪く。] (57) 2026/08/13(Thu) 23:35:19 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛これは元より、貴女のものです。 御父君の城で貴女を見知って以来、 ただ御身一つに捧げてまいりました。 剣をお取りください、我が君。 [剣を拾い上げたアンの震える手は、それ以上動かない。 強張った顔には、躊躇いと迷いが見てとれる。 彼女を見上げるリチャードの瞳が、 眩しいものを耐えて見つめるようにそっと細まる。] ……願わくば、私のこの手を。 [押し殺した声には、一途な熱が滲む。 苦悩する男の最期の哀願。 アンの手から剣が床へと滑り落ちる音が、 その答えだった。*] (58) 2026/08/13(Thu) 23:41:43 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[嫋やかな手首を男の掌で捕らえ、 取り零した剣の代わりに自分の手を握らせる。 思慕と崇拝を籠めた眼差しで、 陶然と彼女を見つめること暫し。 片腕で抱き寄せた背を庇いながら、 寝台へと押し倒し──── というところで、一旦シーンは中断される。 寝台のセットがないからね、まだ。 悪ふざけして、腕の中でオーバースウェイのように くっと撓らせた彼女の身体を引き戻す。 彼女との結婚式では、ワルツのシーンもある。] … あれ、 [惺だ。まだ呼ばれるタイミングじゃなくない?>>56 「どうかした?」と腕の中でカンナちゃんが見上げてくる。] や。見学のひとがね、 [気まずい。恋人が現場に居んの、気まずい。 そっと彼女の身体を離して、ホール後方に軽く手を振った。*] (59) 2026/08/13(Thu) 23:57:04 |
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