【独】 焦爛 フジノ>タマオは、布を開き、その中身を床に転がし直した。ころん、鮮やかな翡翠を閉じ込めた目玉がひとつ。 転がすな!!!!!!!!!!!!! (-4) 2021/07/04(Sun) 21:08:43 |
【独】 流転 タマオ皆に見せてくれると思ったんだけど隠されちゃった。からとりあえず転がし直しておいたよ! アンタの思考回路どうなっているのかしら、後先考えないねぇっ!!!! (-5) 2021/07/04(Sun) 21:11:29 |
【人】 諦念 セナハラきつい消毒液の臭いを纏った男が、重い足取りで歩いている。 目指す先は己が寝泊りをしている宿直室だった。 老いとは恐ろしい。 できる事は増えているはずなのに、 できない事はそれを上回る速さで増えていく。 未だやるべき事は残っている。 しかし一度、身体を休めたかった。 (0) 2021/07/04(Sun) 21:17:20 |
【見】 流転 タマオ タマオは布を軽くはたいた。転がる球体は点々と血の跡を残していく。不思議なことに、目玉を包んでいた小さなタオルには赤い染みはない。床に置かれたために埃が少しついたやもという程度か。 「……洗って返すべきだろうか」 気にするところ若干ズレているんだよなぁ。 (@1) 2021/07/04(Sun) 21:23:21 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「タマオさん」 あなたはあのとき首を横に振ったが、 男は一歩あなたに近づいた。 確かに見えていた、あなたが見えている。 亡くなったはずなのに、姿が見えている。 「あなたはどうして死んでしまったんですか? たった少ししかたっていないのに。 ……いえ、すみません、話したくなければ結構です。 ただ、……今、私は、死に方を探しています。 だから、聞きたくなりました」 りんと通った声がたった一人の空間に響いた。 (-6) 2021/07/04(Sun) 21:24:20 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「言ってたかァ……? ――マ、人様に命捨てさせようとしてンだ。 おれが死ななきゃうそだろう」 首を傾げたが、よく分からなかった。 気を取り直す様に顔を上げ、至極当然の答えを告げて。 「ンなことより、自負って、お前サン。 恨みでも買ってんのかい。やっぱりこえェひとかなァ」 (-7) 2021/07/04(Sun) 21:32:08 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「? その理屈はよくわかりませんが。 あなたがそう思うのでしたら。 応援はしませんが止めませんよ」 気は乗りません。相も変わらず。 「恨み? あなた達のような方からは買っていると思いますよ。 私の主人は裕福層で、あまり徴兵を逃れ、商いが成功し、 満足とはいかなくとも不満の無い生活をしてきました。 私にとっては、ですが。 他の人にとっては、贅沢といえることでは無いでしょうか? と、日々思っています」 (-8) 2021/07/04(Sun) 21:45:05 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「……?」 声を掛けられ、自身の身体を確認するように眺めた。納得するようにひとつ頷き、あなたに向き直る。 「本官は銃に撃たれて死にました。戦前のことです。 仔細は記憶しておりませんが、東京駅だったと思います」 今現在の己を認識できているというのなら、これは隠す内容ではない。思わぬところで露見してしまった。先のあれは気のせいで済まされたかと思ったのだが、そうでもなかったらしい。 「己は銃を所持していない為、あなたに同じ死に方は させられないが、他の死に方なら提供出来ないこともない。 と言っても、可能なだけで今現在試行する気はありません」 きっと目の前の人物にとっては突拍子もないことを並べているのだろうなと考えるが、こうなると妙な言い訳を立てるのも正直なところ面倒だ。 「己のように死後に突飛な存在になることなぞ稀ですよ。 あなたは何を理由に死に方を探しているのですか?」 幽霊になりたいが理由なら不確実だからやめた方がいいと思うよ。 (-9) 2021/07/04(Sun) 21:57:07 |
【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラこれはあなたが準備を終えて手術室へ戻ってきた頃── メイジは、ニエカワを前にただ茫然と突っ立っていた。 「──……セナさん、薬は飲ませておいたよ。 ちゃんと眠ってるみたい」 メイジは、薄らと笑みを浮かべながら振り返った。 目だけが、笑っていない。 友達は、一度己が手にかけようとして、 結局やめてしまった。 余計に苦しめるだけだと。 彼はまだ、眠っている。 /* ニエカワくんとのロール、たぶんきりのいいとこまでいったので、……独断で殺しまではしてないことをお知らせしておくわ (-10) 2021/07/04(Sun) 22:06:02 |
【独】 流転 タマオ己も望んで幽霊になったわけじゃないし、死んだ人全員幽霊になるわけじゃないよ(善意の情報提示 ツッコむ所もっと他にあると思うわタマオ。 (-11) 2021/07/04(Sun) 22:20:34 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「はじめから、でしたか?」 翡翠が落とされたあの状況から、あなたがこの場で死んだと勘違いをした。 少なくともここで何かがあったか、……死に至るほどの病気など持っていたか。 どちらとも外れていたようだったが。 「拳銃が楽ではありそうでしたね、少し残念です。 理由ですか? 取引に私の命を商品に、対価を支払われた方がいます。 だから、死に方を、探しています。 事故の方が周りに見つからなくて良いでしょうか? なんせ、経験したことがありませんから」 男は、あなたのようになりたいとは、考えたことはありません。 (-12) 2021/07/04(Sun) 22:27:52 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ「……そう、ですか。安心しました」 それは薬が効いている事に対してか、 貴方が殺めなかったことに対してか。 眠るニエカワを抱き抱えると、手術台へ乗せる。 ポケットから取り出したのは、古いラベルの薬だった。 英語で書かれた機械へ薬を仕込み、管の付いたマスクを口元に被せていく。 「ここのツマミで濃度の調節ができます。 色々書いてありますが、最大にすれば大丈夫です」 どうせ殺すのだから。 感情を殺した、冷たい抑揚の言葉を連ねていく。 ──が、ふと。 「もしメイジくんさえ良ければ、ですけど。 きみの頭を撫でても良いですか?」 柔和な声が、貴方の鼓膜を揺らした。 /* お疲れ様よ、ほんとに……!! (-13) 2021/07/04(Sun) 22:34:03 |
【独】 諦念 セナハラ私は今慌てて吸入麻酔薬の歴史を調べていました 日本だと昭和25年っぽいですね 田舎の病院にあるかは微妙なとこです (なので輸入品のお古ということにした) (-14) 2021/07/04(Sun) 22:36:02 |
【人】 焦爛 フジノ今日も、静かに座っていた。 動き回らず、ただ静かに。 そうしないとお腹が、空いてしまいそうだったから。 雨戸の向こうから聞こえる音は、まだまだ止みそうにない。 (1) 2021/07/04(Sun) 22:38:34 |
【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラあなたの一挙一動を、手術台へ乗せられるニエカワを 知らない機械を、古いラベルの薬を、管のついたマスクを 突っ立ったまま、瞬きもせずに、眺めている。 感情のない説明にただひとつ、首だけで頷いて 「……え?」 やさしげな声にはっと目が覚めたように 丸くした目が瞬き、あなたを見上げた。 「いいけど……なんで?」 (-15) 2021/07/04(Sun) 23:18:27 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ「……はは、なんででしょうね」 渇いた笑いが手術室に響く。本当はわかっていた。 大きな手がそっと貴方の頭に乗る。 包帯の巻かれた箇所を触れないように。 隠れているかもしれない痣を刺激しないように。 撫でるというよりは、なぞるような力加減だった。 「よく、頑張りました」 どうかこの慈愛にも似た想いが伝わらない様にと、願った。 そんな資格は、自分に無いのだから。 (-16) 2021/07/04(Sun) 23:36:25 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク「うん、メイジ。メイジ アキラだよ。 ……理由? それだけでいいんだ」 メイジは足をぶらぶらと揺らしながら、床を見つめている。 なにをどう話すべきか、考えているようだった。 "取引"をしたのだ、誠実に話すべきだろうかと。 その目はただただ、遠くを見つめている。→ (-18) 2021/07/05(Mon) 0:15:24 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「はい、はじめからです」 あなたはタマオの思惑通りに事を受け取ってくれていたらしい。あなたが生きている状態で彼の姿が見えるのは、彼としても想定外だったが。 (-19) 2021/07/05(Mon) 0:23:13 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「己はこの村に来た時から 身体を持たない故、飢えを満たす肉になれない。 誕生日を理由に生者に必要な食料を分け与えられたくもない。 痕跡を残さずふらと消えて、探す労力を割かれたくもない。 かといって霊であったと説明するのも正直面倒だ」 死体を残さず、死んだと思われればと」 食肉にする話が出ていないのなら、含まれていないと思う」 あなたは肉になる気はありますか? 知識ですが、それなりに処理をします。 おけば死んだ事実は分かり易いと思います。 見つかるように意図しなければ見つけ辛いです。 書き置きを残すのも選択肢かと。 適当な大きさにして外に捨てようと思う」 殺す算段を立てながら、一先ず死亡後の処理についての見解を述べた。殺し方にも関わってくるので。 (-20) 2021/07/05(Mon) 0:23:19 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク ああ。語る内に上へ向いていた視線をあなたに戻した。 「試行する気はないと先に言ったが、実はそうでもない。 己はあなたに過剰に商品を提供されたと思っている」 タマオが求めたのは、おめでとうの一言だけだった。 「後払いは受け付けないか?」 (-21) 2021/07/05(Mon) 0:23:59 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク「……痛いのはね、このへんかな。 病気とかじゃなくても、そういうこと、あるでしょ?」 メイジは胸に手を当てた。嘘ではない。 「つらいのはね、今かも」 メイジは、膝を抱えた。嘘ではない。 「逃れたいのも、今」 そのまま膝に顔を伏せた。嘘ではない。 「あーでも、薬よりも、食料のほうがほしかったかも ずっと、おなかすいてるもん」 けど取引をしたのは薬なので、薬はきっちり受け取る。 おはじきはやっぱりだめかーと、へらり笑った。 (-22) 2021/07/05(Mon) 0:30:11 |
【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラメイジは、ぴくりともせず、大人しく撫でられていた。 もう、頭を撫でられるような子どもではないけれど、 ……ないけれど、どうしてだろう、視界がじわりと滲んで ぷつりと糸が切れたように、ほろほろと零れる。 「……あ……」 あなたの手つきがやさしいからだろうか。 囁かれた言葉が耳に入ったからだろうか。 メイジにはよくわからなかった。 「……………おれ……、……」 俯いて、消え入りそうな声でつぶやく。 それはうまく言葉にはならず、 メイジは、すがるようにあなたの白衣を掴んだ。 (-24) 2021/07/05(Mon) 6:34:59 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「払いすぎましたか、すみません。 渡すものに制限はされていなかったものですから。 いえ、商品ではなかったんです。 私の、個人的資産になりますねあの言葉は」 それはそうと、受け付けはします。 少しだけ、不安になりましたが。 「気が進みませんよね、すみません。 楽に死ねるとは考えていないんです。 できるだけ、早く死んであげた方が良いと悩んでいまして、 ……頼ってしまいました。 肉にはなれますが私、美味しいでしょうか。 具合を悪くする方が増えないかが心配です。 人間を食べたことがないからですね、 少なくとも病気を持っていないのが幸いだと思います」 淡々と、あまり悲しくないように告げる。 誰かのため、という義務感も薄いように思える。 ただ、言われたことをこなしていくような。 最低限それに伴う影響は気遣っているようだ。 (-25) 2021/07/05(Mon) 9:51:29 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジあなたのそばにしゃがみこんだ。 顔は上げてもらわなければ見られない。 「……何から逃げたいのですか? 病からですか、悩みごとがありましたか」 言葉は、あなたの不調を心配する。 随分と、抑揚がないが。 「満たされない、今の環境にですか? すみません、あなたの事情を私は知らないのです」 無責任だと、思っている。 目の前の少年が何を求めているのかわからないままに心を聞いている。 「……心を病んでいるのでしたら、なにか聞くことだけはできるでしょうか」 一つ、提案できることはあったが少年の言葉を聞くことにした。 何が辛いかを、教えてくれるのならば知れるに越したことはない。 (-26) 2021/07/05(Mon) 10:18:36 |
【人】 商人 ミロクいつかの時間。 男は大股で一人の少年を探している。 先日男と一番はじめに取引をした、 熱に浮かされたあの少年だ。 男は、少年から対価をもらった。 品物を欲する目的を知っていた。 だからこそ、姿が見えなくなった今行方を探していた。 人の少ない病院内だ、すぐに見つかるだろう。 そう思って、歩みを進めた。 (2) 2021/07/05(Mon) 10:30:52 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「謝られることは何も。良い物をいただきました」 己は目の前の彼の区分はいまいち理解に及ばないが、少なくともカフェーの女給らと違い、言葉を商品にしていなかったのやもと考えた。己も言葉それ自体よりも、発音する労力を要求したつもりだったし。取引って難しい。 「肉は、ないよりマシ程度の味でしょうね。 己も精肉の手練れというわけでなく、食後の具合の よしあしを保証できない。考慮しないこととしよう」 不安ならやめとこ。己も不安だし。 「して、何に気が進まないと言うのでしょう? 殺人に関して言えば己は今更なことであるし… …楽に死にたいと考えるのが人情では? 苦しんで死にたいと言うのなら、それはそれで考えますが」 拷問の場に居合わせた時のことを思い出している。無表情だ。 (-27) 2021/07/05(Mon) 11:14:38 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ「……良かった。 もう泣けないのかと、思ってました」 今手術台に横たわる彼にも、 ほんの少し前、同じ事をされた。 掴まれた白衣を振り払う事はなく、今度は背中を撫でる。 「人を殺す事は、……怖い事です。 悲しい事です。悔しい事です。つらい事です。 その気持ちにね、嘘は吐かないでほしくて。 ここを出た後、また人を殺めない為に。 一度傷付ける事に慣れると、 感覚が麻痺してしまいますから」 きみの父親のように。 言外にそう滲ませて、男は自らにも言い聞かせた。 (-28) 2021/07/05(Mon) 11:15:43 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク 止められないならそれでいいや、と流すことにした。 単純な理屈だと思うんだけどなァ。 「フゥン、そういうモンかねェ」 他人事の相槌。 外の贅沢を羨むことはあれど、恨む由は無い。 男はそう考えている。 それから、商人の腰掛けるベッドに近づき。 手を掴んで掌を仰向けさせ、そこにポトリと一つ落とす。 白く光る、小さな石。 「ハナシだけってのも味気なかろ。 イチバン好きな色は白で違いなかったか」 (-29) 2021/07/05(Mon) 11:18:55 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ/* 調理実習が終わった後時空として、 干しアユミさんを表で配ってくるわ。 食べるか否かはお任せするわよ! (-30) 2021/07/05(Mon) 11:18:57 |
【人】 諦念 セナハラ宿直室で一眠りした後のこと。 男は、調理室にいた。 調理台には 干し肉が並んでいる。 一夜干しのようだ。弱火でじっくりと焼いていく。 塩と胡椒と、何かの焼かれる匂いが漂った。 /* 察して…… (3) 2021/07/05(Mon) 11:29:50 |
【見】 流転 タマオ フジノが寝床に使っている部屋に勝手に侵入し、洗ったタオルを干した。洗濯バサミちょんちょん。乾いた状態になる頃には返せるかも怪しいと思ったので。 タマオは洗濯上手でしたか?(7)0n10 0:むしろ汚れが増えた 3:標準 10:完璧 (@2) 2021/07/05(Mon) 11:37:44 |
タマオは、洗濯も結構上手だった。 (t2) 2021/07/05(Mon) 11:39:06 |
セナハラは、懐かしい臭いに顔を顰めた。 (a0) 2021/07/05(Mon) 11:40:52 |
【人】 商人 ミロク>>1 フジノ 「ごきげんよう。フジノさん。 突然ですが、げーむをしませんか? 隠して欲しいものがあります。 決して誰にも、見つからないようにしてください。 仲のいい友人にも、恩を覚えている医者にも。 取引をした大人にもです」 その日あなたの前に男はやってきた。 そう、あなたに告げて、包みを渡す。 服の中に隠し続けるには少しかさばるような何か。 そして、内緒話をあなたの耳元で囁いた。 「隠したら、戻ってきて少しの間お話をしましょう。 その後で、私が探しに行きます。 見つからなかったら、あなたのかちです。 見つけられたら、私のかちです」 「かんたんなげーむでしょう?」 (4) 2021/07/05(Mon) 11:47:46 |
【秘】 商人 ミロク → 焦爛 フジノ渡されたのは魚肉の缶詰だ。 それと、男があのとき落としたお茶の缶。 「缶詰はあけたら、できるだけ2日以内に。 一口食べて、長く噛んで、ゆっくりと。 一度の食事で少量ずつ。 一定の時間をあけて次を取ること」 「筒には、"薬"が入っています。 ですが身重の方が飲むべきくすりではありません。 高値で取り扱われ巷では【阿片】と名前がついています。 お金に、なります。 この田舎では金銭に値する価値にはなりませんが、 ……その先で役に立つことでしょう」 (-34) 2021/07/05(Mon) 11:49:08 |
【墓】 発熱 ニエカワ体が軽い…… いつものように熱っぽい気がするのに、だるさも苦しさもない。 そうしてただぼんやりしていたら、なんとなくわかった。 自分は死んでしまったんだと。 こんな体だ…いつかこういう日は来るだろうと覚悟はしてたけど、未練がないわけではない。 死ぬ前に伝えたいことがあった。 ありがとうとか、ごめんとか……ほかにも色々……。 ──自分の最後を看取ってくれたのは誰だったのだろう。 (+0) 2021/07/05(Mon) 11:52:36 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ*/ 最終的にはバラして同じことになるわ。 時間が無さそうだったので、 ニエカワくんを殺した後って体でお肉を配ってます! メイジくんとのロールが一段落したら、狼窓でニエカワくんの調理実習をする予定よ…… 看取ったのは狼二人ってことになるかしらね…… (-41) 2021/07/05(Mon) 12:03:45 |
フジノは、目覚めると同時に干されたタオルを見た。不法侵入されてる………… (a1) 2021/07/05(Mon) 12:32:14 |
【墓】 発熱 ニエカワぼんやりと揺蕩う記憶を手繰る アキラと話してる途中で、薬を飲んで寝てしまって……そのあとは……? 眠っていて覚えているはずのない映像が浮かんでくる。 手術室に寝かされている自分…… それに触れる二つの影…… 流れる血…削がれる肉……… ああそうだ。 俺は見ていたんだ。 自分の体が解体されていく様を―― (+1) 2021/07/05(Mon) 12:34:38 |
【墓】 発熱 ニエカワ「…あは…………アハハ……!」 思わず笑いが込み上げてしまった。 セナハラさんが言ってた"食料"は自分の事だったのか。 「そっか……そっかぁ……」 (+2) 2021/07/05(Mon) 12:37:41 |
【墓】 発熱 ニエカワ最初から、"食料"にする人間を決めていたのだろうか……? ここにいる人達の中で最も死に近いのは自分だ。 誰かを殺さなきゃいけないなら、選ばれるのは必然ともいえる。 アキラもすべて知ってたんだろう。 友達と言ってくれたのも、油断させるための嘘だったのかな……。 「──言ってくれたらよかったのに…」 嘘で塗り固めなくたって、大好きな二人のためなら殺されたってよかった。 (+3) 2021/07/05(Mon) 12:48:32 |
【墓】 発熱 ニエカワセナハラさんとお弁当をもってピクニックに行こうといった。 アキラも元気になったらトウキョウにいこうって。 全部全部、俺を慰めるための嘘。 でも……二人にとってはその場限りの嘘でも、自分にとっては大切な約束だ。 「でも……約束は、約束……だからね……」 (+4) 2021/07/05(Mon) 12:55:29 |
【墓】 発熱 ニエカワ噎せ返る血の匂いが染みついた手術室を一瞥して、 やがてぺたぺたと、自分の病室へと戻っていく。 その顔はどこかすっきりとしていた。 (+5) 2021/07/05(Mon) 12:58:59 |
【独】 被虐 メイジ嘘じゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!! お前はマイフレンド!!!オレのために死んでくれたマイフレンドだよ!!!! (-48) 2021/07/05(Mon) 13:12:24 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「今のこの環境で一番肥えているのは私ですが。 そうですね」 人間の精肉など考えたことが無かった。 丁寧に加工できる技術があるのなら一考。 「タマオさんの誕生日を祝う人間が減ってしまいます。 他の方に、早々頼むことはしないでしょう?」 いくつか考えて、一番自分が納得する答えを出した。 (-50) 2021/07/05(Mon) 13:21:48 |
【独】 商人 ミロク/* 狼予想、ロクとセナハラだったんですけど外れましたね。 誰だろう、これ。 残り、【骸糾問】、【連れ星】、【恋未練】、【人魂】 え? 全然わからん。まったくわからん。何? ロクが骸糾問? ニエカワが恋未練? フジノが連れ星? 大体そんな感じ〜しかわから〜ん☆ (-51) 2021/07/05(Mon) 13:29:42 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「……いただけませんよ? 話したでしょう、都会にいけば、路銀もなるでしょう。 靴磨きなどからでも働き口は開いています。 私がロクさんから金銭として受け取ることが出来ないだけで、 価値がある物には変わりませんから。 あなたが手に入れた証を大事にしてください」 味気なく、色の無い態度と声色で。淡々と理由を連ねた。 しばらく眺めて、握ることも無くあなたに返そうとする。 「 はい、白い色は好きです 」あなたは何色が好きですか。 問いかけたら、話が続いてしまいそうなので。 私は言葉を止めました。 (-52) 2021/07/05(Mon) 13:59:14 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「ニエカワさん、いますか―――?」 高熱の患者の病室に訪れ気配を探す。 いくらか歩き回ったが、散歩していただけなら、 この病室に戻ってくるだろうと思ったからだ。 「あれから、体調はどうでしょうか ……あまり姿を見かけなかったので」 (-53) 2021/07/05(Mon) 14:06:21 |
【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラ背中を撫でられる感覚に少し安らぎを覚えた それはなんだか、遠いようで、懐かしい。 あなたの肩に額を押しつけて、嗚咽する。 「…………うん……」 泣くのはずっと我慢していた。 たぶんそれは癖のようなもので 今の自分にそうする資格もないと思っていたし 一度泣いたら駄目になりそうだったからだ。 「……オレさ、………リョウに嘘ばっか吐いちゃったな…… なにが、約束だ…………なにが友達だよ………」 しばらく、手術室に静かな嗚咽が響いていた。 まだやることはある。 やがて、息を吐いて、ごしごしと涙を拭う。 …………自分がそうすると選んだことだ。 (-54) 2021/07/05(Mon) 14:54:41 |
【人】 被虐 メイジこれはまだ"肉"の焼ける匂いがする少し前の時間。 二階からふらりと降りてきたメイジ その顔色は、疲弊したように悪い。 「────ねえ、誰か、リョウ見かけてない?」 ニエカワのことをそう呼んでいる。 メイジは最近、彼と友達になった。 友達が友達を心配するのは当然だ。 「病室に見当たらないんだ」 「昨日すごい調子が悪そうだったし そんなフラフラ出歩くはずは──…………」 だんだんと消え入りそうになっていく言葉 メイジには霊的存在は、見えない、聞こえない。 そしてまたどこかへふらりと、歩き出す。 (11) 2021/07/05(Mon) 14:59:45 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「“次”に期待します。聞くつもりがないと あなたに言ったのは、今回に関してだけであるので」 タマオはこの村の生まれではない。 「ひととせも留まらぬ己からすれば、一度があればそれで十分だ」 誕生日の文化も、タマオにとっては後付けのものだ。 この夏の時期に生まれたことは本当だった。 「故に、そう心配せずとも構わない」 憂うことなぞありませんよ!感を空気に滲ませている。 (-57) 2021/07/05(Mon) 15:08:50 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ「うん、僕も、……彼に、嘘吐いちゃいました」 出かける約束をした。卵焼きを作ると言った。 叶わない未来だと知りながら。 涙を拭った貴方の頭を、もう一度撫でてから手を離す。 あの日壕の中で笑った父の気持ちが、今ならわかる気がした。 「────始め、ますか」 それは、冷たく あろうとした 、抑揚の無い声だった。 (-58) 2021/07/05(Mon) 15:27:24 |
タマオは、この山に猿が住んでいたことを初めて聞いたし、それを事実と受け取った。 (t3) 2021/07/05(Mon) 15:30:34 |
【赤】 諦念 セナハラ心拍数を示す線が動かなくなった。 計測を止め、手術台の上部にある照明を点ける。 ブリキのバケツを幾つか持って来ると、台の下に置く。 「……まずは手足から外していきましょうか。 関節にメスを入れると、すんなり切れます。 包丁や普通の刃物では上手く切れないので、 必ずメスを使ってください」 鈍く光る銀色が、まだ温もりの残る肌に触れる。 ──が、ふと気付いたのか、 「…………」 白い三角巾を遺体の顔にかけた。 人間だったものを小さくしていく姿は、やはり手馴れている。 切り口を下にしてバケツに入れていく。 血が吹き出るというよりは、滲み出るといった表現が近いだろうか。 死んだ生き物は激しく出血しない。 (*0) 2021/07/05(Mon) 15:41:59 |
【独】 被虐 メイジところで、約束だから……なに!????? オレかセナハラさん墓下から投票されんの???? 幽霊になって一緒にトーキョーに行くのも やぶさかではなくなってきたな。 オレ死んだら幽霊なる気あんまないけど………… そう、死人に口なし (-60) 2021/07/05(Mon) 16:00:15 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク近づかれる気配に一瞬びくりとした。 目だけ見える程度に、少しだけ顔を上げ 見開いた緑色が、あなたを伺うように見つめている。 できたばかりの傷を、包帯の上から擦った。 心配するような言葉をかけられても、本心かまではわからない。 メイジには、目の前の大人が信用できるかまだわからなかった。 「……今の環境、いつ助けが来るか、わかんないし。 それに、食料だって、足りるかわかんないんでしょ……」 少なくとも病院の食料事情は知っているらしい口ぶり。 「ミロクさんはオレより大人だから 食べ物の大事さは、オレよりわかってるでしょ」 「はやく、ここから出たい……」 この言葉は、本心から口にしている。 (-61) 2021/07/05(Mon) 16:13:50 |
タマオは、包丁のある場所を確認した。 (t4) 2021/07/05(Mon) 16:15:54 |
タマオは、メスのある場所を確認した。 (t5) 2021/07/05(Mon) 16:16:10 |
タマオは、斧のある場所を確認した。 (t6) 2021/07/05(Mon) 16:16:24 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ 麻酔のある場所も確認したが、己は扱いを心得ていない。後のことを気にしないのだから、経口で扱える睡眠薬の類でも構わないのだろうか。ここを離れたらまた学ぶとしよう。 (-62) 2021/07/05(Mon) 16:25:33 |
【独】 流転 タマオニエカワくんのロールに殴られたらしいセナハラの独り言早く見てぇわね。当方は叶えられないことがわかってされていた未来の約束とその受け取りかたににっこりしました。 ニエカワくんいいこなんよ……………熱ひいたわね…… (-63) 2021/07/05(Mon) 16:30:29 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「……………いるよ」 霊感が強ければ病室のベッドあたりになにかがいることにきがつくかもしれない。 然しその気配は弱くほとんど姿は見えないだろう。 (-65) 2021/07/05(Mon) 17:19:33 |
タマオは、工具箱を置き、バケツを手に取った。 (t7) 2021/07/05(Mon) 18:44:10 |
タマオは、雑巾をいっぱいに入れて戻って来れば、こう、がんばって鍵を開けて部屋に入った。 (t8) 2021/07/05(Mon) 18:44:22 |
タマオは、雨漏り箇所の補修をした。27 (t9) 2021/07/05(Mon) 18:44:35 |
タマオは、(´・ω・`) (t10) 2021/07/05(Mon) 18:45:40 |
タマオは、雨漏り箇所の下にバケツを置き、床の水を掃除した。 (t11) 2021/07/05(Mon) 18:48:19 |
【赤】 被虐 メイジ薄暗い手術室の中で、照らされる照明が嫌に眩しい。 メイジは泣き腫らした目を細めた。 かつて"友達"と呼んだ──本当にそう思っていた。 それを目の前にして、息を呑む。 もう、動くことはない、声を聞くこともできない。 「……これ、本当に死んでるんだ………」 布がかけられた顔を一瞥して、ぽつりと零れる言葉。 そう思うと、夏だというのに悪寒がした。 死体を見ると恐怖を感じる。 自分の死を連想させるから── やっぱり、自分は死にたくないんだ。 (*1) 2021/07/05(Mon) 19:41:45 |
【赤】 被虐 メイジ説明を聞きながら、刃物が肌に食い込むのを顔を顰めて見た。 思わず目を逸らしそうになったのを堪える。 ちゃんと見ていなければ、覚えられない。 「……っ……」 血の臭いが鼻孔を刺激する。 一度口元を押さえたが、震える手を押し殺してメスを握る。 「……オレだって……やってやる……」 「(嫌だ、やりたくない、嫌だ……)」 そうして、ふいに触れた手は、まだあたたかくて苦しくなる。 照明に反射し、きらめく刃物を意を消して見つめ そして、肌に当てる──見様見真似だった。 「……、……ごめん」 メイジは思い出す。刃物が人に食い込む時の感触を。 メイジは、覚える。人を切る時の感触を。 (*2) 2021/07/05(Mon) 19:48:50 |
【赤】 被虐 メイジ「ねえ、これって、どの部分を食べるの……」 バラバラになっていくのを見つめながら尋ねる。 以前やった時は、もう食肉としか見えなかったし どの部分かも聞く余裕もなかった。 (*3) 2021/07/05(Mon) 19:49:45 |
タマオは、二階の部屋を順繰りにすり抜けていった。雨漏りの確認だ。 (t12) 2021/07/05(Mon) 20:16:50 |
【秘】 流転 タマオ → 発熱 ニエカワ 二階の一番奥の個室。用がなければ赴かないその場所に、隣の部屋がある方の壁からひょっこりと顔を出した。雨漏りしていないかなの確認だ。タマオは部屋の主がもうこの世にいないことを知っている。 (-69) 2021/07/05(Mon) 20:17:13 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「うわっゆうれいだ」 こちらも幽霊なのだが、まだなり立てで自覚がないのか。 壁から出てきた顔に人間のような反応をした。 (-70) 2021/07/05(Mon) 20:28:18 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「……もし、かして。 しん、でしまいましたか? どうして」 か弱く聞こえてくる声に、”見えにくい姿”。 いくつもの心霊現象を見てきた中で明確に見たのはいつぶりだっただろう。 「ニエカワさん、……助けられなくて、すみません。 病気が悪化でも、したんですか?」 (-71) 2021/07/05(Mon) 20:36:44 |
ミロクは、【肉】を食べに行かなかった。 (a2) 2021/07/05(Mon) 20:37:22 |
【秘】 流転 タマオ → 発熱 ニエカワ「あ」 間の抜けた声が漏れた。人がいると思っていなかったので。 「はい、本官は幽霊です。あなたもですよ。 熱はまだ引いていませんか?」 中途半端に壁抜けしていた状態から移動して、きちんと部屋に全身をおいて問いかけた。 「死ぬ前の状態を引き継ぐか、健康になるかはまちまちだが… …あなたは如何様なものだろう?」 昨日今日に死んだ者の物言いではないように思える。あなたはそういえば、この小さな山村で“玉青”という姓の人間を、彼の他に知らない。彼はいつの間にか“村生まれ村育ちの駐在警官”としてここにいた。 (-72) 2021/07/05(Mon) 20:56:39 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「……次、ですか。 次はどこに行くんでしょうね」 生きていないだけで生きてる人間と同じようなものだろうか。 男にはわからなかったが少なくとも、意識をしないで欲しいという警備員の意思は受け取った。 「では、どうしましょう……ひと思いに、と言いたい、です。 怖い物は、怖いので。あまり苦しみたくありません。 ですが、逃げ切れてしまうような体験も恐ろしいので……。 首を切ってもらうのが良いでしょうか。 ああでも怖がらせたくは無い。 物を持てるんですよね、でしたら、頼みたいことはいくつか」 ひとつ。物理的に、出血多量になるように。 ひとつ。あまり肉の断面が見えるような傷は嫌。 ひとつ。自分の借りている病室に死体を残して欲しい。 ひとつ。手紙代わりのものを渡して欲しい。 「少し、話したいことがあるので一度離れますが。 そのあと、またあなたの前に現れたら引き受けてくれますか」 (-73) 2021/07/05(Mon) 20:57:22 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「これは"取引"ではありません。 ……ここからでたら何をしたいですか? あなた達は、食料難だけさけることが出来たら助かるんでしょうか」 どうですか、と取り出すのは魚肉の缶詰とじゅーす。 どちらも常温で、じゅーすに至ってはこの頃ではあまり見られないのでわからないかもしれない。 冷やす習慣がまだあまり少ないからだ。 「食べますか。 理由は、あまり聞かないでもらえたらと、思います。 強いて言えば子供が好きなんです。学生が。 でも、こういった時に贔屓をしてしまうと諍いが起こります。 少しの人間にしか行き渡らない配給はあるべきではないです。 正しい価値で取引をしなければ不平等を起こします。 私は、あなたに価値を感じました。 さし出せるものを与える役目が大人としてあります。 条件があるのならば。 先程のことに次いで内緒ごとにして欲しいことです」 (-74) 2021/07/05(Mon) 21:08:08 |
【赤】 諦念 セナハラ「概ね食べられます。 しかし内臓は傷みやすいので今回は避けます。 ……申し訳ないですけれど」 手足を切り終えれば、後は胴体を残すのみとなる。 胸にメスを入れようとして、ぴたりと手を止める。 特に吐く人間が多い段階であることを、思い出したからだった。 「ここから先は他の動物と似てますね。 骨を折るようにして広げて、臓器を取り出して、」 どうせ吐いた所で、胃は空だろう。 ……むしろ、そうしてほしかった。 そしてここから逃げ出してほしいと、未だに思っている。 胸の皮膚を切ると、血だらけの手で包丁に持ち替えた。 (*4) 2021/07/05(Mon) 21:08:13 |
【赤】 諦念 セナハラ包丁で狙いを定め、肋骨を折るように切っていく。 ……たとえ貴方が吐いたとしても、泣いたとしても、 手を休めることはないだろう。 「……っ、」 両開き戸を開けるように、力を込めて肋骨を開いた。 内臓を取り出し、バケツに落としていく。 暫くすれば、以前貴方が見たような──食肉の姿になる。 (*5) 2021/07/05(Mon) 21:09:43 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「熱……ない状態ってあんまり経験したことなくて だからたぶん死んでもこんな感じなんだと思う…… でも苦しくないから、大丈夫……です」 顔だけだったからよくわからんかったが、一人称から警官の幽霊だと察することができた。 けれど、幼い頃から入退院を繰り返して自宅と病院ぐらいしかよくわからない少年は、タマオという人物にも心当たりがない。 病院に避難してきた人の中にいたような気がする……ぐらいだ。 「警察の人も、セナハラさんに殺されたの?」 (-75) 2021/07/05(Mon) 21:30:10 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「うん……そうみたい。 でも苦しまなかったのは、きっとセナハラさんのおかげ」 貴方にゆっくりとニエカワ少年らしき影が貴方一歩、一歩と近寄ってくる。 「いいんだ……俺が死んで皆が助かるなら。 どうせ、病気でそんなに長くは生きられなかっただろうし…… おじさんにせっかくもらった薬、使えなかったのは残念だけど」 サイドチェストの一番上の引き出しを指さした。 その中に貴方から受け取った粉薬が使われることなく残っているだろう。 少年にとってはそれが憧れの場所への切符のようなものだった。 しかし、悪化でもしたのかという問いにはゆるく首を振った。 「 違うよ、俺は殺されたんだ…… 」 (-76) 2021/07/05(Mon) 21:38:08 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「東京へ勉学に赴こうかと。 次はきちんと自力で肉に出来るようにしておきたく」 タマオの知識は偏っている。こうした時にその分野だけを学ぶので。そして大分結構自由に存在しているようだ。本人としても、死んでいる以外には概ね生者と変わらない認識である。 「なら包丁か何か、兎角刃物を持ち出しましょうか。 斧で切り落とし切ってから、 首を元の位置に戻すのもひとつだと思う」 縫合の道具もここには存在する。どのような手段でも取れるだろう。入用な物品はどこにあるものか、分かれたら確認してこようとタマオは思った。 (-77) 2021/07/05(Mon) 21:55:59 |
タマオは、相も変わらずの無表情だが、雰囲気は分かり易い方だと自負している。 (t13) 2021/07/05(Mon) 21:57:25 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ/* そういやこれ……どっち死ぬ? とりあえずアタイのこと噛み先にしといてくれると助かるわ。 もしかすると表で誰か殺してくれるかもしれないけど… (-79) 2021/07/05(Mon) 22:14:42 |
【赤】 被虐 メイジ「…………………」 肉が引き裂かれ、骨が砕かれる音。怖い。 取り出される真っ赤な内臓。気持ち悪い。 そこにあるのはもうただの肉塊。変わり果てた姿。 罪悪感よりもなによりも、本能的な恐怖が襲う。 頭から血の気が引いていく。足元がふらついた。 「………………うっ……」 最後まで黙って見ていたが 悲鳴を上げるみたいに、がしゃんと金属音がした。 メイジがぶつかって、器具か何かを落とした音だ。 「………うぐ……ぇ………げほっ、げほ………」 ついに胃から込み上げてくるのを押さえきれず、吐いた。 出てくるのはほとんど胃液だけだった。 (*6) 2021/07/05(Mon) 22:16:06 |
【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラ/* アタイはどっちでもいいわ……なんかアンタは襲撃するまでもなく吊られそうな予感がするけど……わかったわ…… (-80) 2021/07/05(Mon) 22:20:34 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ/* わ か る いや吊り先の誘導のつもりではあったけど! せっかくだから殺されたさそうな人も探しておくわ… (-81) 2021/07/05(Mon) 22:25:53 |
【秘】 流転 タマオ → 発熱 ニエカワ 大丈夫ならよかった。ひとつ頷く。 「いいえ、本官は最初から幽霊です」 彼は戦前に死んだらしい。寂しがりなので村の日常に当たり前に紛れ込むという心霊現象を起こしていたところ、今回の災害騒ぎがかち合ったと説明される。 セナハラがあなたを殺した事に対しての驚きはないようだった。 「アユミサンも窓の外に浮いていましたね。ご存知ですか?」 タマオは善意からそう口にした。彼はアユミサンが子ども達に懐かれていると思っている。知らないなら知っていた方がいいかなと考えたのだ。 (-82) 2021/07/05(Mon) 22:28:33 |
【赤】 諦念 セナハラ金属音に一瞬手を止めるが──、直ぐに再開する。 作業が残っていれば、無理にでも手伝おうとするだろう。 そう考えて後の作業を急いだ。 「……慣れちゃだめですからね、こんなものに」 皮を剥ぐ。骨を外す。脂を削ぐ。 「今の気持ちを忘れないでください。 でもこの景色は忘れるように、努めてください」 白衣は袖口を中心に、真っ赤に染まっている。 なるべく何も考えないように、無心で手を動かした。 (*7) 2021/07/05(Mon) 23:03:42 |
【赤】 諦念 セナハラ粗方終えてしまうと、大きなブリキのバケツを取り出した。 蓋を開けて、骨や内臓を中に入れていく。 「…………ごめんなさい、」 生首の耳元で、小さく呟いた。 それを白いシーツでそっと包み、 名残惜しそうに、バケツの中へゆっくりと置く。 蓋をしてしまえば、贄川涼という子供だと判断できる物はもう見えなくなってしまった。 ……残す作業は、 隠蔽 掃除ぐらいだろう。 (*8) 2021/07/05(Mon) 23:06:26 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「…… 殺された。 セナハラさんに、ですか。そうですか」 驚くことができなかった。 いつか起きてもおかしくないとどこかで思っていたから。 だが、目の前の少年が淘汰されるとは想像をしておらずただ哀しみと、憐れみが胸の虚ろを通り抜けた。 「あなたは、彼らを恨んでいないのですか? 私は、……私はあなたが死んで悲しいです。 トウキョウにまだ、行けるでしょうか。 幽霊の足がどこまで動くか知らなくて。 苦しく、ないと良いのですが……。 すみません気が利いたことを言えなくて」 わかりやすく動揺したような感情が見え、 あなたを心配している様子がわかる。 出来ることは少ない、だがあなたの今の気持ちを知りたいようだった。 (-84) 2021/07/05(Mon) 23:31:50 |
【秘】 焦爛 フジノ → 商人 ミロク包みを見た。缶詰……開ける道具はあっただろうか。 後で探すか、貴方へ聞こうと決める。 筒。阿片。どんなものだったかは、重要ではない。 重要なのはミロクの説明した通り。この先、役に立つ。それだけ。 「―――ありがとう」 そう一言、耳打ちして。 フジノは貴方と一旦別れた後、まず自分の借りている部屋へ向かった。 そうしない内に開けるだろう缶詰は、部屋の中。ベッドの下に。 隠し場所としてベタだけど、この状況で掃除に入る者もいないだろうから。 隠し終えた後、寝巻き替わりの検査着に着替えタオルを掴み、包みごと筒にぐるぐると巻きつける。 そして。 フジノは板を打ち付けていない扉から外へ出た。 この病院には昔から通っている。近辺の事も、よく知っている。 目当てはそう遠くない。雨風に打たれてもしかと立っている木のウロに、包みを入れた。 枝葉を上に被せて隠し、病院の中へと戻っていった。 (-85) 2021/07/05(Mon) 23:51:54 |
フジノは、扉を二度開けた。風の吹き込む音が、二度した。 (a3) 2021/07/05(Mon) 23:52:53 |
【赤】 被虐 メイジ「……っ…… くそ…… 」メイジは何かを振り払うように、一度大きく息を吐く。 青白い顔をぶんぶんと振って、立ち上がると 自分で落とした器具や、床を片付け始めた。 こんな悪夢のような光景、忘れられそうもないと思った。 「セナさんは……馴れちゃったの……?」 生首がシーツで包まれていくのを、 名残惜しそうなその横顔を、ただ無表情で見つめる。 前の誰かも、こうして隠されているのだろうか。 (*9) 2021/07/06(Tue) 0:04:56 |
【独】 被虐 メイジこの村やってから、人肉の味とか、死体とか、麻薬とか あぶないモン検索しまくってるから なんも知らない人に履歴見られたおしまいになりそう。 違うんです!!!!ロールのために必要だったんです! (-87) 2021/07/06(Tue) 0:15:23 |
【赤】 諦念 セナハラ「馴れたというよりは、馴らしたというか。 その為に医者を目指しました」 それはあの客人に問われたものの、答えられなかった“理由”だ。 簡素な戸棚、その一番下を開ける。 同じような作りのバケツが、もうひとつあった。 「僕は忘れられなかったので、 この光景を日常にしようと思ったんです。 そうすれば、悪夢ではなくなるでしょうから」 眠る赤子を起こしてしまわないように。 そんな手付きで、優しく、隣に新たなバケツを置いた。 ゆっくりと戸を閉めれば、手術台の血や脂を丁寧に拭き取っていく。 「……今日の所はこれくらいにしましょう。 ここから先は先日もやりましたから、 見なくてもわかるでしょうし。切って糸を通すだけです」 (*10) 2021/07/06(Tue) 0:28:22 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「そうなんだ……先輩…になるのかな、こういうの」 よろしくお願いします、と軽く頭を下げたが、続く言葉には青ざめて 「え……っ、先生も……?!」 姉や母のように慕っていた先生の死。 そして彼女を殺した相手は容易に想像がつく。 「…………」 黙り込んで俯いてしまった。 (-89) 2021/07/06(Tue) 1:21:54 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「いえ……いえ、いいんです…… 仕方なかったんじゃないかなって、思うし……」 病の苦しみと時限爆弾のような心臓の痛みから解放されたいまなら、トウキョウにだって飛んでいけるかもしれない。 けど、なぜか今はそんな気にはなれなかった。 「俺は、ここで待ってないと……いけないから……」 (-90) 2021/07/06(Tue) 1:25:33 |
【秘】 流転 タマオ → 発熱 ニエカワ「そうですね、先輩と言うのならそうなるものと……おや」 少年の反応は芳しくなかった。もっと喜ぶと思ったのに。 「彼女と再び相まみえられるやもという可能性は、 リョウクンにとって残念なことでしたか?」 タマオの視点は、一般からは大分にズレている。 (-91) 2021/07/06(Tue) 1:46:52 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「そ……っか……そうだね。死んだらまた……会えるんだ…先生とも」 何か希望を見出したような瞳は怪しい光を宿していて。 「ありがとう、お巡りさん……俺、ちょっと行ってくる」 穏やかな微笑みを向けて少年はその部屋の扉から出ていくだろう。 (-92) 2021/07/06(Tue) 1:58:00 |
【墓】 発熱 ニエカワ──少年は、生きていた頃のようにセナハラの後ろをペタペタ歩く。 誰かと会話して立ち止まってる時も、"調理"をしている時も。 「………」 少年はただ……彼の傍に居る。 (+7) 2021/07/06(Tue) 2:00:35 |
タマオは、彼を見送った。「いってらっしゃい」 (t14) 2021/07/06(Tue) 2:08:00 |
タマオは、それはそれとして雨漏りがないことを確認した。 (t15) 2021/07/06(Tue) 2:08:38 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「……誰を、何を待っているんですか」 死んでもなお。 自分の夢より縛り付けられるものがあるのだろうか。 それが気になって仕方なかった。 「私に、手伝えることはありますか? 誰かと傍にいたい、言葉を伝えたいなど。 できる限りのことなら出来ますよ」 (-94) 2021/07/06(Tue) 2:54:51 |
タマオは、麻酔を持ち出した。 (t16) 2021/07/06(Tue) 4:36:04 |
タマオは、縫合道具を持ち出した。 (t17) 2021/07/06(Tue) 4:36:20 |
タマオは、斧を持ち出した。 (t18) 2021/07/06(Tue) 4:36:34 |
セナハラは、手術道具の在庫を確認した。 (a4) 2021/07/06(Tue) 10:37:30 |
セナハラは、麻酔と縫合道具が見当たらないことに気付いた。 (a5) 2021/07/06(Tue) 10:38:04 |
セナハラは、もう人を せない。 (a6) 2021/07/06(Tue) 10:40:34 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「わからない……でも、そんな気がする…」 地縛霊もこう言う感覚なのだろうか、不思議とこの場にとどまっていなければと思うのだ。 「手伝って欲しい事……」 うーんと少し考えて 「じゃあ、伝言……セナハラさんに 約束…破ったら針千本だよ って」 本人にはそれほど悪意があったわけではないが、殺した人物からの伝言となると、呪いの類にきこえるかもしれない。 (-95) 2021/07/06(Tue) 11:07:03 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「そうですか、……わかりました。 ちゃんと伝えておきます。 あまり良い取引を出来なかったのが悔やまれますね。 先生方に殺されてしまうのならば、しっかりと睡眠薬を仕入れておくべきでした。 ……またあなたと同じ立場で出会えたらお話ししましょう。 トウキョウの話でも、私の知ってることを少しでも。 今は準備をしないといけないので、ここから離れてしまうことを許してください」 "同じ立場"、この状況で示すのは一体何か。 どうやら用事があるらしい男は靴をならし、あなたに背を向けようとする、ふと、引き出しを見た。 「薬は――――ここに置いておくと、勿体ないんですよね。 あなたの遺体でもあれば、お供えするのですが。 本人に聞いて、そばに置いても良いでしょうか?」 そして男は、セナハラにあなたの遺体の場所を聞いて、 薬を傍に供えたいと申し出た。 (-96) 2021/07/06(Tue) 11:23:57 |
【赤】 被虐 メイジ「うん、わかった」 淡々と頷く。──メイジは、逃げ出したかった。 逃げ出したかったけれど、足は動かなかった。 ──死んでしまったほうが楽なのではないか。 ニエカワが死ぬのを見て、過った。 彼は嘘つきの自分を恨んでるだろうか。 けれど本能は──赤く脈打つ鼓動は生きたいと叫んでいる。 辛いことばかりだというのに まだ生きたいと思う自分がわからなかった。 (*11) 2021/07/06(Tue) 12:03:29 |
【赤】 被虐 メイジ「……、……ありがとう、セナさん」 あなたが医者になった理由を聞いた。 何かを言いかけた口をつぐんだ。 メイジはふいに、少し眉を下げて笑う。 「忘れられなくて医者になったのに こんなことになったのに…… オレたちのこと、助けてくれようとしてくれて」 メイジは、ひそかに拳を握る。 「こんな状況で言うのはおかしいかもしれない。 でも……オレさ、嬉しかったよ。優しくしてくれて」 (*12) 2021/07/06(Tue) 12:05:45 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「実際をつかっても俺の体は……きっとトウキョウまで持たなかっただろうから……」 本当に実行できなくても、それに向かって貴方と取引できたことは少年にとっては意味のあることだったようだ。 「使ってないし、おじさんが使ってもいいよ」 睡眠薬が必要そうな顔をしている気がした。なんとなく。 「でも、お供えしてくれるのはなんかうれしいかも。 セナハラさんを困らせちゃうかもしれないけど……」 (-98) 2021/07/06(Tue) 12:12:20 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク「オレに価値? そんなモノあるのかな……」 口元に笑み湛えてへらりとしながら言い放つ。 目は笑っていない。メイジの笑みはいつもこうだった。 「まだ子供だから……──弱い立場だから やさしくされたり、殴られたり、蹴られたりするのかな」 メイジは早く大人になりたかった。 けれど腹が減っているのは本当だ。 受け取るに受け取れず、ただ食料を見つめている。 「ここから出た後なんて、普通に暮らせたら、それでいいよ」 「ああ、でもオレ──"悪い子"だから。 自由なんて、ないかもね……」 自嘲するように吐き捨てた。 あなたから見れば、何かしらの暴力を受けている 子供のように感じるだろうか。 (-100) 2021/07/06(Tue) 12:58:29 |
【独】 被虐 メイジオレに優しくするんじゃねえ!!!!!!!!!! 動くな!!!!!!!!!!!!!! オレに触れると、触れるぞ!!!!!!!!!!!!! (-101) 2021/07/06(Tue) 13:09:17 |
【赤】 諦念 セナハラ「……、……感謝されるような事ではないですよ。 何て物を食わせたんだ、と怒る人もいるでしょう」 吊るされていた干し肉を下ろし、糸を外していく。 先日作った彼女の肉が、白い皿に盛られていった。 そして新たな肉を薄く切り、糸を通し、塩と胡椒を塗し、吊るしていく。 「優しい大人はこんな事を──……いや、」 自分に生きる術を教えた父は、優しかった。 優しい大人だと、今でも思っている。 (*14) 2021/07/06(Tue) 14:11:32 |
【赤】 諦念 セナハラ「……うん。ありがとう、ございます」 貴方がそんなつもりで言ったのではないとわかっているが、 それでも、自身の父親を認められたような気がした。 「メイジくん。きみはきっと、優しい父親になれます」 「宿直室に、手紙を置いておきます。 ……封は開けちゃだめですよ。 それをここから出たとき、外の大人に渡してください」 手術台の照明を消した。 赤黒い肉が乗る皿を持ち、扉へ向かう。 (*15) 2021/07/06(Tue) 14:11:59 |
【独】 諦念 セナハラニエカワくん〜〜〜〜〜 ピクニック行こうねえ〜〜〜〜〜〜〜〜……… 万が一俺が生きたら取り憑いてくれ 連れて行く 死んだらあの世でピクニックしような (-104) 2021/07/06(Tue) 14:16:49 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク図星をつかれ、足をぴたりと止める。 すり減った神経では道化の言葉を流すことも受け止めることもできる筈がなく。 「……知った口聞くなよ、餓鬼の分際で」 剥き出しの敵意が、剥き出しの殺意が。 獣の牙の如き鋭さが、周囲の空気を侵していく。 ▼ (-106) 2021/07/06(Tue) 16:53:36 |
【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク食ってかかる哀れな蛙。 泳ぎたくても荒れ狂う濁流では自由などある筈もなく。溺れ喪がいて行き着く先で、見かけた一つの藁を掴む。 "誰にも罵られねェ、たったひとつのやり方" けれど、それは。 "──教えてやろうか" ──藁ではなく、釣り針のようにも見えた。 「…………」 深紫色の視線が、貴方を捉えている。 (-107) 2021/07/06(Tue) 16:54:04 |
【赤】 被虐 メイジ「……いいよ。周りにどんな目で見られても オレは絶対、セナさんが優しいって言い続けるから」 あなたが死んでもメイジに賛同し続けると言ってくれたように。 人を殺し、今日も肉を切り刻んだ、全て自分の為にやった。 責められるのも、恨まれるのも、蔑まれるのも慣れてる。 「あはは……オレが父親か。なれたらいいね」 そんな、来るかもわからない遠い未来の話に すこしだけ思いを馳せた。まだなにも見えない。 (*16) 2021/07/06(Tue) 17:19:45 |
【赤】 被虐 メイジ「手紙? ……うん、わかった」 なんの手紙だろう。少しひっかかるが 言及することはせず、素直に頷いた。 あなたの背を見送る。 (*17) 2021/07/06(Tue) 17:27:35 |
【独】 被虐 メイジでもメイジにセナハラさんを殺る理由ないですね 最後のふたりになったら食うかもしれんけど 馬鹿野郎人間解体で信頼関係築くな!!!!!!!!! (ありがとう……) ニエカワくん頼んだ (-109) 2021/07/06(Tue) 17:52:31 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ『全て私が脅し關わらせた事です。』 少し考えてから、再び筆を動かす。 『彼の御父上に金を借りてゐました。』 質に入れる物も無いのに、金を貸す人間はいないだろう。 気付いてから、新たに文を書き足していく。 『出世拂ゐとゐふ話でしたが催促をされ、 返すあてが無ゐのでやむなく殺めました。』 どうやら遺書を予め書いておくつもりらしい。 (-111) 2021/07/06(Tue) 18:06:54 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ『食糧が足りなゐ中、私は嘗て彩帆で食べた肉の味を思ひ出しました。 だうしても死ぬ前に再度味わひたゐと思ひ、明治君を脅したのです。』 『私が殺し、彼に處理を手傳わせました。 つまり彼は壱人も殺してなどゐません。』 殺した名前を書こうとして、やめた。 もしかすると、まだ増えるかもしれないのだから。 飢えは恐ろしく、人を等しく狂わせる。 『大變申し譯無く思つてをります。 私の命だけでは拭ゑぬ罪とは思ゐますけれども、 明治君は被害者と云へませう。 だうかご容赦くださひ。』 (-112) 2021/07/06(Tue) 18:07:37 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 諦念 セナハラ「…………セナハラさんは、やっぱり優しいなぁ…」 これは遺書。 セナハラさんがこちら側にきてくれたとき、 殺人の罪を、自分一人で全て背負い込むための優しい嘘。 「俺……セナハラさんのそう言うとこ、好きだよ…」 姿も見えず、言葉も届かない今の方が素直に口にできた。 (-113) 2021/07/06(Tue) 19:50:52 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク「ハハ、都会にゃもういかねェだろなァ」 返してくれるなと言う代わり、 両手を上着のポケットに突っ込んで。 あっけらかんとそう言った。 「証もなにも。ただの高くてキレーな石ころだろうよ。 銭にならねェってンなら、アー、なんだったけか。 ――あァそうだ、贈りモンとでも思やァいい」 そんくらいにはなるンだろ、と商人の言をなぞって。 一歩二歩と後ろに下がる。 ボチボチ暇の告げ時だろう。 話さなかったことの方がずっと多いけれども。 それで足りたというのなら、語る理由も見当たらない。 「そンじゃァ、これにて。 “説得”されてくれてどうもアリガトウ、兄サン」 (-116) 2021/07/06(Tue) 20:45:27 |
【人】 商人 ミロク>>13 フジノ あなたが戻ってくれば、静かに座ってどこかを眺めて居た。 やってくると気づいて、濡れている服に首をかしげる。 一度席を外して、タオルを持ってくれば、 丁寧に髪や顔を拭き始めるだろう。 「お話は、そうですね。 あなたがこの村でどう過ごしていたかなど聞きたいですが。 不都合があれば私の話でもいいですよ。 あまり面白みがないかもしれませんけれど。 少しだけ、贅沢な。運だけがよかった男のお話です」 瞳を見返す姿はまたやけに温かみを帯びていて、 いつか肉の香りが漂う近くまで話はされた。 取引でも、なんでもないただの会話。 あなたがどう答えようと男は語っただろう。 (22) 2021/07/06(Tue) 21:08:58 |
【人】 商人 ミロク>>13 >>22 フジノ 男は両親の顔を知りません。 赤子の頃、少し裕福な商人の主人に運良く拾われ育てられることになりました。 世渡りと、ほんのすこしの芸を身につけて金を稼ぐ幼少期を過ごして。 大きくなれば、商人としての知識を学び、 ようやく"客を見る"役目として表で活躍が出来るようになったのです。 色々な客と関わるうちに、一つの夢ができました。 つい、今日まで商いの生活で忘れかけていたが、やはりずっと胸の中には残り続けていました。 「教師になりたかったんです。 しかしまともに学徒として勉学を嗜んでいませんから…。 ほぼ難しいといわれ、諦めていました。 実際、人より少しだけ多く本を読んだ程度です。 このご時世、仕事は選べるものではありませんが、 夢を持っていたことは忘れたく有りませんね」 (23) 2021/07/06(Tue) 21:10:15 |
【赤】 被虐 メイジメイジは、誰もいなくなった手術室で 大きなため息を吐き、どさりと椅子に座り込んだ。 吐いたせいで体力を消耗したのか、立っているのも怠かった。 ふと、懐から取り出したのは、お茶の缶のようなモノ。 "どんな痛み"でも"一時的"に取ってくれる薬。 「…………オレは、まだ大丈夫」 メイジはすぐにそれをしまった。 (*18) 2021/07/06(Tue) 21:10:40 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ>>25 「あれきり顔見る間もなかったんで、 ちっとばかし話でもと思ったんだが」 室内。少しばかり気まずげな気配を漂わせ乍ら、 後ろ手に戸を閉めつつ。 少年の身に起こった事を何一つ知らぬ男はそう、口にした。 (-119) 2021/07/06(Tue) 21:20:23 |
メイジは、"猿肉"の味を知った。 (a7) 2021/07/06(Tue) 21:42:08 |
【人】 商人 ミロク>>セナハラ しばらくして肉の香りがまだ漂っているだろうか。 人がまばらになった頃、商人は、医療従事者の男に声をかけた 「すみません、お時間いいですか? ニエカワさんのことです。 先程"お話し"したのですが伝言があります。 ここで、聞きますか? それとも、」 別室がいいですか。 何となしに訪ねる声が、病院内に静かに響いた。 (27) 2021/07/06(Tue) 21:51:20 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「……ありがとね」 "できる事があったら言ってね"に対してのお礼を。 メイジはこそりと小さく、囁いた。 「あれは寧ろハンカチ貸してもらった お礼みたいなものだから、気にしないで」 まだ借りっぱなしだけど、いつか返すつもりではいた。 (-120) 2021/07/06(Tue) 22:30:53 |
【独】 被虐 メイジ/* みんないい人だから悩むんだけど・・・・・・・・ フジノちゃんは女の子なので守るべきと思っているし大人かな・・・・・・ロクロクコンビのどっちかです。とりあえず麻薬密売人のミロクおじさんにしたけど・・・・・・・ (-123) 2021/07/06(Tue) 22:48:30 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「困らせるぐらいで良いですよ」 もし、今。 そんな顔をしていると言われていたらとても驚いただろう。 男は、自分にそんな表情が出来るとも思っていないからだ。 不器用な笑い方は、誰かを怖がらせたりするらしい。 そして、自然にこぼれている笑みには気づいていない。 「いえ、まだ余っていますから大事に持っておきますね。 ……それでは。 ―――また縁があれば会いましょう」 自分から背を見せ、そして、歩き出す。 そうでないと、また目の前から消えてしまうかもしれない。 誰かのように。 それは―――少し悲しく、 違う存在であると思い知らされる。 だから、ここでは別れを告げよう。 次出会えるときは憂いが亡くなっていると信じて。 (-124) 2021/07/06(Tue) 23:45:31 |
【独】 流転 タマオ・×× 博(名字は記憶にない) 享年22歳。大正〜昭和初期ごろに東京駅で銃に撃たれて死亡。警察官になりたかったが、あおいめ故に「健康」と認められなかった(健康でないとなれない職)。制服が警官服に似ていないこともないからという理由で駅員になった。 非童貞処女。浅草にはよく足を運んでいた。色んな文化に触れたがりだし、基本的に寂しがり。ある意味では悪霊と言われて正しい存在。 (-126) 2021/07/07(Wed) 0:05:23 |
【秘】 商人 ミロク → 遊惰 ロク「贈りもの、ですか。 ……ありがとうございます」 ―――僅かに 唇を食む。 「ええ、だから。 彼らが生きてくれる未来を望みましょうか一緒に」 そのためになら、 。 になら、 って。 きっと 、私は のでしょう。 で から。 、今すぐに 。 「『人生には、二つの道しかない。 一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。 もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ』」 「ロクさん。 私は、後者でした。」 それでは御機嫌よう。と。 男は告げ背を向けて部屋を出て行った。 また次に話すとき、 男はあなたに一体どんなことを告げるのだろう。 それは男以外、誰にもわからないことだった。 (-129) 2021/07/07(Wed) 0:17:48 |
【独】 商人 ミロク「贈りもの、ですか。 ……ありがとうございます」 ―――僅かに声が震えて、何かをこらえるように唇を食む。 「ええ、だから。 ……彼らが生きてくれる未来を望みましょうか一緒に」 そのためになら、私はいくらでもこの手を汚します。 取引のためになら、なんだって。 きっと今、私は嬉しいのでしょう。 思いも寄らないところで欲しいものがもらえましたから。 それこそ、今すぐに死んだって良いぐらい。 「『人生には、二つの道しかない。 一つは、奇跡などまったく存在しないかのように生きること。 もう一つは、すべてが奇跡であるかのように生きることだ』」 「私は、後者でしたよ」 「『人生は刺激に満ちた仕事ですが、 もっとも刺激的なのは、人のために生きるときです。』」 (-130) 2021/07/07(Wed) 0:19:29 |
【独】 諦念 セナハラくっそ〜〜〜〜〜 後で話すことあるってそういう事かよお!!!!!!!!!! 霊感太郎がいじめてくるよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜エンエンエン (-132) 2021/07/07(Wed) 0:24:52 |
【人】 焦爛 フジノ>>23 >>31 ミロク 「……教師。 ミロクさんは、いろんな事、知ってるし。 優しいから……きっといい先生に、なれただろうな」 本心だ。貴方が自分達を見つめる優しい目を、覚えている。 そして貴方の語りの後、フジノもぽつぽつと語る。 顔も知らない祖父は南へ出兵して、終ぞ帰ってこなかった。 半年前に祖母が亡くなるまで欠かさず線香が立てられていた仏壇には、今も空っぽの桐の箱が置かれている。 母の顔も知らない。否、覚えていない。物心ついた頃には祖母と父しかいなかった。 母はフジノが大やけどをした後――祖母曰く、目を離していた間に囲炉裏に落ちたらしい――姿を消したという。 残されたフジノに、この見た目では嫁に行くのは大変だろうと、亡くなるまで祖母は案じ嘆いていた。 村の人々は歪な跡を晒すフジノを遠巻きに眺め、大人達の反応を見て子供達もそれを真似た。 色眼鏡無く接してのは、アユミを始めとする余裕のある大人。 ……そしてここに偶然にも集まった、少し変わった人々ぐらいだ。 そんな風に育ったものだから、ミロクのような『夢』や『目標』はなかったのだと、ぽつりと零した。 応えようと思う周囲の期待も、助けたいと思う誰かもいなかった。 貴方に話した『取引』の内容が。フジノが初めて抱えた意志だった。 (32) 2021/07/07(Wed) 1:08:36 |
【人】 焦爛 フジノ>>24 >>26 【肉】 「 ……猿? 」絵本ぐらいでしか見た事のない生き物の名に、つい疑問符の混じった呟きが漏れる。 ……それでも、医者であるセナハラが用意したものだ。 メイジに促されるままに部屋へ入り、取り分けられた肉を、見つめる。 食わなければならない。 これが何の肉であったとして、腹を満たしてくれる事は確かだ。 なら、食べなければならない。 フジノはそうしなければならない。 いただきますと、小さな声で告げて。 小さく切り分けられた肉を、口の中へ入れる。 味の感想は特に告げず、水で流し込んだ。 部屋に充満するこの匂いは、祖母を火葬した時に嗅いだ匂いに似ているなと、ぼんやり思った。 (33) 2021/07/07(Wed) 1:21:56 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「だめだよ?あんまり虐めたら……」 誰目線なのか、そんなことを冗談ぽく言って笑う。 貴方に微細な表情まで見えているかはわからないが。 「そう……? じゃあ、"またね"おじさん」 立ち去っていくどこかもの悲しい背中の彼を見つめ、少年はまた病室に一人残された。 (-133) 2021/07/07(Wed) 1:26:52 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「……困った時は、お互い様って、言うでしょ」 今の今まで、使ったことも実感したこともない言葉を口にする。 「だから、そっちも気にしないで、いいから。 ……私も、感謝してる、もの」 お菓子一粒が、この状況下ではどれだけ貴重なものか。 ハンカチを貸したぐらいでは割りに合わないと、フジノだってわかってる。 それをなんともない顔をして分け与えてくれた貴方に、なにかを返せればいいなと、思っている。 (-134) 2021/07/07(Wed) 1:30:18 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク扉を開けると、声の近さから目の前にいると予想されたはずの少年はいなかった。 「ありがとう、話しに来てくれて……」 少年は微笑みを浮かべてベッドに腰掛けていた。 その実態を目にすれば、霊感のある貴方ならそれが生きているモノではないとすぐに察することができるだろう。 「何の話をしようか……やっぱりトウキョウの話?」 少年はいつもと変わらない……否、いつもよりむしろ楽しげな様子で貴方に語り掛ける。 (-135) 2021/07/07(Wed) 1:41:45 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ 扉を背に立ち尽くす。冷や汗が服の下を伝う。 少年からは生気が――熱が、欠片も感じられなかった。 男は死んだものが見える事を自覚していなかった。 いや、正確には。 それらをただの夢マボロシだと思って生きてきた。 イチバン近くにある死人が、 男にとって都合の良いことばかりを語りかけてくるものだから。 けれども、意味ありげな言葉を残して忽然と消えた医者の女。 転げた眼球、壁から壁へと消えていく警察官の男。 あれらはもはや生きてはいないのではないかと、 そう思わなかったと言えば、嘘になる。 ――彼らが人と話すのを、正常な形でそこに有るのを、 最後に見たのはいつのことだ? ……目の前の少年からは、あれらとよく似た気配がして。 あれ程顔を赤くしていた熱が、欠片も。感じられなかった。 この儘只、東京の話を聞かせてやれたらいいのにと、 頼む神も持たない癖、祈る様に思い乍ら口を開き。 楽しげに笑う少年に問い掛ける。 普段の調子はどこへやら、沈んだ声が部屋に落ちた。 「……お前サン、死んじまったのか」 (-137) 2021/07/07(Wed) 2:28:35 |
【人】 遊惰 ロク>>24 >>34 (>>@3 >>+7)【肉】 目の前に置かれた皿をジッと見て。 肉を調理し、食う彼らのことをぼうっと眺めたと思えば、 不意に部屋の中、誰も居ない筈の空間へと視線を送る。 それから又、皿の上へと視線を戻す。 そんな事を繰り返して、一つ疲れた息を吐いて。 「――悪いがちっと、用を思い出した。 おれァ余ったらでいいや」 そう言って、フラリと調理室を後にした。 包帯を巻いた少年が何かの気配を感じたより、 幾許か前のことだった。 男の思考は鈍っている。 その上、見聞きする死人を、夢マボロシだと思っている。 少なくとも、この時はまだ。 だからその実、この行動は―― 肉への不審からでは無く、霊を信じたからでも無く。 只、そうすると決めていた通りに、食べ物を口にしなかった。 それだけの事だった。 (35) 2021/07/07(Wed) 2:53:17 |
【秘】 被虐 メイジ → 焦爛 フジノ「オレのことかっこいいと思った?」 メイジはにやけながらあなたを見ている。冗談らしい。 実のところ、食べ物を分けてあげたのは ただかっこつけただけというのが理由だし。 そうでもして、自分を奮い立たせていたのかもしれない。 「年近い子がいるだけですごい助かってたよ。 ……大人が多いと、すこし窮屈でさ」 ここにいる大人たちはみな、やさしくしてくれている。 メイジがこんな怪我をしているからか、子供だからか。 それはありがたかったが、体に染みついている記憶は ずっと消えることはない。 (-139) 2021/07/07(Wed) 3:02:05 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「………、うん」 相手の心中を明確に察することはできないが、沈んだ声からどう言う気持ちかは大体想像がつく。 「でも、仕方なかったし……俺は恨んでないよ」 少年の口ぶりから、誰かに殺された事を察することができるかもしれない。 あ、悪霊じゃないよ。と微笑むが、その後に多分…と付け加えた。 (-140) 2021/07/07(Wed) 3:25:52 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「お待たせしました、タマオさん」 どれぐらい時間がたっただろう。 病院内を駆け回っていた男は警備員にはなしかけた。 声をかけたと言うことは、もう準備が出来たのだろう。 「……はぁ。 流石に気が重いです、無駄なことだと思わないばかりに」 相当ぶりにはいたため息は随分と感情がこもっていた。 (-141) 2021/07/07(Wed) 5:36:03 |
タマオは、短く否定した。特に待っていたわけでもない。 (t19) 2021/07/07(Wed) 5:55:47 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク この男はと言えば、気まぐれに外の様子を見て帰って来た所だった。微塵も濡れていないし扉を介してもいない。改めて非現実的な存在である。 「苦しまないように努力はします」 必要な物はあなたの病室に運搬済みとのこと。麻酔で意識がない内に首を落とすつもりらしい。 (-142) 2021/07/07(Wed) 5:55:56 |
タマオは、病室へ向かった。 (t20) 2021/07/07(Wed) 5:56:10 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「……、眠ったまま別れをするのは寂しいですね。 かといって」 「ああ、ちょうど良いのがありましたね。 ……自分で使うとは思いもしませんでしたが。 タマオさんは [阿片] は流石にご存じですか?手元に、あるんです。 効果がどこまで及ぶかわかりませんが、―――直前までは気をおかしくなれそうだとおもいませんか?」 (-144) 2021/07/07(Wed) 6:09:08 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「ああ、いつぞかには軍でも麻酔代わりに使われていましたね。 いい考えだと思います。己も不慣れなことをしなくていい」 この麻酔、未使用で返却できるな。 「余程少量というわけでなければ、 おおむね望み通りの効果は得られるかと」 ベッドの下から斧を引っ張り出しつつ、聞きかじった知識を思い出していた。 (-145) 2021/07/07(Wed) 6:31:30 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「ありますよ、あなたに価値は。 この先が長いことです。病を患っていないことです。 未来があることです。足があります。 どこにでも行くことが出来ます。良い子に、なれます。 明るくない、そう言うかも知れませんが、 ―――生きていなくてはわかりません」 「子供の立場を決めるのは今の社会では大人の役目でしょう。 不運であったと思います。 子供が"弱い"立場とあなたが言う理由は、 あなたの周りから知識を得られなかったからでしょう。 賢い子供は、時に脅威となり大人をも凌駕します。 あなたに賢くなって欲しくなかったのです。 手を離して、淘汰されたくない、それが人間の真理です」 「……自由が欲しいのですか? すぐには用意が出来ませんが、伝なら紹介は出来るでしょう。 あなたがどう、手を差し伸べて欲しいか。 私にはわかりません。 ただ、一つ聞きたいことがあります。 餓えをしのいで自由になれるとしたら。 あなたは、 生きていたいですか 、それと同時に」それは、他人を犠牲にしてでも、得たい命ですか? 「あなたは、生きる以上に必要なことがあると思いますか?」 (-146) 2021/07/07(Wed) 6:33:14 |
【独】 流転 タマオタマオあんたちゃんと隠せるのね??? ここまでの行動を見るに運んでそのままな印象あったけど。そうねお前行き当たりばったりだけど思考はしているものな(面倒になったら放り出しますが (-147) 2021/07/07(Wed) 6:49:12 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「違法だと取り締まられているようですね。 表だって取引が出来ません。とても高く売れるのに」 残念そうに呟きながら、鞄のなかから一眼レフを取り出す。 高価なレンズの中にしまわれた紙の包みを引っこ抜いた。 続いて取り出したのは翡翠のパイプに………、 しけて使い物にならなくなったマッチ。 暫し眺めて捨てればライターを取り出した。 あまり商品を減らしたくなかったが仕方が無い。 「……副流煙は大丈夫ですか?」 パチン、と。オイルライターを鳴らし火を灯せば閉じた。 「ああそうだ、もう一つ頼み事が……。 ピアスを人につけたことはありますか。 もらい物をしまして、嬉しかったんで。 これだけは体につけておこうと思いまして。 痛くしても構いませんから、薬が効いてきた頃にでも針で穴を開けてくれますか」 (-148) 2021/07/07(Wed) 7:19:15 |
【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラ診察室に靴の音を鳴らしながら入った。 一切の警戒はしていない。 「気が滅入ったとは、面白いことを言いますね。 あなたが、殺したのでしょう。 咎めませんよ、都合が、よかったのでしょう」 淡々と、静かに告げる男の瞳には感情が伴っていない。 わかっていた、―――最も早く女子供が犠牲になっていくことぐらい。 一番弱くて、体力を使わず、陥れやすい存在だと。 そしてこの男は霊体というものを皆が見れると勘違いしている。 誰もそれを指摘してくれなかったものだから。 「 『約束…破ったら針千本だよ』 そう、ニエカワさんはおっしゃられていました。 どんなお約束をしたんですか?」 (-149) 2021/07/07(Wed) 7:30:25 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク 一連の動作をしげしげと眺めつつ、煙については問題ない旨を伝えた。吸おうと思わなければ吸わないんだってさ。 「医療行為全般に対して、経験があるとは言えませんね。 ですが、その程度なら恐らく問題ないかと」 後のこと考えないで良いし、痛くしても構わないのなら尚のこと。出血が止まってから取り付けた方が良いだろうか? それなりにします。 (-150) 2021/07/07(Wed) 7:47:36 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「そうですか」 夜中、その静かな空間で、火を点けた。 独特の香りが病室に漂い始める。 この香りで皆気づいてしまうだろうか。 自分が大声を出さなければ済む話だとも思った。 いくつか頼み事をして、確認をして。 取引をした相手を思い返していた。 「スー―――…… ぁ ー……」ふらり酩酊。なれない煙に噎せつつ。 壁にもたれかかり座り込む。 ピアスに輝く白の宝石を眺めて小さく笑っていた。 (-152) 2021/07/07(Wed) 8:22:32 |
タマオは、頼み事をされた。問題ありません。 (t21) 2021/07/07(Wed) 8:42:46 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク 暫し様子を見てから、あなたを床に寝かせた。切り落とし辛いので。ピアスも一応、血に塗れる心配のない場所へのけた。持っていたそうなら、そうした。 (-153) 2021/07/07(Wed) 8:43:05 |
タマオは、よいしょ。 (t22) 2021/07/07(Wed) 8:43:14 |
【秘】 流転 タマオ → 商人 ミロク「それでは」 次が当然にあると思っているような、 こんな状況にそぐわない淡々とした別れを告げて。 それから斧を振り下ろした。 (-154) 2021/07/07(Wed) 8:56:31 |
タマオは、バキッ。上手くやれました。 (t23) 2021/07/07(Wed) 9:03:04 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「? わたしのですよ、それ。 かえしてください、わたしがもらったものなんです」 だだをこねるように。 ぼんやりとあなたの目を見ずに手を伸ばしている。 ぺたり。すぐに力は抜けて床に寝転んでいた。 「……『 』」 何かを呟きたいが、思い浮かぶ言葉が無くて。 ただ、今、自分は。 誰かの為に死ぬことが出来ているのかだけを考えていて。 (-156) 2021/07/07(Wed) 9:50:14 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオ「わたしのかちがしりたかったです おかねじゃないと わからないじゃないですか だれもがわかる かちなんて ないじゃないですか いいことをしたからいいひとでもなくて わるいことをしてもいいひとだなんて わからないじゃないですか だったら わたしのことばや わたしのいのちのうむに かちをみいだしてくれるひとがいたなら それはもう そのひとにとっては かちのあるにんげんになれたとおもって いいんじゃないんですか ここにこれてよかったです あなたにあえて それに―――」 (-157) 2021/07/07(Wed) 10:08:38 |
【秘】 商人 ミロク → 流転 タマオなみだをながして ことばをこぼして そのやいばがふりおろされるときまで。 こはく は ひすい を ながめつづけました。 ふしぎなみりょくで まるでひきこまれるようだとおもいました。 わたしは あいされたかったのでしょう。 ちかよったらかわいがられるくろねこのように。 ときにはけられて てあしをもがれて しんでしまうけれど。 えさがもらったら すぐににげて じゆうに どこまでも。 きままないいきかたに あこがれました。 みろくは だれかのきおくに きろくされましたか。 それだけで きっと。 なんじゅうねんも なまえがなかったことなど きにならなくなるでしょう。 だから ちっとも は さみしくありませんでした。 (-158) 2021/07/07(Wed) 10:18:02 |
タマオは、村の人々を覚えています。 (t24) 2021/07/07(Wed) 10:25:48 |
タマオは、あなた達を覚えています。 (t25) 2021/07/07(Wed) 10:25:57 |
タマオは、あなたを覚えています。 (t26) 2021/07/07(Wed) 10:26:04 |
【独】 流転 タマオ価値のある人間でしたか?って聞かれて、はいって言うけど、その価値がどれくらいかって言うとカフェーの女給さんにやるチップに少し色をつけたくらい。忘れないけど重要ではない。 (-160) 2021/07/07(Wed) 10:44:36 |
【置】 商人 ミロク朝方、2階の病室から奇妙な匂いがするのにあなた達は気づいただろうか。 一歩、また一歩進む度に違和感が増していく。 扉を開くと。 鮮やかな赤 と、噎せ返るような鉄錆の匂い があなたたちの視界に叩きつけられる。同時に嗅いだことのない、 妙な ――酢酸の臭さと植物を燻った煙のような―― 香りが空気に混ざっていた。男-ミロク-は、病室のベッドの上で 死 んでいた。病室の床とベッドのシーツは赤く染まっている。 首を重い刃物で一刀両断。即死だ。 断面は縫合され、人形のようにくっつけられている。 男の服は病院に訪れたときと同じスーツ姿。 衣類の乱れもなく、苦しそうな表情もしていない。 そんな奇妙な死体は、誰かに殺されているように見えるにもかかわらず、 どこか穏やかに笑っているようにもみえた。 気のせいかも、知れないが。 首以外の外傷はないが、左耳の耳朶から血が一筋流れている。 そこには白いピアスが点けられ、光を反射し輝いていただろう。 (L0) 2021/07/07(Wed) 10:46:46 公開: 2021/07/07(Wed) 10:50:00 |
ミロクは、その夜、命を落としました。 (a8) 2021/07/07(Wed) 10:50:00 |
タマオは、そういえば使わなかった麻酔を元の場所に戻した。 (t27) 2021/07/07(Wed) 10:51:35 |
【人】 商人 ミロク>>32 フジノ 「畑仕事、やったことがないんですよね。 都会では、靴磨きが駅前で盛んです。 まず見た目の善し悪しが気にされないので。 強いて言えば首に何か巻いていると良いでしょう」 「いい先生に、と。そういっていただけて幸いです。 大人相手ばかりだと、疲れてしまいまして。 きっと、あなたたちのような "子供"に慕って欲しかったのかもしれません。 "大人"は醜くて、狡猾で、汚い部分がよく見えますから」 明日には会えなくなっているかもしれない。 そんな思いを抱いて、男は話した。 誰かが一人、また一人。 ―――異常ではない異常の世界で暮らしている。 「"お嫁さん"としての将来を私が受け持つことはしませんが、 あなたがお嫁さんになれる場所は、提供したいですね。 できるだけ、手を回してみましょう。大丈夫ですよ。 あなたは、心優しい、誰かを想える人ですから」 そうしていくつかやりとりをして男は去って行く。 最後に、別れを告げて。 (37) 2021/07/07(Wed) 11:03:14 |
【秘】 商人 ミロク → 焦爛 フジノ「明日の朝、私の病室に来てください」 二階の、とある番号を告げる。 「そのとき辛いものをみせてしまうかもしれませんが、 私は善意ですべてやっていますから、ご了承ください。 あなたたちを害したいわけではないのです。 その病室の引き出しに追加で缶詰を入れておきます。 その食料は――――あと数日。もう少しだけ。 体力が限界になるまで、明かさないでいてください。 あなたが食料を持っていることが狙われてしまいますから。 私は"食べられない"んですよ。 だからあなたにおわけします。 それでは、御機嫌よう」 (-164) 2021/07/07(Wed) 11:11:03 |
【秘】 療育 クレイシ → 商人 ミロクそこは病院の裏口に繋がる廊下。こっそり、裏から猫が遊びに来ていた記憶が甦る。 「…………ぁ?」 一瞬理解が遅れた。 あれだけ軽やかに動き回っていた記憶の中の猫。けれど、今目の前にいる見慣れたものはどれだけ視線を注いでもうんともすんとも言わなくて。 「……ぁ、あ?え、…………っと。な、に?なに? どうし、て」 どうして貴方がここにいる。 どうして猫がこんな事になっている。 何に対するどうしてなのか分からない。 五体満足だったならまだ眠っているだけと思い込むことができたかもしれない。日常の延長線なのだと。 けれど、見慣れた姿からかけ離れた姿がそうではないと突きつけてくる。 男は、日常の中にある自分の姿を取り繕えない。 狼狽えたまま貴方と猫を交互に見やる。 (-165) 2021/07/07(Wed) 11:11:58 |
【秘】 療育 クレイシ → 流転 タマオ子供を探せど探せど見つからない。 その苛立ちが募るように。廊下を闊歩する足音がかすかに激しさを増す。 だから、気づけなかった。 蹴ってしまったそれを。 「──ッ!?」 思わず飛び退る。今見たものはなんだ?人の眼球ではなかったか? 暴れる心臓をどうにか押さえつけながら呼吸を整える。瞬きしているうちに眼球はどこかへ行ってしまった。 ↓ (-166) 2021/07/07(Wed) 11:18:57 |
【秘】 療育 クレイシ → 流転 タマオ「なんだよ……なんだよこれ、何が起きているんだよ」 縋る先がない男は、手にしたパペットをぎゅうと掴む。 何か異変が起きている。明日は我が身かもしれない。 ……それなら、もう自分も責任という荷物を捨てていいんじゃないか。異変が起きているのに日常と同じ姿を保ち続けるなんてどだい無理な話だろう。 だから……だから。自分が子供を探せなかったとしても、無理ないんじゃないか? 仄暗い何かが沈澱していく。 男が足を滑らせ転落するまで……もう少し。 (-167) 2021/07/07(Wed) 11:19:17 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「…………は、」 約束。 彼と自分しか知らない筈の話に、目を見開いた。 もし僕が忘れても、ニエカワくんが忘れないでしょう? 「…………。何、言ってるんですか。 巫山戯るのも大概にしてくださいよ、ねえ、」 きっと、生前二人は話したのだろう。 そうに決まっている。そんな筈はない。 けれども声の震えが隠せなかった。 (-171) 2021/07/07(Wed) 11:45:10 |
セナハラは、診察室の壁を力任せに叩いた。一拍遅れて、手が痺れるように痛む。 (a9) 2021/07/07(Wed) 11:48:47 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク甘い卵焼きを作るという、些細な約束だ。 その時は彼を殺すだなんて、考えもしていなかった。 お互いが生き延びるのは難しいだろうと、内心思いながら指切りをしたのだ。 弁当を持ってピクニックに行くと約束した時には──決めていた。 確実に守れないと、知っていた。 「ぁ、貴方、何がしたいんですか。 どうして笑ってんですか。── なあ!! 殺人を指摘された事よりも、 ニエカワと交わした約束を指摘される事の方が、 男にとってはずっと重い。 (-172) 2021/07/07(Wed) 11:49:32 |
商人 ミロクは、メモを貼った。 (a10) 2021/07/07(Wed) 12:05:23 |
【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラ「笑って、いましたか? 不器用なんですよ、表情を作るのは。 今、悲しんで良いのか怒って良いのか。 許して良いのかわかりません。 でもあなたの立場だったら私は、 ――きっと彼を殺していました、文句が言えません」 男は高熱の少年と縁が深いわけでも無い。 ただ、少し話しただけの浅い関係だ。 だからこそ、あなたに何も怒りの感情を向けられない。 ただそこにあるのは興味と、少年への憐れみだ。 「私は知りたいだけです、あなたの目的と、 ニエカワさんの行方を。 彼と取引をしたんです。 商品が手元に無いのは可哀想ではありませんか? 一緒においてあげたいんです。 彼がなけなしのお金で掴もうとした夢ですよ。 それに答えたいと思うのは当然じゃ無いですか」 (-173) 2021/07/07(Wed) 12:15:53 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「――――、 恨んでねェって、そいつはお前サン――」 絶句、そうして絞り出す様な声。 ――誰かがその死に関与した、と。 まるでそう言っているかの様に聞こえる。 「ア゛〜〜〜〜〜……」 しゃがみ込んで腕に額をつけ、小さく唸る。 己の正気を信じてはいない。これが只の妄想の可能性だって有る。 けれどもこんな、都合の悪い幻覚を男は知らない。 しかしただ唸ってばかりもいられまい。 立ち上がり、フラリフラリとベッドの側へ近寄って。 「……坊チャン、なにがどうしてこうなっちまったんだろ」 沈む声を無理やり柔らかに響かせて、問い乍ら。 少年の頭に手を置こうとして―― きっと、その手は空を切った。 生者は、死人に触れられない。 (-174) 2021/07/07(Wed) 12:19:24 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク肩で息をしていた男は、俯いたまま僅かに呻く。 漸く上げた顔は、憔悴しきったものだった。 何かを言おうとして、……口を噤む。 そんな事を数度繰り返し、漸く声にした。 「……。そこまで言うなら、どうぞ」 重い足取りを隠しもせず進む。 扉を開けると、肩越しに貴方を見た。 「見る方が、早いでしょうから」 男の後ろをついて歩けば、手術室に辿り着く。 (-175) 2021/07/07(Wed) 12:33:13 |
【神】 焦爛 フジノ朝。そうだと、思われる時間。 こんこんと二階の病室の扉を叩き、次いで声を掛ける。 どちらにも返事は、ない。 ……どこかから、鉄錆のような匂いがする。 先日の猿肉だろうか?嫌な予感が、した。 「……ミロク、さん。おじゃま、するね」 そう告げて扉を開ければ、鉄錆の匂いは更に濃くなる。 視界に入ったのは、まだ鮮明な赤。 そして赤に染まったベッドに横たわる、ミロクの姿。 「……あ、あ……」 寝ているのだろうか?そんな事を一瞬考えてしまう表情。 否、彼はもう死んでいると首の滅茶苦茶な縫合跡と鉄錆の匂いを発する 赤 が告げている。───優しかったあの人は、もう存在しないのだ。 雨風の音を縫って、少女の悲鳴が病院に響いただろう。 (G0) 2021/07/07(Wed) 12:46:47 |
【秘】 遊惰 ロク → 商人 ミロク 先程まで商人が腰掛けていたベッドを見下ろし乍ら、 乾いた声でボソリと呟く。 「おれァ、先の方だったかなァ」 小手先ばかり、口ばかり。 種も仕掛けもある奇跡で生き永らえ乍ら。 それを信ずる事を諦めている。半ば、恐れてすらいた。 一人残された病室の中、返ってくる声は無い。 直に男も部屋を出て行き――その場に、静寂が訪れた。 (-176) 2021/07/07(Wed) 12:48:57 |
タマオは、悲鳴を聞いた。それはそれとして飛来した屋根瓦が開けた穴を塞ぐ作業を続けた。 (t28) 2021/07/07(Wed) 13:12:15 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「なんでだろ……台風で皆おなか減ってるからかな…… どうしてもそうしなきゃ、ダメだったんだと思う」 伸びる手に撫でてはもらえなかったけど、少年は目を細めた。 微笑みを浮かべたまま語られる言葉は淡々としていて、悲しみの色は見えない。 「ロクは、もう" 食べた "……?」残酷な問いかけをして軽く小首をかしげた。 (-177) 2021/07/07(Wed) 13:18:07 |
【神】 被虐 メイジ「────フジノ?」 耳をつんざくような悲鳴 >>G0 が聴こえ メイジは慌てて二階へと駆けあがった。 途端にただよう奇妙な匂い。違和感。嫌な予感。 「フジノ、一体どうし──」 そして、視界に飛び込んできたのは、鮮やかな赤。 「────ひッ……」 メイジは目を疑った。足が竦んだ。 むせ返るにおいに、吐き気を催した。 一体誰が? なぜ? どうして? ──いや、今はそんなことを考えている場合ではない。 「……だ、誰か……誰か……っ!!!」 少女の悲鳴に続いて、二階から、少年の叫び声が響く。 今の少年には、大人を呼ぶしか選択肢がなかった。 とある病室を覗いたメイジが見たのは ──この間、取引をしたばかりの商人の変わり果てた姿だった。 (G1) 2021/07/07(Wed) 13:20:37 |
【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラ「……もっと後悔していないと思っていました。 口減らしなんて、いくらでも」 手術室にやってくる、すぐにはピンとこず、 少年を連れ込んだ場所だろうかと扉が開く様子を見ていた。 「そうだ、セナハラさん。私、…… 明日死にます。 理由は死ぬように望まれたからです。 だから、食事もいりません私以外の皆さんに配ってあげてください。あなたも、随分我慢をさせているでしょうから……衣類だけでも必要であれば寄越しましょうか? お古で良ければ、ですが。」 (-179) 2021/07/07(Wed) 14:29:39 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロクメイジは、あなたの言葉をぼんやりと黙って聞いていた。 「ミロクさん、子供が好きってだけでそこまで出来るんだね」 それはどこかあきれたような、けど先程よりは穏やかな声。 ここにいる大人たちは変わっている、と思った。 メイジが知る世界が、狭すぎたのかもしれない。 どうしてここまでしてくれようとするのかわからなかった。 でも──本当のことを話そうと思った。 「……オレは、痛いのも、苦しいのも、オレを脅かすものも なくなってほしい──死にたくないよ」 「生きていたい」 それは決意というよりは、縋るような目だ。 死ぬのが恐ろしいから、そうしたいと言わんばかりの。 「たとえ、誰かを犠牲にしてでも、そう思ってる。 ……オレは、親父のようになりたくないんだ」→ (-180) 2021/07/07(Wed) 14:42:17 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク「ミロクさん……オレさ、ここに来る前に、親父を殺したんだ」 「逃れるために、あんなとこから解放されるために。 だから、──もう、人殺しなんだよ。オレ」 はは、と乾いた笑いが漏れた。 メイジの父親は、兵隊だった。 帰って来てからも、戦争の傷跡が消えずに 荒れ果てた家庭環境を過ごした。 母親は、それに耐えきれずに命を絶ってしまった。 村の者なら、知っているかもしれないこと。 「……そうだよ、オレは馬鹿だよ。 せっかく都会に出て大人に混じって働けるようになったのに 親父に逆らえなくて、結局こんなことになったんだから──」 「人を殺すのはつらいよ」 もう"普通"とは程遠くて、背負って生きなければならなかった。 誰かを犠牲にするというのは、そういうことなのだろう。 メイジには耐えられるのか、わからなかった。 「そしてここでも、オレはきっとそうする」 「そう言ったら、どうするの?」 肯定してくれるのだろうか。 ──自分に、生き方を教えてくれた"彼"のように。 (-181) 2021/07/07(Wed) 14:52:17 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「……貴方は何があっても、生きたい人だと思ってました。 衣類も、うん。大丈夫です。 大分、僕も死にたくなってきましたから」 男は貴方と取引をしていない。 どんな人間か、大して知らなかった。 次に殺すなら貴方だろうかとも思っていたぐらいだ。 「後悔なんてね、ずっと、……ずっとしてますよ。 朝起きて、夜眠るまで。 四六時中、後悔と自責の念でいっぱいです」 手術室の扉が開かれた。 (-183) 2021/07/07(Wed) 15:27:21 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロクまず目に入るのは、吊るされた肉切れ。 机には塩や胡椒といった調味料が置かれていた。 そして僅かに、硫黄のような、酸味のある異臭がする。 戸棚の一番下を開け、大きなブリキのバケツを引っ張り出した。 男は貴方に見せるように、バケツの蓋を開ける。 ……中には、骨や内臓が詰まっていた。 最上部に贄川涼の頭部が置かれている。 少年の首は、割れ物を扱うかのように布で包まれていた。 室内の異臭が強くなったが、出所はこの一つではないらしい。 戸棚には、もう一つ蓋をされたバケツがある。 (-185) 2021/07/07(Wed) 15:31:19 |
【独】 被虐 メイジ凶狼→セナハラ、メイジ 骸糾問→フジノ 連れ星→ロク 人魂→ミロク 恋未練→ニエカワ だと思うんだけどどうだろ。 ロクさんとフジノちゃん逆かもしれん ミロクおじさんとニエカワくんも逆かも (-184) 2021/07/07(Wed) 15:34:37 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「…………ッ、」 何も知らぬ子どもではないのだ、 調理場、塩と胡椒の振られた、皿に並べられた肉。 “猿の肉”でない事など、少し考えれば分かる事だった。 その少しが、糖の足りない頭ではえらくかかったけども。 ……流石にもう、何を問われたのかくらいは分かる。 「……食ってねェ」 撫でられなかった手をダラリと下ろす。 少年から悲哀が窺えない事が、苦しくて、 虚しい。 寂しい。 「ッおれは、なんにも。食っちゃいねェよ……」 (-187) 2021/07/07(Wed) 15:53:12 |
【秘】 諦念 セナハラ → 被虐 メイジ/* 投票先って決まってるかしら? なんかさ……恋未練の気配がするのよ 誰とは言わないんだけど 自由に墓下から投票させてあげたくてね… アンタさえよければミロクに入れたげて頂戴。 アタイはミロクセット済みよ。 あと、墓下行ったあと秘話できないかな〜って思ってるわ。 墓下行ったら、アタイ殺すロールする? 自殺ルートも想定内だから、無理はしないでほしいわ…! (-188) 2021/07/07(Wed) 16:02:39 |
【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラ「はい、はじめはそうでした。 ここにいる皆さんを殺してでも生き残ろうかと。 ですが取引をしてしまいましたから。 まさか私の命が欲しい人が現れると思うでしょうか? ―――嫌な誘いではありませんでしたので、乗りました」 どこか満足そうな表情をしている男は、 目の前に広がる光景に一瞬だけ眉をしかめて目を細めた。 「後悔をしているのならば、 生きようとしている彼らに譲りませんか。 一秒でも長いその人生を 有意義に暮らしてもらえるように手伝いませんか? 気乗りしなければ結構です。 私の生きるより必要なことが、そうなっただけでした」 (-189) 2021/07/07(Wed) 16:06:41 |
【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラバケツの中身を見た。驚きこそすれど、察しはついてしまい。 喉の奥にせり上がる酸を吐き出す前に言葉が出てきた。 まだ、耐えられる。あり得ない話では無かっただろう。 あの技師もいるのだろうか――そう心のどこかで思いながら。 「私の死体があがったら肉には……流石に出来ませんか。 知らせる必要があるので、隠れて死ぬつもりは無いんです。 ニエカワさんの一部は貰っていってもよろしいでしょうか。 そうですね――歯か骨でも。 お墓を作ってあげたいんです。こんなところ狭いでしょう?」 あなたを責める言葉は少なく、だが誘う言葉はまるで悪魔のように心の隙間に入り込んでくる。 男は、客を見る目を養ってきた、今まで、ずっと、ずっとだ。 目的がある人間と無い人間を見極めるのが酷く得意だった。 (-190) 2021/07/07(Wed) 16:09:18 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「あなたのしたことは 許されない でしょう。それは罪となりいつまでも人生に刻みつけられます」 「ですが、その罪はあなただけのものじゃありません。 ここにいる全員が、共犯者です。 無自覚に、誰も知ること無く、抱えることになります。 あなただけが背負っていい話では無いんです。 だからもう無理をしないでください。 必要以上に、手をかけるのをやめましょう」 夢のような問いかけ。 だが現実は人が減らなければこの飢えを凌ぐことは出来ない。 だから、男は少しでも前を向ける道を用意しようと思っていた。 「私は、あなたに生きていて欲しいんです」 ▼ (-191) 2021/07/07(Wed) 16:13:02 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「なんで……?」 一歩、一歩と体があれば触れてしまう距離まで近づいて 「俺の分まで長生きしてほしいし……食べてほしいな……折角、"食料"になったんだから。 ……──じゃないと」 至近距離でにっこりと微笑んだ。 「……セナハラさんとアキラが、可哀想」 (-192) 2021/07/07(Wed) 16:14:54 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「―――、一つだけお願い事があります。 あなたは、あなたが憎んだ父親のようにならないでください。 子供を大切にしないような、 弱い者たちをこれ以上虐げるような、 そんな人間にならないでください」 「私のことは殺さなくて構いません。 ここからいなくなりますから、手を汚さなくて平気です。 だけど、どうしても一人だけ生かして欲しい人がいます。 フジノさんだけは、あなたが手を出さないでください。 彼女が死を選ぼうとしたら止めてあげてください。 私は、そうしないと信じていますが。 彼女は、生きる理由があります。 どれほど私があなたに生きていて欲しくても。 あなたがそれを脅かすことは私は許しません。 二人であれば十分ではないでしょうが、きっと間に合います」 二人。そう言っている時点でこの病院の限界が見えているのだとわかる。憶測では無く、嫌な、予想だった。 精神的にも、肉体的にもきっと多くは持たないのだ。 ▼ (-193) 2021/07/07(Wed) 16:21:13 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「セナハラさんは、今度お話でもしましょう。 納得してくれるか、わかりませんが」 あの医療従事者は、何処まで生きたいのだろうか。 何処まで、彼らを生かしたいと思っているだろうか。 「生きる理由は皆持っています。 大きくても小さくても、一つ一つが尊重されるべきです。 ―――ロクさんについては私が取引をいたしましたから。 いざとなれば口減らしの対象にしましょう。 これに彼が同意しないわけがありません。 ええ、私は、知っています」 うっそりと笑う男に、悪意はひとつもない。 まるで当たり前のように、そして間違ったことでもないように告げていた。 (-194) 2021/07/07(Wed) 16:22:37 |
セナハラは、2階に上がると顔を顰めた。 (a11) 2021/07/07(Wed) 16:23:15 |
セナハラは、この匂いを知っている。 (a12) 2021/07/07(Wed) 16:23:29 |
【秘】 被虐 メイジ → 諦念 セナハラ/* 恋未練、わかるわ(わかる)。 ミロクおじさんには投票セット済みよ!! もちろん殺すわ!!!死になさい!!!!!!どうせ死ぬならこの手でやりたいきもちが高いわ・・・アタイメイジ、アンタのこと殺したくなさのほうが高いけど・・・・・・殺してって言われたらきっとできるわ・・・・・・・・・・・・ (-195) 2021/07/07(Wed) 16:31:07 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「……、……変な人ですね。気が狂いましたか」 戦場を見た人間の精神は壊れてしまう。 壊れたものは直せない。それが現代医学の結論だ。 「でも、ええ。 その誘いを魅力的に感じる僕も、気狂いでしょうね」 自決を選ぶ人々を大勢見てきた。 あの時、崖から飛び降りる勇気も無く。 万歳と叫ぶ声に、耳を塞ぐしかなかった。 (-197) 2021/07/07(Wed) 16:39:54 |
【神】 遊惰 ロク 雨風の音を裂く少女の悲鳴>>G0、 次いで聞こえた少年の叫び声>>G1。 聞こえた方へ弾かれた様に走り出す。 ――近づくにつれ、鉄錆の匂いが鼻をつく。 はじめに聞こえたのは少女の声だった。 何ぞ大事でもあったかと、嫌な汗が背を伝う。 屋内、それほど長くは無い距離で、息が切れる。 あァ、たった何日かでもう体力が落ちてンだなァ。 思考するまでも無い様な事が頭に浮かぶ。 「お前ら、……ッ、はァ、無事か……!?」 辿り着けば一つ深い吐息を間に挟んで、 何より初めにそう問うて。 ――それから、室内の 赤 を見た。「……ッ、…………ぁンで、」 なんで、と言ったらしかった。 答えを知るであろう人は、そこで冷たくなっている。▼ (G4) 2021/07/07(Wed) 16:43:47 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク「この時期の肉は腐敗しやすいんですよ。 ……気持ちだけ受け取っておきます」 骨はともかく、歯を渡す気にはなれない。 今頭部から引き抜く気には、どうしてもなれなかったからだ。 ……これ以上死者を痛めつけるのは嫌だった。 「で、彼と取引した商品というのは? 彼を起こしておくのは忍びない。 手早く済ませてくれませんか」 言いながら中身を漁り、血に濡れた骨を一つ差し出す。 背骨のひとつ、上から二番目。 喉仏とも呼ばれる、骨上げで最も丁重に扱われる骨だ。 (-199) 2021/07/07(Wed) 16:49:39 |
【独】 被虐 メイジミロクおじさん人魂でロクさん呪い殺すってことか? っつーことはフジノちゃんとオレが残っておわる? 子供残してしぬおじさんたち おまえら立派な大人だよ・・・・・・・・ (-200) 2021/07/07(Wed) 16:51:40 |
【独】 被虐 メイジいやっ でもこれっ システム的にどうなんだ? いやいやっイヤァ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!! ひとまず今は目の前のことやるか…… (-201) 2021/07/07(Wed) 16:53:37 |
ロクは、先日、耳飾りを一つ手放した。 (a13) 2021/07/07(Wed) 16:54:13 |
【独】 流転 タマオ悲鳴聞こえたなー、ミロクの部屋の方? じゃあ後でいいや。トンテンカン。あ、騒がしくなってきた? じゃあミロクの部屋だ。違うことじゃなくてよかったー。トンテンカン。 何も良くはないわよタマオ????????? (-202) 2021/07/07(Wed) 16:59:44 |
諦念 セナハラは、メモを貼った。 (a14) 2021/07/07(Wed) 17:26:24 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「……ンだよ、それ」 少年を見下ろして、拳を握る。 幾ら距離が詰まれども、熱が少しも伝わらない。 「 なンだよ、それは!!!?? 〜〜〜〜ッ、殺したのはあの医者か!? ッ、ハハ、おとなしいツラしてよくやったモンだ、 ガキ巻き込んで殺して食ってながらえようってか? なにが猿だ、なにが味見だ!! まるきり鬼のすることじゃねェか!!!!」 吐き出す様に声を荒げる。 久々に出す大声に、喉が引き攣れる。 「なァお前、お前サン。どうしてそれで笑ってンだ。 恨みはねェのか、悔しかねェのか?」▼ (-203) 2021/07/07(Wed) 17:38:52 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ 行き場を探して、求めて、暴れまわって。 どこに辿り着けばいいのか、分からずにいる。 「……長生きもなにも、ねェだろうよ。 おれは、お前を、生かしたかったんだから。 ――ガキども苦しめて死なせちまうくらいなら、 いくらでも飢えてやろうって、 食いモンがたりねェってんなら、食いブチが多いんなら、 減らして食わしてやろうって、だから……、ッ」 途方に暮れた声で、呟いた。 「……食えるわけねェだろォが。 お前サン、食料なんかじゃねェんだから……」 (-204) 2021/07/07(Wed) 17:40:43 |
メイジは、"肉"を食えるだけ食った。食べなければ、生きられない。 (a15) 2021/07/07(Wed) 17:59:40 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ「……ハハ、ンなこわいカオしねェでくれ。 ガキの戯言流せねェほど、参っちまってんだろうかねェ」 両手を上着のポケットに突っ込み、握りこむ。 ジワリと背に浮く汗は、きっと暑いばかりでは無い。 表に出すのはだらしのない立ち姿、余裕綽々の口振り。 見かけだけは天晴れなほど、飄々と保ってみせて。 「――簡単なこった、お兄サン」▼ (-205) 2021/07/07(Wed) 18:16:34 |
【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ悪魔 囁いた そうして蛇は唆す。 掴んだものは、サテハテ藁か釣針か。 ――そんなもの、流されちまえば関係無かろうに。 「たとえ水底、土の下。 果てまでキッチリ探してやって―― 、、、、、、、、、、、、 、、、、 あの子の手を引かぬうちは、帰らねェことだよ 」そうすりゃサゾカシ美談になろう。 紫に黒を少ォし落した様な、暗い色した瞳を歪めて。 軽い調子でそう言った。 (-206) 2021/07/07(Wed) 18:21:10 |
【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラ「私、気が狂っていました?」 はじめて言われました、と言わんばかりの。 思い当たることはあるが、もしかしたらこれは元からの気質だ。 「もしくは、倫理観が欠如していたのでしょう」 ・・・・・ ・・・ ・ 「取引の内容は―――秘密です。 こればっかりは、信用問題に関わりますから。 彼がトウキョウに行くための、手段でした。 使われることは、なく、大切にしまわれていました。 "場所を教えて貰いました"から。 その商品と一緒に埋めに行きます。 ふふ、何処にしましょうか。 ああ、確か、小さな壺が商品に残っていました。 さーびすぐらいいいでしょう、そこに詰めて ――どこにやりましょうかね」 まるでご褒美を貰えたかのように嬉しそうに手を赤で染めれば、 用が終わったと言わんばかりに立ち去ろうとする。 男にはまだやることがある。いや、本当はこれ以上、 ここにいられなかっただけかもしれなかった。 (-207) 2021/07/07(Wed) 18:37:13 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク許されない。罪。父親のようになるな。 殺さなくていい。いなくなる。 口減らし。生かしてほしい。──生きて欲しい。 うっそり笑う男から次々とでてくる情報。 メイジは内臓が押しつぶされそうになった。 「注文が多い」 その結果、ぴしゃりと出た言葉がこれだ。 当然、メイジは真剣だった。 「……怖くないの?」 ──死ぬことが。自分はこんなに怖いというのに。 前にも誰かにしたような問いかけだった。 何故そんなに笑っていられるのだろう。 「やっぱり、おじさん、変な人だ。 オレたちの知らない間にいろいろ企んでたんだ」 メイジは憂いを帯びた面持ちで、乾いた笑いを零した。 → (-208) 2021/07/07(Wed) 18:52:09 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「……セナハラさんを悪く言わないで………」 感情の振れに呼応するように枯れた花が生けられた花瓶が小さくカタカタと揺れた。 密室の室内で風が起きたかのように少年の髪が緩くなびく。 (-209) 2021/07/07(Wed) 18:57:59 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「…………」 しかしそれはすぐに収まった。 貴方が殺人者へ嫌悪感を向けるのは当然の事だ。 「──気持ちは嬉しいけど……、どうせ長くないってわかってたから。 どうせ死ぬなら、みんなが助かる方がいい。 苦しまず、好きな人に殺されるなら……ある意味幸せなことかもしれないし」 (-210) 2021/07/07(Wed) 18:58:45 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク「親父のようにはならないよ。それだけは絶対に。 オレのやったことが許されないのだって…… もうわかってるんだ、……嫌なほどね」 ──鮮明な赤が、目に焼き付いてる。 メイジは、ぼうっとした頭を覚ますように振った。 そうだ、──自分が殺すと決めた──友達だって 親父みたいにはならないと、そう言ってくれた。 許されることではなくても、それを、無駄にしてはいけない。 「だから、フジノことは……きっと守るよ」 彼女まで犠牲にしなければならない時がきたら メイジにはもう、耐えられないだろうから。 「……セナハラさんは……。──きっと、わかってくれる」 「だって。オレにたくさん、教えてくれた人だから」 メイジは、すこし悲し気に、だけど穏やかに笑った。 「……いろいろありがと、ミロクさん」 「──あとこの薬ってどうやって使うの? 飲むの?」 (-211) 2021/07/07(Wed) 19:13:58 |
【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ私は聞こえた声に顔を上げました。 琥珀の瞳があなたを映します。 動転している様子に、もしかしたらという気持ちと。 申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。 「あなたの飼い猫でしたか? 私が、――私が 殺して しまいました」 (-212) 2021/07/07(Wed) 19:49:58 |
【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ私は死者を見ることができるようです。 ですが、知っている人間しかみえないようで。 何度か自分の知人と生きていると間違えてしまうことがありました。 生者と区別が出来ないのはいくつか理由があります。 ですが一番を占めるのは、私にとって、彼らが生きているか死んでいるかなど些細だったからでしょう。 黒猫のことは何度か見かけたことがありました。 患者から、医者から、食料を貰ってかわいがられている姿は愛嬌があって。 なんとも贅沢な暮らしだなと羨ましく思ったものです。 だから―――私が殺したといったことは間違いではありませんでした。 やけにずっと猫の声が聞こえると思い、おかしいと思いました。 外に出れば、猫は待っていたと誘うように歩きだしました。 ついて行くと、病院の近くの道ばたに倒れている猫の姿がありました。 まだ少しだけ柔らかい、直に固くなるだろう猫のからだがありました。 土砂崩れに巻き込まれたのか、おかしいほど曲がった引きずった後のある足。 重傷であることも、ここまで歩くのにも相当必死だっただろうとうかがえました。 そして思ってしまったのです。ようやく、と。 弱い命がこのご時世に長く生き続けることなど不可能だと証明されたと、そんな感想を抱きました。 (-213) 2021/07/07(Wed) 19:50:30 |
【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ「あなたも、あまり長く外にいない方が良いですよ」 私は黒猫を拾い上げました。 そのまま何を言われようと踵を返し病院へと向かうつもりです。 これ以上は、さむいですから。 誰かを探しているようなあなたに無駄だと声をかけるのは、 それこそ余計な一言だとおもい黙っていることに決めました。 (-214) 2021/07/07(Wed) 19:53:01 |
【神】 焦爛 フジノ>>G1 >>G2 >>G4 フジノは扉近くの壁に背中を張り付け、自身を抱きしめるように腹の前で腕を組み崩れ落ちていた。 上着で視界を隠されるまで、ミロクから視線を外す事もなかった。 「わた、わたし、ミロクさん、呼ばれて、て、昨日、部屋に来て、って、」 上着の下、しゃくりあげながら誰にともなく言葉を紡ぐ。 ―――彼は知っていたのだろうか? 自分がこうなると、知っていて。 それでも、フジノを呼んだのだろうか? "■■■■■■"とは、そういう事だった? 促されても、すぐには動く事ができず。 メイジが動き出してようやく、その場を離れただろう。 ……最後に一度だけ、ミロクの方を見て。すぐに視線を外した。 (G7) 2021/07/07(Wed) 19:58:28 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「これぐらい、がんばって覚えてください。 ……? 怖くないか、ですか」 「怖いですよ。 私は、死にたくなんてありません」 「 それこそあなた達を殺してでも生きたかった。 」▼ (-215) 2021/07/07(Wed) 20:03:04 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「だけど、望まれてしまいまして。 そちらの方が嬉しかったんです。 私が生きることを望む人はいませんでしたが。 私に死んで欲しいと望む人もいませんでした」 なんと歪んだ感情か。 そこまで男は乾ききって飢えていたのか。 『死を望まれたことに価値をみいだす。』 この言葉は心から告げているように思われ、 この言葉は心から嬉しそうに聞こえただろう。 「ついでに、あなたたちを生かす価値になれるのならば、 死ぬことも悪くないと思いました」 「上手くいくかはわかりませんが……ここにいた大人達は。 私を含めて、あなたたちにとって、 いいひとになれたのなら、よかったですね。 嫌な人で、記憶され続けるのも嫌ですから」 薬に関しては、詳しいことが説明された。 よく使われる摂取方法は煙草のように火を点けて吸うのだが、 経口摂取でもその分量で有れば問題ないこと。 なにかあれば、とある病室の引き出しを漁って欲しいこと。 そこに翡翠のパイプとライターを置いておくらしい。 その薬を使うときにでも使って、使わなければ、持ち帰って路銀にするといいと言われるだろう。 ▼ (-216) 2021/07/07(Wed) 20:10:57 |
【神】 被虐 メイジ>>G3 >>G5 >>G7 メイジは、大人たちがやってくるまでは その場で静かに立ち尽くし、瞬ぎもせずに遺体を見つめていた。 「……ミロクさん」 フジノの口から紡がれた名前に、はっとして ようやく倒れている男がそのひとだと認識する。 この鮮明な赤は嫌な記憶が蘇るものだ。 だけど横たわっている男の顔は、どこか穏やかに見えた。 「──ああ……ははっ、そっか……」 メイジは妙になにかに納得したように呟く。 死体を目の当たりにした子供にしては冷静だった。 「……わかった。行こう……大丈夫?」 やがてやってきた大人たちに、静かに頷き すぐに動けなかったフジノを支えるようにして 一緒に一階に戻っていった。 (G8) 2021/07/07(Wed) 20:16:05 |
【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ「『人生最大の幸福は、愛されているという確信である。 自分のために愛されている、否、もっと正確には、 こんな自分なのに愛されているという確信である。』」 始終男に暗い表情はなかった。 「どういたしまして、メイジさん。 また機会があればどうぞ取引をしてください。 それでは御機嫌よう」 鞄をもち、背を向けるように踵を返す。 あなたとまた何度かは出会うだろう。 そのときの表情も変わらない、この男は何も後悔をしておらず、 ただあなたたちを思って何かをしようとしていた。 ただそれだけの男だったのだ。 (-217) 2021/07/07(Wed) 20:17:39 |
【人】 焦爛 フジノ>>37 ミロク 「そう、なんだ。 ……いいな。ここじゃ、人と変わってるととても、目立つから……」 首元の歪な跡を触る。夏でも首巻きをつけてて大丈夫だろうかと、考えた。お洒落でなにかを巻くという発想がないのだ。 「……そうかな」 子供だって大人に負けず劣らず、残酷だ。 無邪気故の行動もあれば、大人を欺く事が上手な子もいる。 ……けれど、それをわざわざ伝える必要もないだろう。 貴方は大人達との交流ですっかり疲弊してしまったようにも見えた。 「い、いいよそんな事。そんな物好きな人いないって、わかってる、し……そう言ってもらえるほど優しくも、ない、から」 腹を擦り、ぼそぼそと恥じらうようにそう答えて。 やり取りを終えれば、去っていく貴方へ別れを告げただろう。 『また、明日』。会えると信じていた。 (39) 2021/07/07(Wed) 20:25:20 |
【秘】 焦爛 フジノ → 商人 ミロク「朝、に? ……わかった。ちゃんと、起きてて、ね」 こくり、頷いてそう返しただろう。 辛いもの。害したいわけではない。 "食べられない"。 気になった言葉はいくつも、あった。 それでも言及はせず……ご機嫌ようと、返したのだ。 お互い腹に抱えるものがあると、大人へ足を踏み入れてしまった少女は悟っていた。 (-219) 2021/07/07(Wed) 20:29:48 |
フジノは、調理室で"肉"を食べ、飲み下した。味なんてどうでもよかった。腹をみたせるのなら、それで。 (a16) 2021/07/07(Wed) 20:33:37 |
【独】 被虐 メイジフジノちゃんは生かさなあかんし これからセナハラ殺らんといけん オレのポジションなに????? たのしいですけど・・・・・・・ (-220) 2021/07/07(Wed) 20:36:05 |
セナハラは、かつて父も同じ気持ちだったのだろうかと、二人の子供を見ながら考えた。 (a17) 2021/07/07(Wed) 20:36:58 |
【赤】 被虐 メイジ雨の音と重たい空気が支配する 静まり返った手術室で、メイジはひとり呟く。 「……さよなら」 干された肉を一瞥し、戸棚に向かってそう呟く。 「向こうでは、もう苦しくないかな? また会えたらいいね……リョウ」 笑う。ふざけたことを言ってると自分でもわかっている。 もしまた会ったらオレのこと怒るかな、軽蔑するかな。 それともまだトーキョー行きたいなんて思ってるかな。 ……そこまでバカじゃないか。 会えるはずもないのに、信じてなんていないのに そんなこと許されるとも思っていないのに そうやって言葉にして、自分を騙すような遊び。 ──"友達"だと言ったのは、嘘じゃなかった。 (*19) 2021/07/07(Wed) 20:37:06 |
セナハラは、広げた調理器具を片付ける。余った肉はまた明日、誰かの糧になるだろう。 (a18) 2021/07/07(Wed) 20:41:24 |
【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク骨を手渡せば、そっとバケツに蓋をする。 静かに戸棚へ戻す手付きは、眠る赤子を扱っているようにも見えるかもしれない。 「仕事なら仕方ない、と言わざるしかないですね。 埋めるなら、うんと深く掘ってください。 その内鹿や猪が戻ってきて、掘り返してしまいます」 東京に行く為の手段と言われても、 男には一体何なのか思い当たらなかった。 物品でなんとかなるものならば、既に彼の親が買い与えているだろう。 現実主義者の男は、考えるのをやめた。 「……倫理に関しては、僕も大概ですから」 まるで逃げるように立ち去る背中を、感情の無い瞳が映していた。 (-221) 2021/07/07(Wed) 20:42:53 |
【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ>>G6 こちらへ向けられた頭の左っかし、 死人の耳朶に光る小さな石をジッと見て。 吸い寄せられた様にそこから目を離さぬまま、 「そうだなァ」 と、相槌と肯定の合間みたいな返事をした。 それから、不意に右手を伸ばす。 開いた穴から一筋、血の流れた跡に触れ。 こびりついた赤茶色を剥がす様にカリ、と爪で掻く。 「この兄サンのモンだよ。 ……その前は、おれンだったけども」 商人は金銭以外を対価としては受け取ろうとしなかった。 いっそ、頑ななまでに。 その事は恐らく、貴方も知っているはずだ。 (-222) 2021/07/07(Wed) 20:43:22 |
【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ「うん。思った、よ。かっこいいな、って」 対するフジノの返事は本気にも、貴方に釣られて珍しく冗談を言ったようにも聞こえただろう。 「……私も、同じ。 皆大人だったら……こんな風に、歩けてなかった、よ」 それこそどこかの一室に閉じこもって、じっと嵐が過ぎるのを待っていただろう。 こうしてなにかを食べたり、遊んだり、話したり……様々な事から気を紛らわせる事ができたのは、有難かった。 (-223) 2021/07/07(Wed) 20:43:54 |
ロクは、死体の耳朶に光る石をジッと見て。セナハラの呟きに返事をした。 (a19) 2021/07/07(Wed) 20:46:24 |
【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミタマオはミロクの部屋へやって来た。「あ、もう人々いないなー」みたいに考えてから、そのまま部屋を去って行った。スイー (-225) 2021/07/07(Wed) 20:49:40 |
【独】 焦爛 フジノ―――それが何の肉だったのか。 フジノは知らない。 知っても、食べないという選択肢は取らなかっただろう。 フジノという少女は決して栄養が足りている状態ではない。 腹にもうひとり抱えている今なら、尚の事。 だから……フジノは食べなければ、ならなかった。 ミロクはそれも見越して食料を分けてくれたのだろうか? フジノは、わからない。 ミロクが何故そこまでしようとしてくれたのか。 どうして見ず知らずの子供に優しくしてくれたのか。 もう教えてくれる人はいない。 (-224) 2021/07/07(Wed) 20:49:51 |
【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク「……そっか、安心した」 死ぬのが怖いのは、自分だけではない。 メイジは最後にひとつだけそう呟いた。 あなたの語るそれは、歪んだ感情だとは思った けれどそれが彼の飢えだったのだろう。 渇きに潤いを求めるのは、当然かもしれなかった。 「またね」 メイジは、その背を見送った。 (-226) 2021/07/07(Wed) 21:00:01 |
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