【墓】 無線通信 ユングフラウ〔 ▙ ▜▓▗ _ クロ……くろ…………いる?どうしよう…………どうしよどうしよう…………っ〕 日記の記述を読み、到底理解したくないその内容は全て漏らしてしまったのだろう。呼び掛けた者以外にも、きっと近くにいてくれた子達に。 悲痛と動揺と共に。 (+1) 2022/07/27(Wed) 1:16:29 |
【人】 命灯癒光 リーディエ縋り付くように強く掴む今も自身の異能が発動し、苦しみを伴う。 それとは別に2人によって齎された傷がジクジクと痛んだ。 ノルが話す間、リディは熱のこもる吐息を吐き出すだけ。 彼は何を、言っているの……。分からない…。 ……痛い、 「………………い、で……」 突然の小さな呟きは、貴方達に聞こえるだろうか。聞こえずとも、もう一度繰り返される。 「……ふざけ、ない…………で、」 服を掴む力は更に増し、仮に二度三度と殴られようとも言葉を止めない。 生きてる間であれば、"ずっと一緒"に笑って頷けた。 でも。それは、それは……違う。 「…………わ、たし……は、………あなた、たちの……。 …おもちゃ、じゃ…………、ない……っ」 「わたし、たち………は、……おもちゃじゃ、ない……の…ッ」 始まりが何か、リディは知りはしない。 知った中で同じ言葉を言えるのか、と言われても。 そんなもしもは、今は必要ではない。 「…あなた、たちの……しあわせ、を……………! わた、し……に、…………押し付け、ないで………!!」 服を握っていた手を離し、叶うならその手でノルを突き飛ばす。 勿論支えを失えば、リディはその場に座り込むだろう。 少しずつ、天に昇る光の量は増えていく。 (23) 2022/07/27(Wed) 1:20:13 |
【墓】 無線通信 ユングフラウ>>24 クロ 声が聞こえて、それでやっと、呼吸をすることを思い出した。 無意識に息を詰めていたらしい。それでも喋れるから、うっかり。 〔 ▙ ▜▓▗ _ この文字……多分〕〔⿻▫__見間違える訳が無い〕 推測に留めたくても、確信しない理由がなくて。 貴方がページを読めるように、少し場所を開ける。 声ばかりで姿は見えていないから、ちょっと頓珍漢な動きになったかもしれないけど。 (+2) 2022/07/27(Wed) 1:47:03 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>22 モノ 全てを内容を読み聞かせ……というよりはただのダダ漏れにして、 それから、錯乱のように居ない筈の相手に呼び掛けた後。 些か震えたままだけどもう一回、今度はちゃんと貴方が聞き取りやすいようにゆっくり読み上げる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ モノ……〕貴方の落ち着きに、逆に冷静を取り戻して。 それから、出てきた名前に反応する。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ハグベリーが……?〕〔⿻▫__ 知ってたの? ……知ってるの?〕 (25) 2022/07/27(Wed) 1:53:28 |
【人】 ガラクタ モノオキ>>+2 >>24 〔▙ ▜▓▗_クロいるの?部屋の中じゃなくて?え?じゃああの石はクロじゃないの?あ、でも死体もクロじゃないってこと?〕 ユングフラウが話しかけいる間に、子供の興味はユングフラウの能力へ、その先にいる『人物』へ、そして石と死体へ。 思考の飛躍と整理はちょっとうるさいかもしれない。 もし通訳をしてくれたなら、はっきりと頷きながら話す。 〔▙ ▜▓▗_そう、掃除したときに見つけたの。だからハグベリーが言ってること本当だったみたいだね。でも死ぬのは嫌だから逃げてきちゃったけど……え?ハグベリーが……〕 ハグベリーの名を繰り返されると何を話してなかったっけ?と漏れながらも頷く。 〔▙ ▜▓▗_うん、主が殺されて集まった日、怪しかったから聞こうと思ったんだけどうまく聞けなくて、怖がらせちゃったけどハグベリーが主が悪いって言ってたよ。モノオキは信頼していなかったけど、主の文字の声も聞けたからこれで本当だね。〕 そう冷静に伝えたのだ。騒ぎの中では教えなかったというのに。 (26) 2022/07/27(Wed) 2:00:48 |
【人】 手探り ノル「……?」 おもちゃ、という意味がわからなくて、唖然とした顔でそれを聞く。 リディが殴られる間、入れていた力が抜ける。 「あ……っ…………?」 リディが地面に倒れないように、とばかり考えていたから、突き飛ばされることなんか考えてなくて。 僕も地面に尻餅をついて、座り込む。 「それ、それって……?」 押し付けないでって。押し付けないでって言った。 もう痛くならないよって、ずっと一緒にいられるって言ったのに。 「……リディは、ひとりでも生きていけるの?」 ばらばらになっても大丈夫な家族がいるとは考えつかなかった。 「いたくてもだいじょうぶなの?」 どうしよう。大丈夫なんだったら。 「おとうさんに……すきじゃないっていわれても?」 小さな声で、昇る光も傷も視界に入れて。 この箱庭の神様に愛されてないって知って、それで耐えられるわけないよ。ね? (28) 2022/07/27(Wed) 2:15:17 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>26 モノオキ 〔 ▙ ▜▓▗ _ あ、えっと……おばけ?〕なんで話せるのかとか、秘密にしといた方がいいかとか、とか。 〔⿻▫__ クロに、相談しようとして忘れてた……〕 挙句の果てに、分かりやすい説明をと思いついたのがオバケ呼ばわり。 それはそれとして。クロの声を伝えたり、貴方の饒舌も代弁したりして。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 僕達、もっと……話し合うべきだったね……皆で。〕その日のどのタイミングだったのかとか、それを言い出せない空気だったのかとかは知らないけど。 ただ、後悔に俯く。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ハグベリーと。探しに行こうか。他にどんな話したのか、教えてくれる?〕 続きは歩きながら、のつもりで片手をいつものように差し出す。 (30) 2022/07/27(Wed) 2:25:38 |
【墓】 無線通信 ユングフラウ>>27 クロ 〔 ▙ ▜▓▗ _ やっぱ、クロから見ても、間違い無い……?〕自分の見間違いという一縷の線は木っ端微塵に砕かれたけど、そこでうじうじしてる時間を貴方達二人は与えてくれないのだろう。 どうにかすることを、既に話し合い始めていて。 〔⿻▫__ クロとモノ、実は行動力最強コンビなのかも……?〕 余計な考えを挟むことくらいは許して欲しい。 (+3) 2022/07/27(Wed) 2:31:10 |
ユングフラウは、石……?って首を捻ったりしながらも、クロなら分かるかなってなるべく聞いた通りに伝えるだろう。 (a7) 2022/07/27(Wed) 2:35:15 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウユングフラウの行動を制すことはない。 だって早く、眠らせてあげなくては。 この行為に意味が無いと言われようとも。 座り込んだまま、ぼんやりと眺めて。 見えなくなっていくクロの姿に、そっと目を伏せた。 「…………おやすみなさい、」 出来ることならもう、誰も死にませんように。 そう願ってはみても、未来に起こり得ることは変わらない。 だからどうか、ユングフラウ……貴方は。 考えることをやめず、生きてください。…皆と、秋を。 (-14) 2022/07/27(Wed) 2:35:17 |
【人】 骨頭 クローディオ>>29 モノオキ 「………もっとたくさん話せばよかった。通訳をユングに任せて」 そう、喋れなくてもユングフラウなら会話できる、というのがまるっきり頭になかったのだ。 だから死んで姿も見えなくなったクローディオが、通訳を挟んでまず最初に君に投げた言葉がこれだった。 「一気にたくさん石にできる?そうでないなら、一本道に誘い込む、1人ずつにならざるを得なくするしかない」 例えば狭い廊下とか、柵で挟まれた一本道でも作るとか。 ……人を殺していい理由なんてあるのか? 答えは、ない。そんなものはない。 でも、みすみすみんなが蹂躙されるくらいなら、クローディオは何も言わずに排除を手伝う。 害獣を追い払うのは俺の仕事だったから。 (31) 2022/07/27(Wed) 2:41:57 |
クローディオは、石にする、の詳しいことは何も分からないが、大事なのはそこではないから、流した。 (a8) 2022/07/27(Wed) 2:42:51 |
ユングフラウは、やっぱりクロは石にするについてわかってるんだぁ、って感心した。 (a9) 2022/07/27(Wed) 3:03:44 |
【人】 命灯癒光 リーディエ座り込んで俯けば、視界が真っ赤に染まる。 こんなに殴られても、生きてるのね。 あぁ、私……やっぱり、化け物なんだわ。 でも良かった。だからこそ、こうして。 「………わたし、たち……は、…たよりない、ですか………。 あなた、たち……が……、かかえる、もの………せおえない、ほど…」 「よわい、…………です、か?……どうし、て……………。 みんな、はなし………してくれな、……の」 誰かを疑うのではなく、もっとちゃんと話を出来たら。 こんな結末には、ならなかった。私はそう思っているわ。 こんな私でもね。皆がいるから、生きていけたんだもの。 「…それなら、………わたし、は…。ひとり、で……いい、です。 いたく、ても……つらくて、も………きらわれ、ても…………」 「……………かぞく、じゃ……………なくて、いい………ッ」 背中のナイフに手を回し、小さな呻きを零しながらそれを引き抜いた。 致死量にも満ちそうな程の血溜まりがあるのに、リディはまだ生きている。 どうせ死ぬのなら、こちらの方がより早く。 「ごほっ、……………」 込み上げてくる何かを手で押さえてみるが、全てが 真っ赤 で息をすることも苦しい。でも今は、そんなことはどうだっていいの。 もういいの。 砂で汚れた服は清潔ではないと理解しているけれど、構ってられない。 額の血を拭いとって、 それでも直ぐに真っ赤に染まるけど。 突き飛ばしたノルに向かって、最後の力で飛び込むように──抱きしめた。 (33) 2022/07/27(Wed) 3:17:38 |
リーディエは、異能の光が強くなり、それらは更に天へと昇る。 (a10) 2022/07/27(Wed) 3:19:04 |
リーディエは、きっとその光は屋敷の彼らにも届くのだろう。 (a11) 2022/07/27(Wed) 3:19:30 |
【人】 ガラクタ モノオキ>>30 ユングフラウ 「あーっ!」 〔▙ ▜▓▗_おばけ?見れないお化け?〕〔▙ ▜▓▗_ じゃあもしかしてモノオキのこと怖くない?〕 〔▙ ▜▓▗_ あっでも今石にするって言っちゃった、ユングフラウどうしよう、怖くない?〕 〔▙ ▜▓▗_あ、石はモノオキがやるの、いつもは怖い顔されるからやらない、でもゴミ掃除のときはたくさんやるし、ちゃんと片付けてるよ〕 〔▙ ▜▓▗_怖がらないでね。モノオキ死んでるよりも石が好きだけど、動いて撫でてくれるほうが好き〕 ちょっとだけノイズが重なって流れてくる。首をかしげたあなたに自分の伝えた思考に気づいた。声が漏れ、この中で姿が見えるあなたの表情を気にしている。 >>31 クローディオ 〔▙ ▜▓▗_ それは難しいよ、ユングフラウが好きで聞くわけじゃないし、それにすぐにしゃべれるよりも、モノオキ言葉に教えるほうが嬉しいでしょ。〕 〔▙ ▜▓▗_ ズルっていう?〕 介して首をかしげて見せる。これ見えているのかな? モノオキ的には、ズルらしい。そして言葉を教えてくれるのが、うれしかったこと、そして教えてくれる皆の顔が嬉しそうでうれしかったことを告げた。 〔▙ ▜▓▗_ 人はたくさんいるとゆっくりになっちゃう、虫は小さいから簡単だけど、少ないほうが早いよ。〕 嫌いな人は笑顔もいらないから砕いてごみにしてもいい。 子供はそう思っている。〔▙ ▜▓▗_ねえ怖くない?石いつも怖がられちゃう。石になったら殺されないのにおかしいね。ユングフラウも笑ってくれると好き、クロは笑ってるかどうかもう見れないけど、笑ってくれると好き〕 (34) 2022/07/27(Wed) 11:29:39 |
モノオキは、昇る光に気づいて「おあ!」と指さした。 (a12) 2022/07/27(Wed) 11:51:49 |
【人】 包帯 タンジーユングフラウが読んでしまった日記の内容は、 幸いにも 聞こえていなかった。近くじゃなくて、少し離れた屋敷の中に居たから。 代わりに届いたのは窓から射しこむ光。 太陽ではない、何か別の。 「……な、なに?」 見覚えがある気がする。いつ、見たんだっけ。 どうしようもなく不安になって、手をきつく握る。 もう何もかも終わっていて、自分に出来ることなんて、何も残ってないのかもしれない。 だけど、ここでじっとしているよりは、きっといい。 どこへ向かえばいいのかなんて、分からないけれど。 屋敷を出て木々の先、足が向く方へと進んでいくだろう。 (36) 2022/07/27(Wed) 19:44:40 |
【人】 命灯癒光 リーディエ抱き止められて、先程と同じように背に腕を回そうとしたけれど上手くいかなかった。 もうあまり、体が動かない。 全身が痛み、感覚も失っていく。 「はぁ、……はぁ………。………いわなきゃ、……つたわら、ない……です…………」 そうは思っていないことも、今ようやくリディは知ることが出来た。 「…あなたたち、が……そう、でも……。わたし、なら………、」 異なる考えを抱くかもしれない。知らなきゃそれも分からない。 「いや、です……いやです、よ………。みんなが、…なかよくないの、は……」 ずっと見てきた。皆が遊ぶ様子も、皆で眠る様子も。 触れられないからこそ、見ているだけだったけど。 「……だって、あなたたち……は、…ふれあえる、のに………。 あたりまえに、わらって……手を、つないで…………いきていける、のに……」 辛いことがあっても、皆でいればきっと生きていけた。 それしか方法がないと決めつけて、死んだ先が一緒だなんて。 そんなの、私は嬉しくない。短い命だからこそ、ずっと見ていたかった。 自分が死ぬその時まで、生きていく貴方達を。 「…『おとうさま』が、しんだ理由……いまもなぜか、わからない……。 でも、私きっと……あのひと…が……いなく、ても……よかったん、だわ…」 悲しかったけれど、何も無しにあんなことが起こるわけが無いかもって。 だからもしかしたら、原因があるのかもって……きっと、そちらを疑っていたの。 ぐったりと、ノルに体を預けて──目を閉じた。 か細い呼吸の音と、呼吸で上下する体は……ゆっくりと弱々しいものに変わりつつある。 (37) 2022/07/27(Wed) 20:31:29 |
【人】 骨頭 クローディオ>>34 モノオキ 「ずるいとは思わない。……俺はあんまり言葉教えなかったけど、それでも?」 バケツの頭が頷いたり横に振られたりするのがちゃんと分かるから、クローディオは大体ハイかイイエで答えられる会話ばっかりしていただろう。多分。 もし君をずるいって言うなら、クローディオだって十分ずるい。 「じゃあ1人ずつだ。……数を減らせるなら減らした方がいいな、……ご主人の死体を、屋敷に続く道にでも置いておく、とか。そうすれば、少なくとも相手側は『体質持ちの化け物たちに計画がバレた』って思ってくれるはず」 あれはもう生者でも死者でもない、ただの肉体。 そう思っているから、ユングフラウに通訳してもらうにはだいぶ衝撃的な案をさらっと述べたり。 「石になったらもう動けないからな。でも怖くない、別に。 ……生きてるときだって、笑顔かは分からなかっただろ?」 素っ気ない物言いは治らない。 そんな話をしながら、立ち上る光を見た。 あぁ、もうじきなのかな。 (38) 2022/07/27(Wed) 22:17:55 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>34 モノ 〔⿻▫__ あ、モノの体質って、そういう……?〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ 怖く? ううん、全然怖くないよ。 だって、モノはちゃんとそれをコントロールして、考えて使ってくれてるんでしょう?〕 〔⿻▫__ 僕と違って。〕 怖がられることが怖い、という気持ちは何となくわかる。 けど、この屋敷の皆は、迷惑がられることが怖い僕のことも、気にせず受け入れてくれてるから。 安心させようと、笑う。今だけは、前みたいに。 (39) 2022/07/27(Wed) 23:08:05 |
【墓】 無線通信 ユングフラウ>>38 クロ 〔 ▙ ▜▓▗ _ 君たち……いや、ううん、とても頼もしいなぁ……〕容赦のない作戦が立案されていくのを、一言一句伝えながら、ちょっと引いてる。 とはいえ、制止したりすることはない。だって、外の“敵”よりみんなの方が大事。 〔⿻▫__ モノが言葉を覚えたら、直接こんな風にお話して欲しかったなぁ…〕 そんな思考を溢した時、モノの声に……空を見上げるのだろう。 (+4) 2022/07/27(Wed) 23:14:54 |
ユングフラウは、その光は、とても綺麗で、何故か胸騒ぎがした。 (a13) 2022/07/27(Wed) 23:15:29 |
ユングフラウは、駆け出す。モノが走りにくいなら、抱き上げもするつもり。 (a14) 2022/07/27(Wed) 23:15:58 |
【人】 ガラクタ モノオキ>>38 クローディオ 「うん。」〔▙ ▜▓▗_モノオキは喋れない子なの。でも誰かに教えてもらったら喋れるようになるでしょ。〕 声と、バケツと共に頷いた。あと、ちゃんと言葉を覚えたかったのも、本当。 〔▙ ▜▓▗_主、使うの?腐ってるけど大丈夫かな?〕 〔▙ ▜▓▗_まだ使えるかなあ?〕なんて首を傾げる。 〔▙ ▜▓▗_平穏を壊すのがモノオキの一番嫌いなことだから。少し、外で罰を受けてもらおうか〕 死体は死体だ。腐りゆくものだ。いくら石が残らなかった体とはいえ、何れ体が溶けてゴミと変わらなくなるのを知っている。 だから あなたの身体と同様、 さしたる興味はない。「うー」〔▙ ▜▓▗_そう、もう動かないの。だから腐らないし、怒らない!顔だけじゃないよ、笑顔はね、顔はわからないけど、クロも笑顔の感じのときはあるでしょ?穏やかなクロが好き〕 ノイズでは要領を得ないが、ようは全体の雰囲気を見ているようだ。 >>39 ユングフラウ 〔▙ ▜▓▗_そう、メデューサのカイブツ。前いたとこはみんな怖がってたよ、それでモノオキはこれで隠したの。……秘密ね、怖い顔嫌いなの。それだと石にしたくないから〕 バンバンと叩く。 容赦ない作戦にあなたの恐怖とは違う感情を与えているのはつゆ知らず。 「んふふ」 〔▙ ▜▓▗_よかった!〕 怖くないと言われて、見えない笑顔が見て取れるように笑った。 (40) 2022/07/27(Wed) 23:58:16 |
モノオキは、ユングフラウのあとに続いて駆け出す。ノイズが〔待って待って!〕と呼んでいるため、きっと抱きかかえられただろう。 (a15) 2022/07/27(Wed) 23:59:41 |
タンジーは、光に向かって進んでいったので、いずれ皆と合流するのかもしれない。 (a16) 2022/07/28(Thu) 0:05:16 |
【人】 手探り ノル赤い。全部リディのだけど、僕も。 まだ温かい体が、このあと冷たくなっちゃうのを知っている。 もうどうにもできないことが一番近くでわかる。 「あたりまえに、いきて……」 (いけないんだよ。邪魔しに来る人がいるの。おとうさんが呼んだの……、ただ生きてくだけでも僕ら大変なのに) 口には出さない、心の声だけ。 伝える気がないわけじゃなくて、口に出せなかっただけ。 リディがこのまま死んじゃったあとのこと考えなきゃ、ベリ兄になにか言わなきゃいけない。 のに。 右手が勝手に、抜けてどこかに落ちているはずのナイフを探す。 (僕は生きていたくないよ) (一緒に行っちゃ駄目?) リディは生きているから、言ったら返事がきてしまうから、口に出せなかった。駄目って言わるのが怖い。 近づく誰かには聞かれてしまうかもしれないけど。 (41) 2022/07/28(Thu) 0:36:06 |
クローディオは、モノオキとユングフラウと共に。死者にしか見えぬ身体を滑らせてついていく。 (a17) 2022/07/28(Thu) 0:40:21 |
【人】 無線通信 ユングフラウ走って、駆けつけた先。 神々しいくらいの光が立ち上っていて、赤く染まったリーディエと、抱きかかえるノルと、ふわと浮いたハグベリーが見えて。 それから、声が、声が…… 〔 ▙ ▜▓▗ _こらーーーーーッ! 〕止めなきゃって思って、何を言ったらいいのかわかんなくって、もう、咄嗟に出てきたのは悪戯を叱るような、そんな。 本当の声だったら、モノのバケツをビリビリさせてたかも。 (42) 2022/07/28(Thu) 0:54:33 |
【人】 命灯癒光 リーディエ>>41 あと、何を伝えるべき? 頭が回らないの。 言いたいことは沢山あるけれど、何だか眠いわ。 ノルにはあんなこと言ったけど… 独りはやっぱり嫌ね…… ねぇ、ノル。私ね、本音を言うと死にたい気持ちはあったの。 でも、教えてあげない。ノルだって教えてくれないことがあるんだもの。 ああでも 皆が傷付くなら独りでいいのは本当 だって 私、 「………あ、」 ちゃんと伝えなきゃ、この言葉。 預けた体を少しでも起こそうと地面に手をついて足掻く。 でも結局上手く出来なくて、またパタリとノルの腕の中。 「………兄様達…、 愛してる、わ ……」私、上手く言えた? ユン、モノ、タンジーも大好きよ。 勿論ワルゴも、クロもフィルも……。 愛してたわ、出会えて良かった。 …沢山頑張ったから もう眠ってもいいかしら、 (43) 2022/07/28(Thu) 1:19:53 |
リーディエは、聞こえた"声"に閉じた目を開けてみるけれど、真っ暗で何も見えない。 (a18) 2022/07/28(Thu) 1:22:07 |
リーディエは、指先を動かし弱々しくノルの服の端を掴んだ。 (a19) 2022/07/28(Thu) 1:25:14 |
【独】 命灯癒光 リーディエ…寒くて、痛い。……。死ぬのが、怖い。 真っ暗で、本当にひとりぼっちになったみたい。 ……………ノル、離れないで……。 ベリー兄様……、声をきかせて………、 ……、一緒に……………。 (-15) 2022/07/28(Thu) 1:35:09 |
リーディエは、皆と一緒に生きて、一緒に死にたかった。…内緒の話。 (a20) 2022/07/28(Thu) 1:39:37 |
【人】 電球 フィラメント「………――」 *電球の彼は、 *そこまでを見届けてから、その場から離れます。 *向かった先は、館の方向。 *自分の部屋へと、向かいしました。 (44) 2022/07/28(Thu) 1:40:29 |
【人】 包帯 タンジー光を頼りに辿り着いた先、視界に入ったのはノルとハグベリーと、それと真っ赤なリーディエと。 「……ぁ」 誰がやったのかは分からないけれど。 状況をみれば、すぐに分かりそうなものだけど、考えたくはなくて。 リディはノルの腕の中でぐったりとしていて、もう、間に合わないのだと一目で分かった。 声に出されない言葉には気付けない。 リディには、許されないままだと思っている。 「もう、誰も。置いていかないで、」 置いていかれる、くらいなら。 そんな事を考えた瞬間。びっくりするくらい大きな声が響いてきて、目をまんまるにして辺りを見回した。 (45) 2022/07/28(Thu) 1:57:34 |
【人】 無線通信 ユングフラウ凶器の所在とか、今近寄ったら自分たちもとか、そういうことは一切考えなかった。 それだけ、兄達が傷つけ合うっていうのは遠い話で。 〔 ▙ ▜▓▗ _ リディ、リディ……っ!〕3人に触れられる場所まで駆け寄って、リーディエの赤が濃い場所へ触れようとする。 遅すぎる、止血を。 〔 ▙ ▜▓▗ _ダメ 、リディ。居なくなっちゃ、ダメ。誰も、行っちゃ ダメ ……!〕 (46) 2022/07/28(Thu) 1:59:19 |
モノオキは、抱えられながら一生懸命バケツが取れないように抑えている。「おあ!」 (a21) 2022/07/28(Thu) 2:06:28 |
【人】 骨頭 クローディオ見ている。その場に来た全ての顔を、その場の光景の全てを。 いなくなった姿も、実体などない視界に収めて。 ただ少し離れた場所で動きを止めている。 この場では、もう誰も見ることができないであろう姿だから。 悔いのないように、見ておこうと思った。 ーーー誰か1人の味方とかできないよ。 全員同じように好きだから。 (47) 2022/07/28(Thu) 2:27:37 |
【人】 ガラクタ モノオキ恐らく辿り着いた先でモノオキは降ろされて、それで先ずはハグベリーのところに手を振るだろう。 「おあー!」 それは怒るような、それともただやあと挨拶をしただけのような。ユングフラウを真似するような。 〔▙ ▜▓▗_死体は嫌いだって言ってよユングフラウ……あっリディ、まだ生きてるの?助ける?〕 それからパタパタとリーディエとノルのところに近寄る。 〔▙ ▜▓▗_あ、ノルだ。ノルも知ってたの?ユングフラウ、助けられそう?だめならモノオキがやる。〕 止血の仕方はわからない。ただ、まだ生きているなら、石にできるかもしれない。腐っていくよりずっといい。モノオキはそう思っている。 (48) 2022/07/28(Thu) 2:29:01 |
【人】 手探り ノル>>43 動こうとしたのを見て、なんだろう、と思って。 「リ、ディ……リディ……」 そんなこと言ってくれると思わなくて。 表情は崩さないまま、ぱたぱた涙が溢れる。 「うん」 僕もそう。僕もそうなんだけど、簡単にそうだよって言えない。聞こえてるよってわかるように頷くだけ。 こんなに振り絞った言葉と同じなんてさ。重くて、暖かくて、こんなときなのに嬉しく思ってしまうよ。 >>42>>46 大きな声にそちらを向いた。この聞こえ方は君しかいない。 だから、あ、見つかっちゃった。と頭の、どこか冷静なところが考えていた。 「ユー、もう遅いよ」 泣いたままなのに、きっとひどく冷たい声が出ただろう。 >>45 それからタンジーも来てしまっているのを見た。 もうバレてしまうだろう。だから君へは、笑いかけた。 僕が嘘ついて、騙したんだよって。タンジーは悪くないよね。 (49) 2022/07/28(Thu) 2:48:21 |
【独】 鳥籠 ワルゴワルゴは、フィラメントの訃報を聴いた時から その部屋に篭もり切って出て来なかった。 だってフィラメントが死んだその日、 彼と会っていたのは自分なのだ。 ──じゃあ、ひとごろしと次に 言われてしまうのは自分じゃないか。 ひとごろしとして殺されるのは、自分じゃないか? 「ワタシはッ……」 「ワタシはやってない、やってない!!!」 「ワタシはひとごろしなんかじゃない!!」 ひとりのへやで、ひとりで叫んでいる少女。 枕をバタバタと叩いて喚くのは、 ──泣き喚く事の代替だ。 (-16) 2022/07/28(Thu) 6:28:02 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>48 モノ 〔 ▙ ▜▓▗ _ 死体は嫌、だけどまだ生きてるから……〕〔⿻▫__ 時間、を……〕 真っ赤に染まって見当でしか分からないけど、リーディエの背中の傷に手を当てて圧迫して少しでも流れ出すのを遅くしようとする。 そう、もう助からないって、心のどこかでわかってる。けど。 >>49 ノル 〔 ▙ ▜▓▗ _ 遅くても……話を、しよう。〕それは、今目の前で血に染まって光を溢し続ける姉が、してきたこと。 〔 ▙ ▜▓▗ _ アベルのことも……。なんでこうなったのかはわかんない、けど……きっかけは、これかなって。 でも、でも、僕達の最大の罪は、きっと、もっと話をしなかったことだと、思う。 なんで……皆に相談してくれなかったのさ…………?〕 (50) 2022/07/28(Thu) 13:58:31 |
【人】 命灯癒光 リーディエユン(>>46)の声がする。背中に触れる熱が心地良い。 でもユンの手が汚れてしまうから、もういいんですよ。 きっと誰の目にも私は長くないと理解出来るでしょう。 あと無茶を言わないでください。これでも頑張って生きました。 ……私が死にたいと思ったこと、内緒にしてて下さいね。 知られたら格好つけたのに意味が無くなってしまうもの。 ノルの頷き(>>49)が聞こえたから、伝えられた気がする。 こんなにも考えていること、ユンに伝わるかしら。 痛いとか、苦しいとか……そういうのは、伝わらなければいいのだけれど。 流石にもう頑張れませんよ、多分ですけど光も薄くなりつつあるでしょう? ねぇ、ノル(>>51)。まだ納得いきませんか?…私は、諦めないで欲しいです。 何も知らないからこそ言える言葉ですが……。 ……それに私。最初から"一緒に"は、死ねませんでしたから。 どうか、気づかないでくださいね。 視線(>>52)には気づけない。虚ろな瞳がそこにあるだけ。 …………あぁ、眠い。言いたいことはまだまだ、ありますが………。 ……。…私、こうして誰かの腕の中で眠ること夢だったんです。 ──我慢してたこと全部、最期に叶えられて良かった。 (53) 2022/07/28(Thu) 16:32:38 |
【独】 命灯癒光 リーディエノルの腕の中。静かに、その鼓動を止めていく。 もうこれっぽっちも動けはしない。 声も出ない。痛みに呻くことさえない。 本来ならば、もっと早く死に至っていたはずだ。 それでも生きていたのは、大嫌いな力のおかげ。 それだけは、感謝すべきなのだろう。 出会いのきっかけとしても勿論。 もしも来世というものがあるのなら、今度は。 ──今度は、何のしがらみもなく皆と居られますように。 (-17) 2022/07/28(Thu) 16:44:20 |
【人】 包帯 タンジー>>49 「ノル……」 どうして。気付きたくないのに、気付いてしまう。 笑いかけてなんて、くれなければ良かったのに。 視界に入る血塗れのナイフ。 あの時、本当に殺さなければいけなかった相手は こんなところに居たんだ。 一歩、また一歩と近付いていき、落ちているナイフを── もう、間違えてはいけないから 拾わずに、ユングと反対側にぺたり座り込んで、リディの顔を見る。 そして触れようと、包帯の巻かれていない手を伸ばしかけて、すぐに引っ込めた。 「僕は……、」 日記の内容について、自分には届いてなかったけれど。いま聞こえてくる会話から何かあったのだと察することは出来て。 だからこそ今度は、みんなの話を聞いてから自分がどうしたいか選ぼうと決めた。 その結果が何であれ。 (54) 2022/07/28(Thu) 16:46:39 |
【独】 手探り ノル血に濡れたナイフは、ひとりでに動いている。 探していたノルの右手に近づいていく。 死者には見えるだろう。運んでいるのは子供の手首だ。 噛んだようなギザギザの爪がついた4本指が、探しものを届けようとしている。 (-18) 2022/07/28(Thu) 18:07:42 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>52 モノ 〔 ▙ ▜▓▗ _ モノ、待って……ごめんね、ちょっとでも長く……聞いてて欲しいんだ。聞かせて欲しいんだ。〕石にしよう、という発想を厭う訳では無い。 朽ちること無く手元にいて欲しいという気持ちも、わかる……わかってしまう。 ただ、その残り時間を一秒でも、早めたくなくて。 だから、ダメ、ではなくて。待って、という曖昧さを含んだお願い。 (55) 2022/07/28(Thu) 18:10:06 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>51 ノル 〔 ▙ ▜▓▗ _ 話すこと、沢山あるよ。〕〔⿻▫__ 見つけちゃったんだ、知っちゃったんだ、主さまの秘密。〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ 死にたいの? ……クロより説得力のある誘いをしてくれたら、乗るかも。〕〔⿻▫__ 独りでは、絶対、嫌だけど。〕 考えうる限り最も困難な比較対象を上げながら、へにゃと笑ってみせる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ノール。僕が ノールのこと大好きな十年は、本物だよ? みんなのことも。〕例え、この館の主が子らを愛していなかったとしても。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 僕は、大好きだよ。だから……終わりにする前に、話をしよう?〕 片手をリディの血に濡らしたまま、もう片方を貴方に伸ばす。 二人纏めて、抱き締めたがるように。 (56) 2022/07/28(Thu) 18:42:39 |
【独】 骨頭 クローディオ人から見えない者は、同じく見えない者でも見えるんだろうか。 不可解なものが蠢いている様子が見えた。 小さな、でも荒れている手だ。 ナイフを動かし、運ぶ先を見れば、……アレはノルの味方なんだろうか。 今は、見届けるだけだ。 でも、ノルとその小さく歪なものに、意識を向けた。 (-19) 2022/07/28(Thu) 18:57:30 |
【人】 手探り ノルリディ……動かなくなったね。近くにいるから分かる、心臓が動かなくなっているから。 羨ましい。 >>53それで、側に来たタンジーを見た。……何もしないの? タンジーがまたひどいことしないで済んでよかったって、少し思うけど。残念でもあった。 >>54>>56 ユングフラウ そんなふうにあちこちに目を向けていたけど、知っちゃった、と聞こえて、ぱっとユーを見た。 「ユー、平気なの?」 この屋敷のみんなが一番心配だったけど、君は一番心配の中の一番心配なうちの一人だった。 なのに笑ってて、クロよりなんて、難しいこと言って。 でも駄目、って言われなくて、安心した。 「ぼくもだいすき……だいすきだよ、みんな一番好き……だから」 リディを抱えたまま、ユーに身を寄せる。君の手の中に行きたい。 「だから駄目なんだよ。連れて行かれちゃう。ここにいられなくなっちゃう。みんなばらばらになっちゃう。ばらばらになって、苦しいことしかなくなって……」 そんな恐ろしいことが、遠くない未来にある。 「そんなのみんな平気じゃない、はず、だよね?だから、……」 だからみんな殺すつもりだったの。 (57) 2022/07/28(Thu) 20:09:12 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>57 ノル 〔 ▙ ▜▓▗ _ ぜんぜん……平気……じゃなぁい……〕貴方の温度に触れて、安心したように。 へにゃの顔が、べしょになる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ でも、僕、皆が仲良しなのが一番だから……ご主人さまを見た時、悲しいより先に……皆のこと心配になっちゃったし。〕 〔⿻▫__ 僕に触れてくれる、僕の兄妹達のことが。〕 ぎゅうと貴方に擦り寄って、光の名残に照らされながら、天啓のように問いかける。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ねぇ、ノール。なんで?僕達が死ぬより……僕達の家族をバラバラにして壊そうとする悪い人たちを、全部殺せばいいのに? そわなことも思いつかないくらい、思い詰めちゃう前に……やっぱり、話して欲しかったな。〕 (58) 2022/07/28(Thu) 20:35:55 |
【人】 手探り ノル>>58 ユングフラウ やっぱり大丈夫じゃないんだ、って、君を慰めるみたいに頭を撫でる。リディは君の方に寄りかかるようにして、手を空けて。 「……ぼくも、なかよしがいい……でも、ぼくが悪いってわかったらみんなは仲直りできるから……」 それくらい、仲良しだって思ってるから。あとで仲直りできるって信じたから、良くない空気にも耐えられた。 「そんなの……できる?たくさんいるのに、ぼくたちは子供で、外の人たちは大人だよ……」 昔、アベルと出かけたとき、怖かった。みんなぼくたちとは違ってて、きっと受け入れられることはなくて、でもお屋敷よりたくさんいたから。 敵うと思えないから、そんなこと、やれるとも思わなかった。 (60) 2022/07/28(Thu) 21:03:16 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>60 ノル リディが、随分と軽い気がする。 ちゃんと預かって、それから撫でられるまま……ふふと小さく笑う。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ……ノール、僕が考えたのと一緒のこと、言ってる。悪い子が分かれば、みんなは仲良しで居られるって。〕 なんだか可笑しくなってきちゃった。 〔 ▙ ▜▓▗ _ でも、ノール。僕、ノールも、ハグベリーも、みんな一緒に仲良しがいい。だから、話をしよう?〕〔⿻▫__ クロとも。ひょっとしたらリディとも。まだずっと一緒に。〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ ね、大丈夫。だって、森のことは僕達の方が知ってる。僕たちが出来ること、外の人は出来ない。外の人が僕たちを苛めるの、きっと怖いからなんだよ。 だから、みんなで力を合わせたら、きっと。〕 大好きな皆となら、きっと出来る。 ひょっとしたら、もっと広いとこにも行けるようになるかも。皆で。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ね、だから。まずは謝って、仲直りして、それから……話をしよう? ――僕達の場所を、守るための話を。〕 (63) 2022/07/28(Thu) 21:23:14 |
【独】 電球 フィラメント*電球の彼は、自室にある机に向かって座っています。 *机の上には、死ぬ間際に開いていた本が、そのままに。 「…………」 「ふふ」 「――この本の、彼のようにはなれませんでしたねぇ」 *もう触れられない本を、撫でるかのように右手を添わせて。 「……もしも」 「もしも来世なんてものがあるのであれば」 「今度こそは、あなたのようになれるといいのですが」 *開かれたページには、 *傷つき、打ちのめされ、志半ばに折れてしまいそうな勇者を、 *賢者の少年が、背中を押すというシーンが描かれていました。 『大丈夫だよ、勇者』 『キミは勇気ある者で』 『怒りに乱されず、常に先を見据える力がある』 『冷静に、周囲を確りと見抜く力がある』 『……皆を導く、確かな力がある』 『だから、勇者。大丈夫だよ』 『僕や、仲間の皆がキミを支えるから』 『キミは、キミの正しいと思ったことを』 *電球の彼は、捲れないそのページを、 *ただただ、眺めるばかりでした。 (-20) 2022/07/28(Thu) 21:34:27 |
【人】 無線通信 ユングフラウ〔 ▙ ▜▓▗ _ 大丈夫、大丈夫。〕心の底から語りかける。 繋いだ手の先へ。地に足付かぬ長兄へ。 零れ散る光へ。足元の光らぬ電球へ。背の骨へ。 石に成りゆく者と、成すモノ。 この館のような鳥籠と……それからきっと、声はなくともいるのでしょう? 見ててくれてるのでしょう? 父さま。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ね、皆でなら、きっと、何でも出来るから。〕まだ、終わらない。 〔 ▙ ▜▓▗ _ だから、もっと、物語をしよう?〕 (65) 2022/07/28(Thu) 21:47:58 |
【人】 ガラクタ モノオキ「んふふ」 〔▙ ▜▓▗_モノオキは平穏がいい。平穏を壊す前に、僕がお掃除するよ。〕 喋れない怪物はこれからのお話に胸と髪を踊らせた。 良かった。モノオキの好きなもの。これから平和で平穏だ、きっと。 (66) 2022/07/28(Thu) 21:56:29 |
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