【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミぎゅうと囲い込まれて、肩口にきみの声が吸い込まれて。 「んん」 擽ったげな音を漏らして身を捩る。 燃えるように熱い、いのちの温度がそこにある。 埋まった吐息が服越しにも、チリチリと肌を焦がす。 「ありがとなぁ」 冷たく、華奢な脚で。氷の身体がきみを支えて立つ。 寄りかかった頭にもぞもぞ手を添えて、くい、と軽くこちらに押しつけて。 ▽ (-0) 2022/07/14(Thu) 23:59:33 |
【置】 夏の雪 ユメカワさいごの一歩を踏み出して、二人浮遊感に身を委ねて ──流石に高い所から落ちるのは、少し怖いな。 ──また失敗したら、どうしよう。 ほんの刹那に過った不安は、きっと君と同じだったけれど。 煩い風の音の中、か細い声を拾って、 そんな不安を振り払って、より強く君を掻き抱いて、ただ君だけを見る。 もしも君が死に切れなかったなら、 やはり優しくその苦しみを終わらせてあげよう。 どんな最期が待っていようと、もう離さない。 そして、終わりはやはりあっけないものだった。 少なくとも、これ以上死の苦しみを得る事のない 死人である夢川にとっては、ではあるのだけれど。 (L1) 2022/07/15(Fri) 1:42:21 公開: 2022/07/15(Fri) 1:45:00 |
【人】 夢中 ユメカワ>>0 ネコジマ ぼたぼた、髪から額へ頬へ零れ落ちる血をそのままに。 かたかた、音のする方へと緩慢に視線を向けた。 そのありさまはただ虚像が剥げ落ちたのか、 それとも死に損なったのか、何れも定かじゃない。 「稔」 名前を呼んで、目を細めて笑う。うれしいな。 あの時、ちゃんと見届けてくれると言った君だから。 きっと来てくれると思っていたから、驚きは無いけれど。 「うん。一人じゃ大変だから手伝ってもらっていい? そろそろ行かないと、遅刻しちゃうかも」 素人目に見ても生きているはずがないと判る血溜まりの中。 いつも通りに笑って、いつも通りに甘ったれた台詞を吐いて。 傍に居る来家をそっと抱き寄せた。 早くおはようが言いたいな。 言うまでもなく、行き先は出欠を取ったあの教室だ。 (1) 2022/07/15(Fri) 1:43:40 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 傷弓之鳥 マユミ揺蕩う意識の中、誰かに話し掛けられている気がした。 でも自分は何も答えられない。 髪に触れる感触が、朧気ながらに優しくて暖かい。 誰かがくれたその言葉はすぐには理解できなかったが、胸の中に染み入るようだった。 (-2) 2022/07/15(Fri) 2:03:58 |
ネコジマは、通り過ぎた時に、死んでるなぁと思った。 (a2) 2022/07/15(Fri) 2:10:34 |
ネコジマは、今見ても、死んでるなぁと思った。 (a3) 2022/07/15(Fri) 2:10:37 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 甚六 カナイやわくまとまり始めた意識がゆっくりと浮上する。 誰かに名を呼ばれている……? "…カナイ……?" 覚醒し始めた意識が、名を呼んだ者の正体に気付く。 「──!?」 男は突然起き上がってあたりを見渡した。 起き上がったと思っているのは男だけで、足元には自分の死体があるのだが。 「………なんだ、また幻聴か…」 目的の人物がいないとわかると、酷く落胆した様子で床に視線をとした。 (-3) 2022/07/15(Fri) 2:11:04 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイ貴方の想像は少し違う。 どちらかと言えば、それは時代による認識の齟齬に近い。 白間コズヱにとっては、どんな生徒も彼女の守るべき生徒だ。 教師が生徒を選ぶなど、あってはならない。これは、ままごとではないのだから。 全員を同時に攫う力が、もしもあったのなら。彼女は躊躇なく使っていただろう。 「……明日香。条件付きの降伏をするなら、足りないものがあるよ」 折ったばかりの小さな枝を数本拾い、中から細い一本を摘む。 「その提案に乗ることで、私に──いや、私達に。 一体どんな利益があるのか、示しておくれ 。」じわり、輪郭が滲んで揺らぐ。 ぱきり、枝を折る。折る。折る。 「必然の出会い? ──ああ、全く都合が良すぎるね。得をするのは生者だけじゃないか……それは頼みですらない、甘えだ。 そして生徒でもない君の甘えを叶える程、私に余裕はない」 置いていきたくないと、何度言われて来たことだろう。 しかし喉元を過ぎれば、熱さを忘れてしまう。何故って、人だから。 「幾度もそんな言葉を聞いたよ。結果は これ さ」呆れたように、吐き捨てたように、少女の抑揚は悪態になっていく。これは教師としてではなく、ひとりの亡者としての想いだから。 ふう、と意図的に深呼吸をひとつ。 ▽ (-4) 2022/07/15(Fri) 2:40:48 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイ「……他の条件はあるかい? ちなみに、私から出せるような対価は恐らくない。 つまりこの交渉は、君にとってかなり不利だ。無一文から契約を取るような行いだからね」 死者との交渉はまず成り立たない。 死者は支払えるような対価を、基本的に持っていないからだ。 だからこそ、人々は彼らを祓って来た。 「しかしかなり難しいだろうから……。 もしも私が納得する、または心動かされる条件があれば。私から深雪を説得しても良い。 もう全員は諦めろと、諭してみせるさ」 (-5) 2022/07/15(Fri) 2:41:57 |
【人】 夢中 ユメカワ>>2 ネコジマ 君に手伝ってもらって、小柄な身体を荷台に下ろして。 君が自ずとそうするなら、手押し車の取っ手は任せてしまおう。 そういった善意に甘えるのは、やっぱり好きだ。 「約束、じゃないけど」 「先生が出欠取るのに遅れたらよくないから」 まだ少しだけ、体温の残る頬を時折撫でながら。 きいきい、からから、少しばかり頼りない音をさせて。 ぱたぱた、ぽたぽた、赤い点々を残しながら歩いていく。 道すがらに話すのはさも当たり前の事のようで、 けれども今話すには、なんだか前提がおかしな話でもあって。 「稔はさあ」 それからぽつり、じつに他愛無い問い掛けのように口を開いて。 「何から逃げてたの」 君が俺から目を逸らしていた事なんて知っている。 前々からの疑問を投げ掛けた。きっとこれが最後だから。 高い所から落ちれば夢から覚められる、なんて言うけれど。 二人飛び降りても、何もかも消えて無くなりやしないのだから やっぱり何処までもこれは現実らしい。 (3) 2022/07/15(Fri) 3:17:56 |
(n0) 2022/07/15(Fri) 10:03:20 |
【秘】 陽炎 シロマ → チャラ男 ウラミチ貴方の偽りの記憶が、陽に焼かれて消えていく。白間梢という少女は、最初からいなかった。 これは貴方達とは初対面の、何ら縁もない亡者である。 「お〜い、裏道〜……」 陽射しから逃げるように、校舎を歩く。 なんとなく、熱そうで怖いから。 彼は成仏してしまったのだろうか。 誰の悪戯か、彼の心臓は止まっていた。考えられる可能性が多過ぎた。ひとまずこちらは保留させておく。 校舎の中を、散歩でもするかのように貴方を探した。 (-6) 2022/07/15(Fri) 10:10:19 |
【人】 気狂 ネコジマ>>4 ユメカワ 猫島はすぐには言葉を続けなかったけど、 待っていれば話してくれる時の彼に見えたから、 あなたはきっと待ってくれていた。 「…前の父さんは殺したら死んだんですよ。くるしいくるしいをして」 「母さんがくるしいくるしいだったから。だから猫島はそうしました」 「死んだ前の父さんは何も出来なくなりました」 「またくるしいくるしいになるのは嫌です」 「殺したのに。死んでも。 …何かができちゃうなんて、思いたくねぇんすよ」 呟くくらいの声で話してあげた。誰にも言ったことがないこと。 あなたの疑問を取り除けるように。きっとこれが最後だから。 (5) 2022/07/15(Fri) 11:34:35 |
ネコジマは、結局、逃げきれていないね。 (a4) 2022/07/15(Fri) 11:35:23 |
【人】 気狂 ネコジマ【???】 「あ、増えてる」 教室に来家を運び込んで。 どこに座らせようかと辺りを見て、気付いた。 ほとんど寝ているみたいに死んでいる山中がいる。 寝てるんだなぁとは、猫島はあんまり思わなかった。 席に着いていたら、この二人は隣だっただろう。 「雪ニイはどこ座るんです?」 一緒に教室に来た夢川に意識を戻した。 あなた達もきっと隣だ。さて席はどこだろう。 (6) 2022/07/15(Fri) 11:38:12 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽炎 シロマ出すことを許された口を使って言葉を紡ぐ。 「わかった、先程の言葉を言い直そう」 瞬いた先に見えるのは、はっきりとした黒い靄。 死者である証の色だった。 「君たちは合わせて完璧主義の寂しがりやだ」 ボクはない心を揺すぶることが目的ではないのだけど。 生きているように話すなんておこがましいな。 あゝ、これは死者への冒涜か。 「だから失敗、未完、未熟なままで終わろうとしている、 つまらない物語の最後を飾る語り部を ボクが揃えてやろう、そういったんだ」 「入学ごっこではないのなら、 見える場所に募集をしておくべきだった」 「おかげで逃げてしまった子がいるじゃないか」 生きているはずなのに確認できなくなった子がいる。 遺品から漂う死の香り、はっきりと辿れるようになってしまった。 こんな狂った視界、今まで知らず、みないふりをしていたんだな。 (-7) 2022/07/15(Fri) 15:37:07 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽炎 シロマ「だから、ボクは」 「――次に会うときは今宵の謎をすべて解き明かす 物語を終わらせてくれる名探偵を連れてこよう」 一つ息を吸って、できるだけゆっくりと話す。 皆で一緒に囲む夢の実現を、どこかの世界では夢見ていた。 「生者であるボクであれば然のみ困難ではない。 死者という条件付けられた存在と今回の会合で 勧誘するのは大変じゃあなかったかい? ボクのまた会おう、は。 キミたちが満足できる条件が揃っての事だ」 「――ボクだって」 「無一文に払う命はないんだよ」 「これは正当な取り引き、約束であり提案だ。 キミ達には得しかないと思うけれどな」 (-8) 2022/07/15(Fri) 15:38:31 |
【秘】 傷弓之鳥 マユミ → 甚六 カナイ「鹿乃」 次に貴方を呼ぶ声は、いつも通りを取り戻していて。けれどまだ少しだけ弱々しさを滲ませているのか、僅かに口籠もったまま。 「拙は、皆がいるところに行きたいと思っていました」 「でも」 「それで本当に満足できるのか、分からなくなってしまって」 ぎゅう。痛くない程度に、けれどしっかり腕に力を込める。どれだけ冷えていても平気だ。貴方が貴方である限り、心に届く声の温もりそのものは変わらないままなのだから。 「今、拙は迷っています。死ぬべきか生きるべきか、めいっぱい考えて悩んでいるところです」 この後、死んでいるかも分からないまま失踪した青年を見て考えの方向性がある程度まとまるのだが……それは、今はまだ知る由もない事柄だ。 「鹿乃は、拙が鹿乃と同じになったら嬉しいですか?」 (-9) 2022/07/15(Fri) 15:53:49 |
【秘】 夢中 ユメカワ → 気狂 ネコジマ>>4 >>5 >>a4 薄明の頃、漸う明るくなりつつある空に背を向けて。 ふたりとひとり、まだ少し薄暗い校舎の中へと戻っていく。 きっと、あの時二人で空き教室へ戻っていったみたいな足取りで。 「うん。」 夢川は、実はけっこう時間にルーズな方だった。 けれども理由も無く友達との待ち合わせには遅れた事なんて無いから、 楽しい時間は少しでも早く訪れて、少しでも長く続いて欲しいから。 だからきっと君達の中での認識は、何だかんだと遅刻をしない奴、だった。 「そう」 家族、から逃げたかったのは、自分も少しだけ同じ。 それでも君のそれがまったく事情の違うものだとはわかる。 けれど、逃避がいつまでも続きはしないのは、きっと同じ。 君だってもうわかってるんだって、わかってる。 足音と車輪の軋む音と、それから暫しの居心地悪くない沈黙の中。 何も言わず、君がもう一度口を開くのを待っていた。 (-10) 2022/07/15(Fri) 16:22:24 |
【秘】 夢中 ユメカワ → 気狂 ネコジマそうして再び口を開いた君の、ひとり呟くような言葉に もはや誰かを死に至らしめる事を酷いことと認識できない死者は、 やっぱり前提のおかしなこたえを返す。人殺しの是非なんてすっ飛ばして。 ただ、君のくるしいが悲しいだけ。 「死んだ人は、ずっとは居ないよ。なんでもはできない」 たとえば、自分はこのあといなくなる。 いなくなる。それだけだ、そういうことにしておこう。 日の下は生者の時間、夜の闇はそれ以外の時間。 入れ代わり立ち代わり、太陽と月みたく居る時と居ない時がある。 もう何処にも居ないわけじゃないけど、違う時の中に居る。 ただ、それだけ。 「でも、お盆とか、ハロウィンとか。 そういう時期ってさ、死んだ人が戻って来るって言うでしょ」 「ずっとは居ない。でも 時々生きてる人の中に混ざって、」 「戻って来るんだよ」 戻って来た死者が、どうしようもなく現実であるなら。 それが語る言葉も、どうしようもなく現実なのだろうかな。 確たる答えを証明できないものの答えなど自分の中にしかない。 君達が認識しているものの定義は、君達が決めることだ。 或いは、全てはただ、楽しくも他愛のない、夏至の夜の夢だとも。 (-11) 2022/07/15(Fri) 16:24:25 |
ユメカワは、そう思って欲しくはないけれど。 (a5) 2022/07/15(Fri) 16:24:33 |
【秘】 夢中 ユメカワ → 気狂 ネコジマ「生きてる人を生きてる人から遠ざけたいなら、」 「簡単だ。誰の手も届かない所に連れ去ってしまえばいい」 「死んだ人が何かするのを止めたいなら、」 「簡単だ。同じ所に行けばいい」 「生きていても辛いだけなら、辛い事が増えていくだけなら 生きている意味なんてあるのかな?」 生者に何かをできるのは、生者だけ。 死者に何かをできるのも、死者だけ。 終わりの先が続くなら、生きても死んでも君はたすからない。 きっと全部全部を一つ残らず無くさなきゃあ君はたすからない。 なら、やりたいようにやればいい。 できるなら、くるしい君の、さみしい君の、その傍に居たいけれど。 今までひとりで頑張ったねって、うんと甘やかしてあげたいけど。 夢川だって、友達みんなが、できる限り、めいっぱい。 なあんのしがらみも無く、幸せであればいいと思っているから。 (-12) 2022/07/15(Fri) 16:25:53 |
ユメカワは、君達の前に確かにある岐路を指すだけ。 (a6) 2022/07/15(Fri) 16:26:02 |
ユメカワは、それでも、君達が迷うなら。 (a7) 2022/07/15(Fri) 16:26:10 |
ユメカワは、その手を引く事はできる。いつも通り、甘ったれたふりをして。 (a8) 2022/07/15(Fri) 16:26:16 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>6 ネコジマ そんな道すがら、暫しの会話の後。 「ん。裏道も来てたんだね」 猫島に続いて、ひょいと教室を覗き込んで。 視線の先、ひとつ増えていた人影を見て なんでもない日々の中、友達の姿を見付けたようにそう言った。 他の誰かが連れて来たのかな。それとも自分から来たのかな。 だって先生が連れて来たなら、 きっとちゃんと着席させてあげていただろうから。 「窓際の、そこ。」 来家の傍からは離れず、山中を着席させる様子を見守って。 それから、投げ掛けられた問いに空いた席を指差した。 場所と意図が伝われば、もう一人。同じ様に着席させてしまおう。 並んだ机は、ふたりぶん。 俺の隣は、君の隣は、やっぱり、特等席だから。 (7) 2022/07/15(Fri) 16:27:45 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイ「完璧主義者は当たってるかな。100点は目指すべきなのだから。 寂しがりかと言われれば、私は違うね。深雪は多分そうだけれど」 唯一の存在だけではなく、全員≠求めた生徒を思い返す。 情で動く彼と違い、この少女は実益で動く。 その実益とは、 生者が考える死者の利益ではない。 「失敗で構わない。 未完のままが良い。 未熟だから、楽しいんじゃないか。 そしてね、これもきっと勘違いさせてしまったかもしれないんだが」 長い枝を持ち、ざく、ざく。 枝先で地面を軽く抉った。 ▽ (-13) 2022/07/15(Fri) 17:15:33 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイ「 謎は謎のままで良い。 私達の物語は続いた方が良いからね。君達からすれば、もう終わっているのだろうけど……私は私として発言させてもらおう」 教師として立つ白間コズヱに、寂しさなどある筈もない。 「私は栗栖に動機を明かすように頼んだけれど、それは決して謎を明かしてもらいたいわけじゃない」 公私混同をする教師など、教壇に相応しくないのだから。 「解き明かしてくれれば、 もしかしたら私を理解してくれるかもしれない と思ったからだ。だってそうだろう?それくらい、私について考えてくれたということだ」 「……だが、まあ、しかし。 そうなった所で、誘いには乗ってくれないだろうとは思っているんだ。 駄目で元々、というやつだね」 ざく。 地面の色が変わる。表面の薄い砂の層が終わり、湿った土が現れた。 「さて。こちらの返事をまとめよう」 切り替えるように、声色も明るくなる。 ▽ (-14) 2022/07/15(Fri) 17:16:24 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイざ、と新たな地面を枝で突く。 丁度、腕を引けば……貴方と少女の間に線が引ける位置だ。 「私達は、語り部を求めない。 ……むしろ要らないね。いたら力を合わせて、敵として排除しよう」 歴史って好きじゃないな。 私達は読み物じゃないのだけれど? 「私達は、終わりを求めない。 成仏なんてもっての他。望む夢は大きく、永遠だよ」 不可能と解っていても、それを目指すのが人間だろう? 「私達が満足できる条件。 ────それは、君達全員の死だ 」隻眼を見据えて、いつも通り微笑んで。 「それ以上、私達に損益しか無い提案をするのなら。君達の都合を押し付けるのなら」 この亡者だって、貴方達生者に自身の都合を押し付けている。それを知った上で、言っていた。 「この話は、おしまいだ」 帝国主義とは。 利益を他から奪い、国を豊かにする思想である。 (-15) 2022/07/15(Fri) 17:17:46 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽炎 シロマ「都合を押し付ける? 合わせてるのはこっちだよ。 世界のあり方から勘違いをしているのはそちらだ。 その理解の先に、対話と妥協なくして和解はない。 現代に自分勝手な独りよがりが認められる世界なんてない。 ここは、キミの国じゃない。自由をつかむ夢の世界じゃない。 ボクは手を差し伸べたんだ、 その皆殺しが 今すぐできないから 解決役を呼んでこようと言ったのさ」 悪態をつきそうになって抑えた。 彼らは何を損だといってるんだ? 死んでいる自覚がないのか。 支払うものも喪うものも手にはいるものすらないのに、馬鹿げてる。 「何様の……つもりで。 話を終える前に、茶番をした意味と、 一体何を期待していたのか教えておくれよ」 「力業で解決していない理由があるんだろう 全部気紛れだとでも? 無駄な時間を使って目的が達成できてないんだ。 死んだ後ですら否定され続けて、それが悲しくて、 満足できなくても楽しいなんて、愚かで面白くない話だ。 そこの価値は合わなくて残念だよ」 (-16) 2022/07/15(Fri) 21:35:02 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 陽炎 シロマ男はぼんやりと、ただそこに居た。 自分が今どういう状況なのかまだいまいちぴんと来ていない。 死んだという事はわかっているようだが、これからどうしたらいいのかわからないようだ。 自分を呼ぶ声に反応し、振り返る 「…………しろ……ま……?」 少し前まで親しげに喧嘩していた相手だというのに、この違和感は難だろうか。 (-17) 2022/07/16(Sat) 0:27:34 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>8 ネコジマ よいしょ、ごく軽い掛け声のあと。 ちいさな身体をそっと椅子に座らせて、机に寄り掛からせた。 多分、机に顔を伏せて寝ているみたいなかたち。 そんな来家の頭を、髪を梳くみたいに優しく数度撫でて。 それから、君の問いに、ああ、と小さく声を漏らした。 ポケットを探れば、名前の書かれた布はちゃんとそこにある。 多分、血に汚れてもいないだろう。 「はい。埋め直すの、お願いしてもいい? 元の場所に戻すのでも、もっと良い場所に埋めるのでも 先生に──梢ちゃんに伝えられさえすれば、 きっと場所は何処でもいいはずだから」 きっと言わずとも、元の場所に戻すなり、 埋める場所を教えるなり、してはくれるのだろうけど。 念の為の言葉を添えて、件の布を君に差し出した。 本当はしっかりと弔った方が良いのだろうけど、 自分達にはそれは難しい話だろうし。 であれば、缶の中へと収められた彼らに間接的でも縁があり 子ども達の庇護者たろうとする彼女の与り知る所にあるのが一番だろうから。 (9) 2022/07/16(Sat) 1:49:34 |
ネコジマは、鳥飼にタオルを返した。くびに。 (a9) 2022/07/16(Sat) 12:43:14 |
ネコジマは、いってきま〜す。間延びした声。皆の教室を出ていった。てぽてぽ。 (a10) 2022/07/16(Sat) 12:46:47 |
【神】 気狂 ネコジマ『猫島はなんもねぇすよ』 血塗れだから、会ったら賑やかだろうなぁとはぼんやり思った。 『夏ニイと雪ニイもいました。一緒でしたよ』 だから永瀬の言う通り心配なんていらない。 猫島の認識はそうだった。 (G0) 2022/07/16(Sat) 12:48:46 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイ「何から何まで合わないね……。 現代の話なんて、知ったことじゃないんだ。 今すぐじゃなくても構わないから 、要らないと言っているんだよ。深雪さえ望むなら、これから何度だって迎えに行くつもりさ」 自ら来てくれたのなら、当然嬉しい。 だがそうでないなら、死後わかるまで授業をすればいい。 白間コズヱは、そう考える。 互いに分かり合えなかった対話は、これで何度目だろう。 嗚呼、矢張り。 生者と分かり合う為には、死へ招くしかない。 「不快にさせたならすまないね。 私は現代の、その民主主義的な考え方は……知ってるだけで、わからないものだから」 がり、がり。 地面に線が引かれていく。 しかし教えてくれと言われて、答えないわけにはいかなかった。 私は、先生だから! 線を描く手を止め、口を開く。 ▽ (-18) 2022/07/16(Sat) 12:53:16 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイ「まず、無理矢理全員を招かなかった理由。 これは簡単だ。私にそこまでの力が無い。 だから、自ら此方に来てもらいたかった。これが期待していたことだね。 そして最後に。 君達を騙して、生者のふりをしていたのは──その方が、此方に自ら来てくれるかと思ったからだ」 これ は、只それだけの為に動いた亡霊だ。身勝手で、自由で、自分の夢を叶える為に手段を選ばぬ愚かな厄である。 「現代じゃ、常に人は満足しているのかい。 ……違うだろう? 満足する為に、日々努力して過ごしている筈だ。勿論、それが叶わないこともある。 和解は双方がそれを望んでからが始まりであり。 片方が望んでいなければ、それこそ無駄な時間となるだろう。 「それはきっと、戦前と同じだよね」 (-19) 2022/07/16(Sat) 12:53:54 |
シロマは、線を引いた。 (a11) 2022/07/16(Sat) 12:54:07 |
ネコジマは、白間を見つけた。 (a12) 2022/07/16(Sat) 13:14:08 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 陽炎 シロマ>>a12 「白間先生? 梢先生?」 ととと。あなたを見つけた彼が近寄ってくる。 血塗れだが、怪我だとかをしているわけではなさそうだ。 「かんかん、元の場所でいいすかね」 両手で抱えた缶は、あなたに掘り出してもらったもの。 元通り閉じられて、中身だってほとんどちゃんと元の状態だ。 「それとも皆のところの方がいいです?」 あなたが“こずネエ”でなかったことに対して、特に言うことはないみたい。 あなたが先生であるらしいことを、聞いてそのまま受け入れているようだった。 (-20) 2022/07/16(Sat) 13:16:16 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a13) 2022/07/16(Sat) 13:25:29 |
【秘】 陽炎 シロマ → チャラ男 ウラミチ「嗚呼良かった、成仏したのかと思ったよ〜……」 少女は最後に会った時と変わらぬ明るさで、貴方の隣へやって来る。 その片手には出席簿があった。 「ねえ君、これから何かしたいことってある?」 ぱらぱら、出席簿を捲る。 名前の書かれた頁を見せながら、貴方に問いかけた。 「何も目的が無いなら…… 私の生徒にならない? だいぶ人数も増えてきてね、賑やかになってきそうなんだ。どうかな」 その声は、誰が聞いても弾んだ楽しそうな声色で。 まるで生きているかのようで。 今日が初対面の少女は、貴方を自身の学級へ誘った。 (-21) 2022/07/16(Sat) 16:02:18 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 陽炎 シロマ「あ?生徒??」 突然の申し出に怪訝な表情で貴方を見る。 しかし誰かを祟りたいだとか大層な目的があるわけでもない。 相手の事はよくわからないが、なんとなく……悪い奴ではないような気がする。 ぼやぼやした記憶の中相手に感じる既視感や違和感からはとりあえず目を逸らすことにした。 「別にいいけど……」 (-22) 2022/07/16(Sat) 16:14:19 |
【秘】 陽炎 シロマ → 気狂 ネコジマ「おやおや。入学希望かな? ふふ、呼び方はどちらでも構わないよ」 今のところ、自身を素直に先生と呼ぶのは夢川だけだ。きっと彼から話を聞いたのだろう、と考えた。 貴方が抱えた缶を見下ろせば、ふむ、と顎に手を当てる。 「ん〜、元の場所だとまた見つかっちゃいそうだしなぁ……」 それに。 彼等は満足に学校へ行けなかった子供達である。供養もされず、捨てるように燃やされた部落の子供達。 暫し悩んでから、口を開く。 「……きっと学校に行きたかっただろうし。 皆のところにしようか」 (-23) 2022/07/16(Sat) 16:31:31 |
【秘】 陽炎 シロマ → チャラ男 ウラミチ「本当!?ありがとう! 嬉しいなぁ、きっとこれで 鹿乃 も元気出してくれるよ」さて、この少女は司馬鹿乃を『カナ姉』と呼んでいた。 しかし、いつのまにか呼び方を変えていたらしい。 「教室は昇降口の横だよ。 牧夫達がいたところ、覚えてるだろう? あそこで授業をするからさ」 (-24) 2022/07/16(Sat) 16:46:36 |
シロマは、出席簿に名前を書き加えた。 (a14) 2022/07/16(Sat) 16:46:56 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 陽炎 シロマ「カナイ!?カナイも生徒なのか?!」 その名を聞いた途端虚ろだった目が大きく開かれる。 「授業って……何の勉強すんだよ。 俺テストとか点とれねぇからな?」 始まる前から赤点宣言している。 自他ともに認めるバカだ。 (-25) 2022/07/16(Sat) 17:05:45 |
【秘】 陽炎 シロマ → チャラ男 ウラミチ目を見開いた貴方の反応を見て、少女は気を良くした。 「内容は色々だね。 でもちゃーんと点が取れるように、私が教えるから安心して?」 どうやら先生の手厚いサポートがあるらしい。もしかすると、あまり嬉しくないかもしれないが。 「……あ、席は鹿乃の隣にしておくね。 きっと緊張してるだろうから、裏道が助けてほしいな」 貴方の様子を見るに、きっと大事なことだろう。そう考えて付け足した。 (-26) 2022/07/16(Sat) 20:44:37 |
【人】 幸福 ライカ【???】 落ちて、運ばれて、どこかの何かに座らされて。 「………ん、」 優しい温度が髪を撫ぜる。心地良い話し声も聞こえる。 頭がぼんやりするけど、何だかとても良い所に居る気がする。 ─────ぱち、 月白色の眼がほのかに開いて、ゆるりと顔を上げていく。 「………あれ、」 ここ、どこだっけ。さっきまで、何してたっけ。確か、深雪が事故に遭って。後悔や悔悟を紛らわす何かを探しに、肝試しに参加して。それから─── 「──……ッ!!?」 思い出した。 飛び降りたんだ、僕W達Wは。 がば、と上体を起こす。 不思議と体のどこも痛くなくて、首を傾げては、夢だったのかと辺りを見渡す。 「……あ、あれ? 何……なんで…………?」 視界に入るは、生きていない者たち。 何が何だか、分からなくなってきた。 (11) 2022/07/16(Sat) 21:01:10 |
【秘】 チャラ男 ウラミチ → 陽炎 シロマ「しかたねーな、付き合ってやるよ!」 先生につきっきりで勉強を教えてもらうというのは正直かったるいが、それ以上になんだか昔に戻ったような気がして嬉しかった。 カナイや他の皆と一緒に過ごした小学校時代は本当に楽しかったから。 現実に未練がないといえばうそになるが、これでよかったかもしれないと思った。 (-27) 2022/07/16(Sat) 21:36:27 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 陽炎 シロマ>>-23 あなたが悩む間、猫島も少し視線を落として何かを考えていたけど、 それはもうひとつ聞きたいことをまとめていただけで。 皆のところに、というあなたの言葉に頷いて。 顔を上げて、ちょっと止まって、また視線を落として。 息を大きく吸うのと一緒に、 同じ高さのあなたの目をまっすぐ見た。 「梢先生、花火」 「教室で花火は、怒りますか」 「んん……」 「ふつうは…とうぜん、だめすけど」 「学校、なくなりますし」 「みんなは、そこにいますし」 訥々と、そんなことを口にする。 本当は誰に許可を得るでもなく 教室で花火をしてもらうつもりだったけど、先生がいるみたいだったから。 (-28) 2022/07/16(Sat) 21:46:18 |
ユメカワは、猫島に手を振った。またね。 (a15) 2022/07/16(Sat) 23:34:04 |
夢中 ユメカワは、メモを貼った。 (a16) 2022/07/16(Sat) 23:35:29 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>11 ライカ 「──おはよ、夏彦。」 ずっと君を待っていた。 ずっと、またこうしておはようを言える日を待っていた。 もう戻らないと思っていた日々が、戻って来た。 「…調子はどう?俺、今度は上手くやれたのかな……」 ひとりの生者は去って、今は生きていない者ばかりの教室の中。 周りに広がる光景が大した事じゃないみたいに、 けど、君の様子に少しだけ気兼ねしたように。 きっといつも通りの姿で、いつも通りに君に笑い掛けた。 夢見るいろは確かにそこにあって、きっと夢ではない。 夢の中に、その先に生きる者にとっては。 今ここにある永遠こそが現実だ。 (14) 2022/07/17(Sun) 1:55:21 |
【秘】 先生 シロマ → チャラ男 ウラミチ「遠足とか、修学旅行もやってみたいんだ。 もし他にもやりたいことがあったら、遠慮せず言ってほしい」 笑顔を見るや、こちらも顔を綻ばせる。 少女の生徒を想う気持ちは本物だ。 その愛が妄執であるだけで。 名前一人分、重くなったような気がする出席簿を抱えた。 嬉しい重みとは、きっとこんな感情を言うに違いない。 「私は……君達の、先生だからね!」 (-29) 2022/07/17(Sun) 11:31:56 |
【秘】 泣き虫 ウラミチ → 陽炎 シロマ「修学旅行……いいな!文化祭もやろうぜ!」 皆と一緒に体験できなかった楽しげな学校行事にワクワクした様子で大きく頷いた。 これから、貴方の事を先生と素直に呼ぶ性格ではないが、慕ってついていくだろう。 (-30) 2022/07/17(Sun) 11:43:25 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a18) 2022/07/17(Sun) 11:52:08 |
ネコジマは、乾いた声でわらって、 (a19) 2022/07/17(Sun) 12:42:47 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 夢中 ユメカワ「生きてる人を生きてる人から遠ざけたいから、」 「猫島はそうしました」 「でもまたやるのはなかなか難しいものです。 猫島、なるべく普通に生きる前提で考えていましたから」 この際、もうそうでなくていいかなとは思っている。 「死んだ人が何かするのを止めたいならー……」 「んー、…どうしましょう。 思い浮かぶ人が、そもそもが会いたくねぇんで」 「殺しても死んでくれないなんて、やっぱりだめですよ」 それがほんとうにすごくこわくて。 「あとー…」 「…あと、今の父さんは来ないだろうけど、 兄ちゃんは来そうで。何するかわかんねぇんすよあの人」 「別に死ぬ気だったわけでなくて、 連れ戻す気で来ちゃってたとか、全然ありそうで」 「生きてる人と、死んでる生きてる人とがいるんなら、 猫島はこわくてどこにもいられませんね」 その通り、終わりの先が続くなら、 生きても死んでも猫島はたすからない。 (-32) 2022/07/17(Sun) 12:45:13 |
ネコジマは、いろんなものが綯い交ぜになったこころでわらって、 (a20) 2022/07/17(Sun) 12:45:33 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 夢中 ユメカワ猫島には生きてる理由があるし、生きたくない理由もあるし、 死ぬ理由があれば、死にたくない理由もある。 「さて、猫島はどの幸福を選びましょう」 皆が言ってくれている守るとか、助けるとかを信用していないわけじゃなくて。 そういう可能性も、全部ひっくるめた上で、猫島はこう言うのだ。 (-33) 2022/07/17(Sun) 12:46:12 |
ネコジマは、ただ、わらった。 (a21) 2022/07/17(Sun) 12:46:21 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 夢中 ユメカワ「……なんて。大丈夫です、ちゃんと考えられますよ」 「こう言いながら、決まっているんです。 今すぐ決められないだけです」 「ああいや、んー……今決まっていないところが 決まらないと決められなくて……?」 「それだから、はっきり言えないだけで。 口に出したら、そうならなかった方の答えが さみしくなっちゃうから。それでも、」 「夜が明けてしまうまでには答えは出ているから」 「だから、大丈夫です」 (-34) 2022/07/17(Sun) 12:48:05 |
ネコジマは、猫島はほとんど迷っていない。道を決める要素は、あとひとつだけ。 (a22) 2022/07/17(Sun) 12:48:34 |
【秘】 陽炎 シロマ → 気狂 ネコジマ「……んん、花火かぁ。 まあ……、やっても構わないよ。 私は後ろで見てるからさ」 管理状況も悪い建物である。 これから急に保護をしたとしても、もう遅いだろう。朽ちるのを待つだけだ。 それに、この校舎自体に執着があるわけでもない。 「くれぐれも、自分が燃えないようにね。 焼け死ぬのは苦しいから……」 もう己が燃えることは無いと、わかっていても。 炎の雨は、どうしても。 「全員集めるのかい?」 しかし先生が暗い顔をしていては、心配させてしまうかもしれない。努めて平静を装って。 生者、死者、幻……それらを含めて『全員』と呼んだ。 (-35) 2022/07/17(Sun) 15:29:47 |
ネコジマは、先生の許可をもらえて、息を吐いた。緊張していた顔が少しゆるむ。よかった。 (a23) 2022/07/17(Sun) 16:46:41 |
【秘】 気狂 ネコジマ → 陽炎 シロマ>>-35>>a23 「んー……いない人は、いないんじゃねぇすかね。 猫島も、栗栖ニイがいなかったらいませんし」 猫島 稔という奴は、今日に起こった非現実的なことを 受け入れているようで、目を逸らしていて、 そして現実から逃げきれないでいる。 「ほんとうに、みんなみんながいるだなんてことに なるんだったら。それなら」 「……猫島が、くるしいくるしいになっても、 みんな、みんなで花火をするのがいいです」 経験したことのない苦しみを軽く見ているわけではない。 ここを運命のわかれ道だと決めているだけだった。 あなたの努力は実を結んでいるようで、 猫島はあなたが火を恐れているだなんてちっとも思わなかった。 (-36) 2022/07/17(Sun) 16:48:41 |
【秘】 夢中 ユメカワ → 気狂 ネコジマああやっぱり、できる事なら君の傍に居てあげたいなと思ってしまう。 きっと大丈夫じゃないのに、笑って大丈夫を言う君が寂しくて。 それが死者の傲慢だという事に気付いているのかいないのか、 きっと誰も聞きはしないし、語られる事も無いから定かじゃない。 「……ねえ、稔。俺は稔が頑張ってるの、邪魔したくないから」 隣を歩く君の頭にそっと手を伸ばして、 触れられたなら、やっぱり優しく髪を梳くみたいに何度か撫でた。 触れた手はきっと冷たくはなくて、血で汚れてもいない。 「応援してるから」 それから、いつか君がくれた言葉を返した。 きっと今の君は自分と同じで肯定が欲しいわけじゃないから、 いつかの君と同じ、これはただ身勝手な言葉だ。 (-37) 2022/07/18(Mon) 4:27:42 |
【秘】 夢中 ユメカワ → 気狂 ネコジマ「だから俺、ちゃんと待てるよ」 君達が答えを出すまでにもう少し掛かるなら、待っていられる。 君達が生きてしなければならない事があるなら、待っていられる。 ずっとは待たない。君達がこれからを生きていく限り、きっと自分達は いつかは記憶に埋もれて色褪せて、遠い過去のものになってしまうから。 いつか大人になってしまう君達と、大人になれずに終わってしまった自分達が その時も友達のままで居られる保証なんて、何処にも無くて。 「ここに来てくれた皆の事が好きだから。ずっと」 君達には、たくさんのものを手放させてしまったけれど。 そんな自分が多くを望むのは、きっと高望みなのだけど。 それでもやっぱり、できる事なら皆一緒が良い。 皆と過ごしたあの日々が、かけがえのない時間の事が、ずっと好きだから。 皆もきっとそうなのだと、信じて疑っていないから。 (-38) 2022/07/18(Mon) 4:28:37 |
【秘】 夢中 ユメカワ → 気狂 ネコジマ「また会いに行くからさ」 だからきっと、夢川はまた君達の前にやって来る。 『また』が来るのがすぐの事でも、少し先の事でも。 何れにしてもその時は、やっぱりちゃんとそこに居るはずだから。 「みないふり、しないでね」 だからその時も、目を逸らさないで、と。 寂しがり屋を免罪符にしてちょっと強引なお願いをするあたり、 やっぱり昔から、なんにも変わっていなかった。 (-39) 2022/07/18(Mon) 4:29:10 |
ユメカワは、きっと笑っていた。 (a24) 2022/07/18(Mon) 4:31:51 |
ユメカワは、昔からなんにも変わらない。これまでも、これからも。 (a25) 2022/07/18(Mon) 4:32:31 |
ネコジマは、「しませんよ」 ひとこと、それだけ言っていた。 (a26) 2022/07/18(Mon) 6:00:12 |
【秘】 陽炎 シロマ → 気狂 ネコジマ「……そっか。 稔が苦しいのは、私も苦しいけれど……。 君がその方法を選んだとしても、私は止めないよ」 まるで境目をぼんやりと見つめているような子だ、と思った。 両方に足を着けている、と言った方が良いだろうか。 一言で表すならば、『狂い』になってしまうが。 その様に、何だか親近感さえ抱いてしまう。 苦痛だと知っていても尚、選んだとしたら。 貴方の想いは、それ程強いのだろう。 もしくはそれ程に、狂っている。 ああ、来てくれないかなあ。 君のような子にこそ、この いとま で笑って欲しい。「──みんなで一緒にいたい気持ちは、わかるつもりだからさ」 少女はそっと微笑んで、肯きをひとつする。 その横顔は、今までの笑顔とは違って。 ほんの僅かに、憐れみが滲んでいた。 (-40) 2022/07/18(Mon) 12:04:53 |
【秘】 不知 ミナイ → 陽炎 シロマ「わからないからと 停滞と巻き戻しを続けるところはさすがとでも言おうか。 確かに話にならなくて残念だ」 「予想や推測はは正しいのに、な。」 人でもなく。先生ふりをしているだけの存在なんて。 一瞬の夢ならば許してやれとでも? 否、関わることが間違いだ。 どうすれば、わかるようになるのか。 わかる頃には多分疲れきっていて、それはしゃくだなぁとか。 ため息をつけば、なんとなく、手首をさすっていた。 「人は何もしなくても勝手に死ぬよ 君たちが、いようといまいと関係ない」 「人集めも、寿命まで待てばいいのに。 今後は生きることを邪魔されないことを願ってるよ。 いきたいときにいきたい場所にいく、 現代人は昔にはとれなかった、勿体ない選択がとれるようになっているんだから」 「君たちもいつまでも迷子になってないで。 次の機会には前を見せられることをお祈りするよ」 (-41) 2022/07/18(Mon) 18:37:05 |
【秘】 陽炎 シロマ → 不知 ミナイ「……ああ、人は何もしなくとも死ぬ。だが、その頃にはとっくに変わってしまっているだろう。それが嫌なだけだよ。 鶏だって、一番美味しい時に絞める。 米だって、炊きたてが一番美味しい。 いつだって、今が一番美しいんだ」 人は変わらないと口にするけれど──そんなものは嘘だ。 今この瞬間の貴方は、今しか存在し得ない。 時代が変われば人も変わる。それこそ、世捨て人として暮らさない限り。 昭和ならともかく、この情報化社会で孤立して暮らすことなど不可能だろう。 変わらない物など、この世にあろうか。 今後について話題に上がれば、「さてね」と他人事のように切り出す。 「邪魔するか否かは生徒達次第だ。 せっかくだし……時代に倣って、私も行きたい場所に行けるようになろうかな。 上手くいくかはわからないが……」 生前は、いきたい時にいきたい場所にいけなかった。 生徒から学ぶことだってあるだろう。 白間コズヱの考える理想の教師は、生徒の意思を汲む大人だ。きっと現代人である彼等から、これから多くを学ぶ。 とはいえ。 停滞の中にある者同士で交わす言葉は、きっと偏っている。 それは既に、彼女が“生徒が望んだ”というだけで全員招こうとしていたことからも明らかだ。 「しかし、ね。生き物は日々変わっていく存在だ」 「──私達はいつでも歓迎するよ。 現実に疲れたら、いつでもおいで」 最後に、まるで実家から貴方を見送るような言葉を添えた。 (-42) 2022/07/18(Mon) 21:59:41 |
【秘】 甚六 カナイ → 泣き虫 ウラミチ東の空が白みはじめた頃合い。 「なんしとんの」 頼りなげな声が、ぽつんと校舎のどこかに浮いた。 見慣れたパーカーを着て、フードを深く被って。 短パンから覗く脚がひょろりと伸びて、小さな背丈で見上げる。 今度は、幻だって言わせない。 言わない。ぼくらはまだ、ここにいる。 「うらみち」 きみの近くに、すぐそばに寄る。きっと同じ温度だ。 もう、冷たくなってしまった。 (-43) 2022/07/20(Wed) 21:16:48 |
ネコジマは、わかってもらえてうれしい。 (a27) 2022/07/20(Wed) 21:25:03 |
ネコジマは、滲んだ程度のその憐れみを、心配なのだと思った。だから、 (a28) 2022/07/20(Wed) 21:25:08 |
ネコジマは、わらって頷いて、それで先生と別れていたのだった。 (a29) 2022/07/20(Wed) 21:25:48 |
【置】 友達 ネコジマ【屋根裏】 「──そすね。長かったと思いますよ、猫島も」 「君は猫島よりも我慢がたくさんできるいい子なんですね」 「はい、考えておきます」 「考えておくだけですって」 (L2) 2022/07/20(Wed) 21:33:18 公開: 2022/07/20(Wed) 21:35:00 |
【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミ「………………」 「……けど」 「まぁ は」 とん、とん。 ゆるやかなリズムで、背を軽くたたく。 「………… くるしいんだな 」「 ……ぼくは、まぁが死ぬのは… いやだ 」あたたかい身体をぎゅうと抱え込んで、考える。 難しいことばっかで、ほんとう、ぼくにはひとつも向いてなくて。 うまくできないことばかり、だけども。 「 ぼく の…」こればっかりは、あきらめたくなくて。 無い知恵しぼってきみに言う。 ▽ (-47) 2022/07/20(Wed) 22:05:50 |
【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミこれから出会う、いいこと、嬉しいこと、楽しいこと。 ひとつだって取りこぼさないでほしいから。 そうじゃないこと。 嫌なこと。悲しいこと。苦しいこと。 ぜんぶ、ぼくのせいにして。 ▽ (-49) 2022/07/20(Wed) 22:12:16 |
【秘】 甚六 カナイ → 傷弓之鳥 マユミきみがいっときでも、死にたいって思った世界で息をして。 ぼくのこと きらいになるまでずっと、そうしてて。 (-50) 2022/07/20(Wed) 22:13:03 |
【人】 気狂 ネコジマ【みんなの教室】 と、と、と。 お骨のかんかんを抱えて、猫島は教室に戻ってきた。 教室には誰がいるだろう。誰もいないだなんてことは、きっとない。 「ただいま」 きょろ、室内を見回して。 真ん中あたりの空いてる席に缶を置く。さみしくないね。 それから教室に置いていた花火の袋を開けて、何本か缶の横に添えた。 続けて、動かない身体たちの──確か利き手だったと、 猫島が記憶している方の手に花火を持たせて。 抜き取った靴紐なんかで、落ちないように結びつけていく。 (16) 2022/07/20(Wed) 22:22:45 |
ネコジマは、笑顔で別れを告げて、みんなの教室を出て行った。 (a31) 2022/07/20(Wed) 22:27:20 |
ライカは、君を抱き寄せて、 (a33) 2022/07/20(Wed) 22:39:36 |
ライカは、口付けをひとつ。 (a34) 2022/07/20(Wed) 22:39:44 |
ライカは、「……おはよう、深雪。」 (a35) 2022/07/20(Wed) 22:39:55 |
【赤】 先生 シロマ……色とりどりの炎が、花を咲かせた後。 どこかで、少女が教鞭を執っていた。 「 鳥飼 。」「 夢川 。」「 司馬 。」「 来家 。」「 山中 。」名前が増え、賑やかになった出席簿を満足気に読み上げる。 その声は隠し切れない程の喜色が溢れていた。 「……ふ、ふふ! すごいなぁ、こんなに沢山! 体育の授業だって色々できるようになるね……!」 前回との違いは、更に名前が増えたことと──最後にもう一名分、空欄があった。 「さて、さて。 もしかしたら、遅刻かもしれないし。少し待っておかないとだ」 欠席かもしれないけれど。 時間は幾らでもある。 時計の針が進まないのだから。 (*1) 2022/07/20(Wed) 23:06:44 |
ネコジマは、みんなの自転車を昇降口に運んだ。鍵がかかってた都会組のはちょっと大変でした。 (a36) 2022/07/20(Wed) 23:27:39 |
【神】 友達 ネコジマ──花火が始まる直前頃、メッセージ。 『教室で花火、しますか? しませんか?』 『みんなにはしてもらうんすけど』 『しないんだったら、帰りましょう』 『猫島は昇降口にいます』 『花火が始まったら、 来なくっても猫島は帰っちゃいますからね』 (G1) 2022/07/21(Thu) 6:42:43 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>20 ライカ ほんのわずか、途切れた言葉には一度首を傾げかけて。 それから、続く言葉には、やっぱりどこかいつも通りの延長線上。 そっか、なんて零して、けれどほんのすこし安堵の息を吐いて。 「ん、………」 ふと視線が合わされば、懐くような腕に引かれるまま。 そっと顔を寄せ合って、触れ合う温度は確かにそこにある。 これからもずっと。 それが何であったとしても、形のないものが今もなお君を苛むなら。 これから何度だってこうして遠ざけてしまおう。 今は確かに二人こうしてここに居るのだから。 きっともう、離れ離れになる事だって無いから。 (21) 2022/07/21(Thu) 8:38:55 |
【人】 夢中 ユメカワ【???】 >>20 ライカ 「……うん」 何の憂いも無く、いつかの日々の続きを、君と一緒に居られる。 たったそれだけの事が、どうしようもなく嬉しくて。 たったそれだけの事が、あんなにも難しかったから。 やっぱり自分ってどうにも単純な人間だ、なんて思いながら。 やっぱり自分は君の事が好きで仕方ないらしい、とも思って。 今この心の内を満たす喜びを、上手に言葉にできる気はしないな。 だから、添えるように君の背に回した腕に緩く力を入れて。 もう少しだけ、擦り寄るように肩口に顔を埋めて。 微睡みの中に居るような心地良さに、息吐くように笑みを零して。 きっと暫しの間、そうしていた。 (22) 2022/07/21(Thu) 8:39:35 |
ユメカワは、しあわせだ。 (a37) 2022/07/21(Thu) 8:39:43 |
ユメカワは、離れ際。そっと君に囁いた。 (a38) 2022/07/21(Thu) 8:40:28 |
【赤】 夢中 ユメカワどこかで出席を取る声が響くころ。 「先生」 あなたと最初に出会った時と同じように。 今はまだ数少ない、あなたを先生と素直に呼び慕う生徒の一人は この時も、やっぱりひょいと顔を見せた。 夜闇はもう随分と薄れてしまって、 生者の時間にほど近くなりつつあるけれど。 曖昧な色は、今もまだ白日夢じみてそこにある。 「……みんなは、呼べなかったね。」 名簿の空欄がひとつ埋まっても、全員にはならない。 飽くまでも、全員、というのは努力目標ではあったのだけど。 とはいえやはり、そうなれば良いと思っていたのも確かな事で。 そうはならなかった理由が、ただ時間の制約だけであれば。 少々強引なやり方をしてでも、今すぐに解決していただろう。 けれどそうではない。だから、でも、と言葉を続けた。 「今日だけじゃ、皆は揃わなかったけど。 牧夫兄達の事はちゃんと先生のおかげで呼んで来れたし…… …すぐには来れなかった皆も。いつかは来てくれると思うから」 いつかはきっと来てくれる。 今はまだ少し、生きてやらなければならない事があるだけ。 おおよそ何を疑う事も無くそう思っている。だから、 (*2) 2022/07/21(Thu) 10:22:02 |
【赤】 夢中 ユメカワ「俺、待てるよ。いつか皆が揃うまで」 けれどやはり、ずっとは待たないだろう。 願わくば、生者の内で死者が遠く色褪せた記憶になる前に。 君達が遠くへ行ってしまう前に、友達同士で居られる内に。 手を引いて行けるように、きっとまた会いに行こう。 誰が来てくれたから、とか、何人来てくれたから、とか。 そういうものは決して手を引く理由になり得ない。 だって、君達の重みは等しく換えの利かないものなのだから。 子どもというものはできる限り多くを望むものだし、 寂しがり屋は、誰にも寂しくあってほしくはないものだから。 (*3) 2022/07/21(Thu) 10:22:33 |
【赤】 先生 シロマ「……良かった。 『もし待ち切れないから今すぐ行こう』って言われたらどうしようかと思ってたんだ。 私はこの辺りから動けないしさ」 貴方に視線を向けた後、窓の奥を見遣った。 「しかし、矢張り難しかったね。 特に私は皆と昔から友達、というわけでもないから……夜が明けてしまうと尚更」 もしも幼馴染なら、情に訴えることも可能だろう。そう思い 馴染んだ わけだが。白間コズヱは神でもなく、只の少女であった。限界というものはどうしても見えてくる。 ギシ、板が沈む。 教壇の上を、少女の細い足が進んでいく。 ▽ (*4) 2022/07/21(Thu) 11:19:27 |
【赤】 先生 シロマ「……今日は、『待ち切れなくなったら』の話をしようと思ってたんだ」 貴方の頭を、誉めるように撫でて。 「ね、深雪。 車とか用意できそう?バスとかさ。 そういうのがあれば私も移動できるだろうし──修学旅行だって行けると思うんだ」 自ら調達できればするのだが、こればかりはそうもいかない。 生徒の、貴方の力を頼るしか無かった。 「それに」 できる限り多くを望む子供の、 「 皆を迎えに行き易いかと思って。 」夢を叶えてこその教師だ。 (*5) 2022/07/21(Thu) 11:20:53 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a39) 2022/07/21(Thu) 13:16:31 |
【赤】 夢中 ユメカワ「前から友達じゃなくても、楽しかった事は変わらないよ」 過去の記憶は偽りであったとしても。 ほんのわずか、共に過ごした時間は決して嘘にはならない。 やはりと言うべきか、少なくとも夢川はそのように思っている。 真実それぞれの思いがどうであったかは、 当然ながら、訊かねばわからない事なのだけど。 「……バス?」 ぼんやりと目を細めて、優しく頭に触れる手にはされるがままに。 けれど投げ掛けられた問いに、ふと視線を上げた。 (*6) 2022/07/21(Thu) 16:37:51 |
【赤】 夢中 ユメカワ「…うん、わかった。 せっかくなら、修学旅行の時期までに間に合ったらいいな…」 夢川深雪の死因は、交通事故だ。 その事を鑑みれば、このお使いを頼むには最も適任と言えるだろう。 この場所へと迷い込んだのはきっと幾つかの偶然の産物であって、 死者とは元来、自分の死に纏わる処に留まり続けるもの。 そうして時に、悪意の有無に関わらず生者を引き込むものだから。 「……課題、初めての課題……になるのかな? 皆を呼んで来るのは、先生の手伝いって感じだったしさ…」 わからない所があれば、また聞けば良い。 あなたも皆も、きっと一緒に考えたり、助けてくれるはず。 何よりも、上手くできたら皆喜んでくれるはずだ。 ──ああ、なんだ。努力する事の楽しさって、たったこれだけでいいんだ! (*7) 2022/07/21(Thu) 16:38:22 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a40) 2022/07/21(Thu) 16:40:05 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「でもなぁ、もうすぐ花火が始まりますから」 そう言いながら、切り口をピッ。 小さく開けてあげる。 切りきらなかった端っこを、 花火を結んだ残りの紐で、 投げやすそうな木材に結んで、 屋根の穴から外に放り投げた。 できる限り、遠くへ、遠くへ──。 猫はおやつを追って飛び出すだなんて 命知らずなことはしませんから、 ただそれを見送りました。 にゃあ。 ひとつだけ鳴いて、とことこ、屋根裏を後にします。 外に落ちているおやつを少し舐めたら、 ぐいぐい引っ張って切れ端を千切って、 誰かのところに持っていくのでしょう。 (L4) 2022/07/21(Thu) 18:23:06 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 屋根から射し込む光は月明りよりも陽の光がもうほとんどで。 少しドキドキしながら、猫島は鏡にかけた布をはぎ取った。 「……ああ、なんだ」 鏡にはまた、あの日の猫島がいる。 「間に合っちゃいましたね」 間に合わなければ、それでもよかったのだけど。 (L5) 2022/07/21(Thu) 18:23:43 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「はい、いなくって」 「見つからないだけかもしれないけど」 そう思いたいけど。 「たぶん」 そうじゃないだろうから。 「だから」 猫島はもうたすかりません。 「…君が言った通りになっちゃったのは、少し癪ですけど」 そうなっちゃったんだもんな。 (L6) 2022/07/21(Thu) 18:24:53 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【置】 気狂 ネコジマ【屋根裏】 「嘘にしたら怒りますからね。 悪魔だって約束は守るんですよ?」 「猫島がただ単に騙されたならいいんすけど。 ……いやよくはねぇけど。 そんな揚げ足取りの話でもないでしょう」 「うん」 「しあわせじゃなくてもいいです、 しあわせだって思えていたら。 覚めたらそれでいいです。 運命がそう決まっていただけだから」 「それじゃあ」 (L7) 2022/07/21(Thu) 18:25:43 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
【赤】 先生 シロマ昨夜から明け方。 ほんの数時間だが……思い感じて過ごしたことは、正しく現実のものだろう。 それは自分が、貴方が、ここにいるという証左に他ならない。 たったそれだけの事実が、存在の証拠だ。 「……そう言ってくれると嬉しいよ」 きっとそんな貴方だからこそ、この学級へやって来たのかもしれない。 「まあ、急ぎというわけでもないからね! 初めての課題……うん、校外学習って感じかなぁ」 楽しみで仕方ないのだろう。 普段の落ち着いた抑揚も今は無く、年相応の笑顔があった。 「修学旅行はやっぱり京都かな。 いや、最近は東京なんだっけ。 たしか、すごく高い電波塔ができたんだろう? ……へえ、もう向こうまで車で行けるようになったんだ。 高速……道路?っていうのを使うんだね」 「ああ、寝るのが惜しい! こんなに今夜が待ち遠しい朝は初めてだ……」 (*8) 2022/07/21(Thu) 19:32:36 |
ネコジマは、待っている間、そんなことを送っていた。特にオチはないよ。思いついたからくらい。 (a41) 2022/07/21(Thu) 20:03:44 |
友達 ネコジマは、メモを貼った。 (a42) 2022/07/21(Thu) 20:04:45 |
ネコジマは、友達と一緒に帰りますよ。猫も一緒。 (a43) 2022/07/21(Thu) 20:51:39 |
ネコジマは、花火をちゃんと見なかった。 (a44) 2022/07/21(Thu) 20:52:57 |
【置】 気狂 ネコジマ麻弓ネエが大きい音をさせた方が勝ちとかルール作って、 栗栖ニイが当然のように受けて立って、 牧ニイも面白そうだからってやり出して。 こずネエが参加と一緒にもう少しルール整備して、 夏ニイが一回審査員にされかけたけどそれはフリだから、 雪ニイがふつうに花火持たせてくれていて。 裏ニイもこれくらいになっていたら誘われてくれて、 かなネエもなんか、もちゃ…ってしてたら引っ張られてて、 明日香ネエが最終的に審査員になっていました。 猫島も、当たり前にそこにいるんです。 (L10) 2022/07/21(Thu) 20:58:08 公開: 2022/07/21(Thu) 21:00:00 |
気狂 ネコジマは、メモを貼った。 (a45) 2022/07/21(Thu) 20:58:32 |
ネコジマは、おそらへとんじゃった。すっとんじゃって、もうみえない。 (a46) 2022/07/21(Thu) 20:58:50 |
ネコジマは、あしたのあさにもおりてこない。 (a47) 2022/07/21(Thu) 20:58:55 |
ネコジマは、ずっと猫島! (a48) 2022/07/21(Thu) 20:59:05 |
【神】 夢中 ユメカワ外はもうすっかり夜が明けるころ。 ぴろん。グループメッセージに着信ひとつ。 「745555」 送られるはずのない持ち主からの、 送られるはずのない端末からの、 最後のメッセージ。 (G3) 2022/07/21(Thu) 20:59:53 |
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