【秘】 掃除屋 ダーレン → 寡黙 エミール「へえ」 「それで、俺に白羽の矢が立ったってワケだ」 喧騒を避け、参加者とも関わりを殆ど持っていないことが逆に目立っていたのだろうか。 目を付けられるのも仕方ないな、と納得させて。 近くの壁に背を預けて、それで?と話を続ける。 「もし俺が、もう既に手を加えた後だって言ったらどうする?」 「痣を光らせる為の細工は完了してるかもしれないぜ」 (-6) 2024/02/12(Mon) 2:35:16 |
【人】 寡黙 エミール>>5 ディルク 「……俺は無愛想で好かれるタイプではないと思うが……」 ただ、子供には好かれやすかった。 小動物という興味を引くものがいたというのも大きいだろうが、遊んでやるのは苦ではなかったから。 見えるものが違う……か。 確かにそうかもしれない。 実際、自分はその時の今をきちんと見れてなかったようにも思う。 「……これから、か」 難しい質問だなと思う。 少し前ならYESと頷いていたことが、今ははっきりと答えることが出来ない。 それくらいはあの孤児院が気に入っていたらしい。 「どちらを選んでも、――少なからず後悔することになりそうだ。……俺は」 (6) 2024/02/12(Mon) 2:36:42 |
【秘】 寡黙 エミール → 掃除屋 ダーレン「小細工はしてあって……後は動くのを待つだけ……か?」 「……それならそれを見届けるまでだ」 別に何かをすることはない。 視線を向けるだけでいい。 ――自分が与えられた祝福はそういうものだ。 「これから行うというのであれば……、おすすめはしない。 細工済みなら手遅れだが……、……未だであるなら引き返せるぞ」 どうする? きらりと光る眼光が、貴方を見据えた。 (-7) 2024/02/12(Mon) 2:43:12 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ――神殿。 聖女が居るとされる場所。 子供の頃に一度だけ神託を受けた時に見た女。 今こうしてまた、まみえる事になろうとは思わなかったが。 「居るんだろう、そこに」 なぜか自分はこの聖女にそれなりに気に入られていたらしい。 今まで持ち得なかった力を得て二人、痣を光らせた。 この世界での望みを叶えてもらえると言うが……果たして、本当に願わせてもらえるのか。 そんな事を考えながら、男は一人。 聖女像をじっと見上げていた。 (-8) 2024/02/12(Mon) 2:48:39 |
【独】 飄乎 シヴァ/*#m_シヴァ 全然数日お前が何しているのかわからんかったんですけどようやっと纏まりました。 まっすぐあの遺跡に行こうとして、呪いの影響で倒れて拾われて街に戻って、教会に連れてこうか言われて大丈夫自分で行けるワをして、一回宿戻るかで歩いたらまた倒れて別の人に拾われて、拾ってくれた人いい人だったんけどお祭りでのイベント運営の責任者とかでちょっと急いでたからなんか留守番してて言われて留守番してる。 あんたひどい顔してるし外出ないほうがいいよ、お祭りに出られないのは残念かもしれないけど休め休め。昼か夕方にはなるべく出来たら一回戻るから(※場合によっては出来ない でもって拾ってくれた人は近所の人に、うちに今こういう見た目の人がいるけど泥棒じゃないって言ってもらっていたら目撃証言も出るねおっけ〜〜〜〜!!! (-9) 2024/02/12(Mon) 4:04:04 |
栄枯 プリシラは、メモを貼った。 (c1) 2024/02/12(Mon) 4:30:33 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ 彼の痣が光ったと掲示された当日には、彼は見つからなかっただろう。ただ、翌日にはある場所で進展があった。 曰く、シヴァの外見的特徴に合致する人間がこの近所で倒れていたところを拾われたらしい。 彼を拾った高年の御婦人は急ぎの用があったらしく、こんな奴を家に置いてきたが泥棒じゃないこと程度は周囲の人間に告げていたとかなんとか。 情報を頼りにたどり着いた場所は、ごく普通の民家だった。 そうして、丁度と言うべきか。 ノックをするなり声をかけるなりをする前に、扉が開いた。 「あ」 「……」 「…ごー機嫌ようカリナ嬢? ここんちの人なら た〜ぶん夕方まで帰らンけどなんか御用事あったァ?」 へら、とわらって普段通りに取り繕おうとはしているが、少しぶりに見た顔色は悪く、明らかに無理をしているのが窺えるだろう。 ノブを握ってそのままになっている左手の袖口の下には、何もない手首が覗いている。 (-11) 2024/02/12(Mon) 4:38:03 |
栄枯 プリシラ(匿名)は、メモを貼った。 2024/02/12(Mon) 4:39:55 |
【墓】 栄枯 プリシラ「きっとなんでもできるわ 女の子 すてきな魔法が 花ひらく あまい夢をみせて 目も心も奪っちゃえ」 広場の中心で楽し気に、子どもっぽい唄を口遊む。 野次馬を遠ざけるため幻惑作用のある花の香を漂わせ、 蔦でこっそり帰す魔法を編み、それらを痣の無い人だけに。 一日頑張ってそこそこの庭を緑で一杯にする、 魔女の力を最大限に生かした舞台作りだ。 「ミラクルプリシラフラワリラ! かわいい花の魔女、プリシラにな〜れ!」 くるりと翻って決めポーズ。 それはひとつの呪文。自分の中のギャップを埋めて、 夢を全力で楽しむ、まるで自己暗示じみたような。 「……な〜んてっ! 本当に、なんでもできたらよかったのにね」 そして、これから生きる現実には必要ないもの。 飽いた子供のように腰を椅子の上に投げ出す。 #パーティ会場 (+2) 2024/02/12(Mon) 6:16:20 |
【墓】 栄枯 プリシラ「もう、好きな人の心を手に入れられるわ。 色んな病気を和らげるための素を育てられるし。 ふわふわ飛んでいくことだって簡単なのよ!」 出来ることを指折り数えて、 昔から積んできた時間の一つ一つを振り返る。 「でも、それでも──魔法の世界からは出られないのね」 あーあ。なんて。やはり割り切れないことは多い。 まだまだ叶えたい夢はあったのだ。 それらを捨て去るにももう少しだけ時間が必要だった。 「魔法の国に帰って行ったあの子も…… もしかしたら、そうだったのかしら?ふふっ」 自分が魔女を名乗りたいと思った切欠の相手に想いを馳せる。 彼女もまた、幾つもの挫折を経験したのだろうか。 踊り、歌い、独り言。一人遊びの手段は豊富である。 #パーティ会場 (+3) 2024/02/12(Mon) 6:16:46 |
【人】 遊蕩 ディルク>>6 エミール 「無愛想だから嫌われるって訳でもないでしょ。 僕みたいな人間こそそちら側だよ」 子供や動物は鋭い。故に貴方が優しい人間と気づける訳だ。 素直さも、気付く力も、人全てに備わるものではない。 それが貴方という人間の良さの一部なのだろう。 返事を待つ間、すっかり空になった手元の飲み物の缶を握り、 意味もなく音を鳴らす。 「……そっか、まぁ」「難しいよね、納得のいく答えって」 互いの事情は知らない。互いの思いは知らない。 ただ、似ているのかもしれないと感じることは出来た。 「選択には後悔が付き物だ。…見つかるといいね、答え」 「僕は、………そういうの、苦手だからさ」 (7) 2024/02/12(Mon) 7:42:05 |
【墓】 宝石集め カリナ>>5:17 アンジュ 「へぇ、可愛い。 いいね今度その髪にあうバレッタでも作ってあげようか」 髪型のイメージチェンジをするのかもいいかもしれないと提案しながらひとまず歩を進めた。 賑やかな声に包まれて、目を細めながら紙袋の中身を渡しつつ屋台群を横切っていく。 時折魅惑的な串焼きや色鮮やかなフルーツに視線を奪われてくすくすと声を出して笑った。 「そっか、祭りがいい機会になったかな。 私も店のやり方変えようと思っているんだ」 「どっかの街でちゃんとした店構えようかなって」 一度あなたの前で見せた切羽詰まった表情とは打って変わった顔には何が見えているだろう。 堅苦しかった愛想なしが砕けたように笑みをこぼしていた。 少し前にも、女友達であるあなたには見せはしていたかもしれないが。 「アンジュはどう思う? 間接的にとはいえ、私はどこか遠くに行かなくなったわけだけど」 (+6) 2024/02/12(Mon) 13:11:56 |
ディルクは、「……ああ、そうだ」 (a1) 2024/02/12(Mon) 13:45:29 |
【置】 遊蕩 ディルク視線は面倒だし苛立ちがないかといえば嘘になるが、 それを感じて楽しまないのも損をしているようで腹が立つ。 だから、らしさをもって楽しむことにした。 昨日と今日の違いは、ただ、それだけ。 (L0) 2024/02/12(Mon) 14:00:14 公開: 2024/02/12(Mon) 14:00:00 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール聖女はいつでも、どこにでもいる。 それがこの世界の創造者―――またの名を、女神。 けれどその姿を見せることはない。 現れるならば夢の中。 それが、聖女の意思だから。 だからこのときも女神像が微笑むばかり。 ステンドグラスを通して、晴天の日差しがきらきらと、あなたのもとへ舞い降りる。 (-12) 2024/02/12(Mon) 16:59:58 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「わかるわ、私も誰かを殺してしまったら気にしてしまうから」 「正直何度もダンジョンで命を狙われて散々だったのよ。 怖いのモンスターよりも人だったってことね」 「でもこんな私の前で、すごーいステータスも持ってるのに 丁寧に愚痴を聞いてくれるあなたが敵だったら一体誰を信じれば良いのよ。 ぶっちゃけ聖女の痣も良い物か悪い物かわからなくて自棄だし! ちゃんと話して気に入ったのだからあなたがどんな人でも構わないわ」 まだ、話せないこと。でも皆に話したいと思っていることがある。 この記憶のこと、知識のこと。 ……正直に打ち明けてあげたいのに苦しくなるしで、困ってしまう。 この痣が光ることが祝福というのなら、光らせようとする人達が何人もいるのはどうしてなのか? 大事な友達が自分のために痣を光らそうとしてきた理由は何? 聖女が関係しているのなら、こんな風に試さなくても話してくれたら良かったのにな。 (-13) 2024/02/12(Mon) 19:15:57 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「ありがと。 ちゃんと相談してくれたら情報を渡すわ?」 「人の心は盗めなくても、 エリーを助けるためなら手伝ってあげる」 情報を集めたいの。自分はきっとこの世界に留まることになりそうだから。 いつかのその時あなたがどうなるか分からないけれど、お互い夢見た理想を捨てるのはごめんじゃない。 「同じ痣持ち同士、これから仲良くしましょ」 ぴしと指を差しながら、あなたへとふにゃりと顔を崩して笑った。 最後は無防備に机の上でうつ伏せになりながら、なんだかんだで頑張って歩いて宿に戻ろうとしていただろう。 店や商品の話をするには頭が回らないと後日に約束をして。 (-14) 2024/02/12(Mon) 19:16:11 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ「っ……リッカぁ…………」 堰を切ったようにあなたが触れたところから一滴、また一滴と涙があふれだした。 感情が坂道を転がり始めたらもう簡単には止められなくて、子供のように声をあげて泣き始める。 だけど悲しいばかりじゃない。 刺すような寒さはあっという間に置いてきぼりにしてしまって、暖かさだけが感じられる。 この止めどなく湧き出すきもちはきっと、大切なものだとわかる。 霞む視界のなかであなたと視線が交わった────次の瞬間。 ファリエはあなたを思いきり抱き締めた。 (-15) 2024/02/12(Mon) 20:28:48 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ「本当にここに居るんだ……っ! リッカは、ずっと、ずうっと傍に居たんだよね……っ!」 確かめるように何度もちいさな体にぎゅうとちからを籠めて触れる。 夢なんかじゃない。これが現実だと、世界に溶けないあなたを独り占めにしていた。 「記憶を取り戻してからね……全部悪い夢なんじゃないかって思ってた。 覚めない悪夢の中で迷子になったみたいで。 だからあなたも、本当は私が助けを求めて夢見た幻なんじゃないかって……怖かったんだよっ」 ぼろぼろと涙は零れてあなたの肩を濡らした。 震える唇から紡がれる言葉は地面に吸い込まれる代わりにあなたに届く。 こんな芸当もできる聖女は紛うことなく元凶であるのだけれど。 それでもファリエにとってはずっと欲しかったもの。 女の欲しかったものにはもう手が届かない。 どちらもが本当に欲しかったもので。 どちらも、もう二度と手に入らないと思っていたもの。 これが最後だと思っていたのはお相子だったのだ。 痣が光っても光らなくても、曖昧な関係は続けられない。 夢から目を覚まさなくてはいけないと。 届かないものに手を伸ばすのは子供だけだと。 あの日置いてきぼりにしてしまったファリエに言い聞かせ続けていたのに。 (-16) 2024/02/12(Mon) 20:29:23 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ「私も… ふへっ 、ちゃんとこの世界に居るんだね」くしゃくしゃになった顔で、宝物を掘り当てたみたいに嬉しそうに笑うと変な声まで出てしまう。 あの日でさえこんなにならなかったような気がする。 今はそれを恥ずかしいとも思わなかった。 「私はひとりぼっちじゃないって、思っても」 「リッカも、ひとりばっちじゃないって、思っても」 「いい、のかなぁ……っ」 (-17) 2024/02/12(Mon) 20:31:56 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ幼き日。 天上を飾る星々は見果てぬ夢の終着駅のように見えていた。 星に願いをかけるように。祈るように。 『あの星みたいになれますように』と、助けを求めていた。 だから数多の星を束ねたようなあなたの煌めきは、御使いのようにすら思えたものだ。 それもあながち間違いで無かったのだと今になって思う。 少し身を引いて顔を突き合わせてみれば、その瞳は無邪気な子供のそれで。 そこに宿るのは、愛されたいという思いよりも純粋で無垢な愛したいという思いなのだと気づけた。 そんなあなたを映す私の瞳は。 あなたの星になれるだろうか? (-18) 2024/02/12(Mon) 20:33:16 |
ファリエは、ずっと真昼に輝く星を夢に見ていた。 (c2) 2024/02/12(Mon) 20:34:08 |
ファリエは、ずっと醒めながらに夢を見ていた。 (c3) 2024/02/12(Mon) 20:36:17 |
ファリエは、ずっと を見たかった。 (c4) 2024/02/12(Mon) 20:40:40 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ「この咎をずっと背負ってるのが嫌で色々研究してるんだけどね。 なかなか上手くいかないや。 ……あとはそうだね、怖いのは人。 頭がおかしいと思うんだよね。なんで善人を殺すような依頼するのか。利権とかもわかるけど、依頼主殺した方が平和になるのに……いや、こういう思考もよくないか」 自分の痣が光ってしまえば研究は無に帰す。 研究結果は自衛にすらならないというのが現状だ。 「ふぅ……カリナのお眼鏡に適ったのならよかったよ。 僕もカリナがどんな人でも構わない。一緒に居て楽しいし」 ここまで話していても、話せないことは幾つもある。 話したくても、話せない内容がいくつだって。 痣は祝福であり、呪いである。自分はそう結論付けた。 できるのならば、そういうことも共有したい。 けれど……その結果で苦しみたくはない。 そして、苦しませたくはない。 (-19) 2024/02/12(Mon) 22:55:20 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ「ちゃんと相談して、依頼主をどうするか一緒に決めようか。 その時が来ないことを祈ってるけどさ」 また手を汚すことになるし……それを手伝わせることになるし。 可愛らしい女性に咎を負わせるのは本意じゃない。 自分はこの世界から出ていくつもりだけれど…… それがもしも、万が一叶わなかったら、あなたの手を取るのも考えよう。秘密を知る同志として。 「是非。それじゃあ……ふらふらだし送ってくよ。 送り狼にはならないから安心して」 と、あなたが泊まる宿まで送っていく。 店や商品の話をするのはまた後日。その約束を楽しみにしながら。 (-20) 2024/02/12(Mon) 22:59:47 |
【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク「言い過ぎよ、褒めたって何もでないわ。 ……あ、ありがとうね! 気遣ってもらって」 アポもなく来たことを今更気付けば、その物腰に何度も食って掛かったことが響いてきた。 体に染み付く記憶と感情が少しちぐはぐして、こほんと息を吐く。 「それにしても相変わらずの遊び人。 ……でも今になってその気持わかったわ、私」 手紙の中はシンプルなラブレターだ。 といっても成人した女性からとなるとある種重たいと感じるほどには愛のある文章。 忘れられない、また会いたい、などアイドルのファンレターにも見えるようなそれ。 あなたが来るのを待ちながら耳飾りをを揺らす彼女から見える痣の光は鈍い。 首の後ろ項の辺り、髪に隠れて見えにくいがたしかにそこにあり存在を主張していた。 「もしかして誰か好きだった人でもいた? なんて。 勝手に言っちゃってもいいのならそう言うわよ」 (-21) 2024/02/12(Mon) 23:22:03 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「あなたを探していたに決まってるじゃない」 今思えばデリカシーがなかったかと思ったが、 お互い痣が光ってから会話をしていなかった気がする。 どんな言葉をかけられるのだろう、少なくとも目指していたものがなくなったことがわかっていて今顔を合わせている。 つまり…… 「ごめんなさい、そんな顔見たくて探してたわけじゃないの。でも、そうだったのかもしれないわ。 何処か出かける……?」 (-22) 2024/02/12(Mon) 23:29:17 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ小さく華奢な子どもの身体。 これが日頃通りならば、するりとあなたはただ手を搔いただけ。 聖女に触れることは、叶わない。 それも、また。聖女が、そう望んでいたあかし。 それは、傷つくことを避けた結果であり、 惜しむことを恐れた結果でもあった。 何年も、何十年も、何百年もこうしてきた中、 経てきた経験が、聖女を、そうたらしめていたのだけれども。 (-23) 2024/02/12(Mon) 23:36:10 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ夜空に冷えた頬に、そんな手が触れている。 それが直後には、あなたの腕が伸びてきて―――空を掻くこともなく、抱き竦められれば。 驚きに開いた目の色は、晴れた冬の寒空と同じ淡い蒼。 ……思いも、していなかったのだ。 だからそのまま、暫し言葉も失って。 ( ……――― ) 確かめるみたいに、ぎゅうと抱き締められたまま。 濡れる肩が冷たいだなんて思うよりずっと先に、あなたの体温を肌が感じている。 ――――――何年、何十年、何百年ぶりの、それは。 記憶の中のものよりずっと。 ……ずっと。 (-24) 2024/02/12(Mon) 23:38:56 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエその腕の中で見上げる形になった空には 満天の星が煌めいている。 冬の綺麗な星座たちが瞬いている。 あなたの声を聴きながら、 それを見つめる瞳で瞬きをひとつ、ふたつ。 じわり、じわりと気付けばその星空が歪み滲んでゆく。 でも。そんなことにも、すぐには気付くことができなくて。 「 …… う ん 、ファリエ 」 笑顔をつくろうと。いつものようにつくろうと、 そう目を細めるとつうとあたたかいものが頬を伝った。 それで、ようやく気付いたのだ。 何が頬を伝ったのかとか、 笑顔をつくる必要なんて、もうなくなってしまったのだとか。 (-25) 2024/02/12(Mon) 23:40:21 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ「 わたしも ファリエ も 」 「 ここに … この世界にいるわ 」 震う、声がいう。 「 うそでも ゆめでも なくって 」 「 まぼろしでも なくって 」 「 だから 」 「 … っ 、だから… っ 」 はたはたと落ちる滴が、 そうしてあなたの衣服に染みを作って。 (-26) 2024/02/12(Mon) 23:41:27 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ「 わたし も ――― 」 「 … わたしも もう 」 「 ひとりじゃ、ない のね … ? 」 くしゃりと。 突き合わせた顔に浮かべた笑みは、いつもの無邪気そうなそれではなくて。 形容するなら、きっと、"しあわせそう"な。そんな、心からのもの。 意識せずとも持ち上げた白い腕があなたの背へと回ってゆく。 ここにいることを、そこに在ることを確かめるみたいに、 でもあなたとはさかしまに、ただ触れるだけみたいな恐る恐るの抱擁を。 そうしてもう一度だけあなたの身体に頬を寄せ、また少しだけ染みを増やして。 (-27) 2024/02/12(Mon) 23:43:08 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ見上げて滲んだ、冬の満天の星空よりも、 自分を映すあなたの瞳の方が、ずっとずっと綺麗に煌めき、 そして身近に感じられている。 そんな、本当に些細なことが嬉しくて。 手に入れることなんて、ないはずのものだと思っていたから。 「 ――― ファリエ 」 「 … だいすきよ 、だいすき 」 零すように、そう呟いた。 そうしておんなじように、笑っていた。 (-28) 2024/02/12(Mon) 23:44:06 |
【秘】 遊蕩 ディルク → 宝石集め カリナ「僕は本当のことしか言わないよ」 気遣うだとか、礼を言われるようなことは何も。 食ってかかる貴女の態度の理由を理解してはいたからこそ。 「……おや、気持ちが分かるなんて君も遊びを覚えた?」 「でもあんまり遊んでると軽く見られるから気を付けてね」 女の子が軽く見られるのは宜しくない。 冗談か本気かも分からない口調でそう言って、 受け取った手紙に静かに目を通し始める。 「……………ん?ああ、いや」 「……特に、好きな人はいないし作る気もないんだ。 遊んでる方が楽だし、……………それに」 (-29) 2024/02/12(Mon) 23:47:59 |
【秘】 遊蕩 ディルク → 宝石集め カリナ「──遠くにも行きやすいからね」 「心を、誰かの傍に置いていかなければさ」 「……どこにだって行けるだろう」 「旅がしやすくて、身軽で、気楽だ」 だから、求められても応えられない。 求められないようただの遊びで終わらせる。 その方が、互いのためになるのだから。 …逸れた視線は、どこか遠くを見ていた。 (-30) 2024/02/12(Mon) 23:51:03 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「ですよね〜、いいよいいよ行こっか。 今度は君が俺ちゃんのことどっか連れてってくれる?」 出るのなら、彼は若干たどたどしい動きで 解錠技術の応用で 鍵を掛けてあなたについて行くことになるだろう。彼に任せるのなら、芸はないがまたあの使われなくなった鐘塔だろうか。ここからそう遠くもない。 家主は実は夕方にも帰るか怪しい。あなたは彼を連れ出してもいいし、家に入りベッドに押し込んでもいい。 (-32) 2024/02/12(Mon) 23:56:42 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー/* こんばんは、時系列乱れさせマンです。 とても楽しくお話させていただきありがとうございます、お世話になっております。 こちらもお話したく丁度いい時系列でお話しできたらと思います。 こちら痣が光った当日(4日目)昼は誰かと会っています。 次の日(5日目)の昼もアンジュとお出かけをしています。 次の日(6日目)の昼も声をかけた方がおり、 つまりほぼ朝か夜が暇な女をしており、見かけて話せるかを聞くとやはり夕飯ぐらいと返答致します。 あの痣が光った当日(4日目)の怒って居た時から、気が収まってきたらしい6日目までご希望の日付に合わせられるので良ければ希望のシチュエーションなどあれば聞かせていただければと思います。 (-33) 2024/02/13(Tue) 1:01:45 |
【人】 薄荷 アンジュ>>+6 カリナ 「おぉ、本当ですか。色々と自分を変えたり彩ったりするの、ちょっと楽しいかもって思ってきているんです」 己の長い髪も幾らでもアレンジしようはある。試してみるのも楽しそうですと続けながら歩いていく。 袋の中身のそれを受け取り、香ばしい匂いのするクリームパンを手にもぐもぐと食べ歩く。 周囲の屋台や香しいにおいのするものにつられて、我慢できずにちょいちょいと屋台を巡って食べ歩きできるものを買っては食べる等していた。 「そう、ですか。 ここではないどこかで……お店をですか。 ……会えなくなるわけじゃあ、ないんですよね。またひょっこり顔を合わせる機会もあると、嬉しいですが。 その、憑き物が落ちた……みたいなお顔をされている気がして」 あの時取り乱していたあなたは、どことなく穏やかで。 あまり見る機会はなかった笑顔がはっきりと、目の前で向けられていて。友達同士ではあるけれど、少し見慣れない。 「こう言って良いのかは分からないんですけど。 ……少しだけ安心しています。良かったって思っています。心の底から、私は安堵しました。 カリナさんが望んでいたことではなかったと思います、けど」 少し俯き加減に、どこか申し訳なさそうに上目遣いであなたを見る。 (8) 2024/02/13(Tue) 1:04:18 |
【神】 薄荷 アンジュ>>G11 >>G12 ディルク 「どうなんでしょう。私……子供っぽいですから。可愛がられてる感覚なのかなって」 ふへへ、と笑いながら困った顔を浮かべる。 己の手から離れたペンダント。あなたからの言葉にまた嬉しそうにはにかむ。 「ありがとうございます。そう言って頂けると作った甲斐があります」 対価として貰ったお金と、二つの棒付きキャンディーに、あなたとそれをまた見比べながら受け取る。 「……楽しむ。私も……楽しんで良いんだ」 続けてあなたに差し出されたのは招待状だった。あなたから渡されたそれを両手で受け取る。 「……ありがとうございます。行ってみますね」 光らずとも、確かに刻まれた痣はここにある。 あなたの励ます声に顔を上げて、また一度深々と頭を下げた。 (G13) 2024/02/13(Tue) 1:13:40 |
【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク「人であらわさないで、似てるけど、私の場合は土地! いろんな場所を回っていろんな人に会いたいけど、 ……一つを選べって言われたら、悩んじゃったのよ」 家族も、好きな人だ。友達も、好きな人だ。あなたも好きな人だ。 それでも、望んでいたその果てにはあなた達は居ない。 変でしょ、誰とも付き合ってないのに浮気している気分になったのよ。 無事に渡ったその手紙を眺めて、眉を下げる、あなたに押し付けたみたいで申し訳ないから。 お姉さんの恋心の理由なんてただの一目ぼれ、可愛い理由だ。いつか諦めて他の人を好きになるんだろうと思ってた。 でも案外続いて、あの頃の嫉妬していた気持ちが今になって変わった。いつまでも変わらないシステムメッセージだったらなんて思ったらなんだか少し怖い。 一人の女の人のはずなのに。 あなたもただの一人の男の人のはずなのに。 「それこの間聞いた。 私の一番近くに居た女の子もあなたみたいな遊び人に告白したのよ」 「ね、その旅の先に何が」 両手の指をつんと合わせながら、さも分かった風に。それでも確信はないので伺うように細心の注意を払って言葉を言い換えた。 「何をしたい? 女の子としっかり付き合うよりもやりたいことあるから旅をしてるのよね、姉さんへの返事に付け加えるわ」 (-34) 2024/02/13(Tue) 1:26:03 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「あほみたいに体調悪く見えるのに……それでいくの?」 悩んだ、それは酷く。 ここは家主が居ない他人の家、外に出すには不健康な知人、あなたの話を聞きたい女がある。 短時間で組み立てた結果、頭をかけばぐいと家の中に詰めることにして体を押した。 「外に出る用事があったなら済ませてあげる、完全に私用なら寝てなさい。 ごはんぐらい作ってあげるから!」 (-35) 2024/02/13(Tue) 1:33:16 |
【秘】 遊蕩 ディルク → 宝石集め カリナ「これは失礼。君に限って僕と同じはないよね」 この反応は揶揄いのつもりだったのかもしれない。 貴女の言葉に頷き、手紙片手に笑っている。 「まあでも、選択の難しさなら分かるよ。 僕は選ぶのが苦手だからね。出来る限りそれをしたくない」 だからディルクという男はこうだった。 それは貴女が見てきた中でも理解出来ることだろうし、 その裏にもしかすると、他の意味も添えているのかもしれないが。 視線を戻し、貴女の光る痣へと向ける。 「……何、か。そうだね」 「…………何も、ないのかもしれない」 「それでも、理由なんて些細でもいいんだ」 "旅"の中に理由を見い出す形でも、構わないだろうと。 ほんの少しの、例えば、見たこともない空が見たいだとか。 例えば、いつかに本で見た花を直接見たいだとか。 それくらい些細な理由をつけて、旅をしたいと願う。 「幸い僕には兄がいて、家にも縛られていないしね」 「……どこへ行っても、変わらないから」 (-36) 2024/02/13(Tue) 1:55:07 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 寡黙 エミール「はッ」 「引き返すもクソもあるかよ、こんな状況でわざわざ光らせる奴は覚悟なんかとっくに決まってんだ」 「俺は、俺の為に容赦しない。誰が相手だってな」 もう祭りが始まってから、それだけの時間が経っている。 隠すまでもないだろうと言わんばかりの態度。 「ターゲットの名前でも教えておいてやろうか?」 「明日そいつの痣が光れば、十分な証拠になるだろうよ」 (-37) 2024/02/13(Tue) 1:59:41 |
【人】 寡黙 エミール>>7 ディルク 「それはまぁ……そうかもしれないが……。 アンタは人に好かれて生きてるのだと思っていたんだ」 好かれるにしたって対象がまるで違うだろう。 そもそも動物と孤児院の子供と村の老人としか関わってこなかったので、世間一般的な好感度の得やすさというのがいまいちわかってないかもしれず。 世間知らずと言われても仕方ない。 「答えを見つける約束をしてしまったからな……」 誰と、とは言わず。 どうするべきなのか、それは最終的に直面してしまわなければ、きっと答えなど出ないに違いない。 「……アンタも、いつか何かしら決断は下さないといけないんだろ。 お互い様、だな」 事情はわからずとも。 この痣を得てしまった時点で、この憂いで……何となく、そう思ったのだ。 (9) 2024/02/13(Tue) 2:25:47 |
【秘】 寡黙 エミール → 掃除屋 ダーレン「……そうか、残念だ」 向けられた視線は動かない。 何かの力が動いたなら、それを絡み取り、捕まえる。 賽はもう投げられてしまった。 ターゲットの痣が光ると同時に、貴方の痣も光るのだ。 「一応聞いておこうか、その名前。 ……まぁ、アンタもおそらく共倒れになるがな」 (-38) 2024/02/13(Tue) 2:30:17 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ「……はぁ、俺は夢の中でどうこうされてばかりだな」 夢魔の痣を光らせてしまったのは全くの偶然だった。 見張るなら、なにか怪しい、でもどこかで会ったことがあると訝しんだ女をずっと見ていただけ。 アイツが俺を襲わなければ、あんなことにはならなかったはず。 そして、聖女……貴方で二人目だ。 俺の夢に堂々と現れる女は。 「なぁ、聞かせてくれ。 ……もし、俺が帰りたいと言ったら……帰れたとしたら。 あの事故から何年後のことになるんだ」 俺が現実を思い出したのは14年前。 戻ったとして事故から14年後だったとしたら……自分は死んだ扱いになってるだろう。 逆に事故直後などであったとしたら。 事故当時の自分の年齢は、10歳。 となると俺は、大人の意思をもったまま子供の体に帰ることになる。 そもそも一緒に旅行バスに乗ったはずの両親や妹も亡くなってる可能性すらあって……俺は。 戻ったあとのことを考えると、どちらであっても不安を覚えるしかない。 (-39) 2024/02/13(Tue) 2:39:50 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ こうして明らかに隠せない時、彼がもう少し元気だったのなら、「私はあほみたいに体調が悪く見えるのに無理をして場を辞そうとした為に家主の方に気遣われ留守番を言い渡されたにもかかわらず鍵をかけることが技術的に可能だからと家を空けようとしました」とでも自白していたところだったが、実際に言ったのは結局普段通りの範囲内の次程度だった。 「外に出るのが目的だったカシラ、あ〜〜」 情けない声と共に、抵抗もほとんどなく押し込められた。 そのまま大人しく、家主の独り立ちした息子の部屋のベッドに戻りながら、食事はいいことを告げていただろう。たぶん吐くとかなんとか。 彼が口を大きく開いた時に、口の中が光って見えたかもしれない。彼の痣は舌にある。 「えーっとォ……なんかの手伝いとかは見ての通り無理めです。 あー、そういや痣光っちゃったね、気分はどう? 俺ちゃん探しに来てるくらいだから一応落ち着きはしてんかな、 痣光ったらキレ散らかして冷静な判断できなさそうみたいに言ってたけどサ」 そんなことは言っていないが、彼はそう受け取っていたらしい。 黒い丸眼鏡はサイドテーブルに少し雑に置かれて。やたらと回る口以外を見れば、くたばっているという表現がこの上なく正しいと言えるくらいには、彼はぐったりとしている。 痣が光ったことがそこまでショックだったのだろうか。 心因だけにしては酷過ぎるように思える。 (-40) 2024/02/13(Tue) 2:41:41 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「……家の中に居るのって窮屈よね、我慢なさい」 的外れかもしれないが子供に言いかけるようにあなたをその位置に連れて行った。 家の状況を聞けば流石に無礼をしなければ許されるだろうと、適当に飲み物程度はいれていくことにした。 しかし食事が嫌だといった様子を見ると、フルーツの差し入れでもするべきかと悩んで。「お粥……?」と呟いた声がきこえてきたかもしれない。 「気分はマシ、理不尽に落ち込む前にキレて今冷めたから。 痣を光らせた原因に会ってきたのよ。 その人は自分の望みがあったから聖女に祈って、私が光ることになったって素直に言ってくれたわ? 怪しいと思ってたのよね、だからこれって理由があって行われて……」 塗れたタオルを持ってきてあなたの額を撫ぜてやる、そうしたあたりでようやくあなたの腕輪が無いことに築いて何度か瞬いた。 「あなた、とうとう腕輪に、振られたの?」 (-41) 2024/02/13(Tue) 3:33:22 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ/* お世話になっております。お返事が遅くなり大変申し訳ございません。 こちらは時系列的に4日目夜に胸元の痣を抉り、5日目にプリシラ嬢のドレスを作成するくらいで他には特にございません。 こちらとしましてはカリナ嬢の最も都合のよい形での邂逅を望んでおります。 時系列を捏ねると大変でしょうし、六日目の夕辺りがいいかもしれませんね。 恐らくパーティ前にプリシラ嬢に仕立てたドレスを届けますので、それ以降の時間軸というのが現実的でしょうか。 痣が光った者同士、どのようになるのか楽しみにしております。 丸投げのような形になってしまい申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。 (-42) 2024/02/13(Tue) 3:51:30 |
【墓】 宝石集め カリナ>>8 アンジュ 「よかったアンジュなら何でも似合う。 髪も肌も私にない色ですてきだから飾り付けたかったの」 勇気を出した言葉に快い返事が返ってくれば自然に表情も緩む。 いつもあなたは拒否から入らず話をしようとしてくれていたのに、 断られる前提で緊張してしたのは悪い癖であった気がするな。 一緒に冒険していた時よりも、互いの距離は近くなった。 そう感じているのは自分だけじゃないといいのだけれど。 「んーそうね、はっきりいって今も不満はある。 続きは大声で言うことじゃないから、あっちに座ろうか」 人ごみから避けて視界に人々が見えるベンチに誘う。 だってあなたの俯いた顔を見たくないから。 そう手を引いて、座らせれば同じ位置で目線を合わせてみせた。 → (+8) 2024/02/13(Tue) 4:51:35 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ 作ってもらったの吐いたらマジに心が死ぬから今は勘弁、と呟きに対しては切実な声が返っていた。今はまだ死にはしていないとでも言っているのだろうか? 「あーね。俺ちゃんも直接聞いたワケじゃねェけど 雰囲気そんな感じで自分の願い事が叶うから やっていますな人にあったワ」 「言うてなんか知らんけどその時は光らされなかったンよな。 これ継続で狙われたかな〜別かな〜、 多分別タゲにいったと思うんだよなその人〜」 情によるものかそれとも単にできなかったのか。いずれにせよ知人を狙う傾向にあったのやもと考えれば、思い浮かべたのは同一人物だったかもしれないが、彼は特に誰とは言わなかった。 「と、ん〜…? ……あー、フラれたフラれた、 こればっかりはた〜ぶん聖女様のおかげとかそんなだワ」 触れられるまですっかり忘れていたとでもいったような、何でもない声。聞く限り彼は、痣が光ったこと自体は然程気にしてなさそうだ。 若干棒読みながらも聖女様ばんざ〜いとまで言っている。 彼が彼である故に、見て聞いて感じられるものだけでは如何とも判断し難いのだが。 とは言え、彼が痣の発光自体に区切りをつけているというのは真である。 (-44) 2024/02/13(Tue) 5:08:17 |
【墓】 宝石集め カリナ>>8 >>+8 アンジュ 「私あの時言ったように、 私じゃない人が光ればいいのに思ってた」 そろそろいいだろう。既に聖女の痣が光るものも既に大半。 むしろ貰えていない方が落ち込んでいるようにも見えてきたし、祭りの終わりが見えるこの日もあなたの身は無事だったから。 それでも言葉選びは少しだけ慎重になる、この痛みが自分だけのものじゃないってわかってるし。 「祝福だってみんなは思っているけれど。 ……この痣が光らなかったら、助かる子がいたの。 どこかに閉じ込められた女の子。 今でもあの子は外に出たいんだって感じる」 「私、その子の事本当によく知ってて、大事で。 だから直ぐに思ったのが助けなきゃだった」 決してお人よしの話ではない。 ほんの少しだけ認識をずらした例え話、誰かが淘汰されて誰かが生きているお話。 自分の人生の加害者に大事な人を入れずにすんだ、そんな都合のいい展開で栞が挟まれて止まっている。 「うまくいけば私が閉じ込められて、その子が助かる。みたいな。 ずっと心配してくれたのに無茶言っててごめん……。 頼りないわけじゃないわ、ずっと助かってたしこれからも助けて欲しいと思ってる。 だから気にしないで、えっと、……傍にいてくれるかな」 (+9) 2024/02/13(Tue) 5:08:26 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー/* ではドレスを渡した後の時間軸に会いましょう。 雪が降りそうだということで伺いに向かいます! PCPL共にお忙しいところありがとうございます、よろしくお願い致します。 (-46) 2024/02/13(Tue) 5:11:50 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ心も体も死ぬのは勘弁だ。けれどそんなに弱かったの?とこちらまで不安になってとりあえず水だけはすすめておいた。 「あなたなんだか……。 聖女様に好かれてるのかよくわからない体質らしいわよ。 もしかしたら直接スカウトされちゃったのかもしれないわね」 今思えば聖女にあなたの事を聞いた時貰ったものは不思議な情報であったと思う。 そうして考えてみればやはり聖女が手を下すにはルールが存在していて、むやみやたらに光らす物でもないと。 わからないことだらけではあったが、実行犯のことについては彼女も特に誰とは言わなかった。 口ぶりからして嫌な気分になったこともこうして吹っ切れたような反応をしていることも嘘ではないのだろう。 「……私の腕輪は」 見せて、と。ベッドの縁に座ればあなたの右手首を取ろうとする。 あなたの心はどこまでも見通せない、それでも今あなたが体調が悪い理由は何処かにあるはずと、見える物だけで辿っていく。 「体調はどうしたの、外に裸で立ったまま寝ていたのかしら。 それにしては元気よね。……さっきも心だの言ってたから、何か嫌なことあったのなら言って頂戴」 「ここ数日で起きたことでしょ、口に出せないなんて言わせないけど?」 (-47) 2024/02/13(Tue) 5:25:19 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「……あ、カイロ石が冷めちゃった」 祭りの終わりが近いその日、ようやく雪が降ると人々の声が聞こえる。 空に美しく舞っていた花びら、華やかなパーティーがあったらしいが自分がいってもいいかわからず足は遠のいてしまった。 「ケープでも頼もうかしら、やっぱり冬はおしゃれしやすいし」 魔法である程度体温や外からの熱は対処できるこの世界。 布面積が全てではないとわかっているが、それでも無意味なお洒落も捨てがたい。 「……エリーももし同じ世界から来ていたら通じて欲しいけど」 「通信石、欲しくなってきた……でもああいうの多分高いし」 これって逆ナン?などと唸りながら自然とあなたの店の方へ。 居なければ宿に向かえばいいし見た目は割と目立つ、もしかしたら鉢合わせできるかもしれないと気楽な気持ちであなたを探し彼女は歩いていた。 (-48) 2024/02/13(Tue) 5:36:20 |
ディルクは、アンジュを見送り、自らは広場に向かうことなくまたどこかへと歩き出した。 (a2) 2024/02/13(Tue) 11:59:07 |
【独】 遊蕩 ディルク「……それにしても、」 本当にパーティを開くなんて実行力の塊だな。 きっと素敵な装飾だとか、用意が成されているんだろう。 「まぁ、でも」 「人を送り出して直ぐに向かうのもね」 どこに行こうかな、なんて足を適当に動かす。 行き先は特に、決まらないまま。 (-49) 2024/02/13(Tue) 12:05:42 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナドレスの配達を終えて、店へと帰る途中。 目に入ったのはカリナの姿だった。 進行方向からして、店によってくれるのだろうか。 「や、カリナ。どしたの? ドレスほしくなった?」 できる限りいつも通りにしながら、片手は自然と包帯の巻かれた胸元を掻く。 「なんか憑き物でも落ちたみたいだね。 発表された時は毒づいてたのに。何かいいことあった?」 (-50) 2024/02/13(Tue) 16:25:28 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「ソなのゥ? 体質ってェか腕輪の人の研究成果だったンろな〜、 マジその辺りの能力とセンスの良さだけは尊敬するワ」 水はなんとか飲んでベッドに倒れ直して。あの腕輪を作った彼のことをぼんやり考える。 古代技術の詰まった腕輪を改造して、一体どれだけの機能をつけたのか。人間性は全く尊敬できないが、技術は本当にすごい人物だったようだと改めて感じた。 己でない別の転生者が元の世界へ帰ることの邪魔をする為に注いだ力は、もっと他に生かせただろうにと素直に思う。 「んー?」「えー」「あー」 「・・・・・・」 「…事実だけ並べるとォー…痣が光るのと腕輪が外れるのとが同時でぇー、頭飛んでそこから外に行って道で倒れてたまたまルフトに向かっていた商団の方に拾われ出戻りしてぇー、商団の方と別れて宿に戻ろうとしたらまた倒れてコチラの家の方に拾われて現在に至るみたいな?」 後ろめたさ全開、言葉を選んでいる感バリバリの言が述べられた。 宿で聞いたように、夢見が悪くて絶叫したというわけではないらしい。頭がおかしくなった理由を分からないとも言っていないあたりは、心当たりはあるのだろう。 → (-51) 2024/02/13(Tue) 16:58:45 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「出戻りして起きてからが今くらいヤベくってぇ、 なんか一生MP回復しねェンよ。腕輪からMP取り出しても なんか誤差っつーかうまく体に入らんで散っちゃう感じ」 あの朝よりも冷たい彼の右手首にあるあなたの作った腕輪は、正常に機能している。効果が弱まったり、無効化されているということもない。 封印無効や即死無効を無効にする、というものには心当たりはないが、関連して、魔力放出という状態異常に思い当たるかもしれない。 対処療法として、封印の状態異常を追加することで一時的に魔力の放出を止めるというものがあり、仮にこれが魂の萎縮が解除された後に発生するようにされていたとしたら相当底意地が悪いと思えるだろう。 「嫌なコトはァ〜広義で言えばあったけど言いませ〜ん。 俺ちゃん追い詰められた時って逃避型で 逃げたままでいたいクソ情けないヤツなんですって」 言うと心配させるようなことを抱えていると言っている。 比較的素直に話しているからこれで許してくれんかの空気をひしひしとさせているが、勿論黙殺して構わない。 (-52) 2024/02/13(Tue) 17:00:38 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ/* ・魔力放出 状態異常。生体の魔力回路に影響し、時間経過とともにMPが減少する。特殊な状態異常であり、一般的な状態異常回復スキル等は効果を及ぼさない。 魔力放出自体が起こす不調としてはMP枯渇による軽いめまいなど程度だが、戦闘中に発生すると致命的になりかねないのは言うまでもない。 解除方法としては、最大MPを保ったまま数ヶ月〜一年程度過ごすというもの。MPの自動消費を自動回復により相殺できている場合には最大値は保たれていないとみなされる。 対象の最大MPの100倍のMPを一度に注ぐことによる力業めいた方法もあるが、こちらは普通、MP確保の観点から一冒険者が簡単にできるものではない。 また、相応に実力は必要だが、付与に対象とのMP対抗を要する状態異常と併用することにより、非常に暴力的でいやらしい効果を発揮することも可能。 ・MP対抗を要する状態異常 内容としては様々な状態異常があるが、一日〜一ヶ月程度で効果が完成するものが多い。最悪死に至るものも存在する。上級の状態異常回復スキル等で概ね解除可能。 (-53) 2024/02/13(Tue) 17:02:02 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール女神像は沈黙している。 しん、と冬の冷えた空気にただあなたの声だけが響いている。 ―――否。 「 …… 」 女神像の後ろに、白いワンピースの裾。 けれどその姿はあなたには見えない。 そのように聖女が望むから。 「 だいじょうぶ 」 「 ぜんぶ 夢に消えるだけだから 」 くすりと自嘲のように笑う。 その声もあなたに、届きやしない。 事実とするならば戻るのはきっと事故の直後。 意識不明の重体で、生死の境をさ迷うくらいはしたかもしれない。 ―――あなたの14年は、この世界での人生は、すべてその間の夢へと消える。 そうして、いづれ忘れゆく。 聖女が望もうと、望むまいと。 (-56) 2024/02/13(Tue) 20:34:48 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「あら丁度良かった。ご機嫌ようエリー」 「そうよ、気晴らしにお洒落でもしようと思って来たの。 まだ店は開けてくれる?」 振り向いて目に入ったのは見慣れない包帯だ。 そんなところにあるのかとまじまじと見かけたが、ひとまずすぐに顔に視線は戻した。 「こんな短期間で良いことなんてないわよ。 だけど痣についてわかることがあってね、怒るよりも呆れちゃったって感じ」 (-57) 2024/02/13(Tue) 21:38:25 |
ダーレンは、少し考えた後、シヴァの姿を探している。 (c5) 2024/02/13(Tue) 21:43:33 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ「いいよ。スタッフは全員帰したけど僕一人で十分だし」 と、ドアを開けて中へと招き入れた。 先に言った通り従業員は全員帰っているのだろう。人の気配は全くしない。 「へぇ……どんなことがわかったの? 僕、アレから痣抉ったりしてなかったことにならないか試したくらいでさ。 全く意味なかったけど」 言わずもがな。この包帯がその結果だ。 (-58) 2024/02/13(Tue) 22:32:54 |
【人】 遊蕩 ディルク>>9 エミール 「ああ、そういうこと。…誰にでもいい顔はするけどね。 それを好ましく思わないやつはちゃんといるよ」 好感度は目に見えないから理解し難いのは確かに。 しかも普段は別の場所で暮らしているなら尚のこと。 だからこそ素直でいられるのかも。 「……ふぅん?随分と難しい約束したんだね。 まあすぐに出さなきゃいけないわけでもないんでしょ?」 それならもう少しくらいは時間があるし。 悩めるだけ悩んで最後に答えを出せばいい。 …人のこととなると簡単に考えられるのだがどうにも。 決断という行為から逃げてきた代償というやつだろう。 「…んー、いやなお互い様だ」 「けど、そうだね。お互い後悔少なめにいられるといいね」 (10) 2024/02/13(Tue) 22:48:41 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカあなたが望んだものが、己と同じだという確証は無かった。 あなたにとって転生者たちは、きっと数えきれないほど現れては消えていった流星のようなもので。 もしも手が届いてしまったら流れることを惜しむしかなくなるから。 こうして、硝子ごしのプラネタリウムを演じていたのだろう。 ファリエはそのうちの一条だった。 箒星の尾はひとつとして衰えずに天を駆ける。 帰りたいと願う煌めきは、燃え尽きるからこそ美しく。 何者にも尾を引かれないことは、きっと互いに傷つかないかたちだったのかもしれない。 それもまたうそではないほんとうだった。 だけどある日気づいてしまった。 流星雨の最中、尾のない箒星がどこにも行けずにいるのに。 だけど今の私は尾を奪われた箒星。 世界を跨ぐ奇跡の力はもう欠片も残っちゃいない。 そんな無限と在る星屑の一欠片だとしても。 あなたにとっての一番星になれたらなら 、と。満天の星空に劣らない煌めきを。 取るに足りない等身大のやり方でありのまま伝えよう。 (-59) 2024/02/13(Tue) 23:22:48 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ「うん……うんっ」 「私がひとりぼっちじゃないなら、リッカだってひとりぼっちじゃないよっ」 触れるだけの優しい抱擁がなんて愛らしいんだろう。 あなたが一体どれだけの間、当たり前に与えられる幸せを知らずに生きて来たのか分からないけれど。 見飽きた笑顔は真っ白なキャンパスだったのだと、腕の中で弾ける色に目を輝かせた。 まるで初めて親に抱かれた赤子のようにすら思えて、お手本を見せるようにまたぎゅうと抱きしめた。 衣服の濡れた所から溶けあうような感覚。 ひとつ、ふたつ。小さな染みがあなたの心の泉になって、教えてくれる。 (-60) 2024/02/13(Tue) 23:24:39 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「研究成果? 聖女に見つからない為の仕組みでもあったのかも。 そんなことしても無駄なもんは無駄なのにね」 敵わない力というのは存在する。 それに抗おうとするものは総じて変人だと言うが、あなたが相当その制作者に腹を立てていることだけは分かった。 「それで。何……聞き取りづらいわね。 祝福の光で腕輪が外れてしまって、…… 錯乱していたところを助けられたってところかしら」 「それで起きて今凄く気分悪いってこと? MPがなくなるってやばいじゃない。 吸われてるのなら干からびた大根になるわよあなた」 腕輪の呪いはなくなったにしては不穏な言葉が続いて眉間に皺を寄せる。 一先ず状態をフラットに見るには全ての装飾を外した方がいいと右手首に手をかける、そういえば外しにくくされていたかと、縁をなぞって「壊れるかな」と小さく呟いた。 「……まったく、もういいわ。 だったら何をして欲しいか言いなさい。 MPでも新しい魔石でも食わせてやるわよ」 「知ってる? 今なら私あなたのこと殺せるの。 復活草のストックもあるし、 気絶させて教会にぶっ込んでもいいんだからね 」あくまでステータス鑑定のためだ。 逃げられることが面倒になったので公共の機関から現実を突き付けようとしている。 (-62) 2024/02/13(Tue) 23:35:14 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 寡黙 エミール「思ってもねえクセに」 お互い様だろう。 例外はあれど、都合のいい相手に自分勝手に行使できる力を貰ったのだ。 今回のそれだって、因果応報だと割り切っている。 言ってなんてやらないが。 「花の魔女、プリシラ」 「無事に啓示が下りたらお前の勝ちだ、楽しみにしてろよ」 (-63) 2024/02/13(Tue) 23:42:08 |
【秘】 白昼夢 ファリエ → 聖女 リッカ「きっと──ううん。絶対ひとりになんかさせないから」 やっと捕まえた雪みたいなぬくもり。 瞬くは星座にもならないちっぽけなフタリボシ。 決して交わらずとも決して離れなかった軌跡。 行ったり来たり、巡り廻る箱庭の天上に幾重ものサイクロイドを描いて幾星霜。 もうすぐ、雪が降るそうだ。 「だいすきって」 「さようなら」 「だいきらいに」 「しあわせだね」御伽噺にも残らない物語を密やかに囁きあう。 夢でも現でも無かった世界は、今この瞬間も確かな思い出を紡いでいた。 ──箒星はもう、どこにも行けない。 (-64) 2024/02/13(Tue) 23:42:39 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン 彼は痣が光ってから町中ではほとんど見られていない。今朝には、外で何故か倒れていたところを余所からこの町に向かって来ていた商団に拾われていたとかなんとか。その後の足取りは不明だ。 動きがあったのは夕食時も過ぎてから。あなたの頭に呼び出し音。通信魔法だ。 「あーにきっ、ごっ機嫌よォ〜〜〜」 倒れたにしては元気な第一声が響いた。 「俺ちゃん今日は寝とけって め〜ちゃくちゃ怒られたから声だけで失礼〜?」 「やー言わんくても別にいいかなって思ってたンけど、 心境の変化があったから連絡した次第〜ってね!」 思い立ったがキチジツ!とかなんとか言って。それから一、二、呼吸をする間があった。 「何、俺ちゃん人に対しての印象ってそんな変わらンのだワ。 兄貴のコト昔から変わらず普通よりちょっぴり好きよ、 それじゃあねおやすみなさ〜〜〜〜〜い!!」 ぷつ。通信はそこで切られたが、繋ぎ直せばすぐに出る。 (-65) 2024/02/14(Wed) 0:05:36 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ「うるっせ……」 電話と違って魔法での通信であったものだから、受話器を離すようなことも出来ず。 元気な第一声に顔を顰めていた。 「倒れたって聞いた、何してんだよ……」 「お前に用あったってのに───あ?心境の変化ァ?」 相変わらず言いたい事を矢継ぎ早に口にする奴だな、なんて思って。呼吸の音を聞いて、続く言葉を待っていたのだが。 「待て、何の話──おい、」 何を言う隙もなく、その通信が切れたので。 苛立ちのままに、その辺の壁を蹴って。通りすがりの人をビビらせている。 そして、この男は。 魔法関係のものにとんでもなく適性がなく、疎かったので。 適当な屋台の人間を捕まえて、魔法通信の方法を聞き出して繋ぎ直したのだろう。 (-66) 2024/02/14(Wed) 1:21:07 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「……閉店直前でごめんね? 一応今欲しいのはドレスじゃなくて」 肩にはおるケープが欲しいと話しながら店へと入る。 あとは冬らしく襟はファーもいいけど、教会で話していたレースも気になったりだとか。 「ってあなた痣を抉ったの!? じゃあそれは隠してるわけじゃなくて怪我……ほんと何してるんだか」 そう言っていれば呆れたようにため息を吐いて頭を抱えた。 血まみれでなくとももしかしたら数日前まではそうだったかと思うと、……大怪我はしていないか睨み付けるように胸元を見てしまうも仕方ないと思いたい。 「その痣、嫌だからってなくなるものじゃないらしいわ」 「光らせる手伝いをしていた人達から話を事情を聞いたの。 頼まれたから祈っていただけですって。 聖女様と直接会話ができたわけじゃないから正直何を考えているかわからないけど、人間とかなり離れた思想なのかもね」 「結局宝くじに外れたと思うことにして吹っ切れたのよ。 チャンスは一度じゃなさそうだし、私まだ若いし」 (-67) 2024/02/14(Wed) 1:57:01 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ 外しにくくしていたのは過去に一時的にである。強迫観念に駆られ、別の金具を取り付けた際に微少ながらも傷を作ってしまったのだった。 彼はあなたに好きにさせていたために、外そうと思えば容易に腕輪を外すことは出来ただろう。外しちゃうのォ…?という視線さえ無視できれば。 「物騒なコト聞こえンね俺ちゃん今全然やられるンけど?? って、ん…吸われてる? ・・・、 あー、あ〜〜〜!! 」「 そっっっかコレバステかァ〜、 あーんーんー、完っ全にまた違う死ぬ呪いかと思ってた、えーっと、」 ゴソゴソと程なくしてアイテムボックスから小瓶が取り出される。市販の品ではなさそうだが怪しさはない。 取り出してからはそれほど間はなく、ぐいと一気に中身が飲み干された。 「うっへ薬の味〜〜MP戻んね〜〜〜!!! けど楽にはなったかも、 あー今コレMPないだけだ〜〜〜 」バンザーイ!! 勢いよく両手を上げ、そして倒れた。急に動くから…それはそれとして、また随分と気の抜けたツラをしている。 顔色も急に健康そのものになったわけではないが、先程までよりは明らかに良くなっていた。恐らく上位の状態異常回復系の薬の類だったのだろう。 魔力放出の方はまだ残っているが、別の異常は解除されていそうだ。 → (-68) 2024/02/14(Wed) 2:11:51 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ 要は彼は、再び死ぬ呪いが掛かったと思ったために発狂し、そのまま他の可能性について考える余裕もなく過ごしていたのだろう。 簡単なことにも思い至れない程度には、本人もサラッと言っていたが追い詰められていたらしい。 半年間ずっと死と隣にあると思っていて、 おかしくなったのは実は一度や二度ではない。 あー、それとも君なのカシラね、 俺ちゃん全然わからンくってソコはごめんなな気分」 「た〜〜ぶんあとはどうにか出来っから 殺すンはまた今度にして〜〜!!」 いや今度もあんまりごめんだワ。自分でツッコんで、にへとわらっていたのだった。 (-69) 2024/02/14(Wed) 2:14:02 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 掃除屋 ダーレン「ハイコチラ俺ちゃんの留守番通信で〜すっ!! …ってコトもないです俺ちゃん普通に聞いてンよ〜〜」 「てかおやすみって言ったじゃんね、 一瞬寝て起きたからおはようだねとかいう とぼけたコト兄貴言ってくんねェなァ〜〜、 くれないなァ〜〜〜〜〜!!」 素直にやかましい。大人しくしていろということを言われたらしいのに、酒でも飲んだのだろうかこの男は。 なお一滴も飲んでいない。ただ単にメンタルがめちゃくちゃハイになっているだけである。何かはしらないがやたらとうれしそう。悪いことがあっての逃避ではなさげだ。 (-71) 2024/02/14(Wed) 2:39:10 |
【秘】 小悪魔 ロキ → 寡黙 エミール腹部にある痣が光を放つ。 衣服の下に隠していてもはっきりとわかってしまう。 「……ハッタリじゃなかったってことね」 それ事実に深い絶望を覚えるでも、強い嘆きを感じるわけでもない。 もはやこの悪魔にとってはまた失敗したという敗者の証でしかない。 悪魔の心を揺さぶるのは、それよりも。 「なんだよ、そんな顔しちゃってさ。 申し訳ないとでも思ってるのかよ? 子供の頃にちょっと遊んでやったくらいだろ?」 苦々しくこちらを見るあなたの姿に、ついには道化の仮面を被り続けることもできなくなって。 「……わけわかんないよ。 どうしてお前がそんな顔するのかさ」 あなたと一緒だった時間は間違いなく良いものだった。 だからこそ、悪魔はそれを受け取るわけにはいかない。 苛立ちをぶつけるようにあなたをなじる。 (-72) 2024/02/14(Wed) 8:17:28 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ「それは何も……大丈夫ではないな……」 答えになっていないが、予測はついた。 大人の体に子供の頃の俺が戻ればいろいろな意味で大変だ。 全部忘れるから大丈夫、とは。 それは子供の体に戻るからということなんだろう。 日常に戻るのは楽ではあるかもしれないが。 ここで過ごした14年を忘れてしまうのは……嫌だと思う。 何にも固執しないで生きてきた14年の間でも、それでも少なからず愛着を覚えたものがいくつもあったのだから。 ……だけど、苦がなく元の世界で元の日常に戻るためには必要なものなのかもしれない。 ――この世界での記憶は、あまりにも優しいものであったから。 ▼ (-73) 2024/02/14(Wed) 13:53:10 |
【秘】 寡黙 エミール → 聖女 リッカ――後ろ。 姿は見えずとも、気配だけははっきりと感じる。 あぁ、でも。 それでもこの植え付けられた力を持つ瞳は、聖女をも絡め取る事が出来てしまうらしい。 ――残るは、3人。 記憶の如何はどうあれ、自分たちはこの体に生を受けた年数分、この世界に根付いて積み重ねてきたものがある。 これ以上、最悪の選択を強いないでほしい。 「なぁ……、すべてが終わったら」 「俺はアンタに願いたい事ができたよ、聖女」 これ以上、賽の河原で崩れては小石を積み上げていく哀れな子供は要らない。 だから――― 「…………、だからもう。 このゲームはおしまいだ。―――聖女」 (-74) 2024/02/14(Wed) 13:54:13 |
【秘】 寡黙 エミール → 掃除屋 ダーレン「ここで叶う願い事を言ったとして……」 「……それが何なんだって話しだよな、掃除屋」 自分は、その餌をもって力を与えられた者。 おそらくはあなたもその同類。 ――とはいえ、返ってくる物があるあなたの事が、少しばかり羨ましく思う。 何度。 誰に狙われようとも、俺の痣は光らないのだから。 もちろん、言ってなんてやらないが。 「……そうか、魔女にとってそれが幸か不幸かは知らないが……、これがアンタにとって良い幸先になるのを祈ろう」 「……Good Luck」 (-75) 2024/02/14(Wed) 14:12:11 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「ちょっと一人で納得しないでもう一度説明して」 突然元気に見えたら倒れたあなたの様子を見て、若干の説明を求めれば状況を把握する。 あなたはまた呪われたと混乱して落ち込んでいた。 腕輪さえ外してしまえば治療はうまく出来るということだろうか。多分。 「……」 「ふうん、それでも悪い治療にはしなかったけど。 もういいのね? 合法的に殺せなくて残念。 結局はどちらも腕輪が悪さをしていたと」 状態異常になってしまってから体力を0にして生き返ればその不良も消えていることがどこぞの世の常、こちらの世界でも通用するかは不明であったが。 それもこの知識の中にある常識の中では奇跡で、簡単なことではないから教会とレアアイテムを使おうとしたのだ。一先ず莫大な治療費がかからなくてよかった。 「あたし達のことはお気遣いなく。 あなたには関係なさそうだし」 なんでもないように告げる彼女は、長く付き合いのある人からは笑うようになったと、憑き物が落ちたなどのような言われ方をしていたが、あなたにはどう映るのだろう。 聞かぬ限りはその一人のままで。 「……これ、しばらく預かっておこうか。 結局外さないと治療にならないんだもんね、それと、なにか食べられるようになった?」 (-76) 2024/02/14(Wed) 14:29:18 |
【人】 薄荷 アンジュ>>+8 >>+9 カリナ 「ふへへ……ありがとうございます。そう言って頂けて……。 カリナさんも身に着けましょうよ。きっと似合いますから」 何となくぎこちなかった雰囲気が和らいだ気がして、肩を撫でおろす。 一人の未熟な人間であると同時に己は一端ながら商人だ。多少意固地になったり頭でっかちになることはあるけど。 あなたは思いつめすぎたり抱え込み過ぎるきらいがあるけれど、そんなあなたに何かしてやれることはないかと常々思う。 良くも悪くも、己の根底にあるのは他者を思う事、というのは変わりない。 「ん……はい」 不満はある。それは当然の主張だろう。 だからこそ言いづらかったり、察するものがあったりするのだから。 あなたに手を引かれて、ベンチに座ってあなたと隣り合う。 目線を合わせるのはやっぱりどこか子ども扱いされている気がするけど、それが面と向かってきちんと話したいという意思表示であることは理解している。 ▼ (12) 2024/02/14(Wed) 14:36:36 |
【人】 薄荷 アンジュ>>+8 >>+9 カリナ 「……」 そうなれば良かったという理由は、以前あなたが教えてくれたことを想起しながら頷いて返す。 恐る恐る言葉を選びながらもしっかりと語りかける言葉を、一言一句逃さぬように耳を傾ける。 「それは……なるほど」 あなたの言葉に頷く。あなたが以前話してくれたことと照応しながら、その言葉で大筋の話は理解できた。 つまりはそういうことなのだろう。 「すごく大事な人……なんですね、そのお方のこと。それなのに……いえ」 ふるふると首を横に振りながら。 「気になさらないでください。心配していたのは私の勝手なお節介みたいなものですから。 私……なんかで良ければ、それは勿論。色々と、まだ心配なことはありますし。 私はカリナさんの傍にいます。こうして励ましたりすることしか、きっとできないですけど」 あなたの手を取って、柔らかく包むように両手で握りしめた。 (13) 2024/02/14(Wed) 14:37:04 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ「直前っていうか閉店後だけどね。 まぁカリナならいいよ」 営業時間は気紛れだ。スタッフが自主的に働いてくれるから、ほぼ毎日定刻に開いているだけで。 欲しているものを聞けば、店の奥へ進んで紙と鉛筆を取り出した。 素早くデザインを描きあげるものの、当然痛みで顔は顰む。 「試せることは試さないとでしょ。 なくせるのならなくしたいし、なくなって逃げられたらこの怪我ともお別れだし」 削る、削ぐ、剥がすではなく、抉ると言っている以上、当然大怪我に入るだけのダメージは受けた。 掻き毟っていれば、当然包帯には血が滲む。 「……頼まれたから祈ってた? 他人の人生を無茶苦茶にするのも構わず? 殺すか……いや、知らされてなかっただけ? とりあえず、チャンスは一度じゃない根拠とか、教えてもらってもいい? 一応僕も可能性は聞いたけど、憶測でしかなかったから。 もしそれが本当なら、僕も宝くじに外れたと思って少しは吹っ切るよ。少しはね」 (-77) 2024/02/14(Wed) 16:05:58 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「ごめんて、食事は食べられそうでーす、 てかそんな殺せンくて残念がられるようなコト 俺ちゃんしてたァ??? してたかも」 ちょっと小突かれるのの延長にあると思えば、そうして怒られるような不親切不誠実を彼は十分していたと言える。 「ああいや腕輪は全然要るワ、 俺ちゃんそこにMPめちゃくちゃ貯めてるもん」 「そうじゃなくても手放したくないよ、 ホントに気に入ってんだから。どんだけこのあおに 心救われてたと思ってんのこの半年? も〜。 …え、知らんって? そんなぁ」 一生口が回るね。一応、事の運びは一通り説明されることになるだろう。 ま〜たとりあえず事実だけどうのを言っていたので、一度以上はカツアゲめいたことをされたかもしれない。吐かされました。死ぬかもがすごくこわかったんだってさ。 → (-78) 2024/02/14(Wed) 16:44:02 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「ああそれで。んー、 君らンコトお気遣いなくっつってもな〜…?」 一通り彼についての話が落ち着けば、改めて身体を起こして流れた話を拾ってくる。 先の流れで特に挟まなくてもいいのに挟んだのも、少々触れたいことがあったからだった。 「いやサ、まだ一緒にいるンなら二人になる手段とか 当たろうとしてただけ。やー俺ちゃんってば 宇宙への行き方以外って半分読み飛ばしてたから? 手持ちの本漁るだけでも全然可能性あると思うンよね」 「あたし達って言うからにはまぁ居そう? ひとつに二人でいるのが便利とか そういう感じに落ち着いてたら流すけど」 どう? 顎に手を当て頬杖をつきつつ。彼にしては珍しく相手の顔をしっかり見ながら問いかけた。 (-79) 2024/02/14(Wed) 16:45:56 |
【秘】 宝石集め カリナ → 仕立て屋 エリー「あらそう。 でもそういってくれるなら甘えちゃいましょ」 文字通りお言葉に。そうして語られる言葉に相当この世界で嫌なことがあったのだと渋い顔になってしまう。 はっきり言わなくとも自分達はここではない場所を見ている。 あなたから聞いた出身から考えればここに安住する気持ちにはなれていないのだろう。 痛々しいその様子に、なにかあったかと鞄から髪留めを取り出せば前髪をそっとあげて留めてやる。 「ちょっと失礼。ははは! 可愛いのも似合うじゃない」 五つの花弁を宝石で作った女性向けの髪飾り。 特製の魔石は、魔力を込めればその分の時間少量ずつ回復するリジェネレーションのような効果付き。 他の魔石に蓄えていた魔力を注ぎ込めばあなたの体にたちまち癒しの力が巡っていっただろう。 「もうエリーったら、流石に駄目よそんなことしたら。 殺したら早いけど情報を得るには生かすのが大事なの。 ……ええその人にも訳があったし、私が痣を光らせたくないだなんて知らなかった、仕方なかったのよ」 ならば痣が付いた理由や自分達にして欲しいことは何だったのかだとか。 聞きたいことはあれどわからないまま、結局すべてを不満に思うには何か意味がありそうで、それを調べるにはまだ伝手も何もかも足りなかった。 「チャンスが一度じゃないって理由は……。 今回みたいに聖女様の声が聞こえることが初めてじゃない人がいるみたい、既に私たちみたいに嫌な想いをした人がいるってこと。 ちょっと情報通だったの私、どこの誰とかはわからない」 「だけどそんな前例を調べられたら、 帰る方法 もあるんじゃないかなって。こんな奇跡一度だけと思って落ち込むなんてらしくないし」 (-80) 2024/02/14(Wed) 17:05:18 |
【秘】 宝石集め カリナ → 遊蕩 ディルク「……ディルク」 「ねぇ私は何をしたいって聞いたのよ」 「何もしたくないの? 穏やかに生きたいなら家を持つとか、 冒険者してるならちょっとは野望があるとおもったんだけど。 些細なものってなんか年寄りみたいなこと言うのね……」 ため息を吐いてよくわからないな、と眉を顰める。 「このままじゃあんなつまらない男やめておきなさいって私言うことになるわ。 アタックされててもいいわけ? 私は姉さんを振って欲しいのよ、キープしたいならいいけどね!」 (-81) 2024/02/14(Wed) 17:21:06 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「……屋台のスープとかフルーツ串でもつっこみなさい。 別に私怨じゃないわ、普通にないチャンスだったからよ。 好きな人の命を助けるためにならなんだってしていいでしょ?」 「……じゃあちょっとだけ預かる。大丈夫傷を直すだけだから。 1%でも壊れる可能性がある賭けが出来るなら、 別の性能付けたり派手にしてもいいけど……」 魔石自体に負傷は見られない、だから細工をするのは腕輪の方だ。 効果を変えたいのならいくらでも弄れるが、あまり望むようにも見えない。 要するに求めたのはリメイクの有無だ。あなたの望み通りに叶える自信は彼女にはある。99%で。 「あとその言い方もなんだかありがたみがないわね。もっと崇めて」 そんな風に腕輪は最低でも1日は預けろと言われるだろう。 いつかの時のように傷のないそれでも独特の歪みが見えるその銀色のために。 → (-82) 2024/02/14(Wed) 19:19:22 |
【秘】 宝石集め カリナ → 飄乎 シヴァ「え? ……急に、何」 あなたの態度に奇妙なものを見るような視線を向ける。 気にしてこなかったじゃないかとわざとらしく不貞腐れながら話を聞き終われば、 目をそらしはしなかったが悩むように唸って一度目を閉じた。 「うーーん……」 「言いにくいわ」 箝口令の類がそこには関係しているとあなたなら察せられるだろう。 つまり不満はあるが我慢するしかないと思っていた、と。 「でも二人になれるならありがたい、気はする……。 あなたや親になんていえばいいかわからないわ、 突然二重人格になったとでもいえばいいの? 今の私の気持ちわかる? 宇宙人が原生生物に寄生している気分」 (-83) 2024/02/14(Wed) 19:19:34 |
【秘】 寡黙 エミール → 小悪魔 ロキ「アンタは……」 しがみつくようにしていた手を緩めて距離を取った。 まだ肩に触れていた指先に少しだけ力を込めて、表情を歪ませて。 どうして。 あの少女だと思い出してすぐに、こんなことになってしまったのだろうか。 親友離れ、同世代の友もおらず。 心の空洞を埋めようともせず。 何にも執着しないようにしていた少年が、初めて知ったもの。 あの頃の感情は、紛れもなく人生で初めて抱いたものだった。 生まれて初めて、持たないようにしていた執着。恋心。 「アンタの痣をどうこうする気はなかった…………。 俺にとっては、……特別な人だったんだ」 こんなやりとりをしない場所で、もう一度会えればよかったのに。 「ちょっとでも、くらいでもなかった。 あの時ありがとうが言えなくて……忘れてしまってて、ごめん」 (-84) 2024/02/14(Wed) 20:20:32 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエ手を伸ばしても消えてしまう幾重もの星々。 いつしか伸ばすことすらやめて、冷たい硝子1枚を隔て眺める観覧者となった。 それでも、星々が消えることは止まらない。 近付いた心が離れてゆく現実より、幾らもましだっただけで。 だから聖女はひとりぼっち。 つくりだした箱庭の中にいながら、誰の傍にもいない、いられない、ひとりぼっち。 でも、今は。 一番星が寄り添って、その姿を照らしてくれる。 (-85) 2024/02/14(Wed) 20:21:18 |
【秘】 聖女 リッカ → 白昼夢 ファリエそれをこの身で確かに感じたから、 噛み締めるみたいに、聖女の口は語るのだ。 「 …… うん … ファリエ … 」 「 しあわせ …… しあわせ ね …っ 」 そうして、少しずつ。 あなたの腕に倣うみたいに、細い腕にはきゅうと力が篭って。 あなたとの隙間をまたひとつ埋めて。 ささやかで静かで、でも大きな"しあわせ"に、 それを感じさせる、あなたの腕と言葉に、暫し、包まれていた。 (-86) 2024/02/14(Wed) 20:22:45 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ避ける素振りすら見せず、されるがままに。 笑われたけれど、少し懐かしむように髪を留めるそれに触れた。 「……髪飾りとか久しぶりだなぁ。 生前はこういうの好きだったけど」 もう互いの事情は通じ合っているだろう。 生前という言葉で伝わるはずだ。 癒しの魔力が物理的な痛みを徐々に癒していく。 「……なんか、盗賊ギルドとかアクセサリ屋っていうよりも 情報屋とかそういうのっぽいよね、カリナって。 僕がちょっと殺しに偏りすぎてるのもあるけど」 光らせたくないと知らなかった……というのが保身のための嘘なのか、それとも事実なのか。 判断のしようがないから、あなたの判断を、言葉を信じる。 もしも嘘だったのならば……いや、思考を止めよう。 「……なるほど、それなら憶測じゃなく事実だから信用できるね。 それなら私も少しは前を見ようかな。 また声が聞こえれば、その時に備えればいいし…… 聞こえなくても、情報通のカリナと一緒に調べてたら他の帰る方法が見つかるかもしれないしね」 「それじゃあその、うーん……なんか気恥ずかしいような、変な気もするけど…… いつか帰るために、パートナーになってくれるかな? その時まで。 訳知りで、色々熟せて、仕事でもお互いに利益は出せるし。 ……なんかプロポーズとか告白とかみたいだけど、どうかな」 (-87) 2024/02/14(Wed) 20:42:46 |
シヴァは、全力でふざけつつ本気でカリナを崇め奉った。 (c6) 2024/02/14(Wed) 20:43:43 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「好きな人の為でも殺すンはなかなか強ェって。 あ〜〜カリナ様黒の君様ありがと〜〜〜 俺ちゃん態度は一生ふざけてるけどマジ感謝してる〜〜」 「黒の君って何? なんか君の方は黒の印象強ェンよ。 闇とかでなく宝石系ね、黒玉とかの感じ」 一通りふざけた態度がされてからスルっと解説が続けられた。ちなみにカリナ嬢は藍海晶イメージらしい。 「てコトで元の感じによろしくお願いします。 なんか追加してもカリナ嬢の腕なら100%だと思うけどね」 そういうわけで、彼の希望はリメイクなしだった。 それでも今の何かも欲しくなったから耳飾りでも新しく作ってもらおうか、なんてことが考えられていたが、まぁそれはまたその内に話されるだろう。 → (-88) 2024/02/14(Wed) 20:44:14 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ 宇宙人の例え話には、あ〜〜と共感の声を上げて。 「わかる〜〜、違うけど精神入れ替わりギミックのある ダンジョン行った時ヤバかったワ。何のとは言わんけど モンスターの中入ってサ〜〜まぁ詳細は機会があればで」 彼自身結構面白い話だと思っているのだが、情けない話もセットなので人に語る機会がほぼない話である。そんな話がいくつもありそうだ、この男は。 そういうことを話してもいいかな、と思う程度には印象に変化はあったもので。 「ともあれオッケーじゃ〜〜あ見てく方向で。 ロストテクノロジーのソレじゃなくてもさ、 絶対あると思うんだワそのへんのヤツ。 この宇宙の向こう側の人が考えた中に 絶対あったってもう一人の君が元々の君と手を繋いで 二人で行きたかった所に行くみたいな話」 そんなことができる何かはきっとどこかにある。彼はそう思っている。 彼が幾星霜のメモワールの世界観に触れていたのは殆どゲームのみだったが、小説なんかの別媒体ではそんな話もあったかもしれない。 → (-89) 2024/02/14(Wed) 20:49:05 |
【秘】 飄乎 シヴァ → 宝石集め カリナ「別に急じゃないよ、思い付き。 あ、こう言うと急だワ 」違うんですよ〜〜!と言う彼はどうにも締まらない。 「……まぁ、なんだ。 俺が普通にすることの範囲内ってだけだから、 特に理由はないと言っていい」 あなたを特別気にしたわけでなく、自身の性質に則ての提案でしかありませんよということを言っている。そんな話を聞いたから、こんなことを考えていましたよと。 「てかこうした方がいいかもがあって ソレ提案するのくらいは普通じゃねェ??」 たぶん言われたのってそこだけじゃないんですけど素で気付いてなさそう。 (-90) 2024/02/14(Wed) 20:50:16 |
【秘】 聖女 リッカ → 寡黙 エミール―――くすり、と。 聖女はやはり、聞こえない声で。 「 ええ 、エミール 」 「 約束どおり。 あなたが引き止めてくれたひとの数だけ あなたの願いを 叶えましょう 」 もとよりそういう契約だもの。と。 微笑いながら呟いて、次の時には、もう聖女の気配は消えてなくなっていた。 (-92) 2024/02/14(Wed) 20:53:09 |
【秘】 掃除屋 ダーレン → 飄乎 シヴァ「言わねえし、ンなことはどうでも……」 「いや、俺の用事も大した事じゃないな……」 大人しくしなきゃいけないんじゃないのか、こいつ。 まあ、沈み切っているよりはいいのだが。 はあ、と息をひとつ。 「なんか良い事あったのか」 (-93) 2024/02/14(Wed) 20:56:37 |
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