【人】 愛される"天使" ナフ>>8 テンガン 穏やかな笑みが似合う顔立ちの少年は、子供のように泣き続けて。 希望に溢れていたはずの未来が今は全然見えなくて、背中に生えた羽が何よりも重くて、枷のようにも思える。 「……手伝い… 会いたいに決まってる、今すぐにだって…」 「…賭け……」 鼻を鳴らして、考えている。 その未来が保証されるのか、分からないから。 (15) 2021/07/10(Sat) 11:05:40 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「……あ」 目当ての人間を見つけて、ぱたぱたとで近付いていく。 バランスがうまく取れず危なっかしくふらりとしてはいるけれど。 やつれていることを除けば、それほど変わった様子もなく。 「…次の日、から 復帰させられた…から、な ――――ぁ、右目、それ」 無理にでも復帰できるように、処置が成されたのだろう。 勿論本調子ではないだろうが。 少年は近くまで来て、あなたの右目に気が付くと。 目を見開いて、"もしかして"と思った。 詳細を知らないまでも、嫌な予感がして 顔が青くなる。 (-5) 2021/07/10(Sat) 11:12:28 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル仮面をつけられても澄まし顔で日常生活に戻ってきた元ディーラー、現一般従業員。 「ここ、水面下で行われているものに目を瞑れば待遇はわりといいんだよね……複雑」 もにゃもにゃしながら昼食を適当に注文した。イングリッシュマフィンfoodが出てきた。 (16) 2021/07/10(Sat) 11:28:03 |
ナフは、落ち着いた頃にご飯を食べた。クロワッサンfoodだった。 (a18) 2021/07/10(Sat) 12:11:47 |
ニアは、水着や浮輪を選んでいる。 (a19) 2021/07/10(Sat) 12:19:19 |
【神】 光彩楽禍 テンガン>>5:+32 ラサルハグ 研修 「……あア゛ッ!く…… 俺は、こんな、ッぐぅ、……!」 抽挿に一際大きな啼き声をあげ、反射的な腰の連動が卑しく、惨めに自尊心を崩す。腸内に突き込まれると耐え難い様子で四肢に力を入れ、引き抜かれると研修の前に行われた“罰”の感覚が、何度も擦られた襞から強烈な快感と重なって伝わり、それの繰り返しで弄ばれる男は只管に艶かしく踊って。 脚を大きく開き、堪え切れない欲望を主張している秘部には、先程とは違った趣向の触手が集まっていく。棒が擦り合わされるような感触から、人の手で扱くようなソレに変わり、腰骨が溶けていくような錯覚に襲われた。 幾多の目がこの演目を観ている。 意味のない物だと思っていた胸の尖りは今や立派に性感帯として、痺れるような感覚を生み。排泄のためにあった穴は、粘液と空気の混ざった品の無い音を抽挿の度に溢し。自分でさえ知らなかった卑猥な側面が、誰かの記憶に、形ある記録に残されていく。 二度目の射精。歯軋りすら見て取れる口元とは裏腹に情けなく腰を振る様に、観客たちは大いに沸く。 覚悟はしていた筈。それなのに、こうまで心が苛まれるのは、絶望や屈辱だけによるものじゃない。僅かに。だが、無視できないほどに、少しずつ膨れ上がっていくのは─── 否定したい、否定しがたい、観られる快楽? 「ッ───!?違゛ッ、……! 〜〜ッ!………ッ、ふ……!!」 確かに心の中で、それは形となってしまい。かつての己と鏡合わせのような、無感動な瞳が合うと、身体から頭に焼き付けるように昂りが込み上げてきて、三度目の絶頂を迎えた。 濃く粘り、白濁とした体液が、痙攣する肢体の動きに伴って飛び散って、殺到した触手に舐めとられていく。 それでもまだ終わらない。“満足するまで”搾り尽くされていないから。 ▼ (G0) 2021/07/10(Sat) 13:02:26 |
【神】 光彩楽禍 テンガン>>5:+32 ラサルハグ 研修 名を呼ばれ、人の温もりが焦ったく肌を滑っていくとそれだけで心は悦楽が満ちる。苦い顔をしてかぶりを振り、どうにかその感情を払って。 続く言葉に──頭に冷や水がかけられたような感覚に陥る。楽に?自分が? もう一度、怠惰さの現れであるような彼の瞳を見る。また熱が戻ってくるまで、意図を探り、言葉を探して── 「……お前が楽そうには見えない」 ぽつり、と呟く。 長時間労働の証である眼元に視線がいって……何杯も珈琲を飲んでいた姿を思い出して。それが根拠では、馬鹿みたいな話では、あるが。 少なくとも抜け殻だった時の自分は、“何も考えなくていい”という状態は、苦しいことが何も意識できなかっただけ、だった。 一瞬だけ冷静になった思考を、だが近づいてくる中性的な顔が埋め尽くしていき。唇が重なれば、跡形もなく吹き飛ぶ。隅々まで粘液が染み込んだ口内に、抵抗の余地もなく舌が潜りこんでいくだろう。 二枚舌の教唆に頭が蕩け、息が詰まり。常軌を逸した快楽が、最早この身の全てを徹底的に包み、“溺れること”を何処までも叩き込まれていく。 どうにか顔を背けようとしても、身体が意志に反して、甘美な快楽を欲してしまう。嫌だと思っているのに。痛み一つでさえあれば楽なのに。 激しさを増す抽挿と、弱いところを的確に突く愛撫。そして何よりその口辱が、摩耗した精神を絆すような、暖かさすらも感じて。身体を丸めて、何度目かわからない絶頂で果てる。 目は蕩けて、酸欠で焦点も定まらず。精も根も尽き果てた、といった様子で触手生物にしなだれかかった。 (G1) 2021/07/10(Sat) 13:51:53 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ廊下を、死人のような速度で歩くその姿を見て、眉根が寄る。 途端、凄惨な現場がフラッシュバックして、 近づこうとして鎖に繋ぎ止められる。 あらかじめ今日の鎖の長さを 身動きの自由を制限する長さにされていたのは、 この面会のためかと歯噛みした。 「……ナフ」 掛ける声の色がわからない、そんな声色で呟いた。 (-7) 2021/07/10(Sat) 15:38:49 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飢えた狗 ムルイジ相も変わらず、鎖に繋がれたあなたの姿を見つけて。 ゆっくりと自分から近付いていく。 触れられるほどの距離まで近付いて。 やつれた顔の少年は、笑みを―――浮かべようとして、悲痛の色は消し去れず。 今にも泣き出しそうな顔で、口を開く。 「……ムルイジ。おれ、やっぱり―――家族に、会えないかもしれない」 掠れた声で、翼の生えた天使は ごめんなさい。と続けた。 願ってくれていたのに、と。 (-8) 2021/07/10(Sat) 15:56:08 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード"研修"を終えあなたを送り出して暫く。呼ばれ赴いた先にいる隻眼に『してしまった』あなたが普段通り過ぎるくらい普段通りに話す姿を見て恐る恐るといった様子で近づいていく。 「バーナード…。…"演者"を殴ったら面倒なのはお前も知っての通りじゃないのか。」 大丈夫か、すまなかった、そういう言葉を伝えることもできず軽口ばかりが口から漏れて、青年はあなたのそばまでやってきて座る。殴られそうになったら流石に受け流そうとはするしそういった意味での警戒はしているがその程度だ。 (-9) 2021/07/10(Sat) 15:59:03 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ壮絶な叫びを、痛みへの拒絶や忌避を、 目の当たりにしているからこそ。 今のこの空虚な状態のナフに合点がいく。 何もかもに疲れた状態の少年は、 自分と共に堕ちてきた最初の彼とは――まるで違う。 これが一度、救われることを願った者の末路か。 腕を失い、翼に変えられた少年が。 あれだけ、何もかもを犠牲にしてでも 家族に会いたいと言っていた少年が。 泣き出しそうな笑顔を見せて、何もかもを諦める表情に。 奥歯が音を立てて鳴った。 ▼ (-10) 2021/07/10(Sat) 16:05:49 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ多分他のやつなら。 自分で選んだやつなら。 己の生き方に納得しているやつらなら。 いつも通りの言葉を掛けられたかもしれない。 この不自由を与えられた少年は、 自分にとっては、まだ年端も行かない15の少年で。 心が。 大きく軋む音がして、全く同じような泣き出しそうな顔で。 「悪ィ……」 繋がれたまま、笑った。情けない、情けない笑顔で。 「同情しすぎて。 ……簡単な慰めが、出てこねェよ」 それでも希望はある、まだ家族にも会えるかもしれないなんて、 無責任で残酷に前を向かせる大人の言葉が。 ……どうしても、どう頑張っても、出てこなかった。 こいつの前では。 こいつだけの前では。俺は、ただの弱かった、 亡くした者を必死に探していた――。 金と運命に振り回されていた、15のガキに戻っちまう……。 (-11) 2021/07/10(Sat) 16:08:03 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 翠眼の ダビー男らは幾つの玩具を取り出し、許しを得るまではひり出すなな、それくらい犬にだって出来る、などと宣う。 分かりきっていることだ、男達は許す気など更々ない。惨めに漏らし、恥辱に身悶えする我々を嘲笑いたいだけだ。 気遣う視線を切羽詰まった彼に向けるも、男がまた自分たちを取り囲み、震える器具が、好き勝手身体を虐め始める。股間をなぞり、逃げようと腰を引けば背中から滑るように腰へと押し当てられ。 この震動に耐えれば耐えるほど、嬲られる時間は長くなる。しかしそう簡単に力を抜くこともできない。 張った腹部に振動が伝わると、獣の唸り声のような音が体内から響く。嵩を増し、沸騰でもしたのかと思うほどの圧迫感と熱が、出口へと競い合っているのを感じる。 手足と括約筋に力を込め、恥も外聞も捨てて尻を振って耐えようとして。 「ッ……くそ、嫌だ、……! ……あ、あぁあ、はッ゛──!」 一瞬、気の遠くなるような熱さが窄まりを襲う。マッサージ器をそこに押しつけ、尾骶骨のほうに撫であげられたのに気づくより先にスライムが溢れ出て行く。内壁ごと引き摺れるような、永遠にも等しい排泄の感覚。 薬品や粘液で性感を高められた襞は悩ましく収縮を繰り返して、肉体に生理的な快楽を教え込む。 見計ったかのように粘液の破片が身体の隅々を責め苛み、客を悦ばせる惨めな絶頂を迎えた。腹に注がれた粘液の量は多く、まだ長い間留まることはない。 (-12) 2021/07/10(Sat) 16:22:41 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飢えた狗 ムルイジ「何が、悪かったんだろう」 自分が、人目のある場所で迂闊なことを言わなければ。 あの時救われることを望まなければ。 そもそも、仕事を受けなければ。 不自由でも、幸せに暮らせていたのだろう。 でも、それを選べなくて。 少年は、間違いを重ねてここまで来た。 「ムルイジ……」 泣きそうな顔を浮かべた、あなたを見て。 そんな表情をさせてしまったことも申し訳なくて。 一度堕ちた時の、あの時の少年だったなら。 従順に船の従業員としての職務を、こなしていたのだろう。 「……この後、客に呼ばれてるんだ。 部屋に、いるだけでいいって」 負担はない仕事が増えたけれど。 酷く気持ちが悪い。 「……ムルイジや、他の皆は…帰して、もらえるのか? おれ、このクルーズが終わった後の事…全然、知らない」 (-13) 2021/07/10(Sat) 16:31:27 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>20 ダビー 目の前に置かれた器を見たのも束の間、すぐにその先の人物を追いかけるように視線を流した。 「……。こんにちはダビー。私は元気だよ。そっちも"相変わらず元気そうで"何より」 平然と答える。ひとまず座りなよと促した。本当に元気そうで何よりじゃないか。ねえ。 (21) 2021/07/10(Sat) 16:32:54 |
サダルは、ボル族と初対面した。これが噂の……。 (a20) 2021/07/10(Sat) 16:33:48 |
サダルは、ボルシチはともかくボルジュウは初めてなので二人分小皿に取り分けた。 (a21) 2021/07/10(Sat) 16:36:45 |
サダルは、片方のボルジュウをダビーに押し付けた。君も食べたいなら食べなよ。 (a22) 2021/07/10(Sat) 16:38:10 |
ダビーは、サダルに押し付けられたボルジュウを受け取った。実はこの船では食べたことがないので。 (a23) 2021/07/10(Sat) 16:41:18 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ首を垂れ、長い緑髪を前に落とし あーーーーーー……と、長い声を出す。 何が悪いかは、俺だって分からない。 急に理不尽に奪われることに折り合いをつけるのは、 15の自分には無理だった。 半身ともいえる相手と引き裂かれたことを、 何か正当に悪かった選択の結果だと思うことも 何も悪くなくてただ運が悪かっただけ思うこととすら ――当時の自分にはできなかった。 両腕に搔き抱く温もりを奪われた自分と。 温もりを搔き抱くための両腕を失ったナフが。 どうしても、どうしても重なる。 「……そうか。 ………ここから先のことは、オレも分かんねェんだ。 悪ィ……」 あの時も、15の自分はここから先が見えなくて、 何も信じられなかった。 今も、それと同じような状況だ。 きっとナフはこれから、その客に"天使"と呼ばれる。 自分が"賭け師"と呼ばれてきたのと同じように。 ▼ (-14) 2021/07/10(Sat) 16:59:14 |
【秘】 飢えた狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ「……ナフ。 一個だけ、頼みがあンだよ」 それは、ギャンブラーとしてではなく、 ただ一人の男として、まるで懇願するように願われた言葉だった。 欲しいモノは勝ち取り、必要なものは奪って来た彼が、 たった一つだけ他人に懇願するように願ったもの。 「辛いなら。 辛いって言って。 ……泣いてくれねェか 。オレの前でだけでいいから。 ……オレの代わりに」 愛する者を失ったあの時から。 ずっと泣けなかった自分の代わりに。 泣くことすらできなくなるくらい 運命に翻弄されて汚れちまった自分の代わりに。 まだ子供で、涙を零せるうちに。 今も胸の中で涙をこらえている。餓鬼のオレの代わりに。 誰かが許してくれたら、きっと泣いていた自分の代わりに。 誰かの涙を目の前で見ているくらいしかできないけれど。 それでも、こいつが……"ムルイジ"にならないように。 (-15) 2021/07/10(Sat) 17:01:25 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>22 ダビー 「別に含みがあってもなくても君の様子など私の知った事ではないから好きにしなよ」 続くようにボルジュウを一口いただく。流石はボル族の最上位(※諸説あり)、とても美味しい。表情は崩さなかったが内心満足した。 投げかけられた問いには、今よりも更に声を小さく抑えて答える。 「……目的はいくつかあるけど。 一つ、単に私がこの船の上層部とかが気に食わなかったから。失踪に関する話を流出させ、私を見下ろす奴らを困らせて不快にさせてやろうと思って。……ここは記憶を改竄できる処置を施せるしいくらでも揉み消せるだろうから、意味は薄いけど。 二つ。君の言った通り、私の賭けの為に必要だったからああいう事をした。ここに堕ちてくる必要があったんだ。 あの宣戦布告は、初めから"エンヴィー"として生き残れるかどうかで勝負をしたんじゃない。勿論、勝っていたら今まで通りエンヴィーとしての活動に励んでいたけどね。 でも、本当の目的はその先あった」 (23) 2021/07/10(Sat) 17:05:33 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 翠眼の ダビー「それはそれでお前が罰与えるのに内心困った顔しそうで面白そうだったな。やっぱやればよかったか?ハハハ!」 洒落にならないことを言いつつ、傍に寄ってきた貴方の手を取って持ち上げる。ただ手触りを確かめるように握るだけだ。拳が飛んでくる気配は一向になく怒っている気配も特にない。 「お前の方が辛かったんじゃねぇのあれ。なんかずっと傍にいてたって聞いたから、気にしてんのかなって。それとももう目覚めきってて愉悦しかなかったか?」 言い終えて煙草を取り出そうとして、ここが禁煙で没収されていたことに気づいた。ブーたれつつ、貴方に合わせていた視線を真っ白な壁の方に向ける。 「カウンセリングみたいなの、されたわ。 もう一度記憶消されるって事はなくなった。」 (-16) 2021/07/10(Sat) 17:47:13 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「福利厚生ちゃんとしてんのにブラック並に容赦ねえなあ。医療技術が発達しすぎるのも考え事かね。まあ言ってもしゃあない。飯食え飯。朝食ったか?」 おっと、と少し痩せた貴方を捕まえるように腕を掴んで引っ張る。この羽だと動き辛いだろうなあ。と他人事な感想を思いつつ。目に視線がやられてるのを見ると、苦笑した。 「お前より大した事ないだろ。どうせあの目は本職のパイロットとしてもう戻れない傷付いていた目だ。あってもなくても一緒だろうよ」 (-17) 2021/07/10(Sat) 17:53:37 |
アルレシャは、合いびき肉のハンバーグを食べている。 (a24) 2021/07/10(Sat) 18:40:11 |
アルレシャは、誰にともなく言う。「特別な品でございます」 (a25) 2021/07/10(Sat) 18:42:21 |
【神】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>G0 >>G1 テンガン 見られている。 見られている。 見られている。 当然だ。 これはそういうパフォーマンスなのだから。 あなたも、そして自分も、全ての行動は観客を歓ばせる為にある 助言は哀れな玩弄物が壊れてしまわないように。 恋人同士がそうするように、優しく舌を重ね合わせたのも 結局は、張り詰めた男の躰を弛緩させる為に他ならない。 蕩けた瞳を覗き込んで、それでも何も感じる事は無かった。 「………は、ッ……ああ、幕切れ、ですね…」 餌食とされた男の躰が震えて、幾度目かの絶頂を示す。 ぞるりと咥内を撫でて、二つに裂けた舌が退いた。 唾液がつうと伝って、ふつりと途切れて拭われる。 催淫作用のある粘液に毒されきった粘膜に触れるという事は、 幾ら処置を受けているとはいえ、確かに自らをも蝕む事で。 降り積もるばかりの疼きは、やはり気持ちが悪かった。 (G2) 2021/07/10(Sat) 18:46:25 |
【神】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>G0 >>G1 テンガン 「────さて、皆様 彼が何度『餌遣り』をできるか、 予想されていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 ……ええ、ええ、それは結構。」 乱れた息を整えて、それから。 観客へと向き直り、台本通りの科白を淀みなく語った。 「これにて、従業員テンガンの公開研修は終幕となります。 特別協賛者のジェラルド様… そして、皆様の為にその身を尽くす新たな従業員へ ──今一度、大きな拍手を。」 わっと拍手が巻き起こり、舞台の幕は降ろされる。 全ては万事、恙無く。 それでも、決して楽ではないのかもしれない。けれど 要望に従順でさえ居れば、無用な苦を受ける事も無い。 何れも決して平易な道ではない、けれどその中から 比較的に楽な道を選ぶ事の、何が悪いと言うのだろう。 (G3) 2021/07/10(Sat) 18:47:12 |
【神】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>G0 >>G1 テンガン ── 君はその経歴の中にある出来事や 今の立場に不満などないのかな。 ── 気にくわねぇなお前も。“アイツ”と被ってんだよ。 ── お前が楽そうには見えない。 自身に言葉を掛ける人々は、いつも"何か"を見ている。 それは『ラサルハグ』や『スロウス』には見えないものなのか、 或いは、ただ違う何かを重ねて── 若しくは、そうあって欲しいだけなのか。 わからない。 そして、わからなかった。 一つ溜息を吐いて、降りた幕に背を向ける。 尚も悍ましい生物に絡み付かれる男の腕を引いて、 抱き竦めるように引き剥がした。 "それ"もそれなりに満足したのか、然程の抵抗も無く。 粘液や体液が着衣を汚したけれど、気にするような事でもない どうせ、もうこの服を着る事は無いのだから。 さあ──痛覚鈍麻、怠惰に心を凍て付かせて仕事に戻るとしよう まだ、この舞台の後始末だって残っているのだから。 がらりと鎖が大仰な音を上げて、白蛇は再び舞台から降りた。 (G4) 2021/07/10(Sat) 18:47:46 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飼い狗 ムルイジ「…せめて、他の人には早く戻ってほしいと思ったんだけど」 分からないのであれば、しょうがないか。 と、少しばかり落胆した様子を見せる。 尤も、船から降りることで幸せになるかどうか分からない人もいるのだが。 少年は、そこまで深い話を聞いたことがないのだ。 鎖、外れたらいいな。と 見慣れてしまったそれを見て。 心から、そうあればいいと。 ▽ (-18) 2021/07/10(Sat) 20:49:24 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 飼い狗 ムルイジ「………」 それは、頼みというよりは――― 少年は、辛いことや嫌な事を我慢してきたから。 誰にとも限らず"素直に感情を表に出すことを許してもらえる"と、弱くて。 「……辛い。 まだ、痛い。変な目で見られるのも、嫌だし 気味の悪い"翼"(コレ)を崇めたりされるのも…」 気持ち悪い、と 貴方にまた近付いて。 姿勢をゆっくり合わせて 胸に、頭を預けるような形になる。 じわり、涙が目尻に溜まって。 ぽろ、ぽろと 言葉と共に、零れていく。 (-19) 2021/07/10(Sat) 20:49:53 |
【独】 世界の中心 ニア水泳技能 我ore:(86)1d100 マリー:(40)1d100 マサムネ:(75)1d100 パトリック:(7)1d100 (-20) 2021/07/10(Sat) 20:54:55 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ「………」 顔を、寄せる。 相手が手を腕を使えないのならば、 自分も動く範囲で顔だけを寄せて、 お互いの髪を絡ませる距離で、静かに呟く。 一粒、二粒、零してくれるナフの涙は、 年相応のもので……それでも、もっと壮絶な痛みや苦しみ、 離別の悲しみや先の不安さを抱えているはずで。 「……よく我慢したな。 すげェよ、オマエは……。 痛かっただろ……辛かったよな。 これから先、どうなるかもわかんねェのは、 気が狂いそうなことも、知ってんだ」 それは。 目の前の少年に。 涙を零す少年に向けた言葉。 「……救うことはできねェ。 助けることも、できねェよ。 人は、そう簡単に救われるもんじゃねェのも、 オレは……知ってるからな」 ▼ (-21) 2021/07/10(Sat) 21:18:25 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 愛される"天使" ナフ互いの頬を擦りつける。 そこには温度があり、感触がある。 相手がそういう形でしか触れられないのなら、 こうやって触れるのがいい。 対等な勝負に拘る男のなかには、そういう美学がある。 「だから、辛くなったらそのたびに上手に泣けよ。 ……我慢すんのは、大人になってからでもいい。 痛ェって口にしたらまずいなら、 辛ェって口にしたらまずいなら、 ここにきて全部吐き出していけよ。 オレは、そういう弱いやつを、 絶対笑わねェからよ。 それまで、ここに無敵の"ムルイジ様"としていてやるよ」 負けたことも弱かったこともある男は、 穢れた躰と傷だらけの肌と罅割れた心で囁き。 最後に、こつ、と額同士を付けて、 ニッと、鎖に繋がれたまま笑った。 「……ああ、今の笑顔はノーカンで」 (-22) 2021/07/10(Sat) 21:19:56 |
ラサルハグは、合挽き肉のハンバーグを口に運んだ。 (a26) 2021/07/10(Sat) 21:30:49 |
ラサルハグは、食事にあまり頓着しない。見た目も、味も、そして食材も……… (a27) 2021/07/10(Sat) 21:31:23 |
サダルは、どこかの時間帯で合挽き肉のハンバーグを食べた。 (a28) 2021/07/10(Sat) 21:45:49 |
サダルは、もう境界線が薄れてしまった。どんな物も、食べることができるようになってしまった。 (a29) 2021/07/10(Sat) 21:47:17 |
テンガンは、ハンバーグの出所をこの眼で見た。 (a30) 2021/07/10(Sat) 21:50:31 |
テンガンは、当たり前のように食べなかった。 (a31) 2021/07/10(Sat) 21:50:39 |
【人】 愛される"天使" ナフ>>24 テンガン 「………」 破滅させて、自分の未来が変わるかどうか 分からないけれど。 その目に宿るかつて自分を焼いた決意を見て。何もしないよりは、マシなのだろうかと思って。 涙にぬれた顔で、こくりと頷く。 「裏切ったり、しないよな……信じて、いいんだな…」 (25) 2021/07/10(Sat) 22:49:19 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>ラサルハグ ホワイトな労働をしつつ、その合間の休憩時間。 女はかつて共犯者だった相手の前にふらりと姿を現す。 「……ス、……ラサルハグ。今時間いいかな。少し話したいことがあって」 本性をあちこちに晒して開き直ったのか、涼やかな笑みを被らずけろりとした様子で声をかける。 (26) 2021/07/10(Sat) 23:29:29 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ (27) 2021/07/10(Sat) 23:52:52 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「今のところは…そんなに、しんどい仕事もないから… 大丈夫だと、踏んだんじゃないか。 ん、朝は…クロワッサンだけ。他のものは、食べにくそうだったから」 仕事はと言えば、部屋で崇められたりだとか 画家にデッサンモデルを頼まれるくらいのものなのだ。 そしてあなたが少年の腕を掴もうと伸ばした手は、布を掴むだけだっただろう。 舞いを踊って、宙に伸ばした腕は 部屋で頭上にひとまとめにした腕は そこにはなかった。 袖を引かれる形になれば、よろめきそうになりながらもついていくだろう。 「大したことないとか…じゃ、なくて。 …おれが、……あそこに、連れていったのが」 原因だから、と尻すぼみになった声が口から洩れていく。 罪悪感で、胸がずっと苦しいままだった。 (-23) 2021/07/11(Sun) 0:05:41 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>27 ラサルハグ 口調に気付き、少し思案する。 「……どうだろう。私は"共犯者"の時の話をしにきた。些細な質問だから、このまま話しても構わないけど……君に不都合があるのなら場所を変えようと思う」 全てを投げ捨てる勢いで駆け抜け、その結果一般従業員へと落ちた女にとって最早怖いものなど殆ど無い。開き直ってすらいた。 (28) 2021/07/11(Sun) 0:13:13 |
【独】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダルここで唐突ですがお酒強いかランダムに任せようのお時間です 79 ([[/fo rtune]]で振って数字大きいほど強い) (-24) 2021/07/11(Sun) 0:27:10 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ癖で引こうとして布を手が空振り、「(ああ、そうか)」とようやく実感する。ショウは現実なのだ。自分が自分がされた事に対して、やや曖昧な為実感が鈍かったが、皆あれは“現実”なんだと、妙に落ち着いた思考が過ぎる。 少しの間の後、歩きやすいように腰を思いきり鷲掴みにしておいた。倒れたりはしないだろう。 「食わせて貰う奴とかいねぇの?世話係とか。 犬みたいに食うしかないの面倒すぎねぇ?」 ブルーベリーデニッシュを食べてたので、残っていた分を口にグイグイ押し付けた。暫くしても食べないならさすがに引く。 「…………。まあそれは事実だけど。 欲しいの、そっちの言葉でいいの?もう誰かに褒められたのか?」 (-25) 2021/07/11(Sun) 1:22:03 |
バーナードは、どうにも今の“感情”がしっくりこない。 (a32) 2021/07/11(Sun) 1:24:27 |
バーナードは、こないが、やるべきことをやるしかない。あやとりの本を持った。 (a33) 2021/07/11(Sun) 1:24:50 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 飼い狗 ムルイジ「よう!一番最初に景気よく拉致られたっぽいムルイジ!元気にしてるか?一番頑張って抵抗してるヤツお前って聞いたけど本当?」 さて、貴方の部屋はどうなっているだろうか。 一応室内は動けるくらいの鎖の長さで鍵がかかっているなら礼儀正しく3回ノックをして待つし、鍵がかかってないならノックの後普通に勢いよく乗り込んでしまう。 色々【研修】を見ていたなら、2日前に割とえらい目に遭ってた記憶の男が、元気そうに乱入してくるだろう。 (-26) 2021/07/11(Sun) 1:29:13 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード腰を掴まれれば驚いたような顔はするけれども。 支えがある分普段より歩きやすくなって、有難かった。 「いない…言えば、テンガンとか…助けてくれるとは、思うけど。 食べれるものを、食べれたら…いいかなと思っ… もご 」ブルーベリーデニッシュを素直に頂いている。 クロワッサンと違って酸味があって、口の中に甘さが広がっていく。 「う……んん」 恨み言が欲しいわけではない。素直に首を横に振る。 「…褒められた。けど。…バーナードにも、言ってほしい」 今までで、それこそ、人生で一番頑張ったのだ。 耐えがたい痛みにも、死んでしまいそうなほどの快楽にも耐えて、耐えて、今ここにいるのだから。 (-27) 2021/07/11(Sun) 1:50:20 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>28 サダル 「……いや…私はもう、…隠す理由が無い、から…」 ふ、と息を吐いて一度言葉を切る。 「であれば、こちらの方が話しやすいですね」 一転、淡々とした語り。 『スロウス』としてのそれは、ひたすらに抑揚に欠けていて 何処か言葉を選ぶような、『ラサルハグ』のものとは違う。 『ラサルハグ』とて、既に自らの行いの殆ど全てを 白日の下に晒している。 そして、その報いを受ける覚悟だって、していた。 だから、誰に聞かれようと、不都合など無い。 (29) 2021/07/11(Sun) 2:05:26 |
【秘】 翠眼の ダビー → 光彩楽禍 テンガンあなたに気を配る余裕もない青年は一度だけあなたに助けを求めるような視線を向け、それからやはりすぐにあなたから顔を背けた。この部屋に、この船に、助けを求める先なんてないことくらいとっくに知っているつもりだ。少なくとも自分達を取り囲む男達に自分達を甚振る意志はどれだけあれども助ける意志なんてないことは分かっている。 更に言えば。自分達が快楽に囚われていることも、また。 ただ腹部に刺激が与えられるだけならばよかった。まだ少しは耐えられる気がした。であったのに与えられる刺激といえば容赦の欠片もない嬲りばかりで、スライムによって感度と潤滑を高められた胸は弾き抓まれる甘い刺激を身体を通し指先に至るまでに伝え、椅子という小さな舞台の上で身体ばかりが幾度となく艶めかしい曲線を生み出し揺れる。 隣から聞こえるあなたの声とスライムから生じた水音に『今、隣で何が起きているか』を自覚した瞬間に下腹がずくりと疼き。その際に僅かに気が緩んだのであろう、本人が限界と失態を自覚するより先に疑似的な排泄感が青年を襲った。 「ひっぐ、ふ、あ、…う──…!」 腹奥が沸騰したかのように熱く、ごぼごぼと蠢く音とともに確かな解放感が駆け巡っていく。内側の襞のひとつひとつをも舐め取られるような流動に耐える術を持たず、ただ排泄と快楽を暴力的なまでに結び付けられている。 一度の吐精があったからこそ絶頂までは免れたものの、相当に昂ってしまっている青年は腹の内から粘液が落ちきるまでを浅く長い呼吸を繰り返すことでやり過ごすしかなく、その恍惚混じりの喘ぎは確かにカメラに収められた。 「言いつけ」を守れなかった二人を嘲笑う声がする。排泄で達するような淫乱め、無様な姿を晒して生意気にも挑発しているのか、犬以下の獣にはやはり躾が必要だ、──さあ、もう一度、今度は上手くやって見せろ。 死刑宣告にも等しいそれに怯えた青年が腰を引き抵抗を示したのと男達が青年の両腕を拘束し自由を奪ったのはほぼ同時で、ほんの少し遅れてスライム達が動き出した。青年のほうにも、もちろん、あなたのほうにも。それ以降は…言うまでもないだろう。 「ぐ、あ、がッ…! 嫌だ、いやです、もう…ッあ、ぐウゥ──!」 (-28) 2021/07/11(Sun) 2:25:40 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード「俺を困らせるな、…いやいいか。俺を困らせる分には好きにしろ。」 どうせこれからずっと困らされ続けるんだ、その困りも含めてすべてをお前が引き受けるのなら文句は…なるべく言わないようにする。善処する。そんな意思表示だ。 手を握られれば特に抵抗も示さず、あなたの紡ぐ言葉を聞いては僅かに手が震えて表情の取り繕いも難しい。 「………今だけだ。気にするのは今だけで、きっといずれ慣れるし愉悦が勝るはずだ。だから問題ない。 カウンセリング"みたいなの"、か。お前は、…まあ、いい。お前に忘れられることはないって分かっただけ安心したよ。」 これは本心だ。覚えていることが良いとはあの様子を見ては言い難いが、忘れたところでまたやがてここに着地するのであれば、自分の幸福を軸に考えてもいいだろう。 (-29) 2021/07/11(Sun) 2:37:34 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 陶酔トリッパー バーナード鉄格子で囲まれている以外は普通の内装の部屋を訪れた男に 壁に鎖で繋がれた滑稽な男は怪訝な顔をする。 ――ああ、こいつは、地上でも見た。 そしてモニタ越しにも、何をされたかを見ている。 その上で。 「……お前、よくその感じで来れたな。 他人の事言えるほど、こっちも気落ちしてねェが」 呆れ半分共学半分といったところで、 相手を上から下まで眺めた。 (-30) 2021/07/11(Sun) 2:39:00 |
ナフは、昼に客からハンバーグを食べさせてもらった。 (a34) 2021/07/11(Sun) 2:46:36 |
ナフは、変わった肉を使っていたのだろうかと感じた。客は「特別なものだ」と言っていた。 (a35) 2021/07/11(Sun) 2:47:47 |
ナフは、あまり好きな味ではなかった。 (a36) 2021/07/11(Sun) 2:48:36 |
【人】 翠眼の ダビー>>23 サダル 少なくともお気に召さなかったわけではないのだろう、あなたがボルジュウを食した反応からそういう感覚を無時掴むとふっと鼻を一つ鳴らした。あなたの一言一句を聞き逃さないようにと耳をそばだてながら食事をしていた青年が口元をハンカチで拭う。 「一つ目に関してはよくやったと勝手に感謝しておこうか。少なくとも『手間をかけさせる』ことでその処理に追われる動きが生じたということだ、こちらも若干溜飲が下がる。 二つ目は。…あなたの賭けの概要はともかくとして、勝算はあるのか?」 あるのならば別にいい、と言わんばかりの問いかけだ。実際その通りではあるのだが。 (31) 2021/07/11(Sun) 2:48:38 |
【独】 飼い狗 ムルイジ「最高にアガる賭け場で会心の手を上がって、 観客に喝采を浴びてきたギャンブラーのオレが…… 12年間、飲んでたのが…… ソフトドリンク ……」2ダビーはもう四捨五入したら0なんだよ。 (-51) 2021/07/11(Sun) 3:12:48 |
【独】 陶酔トリッパー バーナード>>-52 「俺の介抱全員でしてくれてもいいけど?ま、お前らよりは飲めるから終わったら部屋に投げ捨ててけるぞ!」 (-53) 2021/07/11(Sun) 3:15:30 |
【人】 翠眼の ダビー>>33 キエ 「なるほど、じゃあ黙っておきましょう。後で感想を聞かせていただきたいので。」 しれっと自分はもう見たことがあるみたいなことをのたまった。サメ映画見たことあるのかも。あるの?この顔で? 外の世界に対する未練はないとは言い難い。進めていた事業、ささやかながら存在した交流、あなたを始めとした友人や義妹のこと。けれど自分の身に訪れた変化は不可逆のものだから。 「私も悲しいし寂しいですよ。交わした会話は少なくとも居心地がよかった、…もっと話をしたかった。 ……そんな友人に後始末を頼むようで恐縮なんですが、 金と武器に興味はありませんか? 」思いっきり突然である。少なくともサメ映画を見ながらする話ではないかもしれない。 (34) 2021/07/11(Sun) 3:24:56 |
【独】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル「(可愛いからいいんじゃないかな!気持ちよく勝ったのに潰れて身包み剥がされるよりはマシでしょう?大人しく麦茶飲んでなよムルイジ)」 (-57) 2021/07/11(Sun) 3:43:58 |
ニアは、バーナードが何をしているのか気になった。 (a37) 2021/07/11(Sun) 3:56:16 |
【独】 世界の中心 ニア「( ニアの勝ち。どうして飲むと危ないのか、早急に考える事 )」「(ウイスキーボンボンとかお酒使ったケーキとか 食っただけでべろんべろんになりそうな大人たち)」 (-59) 2021/07/11(Sun) 4:07:47 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>29 ラサルハグ 「……それじゃあこのまま話そうか」 切り替わった口調にほんの少し肩の力が抜けた。サダル、ひいては『エンヴィー』にとってなんだかんだ『スロウス』の方が馴染み深いものとなっていたらしい。 「……君が共犯者を降りる直前。私たち三人で『報酬』の話をしたことを覚えているかな。 グラトニーは物理的な報酬、私は気に食わない奴の転落を見ること、そして君は……無いけど、強いて言うなら私たち共犯者の勝利って答えていたね。 その勝利という報酬は、君の仕事の期日が過ぎてからも有効だったのかな。期日が過ぎてしまえば、私たちが勝とうが負けようがもうどうでもいいと切り捨ててしまうことも出来そうだと思うけど……」 (35) 2021/07/11(Sun) 4:10:45 |
【独】 翠眼の ダビー「(体質…だからな…。どうにもならないな…。こんなところで血筋による敗北を感じることがあるか?飲める奴らに嫉妬しそうだ)」 (-60) 2021/07/11(Sun) 4:11:05 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン──『研修』を終えて、それから暫くの後。 貪り尽くされた男の躰は白蛇の手によって 丁寧に清められ、従業員専用の救護室へと運ばれていた。 元より、研修を受けた者の処置を行う為に 予め確保されていた救護室の一室は、 何処までも、しんと静まり返っている。 「………テンガン、……起きてる…?」 粗方の後始末を漸く終えて、 控えめに声を掛け、男の横たえられた寝台を覗き込んだ。 (-61) 2021/07/11(Sun) 4:15:52 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>31 ダビー ほんの一瞬、眉がぴくりと動いた。 「別に君のためにやった訳ではないけれど……どういたしまして。 でもこれはあまりにも悪手だ。後でどんな目に遭わされるか分かったものじゃない。明日いきなり私が船から姿を消しているなんてこともあり得るだろうね。 二つ目は……二つ目、は…………」 スプーンを動かしていた手が止まる。 濁り切った瞳が静かに伏せられた。 「…………分からない。勝算は0じゃない……、……と……思う……」 分かりやすく言葉尻が萎む。よく浮かべていたポーカーフェイスでも本性がバレてから見せ始めた開き直った態度でもなく、素直に不安を顔に滲ませている。 (36) 2021/07/11(Sun) 4:32:44 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>35 サダル 「はい、どうぞそのように」 返答は何処までも淡々と、そして淀みなく。 そのどちらが本性なのかなど、考えるだけ無駄なのだろう。 「……報酬、ああ、そのような話もありましたね」 三人で交わした会話も、今となっては随分と昔の事のようだ。 実際は、たった数日の事なのだけど。 「この仕事は、何も完璧な結果を求めるものではありませんでした 仮に僕がどのように失敗しようとも、あなた達が条件を…… つまり、 最終的に一定数の乗客をこの船へと引き渡せば 取引は、それで為される手筈だったのですよ」 「──けれど、その条件には足りなかった。 然して、全く結果が伴わなかったというわけでもない。 故に、協議の結果、僕の身柄をこの船へと売り渡す事で 此度の取引は円満締結となった、との事です。」 滔々と、自分の事でないように無感動に語る。 勝利を得る事は叶わなかったが、他の手段で補填は為された。 "怠惰"にとっては、何の不満も無い結果だ。 既に取引は為された。 つまり、その報酬に残された価値は──── (37) 2021/07/11(Sun) 4:40:27 |
【秘】 世界の中心 ニア → 陶酔トリッパー バーナード/ * エピローグ中失礼します。 ニアと狸バーナードさんが接触していたことにしてもいいですか? 突然難しいお願いをしてすみません。 (-62) 2021/07/11(Sun) 5:02:03 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「言えばいいじゃん。真面目な奴らとか不自由な奴らの世話焼いて生きていくのが生き甲斐みたいなもんだろ?嫌とは言えねんだから押し付けりゃいいんだよ。処世術だ処世術」 真面目な人間に対する偏見が酷い。実際にそう思っているのも間違いなさそうなのがろくでなしに拍車をかけている。 「何だよ俺以外に先にいるのかよ。 じゃあいいじゃん。誰?教えないと言わない」 やや拗ね気味に言っている。 (-63) 2021/07/11(Sun) 9:18:17 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 翠眼の ダビー「あー思い出した。“やらなくてもいいことさせやがって…”みたいな面倒な顔、ラサルハグの奴もしてたわ。普通に甚振る理由が一個できた!って顔する奴と違ってその手のタイプは逆に反抗する方が面倒そうな顔するから面白い」 単に嫌がらせがしたいだけである。それで自分の身を張るのは馬鹿を通り越して別の何かなのか、生まれてからずっとこんな元々なのかは謎である。 「俺としては正直揺れてるの見てる方が面白いからまあそのまま慣れないでいてくれてもいいぜ?バランスいいし。俺ばっか嬉しくもない弱点ばっか出てきたら不公平感あるし。つまりそのままでもいい」 不公平と言う言葉が一番似合わない男が言っている。 「……?別に忘れてもまた同じ関係になるだけじゃねぇの?」 そう当然の様にそう返してから、ほい。と、例えるなら通信機みたいなあしらいがされた──その割に小型でボタンも数個しかない精密機器が渡される。金が掛かってそうだが、余程機械工学に詳しくなければよくわからないものだろう。 「ほい。俺ぶっ壊せるボタン」 (-64) 2021/07/11(Sun) 9:35:40 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 飼い狗 ムルイジ「うわすげぇ本当に鎖で繋がれてやがるすげぇ面白い光景」 気落ちしなさすぎる奴は、真っ先にその光景がシュールで指をさして笑った。如何せん部屋が明らかに監獄だったら逆に面白かったのだが、半端なので「ラブホみてぇ」とか最低な感想を述べつつのそのそ寄って来る。 「あーやっぱそう思う?色々弄られたせいか自分で感情がぶっ飛んでよくわかんねぇの。さておき、ああ言うのって壊れるまでが楽しいのであって、壊した後は価値がなくなる。しっかり再利用の方法考えられてたらしいので、すぐそれやって叩き起こされたわ」 「で。どうすんのお前。一緒に居た奴らは順応性が高すぎて普通に生きてるけど、お前だけ鎖じゃらじゃらじゃん。薄々察してると思うけど、お前絶対“気に入られてる”だろうから簡単には逃げられねぇだろうし。“将来の目標”とかあんの?」 この状況でその言葉ほど皮肉めいた物も無いし、実際半分は皮肉だが、残り半分は真面目な顔で尋ねている。 (-65) 2021/07/11(Sun) 10:00:53 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 世界の中心 ニア/* たぬたぬバーナードですか!いいですよ!謎時空になっていたのでその辺曖昧でもよければ戯れてました!今そうなりました! (-66) 2021/07/11(Sun) 10:03:30 |
【秘】 観測者 ゲイザー → 愛される"天使" ナフ「…わかりました。ナフ様がそういうなら」 人権さえ取り上げられ、それでも大丈夫と笑う少年に 何も出来ない自分がもどかしかった。 薄く微笑んでレストランへと案内する。 「そうなんですか?文化的な違いでしょうか… 任せてください!ウェイターとしてナフ様の初めての紅茶に相応しい完璧な紅茶を提供してみせます!」 椅子を引いて貴方を席に促す。座ったのを確認してパイと紅茶の準備をする。温めたポットに2杯の茶葉を入れてお湯を注ぐ。 「蒸らしてる間少しお話ししましょうか。 ナフ様が居ない間に作ったパイのお話しでも。」 そうして少女は話し出す。3日目は激辛に反省して 【激甘★スペシャルジュエリーフォーチュンパイ】だったこと 5日目はパンダに似てると言われた所から着想を得て 【スペシャル☆アニマルパイ】を作ったこと。 「あ、あまり話しすぎてもいけませんね。紅茶がおいしくなくなってしまうので。」 ミルクはいりますか?と聞きながらパイを切り分けて貴方の前に置いた後、カップの準備を始める。ちなみに今日はただのアップルパイだ。 (-67) 2021/07/11(Sun) 10:07:41 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 痛覚鈍麻 ラサルハグ「……起きてます。 ただまあ……疲れた」 清潔なシーツに沈む四肢は、 まるで鉛玉のように重い。 散々啼き声で歌わされた喉も枯れていて。 「あまりにも、現実味がないな。 ……たった一週間ほどで、 ヒトはここまで堕ちるものか」 羞恥に身体を抱くほどの情緒は持ち合わせていなかったが、いまだ冷めやらぬ快楽の記憶に、どこか夢でも見てる気分でいた。 (-69) 2021/07/11(Sun) 10:53:29 |
【神】 世界の中心 ニア*ちょっと時間の違う話 ニアは廊下をぼーっと歩いていた時。 「 ?! 」狸だ、と。 小さな獣だったのか、人の形を取っていたのか? それは分かりませんでしたが、気になってしまえば、走り出す。ニアは足が速かった( ステータス参照 速度で 捕獲をすることにきめたの。 「 あのこがほしい 」 (G5) 2021/07/11(Sun) 11:02:32 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>37 ラサルハグ 相槌を繰り返しながら耳を傾け、思考を巡らせて── 「つまり、私たちが勝っても負けても関係なかった。……そういうことかな」 ──その報酬の価値が無いものだと、"嫉妬"はそう判断した。 はは、と自然と笑みが溢れる。自分の思っていた以上に乾いたものだった。 「……売り渡されたって言う事はさ、君は……処分とやらもされなくて済むって事かな」 (38) 2021/07/11(Sun) 11:12:04 |
【人】 翠眼の ダビー>>36 サダル 「使い勝手の良さとショウの手腕である程度の評価はあるんだろう?なら記憶処理程度で済むんじゃないか。…もちろん姿を消す可能性についても一切否定できないが、互いの関与の及ぶことでもないし考えても無駄か。」 その程度の諦めというか割り切りはできている。完全にとは言い難いが少なくともこの同類については。 それから言い淀んだ挙句どうにもらしくないあなたを見て深くため息をつく。 「………そんな細い道に賭けたのか…ということはあなたにとってよっぽど大事なことなんだろうな。今からでも外的要因で詰めていけないのか、それは。」 勝算を上げる試みができないのかと遠回しに聞いている。私やその周囲を利用して勝利を掴んでくれ、と伝えたのは嘘ではないし今でもそこに変わりはない。 (40) 2021/07/11(Sun) 12:03:06 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 陶酔トリッパー バーナード「………。 すげェな。全人類テメェだったら、 戦争とかなくなンじゃねェのか……」 そこそここの世界に居ると、たまに居る。 二つあるものの一つが亡くなったとき、 失った一つを想うのではなく、 もう一個あるからまあよしと考えるやつが。 「鎖で繋がれてるやつに将来のこと聞くの、 かなりブッとんでんな。鎖で繋いだ奴に聞けよ。 まァ。そうだな……。 逆転の目がありそうなら、そーするってだけだ。 逆に"気に入られ"てんならやりようもあるって話だ」 そのためにベットを釣り上げてきたというのもある。 賭け台に十分な金子を載せることが出来るようになれば、 ここに居る理由ごと買い取ることだってできる。 「っていうのを、テメェに漏らしたんで、 多少計画が遅れるかもしんねェけどな。 それとも何か、テメェがランプから出てきた魔人様で、 カワイソウなオレの願いを聞き届けて外に連れてってくれんのか?」 相手がこの調子で従業員にオレの動向を探れと言われた、 情で絆すスパイではないとは言い切れないので笑った。 別にそれも関係ないと、豪胆に。無思慮に。 (-71) 2021/07/11(Sun) 12:17:03 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「……わかった。今度会ったら頼んでみる。 人を頼ること、あまりなかったから バーナードの言うことは、勉強になるな」 長兄であることもあり、家族内でも1人で背負いがちだったのだろう。 ここにもまた我慢し通しだった弊害が出ている。 偏見に塗れていようと、困った時は臆せず頼んでみようという気持ちにはさせられたようだ。 「え ムルイジ、だけど… …え、何で拗ねてるんだ…?おれは、バーナードの言葉も、ほしい」 悪いことしたかなと、少し困った顔をして。 図々しいと思われるかもしれないが素直な気持ちも述べていた。 「バーナードが、初めておれを褒めてくれた人、だから……特別」 (-72) 2021/07/11(Sun) 12:38:26 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード「ラサルハグもか。そうか…アイツも苦労したんだな…。あとでコーヒーの一杯くらい淹れに行くか…。 お前の弱点が増えるに越したことはないし俺の弱点が減るに越したことはない、俺ばかりお前に振り回されるのはそれこそ不公平だろう。…俺がどう着地するかは分からないが、見守るくらいはしておいてくれ。」 ラサルハグが手引きしてあなたを堕としたのだろうという思考はあれどどちらかといえば同情的になってしまうのはあなたの性質ゆえか、ため息を抑えることができなかった。 自分の軋む常識についてはどちらかというと直視しないようにしている、のほうが近い。慣れねば辛いことは分かっているがそう簡単に今までの自身を破壊することもできないし不可逆の変化を避けることもできない。早くても数週間、遅ければ一生暴力的な自身については慣れないままだろう。 そうして、あなたがしれっと出した言葉に何か返そうとしたところで渡された精密機器を受け取って。続いて告げられた言葉にはっとして手の内にあるボタンとあなたを見比べた。 「お前を壊せるボタン…?何、どういうことだバーナード。何があって、どうして俺に渡す気になった?」 (-73) 2021/07/11(Sun) 12:40:32 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>40 ダビー 「確かにそう。地に落ちた敗者に権利はないから、互いを助けられるわけでもない。互いが出来るだけ長く無事であることをそれこそ天に祈るしかないだろうね」 あっけらかんと答える。全てを諦めたつもりではないが、それでも駄目な時は駄目なのだと理解していた。 「外的要因。…………それは……」 提案に口籠もる。普段であれば一も二もなく頷いて行っていただろう。女は平気で人を裏切り、利用し、踏み躙るような人間だ。実際、目の前の男に対してもそうした。しかし── 「この賭けに関しては……イカサマ……したくない、から………… あの人が自分の意思で選ばなければ、意味無いよ……」 (41) 2021/07/11(Sun) 12:42:30 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル「よォ」 ――こんなところで、奇遇じゃねェか。 信じられないことに両手同士を鎖で繋がれた状態で、 あなたの入れられた部屋に『男が訪ねてくる』。 幾分薄汚れた顔で、その薄汚れの顔にした張本人に、 軽薄な笑みを浮かべながら、無思慮に、無遠慮に。 今度は鍵の掛かってない部屋に侵入して、笑う。 「随分とまァ、大きく張ったじゃねェか。 ……お陰で、こんなところで逢えることになって、 心から嬉しいぜオレは。 どうだよ、気分サイコーだろ。 独り占めするには、勿体ないくらいによ」 皮肉気に言うが、幾分相手への当て擦りは少ない。 同じ立場になった以上、どうしようもない現実が、 否応なしに互いの周囲を取り囲んでいるから。 (-74) 2021/07/11(Sun) 13:48:16 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>43 ダビー 緑色を見つめる緑色が鋭くなった。 「……煩い。余裕そうに揶揄うとか腹立つな。つい最近私に騙されてたって言うのに」 隠しもせず舌打ちし、苛立たしげにボルジュウを啜る。ああくそ、気に食わないけどスープは美味い。 こくんと一口飲み込んだところで、女は少し考えるように沈黙を置いた後おずおずと口を開く。 「……ダビー。君はさ、大事なこと……掴めそう?」 抑揚のない静かな声で問いかける。真摯な色を滲ませて。 (44) 2021/07/11(Sun) 13:59:04 |
【人】 世界の中心 ニア(たぬき、ふわふわ) 「つかまえた」 「あたいore、どこからきたの? ニアのお家?」 ぽんぽこ…… 「ここで暮らしてるの?」 (45) 2021/07/11(Sun) 14:00:58 |
【秘】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル → 飼い狗 ムルイジ来た。 「……、やあ」 ほんの僅かに反応が遅れたものの澄ました顔で言葉を返す。あれだけ汚してやったのに、この船で会った頃と変わりない調子で。 やっぱりこの男は心が折れてなんかいなかった。 ダブルアップの件は、私の負けだ。 「……まあね。欲しいものを手に入れるにはあれくらい賭けなきゃいけなかったから。反吐が出るくらい"サイコー"だった。 …………それで、何しに来たの。って言っても。私と君がやる事なんて、決まっているだろうけどさ」 凪いだ水面のような、静かな調子で言葉を紡ぐ。 かつて見せた剥き出しの怒りや嫉妬も見当たらない。 ……今のところは。 (-75) 2021/07/11(Sun) 14:08:31 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル部屋のあちこちに、これ見よがしにカメラがある。 ここも自分の部屋と同じように、プライバシーなどない。 環境としちゃ、どっちもどっちだなと口の端を持ち上げた。 「そうかよ。そりゃ重畳。 熱狂も怒号も侮蔑も嘲笑もありゃ、 勝負師冥利に尽きるってもんだな。 何をしに来たかと問われ、 やることは一つと言われると鼻で嗤い。 「……だよなァ。 狭い密室に、互いを知らないわけじゃねェ男女が二人、 ヤるこた、いつだって一つだな」 適当に椅子を取って、座る。 ようやく、目線が合う位置まで、辿り着けた。 「……約束を果たしに来た。ほら客が席に座ったぜ。 何でキメるよ……ディーラーさんよ」 オレの、こいつとの賭けは。 ――まだ終わっていない。 (-76) 2021/07/11(Sun) 14:24:45 |
【秘】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル → 飼い狗 ムルイジ「……」 一歩分、さらに距離を詰める。手を伸ばせば触れる距離。 近づいてきた緑色が、かすかに揺れる。 「……せっかち。 女を急かす男は嫌われちゃうよ。君は気にしないかもしれないけど」 男に呪いを掛けられた。忘れる筈が無い。 自分と男の勝負は、まだ続いている。 ──でも、その前に聞きたいことがあった。 「何で勝負するかは決めてる。でも……でもさ。 君、"私を見て"勝負してくれるの?君が救いたかった女と重ねたままじゃないの?」 どろり、胸の中に重たいものが渦巻いて。 「私は今まで一度も、君をどんなギャンブラーとも重ねて見てなんか、いないのに。 私は君しか、見ていないのに」 (-77) 2021/07/11(Sun) 14:46:02 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン「………だるいなら、点滴用意するけど…」 あれだけの狼藉を働かれれば、そうもなろう。 ごめん、と言おうとして、やめた。 謝られれば、憤る事は難しくなってしまうだろうから。 ベッド横のサイドテーブルに経口補水液のボトルを置いて、 自分は缶コーヒーのタブを起こした。 「……私には、…今のきみの気持ちは、わからない。けど… きみは今……本当に、後悔していない?」 あなたがあのようにして払わされた代償は、 真実に迫る対価として、正当なものだっただろうか? 「 逃げるなら、今が最後の機会だ。 きみが、次の寄港先で降りられるよう… そう計画する事を、見逃す事だけなら…まだ、できる」 舞台上での演劇とは違い、言葉を選ぶように訥々と語る。 救護室は依然として閑やかで、今は誰の耳も無いだろう。 (-78) 2021/07/11(Sun) 15:14:16 |
【人】 痛覚鈍麻 ラサルハグ>>38 サダル 「結果的には。」 無慈悲にも肯定が返る。 その報酬に残された価値は、今となっては感情的なものだけだ。 「けれど同時に、僕は あなた達の望みが叶えばいい とその勝利を望んでいた事は、決して嘘ではありません」 それがあなた達にとって、もはや価値のない勝利なら それはきっと、"怠惰"にとっても無価値な勝利だろう。 「…結局のところは、これが処罰のようなものですよ 僕は只今を以てこの船の『所有物』となり、工作員ではなくなった 捨て子であった僕は工作員である事でしか居場所を得られず、 けれど、もはや元の鞘に収まる事は叶わない。」 居場所を追われ、その身を以て埋め合わせをさせられる。 それが最も理に適う処罰だったのだと。 "怠惰"の言葉には、やはり嘆くような響きは無い。 結局は、そうなるべくしてそうなった事だ。 (46) 2021/07/11(Sun) 15:26:28 |
【秘】 飼い狗 ムルイジ → 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル言っとけ。じきに強請るようになると言いかけて、 微妙な、本当に些細な言葉尻の変化に眉根が寄った。 「………」 相当に。 自分の打ち込んだ楔が効いたとみた。 ……こんな女だったか……? いや……こんな女だったんだろうな。 だからオレは――。 「卓囲んで目の前の相手以外の別のモン見てる暇あるかよ。 少なくともテメェと向き合ったとき、 オレにそんな余裕は一匙もねェ。 ディーラーを前にしたギャンブラーはそういうもんだ。 ああ、ただ……そうじゃねェとき。 賭け台に向き合ってないときまで、 全ての時間の視線や思考を釘付けにしたきゃ……。 お前しか見えねェようにしたきゃ」 舞台の上で、お前がやったように――。 ▼ (-79) 2021/07/11(Sun) 15:46:07 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル「――賭け、勝ち、奪うしかねェだろ。 オレ達は、そういう生き物なんだから。 ただ、正式に、言葉にしてほしいなら、 ちゃんと言ってやる」 軽薄な笑みが、スと消える。 それは恋人には絶対向けない表情で、 恋人に向けるよりも強く、濃い感情。 一人のギャンブラーであり続けた男が、 その人生全てをテーブルの上に乗せる、 熱病に似た灼熱の感情と妄執の"告白"。 「――サダル。 お前と勝負がしたい」 一人の賭け師と、賭け師として。 (-80) 2021/07/11(Sun) 15:47:43 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 翠眼の ダビー聴覚に塗りたくるように聞こえる、粘ついた、ぬちゅ、ぶりゅ、とどちらのものか分からない細かな破裂音が部屋に響いて、その都度微塵も残っていないプライドすら跡形もなく崩れ落ちていくようで。 一人の男が“警察官”や“武器商人”といった単語をわざとらしく読み上げて嗤う。そんな威容な肩書を持った者たちを踏み躙り凌辱することが、この船にいる者の粗方の総意で、だから自分たちは何処までも辱められる。 「ん、ぉ、ッグ───ッ!」 絶頂に震え、だけど冷める間もなく熱が肛から全身を貫く。肉の抽挿の味を知らない穴にはこれ以上無い、然し人らしく生きる上では決して許容してはいけない快感。それと陰茎に与えられた振動による甘い快感が、尊厳の境界を曖昧にしていく。 椅子を舞台とするならそこに乗るのは等しく演者だ。数多の目に視姦され、快楽に踊り、一切の人権と自尊心を持つことを許されない。全ては船の者たちの思うがままに。 「くそ、何がッ……! お前らは、最初から、ッがァ!?」 尻肉を強く引っ叩かれ、思わず苦痛に喘ぐ。ただ、痛みが問題ではない。悩まし気に尻を揺すり、腹に残っていたスライムの一塊がにちにちと粘り気のある湿った音を立て後孔を広げ出て行く。容赦なく身体は快楽を拾い、その様をまた的確に尊厳を奪うように揶揄される。 もう一度。あの永遠のようにも思えた淫獄を、また──? 怯え竦むような声を耳にするとそちらに顔を向けるものの、どうすることもできない。同じように手を拘束されて、今度はまるで鏡写しのように。 排泄を終えた浅ましい解放感を、生温い粘液がまた埋め尽くして行く。一度目と同じく身体にもまた浸食をしていき、行われた愛撫の記憶が蘇って。嫌だと声を荒げても止まらず、再び“擬似排泄”の舞台が整えられていった。 (-81) 2021/07/11(Sun) 16:05:31 |
【人】 翠眼の ダビー>>44 サダル 「騙してくれた分のお返しだ。とはいえそれくらいしてでも生き残れと思ったのは事実だからやはりからかいなのかもな?どう思う?」 くつくつと満足げに笑う。澄ました顔も嫌いではないがこちらのほうが話しやすさはあるし今更何かを隠すような間柄でもない。少なくとも自分には隠すようなこともないはずだ。 それから、沈黙の末の真摯な問いかけにはあなたの様子を静かに伺い、……ほんの少し悩んでからスプーンを置いて。ほんの少しだけ痛みを堪えるように笑う。 「……俺も"研修"を利用してアイツを所有できた、そういった意味では掴めたと思う。ただ、…俺の心が、精神に付いてきていない。いずれ掴めたと言い切れるようになるさ。」 "研修"を通して生まれた嗜虐的な怪物を飼いならせ…はしなくとも暴れ狂うそれに慣れていない。だから少し痛むだけだと。『嫉妬』という同じ怪物を宿すあなたになら多くを言わずとも分かるであろう言葉で伝える。 (49) 2021/07/11(Sun) 16:05:46 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>46 ラサルハグ 「…………え?」 淀みなく返ってきた答えにもはや悲しみさえも浮かばずに。 ただ黙って聞いていたが、続けられた言葉に目を瞬かせる。 「望みが叶えばいいって……思ってた?え、あの、えっ!?」 ずい。ずいずい。ずずずい。 にじり寄る。 「……す、スロウス。それっていったい、あの、どうして……?」 最早それは仕事、役割には関係のない範疇の話だ。 生きる為に仕事をするのではなく、仕事をする為に生きていると答えた貴方からその言葉が出てくるなんて思ってもみなかった。 くるりと瞳を丸くさせ、共犯者のガラス玉にも見た目を覗き込む。 仮面を投げ捨て素直に驚きの表情を浮かべた女の顔が、きっと貴方の水色の瞳に映り込んでいることだろう。 (51) 2021/07/11(Sun) 16:13:21 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 痛覚鈍麻 ラサルハグ「点滴は、結構です…… 単純に肉体の疲れで。…………」 あなたの言う通り、逃げるなら、今のうちなのだろう。かつての友人たちも半年ほど前から今までの間に“いなく”なったことが、書類から見てとれた。 だから残る意味も殆どない。 この船に溺れている上司に首を切られ失職しても、少なくとも此処に残るより平穏な暮らしは、望めるはず。 ……そのはずだが。 「……そんな計画を立てるほど、 俺は“楽”に生きられる性分じゃなくてな」 それよりも、“気に食わない相手”の破滅を何よりも望んでしまっている。明確に、自分は船の人間として相応しい心身まで堕ちている。 それを理由に、 平凡な暮らしを、自分は望まない。 「どうやら、此処で死ぬつもりだったらしいしな、俺は。……そして実際殺されかけたところを、お前に救われた。 ならば命を此処で費やしたい。 俺は……取り返しのつかないこともした。 償いというわけには行かないだろうが」 “天使”の姿を思い出し。若干の吐き気を、身体を起こして置かれた補水液で呑み込んだ。 (-82) 2021/07/11(Sun) 16:22:05 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>49 ダビー 「知らない。君の事なんか分かる筈ないでしょう……ばかなひと」 あれだけ騙したのに、それでも生き残れと言ってくる。その優しさは一体どこから出てきていると言うのか。 ああ、眩しい。ああ、妬ましい。 「……ふうん、そう」 ただそれだけ答えた後、スプーンを置いた貴方とは裏腹に食べ進めていく。まるで興味がないと言わんばかりに。 「もう取り返しのつかないことはしてしまったんでしょう。 それなら無理に心を制御する必要なんてないんじゃないかな。 一度受け止めてもらって、それで関係が壊れていないなら……きっとまた受け入れてくれるよ」 ▼ (52) 2021/07/11(Sun) 16:32:10 |
【人】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル>>49 ダビー 「だから、さ」 貴方を見つめる緑色がゆるやかに歪む。 獣のような獰猛な、相手に噛み付くような光を宿して。 「早く君も呑まれるといい。楽になれる」 自分は掴めるかも分からないのに、君はもう欲しいものを手にしている。 全くもって羨ましい。ずるいったらありゃしない。 「ねえ、ダビー。 仮面を捨てて曝け出すのって……"サイコー"だよ?」 だから、女は囁いた。 地の底から緑色の怪物が、共に狂えと手招きをしている。 (53) 2021/07/11(Sun) 16:33:13 |
【秘】 凶つ"嫉妬"の悪狼 サダル → "賭け師" ムルイジ「……ッ」 ぞくりと肌が粟立つ。 こちらを食い殺してしまいそうな、正真正銘掛け値なしの鋭い感情。 煌々と燃える炎を点けられたように体の奥が熱くなる。 ──嗚呼、これだ。私はこれがたまらなく好きなんだ。 「私に昔燃えるような勝負の心地よさを教えたのは君。 私に誰より一番重たく狂おしいほどの妬みを抱かせ続けたのも君。 私をとっておきの話で傷つけたのだって勿論君。 ……ずるい。ずるいよね。 私、ずっとずぅっと、君にめちゃくちゃにされてきたんだよ?」 気付いてしまった。 嫉妬の炎の底にある欲望を。 騙し傷つけ、自分と同じ場所に堕とすだけじゃ全然足りない。飢えて飢えて、決して満たされるなんて事がない。 欲しい。 欲しい。 君の全てが── たまらなく欲しい! ▼ (-83) 2021/07/11(Sun) 17:00:12 |
サダルは、ギャンブラーだ。 (a38) 2021/07/11(Sun) 17:00:28 |
サダルは、君の全てが、心から欲しい。 (a39) 2021/07/11(Sun) 17:00:44 |
【秘】 "賭け師" サダル → "賭け師" ムルイジ「──やってやろうじゃないか。巻き上げるのは得意だもの」 燃え広がる炎に身を委ねる。 もう我慢しなくていい。仮面を被る事なんてしない。 自分の生きる為の薪であった、自分の業とも言うべき"嫉妬"を剥き出しにして。 恋なんて生温いと思わせるほどの炎を燃やし。 自分の全てを、相手に叩きつける。 身も心も焼き尽くすような激情に身を委ねながら、勝負師は隠し持っていた"ゲーム"を用意する。 「──ムルイジ。これが正真正銘、最後の勝負だ。 勝ったら相手の全てを貰う。分かりやすいオールイン。 用意したゲームはロシアンルーレット。 実弾を込めたその銃で──私を、撃てる?」 指先一つで相手の命を攫える鉄の塊。 噛み付くように睨め付けて、賭け師はそれを差し出した。 文字通り、命を賭けてやろうじゃないか。 (-84) 2021/07/11(Sun) 17:02:49 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダル余りにも温度の高すぎる焔に触れると、 人は肌に冷たさを覚えるという。 このディーラーを前にしてオレが覚えていた、 絶対零度の透徹した思考と理論はやはり、 その奥に潜む情念の緑色の炎の裏返しだった。 皮膚の表面を炙られるような緊張感に、 己の中の賭け師としての血が騒ぐ。 差し出された鉄の塊。 引き金を引けば弾が命を奪うそれを見て。 ――ああ。成程確かに。 これなら、どんな結果が出ても、 二度と忘れることはできないだろうな と思った。このディーラーの。 この賭け師の。 この女の執着と執念を、鉄の温度で感じた。 「………」 ――命を。――間違いなく、乗せてきやがった。 それは、自身がめちゃくちゃにされてきた 可愛い女の稚気のように。意趣返しのように。 オレ自身を――オレの心を、めちゃくちゃにするために。 ▼ (-85) 2021/07/11(Sun) 17:47:51 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダル必要な情報は与えられない。 必要な幸運に縋りつくことも許されない。 選ぶのは自分で、それを選ばせるのが目の前の"賭け師"だ。 選択肢は山ほどある。 ――弾が込められているのか。 ――引き金を引いたとき銃の挙動は。 ――撃った後に起こることは何だ。 ――これ自体が罠の可能性もある。 ――イカサマが含まれているか。 ――この"賭けの真意"は何だ。 ――真の、勝利条件とは。 ――どこに向けて。何を撃つかが――オレの手の中にある。 ニアの言葉が脳裏をよぎる。 『……だから、次からは賭ける前から。 それがギャンブルかどうか、よぉ〜く確かめるっすよ』 分かってる。 今度はしくじらない。 だけどな……ニア。 本当に勝ち取るためには、 先に賭け金をテーブルに置かなきゃいけねェんだ。 ▼ (-86) 2021/07/11(Sun) 17:49:05 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダル銃口を。 ―― 己の頭に向ける 。「……一つだけ、聞かせろ。 サダル。 それで、このギャンブルに決着をつける」 相手が命を差し出す覚悟なら。 こっちも相応の物を支払わないといけない 。これは"賭け"なんだから。 どんなに不平等だろうが不条理だろうが、 それに勝つには、自分の心すらも何もかもを捻じ伏せなければ。 ――そこに勝利なんて、ない。 嫉妬の怪物に。 豪運の調伏者は問うた。 「オレに――勝てると思うか?」 かつて自分を地獄に落とした女に――問うた。 (-87) 2021/07/11(Sun) 17:51:18 |
ムルイジは、ギャンブラーだ。 (a40) 2021/07/11(Sun) 17:58:50 |
ムルイジは、その引き金に、指を掛けている。 (a41) 2021/07/11(Sun) 18:00:47 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → "賭け師" ムルイジ「ハハッ、全人類が俺だとマジで世界ごとこの船になるぜ?俺と感性が近いからなぁ。どうせ死角があって操縦士に戻れない不良品の目だったしな。腹立つって感情も、記憶戻されたせいで半端に切られてもうどこまでが“俺の感情”かが不安定でね。そう言う意味でお前が一番“元のまま”っぽいから遊びに来た」 特定個人に目を奪われた場合は烈火の如くキレ散らかしていたのだが、今回のケースだと相手が最早概念に近い上に、それ以上に思う事が多すぎて何処かに感情を置いて来てしまった感覚がある。 「なに。俺に話した程度で遅れる計画なんざ永遠に叶えられねぇよ。──いや、船出るならいいけどよぉ。お前、ナフに甘いの、アイツ特定個人を気に入ってんの?それとも単純にガキに甘いの?お前のこと自己中心的な人間って思ってたけど、お前この船の在り方見て、チャンスが出来たとして、捨てていけんのかなって単純に疑問に思っただけ。 俺はガキをガキと扱わないし、普通に利用してやるつもりだった。普通のガキならまだしも“暗殺”仕掛けられたら報復も当然だろ?んでアイツ、愛情に飢えてるの目に見えてるじゃん。だから付け込んでやろうとしたら、お前の名前が挙がるからよ」 はぁ、と冷めた/冷えたような溜息が漏れる。楽しみにしていた事が中止になったような、それこそ楽しみの夕食のメニューが変わった程度の軽さで。 「こう言うのって頼れる相手が一人しかいないなら有効な訳で、お前がいるなら計画倒れするわけ。俺も無駄な時間は使いたくないの。気分屋なモンで。だからお前のスタンス聞きに来たわけよ」 (-88) 2021/07/11(Sun) 18:04:48 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 翠眼の ダビー「いやそこはラサルハグのせいかよって恨むとこだろ。何同情してんだよ。ナフの時もそうだけどよ、俺はあいつに暗殺されかけたし、ラサルハグには堕とされるしで基本的に何も暴れてねぇんだよ。アイツら俺様がこんなトコ来る羽目になった元凶だぞ。お家芸の嫉妬何処行った?」 不満をひたすらに訴えているが、そもそも嫌がらせの話題を出してる精神の男だからそりゃあ幾ら愛があろうとも、相手の方に同情的になるのも自然だろう。この男はそれ自体が遺憾だが。やった事はやった事と思っているので。 「そう言うからそれあげたんじゃん。不公平って言葉はぶっちゃけ聞き流してもよかったけど。“俺が記憶戻った時の感情に戻せる装置”。詳細な構造は俺は脳科学だの医療だの機械工学だの詳しくねぇけど、要するに“記憶が戻った時の感情”を、今意図的に繋がってない状態にしてるらしい。で、それ押すと繋がる。悪趣味だろ?“俺も人にやるなら似たような事提案する”から一周周って納得しちまったわ。 何か他にも同じのあるらしいけどお偉いさんが持ってるらしいし、まあそう言う“趣味”の相手の時にでも使われんだろ。って事で、1個やる」 ──少なくとも、普段の性格の割に執念深さが垣間見える男にしては“あんな研修”の後にしては妙に明るいと思ったかもしれない。その理由が、“記憶が戻った際に生まれる感情の切断”だ。最もそれ以外の感情は普段通りだが、その行為に対する怒りなどがどうにもわかないらしい。と語る。 (-89) 2021/07/11(Sun) 18:18:35 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン「……そう…」 殆ど息を吐くようにそう返して、缶に口を付ける。 もう、レストランで優雅に、とは行かなくなってしまった。 「………テンガン。私は何も、きみの為に… そう、きみの為に…手を差し伸べたわけでは、ないんだ」 取引の為に命じられた仕事は、一定数の人間を船へ引き渡す事。 観客の求める演目を、滞りなく進める事。 そして、 真実を求め深淵を覗き込んだ者が、その深みへと囚われる それも、観客の望む余興の一つだろうと そんな打算があったのも、確かな真実なのだ。 「私は……何処までも、私の仕事の為に… …ただ、その為に…そうしただけで。それに…」 『ラサルハグ』、そして『スロウス』の仕事は手引きまで。 それを終えた今となっては、誰をも縛り付ける理由も無い。 「…自分のした事の、報いを受けるという事は きっと、それは…こんな所でなくとも、できる事だ」 "怠惰"はあなたが何をしたか、その詳細は知らない。 そして、関与するつもりもない。 けれどまだ、自分よりはきっと。 あなたはやり方を選べるはずだと、そう思っている。 (-90) 2021/07/11(Sun) 18:18:54 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「別にここ“でも”利用しまくればいいんだよ。俺を押し倒してた時の元気さは何処いった?俺殺そうと狙ってた初日の気持ちで生きれば、それこそ飯食わせるのを情に訴えて楽するのなんて簡単の極みだろ?」 我慢を殆どしない男の言い分である。“家族を背負う”について思う事がゼロではないが、言葉で出た訳ではないのが幸いだった。それこそ、ただでさえ内心荒れている感情が暴風雨になりかねない。八つ当たりで。 「ふーーーーん。ふーーーん。わかった。いや、意外だなって思って。テンガンだのダビーだの、まあ御百歩譲ってラサルハグならまだしも、ムルイジだろ? ギャンブラーなんて利己的の極みと思ったが、面倒見いいんだな。思い返せばガキが周りに割といたか?」 ふむ、と何かを思案して考え込む。──褒める人は1人でいい。ずぶずぶの沼に嵌めるなら、そこで複数いるなら意味がなくなるのだ。特に何かと世話を焼きたがる“お人好し”の“お節介焼き”に心当たりがある。思いつつも貴方の頭に手を置いた。 色々潮時か、などと考えつつも、“感情と裏腹の言葉を紡ぐ”事は、男にとって慣れている。 「──諦めずによく頑張ったな。正直俺でもキツイわあれ。って思ったレベルなのに、よく我慢した。褒めてやる。最後まで耐えきって偉いぞ。お前が死んだらそこでお前の家族も終わりかもしれないなら、生きてるだけでも希望があると言えるしな」 (-91) 2021/07/11(Sun) 18:29:59 |
【秘】 "賭け師" サダル → "賭け師" ムルイジ「……ッ、な……!」 炎を浮かべた緑色が見開かれる。 自分を撃ってもらう筈だった。 自分を殺すかもしれない、けれどそれを乗り越えてでも自分と勝負して奪いにきてくれるかどうか、それを確かめるつもりだった。 地の底に落ちた自分を迎えにきてくれるかどうか──それが、女が五日目に吠えながら行った賭け事だ。 男は本当にやって来た。牢獄に入れられた囚人のように、厳しい枷を嵌められてでもなお。 あとは命を賭けて、奪りに来てもらうだけ……そう思っていたのに! ▼ (-92) 2021/07/11(Sun) 18:39:30 |
【秘】 "賭け師" サダル → "賭け師" ムルイジ勝負師は一瞬動揺したものの、すぐに意図を汲んで唇を引き結ぶ。 勝負をするなら賭け金が必要だ。だから男は差し出した。自分と同じ額のチップを。 なんてことない、賭け事の基本じゃないか。 唇を歪めて笑う。 賭け事はある意味理不尽で、ある意味公平だ。 けれど、辛気臭い顔をした人間を女神が愛する筈がない。 吹っ切れた人間にこそ、女神の気まぐれは訪れる者だ。 「ムルイジ」 "……あなたは、運命というものがあると言われれば信じるかな。" 占い師の、協力者の言葉が脳裏をよぎる。 もし運命が存在するのなら、きっとこの大一番の勝負さえも結果が既に出ているのかもしれない。 "…………嫌だ。そんなの" でも、私は運命なんて信じない。 「分かりきったことを聞くね」 嫉妬の怪物は。 豪運の調伏者に答える。 ▼ (-93) 2021/07/11(Sun) 18:40:44 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード>>G5 >>45 ニアとたぬバーナード ※外見はたぬきです 「ヴーーー」 (うわっ何だコイツ!?) 「ウユーーン」 (持つな掴むな!お前の家からどうやって来んだよ!) 元々毛色が似たようなものもあり、違和感のないたぬきは捕まえられ、じたばた暴れています。何とも声にしがたい鳴き声で暴れています。 たぬきは普段は無口な割に、威嚇でこんな何とも言えない声を発するのです。最も、たぬナードは煩すぎる狸なので、大体は鳴いてるのですが。 (56) 2021/07/11(Sun) 18:40:49 |
【秘】 "賭け師" サダル → "賭け師" ムルイジ「──勝つよ」 長い長い年月をかけて燃やし続けた嫉妬の炎。 その煌めきを瞳に宿し──地に落ちた女が、男に微笑んだ。 (-94) 2021/07/11(Sun) 18:41:07 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → 陶酔トリッパー バーナード「大して変わんねえだろ、この船も世界も……。 ……何言ってんのか全っ然わかんねェけど、 いっぺん雨に濡れたら傘とかどうでもよくなったって気分か?」 何かを亡くした状態で来やがるやつ多すぎんな、と呆れた。 バーナードの指摘を受けると、眉根を上げる。 「あー……? そんな風に見えてんのか? オレは世界中の人間全員に博愛の感情を持ってるナイスガ、 まぁ、いいか。そういうのは。 ……自己中心的で間違いねェと思うぞ。 オレはあいつのこと救ってやれねェよ。同情はしてもな」 このザマの人間がソレ聞かされて、 何が出来るってんだと鎖を鳴らす。 目の前の男とナフの関係は知らないが、 首を突っ込む気もさらさらない。 「その上で個人的な、勝手なこと言うなら、 ガキに良い大人がムキになってんじゃねェよ。 アイツから何の被害も受けてねェ オレの勝手な意見だがこれがスタンスだ、オーケィ?」 ▼ (-95) 2021/07/11(Sun) 18:42:56 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → 陶酔トリッパー バーナード「……んで。 オレも相当な気分屋なんで、アイツ殺したら教えてくれよ。 気が向いて人生に暇が出来たら 殺してやる から」殺意はない。 ただ単に。 通り道に邪魔なもんがあったら蹴飛ばすくらいの感覚で、 気が向いたらお前を殺してやるよとつまらなそうに言った。 邪魔はしない。 守る気もない。 ただ平等に、奪うやつは奪われる世界であってほしいと願う、 ギャンブラーのスタンスを示した。 「……この忌々しい鎖がなけりゃって前提、 いちいち入れるのクッソ面倒だけどよ……」 何度も言うが。今のオレを買い被りすぎじゃねェか? (-96) 2021/07/11(Sun) 18:43:54 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダル仮面がねェと。 ……本当に、可愛い女だなこいつ。 ただ、その反応で確信した。 その言葉で、その笑顔で確信した。 この勝負が、どういう勝負なのかを――。 「――そうか。 ありがとよ 」▼ (-97) 2021/07/11(Sun) 18:50:11 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダルだったら。 これが。 これしか。 オレが出す答えは、ない――。 オレ達は今。 誰にも、邪魔なんてされないから――。 激動すぎて―― もっと別の出会い方が出来たらなんて、 思う隙間もなかったな。 ▼ (-98) 2021/07/11(Sun) 18:51:31 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダル息を止める。 オレは、自分のこめかみに向けていた銃を。 その銃の引き金に指を掛けたまま。 ―― 銃口を、サダルに向けて、 引き金を、引き絞った。 (-99) 2021/07/11(Sun) 18:53:50 |
サダルは、一発の弾丸に貫かれる。 (a42) 2021/07/11(Sun) 19:10:19 |
【秘】 "賭け師" サダル → "賭け師" ムルイジ貫かれた箇所に手を当てて。 愛おしそうにそっと這わせて。 音もなく溢れてくる紅色の命で手を濡らしながら、貴方へ歩み寄る。 「……っ、あ、はは…… ほん、とうに……来てくれた…………」 胸の中を満たす充足感。 頭が痺れるような快感と、初めて感じる"しあわせなきもち"。 「ムル、イジ……、……ムルイジ」 踊るように何度もたたらを踏みながら。 貴方の元に倒れ込む。 ▼ (-101) 2021/07/11(Sun) 19:11:29 |
サダルは、"賭け師"の唇に自分の唇を重ねた。 (a43) 2021/07/11(Sun) 19:12:03 |
サダルは、今度は手で隔たりなど作らなかった。 (a44) 2021/07/11(Sun) 19:12:18 |
【秘】 光彩楽禍 テンガン → 痛覚鈍麻 ラサルハグ「俺に申し訳なく思う必要はない。 最初から望んで来たと言ったはずだ。 どうしても気にするなら、 互いを利用したと思えばいい」 裏切りと駆け引きを終えて、 真実を突きつけられて尚。 それらを恨むことなく。 「何より」 緩く、缶コーヒーを指した。 「それは何杯目だ。 ……なんて、今日くらいは大目に見るが。 俺はどうも、お前が放っておけないようなんだ」 償いも、打算もなく、 ただ、不器用な気持ちを、 あなたに向けている。 あなたを愛し、信用する。 それが答えだ、と言うのだ。 (-103) 2021/07/11(Sun) 19:15:16 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダル銃弾は、発射された。 ――血の色の睦言を耳にして。 重ねられる唇の感触に、 籠った温度に火をそのまま口にしたような痛みがあった。 指先が。 銃弾を発射したその反動で、 痺れていて。 力なく、紅を零しながら倒れ込んでくる身体を。 唇を噛み締めながら、抱き留めた。 最後まで、嘘吐きが。 いや違うな。 これでもう。オレがお前のことを。 この感触を、指先と唇から忘れられなくなることが。 ――最初から勝利だったっていうのだろうか。 『すきだよ』 耳に残るその言葉がずっと、ずっと脳内を駆け巡る。 ▼ (-104) 2021/07/11(Sun) 19:32:34 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダル胸の中の女に向けて、 小さく、囁く。 聞こえているかは分からない。 聞こえていなくとも構わない。 これは、そういう言葉だ。 「サダル。 ……オレの愛した女が、 お前に似てるなんて、―― 嘘だ 」――それは呪いでもあり。 ――答えでもあった。 "似てるだけの顔の女"を。 ――"オレが覚えるもん"かよ。 似ても似つかねえよ、お前の顔も、生き方も 。一個も似てねェし、そう言やテメェが嫌がるかと思えば、 別のとこに刺さりやがって、本当、面倒で簡単な女だ。 ケツの下から聞こえる負け惜しみに、まんまと騙されやがって。 それこそが ブラフだ って言ったら、今度こそ怒り狂うかもな、テメェは。 ▼ (-105) 2021/07/11(Sun) 19:33:39 |
【秘】 "賭け師" ムルイジ → "賭け師" サダルお前は、誰にも似てなかった。だから覚えてたんだ。 オレがお前に重ねたのは。 ―― オレ自身の中に芽生えた、お前への好意 だ。それが、どこかでお前と会えないかと願っていた俺の本心だ。 しっかりもう。 "アイツ"が残していった穴に、 しっかりと四文字を埋め込んでいきやがって。 本当に、お前は厄介な女だよ、サダル。 腕の中から、温度が失われていく。 呼吸もか細くなっていく。 ただ――それが、それこそが。 オレが選んだ。 オレ達の、"賭け札"だ。 ――あまりに不平等で不条理で。 聞けばきっと、誰もが指さして嗤うような、そんな選択だ。 ▼ (-106) 2021/07/11(Sun) 19:35:32 |
【秘】 "お前の愛した" ムルイジ → "賭け師" サダルオレは、銃弾を撃ちこんだ。 その上から、コイツが一番気になる言葉を捻じ込み蓋をした。 サダルの心に未練という形で存在していたとするなら、 それが『嘘』だと言われれば、次を求めるはずだ。 それしか。 それだけしか、オレが選べる手札はなく。 その銃弾が本当に貫き殺したかったのは、 こいつ自身が見に纏っていた『嫉妬』そのもので。 ――それが成功したのか、失敗したのかは分からない。 間に合うかも、助かるかも分からない。 その選択が全て間違いであることもあるかもしれない。 ただ。それがオレ達の。 "賭け師の生き方"だから。 「……オレも。 オレが勝つことを、信じてんだよ。同じだな」 オレはだから。 もう少しだけ"愛せたかもしれない女"に。 静かに――長く、唇を重ねた。 眠り姫は――まだ、目を覚まさない。 (-107) 2021/07/11(Sun) 19:39:37 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジそっと、その体を寝かせ。 「……………クク。 ハハハ。 ハァーッハッハッハッ!!! 」仰け反って、大声で叫び笑う。 部屋に据え付けられたカメラに向けて、 熱病に冒された子供のように狂い笑う。 「……見たかよッ。 見てんだろ、サイコーのショウをよォ! ムルイジ様をこんな地獄に落とした、 生意気なクソ女にギャンブルで勝ったぜオイ!! 見てるヤツらの中にゃ、 こいつにイライラ来てたやつもいるだろうよ!! 見たかよこいつの銃弾食らった時の顔、 絶望に塗れて、こんな掃きだめで、 自分の落としたやつに復讐されて、 サイコーにキマるだろ、チョーシに乗ってるやつが、 思いっきり地べた這いつくばる様はよォ!!」 カメラのマイクではサダルの小さな囁きは拾えず。 その細かい表情までは見えないはずだ。 だからオレはあえて、煽るように嘲るように 両手を真上に上げて挑発するようにカメラに向かって叫んだ。 ▼ (57) 2021/07/11(Sun) 19:47:13 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジ「見たかったんだろォ!? 自分より偉い人間、強い人間、安全圏に居る人間。 そういうやつらが、皆等しく地に落ちるこの瞬間をなァ!! 」両手を広げることができないので、限界まで鎖を引き延ばす。 「堪んねェだろ、オレのこと見てるやつは 皆そういうイイ趣味してるって、オレは信じてるぜ? 自信満々で、鼻もちならねーやつが、 後悔のなか無様に敗北する様が見たくて、 モニタに齧りついてるのが、 オレにとってのお得意様ってやつだからなァ!」 きっとモニタを見ているやつの中には、 オレのこの演説にも反発し、 さらに責め苦を与えようとする者もいるだろう。 関係ない、オレたちが本当に賭けていたものは――。 オレたちがその"賭け台"に乗せていたものは――。 「サイコーのショウにしてやったぜ、 従業員だって、この船の上では例外でも治外法権でもねェ。 すべてが供され、何もかもが賭け台に乗る、 安全圏なんてどこにもねェ、支配もギャンブルには及ばねえ! 最初から結果が決まってねェからこそ、 賭けってのはサイコーにアガるんだろうが! 喝采を以って慟哭しろ、賞賛を以って怒声を放て、 負け犬の遠吠えと笑いながら、この海上の楽園で愉しもうぜ!」 ▼ (58) 2021/07/11(Sun) 19:48:27 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジ――それは文字通り、 負け犬の、敗北者の、意味のないパフォーマンスだ。 だが、こうやって従業員だったサダルが 地に堕ちたオレによって撃ち殺されることで。 思ったはずだ。感じたはずだ。例え僅かだけでも。 ――何かが間違えば、 自分が、こいつらの賭け台の前に立つかもしれないと。 実際その可能性は低い。 この船では、地位に、金に、立場に、物理的に、 何かに守られているやつが大半だ。 疑念が具体的に芽吹く可能性は杞憂とするにしても あまりにも確率は少ない。 でもその萌芽は。 百日のうちの一日の不安を煽る。千日のうちの一秒を惑わす。 この画面を見ていた全ての人間に極小の種を撒き散らした。 それは否定すれば否定するほど根付き、いつかそれが花咲くとき。 人を一律に舞台の上でギャンブラーに堕とすだろう。 そのきっかけは、どこにだって、誰にだって平等にある。 何もかもを賭け台に乗せるオレ達の生き方を、 嗤いたきゃ嗤えばいい。それが――画面越しである限り。 ▼ (59) 2021/07/11(Sun) 19:50:46 |
【人】 "ギャンブラー" ムルイジその時にオレの銃口の先に、 己の運や決断しかない状態で立っていて正気で居られるかを、 オレはこの船の上で高らかに問うた。 一人の、ギャンブラーという生き物として。 ああ、愉しいな、世界はこんなにも自由で不自由だ。 従業員たちが部屋になだれ込んでくる。 安否を確認される、備品であるサダルの姿を横目で見ながら、 四方を従業員に掴まれながらも大声で叫ぶ。 これは"オレたちの戦いの始まりの合図"だ。 お前の愛したギャンブラーは、 どこに居たって"ギャンブラー"だ。 さっさと来てみろ、追いかけてみろ、 いつだってどこでだって、相手してやっからよ。 「――さあ。 ご来場の皆さま、引き続きクルーズを楽しもうじゃねェか。 遊びたきゃいつでも相手してやるよ。 煉獄と天国の狭間を泳ぐ、 ――オレ達、賭け師の楽園、 イースター・カッサンドラの上でなァ!!」 (60) 2021/07/11(Sun) 19:53:19 |
【独】 ルビーの花 アルレシャ女はゆうゆうと船を降りていく。 イースター・カッサンドラは港へ着き、まずは客たちを下ろし、やがて誰もが降りていくだろう。 次の船旅に向けて、或いは別の人生に向けて。誰もが同じ道は歩かない。 数日間の海の生活が誰かを変えたことがあったとしても、女は変わらなかった。 多くの客達は談笑しながら白煉瓦の上に降りていくのだろう。 一部の客とその食指の先に定められたもの以外は、この船の姿を多くは知らないのだろう。 少しばかり隠し事を含んだような微笑みの者たちばかりが、地下の姿を知っている。 けれどもそれでも全てを知るわけではない。全てを動かすオーナーを、船長の思惑を知らない。 淑女の船の秘め事を、なにもかも明かしてみせた者がどれだけあっただろうか。 玉髄のような水色がふわりと風景に舞う。 花びらのような薄紗は重ねたチュールの上着だった。 尾を引きながら踊るように客船から飛び降りて、花咲くような笑顔で海を見下ろした。 「ああ、楽しかった。きっとまた、ここに来れたならばいいわ!」 アンティーク風のトランクを振り回すさまは、今にも誰かにぶつかりそうだ。 (-108) 2021/07/11(Sun) 19:57:22 |
【秘】 痛覚鈍麻 ラサルハグ → 光彩楽禍 テンガン「………私は……」 免責の言葉に口籠る。 罪悪感があるか、と言えば 無いわけではないけれど、深く後悔してるわけでもなかった。 かといって、悪意の下にそうしたわけでもない。 たとえ自分がそうせずとも、誰かがそうしていただろう。 ただ、何か誤解をしているのではないかと思っていただけで。 「……きみが、 それでいい と言うのなら…ああ、……私も、それでいいと…そう思う、だから…」 「………わかった、」 (-109) 2021/07/11(Sun) 20:20:06 |
ラサルハグは、今も、テンガンの望みが叶えばいいと思っている。 (a45) 2021/07/11(Sun) 20:20:39 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード「それは…なんでだろうな?どういう性質であれお前に手を出されたことは確かに腹立たしいんだが、お前がここが生きやすいのなら結果オーライな気がしているのかもしれない。……これ以上"俺の物"に手を出されなければそれでチャラにしていい。手を出すようなら話は別だが。」 嫉妬に関してはお互い様だろう。過ぎてしまったことをどうこうしようはないから、せめて今後手を出されないようにという心持ちらしい。逆に言うと今から手を出されると相当うるさい。そんな主張を素直に伝えるのはあなたへの注意でもありお願いでもあるのだろう。 「ああ、なるほど…本当に悪趣味で最低な…腹立たしい、ああ、とても。これは有難く貰っておく、使える場面も思いつくしな。」 精密機器を大切に手のひらで包みそっと撫でるしぐさはひどく優しい。明確にあなたを壊しそんなあなたを歪に保つこれは、ある意味で自分の罪の証でありあなたを所有する証でもある。 他に持っている人間がいることは腹立たしいが。お前を好きにできる人間が他にいるのはとても腹立たしい、が。 「…バーナード。…バーナード…」 言語化するのが難しいが、あなたを労り慈しもうという感情ばかりが呼びかけに乗る。あなたを撫でようとするだろうし、許されるのならば更に多く触れようとする。 (-111) 2021/07/12(Mon) 1:51:16 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 陶酔トリッパー バーナード「あの時は、仕事だったから…強気にいけただけで。 今は、迷惑をかけながら手伝いをしてもらう形になる…から。 でも、テンガンになら…いいかもしれない。責任取ってもらう」 発端は自分だったと思うが、こんな体になったんだから。 多少は強く出ても許してもらえるかもしれない。尤も、時間が合えばの話ではあるのだけれど。 あなたの内心に気付くことの出来ない―――暗殺者としての側面がほとんど見えなくなった少年は、初日ほどの勢いをなくしている。穏やかなものだ。 かといって、罪が消えるわけでもないのだが。 「おれも、最初…少し、意外だったけど。 同情、してくれてるみたいだったから…昔、何かあったのかもしれないな。 辛い時、痛い時は吐き出しに来いって言ったんだ。"オレの代わり"に泣いてくれって」 あなたの思惑を知らないまま、少年は"同期"の言葉を口にする。 不敵な表情の似合う彼が、泣きそうな顔をしていたことを思い出して きっとそうだったのだろうと。 頭の上に手が置かれると、目を細めて 少しだけあなたの方に身体を傾ける。 「ん……、…死にたいって思った。 痛かった。薬のせいで、頭も焼き切れるかと思った」 今日あったことを聞いてほしい子供のように、当時の事を思い出しながら。 「おれに賭けられた金は、家族のところに行くみたいで…よかった。 会えるまで、時間がかかっても…きっと、大丈夫だと思うと 安心する」 (-112) 2021/07/12(Mon) 3:07:59 |
【独】 翠眼の ダビーナフに身長で負けている可能性が…ある…だと…?子供に負けたくない、子供に負けたくない、なおナフが179だから勝ち目はかなり薄い、でもやるしかない、 俺の身長(170cm後半)は(180)175n180cm (-113) 2021/07/12(Mon) 3:13:28 |
【人】 世界の中心 ニア>>56 ばなたぬさん 「だれかのおうちの子ッスか? ボク、おうちわかる?」 家の林からついてきたならもっと早くに気が付くだろうし。 「ニアの持ち物に化けてた?」 後ろで大人たちが目の前にいる狸と同じようにわたわたしていようがニアは気にしない。 「元気そうっすねー、暴れると危ないっすよ?」 ふかふか! かわ〜いい! 狸が本気で逃げ出そうとすればペンより重いものをもったことなんてなさそうな。ちいさくてやわらかな腕から 強く暴れれば逃げ出すことだって可能だろう。 「んふー、いいこいいこ。げんこつ山からお越しに?」 ニアは人にも動物にも自分にも話しかける癖がある。 「 密輸っすか? そして家庭の事情で、ちょっぴりだけ詳しい分野もあった。 (62) 2021/07/12(Mon) 7:31:49 |
【人】 翠眼の ダビー>>52 >>53 サダル 「――…先達であるお前が言うと説得力が違うな、」 更に言うのならば『同類』のお前が言うとなおのこと。 互いの緑色がかち合っているだけなのにその奥、明確に感じる怪物の手招きに思わずくつくつと笑いが漏れる。己の中の怪物があなたの言葉に共鳴し己の持つ黒々とした淀みを嗤っているのだろう。 「そう焦るな、私もじきにそちらに行く。 完全に目覚めきればもう戻れないし、そもそもここから引き返せるだけの正気はもう持ち合わせていないのだから。」 本来の青年の性質であればどんな手を使ってでもこの船を降り、その先で好き合う者とともに暮らす道だって選べたことだろう。それを選択できないのは彼がこの船の"従業員"だったからというのが大きいが、己の中に強大な嗜虐性が芽生えたことが判断の一助となったのもまた疑いようがない。…あの"研修"で壊れたのは彼だけではない、ということだ。 「怪物の巣窟で互いがどれだけ生き残れるか見物だな。精々頑張って私よりも満たされるといい、…ごちそうさまでした。」 食事を終え席を立つ。あなたが何かしらで引き留めないのであればそのまままた別のどこかへ歩き出すことだろう。 (63) 2021/07/12(Mon) 15:28:02 |
【神】 遊民 ハマル甲板にひとり。 ハマルは波のさざめきを聞きながら独り言のように虚空に語り掛けています。 「戯れにしては満更でもない」 そうなんですか? 「我は本来人の子を選ぶ必要などないのだ。 不可能なことなど無い自由な体を捨てる合理性はあり得ない。 それで猶こうして姿を借りて出歩くのは、不自由が故に他では代えがたい楽しみであるからよ」 へー。夜の王様って案外可愛いところありますよね。 無垢な子どものフリと言ってもフツーあそこまでやります? 「くく。良いではないか。 我とて演ずるなら戯れでも手は抜かぬ。 お前には自分の姿で斯様な振る舞いをされることがこそばゆいのかもしれぬがな」 そんなことないですよぉ〜! 可愛かったです。あ、もちろん僕はやりたくないです! 「まったく面白い奴だ」 何やら船内が騒がしいようですがいつもの事。 船旅は続きます。 ハマルは、夜の王は、もう少しだけ戯れを続けます。 ……僕もまだまだこんな生活を続けることになりそうですね。 (G6) 2021/07/12(Mon) 19:16:17 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 翠眼の ダビー「……なんだよ〜……結局お前もアイツらの肩持つのかよ。腹立つー……」 これは嫉妬にすら満たない小さな拗ねの感情だ。頬を膨らましてかわい子ぶる程度の小さな不満だ。ただ『未来』に出されると容赦はしない、と言う言葉で許した。みたいな顔をした。 「俺から手を出すのは愉悦の方面か仕事であって、愛は向けてねえから安心しろ。まあ向けられる分にはー……告白でもされりゃ断るって。……あ。後で利用してやろうとか言う時は一時的に受けるかもだが、『心』はお前しか渡してねえよ。心配すんな」 やや『許して』と言いたげに軽く引っ張って頬にキスをする。言葉通り、趣味最悪男のことだ。恋愛好意を逆手に取って面白い『ショウ』が出来るなら今後やりかねないと言う事でもある。最も本気であなたが拒絶すれば辞めるだろう。……手元に装置もある事だし。 「即思い付くのかよ。……ん?」 怒りを露わにしてくれる事に少し嬉しいと思ったがその言葉はしっかりあって『やっぱりダビーだな』と言いたげな呆れ声が漏れる。……そう言う所が気に入ってるからこそ、許してるからこそ渡しているし、基本受け側を嫌がる男にとって多大な信頼の証でもある。 嗜虐性を見せるかと思いきや、何か甘えるような、とにかく慈悲に近い不思議な声色が聞こえたので、大人しく身を委ねる。猛獣と変わらないような男だが、どう触れられても喉を鳴らすように心地よく触れられるだろう。 (-117) 2021/07/12(Mon) 22:42:19 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード「…ん。そういうことなら…多少は我慢する。ただ一応「そうする」前かした直後には共有しておいてくれ、…お前の邪魔をしないためにも嫉妬に狂わないためにも心構えが必要だから。……お前の『心』を俺が貰っているのと同様、俺の『心』もお前に委ねられていることを忘れないならそれでいい。」 ささやかなキスを頬に受け止めて「まあ少しくらいは許してやろう」と思えてしまうのがいわゆる惚れた弱みなのかもしれない。快諾できないあたりに青年が『怪物』たる所以を察することはできてしまうものの、それ故に青年が悩みつつ伝えた言葉は譲歩とあなたへの尊重であるとも理解できるはずだ。 怪物を飼う自分達のことだ、いずれきっとこの船の中で地位を確立するために多くを利用し多くを愉しませ多くを求められることになる。その中であらゆる感情を向けられたりあらゆる救いの手を差し伸べられたりすることだって当然考えられるが、絶対に『心』を他には渡さないという意志を伝える。これは誓いだ。 最低で最悪な『怪物』は最低で最悪な『怪物[あなた]』にはっきりと「愛情」を向けている。 青年はあなたを撫でその頭を抱き込むようなしぐさであなたを抱き寄せることだろう。殴打した後頭部に痛まないよう恐る恐る触れ、自らが奪い取った右目にはそっと頬を寄せて。そのまま囁くようにしてあなたに言葉を紡ぐ。…優しい言葉を伝えたかったはずなのに、やはり口は素直じゃない。 「……アレを使うのは本当に必要な時か、お前を手酷く抱く時だけにする。いたずらに目的もなく気まぐれでお前を壊すことはないから安心しろ。」 (-118) 2021/07/13(Tue) 1:40:09 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → "ギャンブラー" ムルイジ「いや変わる。変わる……。え?俺が生きてた外はさすがにもうちょっと表面上はお上品でしたけども、カジノ通いだとこんなショーが毎日行われてる場ばかり見ますの? ……俺、職業選び間違えた気がしてきた」 路地裏だの空爆だの汚い世界は何処にでもあるが、こんな異常性癖に特化した場所はその辺に転がってる気はしなかったので、少し後悔しだした。自分が生きてきた人生はこの船が“普通”の感性では無かった為だ。 「いや、みんな“船に染まって来た?”お前だけそのまんまって感じしたから、強靭メンタルって思ってたけど……“外と船が大して変わらない”って感性ならそりゃそうなるか。納得した」 「他者に同情できるのも才能だろ?『同情なんか』って跳ね除けるヤツもいるけど、同情を貰う事で立てるようになる人間もいるんだから、そう言う意味で救いにはなる。のでー、邪魔かな、と思ったけどそのスタンスなら問題ない…… アハ。それ、俺みたいな系統の人間は喜ぶから。 心当たりない?」殺してやる。の言葉に冷めていたテンションがやや向上する。嬉し気に、それはそれで面白そうだと笑う。 「お前、ナフのせいで今そんな鎖じゃらじゃら楽しいショーの見世物扱い喰らう羽目になって『生きる為に仕方なかった』って言われて子供だったからって許せんの?俺は未遂だろうと絶対ヤダ。どんな理由があっても、仕掛けたなら仕掛けられる覚悟、しなきゃな。何歳でもな。……って事で、気が向いたら殺し合おうな」 ご機嫌なまま立ち上がって、言うだけ好き勝手言って部屋を立ち去る様子だ。 (-119) 2021/07/13(Tue) 23:17:55 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 愛される"天使" ナフ「……へろへろになってら。これで暗殺成功されてたらマジで俺の立場がないんでもうちょっとさぁ。いや良いけどさあ」 利用しようと試みるこの男、酷く気分屋な上に性癖がねじくれている。大人しすぎるとそれはそれで物足りなさそうになるのだから始末に負えない。 とはいえ、ムルイジの話に対しては興味深そうに相槌を打っていた。少なくとも今日明日であの男も出られる訳ではないだろうし、“同期”だって仲間とも見れるが、出し抜くためあの敵でもある。嫌がる事のストックを知っておくに越した事はないだろう。 「(──そうなると、ナフから定期的に聞いておく方が直接アイツに聞くより何か得られんのかもな)」 撫でつつも思考はそんな事を考えつつ、かと言ってあなたの言葉を聞き漏らすほどでもない。 「でもお前が死ななかった分、家族の所に金が行くんだろ。全部本当に渡すかは知らねぇが、中抜きされまくってたとしても元々引き受けてた依頼の遥かに超える金額だろ。なら家族はもう問題ない。それはお前の功績だから、頑張った甲斐があるってもんじゃねえの。あとはお前が気合で生き延びればいつかは来るかもな」 いつか。 曖昧な言葉。この船でのいつかなんて、慰めになる人間の方がきっと少ないだろうに。何より、その姿を見た家族がどんな気持ちになるか、思う所は合ったけれど、全てを“イイ人”っぽい台詞の裏にしまい込んだ。 (-120) 2021/07/13(Tue) 23:32:10 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード>>62 ニア密輸王子姫 ※外見はたぬきです 「クゥーーン」 (危なくさせてるのはお前だろうが!俺俺俺!) 「キュゥーン」 (密輸しそうなのもお前だろ!?) この姿のまま家に持ち帰られたら溜まったもんじゃない。 ……いや、豪勢な生活が送れるのか? 一瞬考えたが、『タヌキが何を食べるか』など色々実験されそうで怖い所があるのでその発想はすぐに捨てた。なにより子供の口から「密輸」なんて出てくる時点でヤバい家だ。そんな訳でジタバタとこのタイミングで人間に戻った。 (66) 2021/07/13(Tue) 23:39:03 |
【人】 陶酔トリッパー バーナード>>62 ニア密輸王子姫 「どわああああああ!?」 突然アラサー間近29歳!普通にガタイのいい成人男性に戻った! 抱えられていたなら下手するとニアを踏み潰しかねない。一応気付いた瞬間すぐに退こうとするので怪我とかは無いだろうが、周囲含めてこの光景は色々と大惨事ではないだろうか。あなた達に「動物になるパイ」の心当たりがなければもうしっちゃかめっちゃかだ。 最も、たぬきだったせいで単に たぬきが成人男性に化けたように見られかねない とも言えないのが複雑である。 (67) 2021/07/13(Tue) 23:42:47 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 翠眼の ダビー「そこは忘れるワケないだろ。むしろ、可能性としてあるならー……」 “お前が嫉妬に狂ってるのが見たい時” 、等と悪びれもなく、しかも機械を渡した上でシレっと言ってのけるので、もう駄目かもしれない。あるいは一番肝心な事は覚えている、と言うのが前提でだから甘えてるのかもだが、いずれにせよ傍迷惑の極みだ。譲歩と尊重を貰った上でこれだ。どうしようもない。いや、怪物だから常識なんて通じないのだろうか。愛情表現が狂ってるのだろうか。全部かもしれないし、ただじゃれてるだけかもしれない。「これ、別に治して貰える事だってできんだってよ。いや本物はお前が食ったからまあ義眼に近いあれになるけど。別に今すぐ決めなくていいらしいからさぁ、俺の最後の“空への未練”だった目、暫く無しで過ごそうと思っただけ。気に病まなくてもいいぞ。……いや、むしろ奪えなくて不満だったり?」 最も本物の目はあれ一つだから、体の一部を失い奪った事は事実だ。頬を寄せられた時に、そう黙っていた言葉を告げた。気に病む姿はそれはそれで見ていて好きだが、ずっとかと言うと別だ。 「知ってる。だから渡した。って言うか渡した瞬間ボタン連打するような奴に渡した瞬間俺の尊厳どころか全てが死ぬし。ま、……お前が『心』を渡すっていうように、俺だってそれは『心』にも近いんだ。一切使うなとも言わないし、述べた目的ならまあ許し、裏切るなとも言わないが……お前だって委ねられている事、“覚えておいて”くれよ?」 (-121) 2021/07/13(Tue) 23:56:53 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナード「……本っ当にいい性格だなお前…それだけ愛に飢えているのなら毎夜毎晩抱いてやろうか?嫉妬以外の愛情表現で満たしてやればそういう悪い気を起こさなくて済むだろう?」 はあ、とあからさまに深いため息をついてみせる。本当に最低で最悪だと思うがそれでもそういうあなたを愛しているのは他ならぬ自分自身である以上何も言うまい。いや、文句程度は言うが。こちらの愛を信用しての行動だというのなら 嫉妬に狂うのはどうしようもないが 「たったひとつの本物は俺の物になったんだ、それでよしとするさ。生活に支障も出るだろうし頃合いを見て治してもらうといい。 ……正直なところ、心も身体も俺のものにできている点だけ見れば気分がいいんだ。お前を傷付けたことを気に病んでいるのも間違いないのにな…。でも、こんな支離滅裂な感情でもきっとお前は許してくれるだろうし…だから、当然"覚えておく"よ。」 ▼ (-122) 2021/07/14(Wed) 3:09:16 |
【秘】 翠眼の ダビー → 陶酔トリッパー バーナードあの日、あなたと肌を重ねた時、青年は確かに間違えた。応えてはいけないと分かりながらも屈服を紡ぎ、間違っていると思いながらも幸福を覚えた。外の世界で変わらず生きていこうとしていた青年にとって致命的な崩壊を招く呼び水になったことは否めず、青年はもう外の世界では生きられない。 それでも青年はあなたから目を離せない。外の世界への余所見もできない。 外の世界に残してきたものに対する数多の感情よりも、この鮮烈で狂ったあなたに惹きつけられている。 "そうしろ"と命令されたからじゃなく、他ならぬ自分の意志で。 「お前の『心』を委ねられていることも"お前の物"であることも忘れない。 お前しか見ていないよ、バーナード。 」いつかのあなたの言葉を辿ってそれだけを紡ぎ、青年は穏やかな微笑みを浮かべて見せた。 (-123) 2021/07/14(Wed) 3:10:25 |
【赤】 虚心坦壊 ラサルハグ──幕間の観賞室。 今となっては王達は去り、人払いだってされていない だというのにも関わらず、相も変わらずここは閑散としていて 今の時間は人っ子一人居なかった。 観客の無い"喜劇"を背に、薄明かりの下を探る。 誰も、従業員さえも覗く事のない、暗がりの中。 自身の手で隠したものを、探って 探って、 探って、 「──あった」 ずしりと重い、人の命を奪う為の道具。 込められた弾が、ただの一つも欠けていない 事を確認して── (*0) 2021/07/14(Wed) 5:43:04 |
【赤】 虚心坦壊 ラサルハグ──何をするでもなく、ただ懐に仕舞った。 初めから、使う事を想定して持ち込んだものだ。 "上"の意向によっては、迷わず命を絶っていただろう。 そして同時に、それを他者へと向ける事だって想定していた。 或いは、この凶器を誰かに握らせる事だって十分に有り得た筈だ。 たった一発の銃弾で人は死に、 たった一滴の毒で人は苦しむ。 それを与える事は躊躇わない。 ただ、何れも 今ではなかった。 特別な理由なんて何も無い、たったそれだけの事だ。 (*1) 2021/07/14(Wed) 5:43:31 |
【赤】 好運なる白蛇 ラサルハグやるべき事は終えた。 観客の無い"喜劇"は終わり、エンドロールが流れている。 じきに舞台は幕を閉じ、登場人物達はそれぞれの道を歩み出す。 今度こそ、幕引きだ。 裏切りと、そして駆け引きのその後に カーテンコールを迎えた後も、彼らの人生は続いていく。 今この一齣の舞台に幕が降りたって、 一人ひとりの人生、その演目はこれからも続く。 幕が降りれば、新たな舞台が始まる。 哀れな役者、その役に殉じた"怠惰"は舞台を降りれど また何れ、再び舞台へと上がる事になるだろう。 次はきっと、異なる役を演じる事ができるはず。 (*2) 2021/07/14(Wed) 5:44:22 |
ラサルハグは、観賞室を後にした。 (a46) 2021/07/14(Wed) 5:44:43 |
【秘】 愛される"天使" ナフ → 観測者 ゲイザー「そうかもしれない。家では少なくとも、飲んだことがないな。 仕事でようやっと聞いたことがあるくらいだ」 ターゲットが嗜んでいたりとか、そういうレベルだ。 尤もあなたに暗殺業の話はしていないので、踊り子の仕事で聞くというのはちょっと不思議な感じがあるかもしれないが。 あなたが紅茶を淹れている間、その動作を興味深そうに眼で追っていた。 流石に手際がいいな、と感心する。 お湯が注がれるだけで、ふわりと良い香りが鼻に届く。 「激甘パイとアニマルパイ……楽しそうだな、おれも食べてみたかった。 ゲイザーは、パンダというより小さい動物に近いような気がする」 小型犬とか。 勝手なイメージだけれども。 自分が食べていたらどんな動物になっていたんだろうと気になりはするので。 また作ってくれと頼んだりしてみるだろう。暫くは船にいることになるのだ。 「そうだな…ミルクは、頼む。………あ」 そう口にしてから、気付いたように。 今の自分では、手を使って頂くことが出来ない。 ―――食べさせてもらわなければいけないのでは? 犬食いするのならそれでもいいのだけれど。行儀は良くない。 (-124) 2021/07/14(Wed) 8:05:58 |
【人】 "賭け師" サダル>>55 ラサルハグ 興味がある。 先日二人で話をした時に聞いた言葉だ。聞き間違いではなかったし、夢の中の出来事でもなかった。 「……そ、っか。そっか……」 共犯者の声を何度も脳裏で反芻する。三人いる共犯者の中で一番己の感情に振り回されている人間だ、今もずっと"怠惰"に対する嫉妬や憐憫、その果てに歪に芽生えた仲間意識などが整理されないままでいる。 故に、今女の中に生まれたものはひと匙のむず痒さと落ち着かない嬉しさ。 「……スロウス。私はね、きっとこれからも飢えたままだよ。 例え一度満たされたとしても、それだけじゃ足りなくて人から何かを奪おうとしたくなる。長年人を羨み妬んできた私が、一度満たされただけで納得できるとは思えない」 だから、と一つ言葉を置く。そうして軽い深呼吸。 ▼ (68) 2021/07/14(Wed) 17:07:19 |
【人】 "賭け師" サダル>>55 ラサルハグ 「興味が潰えるその時まで、走り続ける私を見ていてね。 走り切った私の物語が喜劇になるか悲劇になるかは分からないけれど……暇つぶしくらいには、きっとなると思うからさ」 唇を獣じみた笑みに歪め、そう囁いた。 これはただのエゴだ。傲慢な一方的な想い。 相手は何かを欲する事など無い"怠惰"。誰かから何かを与えられたいと思っていないだろう。 そうやって生きられる貴方が羨ましく、妬ましかった。自分には無い強さがそこにあった。 そんな相手に興味を持ってもらえるなら。 私はこれからも抱えた業のままに踊ってやろう。これからも人を騙し、傷つけ、地に引き摺り込んででも自分の飢えを満たそう。 決して交わることのない、平行線上にいる貴方。 そんな貴方に──私は私という傷を、贈り物を、与えてやりたいと思っているのだから。 羨んで、憐んで、嫉妬して、そうしておかしな形に生まれてしまった好意と庇護欲と仲間意識を抱えた身勝手な共犯者は微笑んだ。 大一番の賭けに挑み、長い眠りにつく前の事だった。 (69) 2021/07/14(Wed) 17:10:49 |
【秘】 観測者 ゲイザー → 愛される"天使" ナフ「それじゃあ、これから沢山教えます! ナフ様の知らないこと、やったことないこと。 少しずつ一緒にやっていきましょう!」 珍しいなと思わなくもなかったが人生は人それぞれだ。紅茶を飲んだことない人間がいたっておかしくはない。 あまり深く追求はせず、カップにミルクを注ぐ。 先にミルクを注いだ方がよく混ざって美味しいんですよと得意げに語りながら紅茶を注いだ。 紅茶の品の良い香りがあたりに漂う。 「ナフ様がお望みなら同じものをいつでも作りますよぅ。 アニマルパイはハズレ引いちゃうと大変なことになりますが〜。 わたしもパンダって言われたのは初めてだったのでびっくりしました〜」 クスクスと笑いながらカップを差し出す。 何かに気がついたような貴方の雰囲気に少しだけ首をかしげて、「ああ」と納得した。 「失礼しました。私でよろしければお手伝いしますが〜…」 いいですか?と確認を取りながら一口大に切り分けたパイを刺したフォークを貴方の口元に寄せる (-125) 2021/07/14(Wed) 17:18:20 |
【人】 世界の中心 ニア『船内に悪い狸が混ざっており、夜な夜な人を騙し殺してしまう。もはや投票で疑わしきものを罰するしかない!』 そんな噂で済んだのか、それともパニックを起こした集団が…… それが嘘か誠か知るものは誰もいない。 (72) 2021/07/14(Wed) 19:29:01 |
ニアは、当分船には乗りたくない。 (a47) 2021/07/14(Wed) 19:44:00 |
【人】 連理の枝 ラサルハグ束の間の休憩時間。 「……あなたはそれで満たされた?」 買ったばかりの缶コーヒーを手の中で弄びながら、一人呟いた。 「いいえ、あなたは──そして僕も未だ、満たされてはいない。」 脳裏に去来するのは、二人の共犯者と、それから。 「その意思の果てを見届けよう。 あなた達がその餓えを失わない限り──」 (73) 2021/07/14(Wed) 19:54:28 |
ラサルハグは、その日(2)1d5杯目のコーヒーを開けた。 (a48) 2021/07/14(Wed) 19:58:25 |
【秘】 陶酔トリッパー バーナード → 翠眼の ダビー「ほう。何日続くか賭けてもいいぜ?俺は初日からお前が負けるに44枚betな。それに愛に飢えてるのは俺じゃなくてお前の方だろ。俺が飢えてるのは愛じゃなくて、まだ見た事のないお前のあらゆる反応だっての」 だから狂って欲しい。逆に耐え続けてくれてもいい。どの結果であっても“見た事がない”のだから、見たいことには変わりないのだ。……逆に言うと、それだけあらゆる目に遭わされるし、試してくるし、狙ってくると言う事なので、貴方の胃が空くか、貴方がブチ切れて此方がボコボコにされるかのチキンレースかもしれない。愛を信用してるとは言え、もう少し怒ってもいいかも知れない。一番問題は怒っても変わらない所だろうが── 「揺れ動くのが嫌いなら航空機も船も乗れねぇし、単純単細胞一直線より、拗らせまくってる奴の方が『面白い』から。それを乗りこなしてこそのパイロットだ。腕がなるねぇ、空を飛ぶ事はないと思ってたが、乗りこなす物が変わっただけだ。──愛してるぜ?俺は前の相棒(愛機)に対してもそう思ってた」 外はもう飛べない。感情の切断があったとはいえ、恐らく未練が生まれたかと言うと、恐らくないのだろう。『何かを見据える』のは、ずっと得意だった。だから一度決めたら、最後まで目を離さないし、奪わせないし、誰でもない自分がどうにかする。それが当然と、何度心が壊れようが男の子の信念は変わらないだろう。だからきっと、万が一記憶が消える日が来たとしても、何度でも同じ事になる。 「──じゃ、お前の面白い顔が見たいから、 最後の未練、捨てに行くのに付き合って貰うか」 そう言って首のロケットを外しながら、立ち上がって── それが沈むのを見届けて貰うだろう。 (-126) 2021/07/14(Wed) 19:59:56 |
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