人狼物語 三日月国


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極夜の季。異形の刃が朱に染まれば、月の女神が蒼ざめる。
地上の民は怯え、惑い、鋭き刃に蹂躙される。
女神はただただ無力を嘆き、涙を零すのみ。

――三日月国の伝承

【人】 リーダー 高良 理仁

なぁ今日、客席に凄い目立ってる人いなかった?
多分、俺よりデカくてさー。
どっかで見覚えある気ぃしたんだけど……、


……なんでお前ら、急に黙んの?
(0) 2025/12/07(Sun) 22:00:12
藤枝 真稀が参加しました。

【人】 藤枝 真稀


──…そう?
俺は見なかったかな。

理仁、この後空いてる?
ご飯食べていかない?
(1) 2025/12/07(Sun) 22:17:24
七川 惺が参加しました。

【人】 七川 惺

 ──Call(another side)──


  
  
…電池切れだ。



[夜の昏さを纏った街路樹の合間から
 タワーマンションの一角が覗く。
 もう少し歩けばガーデンベンチがあるのを
知っている。

 そこへ向かっている。

 電池切れ…反応のないスマホのことじゃない。]
(2) 2025/12/07(Sun) 22:32:25

【人】 七川 惺


[コンサートは良かった──…。
 
 
 アイツが会場中を色っぽく煽るのを、
 他のメンバーとダンスで絡みつくのを、
 我慢するのにかなりのメンタルパワーを割いたけど。

 特に気に入らないのはリヒト!
 10ダンスみたいに悠凛とバチバチ目ぇ合わせやがって。
 バラエティーの不仲説はどうした?
 それマキのパートじゃね?
 タンゴみたいに腰くっつけるな!!膝で脚を割るな!!
 あやうく癒しと不快感がプラマイゼロになる所だったぜ。

 

 ──でも。
 光のシャワーを浴びて自由に躍動する肢体。
 煌めき乱舞するストロベリーブロンドの長髪。
 伸びやかで艶のある歌声。
 ソロはチェストボイスからファルセットまで
 
宇宙までそらまで飛べそうだった。
(3) 2025/12/07(Sun) 22:33:31

【人】 七川 惺



[舞台で満開に咲く華はなんて綺麗なんだろう。]
(4) 2025/12/07(Sun) 22:35:20

【人】 七川 惺


[だから留守録で伝えた。

  「──お前の歌声が好き≠セ。」        

    ────伝えたかったのは本当にそれだけ?


 歩きながら夜空を見上げると
 いつの間にか厚みを増した雲。
 雨が来るのかもしれない。
 ポケットの中の大事な物が濡れるのは嫌だ。

 辿り着いたベンチに堕ちるように座った。
 一旦スマホは脇に置く。
 それからネクタイを緩めて第一ボタンを外し
 ポケットから取り出した細いチェーンを首にかける。
 チェーンに通したペンダントトップは光る星。
 そこに羽のように口吻けてから
 シャツの内側に落とし込んだ。

 一目姿を観たら。そして本物の歌声を聞いたら。
 充電できるんじゃないか。
 その思惑はある程度満たされたけど。

 それは一時的な効果で……よけいに。
 砂漠で一口水を含んだ時みたいに。

 
 『ギ
ー! ギ
ー!ギ
ー!』Gimme! Gimme! Gimme!


 頭の中で響くのは
シャットダウン
の警鐘だった。]
(5) 2025/12/07(Sun) 22:36:24

【人】 七川 惺

 
 
  ああ、もう!


[ウィッグの分け目がくしゃくしゃになる。

 半年でもいっそ10年でも。
 密かに研鑽を積む計画がパーだ。

『今は約束。
 それまでは、おまえ以外の誰のものにもならないって。』
 あの時、アイツがそう言ってくれたから。


 ──できると思ったんだ。けど…けどな。
 気づいてしまった。
 この状態は、アイツの傍に行く以外充電不能──。

 襟元を元に戻すのも忘れて
 糸が切れたみたいに、くてりとベンチに横たわる。]

  
硬くて冷たい……


[ここから家まで俺の脚じゃ
散歩コース
なのに。
 家のベッドが遠い。もう足が動かない。
 体力お化けの俺どこいった?


 そうして束の間、寝落ちてたんだと思う。]
(6) 2025/12/07(Sun) 22:38:00

【人】 七川 惺


 
  (
ヴー
……。)


[何だ俺、未練がましくスマホ握ってたのか。
 ぼんやりした瞳に発信者の名前が映って刻まれた。]


 
 ………?!



[スライドする指はぎりぎりワンコールで間に合った。]


 『───おまえ。そのくらい直接言いに来いよ、馬鹿か。』


[身体中が
再起動
を始める。
 
 駆け出していた。
 “上って来い”と言われるより先に。]
(7) 2025/12/07(Sun) 22:38:44

【人】 七川 惺


[歩きスマホならぬ走りスマホ。
 夜間にあるまじき危険な行為。
 けれど片耳は悠凛の声にしっかり集中している。
 真摯に聞こうとしてるんだよ。

 いいように言われてんな。
 真摯に聞こうとしてるんだが…。

 何でお前あの時のこと知ってんの?]


  アリサは昔馴染みだけど“恋人”じゃねーし。
  自然消滅狙い?距離置いたのそっちだろ?
  けど、お前に振られるのは初めてじゃないし。
  何度でもリトライするつもりだったんだよ。
 
  ちょっとは忖度しろよ!!

   (
ブツッ!

 
  あ、切りやがった。
  何も聞いちゃいねーな。


[言い訳は一旦棚に上げる。
 というより、これ以上言葉を探す時間も惜しい。
 スマホはズボンの脇ポケットに突っ込んだ。]
(8) 2025/12/07(Sun) 22:39:45

【人】 七川 惺



[ただ、会いたくて。
     ただ、触れたくて。



           時空を滑走するみたいに走る。]
(9) 2025/12/07(Sun) 22:40:31

【人】 七川 惺


[件のレジデンスまで来れば
 レセプションの前で急停止。
 さすがに息が上がっていた。

 サングラスとウィッグは取るべき?と
 声を出さずに自分の顔を指し示すと
 コンシェルジュにそのままどうぞと言われた。

 エントランスを駆け抜け
 住民用のエレベーターに飛び乗る。
 認証コードも一時的にクリアできてるんだろう。

 サングラスを外し胸ポケットに滑らせれば
 もう悠凛の玄関ドアの前だった。


 突然、フラッシュバックが起きる。
 あの時俺の指の隙間から
 大事な大事な宝石が零れ落ちた──… ]
(10) 2025/12/07(Sun) 22:41:02

【人】 七川 惺

  ──Go back in time──


 
 心も身体も混沌の渦の中に堕ちてゆく。
 愛と執着。酩酊と不安。
 その渦の中心にFatal悠凛がいる。

 本能は“Go”と吠え、理性は“back”と哭いた。**



 ***
(11) 2025/12/07(Sun) 22:42:24
飛鳥 悠凛が参加しました。

【人】 飛鳥 悠凛

[リーダーが言ってた、凄い目立ってた“ファン”には
 心当たりしかなかったから。
 隣で着替えてたマキとの会話が、思わず途切れた。
 何でかマキも言葉を詰まらせて、一瞬俺を見た気がして]


  …俺やめとくわ。また今度ね。
 
  今日は直帰しまーす。


[『は?お前が?……どっか痛めてないだろうな?』とか
 リーダーが見当違いの心配してくるのあしらいながら、
 スマホ弄ってる振りして、一人楽屋に最後まで残った。]
(12) 2025/12/07(Sun) 23:04:22

【人】 飛鳥 悠凛

[ライブの後は決まってハイになる俺は、
 普段なら、一もにもなく誘いに飛びついてる。
 寧ろ俺が口火を切って、予定ない面子で
 打ち上げ兼反省会に雪崩れ込むのがいつもの流れだから、
 リーダーが心配するのも無理はない。

 それでも今日は。
 少しだけ、こうしていたかった。]




  …… もう、帰んないとな。


[静まり返った楽屋には、独り言がやけに響いて。
 小さく苦笑すると、スマホを鞄の底に押し込んだ*]
(13) 2025/12/07(Sun) 23:14:20

【人】 七川 惺

 ──回想:初めての──


[男を抱く…初めてだった。
 Ωを抱く…初めてだった。
 想い人を抱く…初めてだった。

 心の中で星降るように輝く悠凛との初夜。
 もうそれ以上の初めてはないと思っていたのに。


 
 ──悠凛のヒートに駆け付けたあの日。
 
 二人で熱を分け合う最中さなか、身体に
違和感
を覚えた。]
(14) 2025/12/07(Sun) 23:19:08

【人】 七川 惺

 
 悠凛、お前の匂い……
 なんか……
やばい…。
(15) 2025/12/07(Sun) 23:21:22

【人】 七川 惺


[性の目覚めは中学入学と同時。
 未熟な心に見合わぬ急成長を遂げた身体。
 肥大した性欲がα性の優越感を纏って独り歩きした。
 嗜好は女性。けどトキメキを感じたことは一度もない。
 
 親父に頬を張られて未遂だった相手はΩだが
 フェロモンに引き寄せられたわけじゃない。
 他の女性同様、誘われたから応じようとしただけ。
 応じていたらどうなっていたか後で滾々と諭された。

 高校時代、悠凛に振られてから夜の街を彷徨った。
 男女問わずΩからの誘いを幾度となく受けたが
 自分が本当にαかと疑う程に食指が動かなかった。
 Ωに対して耐性が強い体質なのだと思い込んだ。

 そんな中、β女性を選んで抱いたのは
 悠凛をβだと思っていたからだ。
 悠凛が異性だったらあんな風に断られなかったのか。
 こうやって抱くことができたのか…と。

 ──当時は■■なんざ全く信じちゃいなかった。*]
(16) 2025/12/07(Sun) 23:23:23

【人】 七川 惺


[内側から膨らんでくるモノの手綱が取れない。

 突き上げる情動。所有欲。けれど。
 同じくらい急激に膨れ上がる不安。


 俺は恐れ慄いた──
■■を前にして。



 
気づけば、咄嗟に自分の手の甲を噛んでいた。
*]
(17) 2025/12/07(Sun) 23:28:09

【人】 七川 惺


[その後はもう。
 みっともないことこの上なくて。

 心と身体を必死で落ち着かせるため
 大きく息を吐き出した。

 「なんで」と呟く悠凛に弁明したのは
 湧き上がってくる解析不能のエラーの上澄み。
 
 俺は本当は何が一番怖かったんだろう?



 なのに悠凛は。
 「大丈夫」……って。
 過去のどんな時よりも優しく大人に見えて。

 俺は。
 未練がましく。
 ないものねだりをする。
 なんてカッコ悪いんだろう。
 ダダをこねるガキRug ratと一緒だった。


 後になって思い返してみれば。
 その時の悠凛は、優し
すぎた
(18) 2025/12/07(Sun) 23:28:55

【人】 七川 惺



 『だから、今は約束。
  それまでは、おまえ以外の誰のものにもならないって。』


[その言葉を心の一番柔らかい所で大事に大事に掻き抱く。
 それまでも、なるべく涙が零れないようにしてたんだけど
 今度こそ泣いてしまった──。
 人前で泣いたことなんて、うんと小さなガキの時以来。


 お前が見せてくれた涙は宝石のように綺麗だったのに。
 なのに、俺はなんで。
 なんで、情けない姿を一番見られたくないヤツの前で。
 なんで、こんな泣き方をしているんだろう。


 これ以上醜態は晒せないって意地になった。
 せめて体格で勝る身体だけでも主導権を握りたかった。

 だけど一度撓んだ精神が身体に影響を与えたのか。
 俺にとって幸か不幸か、いつの間にか。
 あの初めての
違和感
は去っていた。

 『来いよ。』と、言う悠凛。
 かつての“おいで”みたいに、甘くない声音。

 すぐそこに降りてきたかと思った星が遠のいてゆく。]
(19) 2025/12/07(Sun) 23:30:07

【人】 七川 惺


[「俺はいつだってお前のものだった。
  だから、お前も俺のものになって。」

 そんな睦言を繰り返しても、もう今更だ。
 愛してる≠ニいう言葉さえ曖昧になってゆく。

 俺の愛してる≠ヘ痛い程張り詰めて重い。
 だけどお前の愛している≠ヘどれくらい?

 
 今の俺が不甲斐ないからなのか?と
 ネガティブ思考に陥りそうになるのを耐えれば
 反動が行動に出てしまう。
 悠凛の首横を力を込めて叩いた。
 頑丈な造りのソファが、きしんで悲鳴を上げるほどに。

 悠凛を傷つける気は微塵もなかった。
 けれど力余って、掌が首横を掠めてしまった。

 ──本当は獣のように後ろからむしゃぶりつきたい。
 だけど、その日俺にできたのは、丸く磨いた爪で
 靭やかで嫋やかな項に圧迫痕をつけただけ。
*]
(20) 2025/12/07(Sun) 23:32:01

【人】 七川 惺

 ──Blue hourのその後で──
 

[カーテンの細い隙間から差し込む薄明Blue hour
 目覚めればソファに凭れ掛かって果てていた。
 俺は立ち上がって素肌にズボンを穿く。
 ジャケットと下着は汚しついでに後始末に使った。
 シャツはまだそこらへんに脱ぎ捨てたままだ。
 シャワーは眠る前に一度入ったんだっけ?


 窓の傍に寄ってカーテンの隙間を少し押し広げ
 細長い光の筋がゆっくりと広がってゆく様を暫し眺めた。

 床に転がった小さく薄い紙箱を尻ポケットにしまう。
 そこに元々普通の絆創膏が入っていたのに気づいた。
 それからもう一つの小箱を拾う。
 こっちはコンパクトな白いサプライズケース。]


  悠凛、起きてる?


[生返事が聞こえた。起きてはいるようだ。
 近づいて、高校の時みたいに愛おしげに髪を梳く。
 その隙間から覗くのは、優美で勁い
 
そして淡雪みたいに儚く無防備な
白い項。
 そこに残る、紅紫の圧迫痕。
 マーキングともいえないオママゴトみたいなそれへ
 ぺちっと音をたてて普通の絆創膏を貼る。]
(21) 2025/12/07(Sun) 23:33:30

【人】 七川 惺


[悠凛が文句を言いながら起き上がれば
 白い小箱の蓋を開け
 取り散らかった勇気を拾い集めて恭しく跪いた。


 プラチナのネックレスチェーンを通した指輪を見て
 悠凛が「──着けて?」と言ってくれたから。

 小さな円環は
 鎖骨の下、消えかかったキスマークを掠めて。
 朝露を弾く蜘蛛の糸のように光る軌跡を描きながら
 やがて悠凛の胸の中央に収まった。
 
 窓から零れる光を集める、永遠を願う約束
 それは愛≠ニいう不確かな夢を繋ぎ留めるもの。**]
(22) 2025/12/07(Sun) 23:34:11

【人】 飛鳥 悠凛

──帰り道──

[考えても仕方ないことは、考えないようにするに限る。
 幸い忙しい俺には、考えるべきことなら
 毎日いっぱいあった。

 今日は、圭吾さんと澄夜くんと紫苑さんが来てくれて。
 渾身のユーリコールと、送ってくれた画像を
 思い返すだけで、自然と顔が綻ぶ。
 澄夜くんは、紫苑さんからもらったんだろう
 エヴァの公式ライブT(当然俺のメンカラの)。
 圭吾さんも、ピンク地に金の模様が入った
 普段とは違う路線のシャツがハマっていて、
 最高に格好良かった。いつもだけど!

 ふたり顔寄せ合った笑顔は、
 見てるこっちにまで幸せのお裾分けをしてくれるようで。
 羨ましい──と。
 素直に、そう思える2人だった。]
(23) 2025/12/07(Sun) 23:52:46

【人】 飛鳥 悠凛

[タクシー拾って、荷物ごと自分の身体を
 車内に押し込んで。
 頭の中では、今日のセトリがエンドレスで流れている。]


 
   ──… …


[キャリーケースを転がしながら無意識に口ずさんだのは、
 俺のソロでは珍しいしっとりとしたバラード。
 きっと、東堂夫妻(予定)のことが
 まだ頭にあったせいだろう。 

 世界の果てのその先も貴方と共に、と誓う
 俺には縁遠そうな、そんな恋の歌。
 なんでタイチは、よりによって俺にこんな歌詞
 アテガキしたんだろうね。
 まぁ、俺っていうかユーリにだもんな。
 ファンの子達は甚く喜んでくれるから、俺も気に入ってる。

 今日のライブで歌う時には、そろそろ“元”がつきそうな
 恋人のことは、意識的に頭から締め出して歌った。
 視界には何故か、見慣れたデカい図体の男が
 割り込んできてたけど。
 今はほんの少しだけ、その面影が過った。]
(24) 2025/12/08(Mon) 0:11:09

【人】 飛鳥 悠凛

[あいつ、今日何でいたんだろうな。
 番宣の仕込みにしては時期が遅すぎるし、
 何かの付き合いとか?

 ……ま、何でもいっか。もう。
 きっと“俺”には関係ないことだろう。


 あの日以来、鳴らなくなったスマホ。
 ドラマの打ち上げで顔を合わせても、
 視線一つ合わなかった。
 それに、偶然出くわした夜に──


 そこで俺は、考えるのを止めにした。
 わざわざ反芻したくない。
 考えないように、思い出さないようにしているうちに、
 きっと自然と思い出す頻度も減っていくんだろう。
 そういう術を、もう知ってる。
 別に初めてじゃないから。


 ──そう、思っていたのに。]
(25) 2025/12/08(Mon) 0:50:07

【人】 飛鳥 悠凛

[『──お前の歌声が好き≠セ。』

 ほんの10秒にも満たない短い留守電が、
 俺の気を変えた。
 初めて知らされた“好き”への嬉しさと、
 まだ繋がっていたんだという安堵と、
 一度は抑え込んだ憤り、みたいなもの。

 込み上げるものをそのまま罵倒に変換して、
 スマホ越しに惺にぶつけた。
 そうでないと、湧き上がる何かをまた、
 飲み下してしまいそうだったから。

 そしたらあの馬鹿。
 ご丁寧に、聞いてもない名前まで口にしやがった。
 同じ名前聞くたび未来永劫不快になりそうで、
 記憶をここ3秒くらいでいい、消去してぇ。
 一気に憤りと怒りの比率が跳ね上がる。

 
気ぃ遣う割にノンデリなんだよおまえは!!!
(26) 2025/12/08(Mon) 0:57:38

【人】 飛鳥 悠凛

[防音も万全の部屋とはいえ、
 声に出して叫ぶのはギリギリ堪えた。
 やっぱ電話じゃ埒が明かない。
 部屋まで来るよう言い渡すと、
 耳から引き剝がしたスマホを荒っぽくタップして、
 通話を叩き切る。

 まだなんか言ってたけど、もう知らん。
 言いたいことあんなら、顔見て直接言いやがれ。**]
(27) 2025/12/08(Mon) 1:02:04
七川 惺は、メモを貼った。
(a0) 2025/12/08(Mon) 1:09:19

【人】 七川 惺

 ──回想:日が上りきって──

  
  ごめん、どうしても抜けられない仕事なんだ。

  冷蔵庫にあるもんで適当に飯作ったから。
  食べられる分だけ食べてて。
  リンゴのコンポートだけでも。
  食べきれなかった分は冷やして
  ヨーグルトかけて食べてもいいかも?

  
[ヒートの時って、食欲ってどうなんだろう。
 夜中熱っぽかったから風邪引いてる時みたいな?
 野菜スープとレンチン時短でリンゴのコンポートを作った。
 雑炊はすぐ食べなければ、汁気を吸ってまずくなるな。
 
 仕事の前には家に寄るつもり。着替えもだが
 ラットの抑制剤を取りに行くためだ。

『世界が終わるまでは』の撮影中。
 まだ悠凛がΩだと知らなかった頃。
 α用の抑制剤を飲まなきゃならないレベルだと
 自嘲しながら思った。
 悠凛がΩだと識った時には驚愕した一方で
 心の深い所で、感覚的に腑に落ちる部分もあった。
 それ以来、もしもの時のためにと用意していた。


 今回は必要ないだろうと家に置いてきてしまったのだ。]
(28) 2025/12/08(Mon) 1:14:39

【人】 七川 惺


  なるべく早く戻ってくるから。
  

[拾い上げたシャツを羽織っていた。
 麻100%だから皺になっていたかもしれない。

 悠凛は合い鍵を渡してくれただろうか?
 **]
(29) 2025/12/08(Mon) 1:17:43

【人】 飛鳥 悠凛

[挨拶代わりに聞かせた音高い舌打ち。
 再び小さく舌を鳴らして、
 ダイニングテーブルの椅子を引き、
 どかっと腰掛ける。]


  遅過ぎんだよ、ばか……


[毒づく声に、意図せず溜息が混じった。 
 楽屋にも顔を出さなかったから、
 わざわざ俺を観に来たとは思わなかった。
 流石にこの流れで、部屋にも来ないってことはないだろう。
 頭ではそう、理解ってるのに。]



  ……ほんとに来んのかな、



[未だ信じ切れない。
 テーブルに額をつけて突っ伏すと、しゃらりと首元で
 撓む鎖が視界に入って、瞬間。胸が高鳴った。
 最後に会った日のこと、
 惺の腕の中で過ごした数日間の記憶が、
 一度に生々しく蘇る。]
(30) 2025/12/08(Mon) 2:16:47

【人】 飛鳥 悠凛

[これを首に掛けてもらった日。
 指には嵌めないんだな。とか、
 こういう時なんか言うことないのかよ、とか。
 俺が膝入れた鳩尾が痛いとか、
 今本気でどうでもいいんだけど?とか。
 色々突っ込みたいことはあったけど、言わなかった。
 今聞くことじゃないと考える理性が、
 散々欲を発散したからか、その時は残っていたから。

 仕事に向かうという惺を引き留めないだけの理性も。
 その時は、まだ。]


  ん、分かってる。
  いいから行きなって。
  一人で平気だから。


[はよ行け、とばかりに
 しっしっと手で追い払う。
 俺の気が変わらないうちに、居なくなって欲しい。]
(31) 2025/12/08(Mon) 2:20:57

【人】 飛鳥 悠凛

[そしたら『適当に飯作ったから』と思いがけないことを
 言われて。ソファに突っ伏してた顔を起こして、
 惺を見上げた。]


  ……ごはん。

  作れたんだ?
  おまえんち、メイドさん居んのに?


[ヒートの間、普段はほとんど食事は摂らない。
 不思議と食欲も湧かないし、空腹も感じない。
 αとの交尾と受精が最優先になるよう、
 身体にプログラムされているのかも知れないと
 思うくらいに。
 でも。惺がわざわざ作ってくれたものだと思うと、
 食べられる気がした。
 今はまだ、小康状態のようだし。]
(32) 2025/12/08(Mon) 2:22:10

【人】 飛鳥 悠凛





  ありがと、……


[ついでに食べさせてくれたらいいのに。なんて。
 甘ったれたことを言わないだけの理性も、
 まだ残ってたんだよ。そん時は。
 付き合いたての彼氏でも、高校の時は気儘に懐いてた
 気安さの名残が、こういうときは顔を出しそうになる。]
(33) 2025/12/08(Mon) 2:24:00

【人】 飛鳥 悠凛

[なるべく早く戻ってくるという惺を、
 じ、と見た。口を開く。]



  …………、


[堪えた。
 他にも色々ある欲求を、脳内で言語化するのも。
 代わりに、]


  カードキー。
  テーブルの上にあるから、持ってって。
  戻ってきた時寝てるかもだから、
  勝手に入って。


[言うだけ言って、ころんと背を向けた。
 出ていく所を、見ないで済むように。]
(34) 2025/12/08(Mon) 2:24:56

【人】 七川 惺


 
  メイド?…ああ、うん。>>32
  まともに作れるようになったのわりと最近だけど。

  ほら、“ Ever”がレギュラーの料理対決番組?
  あれを親父が見てて、レシピ本まで買ってきて。
  で、興味持ってちょっと。


[親父がTVerで観てたのを横目に見たのが最初。
 それは本当だけど、本を買ってきたのは実は俺。

 ゲストが食べ終わった後、テロップが流れる所で
 マキが悠凛に食べさせてた。
 過剰に仲良く見えるのは演出だと信じてるけど?
 あーん…って。いいなと思って。
(35) 2025/12/08(Mon) 12:29:53

【人】 七川 惺


[ありがと、と素直に言う悠凛。

 そして此方をじっと見る。>>34
 小さく開いた唇に言葉が乗るまで暫しの間があった。

 食べさせてやりたいな、色々。気のすむまで。


 ジャンパーは悠凛のオーバーサイズなのを借りた。
 シャツが皺になってるのはそう気にならなかったけど
 腰回りが心許なくスース―するから…。

 悠凛の下着はサイズが合わないから借りれない。
 コイツ肩幅わりとあるのに腰回りが細いんだ。
 上半身が綺麗な逆三角形。

 ジャンパーを必要以上に音を立ててばさっと羽織る。
 腰回りが心許ないどころか
もう熱い

 瞳の色を読まれないようにサングラスをかけ……堪えた。]


  ん……これね。


[務めて平静な声を装い、カードキーを手に取る。
 悠凛が寝返りを打つのがわかった。

 振り向かなかった。悠凛の背中側を見ないで済むように。**]
(36) 2025/12/08(Mon) 12:33:43

演じたいキャラクターを選び、発言してください。
ルールをよく理解した上でご参加下さい。
※希望能力についての発言は控えてください。

2025/12/18(Thu) 1:00:00までに開始しなかった場合、この村は廃村となります。


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1回 残----pt

 

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宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
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人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
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Bokuyume. by 卜部
FGOキャラセット by 有志一同
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城下町の酒場 / 大神学園 by じっぷ
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