人狼物語 三日月国


297 後夜のふたり言 RSS
(2025/01/28(Tue) 0:00:00 に更新。 延長2回まで。)

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【人】 藤吉音色



  「人と話すのは好きだよ!
   好きなことを活かせたらそれが一番かなって
   思ったりもするんだけど、
……わかんなくて。


   でもね、
   健人くんが出来ること沢山ありそうって
   言ってくれたらほんとに色々できる気がする!」


  単純かもしれないけど、
  人をよく見てるからこそ、健人くんの言葉は
  誰より説得力があると思うんだ。

  好きと得意は別物だと思うから
  人と話すの向いてるよって客観的に言ってもらえるの
  やっぱり嬉しいし、ありがたい。

  普段ならゆっくり探せばいっか、って
  自分でも思ってただろうに
  今こんなに悩んじゃうのは
  健人くんと過ごす時間がどうなるか、とか
  一緒にいるにはどうすれば、とか
  そういうこと考えちゃう…って理由もあったりする。
  でも、健人くんが急がなくてもって
  言ってくれるおかげで
  少しだけ気分が楽になったんだ。*

 
(96) 2025/01/14(Tue) 21:37:57

【人】 世良健人


   全員を好きになんてなれるわけがない。
   だからいじめがなくなることはないし、
   派閥なんてくだらないものができる。
   それを割り切れないとしたら、藤吉音色がいじめの
   いの字も知らないような子だからってだけ。

   それにだ。何度か会った彼女のお母さんは
   俺の知る母親とは全然違う。

   親から子へ受け継がれているのを見て、
   彼女を通して母親の愛を知れたような気がしたんだ。

   姉の方はこの人からなんで生まれたのか、
   未だに分からないけどな。


(97) 2025/01/15(Wed) 23:41:24

【人】 世良健人



   さて、そんな愛情深くもわがままな子に
   絶賛振り回され中の俺だが。>>86


   「全部好きって言ったんだよ。
    しょうがないでしょ、どこがって言われても
    音色ちゃんの嫌いなところないんだから。」



   前に嫌いと思ったのだってほとんど嫉妬だったし、
   受け入れればもう嫌いになどなりはしない。
   でもこういうことを言うと割増で愛情表現を
   ストレートにぶつけられるから、俺の羞恥心   
   は助長されていくというわけだ。

   それなりに興味を満たされれば大人しく
   引き下がってくれるやつらなんかより、本人の方が
   全部話さなきゃいけないしよっぽど恐ろしい。>>87



(98) 2025/01/15(Wed) 23:43:38

【人】 世良健人


   勉強っていうのはひとつのリスクケアだ。
   勉強をしておけばいざという時に選択肢が増える。

   今この瞬間には役に立たなくても
   いつかは必要だと続けてきた習慣は、
   元々人並外れた記憶力を衰えさせるどころか
   むしろ研ぎ澄ましていく鍛錬にもなっていた。
   我ながらずるい力だと思っているから、
   悔しいって思ってくれるのは、
   受け入れてもらえていると思えて嬉しいものだ。


   でも冷静に考えたらちょっと教えたくらいで、
   なんの力もないのにここまで成績を伸ばす
   音色ちゃんの方がすごくないかと思うのだが、
   彼女は多分俺のおかげだと思っているんだろう。>>90

   そろそろいつまで普通の女の子と言い張るのか、
   その行く末が俺も気になってきたところだ。

(99) 2025/01/15(Wed) 23:47:08

【人】 藤吉音色



  好きじゃないものを
  無理に好きになろうとする必要はない。
  理屈ではそう、なんだろうね。
  でも、それを割り切ってしまうこともできなくて
  嫌いだ、苦手だ、って感情に
  後ろめたささえ感じてしまうんだ。


  ちなみにお母さんは健人くんに会うたび
  いつでも遊びに来てね、とか
  もし困ったことがあったら言ってね、とか
  何かと気にかけてる。
  なんでそこまで、ってもし聞かれようものなら
  だって息子同然に思ってるから、なんて
  平気で言っちゃうくらいだしね。
  多分、私の恋人だからってだけじゃないんだと思う。
  私が話す話の欠片と、健人くんの立ち振る舞いから
  何かを感じ取って、気にかけてる。

  
  そんな私とお母さんが似てるって思ってもらえるのは
  嬉しいけど、私からしたらお姉ちゃんの方が
  お母さんに似てる気がしちゃうんだ。
  人の気持ち……悪意に敏感で、寂しがりだから。

  
(100) 2025/01/16(Thu) 23:08:57

【人】 藤吉音色


  
  「私も健人くんの全部が好き!
   えへへ、やっぱり直接言われると嬉しいね、
   おしえてくれてありがとう!」


  
  満面の笑みでお礼を言って。>>98
  結局全部話してくれる健人くんって
  やっぱり優しいよね! 


  
(101) 2025/01/16(Thu) 23:09:50

【人】 藤吉音色



  健人くんの力のことをずるいとは思ってない。
  だって、これは前から思ってることだけど
  学ぶって覚えるだけじゃ
  どうにもならないものじゃない?
  知識を覚えるだけでは意味がない。
  理解して初めて、学んだことになると思う。
  数学の公式を覚えるだけじゃ意味ない、みたいな。

  それにどんな力を持ってたって
  私の好きな健人くんだってことに変わりないもん。


  ……それはそれとして
  勉強を教えてもらっておいて成績が悪いなんて
  健人くんに失礼だから前より勉強してると思う。
  前は、宿題とテスト期間の勉強くらいだったけど
  今は自主的に勉強する時間が増えた。
  勉強するモチベーションが保てるのは
  教えてくれる健人くんのおかげ!
  もし、健人くんと同じ大学に行きたくなっても
  大丈夫なように、と思えばいくらでも勉強できる。

  だからやっぱり私の成績がよくなったのは
  健人くんのおかげだよね!!
  

  
(102) 2025/01/16(Thu) 23:12:14

【人】 世良健人



   俺はその通りの未来になっても困らない。>>91
   元々友達一人さえ諦めていたのだから、
   今がどれだけ幸運かってことくらい
   言われなくても分かる。

   この時ばかりは恥ずかしがるより先に、
   この子と離れるような未来になったら、
   俺が人として終わった証拠なのだろうと

   隣に彼女がいないことなど考えもしなかった。
   一言で言ったら音色ちゃん個人への信頼だ。


   「どうかな。反対はされなかったよ。
    嫁も息子もバラバラになって、
    流石にあいつも懲りたんじゃない?


   あの日、俺が帰ってきた時、
   親父は珍しくほっとしたように、笑っていた。
   いままでのことを許す気は無いが、
   あの時の顔に父親の本心を見た気がしたんだ。



(103) 2025/01/17(Fri) 8:58:43

【人】 世良健人



   母親がいない二人きりのリビングで
   俺が学校の先生を目指すと言った時、
   父親は何も言わず、静かに笑っていた。

   前ならここで行く大学の指定までしてきやがるのに、
   俺が大学を提示したらすんなり受け入れた上に
   俺に通帳をひとつ渡してくる。

   そこには大学の学費分くらいの預金があった。


   「おい、どういう」


   俺は父親に詰め寄った。どうやら俺が生まれた時から
   母親に秘密で貯めていたものらしい。

   つまりこうだ。
   いつか自分の言う通り良い中学、高校、大学に
   入っていくであろう息子のために、
   自分なりの父親としての責務を果たそうとしていた。
   だが息子は早々にレールを外れて反抗的になり、
   嫁は自分を避けるようにおかしくなり、
   それでも責務を果たすのはやめられなかった。

   この反吐が出るほどの不器用さ、心当たりしかない。


(104) 2025/01/17(Fri) 9:00:54

【人】 世良健人



   気に食わない。こんなのまるで、
   前に藤吉音色のに見せた世良健人の姿にそっくりだ。

   藤吉音色に出会って、周りの世界の見え方も変わって、
   そこから見える世界は必ずしも
   俺に都合よくはできていないのだと思い知らされる。


   だが高校を卒業する前に知ることが出来たことを、
   今の俺はただ幸運だと思う。
   時が遅ければきっと、知らないまま
   別れることになっただろうから。


(105) 2025/01/17(Fri) 9:03:41

【人】 世良健人



    「………恩返しなんてしないからな。クソ親父。」


(106) 2025/01/17(Fri) 9:05:43

【人】 世良健人



   伏し目がちだった父親が驚いたように向き直る。
   それは自分が父親失格の自覚を持っていたのだと
   俺が確信に至るには十分なものだった。
   自覚あんのかよと思わず笑いが込み上げてしまう。

   俺とのことで少なからずの後悔があったのだと、
   それが分かるだけで少し気が晴れるようになるのは、
   藤吉音色に人を赦すことを学んだからだろう。


   「あとひとつ言わせてもらうけどな。
    俺はあの女を赦す気はない。
    いつまでもあんたのせいにしながら
    男に逃げて家族を捨てるような女だぞ。

    でもこんなの別にあんたのせいじゃない。
    あの女が自分で撒いた種なのに
    あんたが責任を感じるなんておかしいだろ。」


   父親としての後悔、旦那としての後悔、
   どちらもあるだろうにそこに被害者意識増し増しで
   付け入るようなあの女には嫌悪しか湧かないい。

   だがその軋轢の原因が父親じゃないと釘を刺すのは、
   僅かずつだが相手に敵意が無くなった証だ。

(107) 2025/01/17(Fri) 9:07:29

【人】 世良健人



   父親は俺のことを、変わった、と言う。
   あぁ否定なんてしない。俺は少しづつ変わっている。


   「お節介な彼女がいるからな。
    俺が変わったとしたらその子の影響だ。

    俺は女を見る目はあるからな。」


   俺の返事を聞くたび、そうか、と頬を緩める父親は
   どこか安心に満ちたような顔つきだ。
   自分の掌で鳥籠を作るのが十八番で、
   巣立ちの時を喜ぶって柄でもなかったくせに、
   息子の成長に喜ぶようになったのだから、
   藤吉音色パワーはここにも届いたってことだ。**


(108) 2025/01/17(Fri) 9:09:09

【人】 世良健人



     そうさ、俺がこうなったのも全部、あの子音色の…



(109) 2025/01/17(Fri) 9:11:01

【人】 世良健人



   「そこまで分かってるなら
    わざわざ言わないの。>>94


   余計な一言でパンチしてくる音色ちゃんの頬を
   むにむにと柔く引っ張りながら、
   心の中でまたひとつお礼を重ねよう。**


(110) 2025/01/17(Fri) 9:12:21

【人】 世良健人



   「なんとなくって直感、結構大事だと思うよ。
    楽しそうだと思うならきっと悪いことじゃないし、
    音色ちゃんなら本当に壁を越えられそうだね。」


   俺が言語の壁を越えようとしても、
   楽しいよ。先に異文化交流の面倒くささが勝つ。
   この時点で俺は向いてないし彼女は向いている思う。


   「進路を正解か間違いか決めるのは自分次第だし、
    考えすぎても良くないかもしれないね。

    どうしても客観的な正解を求めがちだけど、
    それ冷静に考えたらかなり難しいでしょ。」


   親に進路を押し付けられて反抗した俺だからわかる。
   他人にとやかく言われることじゃないし
   結局自分次第で正解にも間違いにもなるものだって。
   結論の先延ばしにならないようにだけは
   気をつけなきゃいけないけど、
   その辺は音色ちゃんならきっと大丈夫だと思う。
   彼女は俺や周りが思うよりも
   ずっとしっかりしているからね。**

(111) 2025/01/17(Fri) 9:13:19

【人】 世良健人



   変な話だよな、俺は藤吉家の人たちとは
   家族なんかじゃないはずなのに
   音色ちゃんのお母さんから息子みたいに思われている
   ってわかった時、嬉しいと、思ったんだ。

   それに、あれだけいけ好かない姉の藤吉琴音さえ
   時折見せる表情が優しい時があった。
   いつかは義理の姉になるかもしれない人だ。

   あの人にはあの人なりの成長があったんだろうけど
   最近のあの人は嫌なところばかりじゃない。

   藤吉家は、確かに家族だった。



(112) 2025/01/18(Sat) 3:03:19

【人】 世良健人




   「ありがとう、ございます。」


   声を震わせながら頭を下げる俺が
   お母さんや音色ちゃんにはどう見えるのだろう。

   本当に情けない話になってしまうけど
   俺は母に対する正しい振る舞い方が分からなくて
   これでしか感謝を表現することが出来ない。

   遠慮が正解なのか、甘えるのが正解なのか
   俺が選んだ道の先で立つ母の顔を
   生まれてこの方一度だってみたことがなかったから。



(113) 2025/01/18(Sat) 3:04:27

【人】 世良健人



   記憶にあるのは男の上に跨る母親の姿
   子に向けるはずの眼は雌に堕ちて
   その瞳にはいつも父親じゃない男が映っている。

   息子であるはずの俺が帰ってきたことも気づかず
   いつも父親と寝ているはずのダブルベッドは
   吐きそうなくらいの汗の臭いが染みていた。

   こんな記憶、消してしまいたいと
   何度思ったか、数えたらキリがない。



(114) 2025/01/18(Sat) 3:05:02

【人】 世良健人



   だが血は争えないもので、
   いつか母親のように堕ちる自分の姿を想像すれば
   激しい動悸に襲われる。

   あの女が男に向けていた感情を
   向けたくなる相手が、俺にもいる。

   あの女は罪悪感を忘れて寂しさを埋めるために
   さほど好きでもない男と短絡的な凶行に及んだ。

   でも俺はどうなんだ?
   彼女に対する想いの根底に
   孤独を忘れさせて欲しいという欲望が
   なかったと言い切れるのか。


(115) 2025/01/18(Sat) 3:05:43

【人】 世良健人



   あぁそうだ。怖いんだ。
   誰かに溺れる危うさを自覚してしまった上で
   実際に溺れてしまった人間の成れの果てを見たから。



(116) 2025/01/18(Sat) 3:06:11

【人】 藤吉音色



  その通りの未来になって困らないのは私も一緒。
  好きな人とずっと一緒に居られる未来なんて
  幸せだって信じてるし困るわけがないんだ。
  
  もし離れるような未来があるとすれば
  それは二人の意志とは別の理由に決まってる。
  
  だって二人とも離れたいなんて思わないよね。
  健人君だってそう思ってくれてると信頼してるんだ。


  「そっか。
   反対しないってことは、
   きっと応援してくれてるね。
   
   健人くんが向き合って伝えた言葉、
   ちゃんと届いてよかったね!」


  バラバラになって、って言葉に一瞬悲しそうにしたの
  あなたに見られちゃったかな。
  寂しい、もう期待してない
  ってあの日の言葉を思い出すと胸が痛くなる。

 
(117) 2025/01/18(Sat) 4:58:24

【人】 藤吉音色


  
  それでも、今は少しだけ距離が近くなったのかな
  そう、思っていたいな。

  健人くんのお父さんが受け入れた理由、
  健人くんが変わったから、だと思う。
  向き合って話すことが出来て、気持ちが伝わって。

  
  健人くんが頑張ったからだね、って
  笑って言う私は、自分が何かしたとは思ってないんだ。

  だって自分で道を決めて、
  向き合って意思を伝えたのは健人くんだもん。**

 
(118) 2025/01/18(Sat) 4:59:05

【人】 藤吉音色


  
  「私、高校もそんなに深く考えずに決めちゃって
   こんなに考えた事、なかったかも…………

   あっ、でも高校で健人くんに出会えたし
   そう思うとあの時の自分に感謝しちゃう!」



  私の周りの子はみんな何かをしたい、って
  明確な目標があったり
  そうじゃなくてもなんとなく、ではなくて
  何か理由があって進む道を決めていたから。
  なんとなく、に後ろめたさが合ったりもして。

 
(119) 2025/01/18(Sat) 4:59:31

【人】 藤吉音色

 

  「自分次第、か。
   考えすぎてわかんなくなっちゃって
   同じところをぐるぐるしてる気持ちになってたけど
   抜け出せた気がする!

   相談してよかった、ありがとう!」


  そう、自分で決めなければならないことだし
  先延ばしにもできない。
  大切な人と一緒に歩いていくために
  決めることから逃げちゃだめなのはよくわかってる。
  
それで一度後悔だってしたんだし。


  語学が好きなのは確かだし、
  楽しく学べるのならそれが一番だよね、って思うから
  色々な大学の資料を見ながら決めていこうかな。

 
(120) 2025/01/18(Sat) 5:00:24

【人】 藤吉音色



  ………私がなんとなく、で書いてた大学の一つが
  健人くんの志望校だったって気づくのは
  これより後の話。**


  
(121) 2025/01/18(Sat) 5:00:46

【人】 藤吉音色



  健人くんが夕食を食べていってくれた日なんて
  お母さん、すっごく喜んでたな。
  後から帰ってきたお父さんが健人くんを見て
  未来の旦那さんか、って言った時は焦ったけど……
  私の両親はすっごく健人くんに好意的で
  あたたかく接してると思う。
  
  お姉ちゃんは……なんか前より私たちを見て
  笑うことが増えたような。
  ちなみにお姉ちゃん曰く、
  「言葉の色が似てるから好きじゃないけど
  今は嫌いってわけでも別にない」んだそう。
  よく分からない言い方だけどまぁ、いっか。
  私としては喧嘩しなければいいなって思ってるんだ。


  
(122) 2025/01/18(Sat) 5:01:21

【人】 藤吉音色



  声を震わせて頭を下げてる健人くんから
  深い感謝が伝わってきて。
  情けないなんて全然思わない、でも……。
  健人くんのお母さん、今までどう接してたんだろう。
  不安になるし、知るのが怖いとさえ、思ってしまう。
  

  何も言えないまま、
  お母さんの方をちらりと見ると
  柔らかく微笑んでいた。
  

  『あなたはしっかりしてるって言われることが
   多いんじゃないかなって思うし、
   実際、私から見てもそう思うけれど。

   ずっと背筋伸ばしているのってしんどいものだし
   ……たまには誰かに甘えてもいいと思うの。
   ここが、もしそういう場所になるのなら
   遠慮なんてしないで欲しいかな。』



  余計なお世話だったらごめんなさいね、と
  付け加えるお母さんの声は優しく響く。


 
(123) 2025/01/18(Sat) 5:02:29

【人】 藤吉音色



  お母さんはたとえ余計なお世話だって思われても
  手を差し伸べる事をやめない、そういう人。
  嫌がられるの、怖くないの?って
  小さいときにきいたことがあるけれど
  余計なお世話に救われる人がいるのを知ってるし
  やらずに後悔する方が嫌だから、って
  笑って言ってたっけ。

  でも、今回は余計なお世話じゃないって
  私もお母さんも分かってる。


 
(124) 2025/01/18(Sat) 5:02:59

【人】 藤吉音色



  「えっと……、うまく、言えないけど…………
   
大丈夫だよ。悪いこと、起こらないから。」



  お母さんがいるのをこの時ばかりは気にもせずに
  ぎゅうっと健人くんのことを抱きしめて。
  少しの間、背を撫でてたんだ。
  悪いことが起こらないの、
  健人くんだってわかってると思うけれど、
  安心してほしかったから。*


  
(125) 2025/01/18(Sat) 5:03:41
 




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