人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

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【人】 皇帝の系譜  



   Wilhelm Herrman Joshias Leopold
   711年 嵐の月15日生

 ヘルマン2世と妃エーディトの唯一の子として生まれる。
 皇帝家の特徴を色濃く表した赤髪赤目。
 出生時に一度泣いたきり、まるで声を上げぬ様な
 赤子であった事で知られる。

(172) 2020/11/28(Sat) 0:40:38

【人】 皇帝の系譜  




  其の背景に隠されし、忌々しき真実は────


(173) 2020/11/28(Sat) 0:40:59

【人】 皇帝の系譜  


          
血の禁術

       
“ 
B
lutzauber ”


 王の血には特別な力が宿る。
 受け継がれる血統は同様に消えない記憶を保持するが、
 生まれ来る子供は皆、生涯思い出さないまま幕を閉じる。
 
 記憶とは経験だ。
 培った剣術や魔導の全てが其処には宿っているのだから。

 では、二百年細々と続いたアーレンベルクの記憶を
 胎児の中で解放すれば何が起こるか?


(174) 2020/11/28(Sat) 0:41:32

【人】 皇帝の系譜  



 ヘルマン帝の指揮に始まり、妃の同意を得て、
 重臣達が見守る中其の赤子は取り上げられたが────

 臨月を迎えた時点でエーディトは衰弱し切っていた。
 常ならざる記憶と力を蓄えた胎児は
 母親の胎内でその魔力を吸い上げて完成されていく。

 羊水に揺られながら見る夢は、
 遠い過去の惨劇だったのかも知れない。
 立ち会った者にそう思わせる程度には
 生まれ落ちた新生児は“異様”だった。

 実母の血を被って産声を上げた時、
 既に彼を抱くべき母親の魂は其処になかった。


(175) 2020/11/28(Sat) 0:41:53

【人】 皇帝の系譜  



 待望の世継ぎは恐ろしい迄に物覚えがよく、
 一度教えれば大抵の技術は会得し我が物とした。

 エーディトの死後間もなく次の妃が迎えられたが、
 彼女が幼きヴィルヘルムを愛することはなかった。

 アーレンベルクの希望であり、応酬の火種。
 乱世の剣であり、未来を切り拓く鍵。
 命名日を迎える度、彼が贈り物に求める物は────


      訊ねた所で「解らない」と応えたのだと言う。


 
(176) 2020/11/28(Sat) 0:42:23

【人】 熱望の胤裔 ヴィルヘルム



 ( 俺が産まれたのは昏い
月の夜で、
   母は由緒正しき家系の長女だったそうだ。

   何れ程神聖な血統であっても、
   肉親を死に至らしめて誕生したこの己を
   怪物の様に恐れるのも無理はない。

     初めての邂逅の際に向けられた冷たい眼を
     致し方無き事と割り切った其の瞬間、
     心は軽くなった心地がした。 )

     [ ……意味の無い、自己暗示でしかないとは未だ知らず。 ]


 
(177) 2020/11/28(Sat) 0:45:30

【人】 熱望の胤裔 ヴィルヘルム



 [ どんな人間であっても情緒は存在する。
   其れを歪める痛みや苦しみを受け取らないのは、
   生じた傷に“見ない振り”を続けているのに過ぎない。

   継母に愛を拒否されたその日から、
   彼は自身の深層的な欲求と向き合う事を止めた。

   愛されたいという子供の願いさえ放り捨て、
   唯強いだけの皇帝を創る為の舞台に登ったのだった。 ]*


 
(178) 2020/11/28(Sat) 0:46:01

【人】 Revenger ヴィルヘルム



[ 思春期の自我の芽生え。
  視野の広がりと共に分別が付く程に、
  他者の境遇を客観視出来る様に変わっていく。

  あの学園に通ったのは無論学びの為でもあったが
  その主旨は外交上の都合によるものが大きかった。

 
剣術を以て、今は遠き民の心に革命を問い掛け
 
 
交流を以て、他国の細やかな情勢を探る。
]


( 戦とまるで縁のない国に身を置く者を見て、
  何も想わない方が愚鈍の極みというものだ。

    憧れがささやかな内に距離を置いた。
    彼等を遠い世界の住人だと思う事にした。
    
  小国ではあれど皇族であるという理由のみで
  色目を使ってくるような貴族連中は山程居たから、
  彼等を一絡げにして蔑むには丁度良かった……

            ──── それなのに。 )


 
(179) 2020/11/28(Sat) 3:33:18

【人】 Revenger ヴィルヘルム




( お前は権威というものを馬の糞程度に罵って見せたが、
  俺の肩書きを本気で貶める様な事は言わなかった。

  かと言って媚びた視線や歯剥を向けることもなく、
  叱咤するとすれば大抵が俺個人の人格についてだった。 


     目紛しい人間模様と
     秘めようともしない欲求の奔流に揉まれる日々を
    「息苦しい」とお前に表現した時から、
     視界はやけに鮮明になった。 )


 [ 苦悩に盲目過ぎたココロが僅かに緩まり、
   彼女に話した内容こそが蓋をし続けた本心であると
   自覚するには、凝り固まった時間が重たすぎる。 ]


 
(180) 2020/11/28(Sat) 3:33:36

【人】 Revenger ヴィルヘルム



 [ 強固な暗示を掛けられてきた期間に
   並ぶ程度の時間を共に過ごせていたのなら、
   彼の奥底に置き去られた無自覚な痛みはいつか解け、
   弱音の吐き方を学べたのかも知れないが。 ]



    今しがた帰還した処だったのだ。
    道中で落盤に帰路を塞がれてしまってな。
    だが既の所で間に合って何よりだ。


[ どれだけ引き伸ばしても、三年以上にはならない時間。
  残り僅かな時計の砂が落ちれば、
  運命は二人をそれぞれの闘いへと駆り立てるから。

     漸く絞り出された短い台詞の隙間を埋める様に
     他愛のない言葉を横たえた。>>128 ]

 
(181) 2020/11/28(Sat) 3:33:57

【人】 Revenger ヴィルヘルム

 

[ 去り際には相応しくないからなのか、
  普段の憎まれ口に油が注がれる事はなく。
  代わりに寄越された感謝の言葉は彼女なりのものだろうが
  やけに擽ったく思えてしまう。
  添えられた品が妖しげな小瓶でさえなければ、
  彼等を切り取った景色はロマンスのワンシーンの様だ。
 ]


    ……首席の薬学部から贈られるものとは、
      嘸かし貴重な妙薬なのだろうな。


[ 伸ばしかけた腕を意図的に横切って、
  ぐいと胸に押し付けられたものだから。
  悪戯っぽく手首ごと掴んで其れを退けた後で、
  空いた手で
Gift
を包み込む様にして取った。 ]

      [ 直感が叫んでいた。
        其れは命を救う目的を孕んだにしては
        余りにも熾烈過ぎる想いで編まれている。

        故にそれは良薬とは程遠いのだと。>>129 ]



 
(182) 2020/11/28(Sat) 3:34:16

【人】 Revenger ヴィルヘルム

 

[ 指先に包んで収めたままの小瓶の中身は、
  頭上で散りゆく花の色に酷似している。
  小さな桃色の一欠片が鼻先に乗ったものだから、
  塞がった両手の代わりに首を軽く振った。 ]


 [ 毒薬であるという点のみではない。
   茶化した様な台詞に秘められし血濡れた願いを
   再び視線がかち合った瞬間に悟ってしまったのは、
   彼女が態と残したピースのせいだ。

      本当は、導き出せてしまう答と解っている癖に。
      銃爪を先に引いた側が取り残されてしまうなら、
      態々“幕引き”の約束を重ねるのは何故なのか。 ]



 [ 信じたくはない、一つの仮説が成り立ってしまう。 ]


 ( 武器によらぬ“討伐”を望むからには、
   彼奴が考える様な事は一つだけだろう。

      いっそこの剣の腕前に託しさえすれば、
      一瞬で楽にしてやれると誓えたものを。

    ……何故、今まで気付けなかった。 )


 
(183) 2020/11/28(Sat) 3:34:43

【人】 Revenger ヴィルヘルム

 


[ 死人に人殺しは完遂出来ないから、
  差し詰め彼女の願いは時間差で■ぬ事なのだろう。

  手折られることを望む訳は、
  おくびにも出さなかった病状にあるだろうと推測する。 ]



 [ ともあれば理由を聞くことも出来ず、
   気の利いた煽り文句で笑いを齎す事も叶わず
   唯「大切にする」と返すのみ。
    
渡してやる


   彼女が帰りの馬車に乗り込むまで並んで歩けば、
   立ち止まる時間さえ恋しく思えた。 ]



 
(184) 2020/11/28(Sat) 3:35:38

【人】 Revenger ヴィルヘルム

 

 [ ────最期の砂粒が落ち切った。>>132 ]


      息災をとは言わん。
      時折使い鳥を送ってやる!


 [ 飛び上がる馬車に向かって声を張り上げたのは、
   慌てて再会の約束を確実にしようと考えたから。
   幸いにも彼女の
寄香
は此処に一つ産まれたので、
   時間をかけたとしても手紙程度なら届けられるだろう。]


   [ 見上げたのは車輪の付いた箱体ではなく。
     視線が逞しい脚の蹄を目で追っていたから、
     “見えて”居ることは彼女にも伝わる筈だ。

      馬車の中に姿を消す前の刹那に見たものは、
      少年少女にしては重すぎる誓を込めた短剣。* ]


 
(185) 2020/11/28(Sat) 3:36:10

【独】 転入生 二河 空澄

/*
まひるくん かわゆいっ
お家に行けるんだーって小躍りしちゃった
へへ うれしい!

それにしても、表現がすっごい的確で
あああ、それだよ、それっ!て
ひざぽんしまくってる
「濁す」とかさ、短い言葉でスマートに伝え切るとこ
ほんっとに かっこいい
(-33) 2020/11/28(Sat) 7:29:30

【人】 転入生 二河 空澄

 
[視線が交わった途端、
 ざわつくような色は失われ
 胸がキュッと締め付けられる表情へと変わる。>>168

 オレの、友達らしくないところを
 見透かされたみたいに錯覚して
 焦って、わたわたと必死に取り繕った。

 顔の熱さを隠せないまま。]
 
(186) 2020/11/28(Sat) 7:33:42

【人】 転入生 二河 空澄

 
[大人びた笑みをひとつ落とし、
 自分でできるよって
 真昼くんの体温が離れていく。>>169



   あ、 うん。



[パーカー越しの肩や胸
 掴んでいた指や掌に
 ほんのり心許なさを感じながら、
 感謝の言葉に一拍遅れの頷きを返した。]
 
(187) 2020/11/28(Sat) 7:35:53

【人】 転入生 二河 空澄

 
[鞄から、さっとティッシュを取り出し
 白いのを拭き取っていく様子は>>170
 やけに手慣れて見えて



   
(もしかして、いつも こんなことを…?)




 恐ろしい可能性に思い当たる。

 そうじゃないって目を逸したいけど、
 けど、もしそうなら
 真昼くんが言っていたことが
 パズルの最後の1ピースみたいに
 ぴたりと嵌る。
              
よるは

 ”こわいもの”っていうのは、アイツのことかも、って。]
 
(188) 2020/11/28(Sat) 7:40:28

【人】 転入生 二河 空澄

 
[こういう時は
 見て見ぬふりとかしちゃいけない、とか
 放っておいたら同罪だ、とか
 道徳の授業でやった気がするけど
 具体的にどうすれば良いのか思い出せなくて
 ぐるぐる考えているうちに
 真昼くんの着替えは終わっていたらしい。]



   えっ? ああ、うん



[尋ねられて、
 よく分からないまま勢いで頷いたら
 服をめくられた。>>170
 
(189) 2020/11/28(Sat) 7:41:50

【人】 転入生 二河 空澄

 
[興奮状態にあったせいか
 違和感がある‥ぐらいにしか感じてなかったけど
 蹴りが入ったところには赤い痕がくっきりで。


  (ああ… これ、
     後で痛くなるヤツだったり…?)


 転んですぐは、恥ずかしさの方が勝って
 何とも無かったのに
 親に消毒してもらう頃には
 すっげぇ痛いとか、前にもあったなって思い出す。

 見た目のインパクトほど
 今はまだ、痛く無いんだけども
 真昼くんはものすごく心配してくれてるみたいだ。

 自分の方がよっぽど大変だっていうのに。]
 
(190) 2020/11/28(Sat) 7:43:47

【人】 転入生 二河 空澄

 
[気にしなくていいよ、って
 答えようかとも思ったんだけど

 オレたち、子どもだけで解決しようとするより
 お家の人に相談できるなら
 相談した方がいいんじゃないか?って、
 そんな考えが頭を掠めて。]



   ええと…、じゃあ
   手当て お願いしようかな?



[彼の優しさに甘えることにして
 心配してくれてありがとな、って意味を込めた
 柔らかい笑みを向ける。]
 
(191) 2020/11/28(Sat) 7:54:07

【人】 転入生 二河 空澄

 
[あと、こんな時に
 不謹慎かもしれないんだけど
 もっと真昼くんのこと知りたいって
 仲良くなりたいって思う気持ちもあって。

 お家に行けるってことに
 ちょっぴり、そわそわしながら
 教室を元の状態に戻そうと動き出す。

 もう日も暮れてしまってるから
 早くした方がいいだろうって、まずは倒れた机から。]*
 
(192) 2020/11/28(Sat) 7:55:40

【人】 地名 真昼

 
[提案を受け入れてくれた彼に
 こくり、頷いて。>>191
 荒れた教室を片付ける。

 机は彼が起こしてくれた。>>192
 自分は飛び散っていた避妊具を。

 ……もしも彼も拾おうとするなら
 「触らないで」と
 強めの口調で止めたかも知れない。

 直接触れないよう
 ティッシュを重ね上から掴んで集めていき
 ぎっちり硬く一つの塊に丸めると
 教室のゴミ箱に捨てた。]
 
(193) 2020/11/28(Sat) 8:35:04

【人】 地名 真昼

 
[鞄を背負い、訊ねる。]


   ……所で、空澄くんは
   どうして戻ってきたの?


[帰った筈の君が何故ここにいるのか、と。>>46*]
 
(194) 2020/11/28(Sat) 8:35:15

【独】 転入生 二河 空澄

/*
んんんんん
なーのロルって ほんとやさしい
いたれりつくせりで 先回りしてお膳立てしてくれるー

私、こういうの下手っぴだから
めちゃくちゃ尊敬する 見習いたいよー、、、
爪の垢 煎じてのまなくちゃ
(-34) 2020/11/28(Sat) 9:36:41

【人】 転入生 二河 空澄

 
[机の中身が撒けてしまわないように
 気をつけて戻していると、
 真昼くんは萎れた水風船みたいなのを
 ティッシュで拾い始めた。>>193

 たくさんあるから手伝おうと思って
 手近なのを摘み上げようとしたら
 鋭く制止の声が飛んできた。]



   …っ、 わかった



[汚いもの、なのかもしれない。

 洗濯すると大変だから
 オレのティッシュも服じゃなくて鞄の中だ。
 だから、拾うのは任せることにして
 その間机の列なんかを整えたりして過ごした。]
 
(195) 2020/11/28(Sat) 9:37:48

【人】 転入生 二河 空澄

 
[青い匂いが微かに残る以外は、元通りになって
 さあ、真昼くん家に向かおうかって
 教室を出る頃合い。

 ここに来た理由を尋ねられて>>194
 あ!と大きく口を開けた。]



   よかった、 忘れるとこだった。
   明日出さなきゃいけないプリント取りに来たんだ。

   んーー…っと、 そう、これこれ! あった!

   ファイルに挟んで鞄に入れたはずなのに
   消えててさ。超ふしぎ。
   いや、オレの勘違いかもしんないけど。

   はーーーー、ありがと。
   真昼くんのおかげで、助かった!



[本日、何度目のありがとうだろう。
 色々と助けてもらってばっかりだから
 オレもちゃんと助けられたらなって思うんだ。]
 
(196) 2020/11/28(Sat) 9:42:25

【人】 転入生 二河 空澄

 
[真昼くんの家は
 近いって話だったけど
 どのくらいの距離だっただろう。

 履き替えた運動靴で歩き出しながら
 訊ねる時間はあっただろうか。

 ああいう酷いこと、いつもされてるの?とか
 いつから?とか
 先生に相談したことはある?とか
 そういうことを。

 プライベートに関わることだから
 人目があれば、表現を
 ぼかしながらになっただろうけど。]*
 
(197) 2020/11/28(Sat) 9:43:40

【独】 Revenger ヴィルヘルム

/*
>>195
ポケットティッシュを入れたまま服を洗濯機で洗ってしまい、家族にめちゃくちゃ怒られた経験が何度か……

親父は脆いボールペンとかもやらかしてるんで、蓋を開けたら広がる地獄はほんとだめ。
(-35) 2020/11/28(Sat) 9:45:37

【独】 地名 真昼

/*
いいこ ほんとにいいこ

ごめんな……
(-36) 2020/11/28(Sat) 9:45:47
 




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