【人】 会社員 ツグアキ[ もう、今更どうでもいいのだけれど。 どうせ研究するなら、対象を 脳にすればよかったとだけはつくづく思う。 忘れたいことを綺麗さっぱり消し去るような 奇跡の仕組みがあれば 脳に血糊の手型がべっとり張り付いて 離れないこの靄に 覆われることもなかっただろうに。 ] (77) 2022/06/13(Mon) 13:46:12 |
【人】 会社員 ツグアキ[ 結論から言えば俺の論文の出来は かなりよろしく、ぱっとしない後継の 箔付にぴったりだと見染められたと いうだけの話。 今思い出しても笑いが止まらない。 それは取引、などという対等なものではなく 強要、恫喝、脅迫を、 礼儀正しい体裁と言葉で包みかくした 結論ありきの交渉だった。 なんのことはない。 俺は多額の金と引き換えに 未来とプライドを売り渡した、 売り渡さざるを得なかった、だけの話。 ] (78) 2022/06/13(Mon) 13:46:56 |
【人】 会社員 ツグアキ─── 光の丘診療所 [ 病院の名前は知識としては知っている。 Override Syndromeという病状も知ってはいる。 だからこそ俺が今この病院の待合室に 座っていることだけがひどい違和感。 落ち着かない気持ちを無理矢理 落ち着かせるように柔らかな椅子に背を預け 持ってきた本を開く。 変わらぬ穏やかな表情のまま 口角の位置はゆるやかに弧を描いている。 ただ、ページを捲る指先は小刻みに震える。 ] (80) 2022/06/13(Mon) 13:51:45 |
【人】 会社員 ツグアキ蟾蜍。 それが、自分だ。 世間がゆるすも、ゆるさぬもない。 葬むるも、葬むらぬもない。 自分は、犬よりも猫よりも劣等な動物なのだ。 蟾蜍。 のそのそ動いているだけだ。 (81) 2022/06/13(Mon) 13:52:38 |
【念】 会社員 ツグアキ[ 開いた扉に向かう。 背筋は伸ばして、整えた穏やかな笑みで、 真っ直ぐに足を運んでいるつもりだけれど 診察室までの数歩がやや遠い。 床がぐにゃりと歪んでいるような錯覚に 二、三度足を止めながら、 迎え入れてくれる医師の前に立つ。 ] こんにちは。 [ あくまでにこやかに、声音も穏やかに 軽く頭を下げれば、医師の顔を見られただろうか。 ぼんやりと靄がかかる頭の中、 ちかちかと何かが瞬くのがわかる。 ] (!2) 2022/06/13(Mon) 13:55:57 |
【念】 会社員 ツグアキこんにちは。 こん、………… [ 医師の顔を訝しげに、虚に見つめながら 挨拶を繰り返す。 無意識に手が、イヤホンを探していた。 ]** (!4) 2022/06/13(Mon) 13:58:20 |
女子大生 マユミは、メモを貼った。 (a3) 2022/06/13(Mon) 18:37:13 |
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