08:13:32

人狼物語 三日月国


112 【R18】アルステラのもとに婚姻を

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 いや、俺は肉団子結構盛ってもらったしな。
 酒も飲んだし今のところは。


[足りなければ夜中にでも摘まみに行けば良いと思っている。
どうせ新婚以外の面々は遅くまでこの婚姻にかこつけて飲み明かすつもりだろうし。

なので彼女が望まなければこのまま家でゆっくり過ごすつもりだった。
寝台がひとつであるということを知るまでは。]


 ……っとと、


[薄々感じていたが、この娘はかなり大胆だ。
成人しているのだし、経験はないにしろ知識は持っていると思うのだが、どうにも「男と一緒に寝台がひとつの寝室にいる」という状況の危うさを肌で感じていないように思える。

別の部屋で寝る、と言ったのも、
それがレイを疎んだからではない、と付け加えたのも、
それどころか己の抱える慾の片鱗すら見せたのも、

彼女の方から警戒してこれ以上無防備を晒さないようにしてほしいという目論見からだったが、どうにも上手くいかない。]


 一日くらい、服を下に敷けばどうとでもなるし、
 荷物を探せば毛布は出てくるだろ。


[裾を掴まれている。
近い距離に、頭がクラクラしてくる。

直接的な言葉で威嚇したのに、その指は離れない。

単なる脅しに思われたのか。
もう少し具体的に態度に出して怯えさせるべきかとも思ったが、それをして自分が止められなくなる未来が予測出来て辞めた。]



 あーーーーーーーーーーー


 湯が止まったみたいだし、風呂が入ったみたいだから先に行けよ。
 その間に俺は自分の服とか別の部屋に放り込んどくし!


[自棄になったみたいに言い放って、レイの手首を掴んで彼女の指を裾から離そうとした。
少し力を入れれば壊れてしまいそうな華奢な腕。

そういえば指輪を渡す機会を逸していた。
今となってはそれも自分を助長させそうな気がするからどこかに埋めてしまおうか、なんて。

彼女を「可愛い」と思う具体的な箇所は飲み込んだ。
声に出してしまえば、気持ちを加速させる気がして。

恋の色を滲ませてはいけない。
「それ」は、彼女と正しい旦那の間で育まれるべきものだから。*]

―― 新居 ――

[新居に到着してもジャヤートはマンユゥを横抱きにしたままである]


 さて、オレだけの花嫁様。
 先にお風呂にするか、それともベッドへ行くか。
 今少し酒を嗜むのも良いが……。

 どこまでお運びしましょうか。


[日中からであるから汗もかいているだろうが、その匂いすらも愛おしく愛せるだろう。
だからマンユゥの望むままに運んで行こう*]

 
 そう?
 お腹が空いたら言ってね。


[まだ台所は覗いて居ないが、この調子なら少しの食料の蓄えも置いてあるかもしれない。
広間に戻るのが面倒なら作るつもりではある。
早速の腕の見せ所でもあるし、後で台所回りは確認しておこう。

シャオロンを押し入って寝室に入れば、寝台の大きさがよく分かる。
一人で眠るには大きすぎるほどの広さだ。
レイが眠るよりもシャオロンに使ってもらった方がいいのではないか。
一緒に眠るくらいならこの大きさでも何ら問題はないが、シャオロンのほうには問題があるようで、女性と男性ではやはり違いがあるようだ。]



 でも、……寒いよ? 平気?


[夏場ならともかく、今の時期では毛布があっても寒さをしのげるかどうか。
なんとなく手にした裾を話し難くて、つん、と引いた。

一緒には眠れない。
かと言って、一人床に寝かせるのも忍びない。
迷い迷って、誘うような素振りになってしまっていることにレイは自身では気づいてはいなかった。]

[どう応えていいのか分からずおたおたしていれば、会話を遮るようにシャオロンの唸り声が響いた。

手首を取られて、はっとして裾を離す。
裾には長く掴んだせいか跡がしっかりと残っていた。]


 はっ、……えっ、あっ、うん。
 そうだねっ、うんっ。


[赤面したまま、ぱっと離れて箪笥に向かう。
裾を離してしまったことで彼との距離を感じたような気がして、少し寂しささえ感じた。

ふるふると首を振ってその考えを振り払う。]


 じゃ、じゃあ、お風呂先に頂くね。


[夜着と下着を用意してぱたぱたと逃げ込むようにお風呂に向かった。]

[汚れた婚礼衣装を籠に入れ、身体と髪を丁寧に上がって湯船に沈む。
お湯は程よく適温で、婚礼の儀で気を張っていた一日の疲れを癒やすには心地よかった。
肩まで沈めば、身体中がぽかぽかしてくる。

湯船に浸かっていれば、考えるのはシャオロンのこと。
今まで一度だって忘れたことのないロンの影が薄れていくように、幼いままだったロンの顔に、シャオロンの顔が重なる。

ずっと好きだった人。
これから「だんなさま」になる人。

揺れ動く想いにぐらぐらと頭が逆上せてしまう。]



 〜〜〜〜〜〜〜………っ、……



[可愛いと言ってくれたシャオロンを思い出して、
一度落ち着いたはずの頬がまた赤くなる。]


        
…………どうしよう……、うれしかった……



[両手で頬を抑えながら、ずるずると肩口から首筋へと湯船に沈めば、ぱしゃん、とお湯が跳ねた。*]

ー 新居 ー

[新居の玄関を潜っても
まだ彼は自分を抱えたままだった。
どうするか優しく尋ねられれば
じんわりと頬を染め、
胸に顔を押し付けてもじもじと呟く。]

......ん、と......あの、
お酒は、もうだいじょぶ。
だから......お風呂、......かな?

[彼は気にしなくても
やっぱり年頃の乙女としては
体を清めておきたい感はあるし。

これからすることを意識すると、
ベッド、と直接的に口にするのが
なんだか恥ずかしいのもあって。**]

──ふたりの夜


[ 果物は色んなものを持ってきていた。
  寝室から1度出て、林檎や梨、
  それに蜜柑などを切って寝室へ。
  幸い小さな机もあるので、
  置き場所には困らないが、
  彼女の願いは一瞬躊躇ってしまった。 ]


   ………わかった。口を開けて?


[ 一口大とまではいかないので、
  ひとつを食べてもらうのに3回は
  口に運ばなければいけなかったはず。
  蜜柑は小ぶりなものにしていたから
  問題なしではあったが、
  林檎と梨はそうとはいかない。

  いくつか彼女が食べるのを見て、
  酔いすぎていないことに胸を撫で下ろす。
  もしかしたら、時折コンの指先と
  彼女の唇が触れ合ったかもしれない。
  コンは少しだけ頬を赤くして
  彼女から視線を離したことだろう。   ]





   シャーレン…………
   可愛い人。もっと、その顔を見せて。


[ 彼女が果実に満足をしたなら、
  皿を追いやり、彼女の頬に手を添え
  視線を交わらせる。
  拒まれなければ、唇を重ね何度も何度も
  その甘い汁に吸い付いていこうとした。  ]*




[寒さを心配されたが、内側から起こる熱で寒さなど感じないだろうと思った。
むしろ眠れないのでは?
眠れないなら、石畳に横になる必要もないし何も問題はない。

「うん寒いから一緒に寝る」なんて小龍が言って実際潜り込んで襲われたらどうするつもりなんだろう。

泣くんだろうな。

そして泣かれたらそれ以上は何もできなくなるんだ。
もしかして、それを見越してるのか?――なんて。

言えないまま。]

――レイの入浴中――

 はぁああああ……


[盛大に溜息を吐いた。
初日からこんな調子で、本当に「ロン」を見つけるまで手を出さずにいられるのだろうか。

そもそも、「ロン」を探したくなくなっているのに。]


 しっかりしろ、俺。


[パンパンと両頬を叩いて自分の荷物を別室に移動させる。
元々服もそんなに持っていない方だからそう時間はかからなかった。

彼女が出るまでに時間を持て余し、寝室に置いてある酒を呑む。
宴席で出たものより強い度数の酒は喉を焼き、頭をぐらりと揺らした。
初夜にと用意するには刺激が強すぎるんじゃないかと苦笑し、杯を呷る。*]

─2人きりの寝室で─

[寝具に腰かけて待っていれば、彼はいろんな果物を持ってきてくれた。
一瞬、躊躇ったもののお願いを聞いてもらえて嬉しげに目を細める。
林檎に梨、蜜柑と口に運んでもらい、甘い果物を味わった。
彼の指先がシャーレンの唇に触れ合い、頬を少しだけ赤くして視線を離す姿に内心可愛い人だなと思ってしまう。
最後に、食べさせてくれた彼の指先にちゅ、と音を鳴らして口付けた]

ありがとう、コン。

[くすっと笑い、礼を言えば]

コン、私の愛しい人。
見て、貴方だけの私を…。

[頬に手が添えられ、視線が交わる。
彼の首の後ろへと手を伸ばし、唇が重なって。
何度も何度も、彼との口付けに夢中になっていく*]

[夜空の散歩も喜んでくれてジャヤートは至極上機嫌である。
胸に押し付けられた顔。
覗く横顔もまた可愛く何をしても可愛いのではないかと疑いようもない]


 では、風呂だ。
 風呂はヴィス式らしいぞ。
 水はオレが出せるから湯は沸かすだけだからな。


[入れる手間は沸かすだけだから入るのに労はない。
お姫様抱っこのまま脱衣所に運び込むとそこで漸くマンユゥを下ろした。
下ろしたと言っても相対した立ち位置で、である]


 それで、共に入るか?


[それとも一人で準備してきてくれるのだろうか。
何れにしてもジャヤートとしては嬉しいことであるので問いかけたが入りたい意志は問いかけに滲みでている*]

[考え事をしていたら思ったよりも長く浸かっていたようだ。身体はほこほこと温まり、頬は桃色に染まっている。

乾燥しないようにと香油を肌に塗り、髪にも少しだけ付ければ花の香りが広がった。

胸を隠すように桃色の心衣を首に通し、お腹の辺りで結び目を作り、下衣は尻尾がいつ生えてもいいようにTの字のほぼ紐のような下着を身に付ける。
もう外に出ないだろうと用意した夜着は、一枚着の身体にフィットしたもので、歩けばスリットがより目立つ。

茹で上がった顔でお風呂から上がり、シャオロンの姿を探せば、まだ寝室に居ただろうか。
まだ飲みたりなかったのか、手酌をしている姿に笑う。]


 シャオロン、お風呂上がったよ。
 ……お酒、飲みたりなかった?


[小首を傾けて、様子を伺う。

寝所から荷物が減っていたのでお風呂に入っているうちに荷物を運んだのだろう。
本当に、別室で眠るつもりらしい。]

[彼の元に歩み寄り、ちょこんと隣に座る。]


  …………、


[髪を毛巾で拭いながら、お風呂で考えていたこと、
シャオロンと出会って少し変わった自身の心情。

髪を拭う手を止めて、ちら、とシャオロンへと視線を移した。]


 ……シャオロン。
 ……えっと、……その、……


 
 
やっぱり……一緒に、寝よ?



[毛巾を口元に当てながら、ぽそりとそう呟いて彼を見上げる。*]





   どういたしまして、…これくらい。



[ 流石に、指先に口づけをされた時
  コンは慣れないことをしたと思った。
  だから、尚更少しの間だけ彼女を見れなかった。
  指先で感じた彼女の唇は
  コン自身の唇が覚えているよりも
  とても柔らかく感じられ、
  噛み付いてしまえばいとも容易く
  噛みちぎってしまうのではないかと思うほど。 ]







   ん、……ッ…は……

   出会った時から、その綺麗な肌に
   俺の印を付けたくて仕方がなかった。
   どうしても、一緒になれないのなら
   つけても意味がないと諦めていたのに。


[ 出会った時は顔を隠していたけれど、
  徐々に2人だけの時はその素顔を
  包み隠さず晒してくれた彼女。
  そして今日この日、シャーレンとコンとして
  もう一度出会ったことでお互いの気持ちは
  さらに引き寄せあっているよう。

  だからコンは彼女を寝具へ寝かせると
  曝け出された右肩へひと噛み。
  そして、左肩にも舌を這わせてひと噛み。
  歯形がそれぞれの肩に付いて、
  名実ともにコンの妻であると証明しようとする。
  堪えていた日々を考えれば、
  申し訳ない気持ちもありながら、
  印をつけることを抑えることはできなかった。  ]*




[ヴィス式、ということは
木造りの浴槽に浸かるタイプだろうか。
リルの風呂事情はどんな感じなのか
マンユゥはよくわかっていないが
風呂文化自体にそこまでの差はなさそうだ。

横抱きのまま脱衣場まで運ばれ、
そこで降ろされる。
丁寧にも着替えや体をふく布なんかは
手伝いのものが用意してくれているようだったが。]

えっ。......い、いっしょに......

[問いかけに目を丸くしたのち
ぼっ、とまた顔の熱が増して。
そわそわと尾を揺らしたあとにこくりと頷いた。]


...ジャ、ジャヤートが、入りたいなら............いいよ......

わたしたち、これから......
結ばれる......んだもんね......



[それに、裸でふれあっていれば、
緊張も少しは薄れるかもしれないから。
どきどきしながらそっと彼を見上げる。**]

 オレは一緒に入りたいと思っているぞ。
 ……ああ、結ばれる。
 今日出会ったばかりだが――。


[見上げる視線に柔らかな、春風のような笑みを向ける]


 初めて見た瞬間から可愛いと思った。
 そして嫁ならば良かったのにと願った。
 オレはマンユゥと結ばれたい。


[手を頬へと伸ばして優しく撫でる。
唇同士の触れ合いも未だであるが先んじて裸の触れ合いをしてはいけないこともなかろう。

 一般的なリル族は分からぬが船の上では水は貴重と言いながら水は出し放題である。
ただ大々的に火は起こせないので専ら沐浴で太陽の下で開放的に行われる入浴をしてきた。
果たしてそれを入浴と言って差支えないかは分からないが、ヴィス族式の風呂は初めてなのでそれもまた心が躍る]


 では服を脱がせ合おうか。


[頬に触れていた手を下へと。
真白な花嫁衣裳の肩に触れるとマンユゥの意志を問うた。
自分で脱ぐならそれでも良いが脱がせて良いならば一枚、一枚丁寧に。
露わになっていく肌を見て堪能しながら生まれた時の姿へと変えてしまうとしよう。*]

[酔い潰れるまで飲むつもりはなかったが、体感温度は大分上がっている。
瓶を半分にした頃、レイが戻って来た。]


 おかえり。
 ……ああ、折角用意されてたし、飲もうと思って。

 結構強いから、レイは止めとけよ。


[自分が風呂に交代で入る間に彼女が手を伸ばさないように釘を刺しておく。

夜着に着替えた彼女は風呂上りの雰囲気も相まって艶めかしく、凹凸が目立つだけでなく深く入ったスリットが目の毒だ。

化粧を落とした顔はどこかまだあどけなさを残していて、大人の女性の身体とのアンバランスさが却って男を煽った。
これ以上見ていたら、妙な気を起こしそうだ。]


 じゃあ俺も――


[と立ち上がりかけたら、レイが傍に座る。
寝台はひとつしかないのだから仕方がないことかもしれないが、近くに寄られると花の香りが漂ってきて、内側から獣に食い破られそうな感覚になった。]




 …………さっき俺が言ったこと、聞いてたよな?



[恥じらいに理性が負けそうで、呻くような言い方になる。]


 ……風呂に行ってくる。
 
 そっちの瓶は水だから、それでも飲んで少し冷静に考えな。


[これ以上部屋にいたら、彼女を抱き締めてしまいそうだった。
逃げるように部屋を飛び出し、風呂場へと向かう。*]

――風呂場――

[自分の前に、誰かが使った気配のある風呂場は生まれて初めてだった。
漂う香油の香り、湯気。]


 
…………ッ、



[寝室までは届かないだろう。
声を押し殺し、自身に触れる。

目を閉じれば脳裏に浮かぶのは彼女の顔と声だけ。]


[ずっと欲しかったことにも気づかなかった、「家族」を自分に教えてくれると言った彼女のことだけが、小龍を昂らせた。]

[レイの後から入って良かった。

一度射しただけでは収まらず、二度目も彼女に触れることを想像しながら風呂場の床を汚した。
石鹸で丁寧に自分自身の臭いは消したつもりだが、風呂場は暫く換気が必要だろう。*]

[このまま別室に直接向かってしまおうかとも思うが。

レイは何となく、自分の帰りを待っているような気がした。
戸口に立って奥へと声をかける。]


 ……上がった。


[寝ていてくれないかな、とも思ったのだがどうだろう。**]

[シャオロンはお酒が強いようだ。
お風呂に入っている間に瓶が半分ほど減っている。
一人で飲むにしてはペースが速いような気がしたが、お酒に強いのならそう気にならないのだろうか。]


 わたしも飲めるよ?
 さっきのお酒だってお水みたいだったもの。


[ほんのり酔っている気はしたが意識はしっかりと保っている。
シャオロンの手に寄ってお酒が水と変えられていたことには気づいていない。]

 




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