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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ

/*

孤児院の生活は質素な市民の最低限は確保されているようです。
その他支援などで時折豪華な食事が出たり、誕生日と祝日は祝いの食事会もあります。
若いうちにに仕事を斡旋し、荒事が得意そうな子腕っ節がある人材をアソシエーテとしてファミリーに引き抜くことを目標としています。
『人の言葉を信じるな自分のみたものだけを信じろ』、と表向きも内面も健全な子供を育てて闇の世界に連れ込んでいます。前科は問いません。

当孤児院の設定自体は、あくどい虐待などはなく柔軟に社会の歯車になるべく育てられています。
何処かの重役になれば業界や政府との縁になる為です。

悪辣な環境があるとすれば、外部組織からの嫌がらせが主になるでしょう。
あるいはまた別の孤児院の出自で、こちらの施設とも何度か交流があった等で面識が持てるかも知れません。

孤児院の設定だけ固まっていますが、都合が良いところだけ活用してやって下さい。
またなにかあれば都度連絡ください。どうぞよろしくお願い致します。
(-13) toumi_ 2022/08/08(Mon) 21:48:04

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

/*
ご質問ありがとうございます、
プロフィールにあることは大抵知っていても構いません。
アルバでも恨み言かはどうかわかりませんが、あることないこと噂にされているかもしれないですね。

ソニーさんとはノッテファミリーとして関わろうとはせず、多少のことは踏み込まれても甘く見ていそうです。
外に出ることが多く、一人で酒場や喫煙所等大衆のいる場所に出没することも少なくありません。

・表の顔はどのように振舞っていますか?
 大きなくくりでは人材サービス業、人材派遣業界に勤務しています。調べればその会社もノッテファミリーの傘下です。

・ノッテの所属であることや重役であることについては知っていても構いませんか?
 構いません、軽く調べたり、人から話が聞くことができます。
 20年以上前から先代に拾われ、ノッテに長く滞在しています。

・孤児院内でお菓子を振る舞ったことはありますか?
 あります。誕生月にはケーキを、祝祭にはおもちゃを用意してくれたりなどしました。

・ご結婚されていますか?
 未婚で、それらしい噂は立っていません。

・ソニーにはどれくらいの警戒度で接していますか?
 本心はともかく、あえて無用心に近いです。古くからの友人のように。
 ファミリーの話を出しても、敵のようには接さず話を静かに聞いているだけでしょう。

返答が遅くなりすみませんでした!
他に知りたい内容などがあれば答えられるものはおこたえします。
(-48) toumi_ 2022/08/08(Mon) 23:26:58

【人】 デッドヘッド ヴェネリオ

【街中】

酒場から飲んだくれた男が一人、ふらついた体を石の壁に寄りかからせ目を閉じる。
部下に連絡をしたその手で、続けて別の人間へと電話を掛けた。

「チャオ、今時間あるかぁ……あ?
 『子供達を寝かしつけてるからすぐに切る』、だと
 お前この俺っちと子供どっちが大事なんだよ、おい!」

「本当に切りやがった……」

まさかこのくたびれた男がマフィアであるとは、日常に住む多くの人間達は知らず。
もっとも一部には有名であり隠してもない素性は、過激派の多いノッテファミリーの幹部であることに違いない。

「……あ"ー頭いてぇな、近くのカフェは何処だ」

男は約束の時間まで暇を潰す。こつ、こつ。
石畳には靴の裏に残っていた僅かな赤がうつって続くことはなかった。
(12) toumi_ 2022/08/08(Mon) 23:58:47

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 情報屋 ロッシ

夢の中にまで誰かが来るなんて、とんだお伽話みたいなこった。
どうせ見るなら、ボスが生きて喧しかった頃の思いででも見せてくれりゃあいいのに。

「残酷だよな、時代の移り変わりは。
 そんな変化を俺は愛さなきゃなんねぇ。探さなきゃなんねぇ」

争いなどなくならないこの世界で、血を見続けることがこの衝動を抑えるための最大手だ。

/*

死之商人になりました〜。知らせてやるんですか。
考えてませんでした、できるだけ早く決めてやりますね。
(-87) toumi_ 2022/08/09(Tue) 3:14:22

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

「ボナセーラ、ソニー。また今日も餌付けしてるのか?
 このままじゃ俺よりも、みんなその手の虜になっちまうよ」

レンズ越しに夕陽を乗せた花籠を見やる。
施設の中にいた男は聞き慣れた声に、
今し方自分の身なりに問題が無いのを確認して準備を整えた。

近寄ってきた貴方へと片手をあげれば、その手に持たれたバンズを腰を折り曲げつつ食んで食す。
何度か頷くように器用にかみ切って、安物の石けんの香りが残る髪を揺らした。

「……うん! このパネッレ旨いなあ。祭りも馬鹿に出来ねえ」

「さては、祭りに浮かれて仕事を疎かにしているんじゃないか?
 お前は花には真面目だが、時々そういうところがあるからな」
(-91) toumi_ 2022/08/09(Tue) 3:58:20

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ

【街中】

「よお、兄弟こんなところで何をしている」

大通りから外れた路地、壁に背を預けながらくつろいでる姿の男が一人。香る酒の香りと煙の匂いから酒場に居たことはすぐにわかるだろう。
こんな日は一日二日ではない、ボスが亡くなってからのヴェネリオは連日この有様だ。

「相変わらず目立つなあ、車も走らせないでどうした。
 何か俺に急用か」
(-94) toumi_ 2022/08/09(Tue) 4:05:50

【人】 デッドヘッド ヴェネリオ

>>14 リカルド

【街中】
「よぉリック、お使いは済んだか。
 小言がうるせぇぞ……頭に響いてかなわん」

きつい酒に混ざった煙の香り、
どこをとってもまとめ役には的さない役満を着飾って頭をかく。
実際のところファミリーの人間には数多の功績を知られているし、一言で話を聞かせられる。今更面倒を見るのはほんの一握りだ。

懐から取り出した煙草を咥えつつ、部下にもう一本を差し出してやる。時間潰しも大概である。

「帰っても良いことがあるもんか。
 優秀な部下をもつ俺はご老体に大人気なんだよ」

「……あと30分……いや1時間。
 今いっても会議に死人の名前を増やしておやすみなさいだ。
 眠気冷ましにお前が選んだ店でも連れて行け」
(19) toumi_ 2022/08/09(Tue) 4:09:35

【神】 デッドヘッド ヴェネリオ

【ノッテアジト】

「遅くなったなあ、探しもんをしてたら犬に懐かれちまって。
 しっかり餌をやって、お家に返してやってたんだ。」

少女の咳き込む声(>>G8)に続いて口を開いて。
足音を鳴らさずに会議室に入っていたヴェネリオは椅子に深く座り込んだ。
会議に遅刻したことを悪びれもなく一同を見やり。

「揃いも揃って上は
遊び
呆けてる。
 仕方ない、報告したいことがあるやつから口を開けろ。
 なければ無駄話は終わりだ。」

散らばる紙を拾って目を通し、見慣れた名前ばかりに眉間にシワがよってしまったものだから丁寧に指でほぐして戻してやる。

「死人の名前以外に聞きたいことはあるか。
 指示なんぞお前たち兄弟には必要ないだろ?」

ファミリーの敵は殺せ。
そう、静かにいい放って。

「金や武器がほしいなら他の幹部に当たってくれ。
 俺は酒を飲むのに……忙しいんだ。」
(G9) toumi_ 2022/08/09(Tue) 7:52:37

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

「俺はいつでも仕事とその帰りに酒を飲むので忙しいんだ。
 この間なんて裏路地を通ったらお気に入りの靴を野良犬に汚されちまって参っちまったよ」

言い慣れていそうな子供でもわかる誤魔化しを混ぜて、わざとらしく口角を上げる。事実が混ざった嘘も、嘘だと気づかせるためについていた。
男が夜の酒場や、怪しい繁華街から出てくる姿もいつも一人。
帰るときには一人になって
出ていく、それが常でありここ数日続いている。

「いっちょ前にお花やさんをしてんな……
 そうか。この時期は尚更盛況か、
 通りにもやけに花があると思った。偉いぞソニー」

ふ、と視線を下げて考え事をするようにメガネのつるを触る。

「ここでお前さんに会わなかったらよかったのになあ」


風に小さな言葉が連れ拐われ。
幼い子供に言い聞かせるように、丁寧に続きは紡がれた。

「……今日は、暫くここには来れねえって伝えに来たんだ。
 早くて数ヶ月、長くて、わからねえ。
 融資については代わりのやつを寄越す、若い男だ。
 菓子の種類も記念日も叩き込んでやって、だから、

 しばらく会う機会もなくなっちまいそうなんだ」



「せっかくだから食事でも奢ってやろうか。
 まともな
就職祝い
、してやってなかっただろう」
(-104) toumi_ 2022/08/09(Tue) 9:17:33

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

>>22

二つ並んだ煙の糸。ほとんど上司のために使われてしまっている贈り物のジッポ。もう買い換えたかは知らない。
いつもの光景にいつもの仕草、それに終わりが来ようとしている。

「リック。酔っ払いの戯れ事だ、耳かっぽじってよおく聞けよ」

酔い醒ましと言われ走らされている車の中。
車内でも窓の外から視線ははずさず、ヴェネリオは口を開いた。

「お前はノッテに永遠の忠誠を誓っているな?」

冗談でいっている口ぶりでは無い。
張り詰めたノッテファミリーの現状で溢した、僅かな弱味。
これまで培ってきた縁への絶対的な拒絶と信頼の文言を唱える。

「酔っぱらいだから都合悪いことは聞こえねえ。
 リカルド・フェリーニ、お前の命は誰のものだ」

「良いから、言え。お前からの言葉がねえとイライラする」
(-106) toumi_ 2022/08/09(Tue) 9:57:42

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「ははっ
……、はははは!!

 Ti amo死に急ぐなよリック、これから始まるのは
最高のフェスティバル
だ」

額を押さえながら豪快に笑って。愉快そうに、これからの未来が見えているかのような言葉を吐けば後ろから体を乗り出してハンドルに手を伸ばす。

「行き先変更しろ!! お前に
俺と同じ景色
を見せてやる。
 俺の家、…女っけのある方に寄っていけ!」

隠れ家もとい、いくつかの寝床を持っているヴェネリオだがここまで乗り気で招いたこともない。
何かを今日にすると決めていたのか、家の中にいた時間は約五分。
その間だけで彼はひとつのUSBを持ってきてあなたに渡した。

「失くしたりしたら殺す。
 そこには俺が築いてきた全てが収まってるんだ」

まだ中を覗ける媒体も準備もない。
だがその一つが相当なものであることは、冗談だらけの上司の態度でも一目瞭然であった。
(-132) toumi_ 2022/08/09(Tue) 14:39:29

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

/*

ロール中に失礼します。
対象を伴う役職の通知をしに参りました。
こちらの職業が死之商人の為、絆先にリカルドさんを指名する予定です。
RPは変更はありませんが、役職に伴うものになっており何か不都合があれば気兼ねなくお知らせください。
(-134) toumi_ 2022/08/09(Tue) 14:43:26

【神】 デッドヘッド ヴェネリオ

【ノッテアジト】

「Benvenuto,ツィオ。新装開店した花屋は如何かね。
 麗しの毒花たちがお出迎えだ、間違えて背中を見せようなら…さて」

血の気が多い部下たちや、喧しい重役。
責任や指揮の話は耳にタコが生えるぐらい聞こえて来たが無視をする。時間が湯水のように溢れているわけでもない。

「生きてる価値が無い奴と洒落こみたいのか。
 頭に銃を突きつけても、引き金を引けなかったらただの愚図。
 悪魔と朝まで躍り明かそうものならドタマぶち抜くだけだ、方法ぐらい好きにするんだな」

守る面子も残ってやしない。抗争の火種は、確実に埋められた。
どうせ、この先ノッテはよくも悪くもこの若者達が引っ張っていく。
古きは淘汰され、望んでもない新しい変化が訪れる。
目を瞑りながらひらりと片手だけコルヴォへと向け、これから掴まるのであろう老体からの小言の弾丸を想像しため息をついた。

「足元は常にきれいにしておけよ。
 身嗜みを整えないとこんな風になめられるからな」
(G20) toumi_ 2022/08/09(Tue) 20:46:21

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ

「駄菓子だあ?」

「真面目に金に困ってるのか茶を飲みたいのかわかんねえ。
 目は覚めるかもしれないな、やけにぱちぱちするおかしなもんも多かったし、貰ってやるよ。持ってる分寄越せ」

適当にぽっけを漁って紙幣を投げつける。
受けとるしぐさや周りに警戒を怠らないこの酔っぱらいは、紅潮している顔に相反して全ての行動に一切の支障がない。万全の時と体調も変わらない反特異体質だ。

「……にしても相変わらず暑苦しいな、見た目ぐらい変えたらどうだ」
(-169) toumi_ 2022/08/09(Tue) 23:36:55

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ

会議も一段落すればまばらに人は散っていく。
貴方も席を立ったところで、老人に捕まっていたヴェネリオが、ふと視線を向けた。

くい。っと親指を余所に寄越し。
『部屋で待っていろ』

何か話があるのには相違ない。
嫌々か、はたまた。大人しく待っていればノックの音と共に入ってくる上司の姿があるだろう。

「フィオレロ、仕事の話だ」
(-182) toumi_ 2022/08/10(Wed) 2:06:24

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ

とある部屋から出てきた上司は、探されている旨を聞かされる。
はてと考える事があったが時計を見、思うがままに足を向けた。



「珍しい、普段の謙虚さが嘘のようだ」

賢い烏は何も言わない聞かないのを良いことに、男はその『ゴミ』を投げ捨てた。
しかし、少しだけでも調べてしまえば気にかかることだろう。
アルバの犬共ではない死体を、何故この時期に殺したのか、をだ。
追求があるとは思っていなかった、いつも通りにファミリーに不都合な人間を処理するだけだと思っていたからだ。

「……『ゴミ』で腹でも壊したか?」

「ゴミ溜めから出てくるなら安酒でも飲ませてやる。
 適当な拠点にでもいこうか、俺は酒癖がわるくてなあ。
 あること無いこと口に出しちまうんだ」

背を見せながら手招きをする。
『ついてこい、酔っ払いの世迷い言に』と言わんばかりに。
そのまま、駐車場へ向かうと自前の車の扉を開いて見せた。
(-187) toumi_ 2022/08/10(Wed) 3:44:21

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ

「準備はできてるな、車で話すか。
 目的地は、ない。適当に走らせろ」

稀に指示をされる奇妙なルート取りは、密談に主に使われる。
しかし機密性があまり高くなく、婆に寄れば即座に現場に向かう舵もついでにとることができるような……まさしく『仕事』の話だ。

「リックは外回り、今からは孤児院とお前の話だ」

後部座席を陣取って、武器の場所の確認をする。
顔色をあまり見られないようにバックミラーの死角に寄れば、窓の外を見ながら呟いた。

「まずずっと気になってたんだが……。
 お前、
裏切り者の自覚はあるのか。

 できるだけ死に方は選ばせてやる、だから聞くんだが……
 ボスがいない今、お前自身は殺されたいか」

質問の意図は遠回しに伝えられる。
それはファミリーに参入している経緯に関係しているだろう。ヴェネリオにどこまで情報があるかは知れないが、少なくとも貴方は、『裏切り者であるのなら死ね、死に方は選ばさせてやる』と問われている。
同時に『お前の忠誠は"どこ"にあるか』と聞いているのもあるだろう。
(-188) toumi_ 2022/08/10(Wed) 3:58:36

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

/*
業務連絡拝読致しました。
いつ頃についたものでしょうか? 場合によっては知る機会は孤児院でのシャワーでしか想像がつかないので何か良い案があればよろしくお願いします。
(-189) toumi_ 2022/08/10(Wed) 4:10:18

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 銀の弾丸 リカルド

「誰かに知られるぐらいなら壊せ
 死んでも広めるなよ」

「ロッシを中心に、各国の情報屋と手を組んで
 かきこんだ情報網パンドラの箱だ。
 ここら一帯の店を盗聴ができて、張ってれば情勢を知れる。
 適当なパソコンで開くな、あとで用意してやるから」

「……大抵誰かの声がする。
 俺はそれを頼りに――争いを殺してきた」

都合のいいものではないが、ある程度の情報を頼りに絞れば重役の会話は聞ける。黒だったのか、白だったのか。もうそれさえわかれば詳細など要らない。
火種を見つければ、中身は本職に暴かせることがこの街では可能だ。

平和な世を望んでいるかって?
そんな大層な願いを持っているわけじゃない。
もう既に、この魂が争いに魅いられている。
欲しいのだ、血を血で洗う醜い抗争と汚職と、それを裁く馬鹿げた機会が。

俺は早死にするだろう、ファミリーの敵は誰でも殺す。
きっと、死ぬまでネズミを食い荒らすのだ。


「毎日でも殺めないと俺は」


復讐と似通った執着の色、すっかり酔いも冷めた顔は貴方の目を見ていない。

「帰るぞ」

後部座席で目を閉じた男は、また何処かの人間の名を浮かべている。
次に始末するのは、誰にしよう、と。
(-202) toumi_ 2022/08/10(Wed) 13:08:04

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ

「何年いると思ってるんだ、その言葉をそのまま返してやる」
「先代がずっと傍においたボスに忠誠を誓わないわけがない」

男の魂が何処に囚われているかの所在は明かすことはない。
ファミリーの多くが既に死んだ者に囚われているだろう。
死者に捧げたもの達のその心の行く末は。
存外に脆く、移ろいやすい。

確かにあるのは血の盟約と、家族の絆、というものにつきるのだろう。なんとも甘く、ファミリーに似合わないものが残っている。

「……本当にどういう風の吹き回しだ」

言外に死ぬつもりなのか、と加えながら互いに命を預けた車は発車した。返事はなくもと気にはしない。
互いの立場はもちろん酔っぱらいに礼儀はいらない、懐の引き金をに手がかかるのは殺意が見えた瞬間だ。

「ボスはとんだファムファタールだった。
 その手から餌を求めて鳴いてるのは猫一匹で済みやしない」
(-204) toumi_ 2022/08/10(Wed) 14:03:34

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ

はずれのガムを引いて、口に放り込む。
咀嚼しながら、暇つぶしか。と一瞬張り詰めた緊張をほどいた。

「……そうだなあ、前に寄越したやつももう古い。
 身なりぐらい整えておけ、代わりもので居られるのもあと少しかもしれないぞ」

一歩二歩、歩き出して、
適当な
タクシーを捕まえる
立ち止まって会話し続けるには些か目立つし、部下を巻き込むのもごめんだ。

「乗れ、雑談ならこっちでだ。
 家まで来たいのならご招待してやろうか?」
(-208) toumi_ 2022/08/10(Wed) 15:33:18

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

「はは、熱烈だな。
 俺だって
お前たち
を一人にさせないさ。
 その為に働いているんだぜ? 命のひとつやふたつぐらいくれてやる」

『冗談じゃない』言葉は施設の子供にも、貴方にも向けられる。
どこの家族になろうとも目にかけた子供たちの将来は見届けてきた、全ての行動が打算的じゃなかったとは言えないソレへも真心を込めて。
それももうじきで終わり、これでよかったんだ。関わりなんていつでも断ち切れる程度が。

「新しい事業を始めるんだよ、
 落ち着くまでは気安く時間はとれない。
 その賢い頭なら聞き分けてくれ、電話ぐらいは出てやるから」

塩しょっぱい後味を上書きするように、甘い豆の香りが鼻腔をくすぐって。
飛び付いてきた子犬を拾い上げるような仕草で頭を撫でてやる。
しかし、この汚れた手で引きずり込むのは、真の家族たちで十分だろう。


「……そうだなあ、店の灯りが落ちるまで。
 まさかその年で子守唄まで欲しいなんて言わないよな」
(-225) toumi_ 2022/08/10(Wed) 22:02:47

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ

「そうかい、
それは残念だ


身内一人殺すのも厭わないその瞳は、窓の外を見たまま動かない。分かりやすい命乞いに、気持ちがいい台詞。ボスなら手をつけないような品目のフルコースだと感じた。

「アンダーボスに不確定要素は殺せと命令された。
 ボス以外の言うことは聞かんとはね除けたが……お前は少々気味が悪い」

視線だけ正面に寄越し、口元だけ笑って見せる。
このファミリーに裏切り者なんているわけがない。
いるのは不都合な思想を持った輩と、手のつけられなくなった気印だ。

「その忠誠、精々死んで証明しろ。
 死体まで粗末に扱うような人間じゃあない、
 体が擦りきれるまで働いて尽くせ……そうしたらお前はどこにいっても兄弟だよ」

慰めにもならない言葉を紡いで、また視線を外に映した。
上層部の真意を読み取れなかった人間ではないだろう、ならば何処までも足掻いてしがみついてくればいい。
黙っているだけで欲しいものが手に入るような甘い組織ではない。

「漸く殺せると思ったんだがなあ、上手くいかねえな世の中は。
 まったく、手が震えて仕方ねえ……」
(-226) toumi_ 2022/08/10(Wed) 22:35:14

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ

どの言葉も、受け止め手いるようで流していた男もひとつの言葉でリズムを刻んでいた指を止める。

何もかもただの自己満足だ。あんたは違いますか?


「自己満……か」

酒癖がひどくなった
のは、10数年前からか。
大きな抗争でしか会うこともなかった貴方に、はじめて個人で『ゴミ』を投げ渡して笑ったのだ。片付けが得意ではないんだ、と。
定期的に頼るようになった彼から渡される遺体は、アルバファミリーの末端からただのごろつきまで多様であり、時には日が経っているのもあっただろう。
きまって本人から渡されるそのゴミはどこをどう見てもプライベートから出てきたものだった。

「確かに首輪の先はもうちぎれちまって
 神でもなければ掴めないなあ」

これを聞けば老体たちは怒り心頭に違いない。
ただこの椅子に座って手に入れられる地位は都合がいい、その分の責務ぐらいこの街に生まれた男として成し遂げてやるだけ。
革命なんて起こしても得にならない。ようは己の欲さえ満たせれば生死はおろか、周りの事なんざしったことではないのだ。

それにしても死に触れつつも、怠惰に生き続け、手を引かれる前に落ちていく憐れな鳥畜生。なんとも悲劇じゃないか。
(-233) toumi_ 2022/08/11(Thu) 1:17:24

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ

雑種犬アルバ盛った猫ノッテネズミ畜生トラモントに、―――……
 この祭りに乗じてか街に馴染まない異臭がしてる。
 悪臭の中じゃ酒が不味くなるだろ、だから俺の視界に入り次第殺してんだよ」

冗談に決まっている。
視界にはいった、なんて生やさしいものじゃない。
異物が入ってきたといち早く気づいていたこの男は、はなから彼らを生かしてこの地を出すつもりなどなくて。
不必要な殺しまで進んでやるものだから、誰にも望まれていない死体はここ数日で山になっていた。

「ネズミの家族にもお名前があるらしくて、聞き覚えのないアルバ以外の名前も多くてなあ。
 
だから
、アルファベット順に一匹ずつ
遊んでんだよ
。あの日以外はお前じゃないの掃除屋も使ってな……、あー……答えになってるか?」

一瞬高揚した声。瞳の奥に潜んでいる闇は、死の先に誘われることを拒んでいない。さもそうであるべきだと、いつの日かまでその手で命を奪うことにとりつかれているようにも聞こえてきて。

「暇なら死ぬまで足元で転がっていろよ」

「俺はよお、片付けは得意ではないんだ」

とっくに地獄への片道切符は握っている。
車が止まった先は、ヴェネリオの所有する隠れ家の幾つかある内のひとつであった。
(-235) toumi_ 2022/08/11(Thu) 1:30:36

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → ”昼行灯” テンゴ

「結局茶に付き合うことになるのか。
 このままじゃ無駄に体が健康にされちまうよ」

酒飲みだったこの男が狂うように飲み始めたのはここ十数年、先代が亡くなってからしばらくだった。
鼻のきく連中ならシガレットではない煙の香りは感じるし、靴がいつも洗われてるのも気づいている。
しかし、この男を止めることはなかった。ファミリーに不都合なことは一切しない。その信条だけは守られていたから。
つまり何かあろうものなら、

「それも自業自得、か」

それにつきる。

親友のだる絡みをうけつつ。
ひとつの隠れ家に招けば、ナッツでも用意しつつざれ言をぼやく。ある種の拒絶と、確認のようなものだ。

「そういえばお前、ここに何でいるんだったか。
 ……俺が死んだら
帰ったらどうだ。

 こんなときに冗談は言わない、己を死なせることぐらい簡単だろう?」
(-237) toumi_ 2022/08/11(Thu) 3:00:14

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → イル・マット フィオレロ

「幹部に座ってる椅子の責任の分、
 同じ墓に骨は埋めるつもりだが?」

殉職という言葉に顔をあげて、虚ろわぬ視線を向けた。
当たり前であるかのように、それが義務であり定めであるからだ。そうなることを疑ってもいなく、拒んでもいない。これは昔から変わらない目だった、いつかを境にここが本当の家族になってしまったから。

「どちらと言われてもな、死ぬ瞬間まですべての人間を信じてはいない。好みは嘘でもすなおに頷く奴だが。
 そうなれないのを気にするような必要はない。
 重要なのは、何を為せるかだ」

組織のために、なによりも所属する己の魂の鼓舞するままに。
音もなく丁寧に車が止まればそこは景色のいい海沿いの路地だ、祭りの花が所々に生けてあり人気がなくとも活気づいて見える。

「……盲信したいものぐらい、自分で決めるんだな。
 俺は、もうこの暮らし以外が見えなくなってる」

『孤児院の援助の引き継ぎを頼みたい。』

ついでのように語られた言葉はは男が大切にしていた、ノッテにしては珍しく善良な仕事だ。
昔こぼしたことがある、先代から頼まれて誰にも渡したことのない子供たちとの会合。記念日、祝祭日に向かって菓子やら玩具を届ける、そしてめぼしくどこかの職で輝けそうな人間を引き抜いて傘下におさめる。なんとも平和で、血なまぐさい争いを忘れられるそんな仕事。


俺はこの祭りで遊び抜くつもりしかないんだ死んでも悔いは残らない

 生き残れたらそんときは、お前もいい席が手に入るようになってるかもな」
(-251) toumi_ 2022/08/11(Thu) 12:43:55

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 花で語るは ソニー

「っ」

一歩、その一歩を反射で拒む程には時間は十分すぎて口の端に触れた熱が残る場所にまた自らの指を当てた。

少しだけでいい、夜を嗤うのは愚者の定め。
花を愛でる日常を捨て朝を蹴り放つまでに。

「いい子に育ててきたつもりだったんだが、どこで間違えたのやら」

Fidarsi è bene, non fidarsi è meglio.信じるのはよいこと、信じないのはもっとよいこと


愛する家族も部下も、右腕ですらいかなる時にも切り落とせる。
それが一人で幹部に成り上がった男の轍の跡。
この優しい姿を見せるのも最後になるのかもしれないのなら、

「……今晩だけな」

挨拶さようならぐらいはしてやろうと。
懐にある鉄の塊がやけに重く感じた。
(-254) toumi_ 2022/08/11(Thu) 13:21:05

【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ

「見たことはないが……」

鍵を開けて香るのは
この男のものではないシガレットと僅かな香水の香り。

「鳥っ子一人の面倒も見れないような兄弟はいないな」

子供に言い聞かせるような口調で優しく告げ
適当な椅子を指してやる。

「もし
そんなこと
があろうことなら。
 優しく頭を撫でて子守唄を歌い、更には寝物語を聞かせてやろう。」

仕事地下のごみ処理話はあとにしつつ、キッチンに潜ってしばらく。
テーブルの上にはネズミたちの名前が連なった書類が置かれている。みることがあるのならば、見知らぬ名前の中に見知った名前を見つけることがあるのかもしれないが、この二人の間に彼らの会話がなされることは万が一にもなさそうだ。

「くたばった先に手に入るものなんてあるのかね」

目の前におかれたグラスに注がれた赤に、切り分けられたミートパイ、無言で差し出されたが小さな晩餐に参加しないことな許されるわけもなく。
やがて、それぞれ抱えるものを持ち別れていく。
そうして束の間の時間は過ぎていっただろう。
(-260) toumi_ 2022/08/11(Thu) 19:06:05
 




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ストレガ
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