05:08:27

人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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視点:


【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―???―


闇が、病院を覆い尽くす。>>0:L0
どうやら、始まったらしい。

少女と、カナおねぇさん達から別れてしばらく。
現状、執着する獲物もおらず、やらねばならない事もない。
だから、『イモウト』を探して、院内をさ迷い歩いた。
もっとも見つけたからと言って、少女に知らせる気も、どうこうする気もないけれど。

「自分が、自分の目的の相手を探す事と、ついでに出来る作業」だから、それぐらいの認識。
『運よくイモウトを見つけて、運よく生きてまた会えたら、案内するのもいいか』、と。
――要は、『イモウト』探しは割とどうでもいい事なのだ。
(3) eve 2022/08/11(Thu) 9:05:05

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

それに、どうせ誰かの手に堕ちるなら、カナおねぇさんの「■■さん」になってくれるのも悪くない、とも思う。

カナおねぇさんには歌を教えて貰った恩がある。
彼女が少女と居る事で安らぎを取り戻せるなら、それでもいい。
引き換えに少女が「死ぬかも」というだけだ。
よくわからないモノに蹂躙されて、苦痛に満ちた最期を迎えるより、余程マシだ。
(4) eve 2022/08/11(Thu) 9:06:25

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

再び、地下への階段を降りていく。

最初から、『イモウト』が生きているとは考えていない。
なら、出来るだけ死んだ可能性の高い場所。
より多くの人の死に触れた場所を探す方が効率がいいだろう。
死体安置室に『イモウト』が居ないならば、残る心当たりは――。

いくつか候補を頭に描きながら、地下の闇へと消えていった。*
(5) eve 2022/08/11(Thu) 9:12:45
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a3) eve 2022/08/11(Thu) 9:16:39

【赤】 水子たちの霊 ヒルコ

少女に贈った「モノ」。
それは、少女の「恐怖」を「別の感情」で塗りつぶすもの。

彼女を貶める為のものではなく。
彼女を堕としめる為のものでもなく。
一切の悪意を含まない。
けれど、どこまでも残酷な贈り物。

彼女がもし、恐怖に心が折れる時が来たら。
彼女がもし、逃れようのない、苦痛に満ちた死に直面したら。
彼女の心が「恐怖」に気付かないよう、心を塗りつぶしてしまう。
(*1) eve 2022/08/11(Thu) 13:04:52

【赤】 水子たちの霊 ヒルコ

彼女が恐怖に折れず、生きて病院を脱出しようとするなら。
塗りつぶされた心は、元の色を取り戻し、やがて贈り物も消え去るだろう。
けれど、全ての人間がこの病院を脱出できない事も知っている。

ならば、せめて。
その最期が恐怖ではないように、と。
水子が彼女の為に、文字通り身を裂いて送ったものだ。
(*2) eve 2022/08/11(Thu) 13:05:03

【秘】 水子たちの霊 ヒルコ → 名坂愛子

胎の中で、切り分けられた小さな「私」が身じろぎする。
恐怖を糧に、快楽へと転化する。
ただ、それだけの存在。
けれど、「僕」は違和感を覚える。
(-5) eve 2022/08/11(Thu) 13:29:44

【秘】 水子たちの霊 ヒルコ → 名坂愛子

彼女の恐怖を喰らった時―――ほんの少し、身体が大きくなったような気がする。
(-6) eve 2022/08/11(Thu) 13:30:00

【秘】 水子たちの霊 ヒルコ → 名坂愛子


本当に、ただそう思っただけの場合がある。
だって、今までこんなことはなかったのだから。
まるで、「母親のお腹で育つ赤ん坊」のように、なんて。
「俺」はそんな力を持ち合わせていないし、そんな事をする為に彼女に潜り込んだわけではない。

「単なる気のせい」、お腹の中の「私」はそう結論付けた。
もしくは、彼女本人なら――違いに気付けるのだろうか?
(-7) eve 2022/08/11(Thu) 13:30:11
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a9) eve 2022/08/11(Thu) 13:39:45

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―分娩室―


部屋全体に、強烈な死の臭いが満ちている。
「空気が重い」と形容すればいいのだろうか?
湿気とは違う、肌にまとわりついて離れない、例えようのない「嫌な空気」。

その理由が、この部屋の中央に「在る」人物の発する怨念の深さだと言う事は、同じ怨念の自分だからわかる事だが。
(60) eve 2022/08/11(Thu) 21:36:43

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

人物の様相は、あえて詳細な描写を省くなら、『酷い有様』だった。
その有様を部屋の真ん中、分娩台の上に乗せられて、これ見よがしに晒されている。
よほど、趣味の悪い相手に捕まったのだろう。

―――少女と共に居てくれるのが、カナおねぇさんで良かったと心底思う。


一つ、溜息を吐いて「人物」に歩み寄る。
このまま、この「人物」を晒し者にしておく気はない。
同じ人ならざる者ではあるが、趣味嗜好はそれぞれだ。
少なくとも、この状態を悪趣味であると、自分は断じた。
(61) eve 2022/08/11(Thu) 21:37:05

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

→地下通路

「人物」への対応を終えて、分娩室を後にする。

「人物」の背格好は、少女と似通っていた。
そして、何よりその髪色。

他人の空似かもしれない。
けれど、もしかしたらあの「人物」が『イモウト』かもしれない。

少女が、あのままカナおねぇさんと共に、この病院の一員となるなら、それもよし。
けれど、もしまだ『イモウト』を探し、『私達』を呼ぶなら、その時は分娩室に案内するとしよう。*
(62) eve 2022/08/11(Thu) 21:37:24
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a18) eve 2022/08/11(Thu) 21:39:43

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―いつかの日 立花と―


「よく、『生きる事に価値はある』、なんて言う人がいるでしょう?
随分と、残酷な言葉だと思うんだ。」

精神病棟の一室。
あまり喋らない彼女>>0:221の傍ら、硬く冷たい金属製のベッドの手すりに腰かけて、言葉を投げかける。

「死んでしまった人に、価値はないのかな?
どんなに悪人でも、生きているなら価値があるのかな?
『俺』は?おねぇさんは?

死んでいても、意思を保っていて、生きている人に干渉もできる。
なら、生きている人たちと何が違うんだろう?」

率直な疑問を連ねていく。
生きる事の定義とは、なんであるのかと。
(73) eve 2022/08/11(Thu) 22:52:28

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

「まるで、生きる事が出来なかった『私達』に、価値が無いとでも言ってるようで、一人残らずぐちゃぐちゃに呪い殺してやりたいじゃない?」
(74) eve 2022/08/11(Thu) 22:52:45

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

そっと、彼女の胸の穴へと触れる。
彼女の、欠けてしまった一部。

「おねぇさんと、『僕』は似た者同士だね。
『私』にも、お母さんって呼べる人が欠けてるんだ。」

手すりから身体を離して、硬いリノリウムの床へと降り立つ。
手すりが擦れあう金属音と、靴が床を打つ高い音が響いた。

「お互い、欠けた部分を見つけられると良いね。」

最期に一言だけ告げて、彼女の病室を後にした。
なんてことは無い、怨嗟と嘆きが響く病院での出来事だった。*
(75) eve 2022/08/11(Thu) 22:53:03
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a20) eve 2022/08/11(Thu) 22:55:59

水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a24) eve 2022/08/12(Fri) 0:15:46

【独】 水子たちの霊 ヒルコ

ーいつかの日 カナとー


いつだったか、カナおねぇさんに歌を強請った事がある。
おねぇさんの歌は、『私達』が知らなかった「愛」という感情に満ちていて、無くした心臓に暖かさが宿るような、微睡みに落ちる瞬間の心地よさにも似た、例える言葉の無い幸福感。

だからこそ、耳に届いた彼女の呟きは、喉元に棘が刺さった様に、『僕』を苛むのだ。

ーかつての日 精神病棟ー


「―〜~※―Ж――♪」
(-60) eve 2022/08/12(Fri) 18:58:13

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―病院内のどこか―


少女が、カナおねぇさんと共に居てくれれば>>4と、そう考えていた。
例え、カナおねぇさんの手で死を迎える事になるとしても、おねぇさんなら、愛した相手を悪趣味に嬲る事は無いから。
少なくとも、よほど酷い事>>61にはならないだろうから。

けれど、少女が抗うというのなら、まだ『イモウト』を探すというのなら、「このまま捨て置く」という選択肢はなんとも後味が悪い。
例え、命が無くとも、『私たち』は心まで無くした訳ではない。
(150) eve 2022/08/12(Fri) 22:57:05

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―ロビー 名坂さんと―


「――まだ、『イモウト』は探してるの?」

椅子に座った少女>>147に声を掛ける。
どうやって、カナおねぇさんから逃げ延びて来たか、問うことは無い。
大切なのは、まだ彼女の心が折れていないかどうか。

「まだ、『イモウト』を探し続ける勇気はあるの?」

全てを諦めて、一人無事に逃げ出すというなら、それでいい。
けれど、まだこの病院が抱えた闇に挑む気があるなら、それを拒む気はない。
自分が見つけた手がかり>>62へと、彼女を案内しよう。*
(151) eve 2022/08/12(Fri) 22:57:31

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―― ロビーにて>>154


――分娩室で見つけた「人物」>>62が、少女の『イモウト』でなければいい。

『私』の中の誰かが願った。
『俺』が見つけた手がかりは、何の役にも立たず、少女は諦めてこの病院を生きたまま出ていく。
そうなってくれればいい。

この病院には、『僕達』のような存在だけが居ればいい、と。
(164) eve 2022/08/13(Sat) 0:20:03

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

「――『私達』は「ヒルコ」。
生まれてこれなかった、『俺たち』の集まり。

さっきまで一緒にいたおねぇさんの名前は、「カナ」。
昔、歌を教えて貰ったんだ。」

地面が黒く泡立ち、無数の手、足、顔が覗く。
生きる場所を無くした、惑う魂の集合体。
本当の『僕達』。

「おねぇさんの名前、聞かせて。」

問いかけながら、顎でこれから行く先を示す。
それが、少女にとって地獄となるかもしれないと悟りながら。
(165) eve 2022/08/13(Sat) 0:20:34

【赤】 水子たちの霊 ヒルコ

少女が下腹に感じた違和感>>146は、贈った『僕』も気付くことは無い。
今まで、「そうなった」ことは一度も無かったし、意図したものでもないからだ。

――けれど、少女の中に潜んだ『私』は、確かにその変化を感じていた。*
(*64) eve 2022/08/13(Sat) 0:20:58

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―いつかの日 カナと―


いつだったか、カナおねぇさんに歌を強請った事がある。
おねぇさんの歌は、『私達』が知らなかった「愛」という感情に満ちていて、無くした心臓に暖かさが宿るような、微睡みに落ちる瞬間の心地よさにも似た、例える言葉の無い幸福感。

だからこそ、耳に届いた彼女の呟きは、喉元に棘が刺さった様に、『僕』を苛むのだ。
(171) eve 2022/08/13(Sat) 0:51:38

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―それから 精神病棟―


「―〜~※―Ж――♪」

生ぬるさを感じる湿気と、張り詰めるような静けさが満たす病棟内に、いつかの日より整った歌声が響く。

『私』は、またカナおねぇさんに歌を強請りに、再び彼女の病室を訪れていた。
傍らには黒い大きなビニル袋がいくつか、まだうめき声をあげている。

「これだけ■■さんが居たら、おねぇさんもいっぱい歌えるよね。
『アタシ』、もっとおねぇさんの歌が聞きたいんだ。」

その為に用意した■■さん達。
彼らは『私達』に「優しくない」、要は「どう扱おうが一切心の痛まない者たち」を集めた。
カナおねぇさんも、■■さんは多くいた方がいい>>46と考えていることは知っていたから、なるべく多くを狩ってきた。
(172) eve 2022/08/13(Sat) 0:52:07

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

「ねぇ、歌って?
いっぱい、いっぱい!」

もっと、『愛』という感情を知りたい。
その為に、何人■■さんが犠牲になるかは知らないけれど。
その感情は、とても尊いものなのだから。*
(173) eve 2022/08/13(Sat) 0:52:19

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―― ロビーにて>>174>>175


「『私』は、愛子おねぇちゃんを地獄に堕とすことになるかも知れない。
もし、その時は――。」

彼女に贈ったモノ。
彼女の心が恐怖に耐え切れなければ、全てを塗りつぶしてしまう。
その時は、せめて出来るだけ甘やかな地獄へと、彼女の背を押すだろう。

足を、地下へと向ける。
分娩室に置いてある「人物」の元へと、彼女を導いた。
(181) eve 2022/08/13(Sat) 1:23:42

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

→分娩室


部屋の中は、先ほど訪れた時>>60と、何一つ変わらない。
死体安置室で扉を開けた時と同じ、強烈な刺激臭が部屋全体に満ちている。
中央の分娩台に置かれていた人物>>61は、今は部屋の隅に置いてある担架に乗せられ、全身に白い布を被せられていた。

「――決めて。
確かめるか、見なかった事にするか。」

彼女の覚悟を問いかける。
まだ、布の下にいる人物が『イモウト』と決まったわけではない。
愛子と共通点がある>>62というだけだ。
もしくは、全てをなかった事にする選択肢もある。
今ならば、まだ――。

全ての選択は、彼女だけが決められる。*
(182) eve 2022/08/13(Sat) 1:23:51
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a49) eve 2022/08/13(Sat) 2:47:23

 




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