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人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が1人、囁き狂人が7人、人狼が1人いるようだ。

【人】 廃病院の院長 カミシノ

すべての患者が集まった。
さぁ、みなを治療しに行こう。
(0) 2022/08/11(Thu) 4:00:00

【人】 千早 結


 ──精神病棟、廊下エリア>>0:225──

   
 ・・・あのぉ、ゆるさないってぼくの事です?
 それとも、何かありました?
   

[屋上からの階段を降り廊下を歩いていると
耳に響くというよりは、心に凍むような音が落ちた。
   
      「ゆるさない」
      「どうして、私だけ……。」
   
   
>>0:219踊り場を曲がりそう進んでもないタイミングで出会った女性の胸の虚空は、ぽっかりと口をあけていて。一眼でこの世ならざるものだと分かる。

それでも、胸元がはだけていては視線のやり場にも困るので、叶うのなら着ていた薄手のサマーカーディガンを肩にかけようと距離を詰めるだろう]

  
 現世は夢、夜の夢こそ真
 知ってます?
   
(1) 2022/08/11(Thu) 5:48:47

【人】 千早 結


   
 ぼくは率先して死にたい訳じゃないんだけど
 病気でどのみち死ぬ確率の方が高いんで
 死後の世界のことを教えて欲しくてここにきたんだ

   
[現は夢、夜の夢こそまことの夢というなら
夜を指すものは何だろう?どちらも夢なのなら
初めから、この世には「現実」などないのかもしれない。

彼女の答えが聞いてみたい。そんな興味をたむけて]**

 
(2) 2022/08/11(Thu) 6:00:08
千早 結は、メモを貼った。
(a0) 2022/08/11(Thu) 6:03:05

千早 結は、メモを貼った。
(a1) 2022/08/11(Thu) 6:06:35

不審死の元凶 ???は、メモを貼った。
(a2) 2022/08/11(Thu) 7:36:55

校長のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2022/08/11(Thu) 7:39:10

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

―???―


闇が、病院を覆い尽くす。>>0:L0
どうやら、始まったらしい。

少女と、カナおねぇさん達から別れてしばらく。
現状、執着する獲物もおらず、やらねばならない事もない。
だから、『イモウト』を探して、院内をさ迷い歩いた。
もっとも見つけたからと言って、少女に知らせる気も、どうこうする気もないけれど。

「自分が、自分の目的の相手を探す事と、ついでに出来る作業」だから、それぐらいの認識。
『運よくイモウトを見つけて、運よく生きてまた会えたら、案内するのもいいか』、と。
――要は、『イモウト』探しは割とどうでもいい事なのだ。
(3) 2022/08/11(Thu) 9:05:05

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

それに、どうせ誰かの手に堕ちるなら、カナおねぇさんの「■■さん」になってくれるのも悪くない、とも思う。

カナおねぇさんには歌を教えて貰った恩がある。
彼女が少女と居る事で安らぎを取り戻せるなら、それでもいい。
引き換えに少女が「死ぬかも」というだけだ。
よくわからないモノに蹂躙されて、苦痛に満ちた最期を迎えるより、余程マシだ。
(4) 2022/08/11(Thu) 9:06:25

【人】 水子たちの霊 ヒルコ

再び、地下への階段を降りていく。

最初から、『イモウト』が生きているとは考えていない。
なら、出来るだけ死んだ可能性の高い場所。
より多くの人の死に触れた場所を探す方が効率がいいだろう。
死体安置室に『イモウト』が居ないならば、残る心当たりは――。

いくつか候補を頭に描きながら、地下の闇へと消えていった。*
(5) 2022/08/11(Thu) 9:12:45
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a3) 2022/08/11(Thu) 9:16:39

【人】 勢喜 光樹

─→精神病棟へ─


[四谷に付き合い、"チハヤ"という人物を探すため
精神病棟エリアへ向かっている道中のことだったか。

遠くの方から、誰かを呼ぶ声が
聞こえたような気がした。>>0:129]

………声が、したな。
お前には聞こえたか?

[己のみに聞こえたものなのか、
四谷の耳にも入ることが叶ったのか。
確かめるように問うてみる。]

チハヤ………
という奴の、声だと良いな?

[四谷にとっては、それが望みだろうから
期待を抱かせるようなことを言ってはみたものの

己は、生者よりも死者のものであることを
口にはしなかったが、内心では願っていた。

    
死へと近づくことが、出来そうな気がしたから。
*]
(6) 2022/08/11(Thu) 11:11:19
勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a4) 2022/08/11(Thu) 11:18:04

勢喜 光樹は、メモを貼った。
(a5) 2022/08/11(Thu) 11:28:07

【人】 四谷 隆史

[初対面で年上の人。しかも此方を心配してだろうか。
声をかけてくれた人を呼び捨てにできる程図太くはできていなかった>>0:214

セキさんは、チハヤさんと同じように俺を四谷と呼ぶ。
あいつみたいに『隆史君』とは呼ばない。

そのことに少しだけ、ほっとしてたんだ。]
(7) 2022/08/11(Thu) 11:29:49

【人】 四谷 隆史

[この場所に留まることは危ない。と、身をもって理解している
でも。それでも今度は間違えてはいけない気がしていた。

また見捨てたら俺は。
顔を合わせられない存在がまた1人、増えちまうって。]


 ……え、ええ。

[それは褒められているのか、それともただの無鉄砲への感想か。>>0:215
何方にせよ、罪悪感を交えた言の葉の真意は気づかれることはなく。

――そしてこんな場所、にやってきた親切な
彼の来訪理由も己は知らないままである。]
(8) 2022/08/11(Thu) 11:30:09

【人】 四谷 隆史

[真っすぐ目を見て礼を告げると、
何故か視線を逸らされた。俺そんな汚かったっけ。
多分半泣きで逃げ出したから、べとべとしてたとか
そんなんだろうな、と思った。

それか。もしかしたら本来はあまり人好きではないのかもしれない。
が、そうではないような気もする。
結局それは問いかけねばわからぬことで。

問いかけて、知ったときがもしも来るとしたら。
年齢や世間体を理由に、産むことも選ばず子を殺した俺は
いったいどんな顔を貴方に向けられるだろう。]

 ううう、冗談きついっすよ……。

[でも今は。逸らされた目と、まっすぐ掴んでくれた手に
信を預けて夜の廃病院の廊下で立ち上がったのだ。]
(9) 2022/08/11(Thu) 11:30:27

【人】 四谷 隆史

 多分、そう、です。
 いきなり消えてからそう時は立ってないはず。

[はぐれた、って言った方がわかりやすいかもしれない。
でも本当に、突然闇に飲み込まれたのだ。
少なくとも自分にはそう見えたし。暗闇から逃げ出したその時に

追いかける足音もなく、声もなくであったから。
思い出すだけで、膝が震えてくる>>0:224]

 い、きましょう、いくっす、セキさん!

[先んじて精神病棟エリアへ足を進める彼の背を追いかける。

自分より少しだけ高い背と、スーツ姿は
この廃病院という場所を少しだけ日常に引き戻すかのよう。

カン、カンっと武骨な音がリノリウムの廊下に響く。
埃が少しだけ舞う中で


静かに閉じたものがあることを、俺らはまだ知らない。>>0:L0]
(10) 2022/08/11(Thu) 11:30:43

【人】 四谷 隆史


―→そして精神科病棟へ ―

[精神科なんか行ったことない。
普通の手術とかで入院する場所と何が違うんだろう。

あんな怖い目会う前だったら多分わくわくできたのに。]

      
 
     『隆史君は。首を突っ込むだけ突っ込んで。
       最後には丸投げしちゃうんだから。もう。』

(呆れ顔で、少し笑ってる彼女の言葉をふと思い出す)

  (今迄は忘れようとして、思い出すこともなかったのに)



 ―― へ、えぁ?

[セキさんの俺への声かけにふ、と物思いから浮上する。>>6]

 すんません、なんとなく……
 聞こえた、ような。

[ぼーっとしてた、とは言えず何ともバツの悪い顔。
とはいえ、チハヤさんの声ならいいというセキさんには
勿論とばかりに首を縦に振った。]
(11) 2022/08/11(Thu) 11:37:24

【人】 四谷 隆史

 じゃ、もしかしたらこの先にいるのかもっすね!
 
[残念ながら精神科病棟にはいないのだけど
それは知らないまま、セキさんの後を歩く俺は

セキさんが何を内心希求していたかこの時点では
気づくことができないでいた。]
(12) 2022/08/11(Thu) 11:37:36

【人】 四谷 隆史

[残念ながらチハヤさんの姿を見ることは叶わなかったが
(そんな彼が怪異と遭遇していたのも知らず>>1
 相変わらずスマホのLINEを開くことも忘れていた)

やってきた精神科病棟は、普通の病室となんかどこか違う気がした。
具体的には拘束具みたいなもんが、
部屋に設置されてたりとかしてるしさぁ。]

 うっわ……なにこれこわっ。

 チハヤさーーーん!
 誰か―ーーいませんかぁ―――  
いませんかぁー


[ドップラー。反響する廊下。反応は……どうだろう。
うーん、と眉根を寄せて
再び病室の方をひょいっと覗き込む。
まるで遅刻した生徒が授業を始めている教室を
こっそり覗き見るようにして。

いないなー、となりながら……ふと。]

 俺、同じ予備校の奴らの肝試しでここ来たんすよね。
 チハヤさんは、幽霊に会いたいとか、って。

 ……セキさんは、  。

[どうして?と言いかけて、拒絶されたり
万一機嫌を損ねたらここで置いてかれるのが怖くて

続きは声に出せず、なんともいえない
途方に暮れたような顔を一瞬、したかもしれない。*]
(13) 2022/08/11(Thu) 11:44:06
四谷 隆史は、メモを貼った。
(a6) 2022/08/11(Thu) 11:51:33

【人】 名坂愛子

―― 食堂にて

[何かが確実に変わっていく>>0:L0
それも気付かずにただ無防備に机に突っ伏して眠る自分はさぞ無防備に見えただろう。
]

……雪

[ほんの少しの眠りでも夢は見る。いまだ手がかりも見つからない妹。
今どこにいるのだろうか。
本当に死んでいたとしたら私は。

そんな思いを晴らすように一心不乱に妹を探す夢]

う、うぅん……

[夢には病院内で出会った不思議な二人も出てきた。
いろいろ気になるところはあるのだけれど、結果的に親切にしてもらったし、良い人達なのだと思う]
(14) 2022/08/11(Thu) 12:04:32

【人】 名坂愛子

ぅ、ぁあ……ぁ……っ!

[そして記憶に新しい死体安置所。普段行くことすらないであろう場所の経験は強烈で、やがて普通に探しているだけの夢は悪夢へと変わっていく。

際限なく続く扉の群れを次々と開けていけば、やがて出てくるのは
無残な姿で黒い袋詰めになった妹の死体


見つけた瞬間、夢の中で叫び声をあげたのだけれど声をあげる事さえできない。
息が続かない、嫌な汗だけが湧いてくる。
妹が死んだら私は……?私と喧嘩したせいで、妹が……?私が余計な事を言わなければ……?

夢の中の曖昧な頭で嫌な思考だけがぐるぐると回り出す。それと同時に引き起こされる恐怖と絶望]
(15) 2022/08/11(Thu) 12:04:54

【人】 名坂愛子

(ち、がう……これは夢、これは――夢っ)

[あの妹がそう簡単に死んだりしない。これは夢だと思う事で何とか折れずに心を保つ。

悪夢から目覚めるまで、まだもう少し]**
(16) 2022/08/11(Thu) 12:05:53
名坂愛子は、メモを貼った。
(a7) 2022/08/11(Thu) 12:16:26

【人】 空虚 タチバナ

― 精神病棟廊下 ―


[生者2名>>0:148>>6の心配や思惑をよそに
 探し人>>1は何とものんきな声を自身にかける。
 私もまた彼らの思考など知る由もなく、
 彼らの気配がここにないことだけ>>13が分かった。]

  ……あなた、何?

[顔に影を作る長く黒い髪、陰鬱な声。
 それから、胸にぽっかり空いた穴。
 薄暗い病棟に見合う姿を有しているのにも関わらず、
 目の前の彼は何の恐怖も抱いていないようだった。

 それどころか羽織っていた上着をかける有様だ。
 彼の顔から視線を外して、自らを見下ろす。]
(17) 2022/08/11(Thu) 13:12:17

【人】 空虚 タチバナ

[真っ白なパジャマは染みひとつなくこの身を包む。
 当時母が持ち込んだものだろう。
 汚れやすい白なんて不便だったろうになんて
 他人事みたいに思うけれど、生地の薄さを見る限り、
 買い替えの容易な物のようだった。

 そこに最初からあったという顔で開いた穴は、
 肉の色や血を滲ませることなく
 胸元の凹凸によって周囲の肌を晒している。]

  …………あなた、何?

[彼の差し出した上着は自身の肩に乗った。
 生者とは明確に異なる穴を晒しながら、
 生者と同じ質量を持つ存在として
 薄手のパジャマに薄手のカーディガンが沈む。

 だから、不可解だった。
 これまでの人間たちは、血などなくとも
 実際に怪異と遭遇すれば怯えのひとつは見せたもの。
 しかし、この男からは恐怖が見えない気がした。

 二度同じ言葉を告げたのは、
 その怪訝な感情を示すためがひとつ。
 そして、彼の最初の問いを否定するためだった。
 見知らぬ人間にいきなり敵意を明かしたりはしない。

 得体のしれないものを見るように、
 なぜかこちらが後ずさってしまう。]
(18) 2022/08/11(Thu) 13:13:21

【人】 空虚 タチバナ

[男は尚も話を続けた。
 彼が発した言葉>>1には聞き覚えがあったが、
 知っているとすぐに頷くことはなかった。

 読書は居場所のない家での数少ない娯楽だった。
 しかし購入物を管理されていた自分には
 縁遠い作家の一人だったと思う。
 母の好みには合わなかったからだ。

 頭痛がする。
 頷く代わりに眉間に皺を寄せた。
 すう、と。必要もないのに息を吸う動作をする。]

  ……知らないの?
  病気だろうとなんだろうと、
  人間はいずれ100%死ぬのよ。

[自身は彼の余命も思考も知らない。
 子どもたちとは違って、そんな強い力はない。
 だから気軽とも取れる彼の生への執着の希薄さは、
 それこそ人外染みているように感じられた。]
(19) 2022/08/11(Thu) 13:13:44

【人】 空虚 タチバナ


  ただ、そうね。
  少なくともここに、夜はあるわ。

[話している間に夜が満ちていく>>0:L0
 現が夢であるならば、望んだ夢がまことになるだけ。
 あなたの望んだことが真実になるだけ。
 現実が移り変わるだけ。

 夢ばかりなんて、そんな優しいまことはない。
 生きている限り、人間と現実は切り離せない。

 けれど、それを口にすることはない。
 私の信じる真実なんて言いたくもない。]
(20) 2022/08/11(Thu) 13:14:12

【人】 空虚 タチバナ

[だからただにっこりと笑って見せた。
 笑って、真白い手で彼の頬を撫でようとする。
 もし触れることができたのなら、
 死だけが持つひんやりした冷たさと
 死が有する甘い香りが届いたことだろう。]

  夢が、叶うといいわね。

[果たしてここに死後の世界を知る者がいるだろうか。
 少なくとも自身は死した後からずっとここにいて、
 彼の望む世界を見聞きした訳じゃない。
 彼女>>0:1ならあるいは。いや、と思考を留める。
 彼女のことを何も知らない私が断ずるべきじゃない。]
(21) 2022/08/11(Thu) 13:14:32

【人】 空虚 タチバナ

[彼に明確な答えを与えはしない。
 まだだ。もっと飢えて、もっと求めて、
 もっと欲しがってもらえるように、
 もっともっと、生者らしく、足掻いてもらえるように。

 そうじゃなきゃ、この痛みが遠のいてくれないの。]

  ……はやく、死にたいの?

[率先して死にたい訳じゃないと彼は言った。
 けれど、死にたくないとも言わなかった。

 好奇心だけで安易に踏み込んだ愚か者か、
 死を許容したが故の無謀か。

 見定めるように視線が彼の輪郭をなぞり、
 それに合わせて冷たい指先がゆるゆると動く。]
(22) 2022/08/11(Thu) 13:15:01

【人】 空虚 タチバナ

[思考を読み解くなんてことはできない、けれど。
 その代わり、ひとつ種≠埋めてあげよう。

 頭の奥、違和感を抱く程度の本当に微かな痛み。
 私が抱える痛みよりずっと優しいもの。
 生きることに何の支障もないだろう。
 ただ、それをどう感じるかは彼次第だ。

 受け取り方がどうであれ、
 彼が欲に溺れたらささいな痛みなど
 掻き消えてしまうだろう。

 そうすれば、逃れられる。
 そうすれば、忘れられる。]
(23) 2022/08/11(Thu) 13:16:31

【人】 空虚 タチバナ

[もっと、もっと、そんな淡白な反応じゃなくて、]

  あなたの夢は、何?

[人間らしく、死に怯えてよ。
 怨念に満ちた瞳を細め、うっとりと微笑んだ。]*
(24) 2022/08/11(Thu) 13:16:49
空虚 タチバナは、メモを貼った。
(a8) 2022/08/11(Thu) 13:21:05

水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。
(a9) 2022/08/11(Thu) 13:39:45

【人】 空虚 タチバナ

[この病院に巣食う者たちについて、詳しく知らない。
 深く関わろうともしてこなかったからだ。
 ただ、長い間刷り込まれた常識が、
 自身を無能たらしめている。

 私は誰よりも愚かで、出来が悪くて。
 みんなは私よりも優秀で、強くて、何でもできて。

 ……いいなぁ。]*
(25) 2022/08/11(Thu) 13:48:41
空虚 タチバナは、メモを貼った。
(a10) 2022/08/11(Thu) 13:50:39

【人】 千早 結

   

[言葉は通じる。
初めは胡乱を含む物言いかとも感じたが、
こちらの仕草に応じる適応性はあるようだ。

そして何より触れられる。
ここでは死と生の境界がよりあやふやなものなのだと悟り、背に冷たいものが走った。本当に「幽霊」は居る。

そしてなぜか引かれている?>>18]


 ごめんね、驚かす気はないんだ
 ぼくは千早。君は?
 いつ亡くなったの?
 
   
[乱歩や荘子の言葉を挙げて尋ねた問いは
死と生の違いについての価値観を引き出すもの。
死を知った幽霊側の見解を求めたものだったのだが、
「彼女」の答えは、死者というにはあまりにひとらしい。

自分の胸元を見下ろす仕草は亡くなった事を理解している行動だろう。眉間に皺を寄せるのは自身を見て何かを思い出したのか。死者となり彷徨うとは言え「生側では存在しない肉体」にも痛みを伴うのならば───

         それは生きていることと変わらない・・・]
   
(26) 2022/08/11(Thu) 14:50:56

【人】 千早 結



 いつかは死ぬ、
 けれど死んだもの全てが幽霊になるのかな
 形を保ち続ける、記憶が残る、
 それには何か理由がある気がするんだ
 
   
[ともすれば、至る所で心霊写真は撮れてしまいそうだし
過去から換算すると最早幽霊の方が多いのではないかとぼくは考えていた。

夜の帷が廊下をも染めていく。
艶やかな黒髪以外は全て白い、彼女の掌が頬を伝う>>22
それと共にちくりと瞼の上に僅かな痛みが走った気がした]
   
(27) 2022/08/11(Thu) 15:00:43