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人狼物語 三日月国


168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】

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不審死の元凶 ???は、メモを貼った。
(a2) 2022/08/11(Thu) 7:36:55

[同時に、なぜかその負の感情を塗りつぶすように感じる下腹部の疼き。

もっとも、これはとある水子の霊からの贈り物ではあるのだが、それを私は知る由もなく
]

少女に贈った「モノ」。
それは、少女の「恐怖」を「別の感情」で塗りつぶすもの。

彼女を貶める為のものではなく。
彼女を堕としめる為のものでもなく。
一切の悪意を含まない。
けれど、どこまでも残酷な贈り物。

彼女がもし、恐怖に心が折れる時が来たら。
彼女がもし、逃れようのない、苦痛に満ちた死に直面したら。
彼女の心が「恐怖」に気付かないよう、心を塗りつぶしてしまう。

彼女が恐怖に折れず、生きて病院を脱出しようとするなら。
塗りつぶされた心は、元の色を取り戻し、やがて贈り物も消え去るだろう。
けれど、全ての人間がこの病院を脱出できない事も知っている。

ならば、せめて。
その最期が恐怖ではないように、と。
水子が彼女の為に、文字通り身を裂いて送ったものだ。

[チハヤが拒もうとしない限り、
 彼の頭は胸元に押しつけられることだろう。

 温度はない。鼓動もない。死の甘い匂いがする。
 そして何より命を刻むはずの場所は空っぽだ。
 しかしそれ以外すべて人間の形をした柔らかさが、
 彼の頬や鼻をくすぐることになる。]

  チハヤ、

[彼が教えてくれた名前を呼んだ。
 これまで彼に対して示した態度とは一変して、
 紡ぐ音は蕩けるように甘やかだ。]


  何も怖ろしくないわ。
  気持ち良くて、楽しくて、それだけでいい。

  だから早く、いたいのなくしちゃおうね。

[言葉と同じ甘さを持つ指が彼の首筋へ伸びる。
 明確な死の冷たさを持って、
 少しずつ彼の体温を蝕もうとして。

 蹲る彼の上に黒くて長い髪が垂れ下がって。
 ――夜が満ちていく。]*

   


   埋めて、くれようとしてるの?
   
   



  君のこの、胸の方こそ
  必要だろうに…
   
   
[ぼくが漏らした弱音を叶えてくれようとしているなんて、
彼女がそれほど甘いとは思っていない。

それでも自らの身体を使って、優しい仕草で、
丁寧に肌を重ねようとしてくれている仕草に
彼女を見上げてゆるい笑みを溢した。

艶やかな黒糸の流れに視界は塞がれる。
壁に背を預けたまま、彼女の冷ややかな身体を引き寄せ、
温度を混ぜ合わせるように唇を重ねた]**
   

[彼女の体重が預けられた机の影から伸びた何本かの影が彼女の太腿に、腕に、身体に、絡みつくように触れる。

ほんのりと湿り気を帯びたそれは太さは様々で、
彼女の身体を這うようにゆっくりと上へ上へと伝っていく。]*


[理性を失った者がぶち込まれる豚箱。
外に放ってはならない、ケダモノの巣窟。

欲望に塗れた、獰猛な姿。

嗚呼、それはいつかの──両親アイツら

そして、いつかの──自分。

相応しい場所
死ぬのならば、此処──だろうか、と]



[――それなのに。
 彼の言葉に一拍、息が止まる。]
 

 
  ……どうして。どうして笑うの。

[それなのに先程までの憔悴した様子は掻き消え、
 その笑みは初めて声をかけられた時のような
 気の抜けるものだった。]

  必要ない。
  だって……今から、
  あなたがいっぱい注いでくれるんでしょう?

[あなたのためだと優しくすれば、
 彼は死の海に浸り続けてくれただろうか。

 真実が必ずしも幸せを運ぶ訳じゃない。
 望む噓を吐くことだって、意味があるのに。

 なぜか、彼の問いに頷くことができなかった。
 代わりに冷たい手が彼の頬を撫でて、
 瞳孔が開いたままの瞳を大げさに細めて見せた。]

[分からないこと、言いたくないこと、
 知らなくていいこと。
 結局自身が彼の問いに返したのは半分くらいで、
 残りのすべては己が腹の内に沈む。]

  チハヤ。

[彼の顔が上を向き、黒糸を下ろす己と視線が交わる。
 唯一知る名を囁いて、こちらからも身を屈めた。
 サマーカーディガンを手放した彼の白いシャツが、
 黒々と染まっていく。]

― 名もなき病室 ―


[闇に溶けた先は、どこかの病室だった。
 20年程前には誰かが生きようと足掻いていた場所。
 今となっては薄暗く、薄汚れた一室でしかない。
 身体を離すことを許さず、古いベッドへ押し込む。
 軋んだパイプが耳障りな音を立てた。]

  ……ん、

[合わせた唇もまた、生者と離れた冷たさがあった。
 しかし自ら誘い込んだ腔内は温かく、
 瑞々しい唾液がくちゅりと音を立てる。
 明確な実体化が感覚さえも鋭敏化させるのか、
 舌が顎裏に触れる度、肩を震わせ甘香を吐いた。]

  ハぁ、……もっと、

[優しいだけなら現実でもいい。
 彼に死の意味を刻み付けなければならなかった。
 ひやりとした手が彼の両耳を塞ごうとする。
 上手くできたなら、再び唇を寄せて
 くちくちと口腔を舌が泳いだ。]

[そうして、触れて、重なって、
 埋め込んだ種≠ゆっくりと育てていく。

 痛みは彼の意識を少しずつ侵そうとするし、
 彼がここから脱すれば、
 種≠ヘ何の痕跡も残さず消えるだろう。
 あるいは、快楽さえあれば彼の苦しみは遠のく。

 痛いのはつらいけれど、
 痛いのが消えてなくなるのは気持ちいいでしょう?]

  ……ね。この夢の中だけが、
  あなたに理由を与えてくれるの。

[彼の内側に痛みと音と甘さを注ぎ込んで、
 正常な現実から引き離そうとした。]*

ん、んんっ……

[悪夢はまだ続いている。
とはいえ、種類が変わったけれども]

ぁ、いゃぁ……

[妹の死体は目の前から消えた。ここで知り合った女性と男の子もいない。
暗い空間の中、体中に湿り気を帯びたナニかが這ってきている]

ぁ、ぇ……だ、れ?

[体中に絡みつくナニか。それの正体が何なのか判別はつかないけれど、良くないものなのは直感的に分かる。

現実でも、彼女の手によって影でできたナニかが絡みついているのと同期するように、夢の中の何かも同じように私の体を上っていく。

どうにか抵抗しようと体を動かそうとしても、身じろぎするばかりで振り払う事も出来ず]

[実態を持ったしなやかな影は、彼女を拘束するというよりは下腹部の疼きを煽るように蠢いている。
細いものは器用にボタンを寛げ、服の隙間から入り込んでその柔肌に触れようとするだろう。
太腿に絡みついたものはやがて彼女の下着の上に到達し、布越しに上下にやわく動いて下肢に微弱な刺激を与える。

あえかな声など聞こえないかのように。
あるいはもっと声を引き出さんとするように。

身じろぐだけなのをいい事に、器用に彼女の身体に悦を植え付けようとする。]

[しなやかな影の蠢きは、私に確かな恐怖を抱かせ始めていた。
夢で妹の死体を見た時に比べたらなんてことはない恐怖。
未知のモノが私の体をまさぐるように這いまわるくらいなら、妹を失ってしまった時を思えば問題ない。

それでも私の中にいる水子は反応して、恐怖の代わりに快楽を沸き立たせていく。

それに合わせるように、影の蠢きは疼きを煽るように動いていて。
私の体をまさぐ影によって、少しずつ少しずつ、私の体は昂りを感じ始めていた。

肌に触れられれば身じろぎはすれども抵抗できず、敏感な場所に触れられればびくりと跳ねるような反応を見せる。
歌詞に微弱な刺激を与えられれば、もどかしさを感じるように腰を動かした。

もれ出る吐息も艶が出始めていき、微弱な刺激に曖昧な意識で無意識に反応していく]

   

   
    、じゃ、注いで欲しい?
   
   

   


[埋めてくれる?と問いかけたが、
拍、と息を飲んだ後に答えはなかった
名を呼ぶたびに震える事にも理由があるのだろう。

彼女が頑なに飲み込む言葉を暴きたい]


  ねぇ、教えて、タチバナさん
   
   
[視界が闇に飲まれていく。
ぼくの姿もなんだか黒く染まっているような気がした。

   
彼女の白いパジャマと肌を、
黒のカーディガンが包んでいる。
相対的で少し笑った]
   

……ふふ、かわいい。

[漏れ出る艶を帯びた吐息。
もどかしそうな腰の揺れ。

影の与える刺激に反応を見せる姿に女はうっとりと目を細める。
愛おしくてたまらないというように、耳朶に口づけた後に甘噛みし。

肌理を楽しむように肌の上を動いていた影も、彼女の様子から学習して敏感な反応を示した場所に吸着しようとしたり、強弱をつけて動くようになっていく。
生き物のように服の下を動き回る姿は愉しげですらあった。]

[女がゆるりと首を傾げながら答えた瞬間、
下着の裾から侵入した影が、陰裂の表面を擽るように触れた。]


 ──名もなき病室──

   

[突如空間が歪んだような浮遊感に襲われる。
それと同時に、柔らかな感触に体が包まれた。
貪るように口付けを深めながらも、彼女はぴたりと身体を密着させている。

ぼくの腕は勢いに任せるように彼女の腰を引き寄せ互いに乱暴な所作を散らせる。

自らを解すような振動がギシリとベッドを揺らしていて、唾液を零してでもその下肢を見ようと舌なめずりをした。

怨霊云々を忘れるには容易い
あまりに扇情的な姿だから]

   



  ・・・もっと、何?

   
[瑞々しい音をかき混ぜるように、
白い指が引き抜かれた窄へ自身を充てた。

これまでも幾度と経験はあったけれど、
触れもせず昂るのは初めてだと思う。
これも頭の中に燻る何かのせいなのだろうか。

くらくらとしながらも、ひどくあつい。
蜜の滴る膣口は熱で疼くようなのに、抱きしめている彼女の腰は冷ややかなままだろうか。

深く深く夢を貪るように、
言葉の続きを伺いながら
腰はゆっくりと彼女に沈む]*
   

― 夜の夢の中へ/名もなき病室 ―


[お互いの黒を肩にかけながら身を寄せ、
 生死の境を超えて唇を合わせる。
 彼の動きに黒い髪は散らばり、
 どちらかの手によって黒いカーディガンは剥がれた。
 白いシャツも穴の開いた白いパジャマも
 次第に解けて、お互いの肌が露わになっていく。]

  ……ん、

[鼻にかかる控えめな声を上げ、
 身体を貪る彼の首元を冷たい指でなぞり上げながら
 頭に過るのはここに来る直前の彼のことだ。]

[彼の言葉の意味を問いたかった。
 生から解き放たれた己の
 どこが縛られているというのだろう。

 しかしそれを尋ねるよりも、
 彼の思考を鈍らせることの方が重要だと思った。
 どうやら、死の甘さは彼には少々辛いらしい。

 けれど、もう逃がすつもりはなかったから。
 あなたは私の獲物だから。被害者だから。
 彼の思惑など知らぬまま、
 すべてを曖昧するため彼を死で包み込もうとする。]

[それなのに、彼の欲求は止まらない。
 知らないことで空白を満たそうとするかのように、
 何度だって、彼はこちらに答えを求める。

 必要ないでしょう。
 楽で気持ちのいいことは好きでしょう。
 現実で出会えるような優しいだけじゃない、
 他のことがどうでもよくなるくらいの
 帰りたくなくなるくらいの快楽をあげたいのに。

 どうして、何度だってこっちを見るの。

 震えて怯えるべきは生者のはずなのに、
 きっとその時の自身は不可解を瞳に宿していた。]

  ……や。

[結局、子どもみたいに駄々を捏ねて、
 大人しか知らない口づけで続きを封じた。
 ――それらの言葉を紡いだ彼の口は、
 今や唾液を零し、色に染まっている。]

[首筋を弄んでいた手を滑らせ、頬を撫でた。
 胸の内に捉えてしまおうとした時、拒むどころか
 自ら寄ってきた彼を思い出したからだ。

 彼はどんな反応をしただろう。
 こちらとしては無意識の行動だったので、
 自分で自分に驚いたように目と口を開く。]

  っ、これは……あ♡

[いつの間にか下肢に伸びていた指の刺激に、
 意識しているよりもずっと甘い声が漏れた。
 堪えるように唇を噛み、はだけた服の海を泳ぐ。

 口腔と同じように、
 下肢もまた外皮とは一線を画す熱を有していた。
 イイ場所を擦られる度、蜜が滲んで彼の指を濡らす。

 痛みを忘れるのは彼だけではないのだ。
 頭痛から逃れる感覚にビクビクと腰を跳ねさせた。
 彼が続きを促す頃には
 ベッドに押し込んだ時の体勢は崩れ去り、
 すっかり力の抜けた肢体を預けている。]


  なん、で……。

[蜜口へ触れる明確なカタチは、
 触れてもいないのに火傷しそうな程に熱い。
 抱えられた冷え切った腰が、
 寒さとは違う理由で震えた。]

  聞かなくて、いい……っ

[これまでの人間と違って、どうにも上手くいかない。
 やっぱり私が出来損ないだからだろうか。

 与えたのは痛みと逃げ道。
 楽に幸せになれる方法。
 決して効いていない訳ではないだろう。
 それなのに、彼は快楽だけに溺れてはくれない。]


  んん……っ、

[触れ合う腰が少しずつ近づいて、
 彼の熱を食むように受け入れていく。
 すっかりどろどろに解けたそこは、
 貪欲に杭を締めつけ、うねっては震えた。

 目の奥がバチバチと弾けるようだ。
 痛くない。気持ちいい。もう何も考えたくない。
 だから、]

  もっと……ぁっ、 いっぱいに……し、てぇ

[口から零れた声は、意図したものではないのだ。]**

 




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