人狼物語 三日月国


247 【身内】patience【R18】

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【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 花茶を楽しみながらプラチナの腰を抱き寄せ、
 心地よい彼の香りに鼻を鳴らす。
 
 実験の後始末も終わりどこか和やかな空気の中。
 小さく笑う彼にすり寄って、私も楽しげに笑った。>>0:25 ]
 
 
 好きな相手にはいつだって触れていたいからな。
 こうしていると安心する。
 
[ 二人と一羽しかいない森の中の家。
 かつて誰のぬくもりが無くとも長い間生きてきたが、
 私は元々人のぬくもりが恋しい方だ。
 
 
 そうしてそのまま
 二人の時間を楽しむように身を寄せ合っていれば、
 不意に彼が何かに気づいたように顔を上げた。 ]
(1) Leco 2024/01/25(Thu) 0:11:33

【人】 翼の魔術師 テレベルム

 

 …街へ?
  
[ 彼の言葉にぱちりと目を瞬き、
 少し驚いたような声を出す。>>0:26

 つられるように時計を見れば、夕方と言うには早い時間。
 確かに今から向かえば、店も問題なく開いているだろう。
 
 思わず驚いてしまったのは……
 実のところ、少し休憩したら
 むしろ私の方から彼を街へ誘おうと思っていたからだ。 ]
 
 
 そうか、ちょうど良かった。
 私も特にする事はないし…
 むしろ行きたいと思っていたんだ。
 
 必要な魔法薬の材料が、
 一部切れてしまっていてな。
 
[ 彼の体に関する不安要素を残しているものの、
 まぁ私が一緒にいればどうとでもなる。
 
 ソファから立ち上がると、彼に手を差し出した。 ]
(2) Leco 2024/01/25(Thu) 0:12:17

【人】 翼の魔術師 テレベルム

 
 
 それでは、一緒に出かけようか。
 二人で必要なものを買って、
 デートがてら軽く散策してこよう。

[ 先程のサンプルの採取から、まだ然程時間は経っていない。
 今なら出かけるタイミングとしても寧ろ丁度よいだろう。
 
 差し出した手を握ってくれたなら、
 そのまま引いて立ち上がらせて ]
 
 
 君がいいのなら、すぐにでも出かけようと思うが…
 何か用意はあるなら待っているよ。
 転移門を使えばすぐだ。財布だけあればいいとは思うが。
 
[ そう告げて、彼が準備をするならそれを待とう。
 
 特に無いか、すぐに終わるのならば
 空になったカップを流しに片付け
 そのまま二人、庭から街の入り口付近へと
 転移門で向かってしまうつもりで。** ]
(3) Leco 2024/01/25(Thu) 0:14:14

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 触れ合いのさなか、茶のおかわりを所望されれば
 快く頷いて彼におかわりを淹れてあげよう。]
 
 いいよ。
 水分は取っておいた方が良い。
 
[ たっぷりと茶を淹れたマグカップを渡せば、
 彼がそれを飲んでしまうまで
 暫しゆったりとした時間が流れたことだろう。
 
 ただ触れ合っているだけで
 特別な何かをしているわけではない、
 そんな時間を彼と過ごせている時がなにより好きだった。]
(7) Leco 2024/01/25(Thu) 14:27:59

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ そしてそれから、いくらかの時間を過ごし。
 プラチナから街への外出を持ちかけられた私は、
 彼と一緒に出かける事にした。
 
 ちなみに、普段彼が街へ出かける時も、
 私は買い物やデート等の用がなければ
 基本的に外に出ようとはしない。
 それは単にリスク回避の為でもあり、
 人間への苦手意識が根強い為でもある。
 
 とはいえ、この家の近くの街は亜人が多く
 住んでいる人間も他種族への差別意識が比較的少ない。
 自分では採りにくい薬の材料等は
 稀に街へ買いに行くこともあった。 ]
 
 
 ──よし。
 
[ 彼が鞄を取りに行っている間に慣れた呪文を口にし、
 自らの魔力と存在を覆う認識阻害の魔術を展開する。
 
 プラチナからは普段の私とさして違って見えることはないが
 他の者達からは自らの同種族にでも見える事だろう。 ]
(8) Leco 2024/01/25(Thu) 14:28:51

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ 玄関の前、暖かな防寒具に身を包んだプラチナが
 私のことを待ってくれている。
 
 銀梟に出掛けの挨拶をしてから私を見る彼に、
 私は頷いて手を差し出した。 ]
 
 ああ、行こう。
 門を開くから手を取って。
 
[ 長い外装を羽織る。
 
 晴れていても冷たい空気の中、プラチナの手を握ると
 開き慣れた転移門を潜って森から二人の姿を消した。 ]
(9) Leco 2024/01/25(Thu) 14:30:11

【人】 翼の魔術師 テレベルム

─→ 街へ ─

[ 転移門をくぐる時、
 出口は必ず人目につかない場所にしている。
 未だ魔術の存在は見られてはならないし、
 余計な諍いを無くすためだ。
 
 入り口近くの路地に身を潜めた後、
 違和感がないように大通りに二人で合流して歩こう。
 
 吐く息が白い。
 体が強い私と言えど流石に寒く、
 落ち着かないように軽く手を擦り合わせた。
 
 隣を見ればプラチナも相当寒そうに身を震わせていて、
 今日という日の寒さを二人して実感する。 ]
 
 
 夜にはもう雪が降るかもしれないな…。
 
 普段家に籠もっているとわからないが、
 今年は特に寒い気もする。
 
[ 私達の住処であるあの家は、暖房があるのはもちろん
 日頃魔石によって温められているため、
 殆ど外の寒さを通さない。 ]
(10) Leco 2024/01/25(Thu) 14:31:57

【人】 翼の魔術師 テレベルム

[ プラチナが本屋へ先に向かおうと口にすれば、
 特に異論は無いと共に足を向ける。 ]
 
 
 いいよ。
 どうせどちらも行く事になるのなら、
 どちらが先でも問題あるまい。
 
 私が行くつもりの花屋は、此処からだと少し遠いしな。
 
 
[ 様々な種族が行き交う、少し変わった町並み。
 私とプラチナは、二人並んで歩き始めた。
 
 また知らない店が増えているだとか、
 奇妙なデザインの衣服が流行っているのだなとか
 
 そんな他愛のない話をしながら。 ]
(11) Leco 2024/01/25(Thu) 14:32:22

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ のんびりと見慣れぬ出店なんかに目をやりながら
 プラチナとのデートを楽しむ。
 
 冷たい空気が肌を撫でるたび、
 思わず軽く体を震わせてしまうが
 次第に少しずつ体も慣れてきた。
 
 隣を歩くプラチナも、時折体を震わせているようで。
 一瞬眉根を寄せる姿に、心配そうに顔を覗き込んだ。 ]
 
 
 寒そうだな。大丈夫か?
 
 
[ 彼の震えが尿意によるものだというのには、まだ気づけない。
 確かに時間で言えば催してきてもおかしくないが、
 寒さの方にばかり気を取られていてしまっていた。

 プラチナの手を取ると、
 冷えた指を両手で包み込む。

 私から見れば、人の体はとても弱い。
 少しでも暖かくなればいいと温めつつ、
 道の先に目をやった。 ]
(?2) Leco 2024/01/25(Thu) 14:35:07

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

 
 
 本屋まではあとどのくらいだ?
 店の中に入れば、少しは暖かくなるだろう。
 
[ 足を止めずに歩いて行けば、
 ゆっくり進んでいてもいずれはたどり着く。
 
 プラチナに道案内を頼みながら本屋まで向かう最中、
 時折心配そうに彼の様子を伺っていた。 ]
(?3) Leco 2024/01/25(Thu) 14:35:27

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 彼から告げられない限り、
 道中彼の震えを尿意のソレだとは気づくことはなく。

 やがて本屋に辿り着けば
 冷え切った体を室内の空気に安心したように息を吐き
 彼と共に新書の棚に向かおうとしただろう。

 表の通りの混み合いに比例するように他の客も多い店内で、
 当然のように使用中になっているソコにも
 特別目をやる事もないまま。** ]
(?4) Leco 2024/01/25(Thu) 14:48:04

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 店に置かれたストーブのせいか、
 ほっとするような温かみのある店内に入ると
 私はそのまま新書の方へと向かおうとした。
 
 元より本屋に来たのはその為だし、
 外は寒いが温まるまで動けなくなるほどではない。 ]
 
 暖かい場所に来れてよかった。
 さっき触れた君の手は氷のようだったから…。
 
 それで、君が欲しいという本はどこに…
 
[ そうして、足を向ける直前。
 私よりもこの場に用があるはずのプラチナの視線が、
 本ではなく別の場所に向いているのに気づいた。
 
 その視線の先をたどれば、そこにあったのは。 ]
(?8) Leco 2024/01/25(Thu) 19:16:24

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 誘われるように、一瞬そちらの方へプラチナの足が向く。
 
 先程彼が何度も行きたがった、
 どこにでもある何の変哲もないトイレ。
 
 そこに来て漸く私は、彼が温かい室内に入ったにも関わらず
 時折落ち着かなそうに身を震わせている理由に気づいた。
 
 口元を手で隠す。期待が頭を擡げ、
 彼の仕草に注視するようにその体を視線でなぞった。
 あそこが使用中でよかった。
 邪魔をする前に入られてしまっては…あまりにも勿体ない。 ]
 
 (なるほど。一度空にしても
  だいたいこのくらいの時間で貯まるんだな。)
  
[ 平時であれば明らかに早いトイレのタイミング。
 薬の効果がどれほどのものか
 机上の計算では知っていたものの、
 やはり実際に目にすると興味深い。
 
 気づいてしまえばじわじわと上がりそうな口角を、
 無理やり直して新書の棚へと向かった。 ]
(?9) Leco 2024/01/25(Thu) 19:17:26

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ プラチナが店員に話しかけている間も、
 私の興味は最早本にはない。
 
 人前だからか膝をこすり合わせるに留まっている彼の様子を
 じっと黙って見つめていた。
 本を頼まれた店員は、
 今日の客の入りからしても忙しいのだろう。
 本を包むのにいくらか時間がかかっているようで。 ]
 
 
 ……プラチナ?
 何か気になるものでも?
 
[ ちらちらとトイレに視線を送る彼の肩に、
 そっと手を乗せる。
 
 その視線の先に気づいている事はあえて言わず、
 不思議そうに首を傾げて ]
 
 それに、なんだか落ち着かないように見えるが…
 まだ寒いのか?それとも、本が楽しみで落ち着かないのかな。
 
[ そうして小さく笑えば、彼はどう返すだろう。 ]
(?10) Leco 2024/01/25(Thu) 19:19:28

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ そんな風に話しかけていれば
 店員は丁度プラチナの元へと帰ってくる。
 彼が頼んでいた本が間違いないか確認するその後ろで、
 トイレのドアが開いた。
 
 使用中だった札が空きにひっくり返され、
 中から気持ちよさそうな顔をした亜人が顔を出す。
 
 これならば、店員との会話を終わらせたと同時に
 トイレに駆け込むこともできるだろう、そんなタイミングだ。
 
 ──が。
 
 どうやら、トイレが空くのを待っていたのは
 私の恋人だけではなかったらしい。
 
 恐らくプラチナが店員に金を渡すくらいのタイミングで
 トイレに向かおうとする他の客の姿も見えた。
 それはプラチナにも視認できた事だろう。 ]
(?11) Leco 2024/01/25(Thu) 19:20:24

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 何もせずとも間に合わなさそうなら、
 上機嫌に会計が終わるのを待っていよう。
 
 けれどもしも間に合ってしまいそうなら──
 店員の手を軽く魔力で弾き
 渡そうとした釣り銭を床に落としてしまおうか。** ]
(?12) Leco 2024/01/25(Thu) 19:20:41

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 気づいてしまえば、彼の落ち着かない仕草の端々が
 とてもわかりやすく目に入ってくる。
 隠しているのだろうが、どこか足取りが怪しかったり
 ただ立っているだけなのに妙に落ち着きがなかったり。
 
 どうしたんだと訪ねれば
 もしかしたら素直に教えてくれるかもと思ったが、
 流石に早すぎると感じたのか
 何でもないと誤魔化されてしまった。 ]
 
 ふふ…。
 そんなに楽しみだったなら、私も読ませてもらおうかな。
 
[ 彼が言わないのなら、
 私は引き続き気づかないふりをするまで。
 
 穏やかに微笑むと、
 戻ってくる店員とその背後のトイレに目をやった。 ]
(?17) Leco 2024/01/25(Thu) 22:12:00

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 店員が戻ってくると同時に空いたトイレ。
 
 ちらりとプラチナに視線を送ると、
 彼も気づいたらしく一瞬表情が明るくなる。
 
 あと少しでトイレに入りそうな他客もいるのだが
 ギリギリ間に合わない可能性もありそうだ。 ]
 
 
 (──流石に……
  このまますんなりと行かせてあげたくはないな。)
 
[ とっさに浮かんだのは、そんな感情。

 他客の存在にも気づいたプラチナが
 急いで会計を済ませようとしているのを見て
 私はパチン、と店員の手の中の釣り銭を軽く跳ねさせた。
 
 チャリン!と音を立てて硬貨が落ちる。
 
 傍目には店員が落としてしまっただけに見えるだろうし、
 店員も取りこぼしたのだろうとしか思えないだろう。 ]
(?18) Leco 2024/01/25(Thu) 22:12:35

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ コロコロと転がっていくコイン。
 
 プラチナが慌てて店員と共に金を拾い始めるも、
 丸いコインは広い範囲に転がって手早くは拾えない。
 
 それでも私も手伝って拾い集めたそれを店員に渡し、
 改めて会計を終えた頃。
 
 他客がトイレに入った音が、店内に小さく響いた。
 
 店員も、トイレの外の他の客も
 プラチナ以外誰も気にしないその音。
 
 そして気にしないのは彼らだけでなく── ]
 
 
 無事に受け取れてよかったな。
 さぁ、他に用がないのなら…
 次は花屋に向かおうか。
 
[ 当然、彼の体の異変に気づかない私もそれは同じ。
 
 にっこりと彼の肩を抱いて、本屋の出口へその背を押そう。
 彼を救ってくれる場所から、
 彼自身を引きはがしてしまうように。 ]
(?19) Leco 2024/01/25(Thu) 22:14:52

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 胸の奥が、またチリチリと疼く。
 
 どうしてこんな事をしてしまうのか、自分でもわからない。
 
 けれど止められない。
 今すぐ彼を尿意から開放してあげるなんてそんな事をしたら
 またあの可愛い姿が見れないじゃないか。
 
 抗いようのない排泄欲に身を包まれて、
 瞳を潤ませて尿意に耐える君の姿が。 ]
(?20) Leco 2024/01/25(Thu) 22:15:12

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 本屋のドアを開けると、
 一度店内の暖かさを知ってしまったせいで
 余計に冷たく感じる空気が肌を刺す。
 
 特に尿意を感じていない私ですら、
 体を大きく震わせてしまった程だ。
 
 プラチナは大丈夫だろうか、と
 彼の顔を覗き込み。 ]
 
 
 ……、やはり寒いな……。
 このまま向かおうと思うが、少し歩くよ。
 
 ちなみに…君は本屋だけでよかったのか?
 他に行きたい所があったなら、言ってくれて構わないが…
 
[ そんな風に訪ね、
 再び彼とともに寒空の下を歩こうとし始める。
 
 彼がやはり店内に戻ると言うのなら付き合うし、
 他に行きたい場所があると言えば
 そちらを優先するつもりで。** ]
(?21) Leco 2024/01/25(Thu) 22:17:05

【独】 翼の魔術師 テレベルム

/*
か、か、か、可愛い〜〜〜〜;;;;;;;;;

可愛すぎん????どうする!?!?!?
(-1) Leco 2024/01/25(Thu) 23:34:34

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 後ろ髪引かれるようにトイレを見つめるプラチナが可愛い。
 先程私に素直に「トイレに行きたい」と言えたなら
 もしかしたら入れる道もあったかもしれないのに。
 
限りなく可能性としては薄いが。

 
 もじもじと切なく腰を揺らす彼を、
 望みの場所から遠ざけながら
 
 私はこの先どうやって彼を可愛がろうか、
 そればかりを考えてほくそ笑んだ。 ]
(?27) Leco 2024/01/26(Fri) 0:10:36

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 凍てつくような冷たい風は、
 ただ私達の体を冷やすだけではなく
 水分が溜まり始めたプラチナの膀胱を苛めるように、
 ぞわぞわとした感覚を彼の体に齎す。
 
 衝動のまま急いで店内に戻られるようなら、
 それはそれで彼が入れないように細工でもしようか。
 そんな風に思いながら彼の様子を伺っていれば。
 
 ちらりと名残惜しげに店を見たプラチナは、
 少しの沈黙の後、大丈夫、と再び強がる言葉を口にした。 ]
 
 
 (……君は本当に可愛いな、プラチナ…。)
 
 
[ 思わず目を細めてしまう。
 未だ薬に侵されているその体は、
 想像以上に余裕がなくなるのも早いだろうに。
 
 自らの意地の為か、
 逃げ道を知らずに閉ざしてしまっている事を
 今の彼はまだ知らないのだ。 ]
(?28) Leco 2024/01/26(Fri) 0:11:12

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ そうして彼とともに歩み始めた、花屋への道。
 所々欠けた石畳を歩きながら、
 私は彼に行きたい所が無いかを尋ねた。
 
 せっかく街に来たのだ。
 実際彼が他に何かあれば向かってもよかったし
 もし無くとも、彼のほうがこの街には詳しい。
 どこかトイレがありそうな場所に寄りたいと
 言われるかなと聞いてみたのだが
 
 プラチナが押し黙る。
 何かを考えるような、葛藤するような。
 そんな様子の彼の言葉を待っていれば、
 やがておずおずといった様子で口を開き始めた。 ]
 
 …………。
 
 
(……なんて顔をする…。)


[ 彼の頬の紅さは、この寒さのせいではないだろう。
 恥ずかしそうに小声になる彼が可愛すぎて、
 つい咄嗟に言葉が出ずに目をそらしてしまった。
 
 
そうでもしないと、また良からぬ顔をしてしまいそうで。
]
(?29) Leco 2024/01/26(Fri) 0:13:17

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

 
 そう……そうか。
 
もうそんなに…。

 
 まぁ寒いし、人の体はただでさえ催しやすいからな。
 わかった。
 それでは歩きながら探そうか。
 流石に公衆トイレくらいはあるだろう。
 
 もし無くても、花屋のトイレを借りても良い。
 
[ 物分りの良い恋人のような顔をして、
 安心させるように頷いて見せる。
 
 はじめから暫くは行かせる気がない等とは口にできないし、
 それにちゃんと探していた方が、
 彼の可愛い顔が見られるだろうから。
 
 人通りの多い大通りを、彼と二人左右に目を配りながら
 目的地までの道にそれらしい場所がないかを探して歩いた。 ]
(?30) Leco 2024/01/26(Fri) 0:13:45

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ そうして、歩くこと数分。
 
 彼の体を蝕む尿意がどの程度か、
 まだ大丈夫だろうかと
 時々気にするように伺いつつ
 
 私は漸く、それらしい小さな小屋を発見した。
 
 男女で分かれているらしい入り口に、
 一階しか存在しない簡易な小屋。
 何より先程の本屋のトイレにもあったのと同じ
 トイレを示すマークが壁に書かれていた。
 
 子供ほどの背の低い亜人達が列をなして居て、
 そこが使える場所だというのを示している。 ]
 
 プラチナ、一応あそこにトイレがあるようだが…。
 
[ 私はそこを指さしながら、
 並んでみるか?と彼に首を傾げて問うた。 ]
(?31) Leco 2024/01/26(Fri) 0:17:17

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 漸く見つけたトイレではあるのだ。
 
 並んでいる亜人たちの背が皆低い事や、
 背の高い種族は見向きもしない事に
 今はほんの少し目を瞑って。** ]
(?32) Leco 2024/01/26(Fri) 0:17:27

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ トイレを探しに歩く前、
 既にトイレに行きたいと言ったにも関わらず
 重ねて強がる様子のプラチナに微笑む。 ]
 
 そうか。
 まだ行かなくても平気なら、
 ゆっくり探しても大丈夫そうだな。
 
[ 一度気になってしまったら、すぐに辛くなってくるだろうに。
 
 先程、最初催してしまった時の事を思い浮かべる。
 あの時も、やはり進行自体は速かった。
 
 花屋はここから更に15分程。
 プラチナの隣、彼がじわじわと焦燥に染まっていく様を
 どこか楽しみながら。二人大通りの道を歩いた。 ]
(?37) Leco 2024/01/26(Fri) 16:20:41

【恋】 翼の魔術師 テレベルム

[ 歩みを進めていくたび、
 ほんの少しずつプラチナの呼吸が乱れて
 腰が揺れるタイミングが増える気がする。
 
 キョロキョロとトイレを探しては
 焦りを募らせる彼が可愛らしい。 ]
 
 
 (ただでさえ薬は何もせずとも腹に水分を貯めるのに
  出かける前にあんなに沢山茶を飲んだからな…)
  
 
[ 体内に取り込まれた水分は今頃速やかに体に染み渡り、
 彼の中の代謝を促している事だろう。
 
 このままトイレが見つからなくとも、
 私としては一向に構わなかったのだが。
 
 ふと視線を送った先に見えた小屋に、
 私は指を指してプラチナに存在を教えてあげた。 ]
(?38) Leco 2024/01/26(Fri) 16:21:11
 




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