![]() | 【妖】 日本舞踏家 月嶺 澄翔いえ、一人で出来ない僕が悪いだけで……っ。 [これが、いくらか時間に余裕があって、湯がふんだんに使える状況下だったらもう少しどうにか出来ていたとは思うけれど。 手早く終えるにはこれしかなかったのだと、ヒートの熱が去った今、いたたまれなさしかない行為に全身が赤く染まってしまうようだった。] ………………ぇ……、 ["ヒートがない時なら"。"今度があるなら"。 穏やかな声音は、幾度も"かわいい"と囁かれたのと同じもので。 ────次、あるのかな。 瞬間、沸いた思いは、嫌悪でも困惑でもなかった。混ざりけのない、悦びだった。] ($90) Valkyrie 2025/08/13(Wed) 23:02:59 |
![]() | 【妖】 日本舞踏家 月嶺 澄翔[けれど結局、誘いともつかないその言葉に、是も否も口にすることはできなかった。 "聞かなかった振り"なんて、一番誠意に欠ける振る舞いだと、僕は思っているのに。 なのに、何も言えなかった。何を言うべきかも解らなかった。] ($91) Valkyrie 2025/08/13(Wed) 23:03:18 |
![]() | 【人】 日本舞踏家 月嶺 澄翔― 撮影初日・ロケ地の神社 ― 撮影用の衣装って、すごく本格的なものなんですね。 [舞台で扱っているのと同じレベルの上質な布地です、……と、ぽつぽつ話しながら互いの着付けを進めていく。 >>207 まだプレハブ小屋には炊事道具だとかの諸々まで揃っているわけではなく、お白湯が飲めるのは撮影が始まってからのことではあったけれど。 でもせめてもと、ペットドリンクの飲料を口にして。 特段、気まずいとかは感じなかった。 衣装を身に纏えば、役者:東堂圭吾と、役者:月嶺澄翔へと心づもりが切り替わっていく感じがして、先に一瞬戻った呼び名は、再び"圭吾さん"から"東堂さん"へと無意識に切り替わっていた。]* (210) Valkyrie 2025/08/13(Wed) 23:04:26 |
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![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻[天刻がせっつく傍らでマイペースに思考を巡らせ 辿り着いた答えは、友人として過ごした年月を思えば とんでもないものだった。 待たないといいながらも目を合わせれば 聞く姿勢を作る天刻に打ち明けた言葉。 一瞬、二人の間に沈黙にが訪れる。 代わりに鳴いたのは、天刻が身じろいだ拍子に 軋んだソファだった。] ──……、 [続く言葉を、待ってしまう。] (-110) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:15:12 |
![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻[真意を確かめたいのか、距離が近くなる。 視界に映り込む切れ長の瞳に思わず、口を開きかけて。] ……っ、ぁ [弾かれたように顔を逸らした天刻に、 びく、と自身も意識を引き戻された。] (-111) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:15:39 |
![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻ごめん。 やっぱり、驚かせたよね。 [自身よりも狼狽えているように見える彼に身体を離す。 視線を落とした拍子に彼がテーブルに残した ディフューザーがぽつん、と佇んでいた。 二人の間のボーダーラインを、 その小さな身体で線引しているみたいだ。 つられてペットボトルを開けて、もう一度喉を潤わせる。] ええと、……え? そうだね、うん、……そう、話の続き。 [自身の番候補と言わなかっただろうか、今。 都合のいいような言葉を聞いた気がするような。 落ち着いているつもりでも 自身もまだ動揺しているのかもしれない。] (-112) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:17:06 |
![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻[天刻の嘆息に空気が更に籠もるかのよう。 手にしたペットボトルをぎゅ、と握りしめる。] 話しておきたいこと、っていうのは 今話したとおり、 俺の公表している性別が違うことなんだ。 ”α”のフリをしていたのは「古河」の為、だよ。 ……前にも少し、話しただろう? うちの「α」至上主義のところ。 [以前にそれぞれの血筋について触れたことがある。 「古河はα以外の家族をあからさまに蔑む傾向にある」と。] (-113) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:18:06 |
![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻[ぽすん、とソファに深く持たれて肩の力を抜く。 身体の重みで撓んだクッションの衝撃は 微かに隣にいる天刻にも伝わってしまっただろう。] 俺が「古河」を名乗る限り 本当の”俺”は公表できない。 するつもりもなかった、 これまでも。──これからも。 けれど、……数ヶ月前からか ヒートの期間が長くなってきて 最近は特に薬を飲んでいないと、落ち着かない。 [安定剤のようにつかってしまっている抑制剤は 本来そういった使い方じゃないことは理解している。] (-114) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:18:53 |
![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻Ωのフェロモンを抑える薬を使い続けてる内に 他の香りに敏感になりはじめたんだ。 以前までは気にならなかった天刻の匂い。 君が特に意識して出しているものじゃなければ、 俺の嗅覚が鋭敏に、可笑しくなりはじめてる。 ──抑制剤を使いすぎたせいで、反動が来たんだ。 このまま飲み続けてると、どんな強い薬でも 耐性がついてしまって、薬が意味をなさなくなる。 (-115) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:19:28 |
![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻[続く言葉を、惑うように目を瞑って。] 地球最期の日を考える前に 役者としての終わりが、見えてたんだ──。 [ソファに深く身を埋めたまま、天刻に向ける視線を和らげる。 笑みを称えたつもりのそれは、 眩しそうにも、泣きそうにも見えただろう。] (-116) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:20:23 |
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![]() | 【秘】 役者 古河 冬梨 → 大守 天刻夏の仕事を抑えるつもりだったけれど、 どうしても、君と演りたかった。 例え薬が効かなくなって、 「古河 冬梨」を名乗れなくなっても。 誰にも譲りたくなかったみたい。 君の”隣”を──、 自分でもこんなに貪欲だったんだって驚いてる。 [抱え込んでいた本音を零すと身軽になった気がする。 くすり、と、嬉しさを隠せずに彼の反応を待つ。*] (-118) milkxxxx 2025/08/13(Wed) 23:21:24 |
![]() | 【人】 七川 惺──グループライン・澄夜君── (ピロン♪) [第一報は、澄夜君からだった。 実は先程、SNSで#お白湯男子も覗いたばかりである。>>205 なんか澄夜君って和むんだよなー。 そのうち#お白湯王子って呼ばれるようになるんじゃないか? 品があって綺麗な顔立ちしてるし。 などと呟きながら、お返事。 ------------------------------------ お疲れー。 そっち雷雨だったの?大変だったね、大丈夫? こっちはスタジオの撮りから始まったよ。 なのでクーラーもきいてるし快適。 ------------------------------------ 思ったんだけど、話聞いてたら 澄夜君って憑依型なのかな? でも成程。役をおろすのにきっかけが必要なんだ? 役から離れる時も。 それを自在に操れるようになったらいいよね! ------------------------------------ (211) rin 2025/08/13(Wed) 23:34:05 |
![]() | 【人】 七川 惺[ポチポチ。 ------------------------------------ 東堂さん優しそうだもんな。 どんどん頼っていいと思うよ…って部外者からw ドラマの相方とは仲良くなる方がいいと思うし。 -------------------------------------- 悠凛とは今日、一寸難しいシーンをやりました。 シーン1から一気にシーン19に飛ぶの! スタジオ都合で纏め撮りだから。 旧知の仲だとかえって難しいってこともあるよね。 でもリテイク出されなかったからあれで良かったのかな。 澄夜君のお話参考になりました。 ありがとう。またな。 -------------------------------------- ポチリ。*] (212) rin 2025/08/13(Wed) 23:40:30 |
![]() | 【人】 七川 惺[文章だとああやって書けるのだけど。 グループラインで。 悠凛との個人ラインするよりマシかもしれない。 今は──…。 「ドラマの相方とは仲良くなる方がいい」 ……目下自分のことは棚上げ中。*] (213) rin 2025/08/13(Wed) 23:46:18 |
![]() | 【人】 俳優 東堂 圭吾──撮影開始── [衣装の着替えを済ませていたおかげもあり、メイクやヘアセットをしてもらってからすぐに、早朝に井戸水を汲みに行くシーンを後日送りにせずに済むとのことだった。 「何度もリテイクになったらわかりませんけどね」と言ってくるスタッフに、プレッシャーをかけないでくださいと苦笑する。] 個別の作業の切り取りが多いし、 台詞は多くないシーンだから、気負わずにやれば大丈夫。 外の撮影は足元だけ気をつけて。 [雨でぬかるんだ場所もあるから、とこれから撮るカット割を確認しながら澄夜へと説明していれば、「随分打ち解けたんですね」とスタッフから言われて。 二人きりで取り残されたのは、この二人の役に入るのにちょうどよかったかもしれないですと適当なことを笑顔で返しておいた。 当の本人からは、東堂さんでも圭吾さんでもなく、“貞親様“と呼ばれれば、既に役に入れているようにも見えるくらいだったけれど。>>195 篝へと変わるスイッチを入れる役割は、此方にとっても貞親へとシフトするのにはちょうどよくて。 小さく息を吸うと、意識を切り替える。] (214) dix73 2025/08/13(Wed) 23:53:48 |
![]() | 【人】 俳優 東堂 圭吾………おはよう、篝。 今日も一日、滞りなく。 [台本にはない言葉だが、今から朝のシーンだからとそれらしいことを告げれば、顔つきが篝へと変わるのも、見慣れた光景になりつつある。 それでもこれが彼にとっての初めての撮影本番だから、フォロー出来るところはするつもりで、カメラの前、ひとつ足を踏み出した] (215) dix73 2025/08/13(Wed) 23:54:15 |
七川 惺は、メモを貼った。 ![]() (a30) rin 2025/08/13(Wed) 23:54:37 |
![]() | 【人】 俳優 東堂 圭吾[最初のシーンは二人での登場となっていたから、やりやすかったのではないかと思う。 読み合わせをつい先ほどしていたのもあり、台詞を間違えたりつかえたりすることもなく、所作からも固さは感じられなかった。>>196 ともすると、此方は篝と呼びかけそうにならないように気をつける必要はあったが。 互いの台詞を終え、祝詞を読み上げる貞親の前に歩み出た篝が短い舞を神へと捧げる。 世界から切り取られたような光景を彩るように、鈴の音が響いた。 祝詞の最後の一音が空気に溶け、神殿へと一礼する。 幾許かの静寂が流れ、まだカットが入らないことに戸惑ってはいないかと篝の方へと視線を向けた。 初めてのドラマで初回からアドリブを求めることはないだろうから、余白をとっているだけだと思うけれど。 此方が台詞を挟んだ方が安心出来るかと口を開こうとしたタイミングで、鳥の声が聞こえた。 持ち上げられた顔には何の惑いもなく、最期の日の神事を執り行う巫女の表情そのものだった。 次いだ台本にはない台詞も、まるで違和感のないもので。] (216) dix73 2025/08/13(Wed) 23:55:10 |
![]() | 【人】 俳優 東堂 圭吾…………、 ──「ああ、今日も滞りなく」 ──「務めは果たされるだろう」 ──願わくば、明日も明後日も。 [決して言葉にはしないだろう、叶わない思いは淡々とした台詞の裏に押し込めて。 貞親は篝にわかりやすく笑いかけるようなことはないが、彼女を大切に思っていることは表情や仕草に込めている。 向けられた微笑みには、目を伏せて応えた。]* (217) dix73 2025/08/13(Wed) 23:55:47 |
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