人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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拾うモノがあれば捨てるモノがあった。

『俺を拾ったやつは少なくとも神ではなかった。』

怒りも苦痛も畏敬も焦慮も懐旧も絶望も無くなった。
戦いを続ければどんなフラストレーションも落ち着いた。
隊長の称号を得た時からルサンチマンの概念も失った。
一番の恩人を崇拝をしていた気もするが、
それすらも忘れた。

いっそのこと愛も情も超越し、
人で無き者へ成りたいと何度も望んで、頓挫した。
芽が伸びる度、摘んで、摘んで、繰り返した。

己の下に積まれた者たちが、応えてくれる事も無い。
『そこにあるのは俺が捨てたもの』。



 それだけの事。     *


[ 彼の笑う、笑い方、というのだろうか。
  その声というのは喉を鳴らす感じで、
  とても独特な感じがする。
  彼女があまり聞いたことのない、
  何かを含んだような声。
  でも、その笑い方が何を意図するものか
  何も知らない彼女には全くもって
  分からずじまいのよう。       ]


   本当に……?
   何か、私に出来ることがあるなら…、

   お家のため、ってどういうこと?
   まだ、お昼なのに、おやすみなさい?
   どうしてなのかしら?


[ 会話をしていけば生まれる疑問。
  それを胸の内の中に秘められるほど大人でもなく。
  別れの言葉まで聞こえると、
  更に彼女は疑問を口にして。

  そう、まだ外は昼下がりのはず。
  でもこの場所というのはよく見てみると
  窓もなく空気が悪かった。
  異臭などはしないけれど彼女の住む環境とは違う。 ]




   私の名前は、アウドラと言います。
   あなたのお名前を伺っても?


[ わかれを告げられるのであれば、
  聞いておきたいことのひとつであろう。
  名前くらいは教えてもらえると信じて
  彼女は声の掠れたその人に、最後の質問を。 ]*




【人】 祓魔師 ダンテ


 それだと僕が楽しいばかりなんだけど

[ お礼をさせてといえば>>11服を選ぶのに付き合うだけで良いという。お願いされなくても、あれを着て欲しいこれをと勝手に着せ替えさせてもらっているのだし。
 その時点ではあまりピンときてはいなかったのだが>>12浴室から姿を一回りほど小さくして現れたのを見たなら得心がいった。

 普段のヴィの装いは体の線が分かり難いものが多いから、小柄な姿でそれを着ると本当にぶかぶかに見える。

 それで俄然楽しみになってしまって面白そうにしているのが漏れ出ていたかもしれない。>>0:180>>14*]
(20) 2021/04/17(Sat) 16:30:29

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 未分化の者が性を決めると言う事は、推し量るしか出来ないが伴侶を選ぶということと切り離せないと思う。それをヴィが理解していて、そうしてくれるならどれほど幸福なことだろうかとも思う。

 だが多分ダンテの目を喜ばせるとかそんな程度に思うから、それなら普段の君の方が良いと自分は答える。

 まあ夢のような話だがヴィが万が一でもそんな覚悟で選択を考えてくれたとして、それでも今のヴィが良いと言うんだろう自分は。*]
(21) 2021/04/17(Sat) 16:32:48

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 互いに食事は後で良いと合致した為ヴィの衣服を探すことを優先した>>12。ヴィはあまり食事の量に意味を持って無い様に思うが、食べること自体は好んでいるように思う。
 だから出来るだけ尋ねているが、本当なら何も食べずに酒など水分だけでも過ごせるのかもしれない。本来の食性さえ保っているなら。]

 道行く人の格好は様々だね
 案外僕みたいな格好のひともいるし

[ 自分が口にした>>0:180事前のイメージと道ゆく人の様子は違って見えた。>>19来る時に見かけた男性も国外から来た人のように見えたし、反面その連れなのだろう人物はこの国に馴染むような装いをしていた>>15

 だが流行りとずれてもヴィには最初の目的通り日除けは手に入れて欲しい。]

 へえ、綺麗だな

[ ヴィもそのつもりらしく彼が指し示したのは>>13黒一色の布地に、華美ではない銀の刺繍と水晶の飾りのついた陽射しよけの一枚。
 布自体の手触りも良くて、どうやらこの店の品物は値段と質が釣り合っている。

 高価で豪奢だがよく見ればプリントされたようなものもここに来るまではいくつも見たから、良い店を見つけた気がする。]
(22) 2021/04/17(Sat) 16:40:19

【人】 祓魔師 ダンテ


 君が構わないならそれにしよう。
 旅の御守りならちょうど良いね

[ ヴィが模様や職人についてを店員に尋ねて聞いたことを教えてくれたから同意を返す>>14。恋愛成就と聞こえたなら心惹かれるものもあるが恥ずかしすぎるから、無表情を務めた。我ながら健気だと思う。

 次は中に着る衣服だが、この店が良心的に思えたからおすすめのものを聞く。

 薄手のサラサラとした布地に、薄紫から白に変わるグラデーションの長衣を腰で縛るもの。似たような形で色違いの気持ちよさそうなもの。

 これらはどうかとヴィに尋ねて、最後に女性らしい体の線に沿うような薄手のワンピース。膝丈くらいでいつもならヴィが身につけるようなものではない。]

  だめ?

[ 試着できるところはあっただろうか。そうであるなら着替えて行きたいのだけどと店主に頼む。それと歩きやすそうなサンダルも一つ選んでおく。

 中に着るものはどれも薄手に見えるが先に購入した黒い外衣を合わせれば、自分目線にはなるが、ちょうどよさそうに思える。普段着めいたものと可愛らしいものいくつか買っておくつもりで、ヴィに尋ねながら選んでいく。*]
(23) 2021/04/17(Sat) 16:45:26

 あ、あと、君は下着は?

[ 今頃思いついたが、ぶかぶかの服で分かりづらいが、襟もとから覗く鎖骨から布で隠れた丸い肩。女性らしい線を思えば胸元なども変わっているはずで。

 それに下履きなどは今はどうしているのだろう。気づくのが遅すぎるのと縁遠い買い物すぎて慌ててしまう。*]

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 暫くは服選びに熱中していたが、昼の探るような不躾な視線が無くなっていることに改めて思い至る。**]
(24) 2021/04/17(Sat) 16:50:56

[ 握り込んだ指先、爪が掌の肉を突き破った
  感覚があった。
  ぷつ、と音がして、小さな痛みが生まれる。

  悪意のない純粋な質問が礫のように
  突き刺さり、目の奥ががんがんと鳴った。

  下卑た行為には折れることを許さない自尊心が、
  眩しい輝きに容易くぐらつく。 ]
 


[ きっと、それは、
  あまりの純な、汚れの無い
  澄んだ湖面のような彼女に映し出された己が、

  あまりにも下劣で、醜悪で、穢れているのだと

  まざまざと見せつけられるからだろう─── ]
 


[ 丁寧に名を名乗る彼女の顔は
  やはり見られなかった。
  父親が己にしていることを知れば、
  その美しく整った表情はどんな風に
  取り乱すのだろう、と醜く唇の端が歪む。

  けれど飼い主にされたことの仕返しを、
  この純な少女に擦ることが正しいとは
  どうしても思えずに。

  甘いのだ、己は。
  今も、昔も。

  馬鹿馬鹿しい。  ]
 


   ……名乗る名など、ありません。


[ 吐き捨てるように囁いて。
  そうして座ったまま凛と背を伸ばし、
  身体ごと彼女に向かい合う。

  口を笑みの形に動かして。
  にやりと微笑んだ。 ]
 


   そう、ですね。
   ならば、─── le chien.
   ルシアン、とでも。


[ 地下に飼われた、少々生意気な犬。
  彼女がその単語の意を知っているかは
  わからないけれど。

  シャルケ・セト・ドゥ・シュバリエ

  由緒正しき己の名は、
  もう捨てたと思って尚、
  この澱んだ地下で口にすることは躊躇われて。]*
 

*



  "私が作る国を。"




*



[ どれくらいの時が経ったのかも分からない。
  この場所で、過ごした時間というのは
  彼女の人生に大きな影響を与えたことだけは
  間違えることのない事実である。

  彼の爪が肉を通った際に、少しでも顔が歪めば
  彼女は心配そうに何かあったのかと聞いたけれど
  顔を伏せていたから、それは起こらなかった。 

  20年ほどの人生は、綺麗なもので大半を占めている。
  それに彼女は気づいておらず、
  やりたいことをやり、与えられるものを与えられ。
  過酷だと思ったことは、諸国の政治を知ること。
  座学は嫌いではないけれど、
  先生を選べないためものによっては
  眠たくなってしまうものもあった。 ]






   ルシアン、と呼べば良いのね?
   また迷ってしまったら……
   あなたのもとに来ることにします。


[ その人の祖国で、それがなにを意味するのか。
  語学をしっかりと学んでいない彼女には
  わかるよしもなく。
  もし、分かっていたのならダメ、と
  強い気持ちを持って言っていたと思うけれど。

  勿論、地下に迷うということは
  ほとんど無いだろうけれど、
  まだ散策は続くだろうから予防線。

  ルシアン、とまた呼んで、
  彼女は腰をゆっくりとあげる。      ]







   お邪魔して申し訳ありませんでした。
   おやすみなさい。


[ ふわりと舞った洋服の裾が
  床を軽く撫で、彼女は軽く腰を落とし
  会釈を済ませるとゆっくり元来た道を
  戻って行き、静かにその扉を閉じる。

  地下から上に戻れば、
  しもべの1人にどこにいたのか、など
  心配そうな声で沢山聞かれてしまった。
  そんなに心配をしなくても、と
  彼女は思ったが、国政が危ないからか、と
  歩きながら散策をしていたと教えた。 ]





────────


    お父様、お母様?
    私、何か愛でるものが欲しいの。



[ 夕食の折に、彼女はそう伝えてみた。
  犬や猫などのものが与えれるのではと
  淡い期待を描いてみて。

  どこか、不思議な反応をした両親を見ながら
  どんな子が来るのだろうか、と
  その日を待ってみることだろう。  ]*




  

[ 今着用している服と替えたい為、試着室を使いたいと店主に問えば、快く場所を示された。店の更に奥まった一角。買った服を抱えそちらに向かおうとすると、気がついたようにダンテに呼び止められた。]

 下はそのまま。

[ つまり上は何も頓着していないということだ。すっかり弛くなった上衣で紛れている程度のささやかな膨らみであるから、特段気を払わなくてもいいかと思っていたが、ダンテの選んだ衣服を着るにはそれでは不都合があると自分にもわかる。

 結局数組の下着も合わせて購うことになった。
 流石にこの店には扱っておらず、商人繋がりで店を紹介して貰い、何せ寸法を測るところから。先の店で買った衣服に合わせたものを後は女性店員に見繕って貰う。]

[ それから、買物の間に離れた指をまた掛ける。]**

[20という節目を迎える年に初めに贈られたものは、
陣頭に立って一番初めに返り血を浴びるという"功績"だった。

 そもそも。その日が、
 の誕生日であるということもすっかり忘れていたのだが。]**

【人】 祓魔師 ダンテ


 さらさらしてるのに柔らかくて気持ちがいい 
 奥には工房もあるんですね

[ 薄手のものでも、布地の質で手触りが違うから、デザインが気に入ったとしてもいちいち自分で触ってヴィに確認してもらった。
 食事の時間もやや心配だったため、この店で全部を見繕うことにしてしまったが最初の印象通り良い店の様に思えた。
 布地を仕入れてここで作れるからの値段なのかもしれない。]
(70) 2021/04/18(Sun) 0:14:17


 かわいい

[ きっとニコニコとして、あれこれヴィに当ててみて、最終判断は彼に委ねられてしまうが、合いそうなものがあればそんな風に言葉をかける。

 自分が夢中になっている間に、ヴィが手を伸ばしている事がたまにあったが、高い位置にあるものに手が届かないらしい
 ぶかぶかの服の袖が重力に負けて細い腕があらわになるから、どれが欲しいのとあわてて間にはいることしばしば。]

 女の子って大変だな

[ 顔立ちは普段のヴィと同じ系統なのに、頰が丸く柔和になり唇もやや桃色で少女めいた華やかさを纏う。白金の髪が輪郭を淡くして、店内の明るい場所で見れば本当に可愛らしい。

 小さくため息をついて動揺をごまかすようなことを言う。ヴィのことだから自身の変化だとか容貌が優れていることなんてのには無頓着なのだろうけど。

 無頓着というか、理解していてそれが当然といった様子なのかもしれない。彼の種族特性も関係しているとは過去に聞いたんだったか。食性のためか他者の好む姿を取るというのは、彼らの種族の生存戦略らしく、今更にそれを実感する。
 
 それとも、もとから自分はヴィに好意を抱いているのだから、その彼が女性姿になっているなら全部を可愛い綺麗だと思うのは仕方がないのか?]

【人】 祓魔師 ダンテ



  やった

[ 甘ったれた様子で、完全に自分好みの可愛らしい衣服を選びダメかと問えばいいよとの返事をもらった。こんな甲斐甲斐しいやり取りをしていたなら、店員と店主の視線が生暖かい気もしてしまったが、昼間の剣呑な様子が無くなっているから全然良い。

 ヴィが選ぶのは普段のものとをそれほど変わりないひとまわりサイズが小さいものばかりで、自分からすればものすごい美少女がストンとした何の装飾もない衣服を着ていたら、逆に目立ちそうだなと思ってしまうが、欲目だろうか。

 こっちが良いよと、ヴィが嫌がらない範囲で可愛げなラインのものを多く進めてみたならいくつかは採用されたようだった>>41]

 これだけは支払わせて

[ 完全に余分な自分好みでしかない衣服は自分が払うと譲らなかった。というかそれ以外はヴィが払うと頑なだったためなんとかねじ込んだ形だ。*]
(71) 2021/04/18(Sun) 0:16:25
[ 女性の上下の下着も必要になったと気づいて、この店だけでは流石に揃わず、店主が良い店を教えてくれた。
 それにしても、全部が必要だなんて何があったんですなんて控えめに聞かれてしまったが、着替えを入れた荷物がなんてもごもご言っていたら店主なりに勝手に理解してくれたようだ。]

 そうだ、化粧品もいるんじゃない?

[ 布地の多いひらひらとした可愛い衣服を自分が選んでしまったせいで、そんな衣服を女性が化粧もせずに身につけることはあまりないのではとようやく。

 だから、ヴィも今夜は長衣を身につけたのかもしれないとようやく。ただ、そのままでも似合うのにと思ってしまっているから脳が沸いている。]

【人】 祓魔師 ダンテ



 そうだ、アクセサリーも選ぼう

[ 今は少々時間が差し迫っているから、無理だったが先の展望のようなことを言う。時間のあるときにもっと色々選びたいし、アクセサリーならヴィの普段の姿のときでも使えるものがあるかもしれない。]

 思い出にもなるし

[ 必死な付け加え。

 試着室から出てきたヴィの装いは、最初に選んだ薄紫のグラデーションの長衣で、ひらひらと柔らかな布地が柔和な様子でよく似合っている。
 編み上げのサンダルもぴったりで歩くにも危なげない。]

 うん、その店にしよう
 お店の人に聞いてから楽しみで

[ ヴィが食事処のお勧めを聞いてくれていたからすでに心は決めていた。>>44ナイル・ケナリと言うんだったか、店構えは他とほとんど変わりないからちゃんと名前を確認してねとかなんとか>>45]
 
 もうすっかり、空腹だよ

[ 腹具合を尋ねられれば正直に答える。*]
(72) 2021/04/18(Sun) 0:18:53
[ 店を出て教えられた道順を辿り店を目指す。
 すっかり大荷物になっていたが、自分が持つと当然のように受け取った。

 それから開いた方の手にヴィがそっと指を掛けるから少し笑って。]

 腕を組んでくれてもいいんだけど

[ 流石に望みすぎだろうかと思いつつも冗談めかしてそんな言葉をかけ。こんな時は冬がやっぱり良いなとか考えたりもする。
 そうすれば彼の手を掴んで温めるふりだってできるから。*]

【人】 祓魔師 ダンテ

[ 教えられた店は言われた通り、他の飲食店の並びに埋もれていたが、賑わいが違う様に見えた。
 昼と違い雑多な様子も見受けられるが窓辺に花が活けられ看板の文字も年月によっての風合いは見られるがくたびれた様子はなく。
 
 何より目を引いたのはバーカウンターに並ぶ酒瓶で。>>45二人揃って酒に目がないからすごく嬉しい。店内はたくさんの席が埋まっていたが、どうにか案内してもらえるようだ。]

 〜〜のお店の人に、この店が良いってお勧めしてもらったんだ。良いお店だね。

[ 席へ導いてくれた店員にそう言葉をかけ、メニューについて一通りの説明を受ける>>46。いくつかは名前からはどんな料理なのか想像がつかなくて質問責めにしてしまっただろうか>>58

 魚だけでなく肉も良いとのことで自分は肉にしようかなとかメインになりそうなものを一つ選ぶ。
 トマトとひき肉の料理とのことですごく楽しみだ。

 あとはヴィの食べたいものを尋ねて、彼の食は細いから、残しそうなものを自分が片付けようと言う算段だが黙っている。]

 どうせならこの国のお酒が良いな
 甘くないのがいいんだけど

[ そんなことを言いながら二人で相談していく。**]
(73) 2021/04/18(Sun) 0:21:48
 




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