人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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拾うモノがあれば捨てるモノがあった。

『俺を拾ったやつは少なくとも神ではなかった。』

怒りも苦痛も畏敬も焦慮も懐旧も絶望も無くなった。
戦いを続ければどんなフラストレーションも落ち着いた。
隊長の称号を得た時からルサンチマンの概念も失った。
一番の恩人を崇拝をしていた気もするが、
それすらも忘れた。

いっそのこと愛も情も超越し、
人で無き者へ成りたいと何度も望んで、頓挫した。
芽が伸びる度、摘んで、摘んで、繰り返した。

己の下に積まれた者たちが、応えてくれる事も無い。
『そこにあるのは俺が捨てたもの』。



 それだけの事。     *

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  逃げませんよ。


[主の兄君に「逃げなそう」と豪快に笑われて>>1、ダレンも笑い返した。
 護衛を兼ねていることもあるし、身を守るための争いなら避けて通る気は無かった。

 が、皇太子の死にまつわる話>>2を聞くと、ダレンは表情を引き締めた。
 この国で『禁忌』と言えば同性愛のことだろう。そこまで激しい弾圧があるのは宗教上の理由だろうかと想像しつつ、人懐こい主のことが心配でたまらなくなった。

 自然と主に視線が向く]
(8) 2021/04/17(Sat) 11:00:17

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[『家族』について主に言い聞かせる兄君。>>3
 そう、家族といえば通常は生涯の伴侶と子孫を成すものだ。ダレンの認識でもそうだし、多くの国でもそうであるはずだ。子が生まれなければ国が絶えてしまうから。

 そもそも、ダレンは自分が主にどう思われているのか把握しきれてはいないが、程度はどうあれ好かれているのは感じる。
 疑いをかけて殺そうと思えばできそうなものである。
 己が主を死に導く可能性を思えば、なんとしても避けねばならない事態である]
(9) 2021/04/17(Sat) 11:00:43

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[「家族ごと護ってやる」>>3
 兄君の言葉を主はどう受け取ったのだろう。
 ダレンはといえば、弟の命を守ろうという意志と同時に、王位を継ぐ意志を感じ取っていた]


  ハールーン殿……、私も家族は兄君の言うような
  ものだと思うけれど。

  私に家族であることを求められても、
  この国の中では余分な嫌疑が
  ついて回るのではないだろうか。


[家族がほしいのが第一に来るなら、大勢が納得する形の家族を。
 そうでないのだとしても、偽装結婚でもいいから命が狙われる理由を減らしたほうが。
 そういう話ではなかろうかと考えつつ]


  一番信頼できる皇子が玉座に就くのを
  後押しするのが最良だと私は思うよ。


[そうすれば自分が継承する可能性はなくなる。
 権利の放棄に等しいと言われてしまうのかもしれないが]**
(10) 2021/04/17(Sat) 11:01:44

[ 彼の笑う、笑い方、というのだろうか。
  その声というのは喉を鳴らす感じで、
  とても独特な感じがする。
  彼女があまり聞いたことのない、
  何かを含んだような声。
  でも、その笑い方が何を意図するものか
  何も知らない彼女には全くもって
  分からずじまいのよう。       ]


   本当に……?
   何か、私に出来ることがあるなら…、

   お家のため、ってどういうこと?
   まだ、お昼なのに、おやすみなさい?
   どうしてなのかしら?


[ 会話をしていけば生まれる疑問。
  それを胸の内の中に秘められるほど大人でもなく。
  別れの言葉まで聞こえると、
  更に彼女は疑問を口にして。

  そう、まだ外は昼下がりのはず。
  でもこの場所というのはよく見てみると
  窓もなく空気が悪かった。
  異臭などはしないけれど彼女の住む環境とは違う。 ]




   私の名前は、アウドラと言います。
   あなたのお名前を伺っても?


[ わかれを告げられるのであれば、
  聞いておきたいことのひとつであろう。
  名前くらいは教えてもらえると信じて
  彼女は声の掠れたその人に、最後の質問を。 ]*




【人】 第11皇子の従者 ダレン

[主の言葉>>15にどう答えればいいというのか悩んでいるうちに、取り消されてしまった。>>16
 往来で突き詰めることでもない。
 厄介ごとにならないのを祈りながら、まずは買い物を済ませることにして]


  米か、では買いに行こう。
  ほかに足りないものはあるかい?


[兄君が去ったとき、荷物>>0:152は誰に渡していっただろうか。
 もし主に返していたなら荷物持ちを買って出るし、ダレンに渡されていたら迷うことなく受け取っていただろう。

 この先はおとなしく主について歩くことになる]
(18) 2021/04/17(Sat) 15:58:27

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[歩きながら、ふとアルフとした話を思い出した。>>0:170

 ダレンの祖国は海産物が豊富な国だったが、ここはどうなのだろう。遠くから運んでくることもあるというが。

 それと布袋の話>>0:140を思い出した]


  ここの布製品は評判がいいのかい?
  日除けになるような服を着ている人も見かけるが。


[全員ではないようだけれど、全身をすっぽり覆うような布を纏った人を見かける。>>0:180>>13
 主の服装も性差こそあれ似たような趣旨だろう。
 そういう文化があれば凝った織物も作られていそうなものだ。

 布袋が頑丈というのも、織物技術の追求の仕方が別の面で表れたのかもしれない。

 そう思って主に問いかけながら歩いた。
 雑談でもすれば気が紛れないかと考えて]**
(19) 2021/04/17(Sat) 15:58:53

 あ、あと、君は下着は?

[ 今頃思いついたが、ぶかぶかの服で分かりづらいが、襟もとから覗く鎖骨から布で隠れた丸い肩。女性らしい線を思えば胸元なども変わっているはずで。

 それに下履きなどは今はどうしているのだろう。気づくのが遅すぎるのと縁遠い買い物すぎて慌ててしまう。*]


[ 握り込んだ指先、爪が掌の肉を突き破った
  感覚があった。
  ぷつ、と音がして、小さな痛みが生まれる。

  悪意のない純粋な質問が礫のように
  突き刺さり、目の奥ががんがんと鳴った。

  下卑た行為には折れることを許さない自尊心が、
  眩しい輝きに容易くぐらつく。 ]
 


[ きっと、それは、
  あまりの純な、汚れの無い
  澄んだ湖面のような彼女に映し出された己が、

  あまりにも下劣で、醜悪で、穢れているのだと

  まざまざと見せつけられるからだろう─── ]
 


[ 丁寧に名を名乗る彼女の顔は
  やはり見られなかった。
  父親が己にしていることを知れば、
  その美しく整った表情はどんな風に
  取り乱すのだろう、と醜く唇の端が歪む。

  けれど飼い主にされたことの仕返しを、
  この純な少女に擦ることが正しいとは
  どうしても思えずに。

  甘いのだ、己は。
  今も、昔も。

  馬鹿馬鹿しい。  ]
 


   ……名乗る名など、ありません。


[ 吐き捨てるように囁いて。
  そうして座ったまま凛と背を伸ばし、
  身体ごと彼女に向かい合う。

  口を笑みの形に動かして。
  にやりと微笑んだ。 ]
 


   そう、ですね。
   ならば、─── le chien.
   ルシアン、とでも。


[ 地下に飼われた、少々生意気な犬。
  彼女がその単語の意を知っているかは
  わからないけれど。

  シャルケ・セト・ドゥ・シュバリエ

  由緒正しき己の名は、
  もう捨てたと思って尚、
  この澱んだ地下で口にすることは躊躇われて。]*
 

*



  "私が作る国を。"




*

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>25兄君とダレンとの間には「荷物持ちは従者」という共通認識があったらしい。

 歩いているうちにいつの間にやら陽が傾き始め、出歩く人も減り始めていた。
 市場ではぐれていた時間は案外長かったのかもしれない。

 >>26織物の話への主の食いつきぶりには一瞬面食らったが、楽しそうな話ぶりを見るとダレンの気も紛れようというものである。
 主と行動を共にする従者というより、弟を見守る兄のような心境だった]


  仕事柄、布製品には疎くてな……。
  ここでは四六時中は鎧でいる必要がないかもしれないな。
  この機会に軽装を覚えようか。


[確かに主の服は小さすぎるだろうけれど、手触りぐらいは確かめられるだろう。
 家に帰ったら見せてもらう約束をした]
(38) 2021/04/17(Sat) 19:15:54

【人】 第11皇子の従者 ダレン

 
  道……。帰りは大丈夫だろうか。
  食べていくのは構わないけれど。

  何か肉料理でおすすめはあるかい……?


>>27言われて周りを見ると、市場と飲食店街の境目あたりにいるようだった。

 長年隠れ住んでいた皇子なら庶民に顔が売れているとは考えづらいが、兄弟に近しい兵士なら気付く者もいるのではなかろうか。
 ダレンは武装したままで帯剣しているし、もしバレたとしていきなり乱闘ということもないだろうけれど]*
(39) 2021/04/17(Sat) 19:16:15


[ どれくらいの時が経ったのかも分からない。
  この場所で、過ごした時間というのは
  彼女の人生に大きな影響を与えたことだけは
  間違えることのない事実である。

  彼の爪が肉を通った際に、少しでも顔が歪めば
  彼女は心配そうに何かあったのかと聞いたけれど
  顔を伏せていたから、それは起こらなかった。 

  20年ほどの人生は、綺麗なもので大半を占めている。
  それに彼女は気づいておらず、
  やりたいことをやり、与えられるものを与えられ。
  過酷だと思ったことは、諸国の政治を知ること。
  座学は嫌いではないけれど、
  先生を選べないためものによっては
  眠たくなってしまうものもあった。 ]






   ルシアン、と呼べば良いのね?
   また迷ってしまったら……
   あなたのもとに来ることにします。


[ その人の祖国で、それがなにを意味するのか。
  語学をしっかりと学んでいない彼女には
  わかるよしもなく。
  もし、分かっていたのならダメ、と
  強い気持ちを持って言っていたと思うけれど。

  勿論、地下に迷うということは
  ほとんど無いだろうけれど、
  まだ散策は続くだろうから予防線。

  ルシアン、とまた呼んで、
  彼女は腰をゆっくりとあげる。      ]







   お邪魔して申し訳ありませんでした。
   おやすみなさい。


[ ふわりと舞った洋服の裾が
  床を軽く撫で、彼女は軽く腰を落とし
  会釈を済ませるとゆっくり元来た道を
  戻って行き、静かにその扉を閉じる。

  地下から上に戻れば、
  しもべの1人にどこにいたのか、など
  心配そうな声で沢山聞かれてしまった。
  そんなに心配をしなくても、と
  彼女は思ったが、国政が危ないからか、と
  歩きながら散策をしていたと教えた。 ]





────────


    お父様、お母様?
    私、何か愛でるものが欲しいの。



[ 夕食の折に、彼女はそう伝えてみた。
  犬や猫などのものが与えれるのではと
  淡い期待を描いてみて。

  どこか、不思議な反応をした両親を見ながら
  どんな子が来るのだろうか、と
  その日を待ってみることだろう。  ]*




  

[ 今着用している服と替えたい為、試着室を使いたいと店主に問えば、快く場所を示された。店の更に奥まった一角。買った服を抱えそちらに向かおうとすると、気がついたようにダンテに呼び止められた。]

 下はそのまま。

[ つまり上は何も頓着していないということだ。すっかり弛くなった上衣で紛れている程度のささやかな膨らみであるから、特段気を払わなくてもいいかと思っていたが、ダンテの選んだ衣服を着るにはそれでは不都合があると自分にもわかる。

 結局数組の下着も合わせて購うことになった。
 流石にこの店には扱っておらず、商人繋がりで店を紹介して貰い、何せ寸法を測るところから。先の店で買った衣服に合わせたものを後は女性店員に見繕って貰う。]

[ それから、買物の間に離れた指をまた掛ける。]**

[20という節目を迎える年に初めに贈られたものは、
陣頭に立って一番初めに返り血を浴びるという"功績"だった。

 そもそも。その日が、
 の誕生日であるということもすっかり忘れていたのだが。]**

【人】 第11皇子の従者 ダレン

>>47おすすめ料理を語ってくれる主は生き生きとしていた。
 ダレンは彼にこの国が好きなのだろうとたびたび思わせられていた。

 なのに兄弟に命を脅かされるのはどれほどつらいことだろうかと、表情に出さないように努めながら、ダレンは密かに心を痛めた。
 主にこの国で平和に生きていける道があればいい。内心でそう祈った]


  羊肉のトマト煮込み……美味しそうだな。
  この辺りは羊をよく食べるのかい?
  酒は飲めるよ、弱くはない。


[答えながら、主がどことなく遠い目をしているような気がした。
 この国にはいい思い出ばかりではないだろうと、今は深く問わないことにして]


  店は私もわからないからな……、
  外から見て一番気に入った店にしてみようか。
  今話してくれたメニューがありそうなところで。


[こうして気安く話していれば友人同士に見えるだろう。
 態度を改めるべきか悩んだこともあったが>>0:84、今のままのほうが安全に過ごせる気がした]
(54) 2021/04/17(Sat) 22:27:30

【人】 第11皇子の従者 ダレン

[立ち並ぶ店の外観を眺めてみると、市場のごった返し方ほどでないにしろ、この辺りも賑わっていることに気づいた。

 政情が安定しなくてもこの様子なら、平和が戻ればさぞかし豊かな国なのだろう。

 良い国らしいなと思えば、主の父親は名君だったのかもしれないとも思い浮かんだ]*
(55) 2021/04/17(Sat) 22:27:51


 かわいい

[ きっとニコニコとして、あれこれヴィに当ててみて、最終判断は彼に委ねられてしまうが、合いそうなものがあればそんな風に言葉をかける。

 自分が夢中になっている間に、ヴィが手を伸ばしている事がたまにあったが、高い位置にあるものに手が届かないらしい
 ぶかぶかの服の袖が重力に負けて細い腕があらわになるから、どれが欲しいのとあわてて間にはいることしばしば。]

 女の子って大変だな

[ 顔立ちは普段のヴィと同じ系統なのに、頰が丸く柔和になり唇もやや桃色で少女めいた華やかさを纏う。白金の髪が輪郭を淡くして、店内の明るい場所で見れば本当に可愛らしい。

 小さくため息をついて動揺をごまかすようなことを言う。ヴィのことだから自身の変化だとか容貌が優れていることなんてのには無頓着なのだろうけど。

 無頓着というか、理解していてそれが当然といった様子なのかもしれない。彼の種族特性も関係しているとは過去に聞いたんだったか。食性のためか他者の好む姿を取るというのは、彼らの種族の生存戦略らしく、今更にそれを実感する。
 
 それとも、もとから自分はヴィに好意を抱いているのだから、その彼が女性姿になっているなら全部を可愛い綺麗だと思うのは仕方がないのか?]

[ 女性の上下の下着も必要になったと気づいて、この店だけでは流石に揃わず、店主が良い店を教えてくれた。
 それにしても、全部が必要だなんて何があったんですなんて控えめに聞かれてしまったが、着替えを入れた荷物がなんてもごもご言っていたら店主なりに勝手に理解してくれたようだ。]

 そうだ、化粧品もいるんじゃない?

[ 布地の多いひらひらとした可愛い衣服を自分が選んでしまったせいで、そんな衣服を女性が化粧もせずに身につけることはあまりないのではとようやく。

 だから、ヴィも今夜は長衣を身につけたのかもしれないとようやく。ただ、そのままでも似合うのにと思ってしまっているから脳が沸いている。]

 




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