人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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視点:


【赤】 傭兵団長 ダイゴ

拾うモノがあれば捨てるモノがあった。

『俺を拾ったやつは少なくとも神ではなかった。』
(*0) 2021/04/17(Sat) 9:12:57

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

怒りも苦痛も畏敬も焦慮も懐旧も絶望も無くなった。
戦いを続ければどんなフラストレーションも落ち着いた。
隊長の称号を得た時からルサンチマンの概念も失った。
一番の恩人を崇拝をしていた気もするが、
それすらも忘れた。

いっそのこと愛も情も超越し、
人で無き者へ成りたいと何度も望んで、頓挫した。
芽が伸びる度、摘んで、摘んで、繰り返した。

己の下に積まれた者たちが、応えてくれる事も無い。
『そこにあるのは俺が捨てたもの』。



 それだけの事。     *
(*1) 2021/04/17(Sat) 9:13:28

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[市場の露店通りは観光向けの少し値の張る見た目いいものから、民衆の腹だけでも鎮めようと言わんばかりの破格の品まで数々ある。

もとより川を通じた交易も盛んだったし、最近では第三皇子の働きかけがあるという噂も耳にしている。>>0:145継承権争いで巡っているのは血塗られたものだけでないのだろうと、この辺りを見ると常々感じる。

傭兵たち、少なくとも自分が率いるココウは、継承戦には中立で、基本不干渉だ。自分達の立場は金さえ積まれれば簡単に翻せる。それに優先すべきはどのような形になろうと、収束する「国そのもの」の防衛であると、前代の王に命じられていた。]
(33) 2021/04/17(Sat) 19:04:34

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[


    
"――願わくば、結末を見届けて欲しい。"



]
(34) 2021/04/17(Sat) 19:05:42

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

*



  "私が作る国を。"




*
(*2) 2021/04/17(Sat) 19:06:23

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[もう朧げになるほどの記憶の中で、
いつかの時に告げられた、王の勅命を思い出す。
河の中の光の粒が、蜃気楼を見せるかのように瞬いた。

  ああ、と。乾いた風が声で遮り、
  一時だけ、凪いだ。>>0:184


少し俯きかけた顔を上げれば、
自分が思っていたよりも随分と目の前にそれは居た。

艶麗なゴールドの髪は、日に当たれば白にも見える。彼自身が好むあの遊戯で、彼自身が駒ならば、不思議とどうしてだか。彼はいつも先手をとっているかのような佇まいで。

融和で落ち着いた様の中で、一点だけ、深紅の瞳が俗界を離れているような印象を際立たせてしまう。一介の国防軍人とは思えない。その辺の貴族と言われた方が信じるものだって多いだろう。]
(35) 2021/04/17(Sat) 19:06:57

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……そう、だな。久しぶり、だったか。
 遠征に、行ってきたのだったか?

[改めて声をかけられると>>0:185、返事に少し間が空いてしまう。
何度も面識はあるし忘れるはずもない。
ただ、『そこまで時間が経っていただろうか』という気持ちを抱いた。

奴の遠征は何日前だったか。
そもそも、それが最後に会った時だっただろうか。
その間で、自分はどんなことをしていただろうか。
どの疑問も引きずるようにしないと思い出せない。

詰まる言葉の端々を、気分の悪さと勘違いさせたらしい。>>30]

 ああ。……あぁ。そうだな。
 多少の空腹は感じていた、な。
 身体は健康だ。大事ない。

[彼に初めてあったのは5年前、彼がまだ小隊長だった時だ。

傭兵団、というのもなかなか身分に困る位置付けで、基本的には誰にも敬意を向けていたのだが、今となっては、彼とのそれはだいぶ曖昧になった。これでも敬意は向けているつもりだが、あまり彼からはそう捉えられていないかもしれないし、自分でも敬意はあると断言できない部分はある。

幸か不幸か。その距離間のままやってきて、食事を共にしたことだって何度かある。なんなら戦場で携帯食を割って食ったことだってある。どんなに浮いていても奴は軍人だ。]
(36) 2021/04/17(Sat) 19:07:23

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[だからこそ、それは彼のいつもなりの誘いなのだろう>>31>>32非常に乗り気か、と問われれば否だが、断る理由も見当たらなかった。]

 …そうだな。
 お前となら、食事に長居してても言い訳がつきそうだ。

[少し思案して、一人での手軽な軽食案を脳内で放棄した。
出来る限り任務中でないことを示す為、帽子と外套を脱いで片手に纏める。]

 案内を頼む。
 
[近くというのなら河でも見えるのだろうか。肉でも魚でもいい。『うまい飯屋』なら、単純に興味を惹かれる自分がいた。]*
(37) 2021/04/17(Sat) 19:07:47

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ― 回想:金は引く手に好手あり ―

[団員をこの国で率いて3年。王からの次の依頼は洞窟を根城としている賊の討伐。かつ、王国軍が進軍出来るように支援する事。
当時進軍隊の長へ挨拶するよう命じられ、それに務めていたのが、アーサーだった。その時は小隊長だったか。位を上げた今と同じ柔和そうな笑みを向けていたのを覚えている。

自分たちは貴方がたの護衛です。一般市民ではないと理解をしていますが、本戦の為にも洞窟内では我らにお任せ下さい。そう提言したような気がする。

だが、当日になってこの隊長だけは、なかなか癖のある行動をしていた。まず、自分を含めて団員に相当話しかけていた。それもあまり戦いに関係の無いことだ。どういった経緯で今の傭兵団にいるのか、とか、魔法が得意なものにそのやり方を教わっていたりだとか。

さり気なく探れば年齢はたった自分のひとつ上だという。それなら尚更。もう少し真面目に取り組んでいる姿勢を見せてくれないかと思いもした。

しかし、団員はその気さくな態度に緊張を溶かしていたので強くも言えないままだった。

 そうしてフラフラしていたかと思えば、賊の本拠地に着いた時にはぱっと振り返った視界の先に彼はいなかった。逃げ出したのか。そう決めつけて、見限って。己はただ目の前に歯向かう的に自身の剣を切りつけ続ける。

 思った以上に捉えたし、討伐していた時間も早かったと。労いの言葉を団員に向けようとした時、振り返って見たものは、まず仲間ではなく通路奥にいるアーサーだった。

 気づかぬ内に取り逃した賊が、他の団員を通り抜け、吸い込まれるように、彼の元へとたどり着いていたのだ。
 いつの間に誘導をしていたのだろうと、疑問に感じるほどに、だ。]
(48) 2021/04/17(Sat) 21:58:21

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[当時、自分はチェスという遊びを知らなかったのだが。

誘導戦術《サクリファイス》を仕掛けられていたような。

自分が彼の盤上に立っている心地さえした。


 気の所為だと言わんばかりに、
 「やれ、殿を務めていてよかった。お前が先陣で正解だったな」


  その言葉と深紅の瞳が、
  記憶から焼き付いて離れない。]**
(49) 2021/04/17(Sat) 21:58:58

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

[20という節目を迎える年に初めに贈られたものは、
陣頭に立って一番初めに返り血を浴びるという"功績"だった。

 そもそも。その日が、
 の誕生日であるということもすっかり忘れていたのだが。]**
(*3) 2021/04/17(Sat) 21:59:47

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ― 現在 >>44

 (……嗚呼、成程。)

[自身とて、この国に居て長い。町の巡回なども含めてほとんど知らない飲食店なんて無いはずなのだが、と。疑問を頭で捏ねつつも口には出さずに彼の数歩後ろを歩く。

辿り着いた先は、見た目も造りもよくある酒場だった。>>44 極端に大きくも小さくもない。"それならばまあ知らなくても当然だろう"。合点がいった。

しかし、昼過ぎというのにそれなりに賑やかな所を見るに、昼食を出す店としても話題になっているのかもしれない。家庭料理が中心、と立て看板を見ても少し安堵した。

見た目からはあまり想像がつかなかったが、彼が紹介してくれる店にハズレというものは殆ど無かった。彼にとってのアタリがイコール自分にも当てはまる。自身もそれほど調度品に関心を示せないのも相まっていた。

その点においては、貴族風貌のらしさというより、彼自身がグルメだという本質なのかもしれないと認識したのは、いつだっただろうか。>>45]
(56) 2021/04/17(Sat) 22:55:12

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[帽子と外套を椅子に掛け、注文票を受け取り、メニューを開く。彼の言葉通り、大河で捕れる魚はこの店の売上にも貢献しているらしい。川魚の臭みを打ち消すような香草焼きや煮込み料理は人によっては家庭の味とも呼べるのだろう。]

 …
 (ショルバアッダス、と。プラーヌンシーユー。
  キャラパチェ。……脚部と、舌と、脳。 バターライス。)

[目についた気になるものから、注文票に書いていく。メニューに並ぶバターピラフはどの小料理屋にいっても見つかるので良く食べているものだ。

肉も魚も頼んで、野菜の少ないチョイスとなってしまったが、別に誰に咎められるわけもないしと頼んでしまうのが常だった。
飲み物を普通の茶にして、文字通り濁し、彼が同じようにそれを書いているならまとめて店員に渡した。]
(57) 2021/04/17(Sat) 22:55:32

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[頼んで来たものが運ばれたのなら、一口ずつ味を確かめる。
外れ、ではない。寧ろやはり「アタリ」のほう。家庭料理といいつつも、少し馴染みとは違うアレンジがされているようだ。>>46とくにショルバアッダス――レンズ豆のスープと、バターライスは顕著に感じられる。

プラーヌンシーユーは他所で食べるものと大差ない、というより、アレンジのしようがない。鮮度の良い魚がとれるのだから、川魚の醤油煮と言ってしまえばそれだけでブランドになる。

キャラパチェは、「よくある煮込み」>>47より大味で、人を選ぶ料理かもしれない。他の店よりか、少し爽やかな香りがした。レモングラスだろうか。酒の進みはシンプルなモノよりこちらの方が進むかもしれない。確かめる術はないし、単純にマトンが食べたいという気分になっている自分にとっては旨ければなんでもいい。

彼が店の者と会話している間にも>>46、黙々と手を伸ばしていた。]
(58) 2021/04/17(Sat) 22:55:41

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[半分程進んだ所で、不意に質問が投げかけられる。

 生まれた場所。

そういえば、何度か食事をしたことがあっても、やれ前回の戦果だとかやれ昨今の戦況はだとか。そんな話ばかりで個々に関する話を持ち寄った事は、あまり無かった気がする。
唯一、読書という点において合間合間に紹介を受けることはあった。逆に言えば、それだけだ。

 …自分が、彼を無意識に遠ざけていた、節は否めない。>>48>>49]
(59) 2021/04/17(Sat) 22:57:06

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……。
 名などまともに無い、島国だ。
 比喩でもなく本当に島、だった。
 人口も、百、いた、だろうか。

[手に持っていた骨を皿に置き、軽く手を拭きながらぽつ、ぽつ、と。紡ぐ言葉は一層たどたどしくなる。最近空虚な記憶よりも、比べ物にならないくらい朧げな記憶だった。]
 
 両親が流行り病で亡くなって
 …孤児を拾う神社に身を置いていたから、な。

 どういう国か、は。すまないが。
 私が説明出来ることは、少ない。
 島についても、そこまで特徴あるわけでもなかった。
 米とか、醤油とか。そういうのはあったが。

 …歴史書を見たほうが早いだろうな。

[食べているものはどれも塩辛いものばかりなのだが、言い終えてから齧るそれらは、少し苦いような気がした。舌が、此処に馴染みすぎている。]*
(60) 2021/04/17(Sat) 22:57:53

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

[――― 聡明な貴方なら、少し違和感を持つかもしれない。

孤児の出、という割に、今まで対話してきた目の前の男は、あまりにも"普通"だ。戦いの知恵も、一般的な教養も、欠けていると感じたことはなかった。]*
(-24) 2021/04/17(Sat) 22:58:12

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 …………今日は休日なのか?

[昼は食事処が主、といっても出されるらしいそれ。
そもそも仮にも真昼間だぞ、とか、職務中の人間目の前にして普通に酒を飲むな、とか。突っ込む所は数あったが、だいたいいつも通りなのでオブラートに包んで問うてみる。>>65

どんな答えにせよ、本当に良く来るのだろう、ということは推察できる。頼むものに迷いが無かったように見えた。

くるり、と。
彼の持つグラスの中で、彼の目と同じような赤色が波打った。]
(74) 2021/04/18(Sun) 1:11:49

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 酒が回ってるじゃないか。

[そらみろ、とばかりにジト目で彼を見やり、羊の脳を食む。]

 三年、は。私がこの国で初めてお前と会った時の年数だ。
 八年は私がここに在住している年数。
 つまり、五年だ。お前と会ってからはな。

[口にして改めて、それなりに長い期間だと自覚する。お互いの立場を考えれば、互いに生きている事も運が良いと言えるだろうか。ココウは兎も角、彼だって、突然食事を共にした戦友が居なくなる、なんてこともあるのではないだろうか。

そんな考えに至って、ふと、彼自身交友が広いように見え、ある種隊長の座をとどめておきながら、彼が同じような隊員並んでいるのは見た事がないという事に気づく。
ココウが半ば身内ぐるみのような関係で取り留めているので気にしたことが無かった。しかし、普通の軍人ならば、もっと組織内に収まっているのが普通なのではないだろうか。

自身の疑念は、続けられた質問によって一度霧散した。>>66]
(75) 2021/04/18(Sun) 1:12:12

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……、……、…。

[30秒ほどの沈黙。]
 
 それが私に与えられた人生だと悟ったから、だ。

 《ココウ》と名が、与えられた時から。
 この金糸雀が柳緑花紅を示す色だと教わった時から。

 …戦うしか、
 生きる術が無いと幼いながらに知った時、から。

[椅子に掛けた服を背に凭れて、歯切れの悪い曖昧な言葉を返す。嘘をついているという自覚は無かった。真実を告げても良かった。けれど、開こうとしても口がひどく重たく、まともに返す事返すことはなかった。

喋れば喋る程、塩辛さに苦味が増していくせいだ。
そうに、違いない。]
(76) 2021/04/18(Sun) 1:12:42

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

[

  ――いや、本当なら、王は死んだ。死んだから。
  真実を隠す鎖はとうに千切れているはずだった。なのに。


]
(*4) 2021/04/18(Sun) 1:12:58

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[話題をそらすように残っている料理を食べきってしまう。

少し片付いた机の上に、ふとしたタイミングでトサリと軽い音が乗る。
それは書物だった。>>67>>68目にしたとたん、彼から見える己の目は少しばかり開いたように――寧ろ、輝いたように見えただろうか。]

 …王宮書庫、か。
 訪ねていいという許可自体は得ているんだがな。
 どうも、気が引けていた。
 私自身の金で買わないとなんとなく、落ち着かなくてな。

[王宮内は入れない立場ではないが、うろついていい立場でもない。ましてやたかが傭兵なのだから「良し」と言われていても、と躊躇っていることは否めなかった。

何冊かあるうちの、一つ目に戦術書を手に取った。
斜め読みするだけで、それは戦術書というより魔術書に近いことは理解できた。近衛戦闘に、如何に魔術部隊を組み込めるかという意見が交わされる議事録なども織り込んである。

歴史書も中を開く。
外で売られているものより、もっと皇族の家系図の圧縮した作りになっていた。全て手書きである所を見るに、昔の城の書記係の記録といったほうが正しいのだろうか。]
(77) 2021/04/18(Sun) 1:13:15

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[それから。]


 …。
 こういったものを読むのは久しいな。
 

[表題も丸い文字。青空の下を思わせるような表紙をしたそれは、どう考えたっていち大人が喜んで受け取るようなものではない。けれど、他のと変わりなく――寧ろ、少し穏やかになった声色で返事をしてそれをめくる。

言語はこの国のものではなかった。
自分の国のものでもなかった。

見た事は何度かあった。彼の国の言葉だと、知ったのはいつのことだっただろうか。様々な国の言語を覚えたいとぼんやり望んだ呟きに対して、彼はこうして彼の国の言葉の本を持ち寄ってくれていた。]
(78) 2021/04/18(Sun) 1:13:31

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

 ………"白痴のしゃべる物語"か。

 先程の俺じゃないか。


[ はて、それは独り言のつもりだった。
  貴女には5年間「私」と言ってきたつもりだったので。
(*5) 2021/04/18(Sun) 1:13:54

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[繰り返すうちに勿論、多少の意味は理解できるようになっていた。今この児童書を詠み進めれば、わりと早く読み終えられるかもしれない。それでも所々まだ理解できない構文が並んでいた。]

 どれも一度家で腰を据えて読ませてもらおう。
 返却も、出来そうなら私自身で済ませる。感謝する。

[翻訳するにしてももはや母国ではなくこの国のものになるのだけれど。それで不都合を感じた事はない。]

 私も相当こういった本は齧っていると思うのだがな。
 お前はその点においても博識でいつも驚かされる。

 私も、お前が私と並んで剣を振るう事を選んでいるかは気になるな。
 聞くばかりでなく、教えてくれても構わないと思うが。

[本筋は自分の話から逸らす為だが、もっともらしい事は言っている筈だと酔いが回っているかもしれない相手に正論をふっかけてみる。]
(79) 2021/04/18(Sun) 1:14:43

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[自分自身、矮小無力で無いと自負しているはずだった。

だが彼の思考は、『如何にそれを崩すか』を前提に人と話す癖のようなものを身につけているのだろう。まるで砂の城を下からゆっくり削って行くかの如く、生暖かく残酷な蛇のように。

かと思えば、戦いの時蛇は宙を舞い、龍と成って雄々しく牙を向く事も知っている。彼の扱っていた炎魔法が、特に印象に残っていた。得意技だと耳にしたこともある。普段から冷静さを魅せているからことの不意打ちにも似ていた。

 本質は何方にあるのだろうか。
 或いは両の顔こそ彼なのかもしれない。
 覗いた試しは、無い。

"龍は一寸にして昇天の気あり"という話だけでもそれはそれで納得がいくものだが、果たして、覗いてみたところでどう返してくるだろう。]**
(80) 2021/04/18(Sun) 1:15:02

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [そう伝えたのは嘘か実か。
  知る由は彼にはきっと無いのだろうし。
  
  事実、実であれど
  言葉が足りていないのは確かであって。]

 
(-35) 2021/04/18(Sun) 10:03:48

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[「戦い」が自身の「生きる手段」であるとするなら、
彼にとって「世渡りの手段」でしかないのだろう。>>90
…無いのだろうか。

直接的な言葉を多く受けた事はないが、彼が自分を悪く思っていない事は、言動から伺える>>87。しかし自分にとって、今までの言葉の大半が、上辺だけの世辞に聞こえ続けていたのも事実だ。

何を言われても、実績やの面で彼に勝るものがあるとは思えない。「いつから」なんて尋ねた事も無かったが、20を過ぎて間もない青年が当時の国防軍の小隊長としてあの場に存在していた。

それだけは自分の目で見てきた真実だ。]
(95) 2021/04/18(Sun) 13:00:25

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

[自覚が無いのだろうか?

どんなに温和に事を済ませたって、優しく接したって、持っているつもりが無いとしたって。伴う結果と彼の立場は、狂おしく、著しく、燃え盛る野心の塊を抱えているようにしか見えないのに。

いずれは虎とて、龍に頭を平服する日が来るのではないのだろうかと恐怖すら抱いていた事もあったのに。]
(*8) 2021/04/18(Sun) 13:01:06

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[ 
「どうしてそこまで、」


尋ねようと開きかけた己の口が、再び閉じた。>>93]
(96) 2021/04/18(Sun) 13:01:26

【赤】 傭兵団長 ダイゴ

[ (何だ、随分と急に牙を向けてくるじゃあないか) ]
(*9) 2021/04/18(Sun) 13:01:46

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[隠すつもりもない、己への詮索>>94

戦場では目的を共にしていたのなら互いの事情に干渉することもなかったというのに、唐突に踏み込まれるとは予想していなかった。いつものように食事を済ませ、読んだ本の話をして、それで終いだと勝手に思い込んでいた。

 …果たして、そうだろうか。
 気を緩めていいと。あの時>>0:28
 背後から聞こえた声は、
 考えれば、彼の声に抑揚が似ていなかっただろうか?



ジク、と喉の奥が軋む。鎖の罅に似た音がする。

どうして、そこまでこの話を伏せているのかと、自分の中で疑問を沸かせて、話してしまいたいという気持ちに駆られる。]
(97) 2021/04/18(Sun) 13:02:24

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[これは、自分のせいではない。
自分で抱えている方が悪いのだ。

   ――偶々、彼のそばにいた店員を呼び止める。]

 ………。すまない。
 このグラスの水に、アラックを混ぜてくれ。
 価格はそのままで構わない。
 ワンフィンガーも、いらない。

[間違えて飲んだ、酒のせいにしてしまおう。
注文通りに注がれた濁り酒を、雑にグラスを揺らして混ぜてから、一気に煽った。]
(98) 2021/04/18(Sun) 13:03:34

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[―― 数十分後。
午後の任務が続けられないほどの不快感に見舞われ、

よろめき、ふらつく虎の姿が街中にひとつ。]*
(99) 2021/04/18(Sun) 13:04:10
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a1) 2021/04/18(Sun) 13:07:30

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

― 食事中の吐露 ―




………何かあったのか、か。
……何もないんだよ。




.
(-40) 2021/04/18(Sun) 14:47:03

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

(>>96)
[アラックはかなり度数の強い蒸留酒だ。価格以下の薄さであっても、水で割ったとしても、こんな飲み方をするようなものではないが、男はまるで酒の嗜み方を知らなかった。]

 ……、……あぁ
 …あの時の水もこんな味がしたな。

[フ、と息をつくのと同時に、あれ程詰まらせていた言葉はいとも簡単に零れ落ちた。思い込みのつもりだったが、本当に酒と言うものは恐ろしい。]

 神社で育った、と言っただろう?
 両親なんてものも覚えておらず、食い物漁りで露頭に迷った。
 辿り着いた場所がその神社の、な。

 …本殿の供物の前だった。

[まるで石の様に今まで動かなかった口角が、ク、と含み笑いと同時に僅かにもち上がる。博識な彼になら他宗教の話をしてもわかるだろうと、無意識に信用を抱きつつ、言葉を続けた。]
(-41) 2021/04/18(Sun) 14:47:35

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 供物なんて言葉すら知らなかったから全て食った。
 喉も乾いていたから当然水も飲んだ。
 水を、口にして卒倒した所を神主に捕まった。
 多少の折檻は食らったが、根は良かった。
 …名を付けてくれたのもそいつだ。

[「大虎」。東の国で「酔っ払い」を示す。
この話を赤の他人したことは人生で初めてだった。戒めとして改名する気は無いが、短い人生で最大の汚点でもある。こんな情けない話自ら出来るわけもなかった。]
(-42) 2021/04/18(Sun) 14:48:46

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 その頃、俺の国は隣国からの攻撃を受けていたと聞いていた。
 島がちょうど領土の境目にあったとかでな。
 詳しい事は、正直知らんが。

[呂律が回るのと同時に、彼に向ける一人称が素のものに変わっている事に自らで気づけていない。残っている羊の脚をつまみとして頬張る。
無自覚に大食らいな体質も、別に食べたいから食べているわけではなく、生への執着からくるものに見えるかもしれない。]

 一方で、遠く。
 故アルファルド王も近々大きな戦いを迎えようとしていた。
 その為に王は増兵を考えていたが、当時から次世代への権力争いもすでに始まっていたらしい。あれだけ継承者がいてなお、身内は全員敵に見えていたのだろうな。

[大きな戦い、は、当時幼かった男にはわからなかったが、今新しめの歴史書で確認すれば掲載されているほどの大戦だった事は見て取れる。]
(-43) 2021/04/18(Sun) 14:49:58

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 そこで、だ。アルファルド王は内密に、
 特殊部隊のようなものを作る事を計画した。 
 今まで交易もなく、目立たない貧困な国に対し、産油国として湧きあがる金を積みに積んで、身寄りが無い子供を何人も引き取り、その上、島に訓練施設を設立し、兵士として育成する。

 奴隷なんて生温い。
 一国の意志と子供の人生を買収したというべきだろう。

 表向きでは、訓練施設は小さな士官学校で通した。
 部隊は傭兵団を作るという象っていた。

 もうわかるだろう。
 ……白羽の矢が立ったのさ。俺たちに。

[故アルファルド王は、大柄で公平性のあると評判の国王だった。かの王の影に細やかな政略があった、若しくはそういった面を持ち合わせていたと、彼は察することが出来ていたのであろうか。]
(-44) 2021/04/18(Sun) 14:50:47

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 『同級生たち』は、誰一人反抗しなかった。
 ある者は飢えに困る事を忘れたし、
 ある者は脆弱な身体を鍛える事によって力を示す方法を覚えた。
 ……俺は、何より『学べる事』全てが、喜びに感じた。

[持ち上がったままの口元が、いつかの本を受け取った時のように円やかになる。どんな裏の理由があっても、男にとって過ごした月日は確実に士官学校としての出来事に留まっていて、愛おしく、懐かしい。]


 卒業と共に、施設は傭兵団の本拠地と名を変えた。
 が、向こうに残っているのはほんの数名。
 八割は海を渡っていまあの官舎で暮らしている。

 王の勅命を受けた時のみ、どの任務よりも優先させながら。

 昔と変わらず、何不自由なく。
 傭兵団としての稼ぎを得て独立して、今に至る。
 ……、…。そうさ。独立しているんだよ、アーサー。

[酔いに微睡み、記憶に揺蕩っていた意識を戻して、
語り口調だったそれを戻して、ハハ、と乾いた笑い声をあげた。]
(-45) 2021/04/18(Sun) 14:51:30

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 死んだからってなにも代わりはしない。
 けど、けれども。な。

 王の飼い猫としての役目を終えた瞬間。
 俺の中に、戦う理由がなくなってしまった。

[グラスを持つ手の力が抜けていく。本当に酒に弱い身体だ。]

 恩義を返そう、とか。
 王そのものに何らかの情があった、とか。
 過ごしたせいで愛国心が湧いた、とか。
 まるでそんなものは無い。それは確かだ。
 
 ただ、同時に。俺自身戦っていた理由が、
 役割に基づいていただけなのだ、と感じてしまってな。

 本を読む暇なく剣を振るってみたり、
 せめて荒れる民衆を抑えて王の代わりに国を守ろうとした。

 …してみたが、何も得られなかった。
(-46) 2021/04/18(Sun) 14:52:57

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

[積まれていくもの>>1:*1を、ただ眺める人生の、
なんと、空虚な事だろう。

最後に「大した悩みでなくて悪かったな」と平謝りをする。
彼が興味を持つような、大きな話すら、そこには無いのだから] *
(-47) 2021/04/18(Sun) 14:53:41

【独】 傭兵団長 ダイゴ

/*
わたしへ
2000字小論文キャラシを急に送るのをやめろ

わたしより
(-49) 2021/04/18(Sun) 15:05:08

【独】 傭兵団長 ダイゴ

/*
バラエティに富んだ酒(バラエティに富んだとは言ってない)みたいにみんな同じ酒飲んじゃってるのおもろいな…
(-53) 2021/04/18(Sun) 15:43:21

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [戦う事に疲弊した人々が
  望んで止まない世界での話なのだろう、と。

  
王が存命の時代は、ともすれば

  
その先駆けになっていたかもしれないが。


 
(-70) 2021/04/18(Sun) 17:20:05

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [確かに初めの頃は単なる『手段』として
  軍属に下った処もあった。

  けれど一兵卒の暮らしは
  他国であれ貴族から出た身の上には
  無様で面白みも得られず。

  与えられる任にも何の輝きも見出せぬままに、
  兵役に苦悶と屈辱とを抱く様になって
  しまったのだった。


  だから伸し上がった。

  せめてこの苦悶が少しでも和らぐ様に、
  屈辱が晴らされる様に、と。 ]

 
(-71) 2021/04/18(Sun) 17:21:50

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [幸いにか幼少の頃から
  剣の師は付けられていたし筋も悪くなかった。
  帝王学や先導者の教育は仲間への助言にも
  役立つ所があったし、品位ある振る舞いは
  兵卒内で良い意味で浮いていた。

  余所者であれど小隊長、補佐官、副官補佐、と
  成り上がるまでの苦労も薄く。

  それ以降の地位へは
  幾つか手を汚したかもしれないが、



  こうして中隊長の地位にまで上り詰めたのが
  このアーサーという男ではあった。
  
  ―― が、]


 
(-72) 2021/04/18(Sun) 17:22:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[抱えていた「悩み」は人に告げる事で多少楽になった。
本当に、文字通り吐き捨てただけだ。>>120解決して欲しいと願ったりはしない。縺れた毛糸玉を見せびらかしたかっただけ。そもそも真に受け取ってくれたかどうかも不明だ。

彼の盤上に転がされたが、起き上がる事もなく、
ただ、散らかしただけ。]
(131) 2021/04/18(Sun) 21:05:55

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ― →住宅街付近の公園 ―


[わかりきっていたが、やはり酒は駄目だった。
何をどう足掻いたって、体質に合わないのだ。
今にも食べた物が込みあげてきそうだし、頭痛も鈍く始まってきた。官舎に直行するのは確定としても、少し休まないと動くことすらままならなさそうだ]

 ………おぇ…

[しかし、自分の中で問題にしているのはそこではない。
任務中に酒を飲むという行為を行ってしまったことのほうが、自分の中で問題として大きかった。
酒酔いをする姿を誰一人として団員たちが知らないだろうから、事情を隠す事は容易だろうけれど。

捌け口になりたがっていたのは彼のほうだったが。
それでも、やはり悪い事をしたな、と感じてしまう。
物理的な吐き気と同じくらい、執拗な自己嫌悪が絡みつく。]
(132) 2021/04/18(Sun) 21:06:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[どうかしていた。
一介の生物が龍の眼を見て狂ってしまった、なんて。
絵空事の言い訳は誰に通用するはずもないのに。]

 ……絵空事、か。

[酒に「酔う」事が殆ど出来ないので記憶や意識はハッキリしている。まだ脱いだままの外套と一緒に、借りた本も、しっかり小脇に抱えていた。幼稚な言い訳しか思いつかないのも、児童書なんて貰ったせいだろうか。

そういえばオイルサーディンも抱えっぱなしだった。自警団への報告書はどんなに不調でも今夜中にはまとめなくてはいけない。]
(133) 2021/04/18(Sun) 21:06:41

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[その後。その後は。
 ―――明日は、何か任務があっただろうか。]
(134) 2021/04/18(Sun) 21:07:02

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 …う……む、無理だ


[頭が働かない。借りた本を読む気にもなれない。
いや、違う、そもそも自分は任務中なのであって、本は次の休日に。きゅうじつはいついれていたのだったっけ。

揺れる視界に偶然入った公園のベンチに凭れかかるように座り込む。半刻。もう半刻だけここで休もう…。]*
(135) 2021/04/18(Sun) 21:07:17
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a3) 2021/04/18(Sun) 21:07:40

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [戦う理由、なあ]


 
(-81) 2021/04/18(Sun) 22:31:44

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……ぅ、ぁ?



[生きているのか、と問われた気がする。>>141

 はて、自分は生きていると言えるのだろうか。
 戦っていないときの生の時間に意味は?


そんな哲学的な話はされているわけがない。ぐるりと回りかけた思考を振り起こす。休んでいたはずなのに酔いは余計に回ってしまったせいか。まだ眼の中に靄がかかっているように感じた。首筋を掻いて、伏せていた顔をゆっくりとあげる。]

 …。 
 ………王……?



[霞みながらも、わずかな陽の光に照らされる蜃気楼のように、己にとってはあまりにも懐かしい面影に感じた。
継承戦に非干渉な男にとって、皇子の顔をひとつひとつしっかり覚えているわけもない。『どの皇子も曖昧に王に似た顔』にしか見えないものだから。思わず、ぽつ、と漏らしてしまっていた。]
(151) 2021/04/18(Sun) 22:53:14

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[しかし、目を見開き首を振って戻ってきた意識の中で振り払う。
覚醒してみればその正体はまったく年若き少年だったし、見慣れない付き人もいる。>>139寧ろ自分は王族よりも軍との知り合いが多い。付き人のほうは『全く見ない顔』だった。]

 あ、…と。申し訳ない
 少し体調を悪くしていて、勘違いを、な。

 迷惑をかけた。失礼、する。

[まさか酔っぱらって倒れていたなんて言えるわけもなく、何を問われようと大丈夫だの一点張りて通して返す。
公園で寝込んでいる方が悪いのだから、と、持っていた本と外套、帽子を抱えて、ベンチの汚れを少し落とし、軽く頭を下げてから逃げるように――予想以上に足を縺れさせながら、ふらり、とその場を立ち去ろうとした。

公園が視界から見えなくなる頃に、オイルサーディンの瓶詰を忘れてきてしまっていることに気づいてしまう。

…報告書は、どうやって書こう。]**
(152) 2021/04/18(Sun) 22:53:47
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a6) 2021/04/18(Sun) 22:58:31

【人】 傭兵団長 ダイゴ

― →傭兵団官舎 ―


 『うわ、隊長!?どうしたんスか、顔真っ青!』

[色々とぶちまけてしまいそうな心地を気合だけで堪えて、よたよたと官舎の入り口まで辿り着く。出迎えてくれたのは事務担当のチドリだった。すかさず受付から抜けて肩を貸してくれたのはありがたかった。]

 ……すまない。午後は任務続行不可だ、報告書…

『外傷……は無さそうですね、ハルマ呼んで来ますんで、自分の部屋で大人しくしててください!ああでも、喋れるなら敵の情報だけでも…』
 
 ちが、違……さけ …少し、体調を崩しただけ、で、

『はぁ?よりにもよってアンタが…でも顔色酷いし…毒でも盛られたって言われた方が信じるんスけど』

[酒臭さが残る程飲んでいたわけでもはないし、肌に赤みを帯びる体質でもない。強ち毒といって間違いではないのだが、それも自分で飲んだなんて口が裂けても言えない。大きく囀るような問い詰め方を不調という理由で隠し通す。]
(169) 2021/04/19(Mon) 13:44:23

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[自室に戻ってベッドに倒れこむ。数分してハルマが部屋に入ってくる。奴はここの団員であり、専属の治癒魔法士だったが、持ってきたのは氷で冷やしたタオルと飲料水だった。自身の容態を聞いたうえで、過労だと判断してくれたようだ。

珍しいな、とはふっかけられたものの、此方の状態を詮索するような言葉を掛けることはない。]

 ……報告書…

 『馬ァ鹿、だから根詰めるなっつったろ、寝とけや。
  ……、……。
  荷物は、こっちに置いとくからな。』

[そういって、ベッドサイドのテーブルにもともと脱いでいた外套をたたみ、束ねられた本がその上に乗る。
ハルマも――この団員の殆どが、アーサーとの交友を知っていたので、そのあたりの事情は汲んでくれているようだったことが、数秒の沈黙から受け取れる。そのまま静かに立ち去っていった。]
(170) 2021/04/19(Mon) 13:44:29

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[午前中だけで何人に迷惑をかけてしまっただろうか。
回復したら詫びをいれにいかなければならないだろう。

"あんな話をしたって、何も無いのに"。
虚ろな穴が広がっていくようなこの心地は、
…本当に、毒が回る感覚と似ているようだ。

体調不良が原因で気が滅入っているとしか思えない。無理にでも一眠りしてしまおう。重くなった瞼に従って、その時は意識を手放した。]
(171) 2021/04/19(Mon) 13:44:34

【置】 傭兵団長 ダイゴ

(>>166 >>168)

[さて、意識も身体もその場所に留めたわけだが、普段の状態では当たり前のように気づけていたのだろうに、追跡されていた事には全く気づけていないだろう。

その足取りを追うなら、誤魔化しや偽りなく、
意図的に"避けていた"であろう王宮方面へと向かうこととなる。石造りの平屋造りの通り道、2,3本向こう先には
"件の本宅>>0:7"の屋根の一角でも見えてくるのではなかろうか


それでも男を追うのであれば、その建物には、

 『傭兵団ココウ』
 『依頼については正門先受付にて』

と、看板が壁にかけられてある。
見かけについてはこの国だけでなく、ごく一般的なギルドの入り口のように見えるだろう。]
(L0) 2021/04/19(Mon) 13:44:36
公開: 2021/04/19(Mon) 13:45:00

【置】 傭兵団長 ダイゴ

[もし入る事を拒むのであれば、
油漬けの瓶はかねがね想像通りの末路を迎えて彼の元には届かないかもしれない。

最も、国防軍の誰かさんに見つかったら、数日後どうなるかはわかりかねる。]



[落とし物を届けに来ただけ、>>168ならば、
事務専属のような隊員――第11皇子と見かけは同じくらいの、眼鏡をかけた軍服の少女が出迎えてくれて、必ず届けますという一言に合わせて快く受け取ってくれるだろう。

――彼女は、皇子に対してなんら無反応のようである。
面影の記憶すら、もし合わせていないらしい]


**
(L1) 2021/04/19(Mon) 13:45:49
公開: 2021/04/19(Mon) 13:50:00
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a8) 2021/04/19(Mon) 13:52:21

【独】 傭兵団長 ダイゴ

/*
「必ず届けるッス」だったなあ
(-98) 2021/04/19(Mon) 13:57:51

【独】 傭兵団長 ダイゴ

 - 或る小鳥の囀り -


 『ダイゴ隊長っすか?
 うーん、実は自分、去年此方に渡航してきたばっかなので隊長どころか他の事情も把握してないんすよね。
 あ、国王サマがお亡くなりになったのは知ってるっすよ!だってそれで情勢が崩れて来たから、戦力拡充として増員されましたからね。アタシはその一員ってワケです!
 
 でも、これからどーするんでしょうねー。
 乱闘の鎮圧なんてイタチごっこになっているのは隊長がわかってないわけ無いんですよ。けど、隊長はそういう任務を受けろって言うんすよねー。
 正直今は数があるから収入が安定してるっすけど、逆に落ち着いてきたらどうするんでしょうね?
 まあ、変わってない今考えても仕方ないって事なんでしょうか…アタシ、まだそういうの全然わかってなくって…へへへ』
(-113) 2021/04/19(Mon) 21:26:35

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 官舎内:夜間 -

[目が覚めた時には日付を超えていたことに驚きを隠せなかった。そんな不摂生な生活は、この国に来る前すらやらかしたこともない。頭痛は取れていたのにベッドの上で頭を抱えてしまい、それもまた、看病に来てくれたハルマに見つかり、もういっそ明日一日休んでいろと釘を刺されてしまう羽目になる。

倒れた原因が飲酒だったという事実は闇に葬られた。しかし、窃盗犯の報告については滞りなく行われたし、報告書も明け方までには作ることが出来た。公園にいた通行人が証拠品を届けてくれた為だ。>>188 

総合的に見れば、あまりにも自分に都合のいい展開だ。
おまけに翌日の休暇つき。]
(213) 2021/04/20(Tue) 5:55:54

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 休暇 -

[…突然言い渡されても、何も思いつくわけでもない。
溜まっていた細かい作業をするかと受付に寄ったら、チドリに叱られてしまう。『ハルマさんに出禁にしとけって言われてるんスよ!』だなんて、やること全てが見透かされているような言われ方をしてしまった。

おとなしく引き返し、自室に腰掛ける。
ふと横に流した視線の先。ベッドサイドテーブルに本が積まれている事を思い出した。

これを読んで時間を潰す事くらいしか、思いつかない。
歴史書に関してはだいたい今まで読んだものと同じようなものが書いてあったし、戦術書――は、あまり読む気にはなれなかった。

児童書に流れるように手が伸びてしまう。
母国やこの国の言語ではないから、多少の時間は潰せるはずだろう。自室にもともとある本棚から辞書も取り出して机に向かった。]
(214) 2021/04/20(Tue) 5:56:03

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[顔を上げた時には、登っていた筈の陽が再び落ちていた。
食事にも手を付けず、部屋に籠もりっきりだったこともあって再び心配されてしまう。よほど疲れていた、と判断をくだされていたようだ。

甲斐甲斐しく世話を焼くような同僚がいなくて助かった。――ネネあたりなら飲み物のひとつ持ってきてもおかしくないが、どうやら彼女も今日はどこかに出ているようだった。
勤務表を見る限り、仕事の要件ではなかったようだが。

軽い食事を済ませて、身体を洗い再び部屋へ戻る。
訳を綴り続けた手書きの紙束をベッドサイドに起き、寝転がって少しずつ手にとり読みすすめる。

久しぶりに、自分の気持以外の中にのめり込めた気がした。]
(215) 2021/04/20(Tue) 5:56:11

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 休暇の翌日 -

[体調はすっかり戻っている(そもそも不調ではない)ので、大丈夫だという旨を伝えて、チドリに依頼表を出してもらう。
空いている隊員の任務を振り分け、自身にも見合う任務を見定めた。交易船へ荷物を運ぶ際の護衛任務が妥当だろうか。
一人が荷物運びを手伝う傍ら、もう一人護衛専門をつける、という形を取るのが良いだろう。]

 ネネは帰還しているか?
 彼女と共に此方に向かおうと考えているのだが。

 『え?ネネさん…は、任務に出られたのでは?』

 ………?私はまだ何も、…?

[ふ、とした違和感を覚える。
任務命令は基本的に自分の許可を得てから行うものだ。なければ自主的に見回りに行くというのはあるが、それでも流石に誰かに報告してからというのが普通の話。

しかし事務のチドリに伝えていないとなると。
勝手に外に出た、ということになる。]
(216) 2021/04/20(Tue) 5:56:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……誰か昨日ネネを見たか?

 『いえ…アタシも夕方出ていったのを見たっきりっすね』

 ……、…。
 すまない。此方は誰か空いている奴二人に回せ。
 私はネネを探してくる。

[胸騒ぎがした。こんなご時世だ。
『巻き込まれる側』にならない可能性なんてあるはずもないのだ。外套を着込んで剣を取り、急ぎ足で官舎を出た。]*
(217) 2021/04/20(Tue) 5:56:38
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a12) 2021/04/20(Tue) 6:46:29

 




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