人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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[しゃべったぁぁぁ]

(注意二人ともここまで全裸です)*



 ***

   それから何年の時が経たか。
   ソフィアがどれだけ『ラサルハグ』に会おうと
   していたかは分からないが。

   『花嫁』になると決まった日。
   『 大蛇 』は村へと現れるだろう。

   大蛇の姿ではなく人の姿で
   傍からは旅人にも見えるだろう風貌で。

   かつて『ラサルハグ』に会いに来た『ソフィア』を
   今度はこちらが迎えにゆくのだった。*






[死んでるんだったら素直に死んでてほしいんだけれど……]

 


[生贄という言葉が過る]


(どっちが生贄)

[何でやねん]

【人】 鬼の子 千



[鬼子の身の丈は、村人の中で頭一つ抜きん出るとはいかなくとも高い部類に入る。
成長の時期を満足な食事も取れず過ごしても、どうしてか縦にはそれなりに身体が育った。

しかし、真の鬼にとっては子供のようなものに変わりないだろう。
座していても頭を垂れねば声が聞き難いらしく>>0:390、こちらも膝に手を添えて見上げやっと近づいた実感を得られる程の差。

だから漸く得た距離から覗いてやり、教えてやったのだ。
無垢で哀れな幼子ではないと知らしめる為に、人間を見下す鉄面じみた顔の裏側からくだらない優しさではない感情を引き摺り出す為に! ]
(22) 2021/06/19(Sat) 11:54:16

【人】 鬼の子 千



 ……あーあ、つまんねぇなァ

 なんなんだあんた。妖怪って皆こうなのか?

[なのに何も分かりやしない。紅色は凪いだまま揺らがない。
覚れはしない心の中で>>0:392、未だ自分が被害者として留まり続けていることだけは理解出来た。

謝るのは形ばかりで傷ついた様子もなく、未だどこかでは勘違いしたままの鬼は自分を選んだ理由すら、とうに死んだ人間が要因だったという。
鬼の想像通り>>0:393そんな話には興味も示せず、面白くなさそうに舌を打って布団の上に戻った。
むっすりと不服さを隠さない顔で、一応は話を最後まで聞こうとする。]
(23) 2021/06/19(Sat) 11:54:31

【人】 鬼の子 千




 思わされている、ねぇ

[先程から>>0:391繰り返される言葉。
引っ掛かる物言いだと、呆れたようにため息をつく。理解出来ない。
過ぎる感情は置き去った祖母である老婆に向けていたものに近い。

一種の打ち明け話をしたつもりだが、何も望んだように変わらなかった気がする。
しかし、不動とは悪い傾きも齎されなかったということ。

低く穏やかな、どこか心地よく響く声>>0:394が力強く鼓膜を揺らす。
想いは届かなくても、音は耳があれば届く。当たり前のこと。]
(24) 2021/06/19(Sat) 11:54:48

【人】 鬼の子 千



 はは、成程なァ
 あんたってさ、人間より人間らしいな

[常とは違う静かな笑いが一度落ちた。
誰かが似たような意味の言葉をかつて口にしたことを、千太郎と呼ばれる鬼子は知らない。]

 善良で、瞿曇だよ

[こいつは人間としてあの村に関わらず済んで幸せだ。
異形の無い男がどんな人生を辿ったか想像し、昏い黒色が細まる。
有り得なかったのだろう可能性は、語らずに胸に残るのみ。]
(25) 2021/06/19(Sat) 11:55:06

【人】 鬼の子 千



 くだらねぇ

[今更の確認>>0:395を鼻で笑う。それが答え。

本当にくだらない。
もう答えを知っているのに問うことも、
実を結ぶことなど元より無い花嫁という名の贄に、性別の敷居を設けることも。


正直者の癖に気づかないふりをし、自分を上手く扱おうとすることも。]
(26) 2021/06/19(Sat) 11:55:22

【人】 鬼の子 千



[嗚呼、この鬼の心を理解するには目を覗き込むのでも見えない棘で刺し回るのでもなく
ただただ側に在り、紡がれるままの言葉を受け止めたらよいのだろう。
何を思い語ったのかもどれが真でどれが嘘なのかも、非常に分かりやすく伝わるのだから。]

まあ、そう言ってくれて良かったさ
宜しくな、旦那様

[屈み差し出す大きな掌>>0:396に自分の手を重ねつつ、鬼子はそんなことを考えていた。]
(27) 2021/06/19(Sat) 11:55:53

【人】 鬼の子 千



  ─ →外 ─


 花が好きなのか?全く似合わないな、ひひッ

[その手も寺から出る前に離れた。>>397
腕を上に伸ばされ続ける苦にあちらが自分で気づき、離したのだ。

いかにも優しい気遣いは結果的に別の問題を呼んだし、される鬼子が望んだ相応でも無かった。
──叶えないつもりでいることなど、分かっている。

起き際の、何気ない会話。>>0:387
食事の後聞こえた、笑えるくらい呑気な一言。>>0:388
そんな人間の真似事のような時間が、鬼の望み。]
(28) 2021/06/19(Sat) 11:56:19

【人】 鬼の子 千



 ……違うだろ
 六枚あるように見えるだけで、全部繋がっている。ほら

[合わない歩幅でなんとか共に歩こうとしながら向かった先、枝が詰まった樹木について語り聞かせてくる。
少し離れた場所から誂いを向けていたが、ふと近寄って覗き込み、一輪を摘んで根本を見せる。

それは話の途中、露骨に途切れた間の後に>>0:398
無理がある何事も無いふりに、気づかないふりをしてやる為の。

先程の意趣晴らしだ。何も形ばかりでこちらを花嫁とする鬼を気遣ったわけじゃない。
そんなことを、嫌われ者の鬼子がするわけがないだろう?**]
(29) 2021/06/19(Sat) 11:58:02


(いやいや、色々順番おかしいよ)



[順番の問題ではないことは確かである。*]

 

***


  ─── あれから幾らの時が経っただろう。
      少なくとも、私が成人を迎える程に
      時は経っていた。

  短かかった手足はすらりと伸びて。
  丸かった顔は程よくほっそりとし。
  
  綺麗にお化粧をすれば、
  この村伝統の花嫁衣裳を着て
  友人と抱きしめ合い、別れを惜しむ。

  今日、私は神様へと嫁ぐこととなる。
  でも、まさか神様が直接この村を訪れるだなんて
  村の人間は、誰も予想出来ていなかったに違いない。*
 

[かんぅが風呂に入っている間に、あんな大物を獲ってきたのだから、きっと腹も空いているだろうと思い、家人にいいつけて、食事の用意をさせようか*]

[それから、幾日。
かんぅは立派な
野生人
に成長した。
どう考えても進化ミス。
腰みの一つをつけ、蔦を使い。あーあーと叫ぶ日々。また時代と歴史、文化が違う。今日も手刀で仕留めた鹿を肩に乗せ。

滝の前へ]


 婿殿、今帰ったぞ。



[いい笑顔です。
ええ、武人というか愛の狩人。
細い婿殿に体力をつけさせようと山を飛ぶ姿は、まさに猿人。ふもとの村では魔物が活性化しているとか噂になっているらしい。どっちのことだって、どっちでしょう。

本人は押しかけ女房中。
ここ数日、色々した。【色々】
性的な方面ではなく心を掴む方向で。
突拍子がないのはもはや通常運転で日常
*]
 


[かんぅがこの明泉洞に住むようになって何日もすぎて。
どうなることかと思ったが、ちゃんとトイレのしつけもできているし、無駄吠えもしないので困らない。
放置しておけば一人で勝手に遊びにいき、そして自分の食い扶持分くらいの食糧を取って帰ってくるので、楽ではあるが]


 おかえり。帰ってきたかの。
 今日は何を獲ったのだ?


[ほてほてと滝の入り口までかんぅを出迎えて、招き入れてやる。
かんぅがいない時は中の水を満たしているが、かんぅは水の中では生きられないから、かんぅが戻ってきたら水を呪術で外にくみ出して、の繰り返し。

服は用意していたはずなのに、体に合わなかったのだろうか。
腰みのをつけて奇声を発しながらの山をかけずりまわっている姿は、大きな猿のようである。
まさかかんぅの姿を見て、村人が怯えていることも知らず、滝壺のヌシは元気だなぁと微笑ましく思うだけなのだが]


 今日は鹿かの?
 よくもまぁ、器用にとらえるものよの。


[食べるたんぱく源は基本的に魚なヤオディにとって、四つ足の獣は珍しく。
肉食系男子なかんぅはよく食べるので、これくらいでないと物足りないのではないだろうか。
ちゃんと食べさせておかないと、そのうち自分までも食べたいと言い出すのではとひやひやものだ。
これではどちらが贄だかわからないが] 


 これより鹿の処理をいたしてくるが……。
 そちは絶対に入ってきてはならぬ。いいな?


[まるでどこぞの異種婚姻譚のようなことを言っているが、何をしているか素直に聞けば、普通に答えただろう。
単に凍るレベルの冷たい水の中で、腐らないように空気がない場所で処理をするので(いわゆる冷凍処理)かんぅが下手に顔を出せば死ぬので禁止しているだけだ。
入ったが最後、冷凍マグロならぬ冷凍かんぅの出来上がりだ]



 そなたは毎日裸に近い格好で走り回っているが、着物を着るのは嫌いなのかの?


[随分と日に焼けている、とかんぅの肌を見てため息をつく。
対照的に彼の肌は真っ白だ。
少しずつ、少しずつかんぅがいる生活に慣れ、彼が言うように体力をつけねばとこっそり筋トレをしているのは内緒だ*]

[あれ、これ飼い犬か何かじゃないか。
そんな可愛いものだと認識しているのか。とまず根本的な問題から始めないといけない。が、今は狩りの終わりを婿殿に報告しよう。すっかり気分は新婚生活。

ほてほてと現れ、水を汲みだす姿はいじらしくも映る。本人は無自覚のようだが、さすがのかんぅとて、共に過ごす時間が増えれば、婿殿の事が分かってきた。

この婿殿は無自覚に可愛い。
鹿を肩からおろし]


 うむ、鹿を狩ってきた。
 鹿は中々に逃げ足が速くてな 
 追いかけるのにも苦労した。


[追いかけたのか。
もはやこれぐらいでは言わないぞ。(ツッコミ)しないぞ。一見微笑ましい狩人夫婦のやり取りのように思えるかもしれない。現物は魔物と魔物だけど。もしくは野生人と文化人。
時代でも二人は隔てられるのか。

いやかんぅが勝手にこしみの一丁になっただけだが]



  婿殿もどうだ?


[もうすっかり婿殿だ。
一狩いこうぜ。その勢いである。もちろん自分の腹を満たすという理由もあるが、これは婿殿にも食べてもらいたい為の狩りである。あまりの細さにいつ折れるやもと思うのだ。それはいけない、体力は付けなければ、そう。

人は簡単に死ぬ。
将軍であったかんぅは知っている。
婿殿は魔物であるが、見た目は細く華奢なのだ。]


 …あい分かった。
 婿殿が言うのなら守ろうぞ。


[守るのか。守れるのか。
疑惑。だが、真面目な理由であればかんぅは頷かないはずがない。むしろこうして此方を思ってくれるのが分かるのがむずがゆくも嬉しく少しずつ距離を縮めていこうと考えていたのだが、冷凍かんぅを回避した身はきょとんとして
服の話題に目を瞬かせ]



 ん?花嫁らしい衣装がなかった故だが。


[急募、妻の衣装。
どんな理由だこれは。ため息を吐く婿殿が密かに体力をつけるために頑張っていると露しらず、明後日の返答をしつつ、そうだとこしみのに手をつっこめばがさごそ。

白い百合の花を取り出して]


 婿殿に似ておると思うてな。
       …つい、取ってきてしまった。


[いかがであろう。
そう問いかける目は最初の日より変わらぬ慈しみに溢れ。唇に触れぬ代わりにその花びらでちょんと触れてみた。
こしみの・・
]


  愛しておるよ、婿殿。


[そうして告げるのは、日課。
トイレのしつけや無駄吠えをしないのと同じように。一途に彼の知らぬ言葉を綴り、微笑むのだ。
いい雰囲気(全裸)
*]




[ 小さき者を見守り見つめる一つの紅色
 静かな凪ぎに密やかに宿った温かなものに

 遥か昔に死んだ──とされている誰かの面影があったように。 ]

 

[ 仏の名の元繰り返される輪廻転生。
 繋がれてゆく人の血。

 それらとは違う何かが齎した影の中の面影は
 今や誰も気づくことが出来ないだけで、きっと最初から奥底に

 この山の中、あちこちに犇めいているモノたちにも。 ]




[ 此処は神仏に見放された土地なのだから。 ]**'

[名前は教えたはずなのに、かんぅは自分を婿殿とずっと呼んでいる。あだ名のようなものだろうと諦めた。
かんぅはしょっちゅう肉を献上してくれるが、あまり得意ではないので、かんぅを始め、他の者の口の方に多く入っているきらいはあるが]


 ん、余は言うことを聞く子は好きぞ。


[ちゃんとあらかじめ言っておいても、嬉々として地雷を踏みぬきそうなかんぅへの認識は赤ちゃんと一緒であるので。
信頼具合も似たようなものであるが。静かだなと思っていれば、壁に落書きしているかもしれないと思って放っておけない]

ああ、なるほど……花嫁らしい衣装をお好みか。


[視覚の暴力だと思ったので、あえて落ち着きのある色の男物をそろえていたのだが、あれは花嫁としてここに参っていたから着ていたわけではないようだ]


 でもの、かんぅ殿……。
 花嫁らしい衣装とは、婚礼衣装なのかの?
 あれは婚礼の儀の特別な時に着るから喜ばしく、いつも着ているとその嬉しさもなくなるのではないかの?
 普段は動きやすく、肌なじみのよい服の方がよいと思うのだが。


[女物を用意する前に説得をとりあえず試みるが。
問答無用に用意した服を着ろと押し付けるという知恵がないのが、この婿さんの弱点である。
かんぅが我儘を言うようなら、村人たちにお願いするしかないかの、とため息をついていたら、目の前に白いものが突きつけられた]

 




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