人狼物語 三日月国


111 【身内村】あの日の、向こう側【R18】

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視点:




  待って
  カッコ悪いのが今更ってそれどういう意味、


[ 震える肩に自分も吹き出して、情け無く笑う。
両の掌で包み込まれる頬。

少しずつ異なる体温がじわり、重なり混じって。 ]
 


[ 珍しく素直な言葉と贈られるかすかな口づけ。

小さな小さな欠片だけ、切なく仄暗い、
後悔に似た感情を覚えながらもそれは
そっと押し込んで、鍵をかけて、
心の奥底に仕舞い込んで。

腕の中の確かな愛に向かい合って、
その心地良いぬるま湯に浸る。 ]
 


[ 誠意の証みたいな薄いゴム越し。
久しぶりの欲望をすっかり吐き出しても、
まるで女みたいに海斗の中はいつまでも熱くて。
後ろ髪を引かれるようにずるりと抜けば、
とたんに空気に晒されて、ひんやりと冷える。

ちら、と見遣った視線が、同じようにこちらを伺う
海斗の悪戯な笑みとばちんと重なった。
ああほらまた、煽る。 ]
 

  うわ、えっろ。
  そーかそーか、やっぱ足りないか。
  兄ちゃん力不足で悪かった。

  ……て言ってもお前は一回じゃねぇってのに、
  若いっていいわね。
 


[ くつくつと含み笑いを漏らせば、腕が引かれて。
さして強い力ではなかったけれど、素直に身体を預けたら
ぼす、と音を立ててベッドへ逆戻り。

押し倒された格好は、視界が変わって悪くない。
悪くないってか、好き。

するりと躊躇いもなく
白濁を溜めたゴムを外してくれる。

そんなことどこで覚えてきたの、と揶揄うけれど、
放出したばかりで敏感な屹立に触れる手つきに
簡単に身体は跳ねてしまう。 ]
 



  ───ッ ンっ……


[ 笑ってしまうほど単純に血液が集まりだすというのに
さらに海斗が滑りを帯びた尻を押し付けて
揺らしたりすれば、ぞくぞくと下半身から
痺れるような快感がそりゃあもう、走って走って。 ]


  ん、……ぅっ、ん……
  やば、えろすぎ、 ッ、
  好きだよ海斗───


[ 仰向けで、跨る海斗を熱っぽい視線で見上げる。

両手を伸ばしてその腰に触れ、下から強請るように
くねられせば、あんまり若いとは言えないお兄ちゃんでも
すっかり勃ち上がっているのが分かるだろうか。 ]
 

 
 
   ははッ、鏡みればわかんじゃね?


[ 弟相手に、でろでろに
  だらしなく緩み切った表情をしておいて、
  カッコイイもなにもないと思うんだが。

  くすくす、と楽し気に声を震わせて、
  そのまま顔を引き寄せて、唇を重ねた。

  永く泥に埋もれた
草は、
  いつまでもきっと
き誇り続ける。


  何度も踏みつけらても、隠そうとしても、
  昔々の御伽噺の、その後日談のように、
  苦難があろうと、幸せなものであったって
  ―――― なぁ、いいだろ?
]

 
 
   うっせーよ
   俺は、まだまだ若いんでね兄貴と違って


[ 年寄り染みた言葉に、
  けらり、と笑いながら、引き寄せ押し倒して
  腰を揺らせば、そんなこと言いながら、
  乗り気な様子で、跳ねる吐息に、笑みを深めた。

  素股のように、太腿と尻で擦って、潰して、
  刺激を与えるように動けば、
  二度吐き出したばかりの俺のものも、
  すぐに雁首をもたげて、兄貴のものと擦れ合って、
  激しくはないが、緩く焦れる快感に、
  熱情を隠せない、色めいた吐息を零した。

  ぽたり、と額から、堕ちた雫が、
  兄貴の腹の上を汚していく。]

[ とす、と、
  身体を倒して、顔の横に手をつき、
  覆い被さり、また唇を奪う。

  犯されているのは、俺の方だけど。
  喰らいついているのは、俺の方で。

  何度も、唇を食んで、
  舌を絡めながら、薄目をあけて、笑う。

  キスをしたまま、ベッド横の棚に片手を伸ばして、
  ローションのボトルを手に取れば、
  ちゅぅ、と可愛らしく、淫らな音を立てて、
  唇を放してやった。

  キスは相変わらず好きだ。


  手にしたローションの蓋をあけて、
  まだ、ぬめっているとはいえ、
  男であるが故に、乾き始めた場所に
  湿り気を足すために、手のひらに落とせば、
  自ら、後ろに手を伸ばして、入口に塗り込めてから、]

  

   こっちも、な?


[ たらり、と兄貴の熱持つ場所に、
  悪戯な好きの顔で、顔をにやつかせて、
  冷たいままのローションを垂らした。

  まぁ、部屋のぬるい空気で、
  そこまで冷たくはなかっただろうけど。
]