人狼物語 三日月国


147 【ペアソロRP】万緑のみぎり【R18G】

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視点:


【人】 闇の精霊 アルカード


 ―――…いや。

 なかなか興味深い話だった。


[思えば、この娘がここまで饒舌に
我に己のことを話したのは初めてではないだろうか。

実をいうとあまり期待はしていなかったが。
此方が思っていた以上の収穫に、ふ、と目を細める]
(140) yuno02 2022/05/25(Wed) 9:47:06

【人】 闇の精霊 アルカード

 
 
 では、その二冊を購入しよう。
 我も其れに目を通しておきたい故。
 
 
[娘が手にしていた二冊の絵本を受け取る。
他に娘が他に欲しがるような本がなければ、そのまま会計を済ませよう。

幾度となく死を迎え、その度転生を繰り返した猫の話と、
己の名前を探す猫の話。

…猫が好きなのか?
人の子とは一般的にこういう生き物を好むのだろうか?
表紙を眺めながら、そんなことを思う。]
(141) yuno02 2022/05/25(Wed) 9:48:17

【人】 闇の精霊 アルカード



さて、娘よ。
其方はなにか、望むものはないのか?


[己ばかりが何かを得るというのも、些か納まりが悪い。
此処は絵本の礼も兼ねて、と
なにか欲しいものはないかと問うてみるものの、
あまり芳しい返事は期待できない。

あれがほしいこれがほしいと言ってくれた方が
いっそ我としてはやりやすいのだが。

娘と話をしながら一番下の階まで戻る。
せっかくだからと筆記用具を扱う売り場にも
足を延ばしてみることにした。]


 これなどはどうだ?


[万年筆に硝子ペン、色とりどりのインク。
水晶を削って花の形に仕上げたペーパーウェイト。

そのどれもに娘は首を横に振る。]
(142) yuno02 2022/05/25(Wed) 9:49:21

【人】 闇の精霊 アルカード

 
 
 ふむ……。


[どうしたものかな、と
ふと何気なく店の中を見回したところで、
ある一点に目を惹かれた。

柔らかな品の良いクリーム色の紙に
五枚の花弁を持つ薄紅色の花が描かれた便箋と
同色同柄の封筒が納められたレターセット。]


 …杏の花か。珍しいな。


[言いながら、娘のほうへと視線を移す。

はじめて娘とまみえた夜。

小さく震える杏子茶色の髪の娘に、
此方が手を伸ばしたときのことを思い出して]
(143) yuno02 2022/05/25(Wed) 9:50:22

【人】 闇の精霊 アルカード



 ……娘よ。
 我はこれを二セット買おう。
 そのうち片方をお前が持っていてくれ。


[おそらく嫌だと言われても、なんだかんだと娘には
購入したレターセットの片方を押しつけるのだろう。
何故、と言われても恐らく答えることもない。

……描かれた杏の花の愛らしさに、
初めて出逢ったときの面影を見てしまった等と
言えるはずも、ないのだから。]
(144) yuno02 2022/05/25(Wed) 9:52:05

【人】 闇の精霊 アルカード



 さて、娘よ。
 我はアプリコットティーを所望する。
 良い店があれば案内せよ。


[なおこの後、街へいくたび
娘への贈り物について延々話を繰り返すことになるのだが。

……それは今はまだ、誰も知らない話である]**
(145) yuno02 2022/05/25(Wed) 9:53:02