人狼物語 三日月国


149 【R18身内村】LOVE OR ALIVE

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視点:


【人】 宮々 蓮司

薄暗い部屋の中。
肌を寄せ合いながら、瀬里の言葉を聞いていた。

相変わらず蓮司さん≠ニ呼ぶ瀬里は、記憶が未だ戻らない。
なぜ二人にそんな違いが生じたのかはわからない。
瀬里にとって、思い出したくない何かがあったのだろうか。


相槌を打ちながら、時折返した言葉に瀬里は首を横に振った。
(142) JohnDoe 2022/05/31(Tue) 6:46:52

【秘】 宮々 蓮司 → 雨宮 瀬里

俺は瀬里の肌に唇と指を這わせる。

瀬里を欲すがままに、
瀬里が求めるがままに、
恋心を一度失う前がそうであった様に、

深く、深く瀬里を愛する。

瀬里の身体に刻んだ愛と官能を呼び起こすように。

(-23) JohnDoe 2022/05/31(Tue) 6:47:37

【人】 宮々 蓮司

緩く抱きしめていた瀬里の身体が離れる。

それは、よく知っている赤いマニキュア。
二人を結びつけたきっかけ。


瀬里は知らないまま。
俺はよく覚えている。



 「 つけてみたらどうだ? 」


何気なく口にする。
見覚えがあるとも、ないとも言わず。


それがきっかけで記憶が戻るかもしれない。
そう思ったわけじゃない。
記憶の中にある恋を失う前の瀬里がつけていたからでもない。

ただ単純に、瀬里にそれがよく似合うことを知っていたから。*
(143) JohnDoe 2022/05/31(Tue) 6:48:01

【独】 雨宮 瀬里

/*
ところで>>133で一年前って書いたんですけど、これ数か月前ですね…この町に来たの数か月前だから……頭寝てたな
(-24) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:39:54

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 これを? 」


 ベッドサイドにはちいさなランプが灯り
 赤いマニキュアを僅かな光の中で翳してみせる
 殆ど使っていないゆえなのかほとんど減っていない赤を
 そっと目の前で揺らして


 「 似合うかな… 」


 …などと。

 どちらにしろ週末が終わったら剝がさねばなるまい。
 一日、二日くらい指先が赤でも、
 なんとなく悪くはない気がした。

 
(144) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:42:13

【人】 雨宮 瀬里

 

 一糸纏わずベッドに寝転がりながら。
 灯りは相変わらずあまりないまま
 私は爪に色をのせる

 
 「 不思議ね。
   前もなんだかこんなことがあった気がしたの
   暗い場所だとマニキュアが塗りにくい、って
   私、なんだか知ってる気がする 」


 大人になってからネイルなんてしたことないのに
 どうしてか、この感覚を私は知っている

 「 でも、普段指に色がついていないから
   なんだか不思議な感じ。
   まるで、別の私になるみたい。 」


 色づき艶めく左手の小指と薬指。
 二本塗って光に翳して、そうして私は首を傾げる

 
(145) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:42:38

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 あれ?この赤、最近どこかで、 」


 薄れてしまった記憶の中とかじゃない。
 最近、どこかでこれと同じ色を私は見た気がする

 
(146) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:42:58

【人】 雨宮 瀬里

 


 「 蓮司さん、私…… 」


 戸惑いながら私は貴方を見る

 
         
ぱちん


         どこかで小さく音が弾ける


 
(147) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:43:37

【人】 雨宮 瀬里

 


         ぱちん、ぱちん、ぱちん
         時計の秒針のように
         規則正しくリズムを刻む、

 
(148) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:43:54

【人】 雨宮 瀬里

 


   ああ、そうだ、あの時だ >>79


 
(149) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:44:09

【人】 雨宮 瀬里

 



     『 私ね、変わろうと思って 』


     それは確かに私の声。
     透明な歌声、跳ねるような指の音。
     ちいさな灯りが照らす暗がり。
     明るい光が私の手元を照らしていて
     私の指先が、ひとつひとつ色づいていく

 
(150) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:44:37

【人】 雨宮 瀬里

 


  明るい光に目線を向ければ ──── 、

         思考は
途切れない
>>80
         考えるための猶予は幾らでもあって、


 
(151) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:45:10

【人】 雨宮 瀬里

 


   ぱちん。
   催眠術師が眠りから観客を揺り起こすように
   ひときわ大きな音が、耳の中で鳴り響く

   世界に、色が



 
(152) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:45:54

【人】 雨宮 瀬里

 


   赤く塗られた左手の小指と薬指

   見慣れた部屋と匂い いつもの週末
   肌で感じる貴方の体温

   隣には恋をしている相手がいて、
   私は、貴方に向かって


         「 蓮司? 」


        ……と。一言だけ呟いた。 *

 
(153) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 8:46:26

【人】 宮々 蓮司

『 これを? 』
俺は小さく頷く。


『 似合うかな 』
似合うに決まってる。


『 不思議ね 』
そう、たしかにあった。
俺はスマホを手に取るとライトをつけて瀬里の指を照らす。


そうして、瀬里おまえがようやく目を覚ます。

 
(154) JohnDoe 2022/05/31(Tue) 9:37:48

【人】 宮々 蓮司

 
 
   「 おかえり。」

** 
(155) JohnDoe 2022/05/31(Tue) 9:38:53

【独】 雨宮 瀬里

/*
えぴー
(-25) ししゃもん 2022/05/31(Tue) 9:41:19