23:33:53

人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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「内も外も関係ねえ」
「おっさんの仇は片っ端から潰してやる」

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】

奇怪なものを見る目にも慣れてきた頃。
情報収集ならバーに入るのも最適かと、適当な店に入ってみた。
あまり飲みになどいかないから、そこが何処の傘下の店などよく調べてもいない。
流石にノッテの傘下であるならば頭に入れてるから、そうではないということしかわからないが。

「アマラント? ……あぁ、ここが」

この島では有名な店だったなと納得すれば、適当にカウンター席に座った。
最初は飲むつもりはなかったが、バーに来て何も飲まないのもまた悪目立ちをするだろう。メニューを確認しホットモーツァルトミルクsakeを頼むと、怪しくならない程度に店内の様子をじっくりと観察を始めた。
(6) 2022/08/12(Fri) 18:28:02
俯く視界に、磨かれた革靴のつま先が映る。
こうしたところからつい、相手を値踏みしてしまうのは仕事柄のこと。
けれど、降り落ちる声には覚えがあるから、そんなものは意味のないことだった。
視線を上げる。
金色の髪の隙間から。翠の目があなたを見る。
そのやわらかな笑みのようにはいかず――それでも少年は、すこしだけ口角を上げた。笑ったのだ。

「……迷子じゃない」
「祭りとか言ったっけ、……こういう感じに慣れないだけ」

「あんたこそまたおれみたいなのに構って、ほんと、物好きだな」


廃倉庫に、硬く無機質な音が響く。

メンテナンスの為に分解された拳銃が、
汚れを除去され、注油を受け、また組み立てられていく音。

元は実に正義感溢れる巡査の相棒だったもの。
それが今となっては無造作に人間を手に掛ける輩の元にある。
何とも哀れなものだ。

「───全ては都合の良い幻聴だ」

カシャン。
最後にマガジンがセットされて、それきり静かになった。

【人】 銀の弾丸 リカルド

>>8>>a2>>a3 コルヴォ

「おい、何故目をそらした」

こちらは店内観察をしていた。
故に当然気づいている。

ものすごくジト目で貴方を見た。

あまり良く考えずに酒を頼んだが、これはこの男には少し甘すぎるものだったらしい……。
(15) 2022/08/12(Fri) 20:40:22

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>17 コルヴォ
「…………。
 そんなに俺はこの場にそぐわないか」

聞けばこの男。
街に出ればツィオに笑われ、言われた通りワインを買ってみればストレガに押し返され呆れられていたらしい。
確かに賑わう祭に似合うような男ではないことは自覚しているが、バーに入るのも違和感しかないのであれば、いよいよもって諜報活動では役立たずということになろう。

どんな仕事も頼まれればこなせるようにしておきたいのだが、と眉をハの字に下げている。
その様からは、至極真面目にこの店に溶け込もとうとしていたつもりだったらしい事が伺えるはずだ。

「あ。あぁ……これは適当に頼んでみたんだが……少し俺には甘すぎたな。
 あまり強いのも判断力が鈍るから、弱めのもので頼んだんだが……」

飲んだくれの上司か、はたまたいつも甘いセリフばかり吐いている同僚か。
どちらにせよ、そんなわけあるかと首を横に振った。
(19) 2022/08/12(Fri) 21:52:41

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>23 コルヴォ

「まぁ、それはそうなのだが……」

流石に街中ほど奇異な目では見られないので、バーというものはありがたいなと思う。
それでいてこういう場所は情報のるつぼであるのだから一石二鳥というものだろう。

「もともとの仕事の方は失敗するはずがないからな。
 これはまぁ……同僚の先走りを防ぐためにも自分で調査を進めねばとな……」

だが、なかなかこれが上手くはいかない。
クソ真面目何ていう言葉は嫌というほど聞かされても居るし、実際こういう分野に自分は向いてないことも分かっている。
諜報活動なんていうものは、大人しくツィオあたりに任せるべきかも知れないなと息を吐いた。

「なるほど……。
 好みの酒の知識なぞなかったからな……、次からはあまり甘くないものをと頼んで見ることにしよう」

だからといって出されている酒が飲めないわけでもない。
残さず飲むのはマナーだと、グラスを傾けて生ぬるくなった酒を煽った。

―――あぁ、やはり、俺には甘すぎる。
(31) 2022/08/13(Sat) 1:21:59
リカルドは、ふむ、ここにはアルバの者も来るのだな……と、見知った顔を眺め返した。>>a8
(a10) 2022/08/13(Sat) 1:34:44

見上げる視線には目を細めて返す。それから隣に並んだ。立ち去る気はないらしい。

「そう? それならよかった」
「マンマとはぐれた仔猫ガッティーノのような顔をしているんだもの。余計なお世話だったかな?」

覗き込むように首を傾げてまたはにかむ。いつもの様子だった。この男はいつだって君に対して、子どもにするように接する。
実際子どもではあるのだけど、年相応より幼い対応に思える​────君がどう受けとっているかは定かではないが。

「うん。確かに賑やかだ。逆に裏通りは静かなものだよ、みんな出払ってしまって」
「君はどうしたの。散歩? お使い? 仕事かな。それとも遊びに?」
「遊びに来たならやっぱり一人はいただけないな。保護者が必要だろう? 付き合うよ、どこに行きたい?」

元よりおしゃべりなこの男は、君といる時一層饒舌になる。強引というか、お節介というのも正しいかもしれない。とにかく気にかけている、世話を焼きたい。そんな様子が伺えるはずだ。……やっぱり、当人である君がどう受けとっているかは分からないけれど。
アソシエーテの女に拾われただけの子どもである君は、組織の末端も末端だ。ファミリーの人間が多く集まる場に顔を出すことなんてないだろう。この男がほかの人間にどう接するかなんて、きっと知らない。

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>32 コルヴォ

「……ふむ、俺はなにかに怯えることはない」

死ですら、別に厭わない。
とは言え別に命を粗末にするわけではない、この生命は既に上司のもの、ひいてはノッテのものだ。

奇異の目で見られるのは煩わしいが、ただそれだけでもあった。

「…………」

冷めた双眸が貴方を見つめる。
別に、ここで知り合いであることが割れたからと言って困ることはないが、目の前の男にとってはそうなのだろう。
実際ここには対立組織の人間もいるようだし、中立を表向き謳ってるマスターも絶対そうとは言い切れない。
それならば乗っておくのが得策なのだろうと、小さく息を吐いて肩をすくめた。

「そうだな、……見ず知らずの君を急に捕まえて悪かった。
 また会うことがあればその時は奢らせてくれ」
(34) 2022/08/13(Sat) 8:56:28
いつも通りの子供扱いだ。少年はひとつ息をつく。
けれどこちらも、背を向けるようなことはない。

「……いい、声がかかるのはありがたいことだし」

他にいくらでもいる中で自分がこう構われるのは、やはりよくわからないけれど。
あなたはそういう人物なのだろうと少年は思っている。
他にいくらでもいるのだから、自分が特別だとは到底思えない。

「今は散歩。仕事したってべつにいいけど」
「……どこ行きたいとか、何したいとか。
それもよくわからない」
「こういうの、……初めて見た、から」

流れる人波へ視線を向ける。
誰も彼も、何がそんなに楽しいのだろう。
少年は、祭りも知らないようだった。

君とは頭一つ程度慎重に差があるから、ただ立っていては表情が伺いにくい。普通に並ぶとつむじばかりが見えるのもあって、実際はそんなことないのだろうけど、少しいじけたように映る。

「そう。そうか」

ふむ、と指の腹が顎を撫ぜる。
通りの右から左へと視線を移す。人の流れやら年齢層、手に持った何がしかを眺めて。

「甘いものは好き?」
「少し歩いたところに美味しそうなジェラートの屋台が出ていてね。気になってたんだ」
「君と行ければ嬉しいんだけどな」

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>33 マキアート

「……………」

「見ず知らずの人ですよ」

堂々と話しかけてくる貴方に、一瞬だけ唖然とした目を送り。
そういえばそういう奴だったと思えば、よそ行きの笑みを浮かべた。

この店には第三者も多いから、掟破りになるわけでもない。
とはいえ、取引をするときのように地で行くわけにもいかないから仕方ないだろう。

「そうですね。ここでは多種多様な人と出会える場ですから……
 今日は祭に行ってみたんですが、何分慣れないもので。
 知人に呆れられたという話をしてたんです」

随分親切な人でしたねと笑って、それからまだ少しだけ残っていたグラスを見て、あぁ……と首を横に振る。

「飲めないほどじゃないですから大丈夫ですよ。
 とはいえ口直しは欲しいと思ってるところです、何かおすすめとかあります?」

別に邪険にする理由もないが、貴方との関係を間違った方に邪推されるわけにもいかない。
これくらいの距離感で話すのがきっと正解だと思っているようだ。
(42) 2022/08/13(Sat) 17:01:17
リカルドは、いつでもソレを受け入れる覚悟はできていた。
(a18) 2022/08/13(Sat) 17:39:49

少年ここにはきっと欠落があって、けれど、最初からないものを『ない』と気付くことは難しい。
だから、年相応の楽しみをよく知らないままここまで来てしまった。
少年はついと視線を上げ、あなたを見た。
ああ、気を遣わせた。それはわかる。
それでも、どういう顔をすればいいのかわからない。
あなたが何か買い与えようとするときも、これは決まって同じ顔をする。
媚と身体を売るのなら、甘えればいいものを。

「……ん」
「あんまり食べないけど、嫌いじゃない」
「いいよ、行こう」

どうしたって、口が巧くないのだ。

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>44>>45 マキアート

「えぇ、まぁ……なかなかこういった行事に参加する機会はなくて」

仕事一筋で生きてきたこの10年は、自らの意思でそうしてきたとは言え一度も行こうと思わなかった。
おかげで今の自分の地位があるのだが、青春なんて言葉は知らずに大人になったといっても過言ではないだろう。

とっくに冷めきってる酒を傾けながら、指摘されたことについては否定しようもなく頷いていた。

「心理状態を……、へぇ。
 酒にもそういう言葉があるとは……まるで宝石や花みたいですね。
 確かに商売をしてると感情に流されると損をしますから、いくらでも調節はしてますが」

それが天賦の才かは、わからないが。
いやしかし、この男と話していると、時々相手が本当にマフィアだったのか怪しく思うことがある。
それくらい警戒なく近づいてくることに対してのある種の恐れのようなものかもしれない。

「なるほど、ピッツァは俺も好きな食べ物なのでそれにしましょう。
 ついでにあまり甘くないカクテル……あぁ、じゃあスプモーニをお願いします」

目の前にいる店員のソムリエに注文をいれ、やはり甘さを緩和してくてとりあえず水を飲んだ。
ピザが届けば、教えてくれた例にとピザを1枚進呈するだろう。
(52) 2022/08/13(Sat) 20:22:27

【人】 銀の弾丸 リカルド


【バー:アマラント】>>65>>66 マキアート

「楽しめるように……ですか。
 えぇ、そうなると良いですがね」

諜報活動を自らも行おうと思ったのは、今回の狙撃があったからだ。
でなければ調査は別の部下に頼んでいただろうし、この祭に顔をだすことはなかっただろう。
今後とて、調査が終わればこういう場に出向くことは二度とないかもしれない。

「様々なものにそういった言葉がついてるんですね。
 生憎俺は花言葉すらほとんど知りませんが……貴方は随分詳しいようだ」

ではこれは何というのでしょう? と、ソムリエが持ってきたスプモーニのグラスを軽く揺らす。
ほろ苦さがあるさっぱりとしたカンパリのカクテルは赤く、ピザにはもってこいの爽やかなカクテルだ。

いつだったか。
貴方には抗争の場でもにこやかに挨拶をされ、顔が引きつった記憶がある。
あの時はただの馬鹿なのか、それとも油断させる作戦なのかと勘ぐったが、その謎が解決したことはついぞ無い。

「はは……流石にお客様に案内をさせるわけにはいかないでしょう。
 ですがまぁ、またこういう機会があるとしたらゆっくり接待をさせていただきますよ」

敵対組織の人間と取引を望んでやろうとする人間は、どうであれ肝が座っているものだろう。
その思惑を探るのもまた、自分のような仕事を持つ人間の役割だと、そう決め込んでカクテルで一口喉を潤した。
(71) 2022/08/14(Sun) 16:27:12
少し足りない・・・・様子の君を見る度に、男は君を愛しく思う。未熟であることは成長途上であることとよく似ている。それはまた幼さと同義で、守ってやりたく思うのだ。
同時に少し哀しくもある。無邪気に無防備に育つことの出来なかった君の過去を思って、男は君の髪を柔らかく撫でるだろう。

「お腹もすく頃だしね。串焼きの屋台も出てたよ」
「僕、あんまり食べたことないんだよね。肉は好きかい」

先導するようにゆっくりと歩き出す。大股の歩みはそのまま、速度を落としてはぐれないように。

「ああ――そっか、そういう時間か」

少年はあまり、食事に頓着しない。
というより、ほとんどの物事への執着が希薄だった。
毎日の食事がある、ということに、まだ慣れ切っていない。


「確かにあんたは物を食べ歩くようなヒトじゃないよな」
「今はだれも彼も何かしら持って歩いててさ、だからまあ、その方が自然なんじゃない」

その高価そうな外套に、スーツに、汚れがついては大変だ。
などと思うことこそ、価値観の差異なのかもしれないけれど。
時間帯もあるのだろう。道行く人々の多くは、あなたの言ったジェラートやら串焼きやら、ものを食べているのが目立つ。
流れる人混みの中を、身長差の分、どうしても狭くなる歩幅でついて歩いて。
串焼きの屋台を見つけると、くいと袖を引いた。

 




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