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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「部下にどやされるくらいなら、健康になっておいた方が得だと思うがね。」

軽口を叩きながら、いつものように。
親友が口にする戯言に、肩を軽くすくめてみせる。

「ほう。俺はとうとう用済みか?」
「俺は全てを失い、全てを売った。母国に帰ったとて、昼行灯に居場所などないのだよ。」

軽口に、軽口を返しながら。
全てを言わずとも伝わるだろう?と。
(-16) ぴんじぃ 2022/08/12(Fri) 0:38:22

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「かわいがることに人間も犬も関係あるまい。」

わしゃわしゃと、暫くは混ぜっ返している。
これはこれで楽しんでいるらしい。

「恐れる、とは少し違うな。」
「俺は死ぬのはごめんだ。だが、それは恐ろしいからではない。死ねばそれまでだからだよ。」

「俺の持つ全てがその時点で失われる。だからこそ、死にたくはない。分かるかね?」

子供をあやすように。そう言いながら。
貴方の言葉に一つ、頷いてみせた。

「お前さんの言う通り、この島では誰がいつ死んでもおかしくはない。アウグストが死んだように、俺も死ぬやもしれん。気をつけろよ、青年。明日は我が身だ。」

からりと言ってのける。
死にたくはないとは言うけれど、命の価値観はとんでもなく軽い。自らの命ですらも例外ではない。
(-17) ぴんじぃ 2022/08/12(Fri) 0:59:38

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「…家族か。」

ふと、どこか遠くを見るような、そんな様子を見せる。

「お前さんはまだ若い。機会なぞ幾らでもあると思うがね。無論、生きていればの話だが。」

何が起こるかなんて、誰にも分からない。
生きてさえいれば、貴方には時間があるのだから。

「俺が持つものなぞたかが知れているし、そもそも持っていないにも等しいさ。だが…お前さんはそうではない筈だろう。」

「何も持っていないというが、本当にそうか?ノッテも、アルバも、そうでない者も。本当に何もないと、そう言い切れるのかね。」

全てを詳らかに聞いたという訳ではないが、概要程度は報告で聞いている。顧問として相談に乗る機会もあるかもしれなかったから。
(-20) ぴんじぃ 2022/08/12(Fri) 1:45:10

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「俺とて人の子だからな。そう呼べる相手がいた時期もあったさ。まあ、相応に昔の話だよ。」

隠すつもりも然程なかった為、軽く肩を竦めてみせた。

「尊敬とはこれまた重いものを持たせてくれるじゃないか、ええ?俺のどこにそう思えるものがあるかは俺自身分からないが、無碍にする訳にもいくまいな。」

立場、地位、実力に関してはさらりと流し。
貴方が尊敬しているというのなら、それは受け取ろうと。

「持っていないと改めて口に出されて怒りを露わにする連中の考えそうなことなど想像に容易い。羨み僻んでいるか、お前さんを相応に大切に想っているか。」

「ま、お前さんの場合は自覚が無い事も多くありそうではあるし、ゆるりと考えるがいいさ。」

「それで、花茶か。手持ちにあるのは試飲用だが、それで構わないならば差し上げよう。」

飲む?とタンブラーを揺らす。
ちゃぽん、と中にある液体が音を立てた。
(-25) ぴんじぃ 2022/08/12(Fri) 8:25:19

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>1 マウロ
【三日月島:岬】

「歳を食うと考える事も多くてな。一人で静かに海を眺めたくなる時もあるものなのだよ、青年。」

嘘か真か、分からぬ事を口にしながら。
からん、ころん、と下駄の音を鳴らしながら、貴方の横に、距離は空けつつやってくるだろう。

柵に背を預ける形で凭れ掛かり、煙管を咥えては、紫煙を吐き出す。線香にも似た香りがさらに漂う。

「お前さんの方こそ、魂が抜けたような顔をしていたが。先の会議で疲れ果てたか?」

揶揄うように言うけれど、その実、心配をしているだけともいう。分かりづらいカラス面だ。
(2) ぴんじぃ 2022/08/12(Fri) 8:34:59

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

ふん、と鼻で笑う。
この男にしては珍しい。

「それが許されるのは若いもんだけだろう。少なくとも、俺たちには隠居が似合いだ。もしくは骨を埋めるか、だ。」

あくせく働くのは自分たちには似合わない。
未来は若者に託せば良い、と何処か放り投げたように言う。

「俺の一番の未練はとうの昔に消えたが、別に未練が無いわけじゃあない。お前に可愛い部下がいるのと同じように、俺にも居るからな。」

「死にたいとは思わんよ。今はね。」
(-35) ぴんじぃ 2022/08/12(Fri) 17:07:33

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>29 マウロ

「まあそうカッカしなさんな。お前さんをわざわざ咎めに来るほど、俺も暇じゃあないんだ。」

くっくっ、と喉を鳴らすようにして笑う。
乱暴ともとれる貴方の言い様には慣れている、と言わんばかり。

「さて、他の連中がどうかは俺は知らんがね。お前さんは相当に応えていると見える。折角の祭りを楽しむつもりはないのかね?」

分かっていて、そう問うた。
互いの紫煙が混ざり合う。
(36) ぴんじぃ 2022/08/13(Sat) 10:42:28

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「…大切なパートナーだ。友でもあり、恋仲でもある。濡羽色の髪が美しい女性ひとでね。」

「今は、そうだな。アウグストと会っているやもしれんな。」

暗に、既に亡くなっていると告げる。
軽くもないが、重すぎない口ぶりで。

花茶を飲みたい、と言われれば紙コップに茶を注いで、貴方に差し出す。すっきりとした花の香りが漂う。花を知っていればジャスミンだと分かるだろうか。

「態度か。なるほど。此処ではそもそも茶よりもコーヒーのようだからな。興味が向きづらいのだろうよ。」

貴方の評価に少し笑って。この昼行灯の仮面が良い方向に映るならば、それは願ったり叶ったりである。

「他人の苦労なんざ、知識として知る事は出来たとしても理解にまでは及ばんものだよ。所詮、痛みは主観でしか図る事は出来ないのだから。」
(-98) ぴんじぃ 2022/08/13(Sat) 11:15:48

【人】 ”昼行灯” テンゴ

【祭りの屋台】

「ふう…」

駄菓子屋には似つかわしくない、煙草の香りが漂う。
出店を構えながら、ふと何やら考えるようにぼうっとしているカラス面の店主がいる。

勿論、客が来れば思い出したように対応はしているようだ。

子供たちがお菓子やおもちゃを万引きしている姿もちらほら見受けられるが、気づいていないのか注意する様子もないだろう。
(39) ぴんじぃ 2022/08/13(Sat) 12:55:09

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>46 マキアート
【祭りの屋台】

追い払うような声に、子供たちの賑やかな声。
面越しであるため、顔ごとそちらに向ける羽目にはなるが、貴方に気付いたようで、ああ、と声を漏らす。

「子供は元気であるのが一番というからな。盗む度胸があるくらいでちょうど良い。それはそれとして気遣い痛み入るよ。」

「時に、青年は駄菓子はお好きかな?」

のんびりと。
先ほどまで万引きにあっていた張本人であるのに全く危機感も怒りも感じさせない声音で貴方に答えて、会釈した。
(58) ぴんじぃ 2022/08/13(Sat) 22:18:47

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「彼女は裏の人間ではないし、当時は俺も此方側の人間じゃなかったさ。いわゆる堅気という奴だよ。」

嘘偽りなくそう答えて。
揺れる水面を見つめる貴方からの言葉を聞く。

「…今更だな。己の立場と歳を考えれば、作るべきではないし、必要性も感じていなかった。」

「寂しさなぞ、とうに忘れたよ。20年も前の話だ。それに俺にはかわいい部下も友人もいる。それで十分だ。」

「…参考にはならんかっただろう?」

貴方の思惑を分かってか、そう締めくくった。
(-160) ぴんじぃ 2022/08/13(Sat) 22:29:13

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「お前さんの代わりが俺に務まると思うなよ。まあ万が一があったその時には、1つくらいは引き受けてやろう。」

親友の肩書と自分の肩書は違う。
重みも何も全く違う。だから荷が勝ちすぎる、と首を横に振りつつも、親友の望みを断る気にもなれなかった。

「ああ、全くだ、が。なんだ、藪から棒に。」
「俺がそういうものを作らんのはよく知っているだろう。この歳にもなって、そういう風に考えたことはないね。」

この男、自分から作るつもりはないらしい。
歳も相まって、といったところだろうか。

「それとも、とうとうお前さんも色気づいたか?」

やや揶揄うように、友を見た。
(-162) ぴんじぃ 2022/08/13(Sat) 22:35:06

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「生まれながら、ではないからな、俺は。」
「…さて、どうだろうな。」

貴方の言葉に、口が止まり。

「今更、家族になりたいと思う者などいるものか。それとも何か?お前さんが俺の家族になりたいとでも言うのかね?」

真意を絶妙に隠しながら。
しかし、否定は、しない。
(-183) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 0:17:40

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「はん。そりゃあ最悪の想像だな。お前さんにそこまで行く先を心配される日が来るとは思わなかった。」

くつくつと笑みを漏らす。

「41にもなって、女にうつつを抜かせるほどもう盛んじゃないんだ。丁重にお断り申し上げる事にするよ。俺も、今の生活で十分に満足しているんでね。」

「ほう、言ったな?それなら俺が先に逝くことがあったら、フィオレロの事をお前さんに託そうか。」

面の下から僅かに覗いた目から伺えるのは、冗談ではなく本気の意思だ。
(-191) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 0:42:05

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「…もしや、お前さんも言われたのか?」

わざとらしく首を傾けて。
ほう、と面白いものを見る様子になる。

「“家族”、だったか、あいつの望みは。ああ、その程度で構わんよ。奴が未来へ進むことが出来るのならばな。」

貴方に彼の望みを叶えろとは言わない。ただ。
自分に懐いていた手前、行く先の心配程度はしているらしい。

「お前さんは無いのか?言っておくなら今のうちだぞ。」
(-197) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 1:19:46

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「……。」

その言葉に、今度こそ言葉が止まり。
少ししてから、ゆるりと、面で隠れていた目が覗き、貴方の目としっかり合う。

「どうしてくれるのか、か。もし本当にそうしたいと望んでいるのであれば、俺を本気にさせてから言うんだな。」

「お前が望む家族の形に、俺が全面的に同意して本気になる事が出来たなら。その時は応えてやるさ。」

軽く応じてやれるほど、この男の防御は甘くはないようだ。
(-202) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 2:15:56

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「俺にとって相応に、家族ってものは重いんだ。故にそう簡単に頷いてやれないんだよ。」

再び目は隠れてしまって。
煙管を懐から取り出せば、葉を詰める。
ぼろぼろと、葉が零れているが気にした様子はない。

「手を伸ばすならば、それなりの努力はするべきだ、とは思っているよ。もし俺がお前さんより先に逝くことがあれば、その時は笑ってくれ。」

「フィオレロ。お前の行く未来さきに幸あらんことを願っている。生きろよ。」

小声が聞こえていたのか、そんな風に貴方に返した。
(-213) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 8:27:16

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → イル・マット フィオレロ

「だからこそ、だろう。」
「俺の国ではよく言ったものだ。努力をすればいつかは報われる、と。まあ報われない時もままあるが。」

「信じるだけは、ただじゃあないかね。神ではなく己を。」

なんて。頭から拒絶していないのだから良い方だろう、とカラス面は嘯く。

「ああ。そちらこそ、寝首を掛かれないように気を付けるんだな。」

去り行く貴方を見送る。
この先に待つ未来など知らぬまま、ただ、明日を信じて。
(-239) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 13:41:54

【秘】 ”昼行灯” テンゴ → デッドヘッド ヴェネリオ

「…なるほどな。良いだろう。」
「お前さんが先に逝ったその時は、引き受けてやる。」

友の願いであれば、と首肯する。

「確かに、血の気が多い上に協調性のない連中が多いが…まあ、何とかなるんじゃあないか。多分な。」

そうなって欲しい、という希望のもと。
煙管を出して葉を詰めながら、そんな風に言う。
相も変わらず、葉をぼろぼろ落とすのはこの男の常だ。
(-240) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 13:53:42

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>67 マキアート

「それは確かにそうだな。まあ俺としては損か得かなんぞ関係が無いのだが。一般的にはよろしくないという事は間違いない。」

「ご忠告、有難くいただくとするよ。その上で大変申し訳ないのだがね。先の礼に、好きなものを持っていってはくれまいか。菓子でも玩具でもどちらでも良い。」

「今時分、何かと物騒な話を聞くだろう。そんな中でも輝くお前さんのような人間に会えたのは実に幸運なことだ。」

ぺらぺらと、言葉を連ねていく。
(74) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 18:07:45

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>81 マキアート
【祭りの屋台】

「そんな風には思っとらんよ。」

貴方にそんな思惑があるとは思ってもいない店主は、くつくつと喉を鳴らして笑う。

「少なくとも俺の周りにはありふれていないものだ。今の町はいつ何時誰が殺されてもおかしくはない。お前さんも気を付けると良い。誰か大切な人間がいるなら特にな。」

ファミリーではない貴方に、気遣う言葉を掛ける。
(87) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 20:15:30

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>91 マウロ
【三日月島:岬】

「ほう。まあ、喪に服すというのも間違っては居ないと思うが、良いのかね。」

「何時までもそうやってしみったれているつもりなら、それはそれで俺は何も咎めはしないが。もしアウグストだったら、そんな風にはならんだろうなぁ。」

慰めても何にもならない。
だからこそ男は、発破を掛けるように言葉を選ぶ。
(93) ぴんじぃ 2022/08/14(Sun) 20:48:37
 




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