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人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>17 コルヴォ
「…………。
 そんなに俺はこの場にそぐわないか」

聞けばこの男。
街に出ればツィオに笑われ、言われた通りワインを買ってみればストレガに押し返され呆れられていたらしい。
確かに賑わう祭に似合うような男ではないことは自覚しているが、バーに入るのも違和感しかないのであれば、いよいよもって諜報活動では役立たずということになろう。

どんな仕事も頼まれればこなせるようにしておきたいのだが、と眉をハの字に下げている。
その様からは、至極真面目にこの店に溶け込もとうとしていたつもりだったらしい事が伺えるはずだ。

「あ。あぁ……これは適当に頼んでみたんだが……少し俺には甘すぎたな。
 あまり強いのも判断力が鈍るから、弱めのもので頼んだんだが……」

飲んだくれの上司か、はたまたいつも甘いセリフばかり吐いている同僚か。
どちらにせよ、そんなわけあるかと首を横に振った。
(19) 2022/08/12(Fri) 21:52:41

【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>18 レヴィア

「奇遇だな、あたいも知ってる」

恐らく同じ顔を思い浮かべた事だろう。
そしてそんな事になればまた口説き文句が増えそうなので、
ストレガは全てを忘れる事にした。

「奇遇その2」

猫、ね。とそれだけ言って、肩を竦めて階上へ向かう。
上は生活空間なのだろう、金属のらせん階段を昇っていった。

……がちゃ、ばたんという音からして、
どうも冷蔵庫まで持ち込んでいるらしい。
ほどなく戻ってきた手にはペットボトルが2本。
どちらも有名飲料メーカーの、片方はコーヒー、
もう片方は一応アールグレイティー。
その内アールグレイの方を放って寄越した。

「お上品な物は品切れ中でね。
 要らなきゃあたいが飲むから適当に置いときな」

言って、自分は作業机の前に座る。
特に何をするでも、言うでもない。
ぱき、と開封の音と喉を潤す音だけが響いた。
(20) 2022/08/12(Fri) 22:16:36

【人】 花で語るは ソニー

>>11 ビアンカ
ひょい、とベンチの後ろから相手の視界に影が映った。
やたらに脅かすことのないように、声をかける前から存在を知らせる。
気遣いののちに、影は瓶を持った手を軽く持ち上げた、そういう動作も見えるように。

「や! お姉さん、飲んでる? せっかくのお祭りだし楽しまなくちゃ。
 オレもせっかくだからお姉さんの笑顔がみたいなあ、なんて」

ベンチの背面を乗り越えて、ひょいと横に身を乗り出す。
相手がちょっと視線を左にやったなら、こちらの顔が見えるように。
ひらひら、と手を振ってみたりなんかもして気軽に、との合図をする。
(21) 2022/08/12(Fri) 22:30:41

【人】 害のない毒 マキアート

>>1:94 ヴェルデ

つれない様子にわざとらしく困り眉を作って見せながらも、
さして気に留めた様子はなく、質問されればまた嬉しそうに。

「これはゴールデンレトリバーっていうんだ、かわいいでしょ」

ぬいぐるみを手前に持ちつつ屈んで、
そちらの分まで笑うかのようににこやかな表情を見せる。

「家で飼われてる奴と同じ犬種毛並みだったから、
 ついつい興奮しちゃって。勿論イヌ以外も好きだけどさ」

「そっちは?何か好きな動物とかいたりする?
 もしかしたらあそこにあるかもよ」

屋台を指す。どうしてもお薦めしたいらしい。
(22) 2022/08/12(Fri) 22:50:37

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>19 リカルド

「その場にそぐわないからって、
 居ちゃいけないって道理も無いでしょうよ」

いつからここはドレスコードのあるリストランテになったんです?
小馬鹿にするでもなく、ただ軽口のように続けた。
あなたの悩んでいる事は、そういう事ではないのだろうが。

「お仕事、上手くいってないんですか。
 そうでもないなら、別に焦らんでもいいでしょう。
 任されたばかりの仕事を完璧にこなせる奴なんて居やしない」

「あんたはきっと真面目すぎるんでしょうね」

すっかり眉尻を下げてしまったあなたに無責任に言う言葉は、
飽くまでも上下関係も何も無い、他人としてのものだ。
何も事情なんて知らない人間の言う、ただの一般論。

「その時注文するに適したものが思い付かないなら、
 店員に聞いて、勧められたものを頼めばいい。
 それなら合わないものが出てきても、言い訳が利くでしょう」

相手は本職なのだから、合わない事はそう無いだろうが。
真偽はどうあれ好き好んで頼んだわけでないのなら、
やはりあまり親身でもない言葉だけを投げ掛けた。
態々人様の面倒を見るような立派な人間ではないのだ。
(23) 2022/08/12(Fri) 22:53:57

【人】 害のない毒 マキアート

【バー:アマラント】

「カフェ・コレットとポルケッタのパニーニ。
 それと、この迷子犬のcuccia小屋を頼みます」

切り離して折り畳んだメモをカウンターに差し出し、
普段よりかは若干気疲れしたような表情で席に着く。

暴れるだけならまだしも、賭け金を踏み倒そうとするなんて言語道断。だが代償を払わせる犬にするのは大層骨が折れる仕事だ。

オフであるのを良いことに背もたれに強めに体重を預け、
眼鏡を外し、一度嘆息。やりがいこそあるものの、
それはそれとして疲弊もするもの。

「みんな仲良くしてくれたらなあ」

勝っても負けても楽しい勝負、とはいかないな。
さて、どう調教したものかと思考を巡らせた矢先、

カウンターの片隅に飾られた花が目に入って微笑した。
(24) 2022/08/12(Fri) 23:27:58
ツィオは、レヴィアに顔を近づけ――
(a5) 2022/08/12(Fri) 23:28:01

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

>>>@1 フラン
【バー:アマラント】

漏れた寝言にふふ、と小さな笑い声を零す。
それも身を起こす頃には収めていたが。
人違いとの言には微笑を浮かべ肯定の頷きを返す。

それから慌てて身の回りを確認する様子を傍に控えて待つ。
こういった対応は慣れているらしい。
礼の言葉には頷きと微笑を返して。

「おはようございます。
 夢見はあまりよくなかったようですが、
 ご気分は如何ですか?」

幾分かの安堵と若干の呆れを
微笑の下に隠しつつ尋ねる。
(25) 2022/08/12(Fri) 23:29:12
マキアートは、次に店内を軽く見回したとき。
(a6) 2022/08/12(Fri) 23:29:19

ツィオは、――何事かを囁いた。
(a7) 2022/08/12(Fri) 23:29:28

マキアートは、何だか見覚えのある男がいるなあ、と思った。(>>19)
(a8) 2022/08/12(Fri) 23:29:36

【人】 蜉蝣 アベラルド

【チョコラータ:オルサキオット】

「ああ。こちらの新作にご興味が?」
「それは先週発売されたばかりの当店オリジナルフレーバーですよ。
 見た目も可愛らしいでしょう?貴女にピッタリですね」

昼下がり。
祭のお陰か客足がいつもより多いこの店で、アベラルドはカウンターに立って接客をしていた。
一つに括った白い髪が、天井に下げられた空調代わりのファンの風に揺れている。
木目調の温もりのある内装が祭の明るい雰囲気によく溶け込んでいて、流れる穏やかなピアノジャズがその午後の時間を彩っていた。

この時間は存外嫌いじゃない。仕事も性に合っていた。
軽い鼻歌でも歌いたいところだが、まあ。
そこまで不真面目でもない。
(26) 2022/08/12(Fri) 23:31:17

【人】 piacere ラウラ

【街中】 >>7 ツィオ様

大袈裟とも言える
反応は他の者であれば何か返したのかもしれないが。
女は視線を向けた後、挨拶のように軽く頭を下げるのみでそれ以上の動きは見せない。

自然と隣に立つ様子にも大して表情の変化もなく、小首を傾げて口を開く。

「…マウロ様 は、ここには来ません、が」

どうやら貴方が上司を探して己に近づいたのだと判断したらしい。
次いで、口説きのように紡がれる言葉には何を言うべきかと暫し思考する。

もしかすると上司マウロ様の元で働く以上、度々このような出来事は訪れていたのかもしれない。
それでもいまだ慣れることなく、こうして悩むように考える時間がある訳だが。

「……今日 は、誰かに会う予定は ありません。
その場合は、ツィオ様はここから離れられないことに なりますが」

傾げた首は更に傾き、束ねられた長い髪は尻尾のように背中で揺れるだろう。
(27) 2022/08/12(Fri) 23:34:39

【人】 狡兎 ツィオ

【街中】>>27 ラウラ

「あれ、誤解されてるなぁ、     
 俺がキミに会いに来るときは、
 いつもマウロ目当てだと思われてた?」

心外だなぁ、でも否定しきれないところもあるが。
――飼い猫に寄り添う子猫ってところか。

「おっと……それは好都合。
 今この国で一番地価の高い場所に、
 こうやって悠々居れるのは世界で一番幸せ者だよ。
 ……今日は視察、或いは非番かな。
 珍しいね、ラウラちゃんがマウロとは別行動っていうのも。
 もしかしてマウロくん、ご機嫌斜めかな?」

もう食事は取ったあと? とさりげなく聞きながら
相手の出方を伺う。
(28) 2022/08/12(Fri) 23:59:31

【人】 風任せ マウロ

>>2
【三日月島:岬】
「ハッ……あんたと変わんねえよ。
 海が見たかったから見に来ただけだ、悪いかよ?」

まだ誰の物でもないこの海は、罪に汚れていない。
少し自分には眩しいくらいだ。目を細めて、煙を吐き出す。
だからといって、それに特別な何かを感じられるほど感性豊かでもないのだけれど。

隣に来たことにも特に言及することはなく。
足元にいた猫は、新たなお客人の元に寄っていくのだろう。

「会議がああなるのは、もう慣れたもんだろ。
 トップがやられてんだ、どいつもこいつも腹ん中煮えくり返ってるだろうよ」
(29) 2022/08/13(Sat) 0:11:54
コルヴォは、呟いた。「あんたの愛想の良さを見習いたくてね」
(a9) 2022/08/13(Sat) 0:17:35

【人】 家族愛 サルヴァトーレ

>>26 アベラルド

【チョコラータ:オルサキオット】

品のいい扉が開いて来客を告げる。その刹那、わっと外の熱気が涼し気な店内に舞い込んできた。祭りの賑わいは増すばかりだ。それでもそんな浮かれた空気は扉が閉まると共に再び閉め出されて、コンセプト通りの雰囲気が場を支配する。
外気とともに堂々踏み込んできた男は、カウンターに向かって軽く片手をあげた。にこやかな笑みを添えて。

親しげな挨拶に見えるその仕草は、その実特定の誰かに向けられたものでもない。
いや、会いに来た相手は当然いるにはいるのだが​────初めからその気・・・を出してはまずい。だから男は、いつもその相手を曖昧にする。

男はこの店の常連である。繊細なディティールや上品な味わいを好んでいるらしかった。
当然、そんな真っ当な理由だけで足繁く通っているわけではないのだが​────


「やあ。こんにちは」

店内には数人の従業員がいるのに、迷わず声をかける相手は決まっている。接客用の制服に髪も合わせて整えた君を真っ直ぐ見て、大股に歩み寄った。

「今日も賑やかだね。どうだろう、残ってるかな、いつもの・・・・は」
(30) 2022/08/13(Sat) 1:21:48

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>23 コルヴォ

「まぁ、それはそうなのだが……」

流石に街中ほど奇異な目では見られないので、バーというものはありがたいなと思う。
それでいてこういう場所は情報のるつぼであるのだから一石二鳥というものだろう。

「もともとの仕事の方は失敗するはずがないからな。
 これはまぁ……同僚の先走りを防ぐためにも自分で調査を進めねばとな……」

だが、なかなかこれが上手くはいかない。
クソ真面目何ていう言葉は嫌というほど聞かされても居るし、実際こういう分野に自分は向いてないことも分かっている。
諜報活動なんていうものは、大人しくツィオあたりに任せるべきかも知れないなと息を吐いた。

「なるほど……。
 好みの酒の知識なぞなかったからな……、次からはあまり甘くないものをと頼んで見ることにしよう」

だからといって出されている酒が飲めないわけでもない。
残さず飲むのはマナーだと、グラスを傾けて生ぬるくなった酒を煽った。

―――あぁ、やはり、俺には甘すぎる。
(31) 2022/08/13(Sat) 1:21:59
リカルドは、ふむ、ここにはアルバの者も来るのだな……と、見知った顔を眺め返した。>>a8
(a10) 2022/08/13(Sat) 1:34:44

【見】 郵便切手 フラン

>>25 ヴィオレッタ
【バー:アマラント】

「おはようございます。
 夢見は良かったり、悪かったりですが」

挨拶はしっかり返す。
仕事の夢でうなされかけたが、寝る姿勢の悪さが見せただけだろう。
綺麗に笑う人だ、とありふれた感想を抱いたが
残念ながら青年にはそれを自然に音にできる社交性はなく。
整った微笑みは己には縁遠いもので、視線を再び右左。
言葉を交わすときだけはその緑と目を合わせた。

「気分は平気です。お手数を掛けました。
 …………。」

幾らか迷いを顔に出し、
その先はこそこそと耳打ちを。
(@2) 2022/08/13(Sat) 1:42:24

【人】 鳥葬 コルヴォ

【バー:アマラント】 >>31 リカルド

「人の意見を素直に聞けるんなら、悪いようにはなりません」

「あとはそうやって堂々としてりゃあいいんですよ。
 そうしたら、そのうち文句を言う奴なんて居なくなる」

目立つのは仕方ないと割り切ってしまうのも手だろう。
自信の無い様子を見せる方がずっとまずい。
怪しいと思わせる要因は、多くは落ち着きの無さなのだから。

「よくバーに出入りする・・・・・・・・お知り合いが居るなら、
 それとなくお作法・・・を聞いてみるのもいいと思いますよ。
 あんたが何の仕事してるのかは知りませんけど」

名前も知らない・・・・・・・他人の事に首突っ込むのも野暮でしょう。
 俺はこの辺で失礼します。次は楽しめるといいですね」

余計なお世話でしょうけど、と。
残った酒を乾して、会計を済ませて席を立った。
徹底した他人行儀。諜報活動は不慣れとはいえど、
その意味がわからないあなたではないだろう。
(32) 2022/08/13(Sat) 2:32:23
コルヴォは、その後は素知らぬ顔でバーを後にするだけだ。
(a11) 2022/08/13(Sat) 2:32:48

コルヴォは、店内を見回す男(>>a8)には、一瞥もくれなかった。
(a12) 2022/08/13(Sat) 2:32:55

見上げる視線には目を細めて返す。それから隣に並んだ。立ち去る気はないらしい。

「そう? それならよかった」
「マンマとはぐれた仔猫ガッティーノのような顔をしているんだもの。余計なお世話だったかな?」

覗き込むように首を傾げてまたはにかむ。いつもの様子だった。この男はいつだって君に対して、子どもにするように接する。
実際子どもではあるのだけど、年相応より幼い対応に思える​────君がどう受けとっているかは定かではないが。

「うん。確かに賑やかだ。逆に裏通りは静かなものだよ、みんな出払ってしまって」
「君はどうしたの。散歩? お使い? 仕事かな。それとも遊びに?」
「遊びに来たならやっぱり一人はいただけないな。保護者が必要だろう? 付き合うよ、どこに行きたい?」

元よりおしゃべりなこの男は、君といる時一層饒舌になる。強引というか、お節介というのも正しいかもしれない。とにかく気にかけている、世話を焼きたい。そんな様子が伺えるはずだ。……やっぱり、当人である君がどう受けとっているかは分からないけれど。
アソシエーテの女に拾われただけの子どもである君は、組織の末端も末端だ。ファミリーの人間が多く集まる場に顔を出すことなんてないだろう。この男がほかの人間にどう接するかなんて、きっと知らない。

マキアートは、(>>a12)不思議そうな視線をその顔に向けたのち。
(a13) 2022/08/13(Sat) 7:29:44

【人】 害のない毒 マキアート

>>a10 リカルド

「で──今のはどなたなんですか?」

いつの間にか近くまで来てそう朗らかな声をかける男は、あなたに奇異の視線を向けることはないが、マフィアの情報通からすればより奇異の対象となりそうな。

“今まさに一触即発の、敵とも呼べる陣営相手に話しかける”なんてことを事もなげにやってのけた輩。

そう聞けば大層な大物かという認識を受けるかもしれないし、ともすれば有益な情報を握ってやろうなんて打算さえ持っていそうだ。
だが。きっと数度の邂逅があるあなたには分かるだろう。

「言い方が冷たい割に随分アドバイスしてくれてましたね。
 リカルドさんが困ってる様子を見て、
 つい気にかけたくなってしまったみたいな!

 ……あ、お酒大丈夫ですか?よければオレ飲みますよ」

探りを入れるような言い方ではあるが、単に他人行儀な彼が気になっただけ。
世間話のような語り口には裏表ひとつなく、『こいつ何も考えてねえ』──という様子がありありと出ているはずだ。

ペースに飲まれてしまえばそのまま絡まれそうだが、あなたはどう出るか。
(33) 2022/08/13(Sat) 7:31:38
コルヴォは、立ったばかりの席の方から聞こえた声に若干損をした気分になった。
(a14) 2022/08/13(Sat) 8:38:44

コルヴォは、
……まあ、いいか…。
諦めとその他諸々が勝った。
(a15) 2022/08/13(Sat) 8:44:19

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>32 コルヴォ

「……ふむ、俺はなにかに怯えることはない」

死ですら、別に厭わない。
とは言え別に命を粗末にするわけではない、この生命は既に上司のもの、ひいてはノッテのものだ。

奇異の目で見られるのは煩わしいが、ただそれだけでもあった。

「…………」

冷めた双眸が貴方を見つめる。
別に、ここで知り合いであることが割れたからと言って困ることはないが、目の前の男にとってはそうなのだろう。
実際ここには対立組織の人間もいるようだし、中立を表向き謳ってるマスターも絶対そうとは言い切れない。
それならば乗っておくのが得策なのだろうと、小さく息を吐いて肩をすくめた。

「そうだな、……見ず知らずの君を急に捕まえて悪かった。
 また会うことがあればその時は奢らせてくれ」
(34) 2022/08/13(Sat) 8:56:28

【人】 翠眼 ヴェルデ

>>22 マキアート
ふわふわの毛並み、つぶらな瞳。
少年はしばし、ぬいぐるみと見つめ合う……。
愛想はなくとも素直な性質であるらしい。

「そ、大事にしてんだなってちょっと聞いただけでもわかる」
「おれはそういうの、あんまり考えたことないな……。
見かけるのはイヌとかネコとか、トリ……ネズミもか」

あなたがやはり屋台を示すのを見て、とん、とん。屋台のそばへと歩を進める。
少年の言っているのは路地や広場で見かける野良のものたちだから、そこに並んでいるようなきれいなものではなかったが。
(35) 2022/08/13(Sat) 9:05:59
いつも通りの子供扱いだ。少年はひとつ息をつく。
けれどこちらも、背を向けるようなことはない。

「……いい、声がかかるのはありがたいことだし」

他にいくらでもいる中で自分がこう構われるのは、やはりよくわからないけれど。
あなたはそういう人物なのだろうと少年は思っている。
他にいくらでもいるのだから、自分が特別だとは到底思えない。

「今は散歩。仕事したってべつにいいけど」
「……どこ行きたいとか、何したいとか。
それもよくわからない」
「こういうの、……初めて見た、から」

流れる人波へ視線を向ける。
誰も彼も、何がそんなに楽しいのだろう。
少年は、祭りも知らないようだった。

コルヴォは、別れ際の言葉(>>34)には軽く片手をあげて応えた。
また、があればの話。
(a16) 2022/08/13(Sat) 9:23:00

【人】 ”昼行灯” テンゴ

>>29 マウロ

「まあそうカッカしなさんな。お前さんをわざわざ咎めに来るほど、俺も暇じゃあないんだ。」

くっくっ、と喉を鳴らすようにして笑う。
乱暴ともとれる貴方の言い様には慣れている、と言わんばかり。

「さて、他の連中がどうかは俺は知らんがね。お前さんは相当に応えていると見える。折角の祭りを楽しむつもりはないのかね?」

分かっていて、そう問うた。
互いの紫煙が混ざり合う。
(36) 2022/08/13(Sat) 10:42:28

【人】 piacere ラウラ

【街中】 >>28 ツィオ様

問われた言葉には素直に頷いた。実際間違いとも言えないのだろう。
女は今もそう考えているし、己を目的に会いに来る理由など思いつきもしない。

「…視察 です。何か見つかればいいと、思いまして」

加えて、捜しモノが見つかればいいと考えての行動だ。
残念ながら今はまだどちらも確認出来ていないが。

「…いえ。マウロ様は、お忙しい方ですから。
ラウラばかりに お時間を割いていられません」

それから、己よりも彼の機嫌をよく知るのは貴方達だろうと。
相変わらずスラスラと紡がれる口説きのような言葉には答えに迷いながらそう思考する。

食事は……まだだった。首を横に振り、腹部付近を軽く押さえて。
一人でいるとどうにも食事を忘れがちになる。
(37) 2022/08/13(Sat) 10:44:45

【人】 プレイスユアベット ヴィオレッタ

>>>@2 フラン
【バー:アマラント】

「左様でございますか。
 良い夢は幸運の兆し、悪い夢は不安や疲れの表れ
 と母から教わりました。
 シニョーレはお疲れ、とお見受けいたしますが如何ですか?」

「こちらこそ、突然のお声がけ、失礼いたしました。
 それでは――」

立ち去ろうとしたところで、見せられた迷いを帯びた顔。
小首を傾げて言葉を待つ女に青年は囁く。
(38) 2022/08/13(Sat) 11:28:18
君とは頭一つ程度慎重に差があるから、ただ立っていては表情が伺いにくい。普通に並ぶとつむじばかりが見えるのもあって、実際はそんなことないのだろうけど、少しいじけたように映る。

「そう。そうか」

ふむ、と指の腹が顎を撫ぜる。
通りの右から左へと視線を移す。人の流れやら年齢層、手に持った何がしかを眺めて。

「甘いものは好き?」
「少し歩いたところに美味しそうなジェラートの屋台が出ていてね。気になってたんだ」
「君と行ければ嬉しいんだけどな」

【人】 ”昼行灯” テンゴ

【祭りの屋台】

「ふう…」

駄菓子屋には似つかわしくない、煙草の香りが漂う。
出店を構えながら、ふと何やら考えるようにぼうっとしているカラス面の店主がいる。

勿論、客が来れば思い出したように対応はしているようだ。

子供たちがお菓子やおもちゃを万引きしている姿もちらほら見受けられるが、気づいていないのか注意する様子もないだろう。
(39) 2022/08/13(Sat) 12:55:09

【人】 害のない毒 マキアート

>>35 ヴォルデ

「へえ?動物園には行ったことない?
 見世物小屋フリークショーも観たことないのかな」

いかにもその辺りで見受けられそうなラインナップに、思わず目を丸くして聞く。ただ、すぐに「あ」と短く声をあげつつ渋い顔をして。

「えーと、……ごめんね、
 ないからどうってわけじゃないんだ」

男の身なりは見るからに整っており、物を買い与えようとした口振りからして貧困なんて無縁そうで。
とどのつまり、無意識のうちの嫌味になり得る。それに気づいたから一つ謝罪を挟んだ。

後を追うようにまた屋台の前に立ち、さっきは軽く見ただけのレトリバー以外のぬいぐるみらを眺める。

「……俺にとっての一番は犬だけど、
 猫鳥鼠も十分にかわいいよなあ。

 あとは個人の好みの差でしかなくって、
 ましてやどれが可愛いか、優れてるか比べ合うことに大した意味なんてない」

「だからそもそも、
 優劣を意識したことないってのも素敵なことさ。
 今のキミにとって動物たちは、
 全て等しい価値でいるってことでもあるからね」

まあ結局は押し付けなきゃいいんだよ。
言いつつ猫のぬいぐるみに笑みを向けて。
それはまるで、他の誰かに言い聞かせてるようでもあった。
(40) 2022/08/13(Sat) 13:54:36
ツィオは、リカルドと――同じ孤児だった。
(a17) 2022/08/13(Sat) 16:52:16

【人】 狡兎 ツィオ

【街中】>>37 ラウラ

「ハァ……リックといいキミといい、
 どうしてうちにはこうこう真面目な奴が多いんだろう」

訂正しても仕方がないと思う。
彼女が自分以上に誰かに価値を感じている以上、
その言葉は上滑りするだけだ。
それに、俺は、何か大切なものを語るときの女の横顔は、
そう、嫌いではない――。

「少しはワガママ言ってみていいと思うけど?
 あれで、マウロくん構われると喜ぶタイプだよ。
 でなかったら今頃俺の眉間に
 はお洒落なあしらいのピアスホール空いてるだろうし」

相手がお腹を押さえると、指を立て。

「とりあえず、何か食べながら話そうか。
 定点での視察よりさ、色々な場所を見た方がいいと思うから。
 ラウラちゃん、何か好きな食べ物か好きなツィオ様ある?」

どっちもプレゼントするよ、と言いながら道の先を促した。
(41) 2022/08/13(Sat) 16:56:32

【人】 銀の弾丸 リカルド

【バー:アマラント】>>33 マキアート

「……………」

「見ず知らずの人ですよ」

堂々と話しかけてくる貴方に、一瞬だけ唖然とした目を送り。
そういえばそういう奴だったと思えば、よそ行きの笑みを浮かべた。

この店には第三者も多いから、掟破りになるわけでもない。
とはいえ、取引をするときのように地で行くわけにもいかないから仕方ないだろう。

「そうですね。ここでは多種多様な人と出会える場ですから……
 今日は祭に行ってみたんですが、何分慣れないもので。
 知人に呆れられたという話をしてたんです」

随分親切な人でしたねと笑って、それからまだ少しだけ残っていたグラスを見て、あぁ……と首を横に振る。

「飲めないほどじゃないですから大丈夫ですよ。
 とはいえ口直しは欲しいと思ってるところです、何かおすすめとかあります?」

別に邪険にする理由もないが、貴方との関係を間違った方に邪推されるわけにもいかない。
これくらいの距離感で話すのがきっと正解だと思っているようだ。
(42) 2022/08/13(Sat) 17:01:17

【人】 暗殺屋 レヴィア

>>20 ストレガ

「貴女も猫なら良かったのに。」

上へと昇る背中を見つめて、そんな風に言って。
家主が消えたとて、女は何をするでもなく。
ただ同じ場所に、石像のように立ち続けている。
ガチャ、パタン。
こつ、こつ。
音を聞いて、投げ渡されたものを片手でキャッチする。

「手ずから淹れられたものより、こっちの方が安心できるわ。」

キャップを回して鳴る、パキリという音が心地よい。
こんな仕事をしていれば、いつどこで、何を入れられるか
分かったものではないから。
だから未開封の飲み物は、嫌いじゃない。

「そのライフルは、狙撃用かしら。」

薄い色の唇を飲み口につけて、喉を上下させ。
それから、作業机の上に視線を移した。
(43) 2022/08/13(Sat) 17:04:18
リカルドは、いつでもソレを受け入れる覚悟はできていた。
(a18) 2022/08/13(Sat) 17:39:49

【人】 害のない毒 マキアート

>>42 リカルド

「そうですか……
 見かけによらない紳士でしたね」

目上(と勝手に思っている)相手から発された言葉は鵜呑みにする。取引とかしてるくせして。
そちらからすれば助かりはすれど、
危なっかしくも見えるだろうか。

そして作られた笑みに対してはほんの若干不満そうに眉根を寄せたものの、それまで。
顧問の真似をしてそんな堅苦しいのはよして、なんて言ってみたかったが洒落で済まず怒られそうなので断念。

「いかにも貴方はあまり……その、
 浮かれた行事に慣れていなさそうですしね。

 でも気を落とさないでください、このバーに来たことも含め、一歩目を踏み出せただけでも凄いことですよ!それに」

どこで見ても変わらないにこやかな笑みのまま、掌でグラスを指しながら話を続ける。

「……そのお酒、『心理状態をうまく調節できる天才』なんて言葉がついてるんです。
 知らずのうちに頼んだのなら、
 それはそれで何だか意味ありげじゃないですか?」

まるで本当に、その天からの才でもって、
うまく立ち直ろうとしてたみたいで。

(44) 2022/08/13(Sat) 17:54:39
 




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