![]() | 【人】 視覚喪失 エレノア[小麦混じりのライ麦パンは、小麦の匂いは消えたものの、そんなに大きく変わったとは思わなかった。 相変わらずアタシの顎に負担をかけてくる固さで、咀嚼の方に意識がいったからかもしれない。 噛めば噛むほど、ほんの少しだけ甘くなって。 けれども、そこに小麦の香りはなくて。 だから、味の変化はごく僅かだった。 少しずつ甘くなっていくのを、ゆっくり噛んで味わった。 朝よりもきっと、マシな気持ちで食卓についているのに。 食事だって朝よりも品数が多いのに。 起伏の少ない、平坦な食事だった。 だから、いつもよりも時間をかけて食べてみる。 ゆっくりと食感や、味が変わる。それでも大きな変化はない。 何となく薄いスープ。何となく甘いパン。何となく苦みを感じる和え物。 何だか緊張してる時に食べるご飯みたいだ、そんな感想が頭に浮かんで、消えた。]* (275) 2024/09/02(Mon) 0:46:38 |
視覚喪失 エレノアは、メモを貼った。 ![]() (a76) 2024/09/02(Mon) 0:47:37 |
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![]() | 【独】 視覚喪失 エレノア/* ちょっと辛いなーって感じのことを、でもラグナに押し付けたいか?と言われると…。 でも味覚と嗅覚が揃ってるから辛いは分かるしな… (-128) 2024/09/02(Mon) 0:49:30 |
神官 スイッセスは、メモを貼った。 ![]() (t3) 2024/09/02(Mon) 1:17:14 |
![]() | 【人】 味覚喪失 ラグナ[声を掛ければ振り向いただろうか。 もしくは、靴音を聞き分け呼び掛ける前に 此方に気付いてくれただろうか。 簡単に挨拶と言葉を交わす。 そうして改めて、『嗅覚』についての話をしだす。] 此処に来て暫くは 食事の味について、嗅覚との 噛み合わなさについても気にならなかった。 ただ安定して食事ができる、 それだけで全てに満足がいっていた。 ……だというのに、 (277) 2024/09/02(Mon) 1:25:11 |
![]() | 【人】 味覚喪失 ラグナ[肉の足りない躰がしかと肉を付け 穏やかな日々に泥梨での絶望と警戒心が溶かされ 仕草も過ごし方も慣れてきた頃に、 ……自身の体は我儘を言い出し始めた。 此処まで語り始めて顔に苦笑を滲ませる。 こんな事を口にするのは本当に我儘だ。 自分が居た場所には、自分と同じ様な人間が …子供が、今も同じ様に転がっているのだろうに。 そして渡すと言い出したのが『嗅覚』だけであるのも。 もし望まれたなら対価として『視覚』も差し出すが 必ず『嗅覚』も貰ってくれとは伝えるだろう。] (278) 2024/09/02(Mon) 1:26:37 |
![]() | 【人】 味覚喪失 ラグナ[端的ながらもいつも以上に言葉を発し、 全ての事情を彼女へと伝える。 まだ言葉が足りなければ、 此方の思惑が足りなければ明かすだろう。 全て吐き出した後、改めて彼女に申し出る。] (279) 2024/09/02(Mon) 1:26:58 |
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![]() | 【人】 味覚喪失 ラグナ[断られたなら、 無理を言わずにそのまま身を引いただろう。 もし承諾されたなら、 神の子に捧げた時と同じ様に 彼女に『嗅覚』を捧げた事だろう。 『視覚』もと望まれればペンダントを借り足して。 エレノアの選択はどうだったか。 全ては明日の朝に分かる事だろう。 此処でのやり取りを終えたなら、 自分は誰に声を掛けられても振り向かず 自室へと戻り夜を明かすだろう。 窓の外、壁の向こうから虫時雨が響く。 夜は静かに更けていく。*] (280) 2024/09/02(Mon) 1:27:42 |
味覚喪失 ラグナは、メモを貼った。 ![]() (a77) 2024/09/02(Mon) 1:30:05 |
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![]() | 【独】 視覚喪失 エレノア[父さんの葬儀は簡素なものだった。 墓と言えるのか分からない穴に、ただ投げ入れられて埋められる。 死んだ貧民の行き着く先。共同墓地とは名ばかりの町外れ。 見渡す限りに起伏のある地面が続いている。 今しがたぽっかりと空いていた穴が埋められて、周囲とよく似た、なだらかに盛り上がった土だけが残る。 それで、父さんの見送りは終わり。 終わってみれば呆気なくて、涙も出てこなかった。 父さんが死んだことよりも、ごっそりと減ってしまった蓄えの方が気になる始末で。 あんなに良くしてもらったのに、とか思うけれど。やっぱり涙は一粒も零れ落ちないまま。 やけに重たく感じる足を引きずるようにしながら、帰り道を歩いた。] (-130) 2024/09/02(Mon) 1:38:07 |
![]() | 【独】 平衡喪失 スカーレットオハラ/* うあーー、お疲れ様です!!(読者勢) だ、ダメだ。読者スカレは普通にこういうのを普通に固唾を飲んで見守ってクッション殴り出すタイプ…! 完全に心が読者なお陰で得るものが…胡乱…! (-131) 2024/09/02(Mon) 1:39:47 |
![]() | 【独】 視覚喪失 エレノア[道中、普段通りの道のはずなのに、今まで気に留めてなかったようなことが気になって、つい足が止まった。日が落ちるのがやけに早いように感じた。 生まれたばかりの赤ん坊の泣き声と、それをあやす母親の声。 まだ幼い子供たちの駆ける音。 アタシと同じように家路につくんだろう、袋を抱えた親子の姿。 それから、それらに見向きもされずに腐っていく 死体 ] (-132) 2024/09/02(Mon) 1:40:28 |
![]() | 【独】 視覚喪失 エレノア[その死体が何とは分からなかったけれど、犬でも猫でもないような気がした。 近づくと、死んだ生き物特有の鼻の奥がツンと刺激されるような匂いがして、思わず口を覆う。 それでもそれを見てしまった。そして気づく。 うぞ、うぞ、何かがいるのだと。] (-133) 2024/09/02(Mon) 1:40:54 |
![]() | 【独】 視覚喪失 エレノア[身体中が総毛立つような気がして、その場を離れた。 頭の中には、あの光景がこびりついて。 分かってしまった。父さんの周りにいたのがなんなのかを。 分かってしまった。死ぬのって呆気ないんだって。 何も特別なことじゃないんだって。 想像してしまったんだ。 あの死体のように…いつかアタシたちも虫に食われるのかもしれないって。 簡素な墓にすら入れてもらえず、ぽいとそこらに打ち捨てられて。 次第に腐り落ちて、輪郭すら溶けてなくなって、そうして新しい生命の糧になるんだろう。 それが、たまらなく嫌だった。] (-134) 2024/09/02(Mon) 1:41:23 |
![]() | 【独】 視覚喪失 エレノア[必死に働いた。あんな風に何かに貪られて、見向きもされないような最期は嫌だった。 それでも、少しずつ、少しずつ生活は困窮していって。 母さんは痩せて、背骨が浮き出して。 妹も痣が増えて、顔色も悪くなった。 着実に死の足音が近づいて来るのを感じて、アタシは焦り…] (-135) 2024/09/02(Mon) 1:42:31 |
![]() | 【独】 視覚喪失 エレノア[感覚譲渡の募集を知って、光が見えたような気がした。 アタシじゃ、家族三人を生かしきれない。 あんな風になりたくないならば。 打ち捨てられて誰にも悼まれない死を厭うならば。 …金が必要だった。 家族を養うために、死なせないために。 そして何よりも、アタシが死なないために。 家族を想う気持ちは嘘のつもりはなかったけれど、少なからず打算の気持ちもあったのだろう。]* (-136) 2024/09/02(Mon) 1:43:23 |
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![]() | 【独】 神官 スイッセス/* 村建て様(しろねりさん)は長い間お付き合いありがとうございました! わーん、しろねりさんのもう一人のキャラの位置がわからないよー 早寝族の一味じゃなかったのかなぁ…一人二役だから遅くまで起きてたのかなー… (-141) 2024/09/02(Mon) 2:00:42 |
視覚喪失 エレノアは、メモを貼った。 ![]() (a78) 2024/09/02(Mon) 2:01:54 |
![]() | 【独】 平衡喪失 スカーレットオハラ/* や、やることやったらお布団帰るか…。もう完全に読者モードすぎてEPで足す話ある?みたいな心地でいる…。いや、無くはない気はしますが…。(そもそも情報増える可能性あるし) もうスカレと顔を見合わせるしかない。ね、どうしようね。 (-142) 2024/09/02(Mon) 2:07:09 |
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![]() | 【独】 平衡喪失 スカーレットオハラ/* ……。箱が開くまでのタイミング、正直ガチ村よりRP村の方が全体的に胃痛では? ガチ村の狼と割とどっこいなんですが。 ガチ村のやらかしは大体進行中に判明するけど、RPのやらかしは最後まで…判明しないと思ってるので…。見たいけど何も見たくない。うう。 (-144) 2024/09/02(Mon) 2:19:14 |
神官 スイッセスは、メモを貼った。 ![]() (t4) 2024/09/02(Mon) 2:26:24 |
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