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![]() | 【人】 七川 惺[渋々といった感じで瞼を開く悠凛。 色々心配してくれてること、わからなかったんだ。 この時の、俺は。 親父に言われたプレッシャーも 後からもっとじわじわくるのかもしれねーけど。] あ、ごめん、ちょっと力入りすぎた。 [意気込みが現れすぎたともいう。] ……うん。頑張ってくる。 [応援してな、と言ったら、エールの代わりに 悠凛の腕が伸びてきた。その腕が俺の首にかかれば 俺らは上と下からゆっくり近づいてゆく。 身を寄せ合ってキスをする。 この唇も、俺のもの、俺の場所。 **] (30) 2026/08/10(Mon) 2:14:52 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[こいつ、よく考えもしてないんだろうな。 おまえがバッキンガム演るなら、 俺は“リチャード”になるってこと。 ────“ずっと舞台で悠凛の隣に立つのが夢だった。”] うん、許さない。 [ごめんと軽く謝る惺に笑んで軽く答えて、 上等だ、と喉奥で独り言ちる。] いってらっしゃい、明日だけどね。 [恋人の首にかけた手にゆっくりと力を籠めて 伸び上がり、エールを求める唇を唇で押し塞いだ。*] (31) 2026/08/10(Mon) 10:42:51 |
![]() | 【人】 七川 惺[天刻さんに明日のアポをとった。 すぐに電話は繋がって、快く対応してくれた。 追加オーディションの連絡は つい先ほど受けたばかりだという。 俺の顔を真っ先に思い浮かべてくれたらしい。 それはプライベートの忖度がゼロとは言わねど。 『世界が終わるまでは』W主演の予想を上回る好評。 悠凛と並んだ時の画。 社長としても、そのことが頭にあったと。 けれどネックになるのはやはり俺の舞台経験のなさ。 アマチュア演劇でしか舞台に立ったことがない。 これは冒険だ、と。 他にも事務所内推薦の候補は数名あがっている。 その数名で面接を行う予定がある。 明日明後日にでも個別に召集する手はずだったらしい。] 是非!是非!できれば明日一番でお願いします。 (32) 2026/08/10(Mon) 12:22:30 |
![]() | 【人】 七川 惺[通話を切ってすぐ、傍にいる悠凛に声をかけられた。] やった…!大守事務所の推薦枠に入ってるって。 明日、事務所内面接に行ってくる! 何人か他に候補がいるみたいだけど、 とにかく盤面には乗ったぞ。 [悠凛に抱きついた。 今後待ち受けている困難には気づかずに。 *] (33) 2026/08/10(Mon) 12:23:46 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a7) 2026/08/10(Mon) 12:49:57 |
![]() | 【人】 七川 幸臣 ── 数日後 ── [それから数日以内に、各事務所から推薦状とともに 役者のプロフィールが送付されてきた。 スタッフらと書類を眺めている。 既に書類選考は始まっているということだ。] 「大守プロダクションからの…… この子ちょっと異色ですね。 趣味はスケート、バレエも嗜むと。 昨年の秋冬コレクション…パリコレに出た。 あ、ちょっとこれ話題性とれますね。 悠凛君と年齢は一緒だし、身長差も申し分ない。 ああ、映画『デルタ』に出てたモデルのSHOUか。 昨年、七川惺名義で『世界が終わるまでは』に出演。 ……て、この子、先生の息子さんじゃ?!」 まあ、そうだがね。 [ちょっと、苦笑いを浮かべてしまったかな。**] (34) 2026/08/10(Mon) 13:01:31 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a8) 2026/08/10(Mon) 13:16:55 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[先生にテキストを送り少し考え事をしていたから、 タカトさんとの電話に聞き耳を立ててはいなかった。 惺が興奮した様子で、是非明日一番でと お願いする声で、そちらに注意が引き戻される。 アポがとれたのは分かっていたけど、 「明日会えそう?」と形だけ確認する。] そっか、良かったね。 第一関門突破ってことじゃん。 おめでとう、頑張っておいで。 [明日が事務所内面接。 そこを通れば書類選考。 さらに本番のオーディションに辿り着けば、 惺より確実に芝居の経験が豊富だろう他候補者達に、 審査員の御歴々と俺がいる、と。 抱き着いてくる恋人をよしよしと受け止めて、 優しく髪を撫でてやる。 あと何回おめでとうを言うことになるかは未知数だけど、 今この時を楽しまない理由にはならない。*] (35) 2026/08/10(Mon) 13:20:48 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[仕事の連絡だと断り惺の頭越しに スマホの操作を終えて、 再び恋人を抱き直す。] 終わったよ。 景気付けに一杯飲む? それとも、一緒にお風呂入って ベッド行く? [明日朝一番なら、今日は久々に “今夜は一回だけね”の日だな。 ──ごめんね、惺。 俺は先生ほど優しくないんだよ。 未だ人の親じゃないからかな。 それでも大事にしたいと思っているのは 本当だから、「どっちがいい?」と 優しく囁いた。*] (36) 2026/08/10(Mon) 13:40:50 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[──それから。 ここはまず通るだろうと思った事務所内推薦は無事にとれ、 その後、書類選考も通ったと聞いた。 七川先生の意向に関わらず、演出家の息子だというのは 紙切れ一枚を突き合わせる机上で、有利に働いたかも知れない。 運もまた実力のうち。 代役で代表作を得た役者の話は、珍しくもない。 “持っている”人間がのし上がれる世界だ。 どこまでやれるのかな、俺のラッキーボーイは。] (37) 2026/08/10(Mon) 13:53:14 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[そうして訪れた、惺のオーディション当日。] いよいよ今日だね。 俺先出ちゃうけど、まずは気をつけて。 気もそぞろで駅の階段から落ちたりしないでよ? [冗談でもない心配を口にしつつ、少し伸び上がって 惺からのいってらっしゃいのキスを自分で掠めとる。 その胸に光るラッキーチャームに素早く唇を落として] 惺も行ってらっしゃい、頑張ってきて。 …良い知らせ待ってる。 [惺は、俺の今日の行先を知らない。 先生からも聞いていないだろう、 主演がオーディションに顔を出すというのは、 他の候補者にも知らされていないから。 微笑を浮かべた唇でもう一度キスを浚うと、 身を翻して一足先に俺達の巣を後にした。*] (38) 2026/08/10(Mon) 14:08:29 |
![]() | 【人】 七川 惺[時は前後するが、書類選考の合格通知が来た。 大守プロダクションの地力と 社長の推薦文が功を奏した部分は大きいだろう。 この場合、親の七光りは? あるかな……多分ある、よな。 あんだけプレッシャーかけてきた 親父にそんなつもりがなくても。周りが放っておかない。 それでもいい…なりふり構っていられない。 熱意と実力で結果を出せばいいんだ。 熱意は十二分にある。 実力は?あるのか… あるのか?! 映画ならば引きが多い。 俺のデカさや10頭身(は大げさだと思うが)だと 言われている体形は利点がある。 TVならばアップが多い。 バレエを基礎としてモデル業で培われた 指先まで表情をつける演技はできるようになった。 なら、舞台は? 細やかで繊細な演技よりは遠くからも見える大きな動き? それから、活舌、舞台の後ろまで聞き取りやすく 声が通ること。……やべ、緊張してきた。] (39) 2026/08/10(Mon) 14:21:10 |
![]() | 【人】 七川 惺[そうして訪れたオーディション当日。>>38 悠凛に「良い知らせを待ってる」と送り出された。 行ってきますのキスはいつもより長めに。 緊張を解きほぐしてもらいたかったんだろうな。 自己紹介は勿論、質疑応答、演技審査がある。 舞台の場合は、エチュードっていうのだっけ? 相手のある、軽いかけあいのような審査もあるという。 自己紹介は、久しぶりに 対外的な好青年、SHOUが顔を出した。 でも内に秘めた熱意は隠さない。 質疑応答。シェークスピアの芝居については 劇研で先輩に手づから教えてもらった基礎知識がある。 前衛的な現代劇に話が飛んでも、おかげで対応できた。 ──エチュードの段になった。 俺だけでなく、候補者全員が騒然とした。] (40) 2026/08/10(Mon) 14:36:52 |
![]() | 【人】 七川 惺何でお前が今、ここにいんの? [目を大きく見開いて、小さく声に出してしまった。 審査員には勿論、周りのライバル達にも 聞こえぬ程の声だったと思うが…… いつぞやのように、 お行儀のよいSHOUの仮面が一瞬で剥がれる。 あ、審査員席の親父が一寸目を逸らした。] 「えー、皆さんにはこれから順番に。 主役のリチャードをやる飛鳥悠凛君と エチュードをやっていただきます。 その前に、悠凛君から何か一言もらえますか?] [司会進行役を務めるスタッフの一人が 悠凛に話をふった。*] (41) 2026/08/10(Mon) 14:47:48 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[控室で待機している間、台本を捲りながらも 俺達の曲をワイヤレスイヤホンで聞いていた。 雑念は必要なかったからだ。 やがて、候補者が集まる会議室に呼び入れられる。 ドアを開けば、押し殺された騒めきで空気が揺れる。 成程、人数はこのくらいか。 一部見知った顔もいる。 今朝見たばかりの顔も。 横を通り過ぎざま一人一人の視線を平然と受け止め、 持ち場に立つと軽く会釈し、微笑を浮かべる。] リチャード役を務めます飛鳥悠凛です。 皆さんのバッキンガム公に会いに、 今日はここへ来ました。 どうぞよろしくお願いします。 [簡潔に挨拶を終えて、パイプ椅子に腰かける。 審査員の七川先生達が座っている並びではなく、 長机を挟んだ反対、候補者の椅子が並ぶ側の正面中央に。] (42) 2026/08/10(Mon) 15:37:36 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[エチュード用に渡された台本の一部と共に、 短い背景説明がされる。 リチャードがヨークで王位についた後、 王の腹心、キングメイカーであった バッキンガム公爵が反乱を仕掛ける。 連日続いた悪天候で足場の悪い中、 戦闘はディーンの森に縺れ込んだ。 馬を捨て斬りあわんとする最中、 リチャードがバッキンガムに問いかけるシーン。 台本には二人の台詞が書いてはあるものの、 アドリブも許可される。 自己紹介と質疑応答を終えた候補者達は、 一度控室に帰され、順に一人ずつ呼ばれて 演技審査を受けることになる。] (43) 2026/08/10(Mon) 15:48:35 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛───…… [先に把握している説明に耳を傾けながら、 候補者の顔を眺める。 一人、他の候補者とは違う動揺が顔に出ている>>41 予想できなくもない展開だったと思うんだけどね。 自分で仕掛けておいて、ちょっと気の毒にも思う。 可哀そうに、俺を恋人にしたばっかりに。 まあ本番はトラブルが付き物だからね、と 今は候補者に緊張感を与えぬよう、にこにこしておく。 あまり序盤過ぎるよりも後の方に呼ばれる方が 記憶に残りやすいけど、最初に強い印象を残せば、 後の候補が味気なく見えるかも知れない。 さて、おまえの順番は何番かな。*] (44) 2026/08/10(Mon) 15:50:04 |
![]() | 【人】 七川 惺[親父の秘蔵っ子なのは、伊達じゃない。 わかってたつもりなのに、改めて思い知らされた。 この、リチャードな悠凛と。 俺は、サシでエチュードをやるのか。 正直、甘かったかもしれない、と思った。 スタッフから説明がなされる。 俺の順番は、十番目だった。 スケートの大会みたいに、 後半になるほど持ち点が高いもの、 というわけではなかったようだ。 後で聞いてことだが、役者歴が短い長いに関係なく ランダムにシャッフルされたらしい。 序盤でも後半でもない。 もしかしたら最も印象に残らないかもしれない、 俺は、中盤に呼ばれていた。*] (46) 2026/08/10(Mon) 16:24:52 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[初めましては見知った姿の方がいいよなと 普通に“飛鳥悠凛”として登場してみたけど、 場が気持ち委縮したような雰囲気を感じ取る。 んん、と思って日頃のユーリの何割増しかで 愛想の良い笑顔を湛えておく。 大丈夫、俺コワい大御所とかじゃないから。 彼も人なり我も人なり。 有名どころの事務所が推してきた候補者達は、 実技審査でも粒ぞろいだった。 同じ台詞でも、こういう解釈もできたかと 思わせてくれる。 今のところ良かったのは、3番と8番だな。 3番の彼は、現場で一緒になったことがある。 俺が思い描いたキングメイカーに近いのは、8番の方。 けど、後はもう流して見ればいいというような 決め手があった訳じゃない。 審査員達の空気からも、それは感じる。] (47) 2026/08/10(Mon) 16:46:06 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[──“リチャード”は、自分の獣を 妄りに解き放ちはしない。 その場は限られる。 熱き血を欲する戦場、或いはバッキンガムとの 共犯の誓約を交わす夜もか。 血臭漂う戦場の傍ら、薄暗い森で二人相対した今、 それを抑えるべき理由は何もない。] ──…何故俺を裏切った。 [馬から飛び降りる代わりに、 パイプ椅子からつと立ち上がり、距離を削る。 ……腹の底から、ふつふつと滾るものを感じる。 これは誰のものだろうか。 煮え立つ憤り。怒り。哀しみ。 再びここで相まみえた歓び。 裡で入り乱れるその感覚さえも望ましい。 器量も情も謀略も、妄執さえも。 持てるものは、使うべきだ。 そうしてリチャードは、玉座を手に入れた。] (49) 2026/08/10(Mon) 17:17:10 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[張り上げずとも、声を通す。 この会議室は、舞台の上ですらない。] 王の半身であるだけでは 飽き足らなかったか? バッキンガム。 見の程知らずに、この美しき王国の全てを その手にと願ったのか──? [視線一つで見えぬ剣先を喉に突きつけ、 その意志と覚悟を問う。 “おまえ”が欲しいのは、 舞台を降りた俺だけじゃない。 結局、半身の俺では満足できないんだろう。 それでも。ここで気圧され呑まれるようであれば、 未だ務まる器ではない、ということだ。] (50) 2026/08/10(Mon) 17:27:48 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛──俺は誰だ。 おまえが選び、戴いた王だ。 その俺を弑するのか。…それとも。 おまえは俺に、おまえを殺させるため 此処まで連れて来たのか。 答えろ、バッキンガム──……!! [予備動作なしに身を傾ぎ、腕を突き出す。 二の腕を折らんばかりに鷲掴む。 舞台の上では、体重も腕力も関係ない。 “そう”見せればよいのだから。*] (51) 2026/08/10(Mon) 17:40:37 |
![]() | 【人】 七川 惺[10番、七川惺と名を呼ばれて 俺は控室を出、会議室に向かった。 会議室は防音完備で 廊下側には明り取りの窓すらないから 審査員達がさざめく姿は見えない。 直前の演者はもう別室に移動していて どんな演技をしていたのか その残滓を掬い取ることはできない。 大きく深呼吸してから入室の挨拶をし、 頭を前方に傾けて扉を潜った。>>48 それからランウェイを歩く時のように 背筋を伸ばして部屋の中央に向かう。 短くともその歩き方は俺を武装させる。 中央に至れば、 審査員達と相手役を務めてくれる悠凛に対し 深く一礼をした。 それから、審査開始の合図があった。] (52) 2026/08/10(Mon) 21:44:52 |
![]() | 【人】 七川 惺『──…何故俺を裏切った。』 [悠凛が台詞を言えば、 会議室の空気は一瞬でディーンの森に変化する。 冷ややかな雨の湿り気まで感じさせる。 パイプ椅子は馬。>>49 リチャードが馬から飛び降りた。 瞳に昏く燃える焔が映るよう。 続けて、朗々とした声が響く。 舞台で鍛えた声とはこういうものか。 いや、悠凛の場合それだかじゃない。 歌唱のためのボイストレーニングだ。 「見の程知らず。」>>50 そう、歴史上、一節にはバッキンガムが 自分が玉座を求めたとも言われる。 また、反証では。 バッキンガムは充分な利権を リチャードから褒美としてもらったので 何故離反したのか謎だとされている。 ちなみに原典の戯曲では褒美をもえらえていない。 その何故≠ェこの舞台にある。] (53) 2026/08/10(Mon) 21:46:16 |
![]() | 【人】 七川 惺[俺──バッキンガムは押し殺した声で。] ……違う。玉座が欲しいんじゃない。 [呻くように言う。 抑えた声は審査員席まで届くだろうか? 小道具がなくても、 鋭い剣のように喉元に至り、刺し殺しそうな視線。 呻くように言ったのは剣が怖いのではなく。 こみ上げる哀しみからだ。すれ違う想いに。 それが俺の解釈。 メソッド演技。 ]『──俺は誰だ。』 『答えろ、』 [リチャードが俺の二の腕を鷲掴む。] (54) 2026/08/10(Mon) 21:53:01 |
![]() | 【人】 七川 惺あんたはこの世で唯一の、我が王。 [俺の声は少しずつ高くなってゆく。] 俺が選び、その頭に王冠を頂いた。 共に手を取り 此処 まで連れてきた。俺がこの手にと願ったのは、 王冠を被った半身の隣。 でも、それだけじゃないと気づいた。 気づいてしまった。 あんたにとって、俺は野望の一部。 俺にとってのあんたは…… [す・べ・て……と、サイレントで。 唇だけを動かす演技は舞台では映えないだろう。 だが、今の俺にできる限界の表現だ。*] 同じ想いの場所が得られないのなら。 殺し合うしかない。 (55) 2026/08/10(Mon) 22:07:54 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a9) 2026/08/10(Mon) 22:26:38 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[音なき声を捻じ伏せ、声を響かせる。] ──ああ、そうだ。 野望と罪こそが、俺達が真実 分かち合えるもの。 おまえの昏き淵が、 俺を呼び覚ました。 この手を引き、血の道を征かせた。 [少しずつ高くなるバッキンガムの声と 不協和音を奏でるように、声は低まり、 ざらりと地を這う。] 今になって怖気づき、 その手を引こうと言うのならば、 [静かに一度目を閉ざす。 開いた目に、怒りの猛火はない。] (56) 2026/08/10(Mon) 23:07:52 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[自ずと微笑みが唇に浮かぶ。 見る者の目には、赦しとも映るかも知れない。 抑制した声は、穏やかにも響く。 リチャードの内心を、バッキンガムはどれだけ 知るだろうか。] ……これまでの忠義と勲功、大儀であった。 最後の褒美を、おまえに与えよう。 [剣をとれ、と言い放ち、弾き飛ばされたであろう バッキンガムの剣の存在を仄めかす。 本番では続く殺陣のシーンは実技審査では省かれ、 悪路に脚を掬われ片膝を突くリチャードに、 バッキンガムが詰め寄る、独白のシーン。*] (57) 2026/08/10(Mon) 23:13:30 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a10) 2026/08/10(Mon) 23:16:25 |
![]() | 【人】 七川 惺[剣を拾って俺に与えたのはリチャードだったのに 皮肉なことに悪路に脚を掬われ片膝を突く。] 「雨だ──」 [天を仰ぐ。バッキンガムの援軍はこない。 リチャードの軍が森の外から踏み込んでくる音。 本来は原典ではリチャードの台詞を バッキンガムに織り込んだ台詞が続く。] 「俺達はかつて『どこまで行けるか』と言って 手を取った。 『血の流れにここまで踏みこんでしまった以上』 引き返せない。 それはあんたも俺も同じ。 『あとは罪が罪を呼ぶのにまかせるだけだ』」 (58) 2026/08/10(Mon) 23:55:22 |
![]() | 【人】 七川 惺[一度引くバッキンガム。逃がすのはリチャードの情け。*] 褒美があるとしたら。 この雨のせいで、あんたが俺にくれることができなかった ──死だ。 (59) 2026/08/10(Mon) 23:56:21 |
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