人狼物語 三日月国


326 【R18身内】Everlasting Summer RSS
(2026/08/23(Sun) 0:00:00 に更新。 延長2回まで。)

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【人】 七川 惺


[渋々といった感じで瞼を開く悠凛。

 
色々心配してくれてること、わからなかったんだ。
 この時の、俺は。


 親父に言われたプレッシャーも
 後からもっとじわじわくるのかもしれねーけど。]


  あ、ごめん、ちょっと力入りすぎた。


[意気込みが現れすぎたともいう。]


  ……うん。頑張ってくる。


[応援してな、と言ったら、エールの代わりに
 悠凛の腕が伸びてきた。その腕が俺の首にかかれば
 俺らは上と下からゆっくり近づいてゆく。

 身を寄せ合ってキスをする。
 この唇も、俺のもの、俺の場所。 **]
(30) 2026/08/10(Mon) 2:14:52

【人】 飛鳥 悠凛

[こいつ、よく考えもしてないんだろうな。
 おまえがバッキンガム演るなら、
 俺は“リチャード”になるってこと。


 ────“ずっと舞台で悠凛の隣に立つのが夢だった。”]

 
  うん、許さない。


[ごめんと軽く謝る惺に笑んで軽く答えて、
 上等だ、と喉奥で独り言ちる。]


  いってらっしゃい、明日だけどね。

 
[恋人の首にかけた手にゆっくりと力を籠めて
 伸び上がり、エールを求める唇を唇で押し塞いだ。*]
(31) 2026/08/10(Mon) 10:42:51

【人】 七川 惺


[天刻さんに明日のアポをとった。
 すぐに電話は繋がって、快く対応してくれた。

 追加オーディションの連絡は
 つい先ほど受けたばかりだという。

 俺の顔を真っ先に思い浮かべてくれたらしい。
 
それはプライベートの忖度がゼロとは言わねど。

 『世界が終わるまでは』W主演の予想を上回る好評。
 悠凛と並んだ時の
 社長としても、そのことが頭にあったと。

 けれどネックになるのはやはり俺の舞台経験のなさ。
 
アマチュア演劇でしか舞台に立ったことがない。

 これは冒険だ、と。

 他にも事務所内推薦の候補は数名あがっている。
 その数名で面接を行う予定がある。
 明日明後日にでも個別に召集する手はずだったらしい。]


  是非!是非!できれば明日一番でお願いします。
(32) 2026/08/10(Mon) 12:22:30

【人】 七川 惺


[通話を切ってすぐ、傍にいる悠凛に声をかけられた。]


  やった…!大守事務所の推薦枠に入ってるって。

  明日、事務所内面接に行ってくる!

  何人か他に候補がいるみたいだけど、
  とにかく盤面には乗ったぞ。


[悠凛に抱きついた。

 
今後待ち受けている困難には気づかずに。
*]
(33) 2026/08/10(Mon) 12:23:46
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。
(a7) 2026/08/10(Mon) 12:49:57

【人】 七川 幸臣

 ── 数日後 ──

[それから数日以内に、各事務所から推薦状とともに
 役者のプロフィールが送付されてきた。

 スタッフらと書類を眺めている。
 既に書類選考は始まっているということだ。]



  「大守プロダクションからの……
   この子ちょっと異色ですね。

   趣味はスケート、バレエも嗜むと。
   昨年の秋冬コレクション…パリコレに出た。
   あ、ちょっとこれ話題性とれますね。

   悠凛君と年齢は一緒だし、身長差も申し分ない。

   ああ、映画『デルタ』に出てたモデルのSHOUか。
   昨年、七川惺名義で『世界が終わるまでは』に出演。

   ……て、この子、先生の息子さんじゃ?!」


   まあ、そうだがね。


[ちょっと、苦笑いを浮かべてしまったかな。**]
(34) 2026/08/10(Mon) 13:01:31
七川 惺は、メモを貼った。
(a8) 2026/08/10(Mon) 13:16:55

【人】 飛鳥 悠凛

[先生にテキストを送り少し考え事をしていたから、
 タカトさんとの電話に聞き耳を立ててはいなかった。
 惺が興奮した様子で、是非明日一番でと
 お願いする声で、そちらに注意が引き戻される。
 アポがとれたのは分かっていたけど、
 「明日会えそう?」と形だけ確認する。]


  そっか、良かったね。
  第一関門突破ってことじゃん。

  おめでとう、頑張っておいで。


[明日が事務所内面接。
 そこを通れば書類選考。
 さらに本番のオーディションに辿り着けば、
 惺より確実に芝居の経験が豊富だろう他候補者達に、
 審査員の御歴々と俺がいる、と。

 抱き着いてくる恋人をよしよしと受け止めて、
 優しく髪を撫でてやる。
 あと何回おめでとうを言うことになるかは未知数だけど、
 今この時を楽しまない理由にはならない。*]
(35) 2026/08/10(Mon) 13:20:48

【人】 飛鳥 悠凛

[仕事の連絡だと断り惺の頭越しに
 スマホの操作を終えて、
 再び恋人を抱き直す。]


  終わったよ。

  景気付けに一杯飲む?
  それとも、一緒にお風呂入って
  ベッド行く?


[明日朝一番なら、今日は久々に
 “今夜は一回だけね”の日だな。

 ──ごめんね、惺。
 俺は先生ほど優しくないんだよ。
 未だ人の親じゃないからかな。

 それでも大事にしたいと思っているのは
 本当だから、「どっちがいい?」と
 優しく囁いた。*]
(36) 2026/08/10(Mon) 13:40:50

【人】 飛鳥 悠凛

[──それから。

 ここはまず通るだろうと思った事務所内推薦は無事にとれ、
 その後、書類選考も通ったと聞いた。
 七川先生の意向に関わらず、演出家の息子だというのは
 紙切れ一枚を突き合わせる机上で、有利に働いたかも知れない。

 運もまた実力のうち。
 代役で代表作を得た役者の話は、珍しくもない。
 “持っている”人間がのし上がれる世界だ。


 どこまでやれるのかな、俺のラッキーボーイは。]
(37) 2026/08/10(Mon) 13:53:14

【人】 飛鳥 悠凛

[そうして訪れた、惺のオーディション当日。]


  いよいよ今日だね。

  俺先出ちゃうけど、まずは気をつけて。
  気もそぞろで駅の階段から落ちたりしないでよ?

[冗談でもない心配を口にしつつ、少し伸び上がって
 惺からのいってらっしゃいのキスを自分で掠めとる。
 その胸に光るラッキーチャームに素早く唇を落として]


  惺も行ってらっしゃい、頑張ってきて。

  …良い知らせ待ってる。
  

[惺は、俺の今日の行先を知らない。
 先生からも聞いていないだろう、
 主演がオーディションに顔を出すというのは、
 他の候補者にも知らされていないから。
 微笑を浮かべた唇でもう一度キスを浚うと、
 身を翻して一足先に俺達の巣を後にした。*]
(38) 2026/08/10(Mon) 14:08:29

【人】 七川 惺


[時は前後するが、書類選考の合格通知が来た。
 大守プロダクションの地力と
 社長の推薦文が功を奏した部分は大きいだろう。

 この場合、親の七光りは?
 あるかな……多分ある、よな。
 あんだけプレッシャーかけてきた
 親父にそんなつもりがなくても。周りが放っておかない。

 それでもいい…なりふり構っていられない。
 熱意と実力で結果を出せばいいんだ。
 
 熱意は十二分にある。
 実力は?あるのか…
あるのか?!


 映画ならば引きが多い。
 俺のデカさや10頭身(は大げさだと思うが)だと
 言われている体形は利点がある。

 TVならばアップが多い。
 バレエを基礎としてモデル業で培われた
 指先まで表情をつける演技はできるようになった。

 なら、舞台は?
 細やかで繊細な演技よりは遠くからも見える大きな動き?
 それから、活舌、舞台の後ろまで聞き取りやすく
 声が通ること。……やべ、緊張してきた。]
(39) 2026/08/10(Mon) 14:21:10

【人】 七川 惺


[そうして訪れたオーディション当日。>>38
 悠凛に「良い知らせを待ってる」と送り出された。
 行ってきますのキスはいつもより長めに。
 緊張を解きほぐしてもらいたかったんだろうな。

 自己紹介は勿論、質疑応答、演技審査がある。
 舞台の場合は、エチュードっていうのだっけ?
 相手のある、軽いかけあいのような審査もあるという。

 自己紹介は、久しぶりに
 対外的な好青年、SHOUが顔を出した。
 でも内に秘めた熱意は隠さない。

 質疑応答。シェークスピアの芝居については
 劇研で先輩に手づから教えてもらった基礎知識がある。
 前衛的な現代劇に話が飛んでも、おかげで対応できた。


 ──エチュードの段になった。

 俺だけでなく、候補者全員が騒然とした。]
(40) 2026/08/10(Mon) 14:36:52

【人】 七川 惺

 

  
何でお前が今、ここにいんの?



[目を大きく見開いて、小さく声に出してしまった。
 審査員には勿論、周りのライバル達にも
 聞こえぬ程の声だったと思うが……

 いつぞやのように、
 お行儀のよいSHOUの仮面が一瞬で剥がれる。

 あ、審査員席の親父が一寸目を逸らした。]


 「えー、皆さんにはこれから順番に。
  主役のリチャードをやる飛鳥悠凛君と
  エチュードをやっていただきます。

  その前に、悠凛君から何か一言もらえますか?]


[司会進行役を務めるスタッフの一人が
 悠凛に話をふった。*]
(41) 2026/08/10(Mon) 14:47:48

【人】 飛鳥 悠凛

[控室で待機している間、台本を捲りながらも
 俺達の曲をワイヤレスイヤホンで聞いていた。
 雑念は必要なかったからだ。

 やがて、候補者が集まる会議室に呼び入れられる。
 ドアを開けば、押し殺された騒めきで空気が揺れる。

 成程、人数はこのくらいか。
 一部見知った顔もいる。
 今朝見たばかりの顔も。

 横を通り過ぎざま一人一人の視線を平然と受け止め、
 持ち場に立つと軽く会釈し、微笑を浮かべる。]


  リチャード役を務めます飛鳥悠凛です。

  皆さんのバッキンガム公に会いに、
  今日はここへ来ました。
  どうぞよろしくお願いします。
  

[簡潔に挨拶を終えて、パイプ椅子に腰かける。
 審査員の七川先生達が座っている並びではなく、
 長机を挟んだ反対、候補者の椅子が並ぶ側の正面中央に。]
(42) 2026/08/10(Mon) 15:37:36

【人】 飛鳥 悠凛

[エチュード用に渡された台本の一部と共に、
 短い背景説明がされる。
 リチャードがヨークで王位についた後、
 王の腹心、キングメイカーであった
 バッキンガム公爵が反乱を仕掛ける。
 連日続いた悪天候で足場の悪い中、
 戦闘はディーンの森に縺れ込んだ。

 馬を捨て斬りあわんとする最中、
 リチャードがバッキンガムに問いかけるシーン。
 台本には二人の台詞が書いてはあるものの、
 アドリブも許可される。
 
 自己紹介と質疑応答を終えた候補者達は、
 一度控室に帰され、順に一人ずつ呼ばれて
 演技審査を受けることになる。]
(43) 2026/08/10(Mon) 15:48:35

【人】 飛鳥 悠凛





   ───……


[先に把握している説明に耳を傾けながら、
 候補者の顔を眺める。
 一人、他の候補者とは違う動揺が顔に出ている>>41
 
 予想できなくもない展開だったと思うんだけどね。
 自分で仕掛けておいて、ちょっと気の毒にも思う。
 可哀そうに、俺を恋人にしたばっかりに。

 まあ本番はトラブルが付き物だからね、と
 今は候補者に緊張感を与えぬよう、にこにこしておく。
 あまり序盤過ぎるよりも後の方に呼ばれる方が
 記憶に残りやすいけど、最初に強い印象を残せば、
 後の候補が味気なく見えるかも知れない。

 さて、おまえの順番は何番かな。*]
(44) 2026/08/10(Mon) 15:50:04

【人】 七川 惺


[──まるで、王。

 
もうリチャード三世が入っている?


 ねめつけるでもなく、ごく自然体なのに、
 天下を睥睨するような圧がある。

 視線を合わせた者が、思わず首を垂れる。
 そんな雰囲気が。

 候補者の視線を
俺が目に入っても

 平然と、ゆっくりと、受け止め、跳ね返す。

 かと思えば、翻って受容だ。
 持ち場について、天使のような笑みを浮かべる。>>42

 多分、俺だけにそう見えてるのじゃない。
 候補者全員に、そう映っていると、俺は感じた。
 その証左に、さっきまでの騒めきがぴたりと止まった。]
(45) 2026/08/10(Mon) 16:20:52

【人】 七川 惺


[親父の秘蔵っ子なのは、伊達じゃない。
 わかってたつもりなのに、改めて思い知らされた。

 この、リチャードな悠凛と。
 俺は、サシでエチュードをやるのか。
 正直、甘かったかもしれない、と思った。

 スタッフから説明がなされる。

 俺の順番は、十番目だった。
 スケートの大会みたいに、
 後半になるほど持ち点が高いもの、
 というわけではなかったようだ。
 後で聞いてことだが、役者歴が短い長いに関係なく
 ランダムにシャッフルされたらしい。

 序盤でも後半でもない。
 もしかしたら最も印象に残らないかもしれない、
 俺は、中盤に呼ばれていた。*]
(46) 2026/08/10(Mon) 16:24:52

【人】 飛鳥 悠凛

[初めましては見知った姿の方がいいよなと
 普通に“飛鳥悠凛”として登場してみたけど、
 場が気持ち委縮したような雰囲気を感じ取る。

 んん、と思って日頃のユーリの何割増しかで
 愛想の良い笑顔を湛えておく。
 大丈夫、俺コワい大御所とかじゃないから。
 彼も人なり我も人なり。

 有名どころの事務所が推してきた候補者達は、
 実技審査でも粒ぞろいだった。
 同じ台詞でも、こういう解釈もできたかと
 思わせてくれる。

 今のところ良かったのは、3番と8番だな。
 3番の彼は、現場で一緒になったことがある。
 俺が思い描いたキングメイカーに近いのは、8番の方。
 けど、後はもう流して見ればいいというような
 決め手があった訳じゃない。
 審査員達の空気からも、それは感じる。]
(47) 2026/08/10(Mon) 16:46:06

【人】 飛鳥 悠凛

[入室の挨拶をする聞き慣れた声と一緒に、
 一際目立つ長身がドアを潜る。>>46

 ……10番目か。
 ざっと見た感じ、丁度真ん中くらいかな。

 さっきもう全員と挨拶は済ませているから、
 軽く会釈をするだけ。
 特に意識せずとも、態度は他の候補者に対してと
 同じものに切り替わる。
 緊張も動揺もない。

 静謐にも似た感覚を、実技審査開始の合図まで保っていた。]
(48) 2026/08/10(Mon) 16:53:54

【人】 飛鳥 悠凛

[──“リチャード”は、自分の獣を
 妄りに解き放ちはしない。
 その場は限られる。
 熱き血を欲する戦場、或いはバッキンガムとの
 共犯の誓約を交わす夜もか。

 血臭漂う戦場の傍ら、薄暗い森で二人相対した今、
 それを抑えるべき理由は何もない。]



  
  ──…何故俺を裏切った。



[馬から飛び降りる代わりに、
 パイプ椅子からつと立ち上がり、距離を削る。

 ……腹の底から、ふつふつと滾るものを感じる。
 これは誰のもの感情だろうか。

 煮え立つ憤り。怒り。哀しみ。
 再びここで相まみえた歓び。
 裡で入り乱れるその感覚さえも望ましい。
 器量も情も謀略も、妄執さえも。
 持てるものは、使うべきだ。

 そうしてリチャードは、玉座を手に入れた。]
(49) 2026/08/10(Mon) 17:17:10

【人】 飛鳥 悠凛

[張り上げずとも、声を通す。
 この会議室は、舞台の上ですらない。]



  王の半身であるだけでは
  飽き足らなかったか?

  バッキンガム。


  見の程知らずに、この美しき王国の全てを
  その手にと願ったのか──? 



[視線一つで見えぬ剣先を喉に突きつけ、
 その意志と覚悟を問う。
 
 “おまえ”が欲しいのは、
 舞台を降りた俺だけじゃない。
 結局、半身の俺では満足できないんだろう。

 それでも。ここで気圧され呑まれるようであれば、
 未だ務まる器ではない、ということだ。]
(50) 2026/08/10(Mon) 17:27:48

【人】 飛鳥 悠凛




  ──俺は誰だ。

  おまえが選び、戴いた王だ。 
  その俺を弑するのか。…それとも。


  おまえは俺に、おまえを殺させるため
  此処・・まで連れて来たのか。


  答えろ、バッキンガム──……!!



[予備動作なしに身を傾ぎ、腕を突き出す。
 二の腕を折らんばかりに鷲掴む。
 舞台の上では、体重も腕力も関係ない。
 “そう”見せればよいのだから。*]
(51) 2026/08/10(Mon) 17:40:37

【人】 七川 惺


[10番、七川惺と名を呼ばれて
 俺は控室を出、会議室に向かった。
 
 会議室は防音完備で
 廊下側には明り取りの窓すらないから
 審査員達がさざめく姿は見えない。

 直前の演者はもう別室に移動していて
 どんな演技をしていたのか
 その残滓を掬い取ることはできない。
 
 大きく深呼吸してから入室の挨拶をし、
 頭を前方に傾けて扉を潜った。>>48

 それからランウェイを歩く時のように
 背筋を伸ばして部屋の中央に向かう。
 短くともその歩き方は俺を武装させる。

 中央に至れば、
 審査員達と相手役を務めてくれる悠凛に対し
 深く一礼をした。
 
 それから、審査開始の合図があった。]
(52) 2026/08/10(Mon) 21:44:52

【人】 七川 惺



  『──…何故俺を裏切った。』


[悠凛が台詞を言えば、
 会議室の空気は一瞬でディーンの森に変化する。
 冷ややかな雨の湿り気まで感じさせる。

 パイプ椅子は馬。>>49
 リチャードが馬から飛び降りた。

 瞳に昏く燃える焔が映るよう。
 続けて、朗々とした声が響く。

 舞台で鍛えた声とはこういうものか。
 いや、悠凛の場合それだかじゃない。
 歌唱のためのボイストレーニングだ。


 「見の程知らず。」>>50
 そう、歴史上、一節にはバッキンガムが
 自分が玉座を求めたとも言われる。
 また、反証では。
 バッキンガムは充分な利権を
 リチャードから褒美としてもらったので
 何故離反したのか謎だとされている。 
 ちなみに原典の戯曲では褒美をもえらえていない。

 その何故≠ェこの舞台にある。]
(53) 2026/08/10(Mon) 21:46:16

【人】 七川 惺


[俺──バッキンガムは押し殺した声で。]


  ……違う。玉座が欲しいんじゃない。


[呻くように言う。
 

抑えた声は審査員席まで届くだろうか?


 小道具がなくても、
 鋭い剣のように喉元に至り、刺し殺しそうな視線。

 呻くように言ったのは剣が怖いのではなく。
 こみ上げる哀しみからだ。すれ違う想いに。

 それが俺の解釈。
メソッド演技。



  『──俺は誰だ。』

  『答えろ、』


[リチャードが俺の二の腕を鷲掴む。]
(54) 2026/08/10(Mon) 21:53:01

【人】 七川 惺



  あんたはこの世で唯一の、我が王。


[俺の声は少しずつ高くなってゆく。]
  
  
  俺が選び、その頭に王冠を頂いた。

  共に手を取り
此処
まで連れてきた。
  俺がこの手にと願ったのは、
  王冠を被った半身の隣。

  でも、それだけじゃないと気づいた。
  気づいてしまった。

  あんたにとって、俺は野望の一部。
  俺にとってのあんたは……


[す・べ・て……と、サイレントで。
 唇だけを動かす演技は舞台では映えないだろう。
 だが、今の俺にできる限界の表現だ。*]


  同じ想いの場所が得られないのなら。
  殺し合うしかない。
(55) 2026/08/10(Mon) 22:07:54
七川 惺は、メモを貼った。
(a9) 2026/08/10(Mon) 22:26:38

【人】 飛鳥 悠凛

[音なき声を捻じ伏せ、声を響かせる。]


  ──ああ、そうだ。

  野望と罪こそが、俺達が真実
  分かち合えるもの。


  おまえの昏き淵が、
  俺を呼び覚ました。
  この手を引き、血の道を征かせた。


[少しずつ高くなるバッキンガムの声と
 不協和音を奏でるように、声は低まり、
 ざらりと地を這う。]



  今になって怖気づき、
  その手を引こうと言うのならば、


[静かに一度目を閉ざす。
 開いた目に、怒りの猛火はない。]
(56) 2026/08/10(Mon) 23:07:52

【人】 飛鳥 悠凛

[自ずと微笑みが唇に浮かぶ。
 見る者の目には、赦しとも映るかも知れない。
 抑制した声は、穏やかにも響く。

 リチャードの内心を、バッキンガムはどれだけ
 知るだろうか。]



  ……これまでの忠義と勲功、大儀であった。
 

  最後の褒美を、おまえに与えよう。



[剣をとれ、と言い放ち、弾き飛ばされたであろう
 バッキンガムの剣の存在を仄めかす。
 本番では続く殺陣のシーンは実技審査では省かれ、
 悪路に脚を掬われ片膝を突くリチャードに、
 バッキンガムが詰め寄る、独白のシーン。*]
(57) 2026/08/10(Mon) 23:13:30
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。
(a10) 2026/08/10(Mon) 23:16:25

【人】 七川 惺


[剣を拾って俺に与えたのはリチャードだったのに
 皮肉なことに悪路に脚を掬われ片膝を突く。]


  「雨だ──」


[天を仰ぐ。バッキンガムの援軍はこない。
 リチャードの軍が森の外から踏み込んでくる音。

 本来は原典ではリチャードの台詞を
 バッキンガムに織り込んだ台詞が続く。]


  「俺達はかつて『どこまで行けるか』と言って
   手を取った。

  『血の流れにここまで踏みこんでしまった以上』
   引き返せない。
   それはあんたも俺も同じ。

  『あとは罪が罪を呼ぶのにまかせるだけだ』」
(58) 2026/08/10(Mon) 23:55:22

【人】 七川 惺



[一度引くバッキンガム。逃がすのはリチャードの情け。*]


  褒美があるとしたら。
  この雨のせいで、あんたが俺にくれることができなかった

  ──死だ。
(59) 2026/08/10(Mon) 23:56:21
 




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