人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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宵闇 ヴェレスは、メモを貼った。
(a2) 2021/04/20(Tue) 9:52:59

【人】 宵闇 ヴェレス

[ ダンテに指摘され、時刻の意味を取り違えていたことに気付いた>>1。]

 ああ、ごめん。でも明け方くらいなら平気だよ。

[ 起きられるかは別にして。恐らく自分の体調を慮ってなのだろう。早暁すら厭い、夕暮れにしようと言う。]

 起きられない?

[ それだけではなく、寝起きの悪さと申し訳のように彼が言うから、それへ追従する。本当にそれが理由ならいい。

 日中を生きる時間としていないのは確かだが、彼が修道院で昔の伝承として習ったように、陽に灼かれれば滅されるまでする訳ではない。彼が自分をまるで触らば壊れるようなものとして扱う度、まるきり彼の行動を制限している罪悪感と、そうほど尊く扱われるものではないとの腰の座りの悪さを覚える。]

 起きた時刻で考えようか。

[ もし陽が完全に昇りきって目が覚め、昼の時間を持て余すようでも彼ひとりなら時間は潰せる。気付かれぬよう小さくひとつ溜息をついた。]**
(2) 2021/04/20(Tue) 19:03:22

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 東へ開いた窓はないが、それでもゆっくりと昇る太陽に室内は明らんでいく。
 寝付いたか寝付かなかったも判別もせず、意識は彼より早く覚醒していた。枕元に持ち込んだ本に手を伸ばすと頁を開く。
 夜目は元より効く方であるし、薄明かりのなかでも文字を追うのに困りはしない。
 うつ伏せ暫く早朝の小鳥の鳴き声だけが聴こえる部屋に、頁を捲る音だけが響く。
 ふと隣へ視線をやると、まだ目を閉じている彼が入る。身を延ばし、そっと額へ唇を触れた。せめてこれくらいを赦されるといい。神のない自分に、誰が赦すのかは知れないが。

 それからまた本へと視線を落とす。彼が目覚めるまでは自然そのままにしておいたし、陽が登りきるなら彼が気付いた頃には読み差しの本に片手を添えたまままま眠っていた。]**
(7) 2021/04/20(Tue) 21:27:54

【人】 宵闇 ヴェレス

[  額に触れるか触れないかの口吻を落とすと、うっすらと彼が目を開いた>>17。]

 ごめん、起こした。

[ 意図せず眠りを邪魔した事を詫びると、覗き込んだ目は僅かに赤らんで、あまり深くは眠れていないのかもしれない。]

 眠いのならまだ寝ていていいよ。

[ もっと早く起こしてくれたらよかったのに>>18。昨日と立場を変えたようなやりとりにそう答え、また開いた頁に目を落とすと、彼は早々に寝台を下り窓際へと向かう>>18。]
(25) 2021/04/21(Wed) 12:36:11

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 昨夜の話の続き>>1、街に下りるなら街中で朝食を摂ればよいが、そうでないなら朝食のことも考えないとと彼は言っていたから、代わりとなるホテル内のカフェの話などしていたが、何処かで考えを変えたのか、まだ払暁の静けさに沈む街を眺めて、散歩に行こうと支度を始めた。

 彼が夜明けも眠っているならそれでもよいと思っていたから、外出の為の何の準備もしておらず、続けて寝台から足を下ろした。自分もさして眠れてはおらず、小さく欠伸した。

 彼が浴室を使う間、酔いと眠気の気怠さに放置し長椅子に置かれたままの昨日の荷物を封解いた。皺になっていなければいいと気掛かりながら衣類を取り出すと、柔らかな包装紙に包まれた滑らかな布地のワンピースは変な折り目もついておらず、安堵して息を吐く。

 その他に買い求めた服もクローゼットに片付けている間、ダンテは支度を終えて出てきただろうか。
 入れ替わりに着替えなどを抱えて浴室に入り、薄く化粧を施すなど身嗜みを整えて、宿を出る頃には足元は薄っすらと明るい時間になっていた。
 昨日買い求めたばかりの黒いヴェールを頭から被り、まだ登りきらない太陽から肌身を隠す。]**
(26) 2021/04/21(Wed) 12:40:24

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 寝坊というにはまだ夜も明けていない。日頃の、日頃といっても自分の住処に来ている時しか知らないが、日頃の彼の起床時間よりは随分と早い。]

 無理をしなくていいよ。

[ 重ねて言ったが、振り切るように彼は寝台を下りてしまった>>51。自分も釣られて身を起こす。
 元々は昼日中の予定は兎も角として、夕方近くに王宮周りを散策しようと彼が考えていたものを、自分が朝早くとした勘違いを彼が合わせてくれた形だ。自分こそ何一つ準備をしていないのだから、後を追うように毛足の長い絨毯に足を下ろした。]
(66) 2021/04/21(Wed) 22:48:32

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 女性の身支度は慣れていない為多少手間取る。裾のドレープがきいたワンピースに袖を通すが、膝下で布が揺れ、下肢に風が通る感触が落ち着かない。
 化粧と言っても、軽く肌に粉をはたき、目元や唇に色を乗せる程度だ。

 それでも支度の終わった自分を見て、彼が満悦そうに笑うので>>53、それなりに甲斐はあったのかと思う。

 出掛けて見たが、王宮まで足を伸ばすつもりは彼はないらしい。夜明けまであまり時間がない為か。
 今は宿として使っていても、元は由緒があるのだろう古城であるから、華美とまではいかないが、中庭は充分鑑賞に耐えられるだけ整えられ、散策路が整備されている。

 また、外から城を見上げれば複雑な空中回廊と、独特の窓枠の意匠や、装飾として飾られた色彩々のパネルが美しい。]

 城の中なら、陽もあまり射さないし大丈夫かも。

[ 陽が高くなれば城の中を見て回るのもよいかもしれない。
 散策路を一周りし、元の場所へと戻ってくれば挽きたてのコーヒーの香りが迎えた。カフェがもう開いていたのだ。朝食も提供する為か、随分と早い時間から開店している。
 同じ宿の泊り客だろうか、既に席に着く姿もあった。

 木陰が陽射しを遮るテラスの片隅に席を取る。乾燥した土地柄だが、元のこの城の主の趣味か緑が多く、朝露の為空気も幾らか湿り気を帯びている。

 コーヒーサイフォンとは別に、露店の様に様々な果物が盛られている一角がある。好きな果実を選ぶとその場で絞りジュースにしてくれるそうだ。]**
(67) 2021/04/21(Wed) 23:03:41

【人】 宵闇 ヴェレス

 嬉しそう。

[ 折角褒めてくれているものを、あまりに無粋な反応だったかもしれない>>75。このワンピースは彼が気に入り勧めてくれたものだから、似合うようなら安堵の気持ちはある。
 けれど着付けないのは変わらないので、姿見の前で前に後ろに確かめてみたりする。布地の多い裾がゆったりとはためき膝が覗く。

 暁暗から夜明けまでは瞬く間で、石畳の上を歩むほど落ちる影は濃くなっていく。敷地内に放された鳥の鳴き声も遠くから響く。]

 子どもみたい。

[ 宿として改装されているのは一部の区域だけなのだろう。後は往時の面影を残したままの佇まいだ。城の中を見て回ろうとの提案にダンテも乗り気となってくれたのは嬉しいが、その理由が無邪気極まりない。
 笑いを抑えて口元に手をやる様に、子どもの頃の思い出とだけ受け取ってはいないことが知れるだろうか。]
(93) 2021/04/22(Thu) 14:30:50

【人】 宵闇 ヴェレス

[ ザクロ、オレンジ、りんご、バナナ、パイナップル、レモン、種類ごとに山と盛られた果実は目にも楽しく、中には人参などの野菜もある。見覚えのない果物も中にあり、聞いてみるとデーツというこちらで好まれる果実のようだ。一際目立つ山はザクロのもので、他のものの倍ほどの数が盛られている。よく注文されるのだろう、それならザクロを、と選ぶとあっという間に絞り機に掛けられ、卓に運ばれてくる。氷を満たしても居ないのに水滴が滴るほどに冷えているのは、盛りとは別に冷やしておいた果実を準備しているのだろう。
 ダンテはこちらの朝食の定番であるパンケーキを頼んだので、他のものを選ぼうとすると、やはりこちらでよく食べられているという惣菜のプレートを勧められた。数種類のチーズに、ツナやナスのペースト、卵料理。それにチョップドサラダなどが一皿に盛り付けられている。パンと合わせるといいと言われたが、食べきる自信がない。ダンテが注文したパンケーキは甘みのないものらしいので、それを少し分けて貰えないかとねだる。どのみち惣菜もすべてをひとりで食べきる気はないのでシェアだと言い張る。

 同じ異国での朝食であるのに、昨日と比べて随分と落ち着いて感じるのは、 腰を落ち着ける宿を見つけている為か、静けさの為か。
 この宿が喧騒から離れている為もあるが、こうしていれば治安を恐れる必要などないようにも思えるものを。]

 市場や街の方の雰囲気も好きだけど、少しだけ遠いのが難だね。

[ 遠いからこそ部屋から覗く展望であるし、自分でそれを望んだのだから文句がある理由もないが、気軽に行き来し難いのだけが残念だ。]**
(94) 2021/04/22(Thu) 14:35:13

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 子どものときにできなかったことを大人がするのだ>>96、と言われると非常に腑に落ちるものがあった。確かに、子どもと比べて大人の自由になるものの方が大きい。経済力であったり、行動の自由であったり。子ども時分と今を比べての不自由に思い当たることはない。
 自分も彼も継嗣の立場であったり家に縛られなどしない生活であるから気儘なものなのかもしれない。彼の家は兄が跡を継いでいるという。]

 他にやり残したことの覚えはない?

[ 思い出話をねだり、冗談めかして聞くが、叶えられるものなら何でも叶えてあげたいという思いがある。できるなら共に過ごす時間の中でできるだけ多く。]
(105) 2021/04/22(Thu) 21:00:09

【人】 宵闇 ヴェレス

 ひとつひとつを剥けばそうだろうけど、半分に割って絞るんだよ。ほら、あっちみたいに。

[ ちょうど新しく注文が入ったのか、水滴を纏う赤い果実が絞り台の隣に置かれ、無骨な刃物でふたつに断たれた。此処からの位置では赤い塊にしか見えないが、断面にみっしりと実が詰まっているのだろう。

 そもそも用向きがないだけの理由で、生国を出奔しひとつところに落ち着いた後、旅のひとつも出たことのない不精であるから、異国の見慣れない全てが珍しい。

 他国の言語や文化に人文的な知識や興味は仕事柄あるが、それと実際目にするのは別だ。
 そういえば、聞いたことはあっただろうか。]

 そういえば、ダンテはどうして僕を旅行に誘ってくれたの。

[ いつか旅に行こうと言われて、断わる理由はなかったからふたつ返事で承知した。ただの旅客と宿の主の間だった。話の弾みや、空約束でも一向不思議はなかったろうに、彼は律儀にその約束を守った。そうして今があるのだから、とまで考えて、ふと真顔になった。]

 ……ごめん、やっぱり今の無しで。

[ 今となってはその発端を自惚れと毀損しなくてもいいのではないか。照れを覆うのに表情を鎮めれば必然真顔になるしかない。]**
(106) 2021/04/22(Thu) 21:03:17

【人】 宵闇 ヴェレス

 うん。思い出したらね。

[ 急かなくとも、まだ時間は充分にあるのだと思いたい。
 そうして自分が思い出したというように、市街地と異なり必要もなく、今はふたまわりも大きい彼の手に指を掛け、薄明の石畳を歩く。]

 僕らの故郷じゃあんまり見ない果物だものね。

[ 種明かしをすると、流通の良い現住の国の、市で屋台が出ていたのを見たことがある。汁を絞るのではなく実をそのままカップに盛り匙を差したものを並べて売っているのも見たから、粒を剥くのが面倒なのは多かれ少なかれ誰しも思うものなのだろう。

 幾つかの実が割られては絞られ、屑箱に捨てられまた絞り機に挟まれ赤い汁を垂らすのを目を細めて見る。]

 楽しいよ。

[ 今のは無し。そう遮ったと言うのに律儀に彼は答える。]

 今も楽しい。

[ 楽しければいいと言ったのは彼だと言うのに、今の自分の気持ちこそ告げる。何度もこうして伝えられる時に伝えなければいけない気がした。それが許される間に。
 旅へ行こうと誘った彼の言葉が気紛れであっても、行き摺りの彼がまた訪う幸運が50年後の先であっても、多分自分は、ダンテと過ごした数日を、得難くしめやかに輝く想いとして、繰り返し胸に反芻していただろう。

 当のダンテは何だか面白げに此方を眺めていたので、次第に膨れ面になった。]**
(133) 2021/04/22(Thu) 23:45:43

【人】 宵闇 ヴェレス

[ 一月、二月流石に足留めされることはなく、悪くて数日だろうと>>0:2国境を務める公吏は言った。明日か明後日かこの国を経つことになり、そうすればおあずけされた海にようやく辿り着く。]

 青い方の海。

[ 故郷も国の一辺を海に接する形だったが、それは断崖の下に白い泡の波をぶつけるものと、鈍色に光る港のものだ。青い海など、物語か海を内装に模したカフェ>>1:174でしか見たことがない。]

 楽しみだね。

[ 夜には波打ち際が発光する様子も見られるという。昨晩買い付けたこの地の酒を、それを眺めながら呑むのもいいかもしれない。

 また目を細めたのは今度は気分を害したのではなく、陽の角度が変わって疎らに差す木漏れ日が、そこに彼がいる風景があまりに眩しかったからだ。]**
(143) 2021/04/23(Fri) 7:20:49
 




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