人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

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天界の皆へ

 

 
  元気かの。

  今日も妾は嫌々ながら
  恵みの水を村へ送る任を果たしておるよ。

  まったく面倒じゃ。

  斯様な務めは、妾が終わりにする。

  早う其方に帰りたいものじゃ。
  
  今度の婿は手強くしぶといが、
  必ずや追い返して見せようぞ。

  先ほどは森へ独りで行かせたのじゃ。
  今回こそ、音を上げるやも知れぬな。

 

 
寂しい
      
 



  騒がしい声がいくつも聞こえた。
  けれど、少しすればその音はなくなった

  一体なにが起こっているのだろうと
  不安げにしていれば、やがて
  慌てたように村人が駆け込んでくる
 

  


   『神様』が来た。

 

 

  緊張を走らせる村人たちの中、ああ、やっぱり、と。
  そう思った私は一歩、長いスカートを揺らし前に出る。

  耳に届く、どこか恐怖を感じさせるような、
  重々しい声は、聞き覚えのあるものだ
 

 

  あの時と変わらず凪いだような水の瞳に
  懐かしい想いと、悲しさを感じながら。

  私はそっと彼の元へ歩くと、差し出された手に
  レースの手袋を嵌めた手を重ねた。*
 



   『 大蛇 』が直接村に迎えに訪れるなど
   前代未聞であろう。

   いままでの贄達は村の外へ連れ出されるか
   突如として現れる蛇の尻尾に連れ去られるのみ。
   
   『 大蛇 』にとっての贄など
   たとえ平穏の犠牲たる者たちであろうと

   所詮はその程度の存在だ。





   村人達は『赤髪の青年』に何を思うだろうか。

   しかしながら『ラサルハグ』の目は
   『ソフィア』を永遠に捉え、離しはしない。

   『 大蛇 』が礼節を持って接する人間は
   今ではこの世でたった一人の『生贄』であるのだから。

   




   それは全てを知る覚悟か、怪物に嫁ぐ覚悟か。
   その意味は如何様にも姿を変えるだろう。


   ソフィアの返答はどうだったか。
   聞けば『花嫁』を王国の姫の如く軽々と抱き上げ
   村人達を余所に村の外へと歩き出す。


   村人達が余計な気を起こさぬよう。
   威圧を続けていた『 大蛇 』の穏やかな心は
   『ラサルハグ』を見る『花嫁』にしか伝わるまい。







   己の目的と心情を伝えた後、
   村の外に出れば『ラサルハグ』は空を飛ぶ
   当然『花嫁』を抱えたまま。

   しかし『 大蛇 』は空など飛べぬ故、
   森の木々の頭を借りて往くことになるだろう。

   目指すは森をぬけた先にある別の村だ。
   たどり着けば見晴らしのいい木の上で
   『ソフィア』を降ろそう。*






  そういえば、布団は一組だが
     我はあまり寝相が良くないからは
          万一、蹴り飛ばしても怒るなよ?
  
 

 

[小僧の体は初めてとは思えないほどに天狗に馴染む
ほろほろと涙を零し、耐えかねて手に爪を立てるというのに
声は苦し気な中に悦を隠さず、体はもっと欲しいと天狗を誘う
こんな風に真っ直ぐに受け入れられたことなど、これまでなかった事


嬉しいかと揶揄うように言えば浮かぶ笑み
辛抱堪らず責め上げれば、それにさえ歓喜の声上げて
届く限りの奥の奥へと精を放てば
喜びに蕩け切った声と共に小僧の体が跳ねて
最後の一滴まで逃さぬと言わんばかりの締め付けに思わず息を詰め
望み通り、最後の雫まで残さず注ぎ込んでから

じぃ、と小僧を見下ろした]

[初めてのまぐわいで気を遣るほどの悦を知るとは、と
よほど覚えがいいかそれとも相性がよかったかなどと
くてりと果てたままの小僧をみつめる

ゆるりと呼吸を戻し、腹を撫でるのに気づいて]

 そうじゃ、中にワシがおる
 たっぷり注いだからの、
全部受け入れぇよ


[精と共に注がれた天狗の毒、もう十分小僧を
侵して
はいたけれど]

 気を遣るほどじゃ、少し休め
 その後で、ワシの住処に運んでやろう

[そう言って、入れたままでも辛かろうと
らしくないことを
考えて
ゆっくりと、中から竿を引き抜こうと身を起こす]

[そいやそいや。
頭の中は祭りである。衣を緩めれば白い陶器のような肌がよく見えた。ごくりと唾を飲みこむのは、恋するゆえ。恋と性欲を切り離そうとえんやこらせ。無理だった。だって、もっとさすってと婿殿がいう。そうなのか、と恋を知らぬ唇で求める。

手は震えた。目の前で肌が露わになる。
胸だけでない、一糸まとわぬ姿]


 ……婿殿が望むのなら
 いくらでもさすろうぞ。


[邪な自分にパンチ。
裸に思わず顔面を殴っていた。ふんぬ]



 ははっ、裸は楽ではある。
 あるが、婿殿の肌だと怪我をしそうだな。


[後、貞操の危機だ。
その白い肌を野山で晒したら、いけない事になりそうだ。具体的にはこう妖しい男に襲われるとか。その妖しい男の筆頭は、ぺたぺたと自らの身体に手を当てていく姿を凝視している。
童に対してそんな目はしないぞ。

兄者犯罪者、犯罪者になる。
頭の中で弟が止めてくれる。
おのれ最近休んでいたと思ったら急に静止役になりおって]


 恋、…いや
 婿殿のそれはもしや。


[隣に寝るように。と促す婿殿にされるがまま。
己は柱であると暗示する。己は柱柱。寝室にあるあれ、みたいなもの。ゆえにすり寄られても反応はしない。ぎゅっと密着するのも、気のせい。キノセイ。キノセイ]



 …愛なのやも


[キノセイな訳あるかぁぁ]



 婿殿っ


[気づけば抱きしめていた。
押し倒さなかったのは理性の最後。ただ、もう青龍偃月刀はすさまじい事になっていて、抱きしめる体を閉じ込めるように強く引き寄せれば、その唇を再び奪っていた。今度は強く吸うようにして]


 口を開けられよ――


[もはや我慢が効かぬ。と
舌先が口の中に侵入する。唇の中、歯列をなぞり。舌は彼の舌を絡めて吸い。気づけば掌は彼の両頬を包んでいた。唇をはなすのは婿殿の息が苦しくなるころ。

其れまで溜まらぬとその咥内を
愛おしさを紡ぐ口を味わったであろう*]

  その程度で怒りはせぬよ。
  蹴り飛ばせぬ体勢で寝るのも良いが。
  それではお主に負担がかかりそうだからな。

  嗚呼――

  お漏らしは布団が一組しかないなら止めてくれ。
  ちゃんと予を起こすのだぞ。
  するまで付き添ってやろう。

 

  事前に恐ろしい人間が来たことは
  伝え聞いていても
  妙に威圧感のあるその人本人を見なければ
  一体なにが起こったのか、把握することなんて
  出来ないだろう。

  報告に来た者は、大勢のものが彼にやられたことを
  伝えてくれるだろうか。

  小さな悲鳴のようなものが友人の口から出た。
  私はぴくりと眉を動かせば、一歩前に踏み出し
  神様に話しかける。
 


  
  向けられるのは先程までとは違う、柔らかな笑み。
  立派になった、なんて成長を喜ぶ言葉は
  普段掛けられればくすぐったい気持ちになっただろう。

  けれど、現状も、現実も、忘れてはいない。
  私は笑みを浮かべることなく、彼の手に手を重ね
 



  覚悟は決まっている。
  ならば、後はただ運命の輪を回すのみ。

 

   

   「 きゃっ!? 」


  どこから力が出ているというのか
  消して軽い訳では無い私を軽々と抱きあげれば
  村の外へと向かう彼。

  私が『神様』と呼んだからもあるだろうか、
  村人たちは未だ驚きに満ちた顔でその様子を見守り
  ただ神の起こすことを受け入れるしかない。

  落ちないように、慌てて彼の首に腕を回す。
  見上げたその顔はどんな表情だったろう
  子供の頃に見たものとはまた違う色に見え、
  私はぱちぱちと目を瞬く。
 

 そうか、我の肌は少々やわいでの。
 かんぅ殿は丈夫なのだな。


[裸族の先輩かんぅの言い方に、素直にうなずいて話しを聞いていながら、何かはわからない心のざわつくような気持ちを、かんぅにしがみつくことで昇華して。
そう、ヤオディの場合、形にならないもやもやなので、その程度で終わらせられるものではあったのだけれど、色々と大人の経験をしているかんぅはそうではなかったようで]


  
   「 感謝?
     あの、えっと、説明を、 !? 」


  一体何に対する感謝なのか。
  幼き私との約束とはなんなのか。
  
  いくら記憶を留めておきたいと思っていても
  私は『ただの子供』でしかなかったから、
  記憶は忘却の彼方へといってしまっていて。

  思い出せないものに眉を下げながら
  白いドレスを着た姿で彼に運ばれる。
  木々の枝を渡ることなんてしたこともなければ
  想像さえもしていない。
  もしかして、こういう覚悟が必要だったのだろうか。
 


  
  ようやっと止まったかと思えば木の上に降ろされる。
  バランスの取り方がわからない私は
  みっともなく彼の腕を借りるしかない


   「 あの、ここは? 」


  視界に映るのは自分の村とは違う、別の村。
  一体なにが目的でこんな所へ来たのだろう。
  伺うように、前よりも距離の縮まった
  彼の顔を見上げた。*
 



 ……っ!??

 んぅうっ

[思いがけず力強く抱きしめられる。そして激しく唇を、彼の分厚く大きな唇で奪われていて。
息ができなくてじたばたし、そしてしばらくしては酸欠でくたっとしそうになる。
彼に言われたことを聞いたというより、言われた内容を理解することができず、え?と聞き返そうとしたら彼の舌がいそいそと入ってきて。
唇の中を舐めまわされ、歯まで1つ1つ丁寧に清められるように触れられて。
気付けば頬をがっちりと押さえこまれて思う存分彼に舌を吸われていた]

 んふ……っ

[ようやく唇を離してもらった時には、彼の青龍偃月刀には相当劣るが、しかしヤオディの美しい刀も恥ずかしい事になっていた。
過去にそういうのは自らを慰めるというより、深く眠った拍子に精がこぼれることがあるのみで、そういう形状になった自分を見たことがなかった。
どちらかというと、そういう状態の人や牛馬を見ることがあるのみで]

 




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