【墓】 7734 迷彩 リョウ>>31 廊下 名前を呼ばれ頭に手を置かれれば、びくりと体が震えた。 恐る恐る、赤く腫れた目を見せる。 しかし、視線は合う前に下へ戻ってしまう。 「……」 俯きながら、穏やかな音を耳に入れる。 貴方の言葉は、少年には少し難しかった。 「……うん」 だから、咀嚼したのは最後の一言だけ。 叱られるのは怖いけれど、 このまま許されるのはもっともっと恐ろしい。 少年は膝を抱えたまま、貴方が戻って来るまで待ち続けるだろう。 (+37) 2021/09/23(Thu) 20:51:59 |
【独】 9949 普川 尚久PL当方は予想ついてたし、普川もぼんやりと考えつつの発言をどこかでしていた気がするけど(してなかったかも)、確信を得たなぁ。いきたいとこにいけるといいね。 (-296) 2021/09/23(Thu) 20:52:25 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁これは迷彩と手短に言葉を交わし、闇谷を運んできたあとのこと。 闇谷を抱えて自室に戻ってきた。成人男性より幾分か体は小さいだろうが、意識を失った人間は相応に重みがある。けれどそれが一体なんだと言うのだろう。あの時の闇谷の叫びを思えば、自分の両腕があげる悲鳴などちっぽけなものだ。 布団の上に寝かせる。断りを入れてから着衣を少しだけ乱し、タオルで拭える部分を拭った。掻き出すことも考えたが、迷彩との約束もある。少し我慢して欲しいとブランケットをかけるだけに留めた。 闇谷が休めるよう整えた後、迷彩の元へ戻ろうとして……一旦、眠る少年の元へやってくる。 顔を覗き込み、様子を伺う。 「暁」 名前を呼ぶ。勿論言葉は返ってこない。 それでも構うことなく、唇を寄せて口づけを落とす。 今度は異能を使う目的などではなく。 ただ"そうしたい"と思ったからした。それだけの小さな理由。 「企画のせいで、誰かのせいで、お前が誰かと肌を重ねることもあるのだと覚悟はしていた。その筈だ。 それでも──」 ▽ (-297) 2021/09/23(Thu) 20:57:30 |
【墓】 0251 鏡沼 創>>19 なおひ〜〜〜〜〜 「え。ふみちゃん痛いの好きなんだ……へぇ……」 知らん言ってるのにするっと信じた。事実無根の風評被害だ。 「だって、ねぇ?皆普通じゃない事を、怖がるんだよ。 『普通』じゃないヒトを遠ざけて隔離して、そうしてようやく安心するの。だからオレ達ここにいるんじゃん。 納得はしてないけれど、オレが『ちょっとだけ』普通じゃないらしいってのはわかってるよぉ。 だから、『普通』ができてると嬉しいの。 『トモダチ』が離れちゃうと、困るからねぇ」 そうしてやはり、いつものようにへらっと笑う。 重ねられる食器を席に着いたまま、ありがとう〜と見送る。 何も言わなければ持ってきてもらった時と同じく、貴方が片付けるのをただ見守るだけだ。 (+38) 2021/09/23(Thu) 20:57:45 |
【秘】 4432 貴戸 高志 → 1117 闇谷 暁「──ああ、やっぱり胸が痛いんだ。異能も効いてくれやしない。 暁、苦しいな……」 顔がくしゃりと歪む。 たまらず、もう一度だけ唇を重ねた。 貴方が眠っている頃に起きた、ほんの僅かな一幕のおはなし。 (-298) 2021/09/23(Thu) 20:57:45 |
【念】 4432 貴戸 高志自分の意思で決めたことなど、一体幾つあるというのだろう。 自分はまだ18年しか生きていない。大人からすれば鼻で笑われるような、青くさい少年でしかない。 けれど自分にとってはそれが全てだ。 某日、消灯時間さえも過ぎた頃。 談話室に居座って、端末の明かりだけを頼りにディスプレイの文字を追いかける少年が一人。 風情も何もない白い光に濡れる涼やかな顔は、相も変わらず生真面目さを押し出したかのような仏頂面のままだ。けれどよくよく見ればその眉間には少し皺が刻まれているし、唇は普段よりも固く引き結ばれている。 指先と視線は幾度となく端末の中の文字をなぞり続ける。 その殆どは、"報酬"の欄。 「…………」 おもむろに瞳が緩く細められる。睨むような鋭い眼差しで穴があきそうなほどに端末を注視した。 (!7) 2021/09/23(Thu) 20:58:08 |
【念】 4432 貴戸 高志彼は全てを放り投げてまで隣を選んでくれた。 無実を証明できる機会を、太陽のもとで大手を振って歩く機会を。ありとあらゆる自由の可能性を。 自分は相手に何を返せているだろうか? 自分は相手にどれだけ負担をかけてしまっているだろうか? 尽きない悩みがぽたぽたと心に降り注ぐ。昔は殆ど揺らぐことのなかった水面が波紋を生んではぐらぐらと乱れた。 心情を表すかのように端末を持つ手が小さく震えた。みし、と機器が小さく悲鳴を上げてもお構いなしだ。 「……きっとお前は、気にするなと言ってくれるだろうけれど」 "何処でも、お前が居たら幸せだと思う。 " 鮮やかに甦る声。 声だけじゃない。肌を刺す空気も、その前に口にした甘味の味も、あの時間を形成する何もかもが脳と心に刻まれている。 「…………暁。俺も」 俺も、お前がいてくれたなら、きっと。 「──何処でも、幸せだと思う」 (!8) 2021/09/23(Thu) 20:58:43 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新