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【人】 春野 清華「こんなにたくさんの雪、あんまり見ないから わかんないけど……」 出れなければ、彼と2人、こうしていたい。 こうしているので、それでいいと。 冷えていた体を芯から温めようと、 こたつに2人で入り込む。 温かいお茶を入れて、窓の外をまた、見つめていれば 彼の声がおずおず、と響いた。 (9) 2021/11/06(Sat) 9:53:15 |
【人】 春野 清華視線をゆっくりと彼の方に向け。 紡がれる言葉を黙って聞いて、 それから口角を少しだけ上げた。 「───うん。」 触れた指先が絡む。 そのぬくもりが、灯る。 瞼をゆっくりと2度、動かして瞬く。 (10) 2021/11/06(Sat) 9:53:30 |
【人】 春野 清華「わたしのなかで、あなたと彼が いつも、重なってしまってた。 だけど、知ることができて。 ───あなたは、あなたなんだと。 他の誰でもない、模造品でも、 コピーでもない、あなたは、あなたで あなた個人として、ここに存在して そのひととわたし─── もっと、一緒にいたいって思うの。」 伝えた言葉は少しだけふるえた。 けれど、それでも、言葉にできた。 関係性に名前をつけることは、 私だけではできないけれど。 (12) 2021/11/06(Sat) 9:54:08 |
【人】 春野 清華それは、人と人であっても 人とヒューマノイドであっても 変わらない、事実だと。 そこに、なんの差も感じなかった。 ただ、目の前の彼は───私のことを、 刷り込みでもなんでもなく、ただ私のことを 純粋に愛してくれているのだ。 夢を、見てくれるのだ。 手に入らなくなってしまったものに 縋るんじゃない。新しく、手に入れた。 これは、わたしたちだけの、関係だから。 (13) 2021/11/06(Sat) 9:54:24 |
【独】 ろぼ先生 夏越 清正[懸念はいつだって男の心の片隅にあった。 自分の姿かたちが、そのつもりはなくても 清華を傷付け苦しめてしまってやしないか。 いつだか、顔に触れようとしただけで 強ばってしまった小さな体を思い出す。 それでも、そばにいるのを許されるだけで 本当に幸せだと思えていた。] (-5) 2021/11/07(Sun) 10:39:57 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正……そう言ってもらえて、 なんだか生まれてから一番嬉しいや。 [マグカップより、新しい発見より この先一生ものの「居場所」ができたのが嬉しくて 心臓を持たない胸の奥が、とくん、と脈打つよう。 嬉しさのあまり、身を乗り出して 今すぐぎゅっと抱き締めたい。 でも、ちょっと炬燵が邪魔だから 男はもう一度、清華に聞く。] …………ねえ、キスをしてもいいかな。 [したいんだ、って照れ臭そうに笑いながら きちんと意志の確認を。] (14) 2021/11/07(Sun) 10:50:34 |
【秘】 ろぼ先生 夏越 清正 → 春野 清華[きっと、触れた唇は暖かい。 緩く絡ませた舌も、漏れていく呼気も。 ふと、男は思う。 それでももっと、深く君が知りたい、なんて言ったら 嫌われてしまいやしないだろうか、って。 口を開こうとして、止めて。] (-6) 2021/11/07(Sun) 10:54:46 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正あの、 [男が言い出そうとした矢先、そっと襖が開いて 中居さんが夕食の用意ができた旨を伝えに来て 男はそっと口を噤んだ。 また大振りの海の幸や、 念願の巨大もやしがたっぷり入った鍋料理が 部屋の中に運ばれてくるのを見守りつつ さて、いつ言い出そう。]* (15) 2021/11/07(Sun) 10:57:22 |
【人】 春野 清華素直に嬉しいと笑ってくれる。 はにかむような笑顔を向けて 照れ臭そうに律儀にキスの許可を 求める彼は、「彼」とは違う。 微笑んだまま小さく頷けば、 穏やかな灯りの下、静かな2人の部屋に 小さくリップ音が響いた。 粘膜が触れると、それは人間のものと 差異ないように感じるのに、 彼には心臓がなくて、鼓動がなくて、 機械であることは、不思議で。 (16) 2021/11/08(Mon) 22:44:48 |
【人】 春野 清華でも、2人だけのこの部屋で、 ───否、2人で歩むこの将来で そんなこと、大した問題じゃあないんじゃ ないかと思えるのだ。 彼が言いかけた言葉を遮るように 中居さんが入ってくる。 聞きそびれてしまったけれど、なんとなく。 なんとなく、わかるような気がして。 机の上に置かれた豪華な料理を口に運んでいた 箸をとめて、彼の方を見るの。 (17) 2021/11/08(Mon) 22:45:03 |
【人】 春野 清華この関係に名前をつけるのはもう少し先に なるかもしれないのだけれど。 それでも、分かり合えるような気がする。 あなたが私のそばにいてくれるのなら。 あなたが私と同じ夢を見てくれるのなら。 (19) 2021/11/08(Mon) 22:45:57 |
【独】 ろぼ先生 夏越 清正/* 嬉しくてつい挟まっちゃったの、ごめんなさい……! いいえお疲れ様です。 お返事遅くなるので、充分お休みくださいね。 今回は本当にこの機会をくださってありがとう。 (-10) 2021/11/08(Mon) 22:49:08 |
【独】 春野 清華/* 全然大丈夫です! こちらこそ、清華が整理する機会をくださってありがとうございました…… あらためてきちんと清正くんと向き合うことができて、清華も少しずつ整理がついて、きっとここから先は前を向いて歩いていけます、ほんとにありがとうございました! 了解です、ではお言葉に甘えて寝ます…… たくさんの愛を込めて! お休みなさい! (-11) 2021/11/08(Mon) 22:52:28 |
【赤】 なごっち 夏越 清正 言葉の代わりに拳を振り上げ、 伝わらない苛立ちを募らせて。 そうして泣く清華を見てやっと怒りが収まり 代わりにじわじわと後悔の念が湧いてくる。 じゃあ、僕はどうすれば良かったのだろう。 どうすれば清華の心を繋ぎ止めて この先も一緒にいられるのだろう。 寂しさと情けなさに気が狂いそうになる。 ごめんね、ごめんね、と清華の肩を抱いて泣いて そうしながら考えた。 (*0) 2021/11/09(Tue) 0:32:42 |
【赤】 なごっち 夏越 清正 こんなの、都合のいい妄想だけど…… 「僕」のままじゃ、きっと駄目なんだ。 魂を洗い流して、全く別な存在として 生まれ変わるのなら…… もうそれは「僕」ではないのかもしれないけれど 少なくとも、「僕ら」が描いた夢の続きは そこで見られるのかもしれないって。 僕には、ここから君の夢の続きを見るのに どうする「べき」か分からないから。 (*1) 2021/11/09(Tue) 0:42:33 |
【赤】 なごっち 夏越 清正 でも、もしそんな都合のいい「もしも」があったなら その時は泣いたり怯えたりしない、 いつも笑顔の清華の隣にいたい。 ひとりの、彼女の幸せを願うものとして。 (*2) 2021/11/09(Tue) 0:45:16 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正[しゃくしゃく、普通のもやしよりもどちらかといえば えのきに近い食感のそれを楽しみつつ ふと顔を上げれば清華が男を見つめている。 あんかけ揚出し豆腐を摘んでいた箸の先が ふるりとわななく。] ……いいの? [さっきの中居さんが来た時に言いかけた言葉の先、 少し戸惑うように尋ね返そうとして、躊躇う。 多分、食事中に言うことじゃない。 だから、この場ではそっとはにかんでみせて こう伝えたい。] (22) 2021/11/09(Tue) 0:52:57 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正そしたら……どうか、この先の清華の人生を 僕と一緒に歩んでほしい。 君が老いる時も、病める時も、 僕は必ずそばにいるから。 [まだその関係に名前がついていなくてもいい。 ご飯を食べ終わって温泉に入った後 「一緒に寝たい」と申し出て、 雪の降る静かな宿の一室で体温を分かちあって 夜を共にすることを許されたり、 一緒に暮らす家に自分のお気に入りのマグカップを 置かせてもらったり、 清華の作る料理に、ふわっと表情を綻ばせたり。] (23) 2021/11/09(Tue) 1:03:41 |
【人】 ろぼ先生 夏越 清正[そうやって、僕らのちょうどいい形を探していく。 そんな、当たり前の話の出発地点にようやく立てた。 今日という日は、そんな特別な1ページ。]** (24) 2021/11/09(Tue) 1:05:49 |
【独】 ろぼ先生 夏越 清正/* ろぼくんとしても、きよくんとしても、 どっちもひとところに落ち着けようと思い、 最後の最後にいっぱい出してしまいました。 こちらこそ本当にありがとう! (-12) 2021/11/09(Tue) 1:06:52 |
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