人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【独】 “小雪” 篠花

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いかんせん、中身が甘い物そんなに好きじゃないので、
こしあんつぶあんは割とどっちでも、派なんですが、
この辺突き詰めると(PC的に)とても面倒なことになる予感がする。
(-41) あんもびうむ 2022/01/23(Sun) 21:21:10

【独】 灯守り 冬至

/*
うすいさんのぱん そざいのおあじのひきたつ
そぼくなおあじです すてきなのです あむあむ
しろあんはおいしいですね いえす
(-42) snow_rabbit 2022/01/23(Sun) 21:31:05

【独】 灯守り 冬至

/*
ぱんのやきかたをわすれたうさぎは
もはやしかばね [ぺしょり]

立春vilさんのあるぴりきあむあむ
おらにちからを
(-43) snow_rabbit 2022/01/23(Sun) 21:33:03

【独】 “小雪” 篠花

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ちょこっと裏話1。
菴のイメージはジランドールの笑い猫 リフル。
(髪を銀髪にして短くした感じ)
これのイメージが焼き付いてしまったから、
対っぽいこのチップ選んだのはある。
あと純粋に使いたかった。


他の選択肢としてはStarGazerの合言葉 アンタレス。
キツめの美人ってのだけを考えたらアンタレスを選んだかも。
結構悩んだけど、肌の色が黒っぽいのが冬っぽくないって理由でシャーリエに。
最終的には、やはりこちら選んで正解だったのでは?となっている。
(-44) あんもびうむ 2022/01/23(Sun) 21:45:12

【独】 “小雪” 篠花

/*
ちょこっと裏話2
名前
最初は洋名にしようとしていたはずなのに、気が付いたら和名になっていた。
大体、「さざんか 名字」で調べて出てきた篠花が悪い()
他候補としては和名なら枇杷木、蘆橘、小椿。
洋名ならカメリア。
色々考えた結果、篠花なら山茶花拾う人いなくても誤魔化せるのでは?となり、篠花に。
結局一番最初に入村してれば意味ない


名前は名字に比べて適当。
和名がほぼ固定になったので、冬っぽいイメージの漢字を使いたい!
で調べて、出てきた中から選んだ感じ。
現小雪は性別不詳なのでどっちでもいける「眞澄」を。
前小雪はまあ何でもいいか()で口の中で転がして一番あった「菴」を。
ちなみに「庵」ではない理由は特にない。

眞澄は名前通り澄んだイメージが出てればいいな。
菴は世捨て人が住む閑居、ということなので世捨て人にはまあ合ってる気がしている。
性格は知らん
(-45) あんもびうむ 2022/01/23(Sun) 22:01:25

【独】 “小雪” 篠花

/*
ちょこっとどころじゃなくなってきた裏話3
先代

いやその……、最初は先代いない予定だったんです。
ただ、「先代に反発していたけど結局後を継いでる」って設定で頭抱えまして…。
先代に反発? 反発???
もともとなりたくなかったとか????
え、すっぽかせばよくない????となりまして…。
しかし「真面目で理想的な統治者」ってのもあり、それはないわ。と。
色々考えた結果、先代は巫山戯たやつにすれば良くない?と。
多分疲れてたんでしょう()
正直現小雪が飲まれてて後悔してます。

で、最初は反発理由を意見の食い違いにしようとしていた
(具体的には領民を駒とみるか人と見るか)で反発させようとしていたのですが、現小雪がいやそれ必要じゃない?と言い出しまして…
なるようになーれ☆で投げ出したらこうなりました。
現小雪が青くなれなかった。

ちなみに当初の予定通りだったら、前小雪はもう少し黒い人物になる予定でした。
現状黒い? 幻覚じゃない?()
(-46) あんもびうむ 2022/01/23(Sun) 22:18:00

【人】 灯守り 芒種

─ 会合前 ─


[ >>2:79しめられるとしぬ。
  思わず本音が転び出そうになったが飲み込んだ。
  あなたに殺されるのなら本望なんて本気と紙一重の冗談は
  生憎とこの子には通用しないので。

  それらしく見えるから、と姿勢が良くなるから
  老人たちに最初に着物を着せられた理由はその二つで
  最近の着付け担当が考える理由はきっと
  身動きが取り難くて大人しいからだと思う。

  落ち着きも着こなしも、洗練された淑女の品格も
  なにひとつ持ち合わせていなくてもそれらしく見せる
  わたしに唯一才能があったとしたら
  それは、そんな詐欺師のような才能だと思う。 ]


  わたしが手伝えるものなら何時でも手を貸したいのだけれど
  せっかく頼もしい蛍たちが傍に居てくれるのだもの
  立春の仕事に関しては、おとなしく其方に譲るわ。

  最初はたくさん頼ったらいいのよ。
  少しずつ覚えていけばいいんだもの。
(49) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:22:44

【人】 灯守り 芒種

[ ひととおり、知識はある。
  簡単なことなら手伝える程度に
  先代は教えもせずに向き不向きを
  決め付けるような人ではなかったから。
 
  逆に言えば上っ面の知識しかないので。
  手伝えるものではないのだけれどそこはそれ、
  頼もしい姉の振りをするのも板に付いたものだ。

  可愛い妹に見栄を張りたい。
  頼もしい存在でありたい。
  その思い相応の努力がもしそれなりに実っていれば
  こんなに卑屈な性格でもなかったのかもしれない。 ]
(50) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:24:35

【人】 灯守り 芒種

[ 努力をしなかったわけではない。
  教わる相手の高すぎる期待値との折り合いが悪すぎて
  長くは続かなかっただけで。

  なかなか結果を伴わない努力は嘲弄のいい的になり
  出来が悪いまま大人しくしていた方が周りの機嫌もよかった

  なんて、そんなもの、
  ただの投げ出した言い訳にすぎないのだけれど。

  きっとたとえ同じ環境に置かれても
  妹ならば諦めず努力し続けるのだろう。
  周りの評価なんて気にせず前向きに、
  その明るい性格で味方になってくれる誰かの手を借りて
  挫折しても何度も立ち上がるような

  けれどわたしはそんな風にはなれなくて。
  なんとか取り繕えているうちに死んでしまえたらいいのにと
  逃げ出し楽になることばかり考えている。

  だって、向いていないのだ。
  尊敬される立派な灯守りで在る事も
  慕われるようないい姉で居ることも。 ]
(51) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:25:04

【人】 灯守り 芒種

[ 騙されたまま刷り込みで慕ってくれるのも
  いつまでだろうと考えると憂鬱でたまらない。

  なんて常日頃考えているのがどうでもよくなるくらいに
  今日もわたしの妹はかわいい。
  「やだなあ」だって。え、かわい。何…は?

  情緒の上下が激し過ぎて時折如何にかなりそうになる。
  たまに正気に戻っている証だ。
  如何かしているくらいが平常なので。 ]


  もちろんよ。だってさみしいじゃない。
  あら、「みっともない」だなんて思っているの?
  それとも誰かに言われた?


[ そうでないのならいいじゃない、って
  どっちが甘えているのかわからないような
  少しすねた声を出してもういちどふわりと抱きしめる。
  まだ腕の中にいてくれることを確かめては
  今日も安心しながら怯えている。 ]
(52) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:26:03

【人】 灯守り 芒種

[ 彼女に贈られたものはなんだってとってある。
  お菓子を可愛らしくラッピングしたリボンから
  ほんの些細な走り書きの伝言のメモまで。

  見た目はすっかり止まったけれど
  わたしの頭は年相応に物忘れが激しいから。
  忘れても思い出せるように些細なものでも、なんでも。
  贈ってくれた「おそろい」は仕舞い込んで
  同じものを探して取り寄せ使うくらいの気持ち悪さだ。

  妹を慕う姉の域を、踏み外している自覚はある。

  自覚だけあっても改善する気はまるでない。
  ならどうするのが正しいのか、なんてわからなくて。

  幼い頃のおままごとみたいに
  どこまでなら許されるか。何なら望んでもらえるか。
  もう尋ねることはできないし……

  おままごとも人形遊びも知らなかったみたいに
  ただしい姉としての振る舞いの一般教養は
  生まれてこの方、友人の一人も存在しないわたしには
  永遠に備わることもないのだろう。  ]
(53) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:27:05

【独】 “小雪” 篠花

/*
ちょこっとry裏話4


蛍はどーしよーかなーで悩んでました。
3人揃わせる? どうする?と考えていたらPから後追いで
代々蛍を排出する一族という設定が飛んできたので、あ、やめよう()となりました。
結果、ますみんめちゃくちゃ有能な人物に……。

やめた理由はどこの号を排出する家系なのか(3つくらい家があると思いこんでいた)わからなかったからです。
始まってから、あ、別にこっち指定でいけんじゃね?と思いましたが、まあいいか。になりました。
いおりんは蛍つけない予定だった(一番の胃痛ポジになって可哀想だから)のですが、うっかり付きました。

ちなみにいおりんも先々代の蛍でした。
号は虹蔵不見(にじかくれてみえず)
いおりんが同じ号をますみんに渡さなかったのは、なんとなく寂しいな、と感じたからです。
隠れた虹を探すより、黄色くなってきた橘を見て、明るい未来を見てほしかった。
シスコンです。
(-47) あんもびうむ 2022/01/23(Sun) 22:27:36

【人】 灯守り 芒種

[ 幾つまでも。幾つになっても。
  あの小さなピクニックシートの上の
  ふたりきりの世界だけでよかったのに。

  もう随分と変わってしまったことくらいわかる。
  目の前で稚い顔をして愛らしく笑う彼女も
  抱きしめた体もすっかり大人びて
  普段はもうすっかり一人前の女性だ。

  もうとっく届かない所に行ってしまったことは
  もうとっくにわかっているけれど。

  二人きりの限られた僅かな時間くらいは
  幾つまでも。幾つになっても。
  このままでいてほしいと願わずにはいられない。 ]
(54) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:27:56

【人】 灯守り 芒種

[ もうちっともか弱くも小さくない手に引かれて
  足がもつれそうになるのも忘れてその背を追いかけて
  愛おしいこの時間が永遠に続けばいいのにと願う。

  わたしの生まれ持った『親愛』の能力で例えば
  この愛おしさを奪ったとしたら
  いったい誰から何が奪われるのだろうか。

  考えるだけで恐ろしい。

  それなりに危険視されているらしいわたしの能力は
  本当は完全に役立たずなことに
  気付いている誰かはいただろうか。

  使い道がないのだ。奪うものが存在していない。
  わたしにとって愛するものなんて、
  世界中にただひとり、この子しか存在していないから。 ]
(55) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:29:39

【人】 灯守り 大寒

 
 [  長らく降り続く雪が雨に変わり、
   雪融け水を運ぶ二十四節気、雨水。

   ゆっくりと言葉を染み込ませてゆくようなあなたに
   こんな表情をさせてしまうなんて>>2:136
   先輩失格ですね。

   ……なんて、偉ぶるほど出来た先輩でもありません。
   ただ、わたしのなにかでも
   
わたしというやっかいに溶け残る雪でも

   流れる一滴の中にしみこむことができたのならば

   よかった、きっと。 ]
(56) あさき 2022/01/23(Sun) 22:30:06

【人】 灯守り 大寒



    それなら、よかった。
    不安だけ残していくようでしたら
    それこそもう、
    中央に顔見せなど出来なくなるところでした。


  [ 面白おかしく言うものではない台詞を残して
    雨水様にもお暇のお辞儀をいたしましょう。 ]


    甘いものは大好きですよ。
    礼には及びませんが、

    そうですね、雨水域へ戻られたら、いつか。
    わたしにお手紙をくださいな。

    わたし、皆様が教えてくださる領域や、
    統治域の風景が大好きなのです。
    わたしはそれが嬉しいです。


   [  雨水さんはまだまだ
     知らないことを沢山学ばなくてはなりません。
     ほら、いってらっしゃいな。

     終わりは終わりらしく、見送りましょう * ]
(57) あさき 2022/01/23(Sun) 22:30:33

【人】 灯守り 芒種

[ 何度も参加していい加減理解している。
  この会合、雰囲気ばかりは堅苦しいが
  余り真面目に参加しなくてもいい。

  いや、良い事はないだろうけれど。
  問題はない、といったほうが正しいか。
  熱心になったところで意味はないというのが
  一番しっくりくるかもしれない。

  最初の頃は全員に挨拶に回ったりもした
  厳密には蛍を担う老人たちが。
  けれどひとりで顔を出すようになってからは
  必要ないだろうとそれもしていない。

  会合に限った話ではない。
  灯守りの仕事全体そんな姿勢だ。
  こんな人間が灯守りを勤めていて
  芒種域のひとびとを気の毒に思いこそすれど
  改善しようとは思わない。思えない。 ]
(58) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:39:49

【人】 灯守り 芒種

[ 意味がないし、面倒なのだ。
  それでも尚、と頑張れるほど立派な人間でもない。
  わたしが出来ることを増やしそれらしい権力を
  取り戻そうとすると必ずどこかで角が立つ。

  しかも向いていないから殆ど成長がない。
  そして成長がなくたって問題なく回るのだから
  何もしない方がいいなんて甘えた気持ちに拍車がかかる。
 
  あの子の故郷ではあれど、もう旅立った場所で
  もう新しい故郷を見つけ、定めてしまった。
  芒種はあの子が帰ることのない場所だ。
  あの子のいない芒種域など、正直心底どうでもよくて
  モチベーションも地に落ちたままだ。

  けれどあの子の自慢の姉のふりをするために
  無能なりにそれらしく振舞うくらいはする。
  外面だけを無理に取り繕おうとするのだ。
  うちの家系は、みんなそう。

  そして、何度も参加していい加減理解している。
  それらしい顔をして真面目に聞いている振りをするだけで
  わりと、それらしく見えるのだ。
  事実はさておきそうでない態度の人が
  大層目立つ事がとても有り難い。 ]
(59) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:40:18

【人】 灯守り 芒種

[ 真面目な顔をして全体を見ているようで
  その実妹しか見ていない視線が
  時折妹と重なるたび、心の内でガッツポーズをきめつつ
  それらしい相槌や思わせぶりな笑顔で
  応援していたりそれでいいと促すような
  ほんの一瞬の細やかな反応を返す。

  むしろ内容なんてろくに聞かずそれだけしていた視線が
  唯一逸れた場面があった。

  じい。
  じいいいいいい。
  じいいいいいいいいいいいいいいいいいい。

  真っ白で滑らかなちょっとよくわからない形状に
  釘付けになる妹の横顔込みで
  獲物を狙う獣か何かのような眼差しで
  つついて凹ませたくなる質感の魅惑のボディを見つめる。

  特に理由もなく踏み潰したい。叶うなら。
  妹が悲しむのでしないけれど。

  いつもさりげなく袋小路に追い込もうとしても
  わりと素早くて逃げられ通しのちいさな姿を
  見とれる妹に気付かれぬよう妹よりもほんの数秒短く
  ねっとり、じっとりと、見つめたりした。

  なお会合の内容は当然ながら、殆ど頭に入っていない。 *]
(60) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:42:34

【独】 “小雪” 篠花

/*
芒種の姐さん、やっぱいい色気出してます。
アンニュイな感じが良きです。
そのロルの中に交じる妹ガチ勢が笑えます()
(-48) あんもびうむ 2022/01/23(Sun) 22:46:41

【赤】 灯守り 芒種

​── 中央域の苦労人 ──


  今、すこしお時間よろしいかしら?

[ 最初の一言はいつだってそんな
  当たり障りのない言葉と他所行きの微笑。 ]
(*57) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:47:42

【赤】 灯守り 芒種

[ 休憩の時間を狙いすましたように声をかけたのは
  彼が中央の勤務に慣れ始めた頃だったかもしれないし
  わたしが芒種を継いで幾らか
  落ち着いた頃だったかもしれない。

  ふと目に付いた、条件に当てはまったのが彼だった。
  それ以外の理由は特にない。多分。 ]


  ご結婚もご婚約も今はされていないと聞いたのだけれど
  今のところはご予定もない、ということで間違いはない?

  他にお付き合いされている方や
  好意を寄せる相手はいらっしゃる?
  もしもね、もしも問題がなければ………
  すこし、つきあってほしいの、わたしに。


[ いないことは周りに確認したものの
  当人の心の内まで備に知ることができたとは思わない。
  だからこその確認だったが
  まるで尋問のような語り口だったかもしれない。

  何につきあえばいいか、問われて間違いに気付いた。
  言い回しとして間違いはないが、
  間違ってもいないだけで正解でもないと。 ]
(*58) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:51:10

【赤】 灯守り 芒種


  あらやだわ、言い方がいけなかったかしら。
  訂正するわ。

  ねぇ、天乃さん。
  付き合って欲しいの、わたしと。

  こいびととして。

[ 大人しい顔をして、落ち着いた声色で
  頬に手を当て気持ちばかりの恥じらう真似事をしてみせて。

  彼に一番最初に持ち込んだ面倒事は、たしかそんな話。 ]
(*59) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:51:48
夏至は、ここまで読んだ。
りょー2 2022/01/23(Sun) 22:52:41

【人】 灯守り 芒種

[ あの頃はただ任された仕事だけを
  裏方として全うしているような
  影の薄い男だったと記憶している。
  それがちょうど良かった。

  今となっては他領域の灯守りたちに囲まれて
  それが本人の望むところかは定かではないが
  いい意味で、随分と愛されているように見えたから。

  声もかけず、遠目に眺めるだけにとどめておく。
  もし目が合うことがあれば揶揄う意味を込めて
  艶っぽい視線の一つでも送ってやっただろうけれど。 *]
(61) yahiro 2022/01/23(Sun) 22:53:21

【独】 “小雪” 篠花

/*
姐さんwww
(-49) あんもびうむ 2022/01/23(Sun) 22:57:21
灯守り 芒種は、メモを貼った。
(a27) yahiro 2022/01/23(Sun) 23:01:51

【赤】 灯守り 立春

[パパは、私の知らないことをなんでも知っていた。
ママは、私の出来ないことがなんでも出来た。
お姉ちゃんが現れるまで身近な大人が
両親かご近所のおばさんくらいしか居なかったから、
『大人』はみんなそうなのだと思っていた。

だからお姉ちゃんは、幼かった私にとって
『めずらしい大人』だった。>>*21

お姉ちゃんは、おままごとで
『お料理』を食べるふりをするんじゃなく
その『お料理』をきっかけにお話をしてくれた。

ママを真似してどんなに『おいしいお料理』を作っても
『本当のごはんみたいには食べられない』のは
子どもの私もちゃんと理解していたから、
お姉ちゃんが話してくれる色々なお話が
楽しくて、わくわくして、大好きだった。

パパはいつだって私より先に私の気持ちを察そうとして
パパの考える最善を尽くそうとしてくれて、
それはそれで優しかったと思っている。

けれど、『ぱぱの役』を担ったお姉ちゃんは
私の気持ちをひとつひとつ根気強く尋ねて、
私自身も上手く言葉にできなかったような私の望みを
丁寧に紐解いてから形にしようとしてくれた。]
(*60) rinto 2022/01/23(Sun) 23:04:07

【赤】 灯守り 立春

[空を映したような虹色のピクニックシートの上で
ほとんど休みなく毎日のように生み出される
"ぱぱ"と"まま"とぬいぐるみたちとの物語は、
最初は確かに両親の真似事だったけど
そのうちに私達ふたりしか知らない新しい物語になって
それがとても楽しかったのを憶えている。

お姉ちゃんが、ごっこ遊びじゃなく現実に
代理パパを担っていたことを
幼い私はまだ知らなかった。

お姉ちゃんが一体何者なのか、さえも。]
(*61) rinto 2022/01/23(Sun) 23:04:15

【赤】 灯守り 立春

[何の疑問も抱かずに目の前のものを素直に吸収しては
模倣と反復、少しの創造を繰り返していた幼少期は、
やがて身近にあるもの全てに疑問を抱く
いわゆるなぜなぜ期へと突入する。

どうして空は青いの?
どうして夕やけは赤いの?
どうしてお花が枯れると木の実ができるの?
どうして土にお水を混ぜると固まるの?
どうしてアメンボはお水の上を歩けるの?

世界のありとあらゆる物事が不思議で仕方ない。
最たる謎に包まれていたのは他ならぬお姉ちゃんだった。

どうしてお姉ちゃんは、
まつりにやさしくしてくれるの?
どうしてお姉ちゃんは、
まつりのおねがいを何でも叶えてくれるの?

どうして、『行かないで』は叶えてくれないの?

どうして、どうして、
『行ってきます』じゃなくて
『また遊びに来ます』なの?]
(*62) rinto 2022/01/23(Sun) 23:04:20

【赤】 灯守り 立春



  おねえちゃんは、
  まつりのほんとのおねえちゃんなんだよね……?
  どうしてずっといっしょにいられないの?
  どうしてどこかにいっちゃうの?

  パパも、まいにち、どこかにいっちゃうの。
  なんにちもあえないときもあるの。
  おしごとだ、っていってた。

  おねえちゃんもおしごとなの?
  どんなおしごとなの?


[お姉ちゃんがどんな想いで私に付き合って
どんな想いで私の質問を聴いていたか、知らない。]


  おしごと、たいへん?
  あのね、パパもママも、かたをとんとんってしたら
  よろこんでくれるの。
  とってもらくになるんだって。

  おねえちゃんも、
  とんとんってしたらげんきになれるかな?

 
(*63) rinto 2022/01/23(Sun) 23:04:35

【赤】 灯守り 立春

[今にも泣き出しそうな笑顔で
私の絵を受け取ってくれたお姉ちゃんが、
どうしてそんな表情をしたのか、知らない。

幼い頃から貰い続けている抱えきれない程の愛情に
感謝の気持ちを返せている気は
大人になった今でも全然していない。

けれど、

お姉ちゃんがどうしたら心から喜んでくれるのかは
ずっと、ずっと、今も考え続けている。]**
(*64) rinto 2022/01/23(Sun) 23:04:42