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![]() | 【秘】 世良健人 → 藤吉音色良い子でも、悪い子でも、この愛は変わらない。 俺のその想いが伝わっているからこその意地悪で 君の心を握るように掴んで捕らえると 君と吐息が重なるくらいの距離で甘く囁き 虐めるように快感を刻んでいく。 (-2) 2025/01/29(Wed) 4:13:25 |
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![]() | 【人】 藤吉音色 「居眠り…はしないと思うけど 確かに、一気に色々聞くと 頭がこんがらがっちゃうかも…。」 健人くんの気遣いに甘えて聞いたのはご両親の事。 私、健人くんとご両親が仲良くない……のかな、って ふわっとしたことしか知らなかったし 想像とか全然つかなかったんだ。 (8) 2025/01/29(Wed) 23:21:32 |
![]() | 【人】 藤吉音色 お父さんはお医者さんだって知って、 えっすごい、その病院私も知ってる、って 目を丸くしちゃったんだ。 でも、健人くんの話を遮りたくはなくて 静かに口を挟まずに聴いていた。 私と付き合うまでまともに会話したことない、って 私にとってはびっくりするような出来事で。 自分が見てきた当たり前が少しずつ、崩れていく。 (9) 2025/01/29(Wed) 23:22:13 |
![]() | 【人】 藤吉音色「えっ、98点の何がダメなの……? 100点満点でしょう……? やっぱり小さい時から健人くん、 凄く頑張ってたんだ……。」 小さい時からずっと勉強して でも、98点で怒られてたってことは あんまり褒めては貰えなかったのかな。 頑張っても褒めてもらえない、って なんだか、寂しいな……。 (10) 2025/01/29(Wed) 23:22:44 |
![]() | 【人】 藤吉音色 それでも、お父さんの話をする健人くんからは あんまり悪い感情を感じない。 話せるようになった、って言ってたし きっとお父さんにも変化があったのかな。 夢から現実に戻ってきたあの日、 心配してた話とか聞けたならほっとした表情になるし 少しでも変わっていってるって聞いたら 自然と口元が緩むんだよ。 私が立役者って言うのは首を傾げちゃうけどね。 私がしたのって夢から連れ戻したくらいじゃない? それが一番大事だって言われれば まあ、そうなんだけど。 (11) 2025/01/29(Wed) 23:23:44 |
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![]() | 【人】 藤吉音色 健人くんのお母さんの話。 教育虐待、って言葉に聞き馴染みはなくて わかんない、って顔に出ちゃったかな。 後でちゃんと調べてみよう、って思いながらも 途中まではまだ何とかついて行けてたんだ。 …………結婚って、愛しあってするものだと 私はぼんやり、そう思ってて 相手のことが好きで、大事で…… そういう人と生涯一緒になるためにするんだ、って そう、思ってた。 別に間違ってないよね。 実際、私のお父さんとお母さんは 私が思う通りの関係だと思う。 今度久々に夫婦で旅行するんだ、って話してたっけ。 (13) 2025/01/29(Wed) 23:25:37 |
![]() | 【人】 藤吉音色 だから、幸せが欲しくて男遊びをする、って その言葉が、よくわからなくて。 今も、そんなことしてる、とか それを息子である健人くんに知られてるとか。 あぁ、嫌だな。 知りたくなかったわけじゃない。 ただ、あの時の直感が正しかったなんて…… そんなの気の所為であってほしかった。 私の思い過ごしならよかったのに。 健人くんのカップを握る手が強まるのを見ながら 私は指先が冷えていくのを感じてた。 (14) 2025/01/29(Wed) 23:26:40 |
![]() | 【人】 藤吉音色 出かける、って言ってよく家を空ける。 でも、体裁だけは保とうとする。 息子が帰ってくるのが遅くたって何も言わない。 ……もしかして気づいてない可能性すら、ある? 疑いたくないと思いながらも 私はずっと、嫌な可能性が頭に過ってて でも、憶測だけで決めつけたくなかったから。 だから、聞くのが怖いとさえ、思ってたんだ。 聞けて良かったんだと思う。 でも……健人くんが置かれてきた環境を思うと 手放しでよかったなんて、言えるわけない。 確かめたっていいことない、って あなたの言葉の意味も、 あの日に聞いた大丈夫だ、の言葉の違和感も。 全部、納得できてしまう。 (15) 2025/01/29(Wed) 23:27:55 |
![]() | 【人】 藤吉音色 あの時の違和感の正体は 息子にあまりにも無関心だ、ってこと。 ずっと上手く言葉にできなかったもやもやが 健人くんが話してくれたことで変わっていく。 ……健人くんのお母さんの事、苦手なんじゃない。 (16) 2025/01/29(Wed) 23:28:27 |
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![]() | 【人】 藤吉音色「……ありがとう。 話しにくいこと、話してくれて。 健人くん、きっとすっごく悩んでたよね。 私に話すの、勇気が要るよね……。」 健人くんの手に自分の手を重ねて。 春なのに酷く冷えてるのはバレちゃっただろうけど それでも、こうしたかった。 私は嫌ったりも離れたりもしないんだよ、って 少しでもあなたに伝わるように。 (18) 2025/01/29(Wed) 23:29:27 |
![]() | 【人】 藤吉音色 「私、不貞、とかよくわかんないけれど……。 そういうのって、誰かにバレないように こっそりするもの……じゃないのかな……。 バレなくたってだめなものはだめだけど。 それなのにどうして、―――――。」 言いかけて、口を噤む。 健人くんが知ったきっかけなんて どう考えたとしてもいいものじゃない。 ここまで言っちゃったら遅いかもしれないけど でも言いたくないことなら 無理に聞きたくもなかった。 (19) 2025/01/29(Wed) 23:30:10 |
![]() | 【人】 藤吉音色 「……私ね。 健人くんのお母さんのこと、 苦手だってずっと思ってたんだ。 あの日に会った時から今まで、ずっと。 それがずっと後ろめたくて、もやもやしてた。 大好きな人のお母さんなのに、とか あの一瞬の出来事だけで判断するなんて、とか。 決めつけたらいけないよね、って思って 直感を誤魔化してたんだ。」 (20) 2025/01/29(Wed) 23:30:44 |
![]() | 【人】 藤吉音色 「私が言うまでもないことだけど…… 健人くんが許せない、って思うの、当然だと思う。 大事にすべきものから目を背けて 自分だけがよければそれで良くて あの時私が探しに行かなければ 健人くん、死ぬところだったのに……。」 (21) 2025/01/29(Wed) 23:31:41 |
![]() | 【人】 藤吉音色 声が震える。 どうしよう、頭がぐちゃぐちゃで 言いたいことも全然まとまらない。 私、滅多なことじゃ怒らない方だって思ってるけど ……きっと今はその滅多なこと、だ。 でも、今怒っても健人くんが困っちゃう。 健人くんは何にも悪いことしてないのに。 一度大きく息を吐いて、吸って。 (22) 2025/01/29(Wed) 23:32:21 |
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![]() | 【人】 藤吉音色「私、あの時言ったよね。 嫌ったりとか絶対にしないよ、って。 あなたの話を聞いた今でも、 それは揺らいでないよ。 私はあなたのことが好き。 あなたが愛せないって言うなら絶対に 何か理由があるって思ってたけど やっぱり私の信じた通りだった。 ……少しでも、気持ち、軽くなった? 私に話すのだって勇気が要ると思うし きっと色々気を遣ってくれたかな、とか 優しいあなたは疲れてないかな、って すごく、心配なんだ。」 (24) 2025/01/29(Wed) 23:34:04 |
![]() | 【人】 藤吉音色 紅茶のカップに口を付けて、息を吐く。 いつか、健人くんに言われた育ちがいい、って言葉。 あの時は言葉の意味は知ってたけど 実感が全然なかった。 今なら、わかる気がする。 私が意識してなかっただけで 藤吉家は普通の、凄く恵まれた家庭だってこと。 あの時の私、全然わかってなかったから 健人くんにしてみたら伝わらないの もどかしかったかもしれないよね……。 (25) 2025/01/29(Wed) 23:34:31 |
![]() | 【人】 藤吉音色「……そっか。 じゃあ、小さい頃の分まで沢山遊ばないとね。 …………今年は受験だけど………。」 思い出が少ないならそれが気にならなくなるくらい これから思い出を作っていけばいい。 生まれてから今までより、 今から未来の方がずっと沢山時間があるから。 とはいえ今年は受験だし あんまり遊んでばかりもいられないなって 思い直してちょっと肩を落としちゃうんだ。* (26) 2025/01/29(Wed) 23:35:00 |
![]() | 【赤】 藤吉音色 後ろめたい気持ちすら取られてしまえば もう取り繕う必要だってない。 ……とはいえ、優しい健人くんに あんまり心配かけたくはなかったから ついつい、我慢しようとしてたのに。 頑張ってくれてる、って言葉に 嬉しくなって思わず口元が緩んじゃった。 「痛い、けど…… 健人くんでいっぱいだなって思うと嬉しくて ……だから平気だよ?」 あなたと繋がりたいのならいつかは来る痛み。 私の全てをあなたに捧げられるんだもん。 この痛みさえ、愛おしい、なんて思っちゃう。 (*5) 2025/01/30(Thu) 22:30:38 |
![]() | 【赤】 藤吉音色 我慢しなくていいんだ、って あなたが思うのと同じように、私だって思ってる。 きっと、動きたいの我慢してくれてる、って 私だってそれくらい分かるよ。 あなたは私のお願いに頷いてくれて。 少しずつ動かれると甘い快感が広がっていく。 「……勉強熱心、だね? 私達、似た者同士なんだ。 ……その想像、今なら試せるよ?」 ふふって笑いながら熱を持った瞳で見つめるんだ。 大切な人が私のために調べてくれてて 妄想してたのも同じだった、なんて 嬉しくないはずがない。 嬉しいだけじゃなくて……ドキッとする。 どんな顔で、どんな気持ちだったんだろう。 その姿を見たいとさえ思っちゃう。 (*6) 2025/01/30(Thu) 22:31:20 |
![]() | 【秘】 藤吉音色 → 世良健人 「伝え足りないくらいに、好きだから。」 なんて、理由はそれだけじゃない。 あなたの理性を奪ってしまいたいんだ。 私の事だけを見ててほしい 私に溺れてほしい。 遠慮なんて、させないように。 その想いが伝わったのか、 健人くんの目の色が変わった気さえするのは 気のせいだったのかな。 (-4) 2025/01/30(Thu) 22:32:16 |
![]() | 【赤】 藤吉音色 もうすっかり馴染んでるって主張するみたいに 部屋に響く音はまだゆるやかで、 それでも恥ずかしいことには変わりない。 この部屋で毎日寝る度に 今してる事思い出しちゃう。 私の素振りを見て何か確かめたい、とか そんなこと思われてるとは知りもしないから 掴まれるまま、抵抗なんてもちろんせずに 枕をしっかりとつかんだ。 この恰好、手が塞がって、しかも上にあげてるから なんにも隠すことが出来ない。 見せつけてるみたいな格好だな、って 意識したらなんだか恥ずかしくて 身体を撫でられただけでびくりと震えた。 「けんと、くん……? なに、いって―――――。」 私の返事なんてお構いなしに責め立てられると 喋ることなんて出来なくて 零れる声も意味をなさないものばかり。 (*7) 2025/01/30(Thu) 22:33:34 |
![]() | 【赤】 藤吉音色「けんとくん、って、ほんと……。 ふ、ああぁっ……!」 いじわる、と言おうと口を開いたはずなのに 言葉にならなくて、甘い声だけが響いて。 それでも最初は必死に枕を握って 手が離れないようにしてた。 あなたが私の身体をよく見られるように その目に余すことなく写せば ずっと記憶に残るのも知ってるから。 恥ずかしいとこ、覚えられちゃうって思うと ぞくぞくしちゃうんだ。 (*8) 2025/01/30(Thu) 22:34:10 |
![]() | 【赤】 藤吉音色 ぐらぐらと迷ってるの、 泳ぐ目で、一瞬力を緩めては握り直す手で、 きっとすぐにあなたには伝わっちゃうよね。 潤んだ瞳でどうしよう、って困った顔で見つめても 快感だけは刻まれていく。 あなたの言いつけを守るより 気持ちいいのがもっと欲しい。 快感で染め上げられた頭ではそんなことを思って 健人くんのために、よりも自分の欲を 優先したくなってしまった私は。 (*10) 2025/01/30(Thu) 22:35:05 |
![]() | 【赤】 藤吉音色 枕から手を離すと あなたの顔の方へと手をのばして こっちに来て、と言わんばかりに引き寄せて。 強引に深い口づけをして微笑むんだ。 (*11) 2025/01/30(Thu) 22:35:33 |
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