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【赤】 宮野 利光[ 背後から見遣る景色 淫らで、美しく。 触れた背中の感触は確かにあれど 彼女が振り向くことは無いのです。 …またざぁと風が木々の騒めきを促します。 やはり。 幸せそうな顔で夫の脚の間に 顔を埋める彼女の瞳には ] (*1) 2020/09/08(Tue) 11:45:13 |
【独】 宮野 利光[ 『 清姫さんのお話を知っていますか?』 あぁ、聞いたことがある。 一目惚れした僧を追うて嫉妬に狂った 姫の話だろう? …蛇になり、逃げ込んだ僧が隠れた 釣鐘にさえ巻きついて焼いたと言う… 『利さんにいい女の人が出来たなら 私も蛇になりましょうか』 …恐ろしいことを可愛らしい笑みで言うな。 いや存外男の嫉妬の方が 恐ろしいのかもしれんぞ。 美鶴を拐う男が居たら俺が 焼き殺してしまおうかと思うしな。 ] (-6) 2020/09/08(Tue) 11:53:04 |
【独】 宮野 利光[ 『ふふ、でも本当は。 もし、もしね。 私が先に死んだとして、 利さんに好いた人が出来ても 私は怒ったりしないのです。』 美鶴… 『私のことを少しでも覚えて居てくれれば それで許してさしあげましょうね? 利さんは、困っている人を決して 放っておけない人ですからねぇ… 宮野の奥様がいつも言ってらっしゃるわ、 利光は道端の子犬や子猫をじきに 拾うてきては困る、と…』 ] (-8) 2020/09/08(Tue) 11:58:16 |
【人】 宮野 利光[ ふ、と身体を退けました。 が。 淫靡に奉仕を続ける彼女に もう一度だけ近づいて、 白い頸に紅い 花 を咲かせましょう。じゅう、と素早く噛みつくように。 気付けばいつものように屋根の上。 いっそ成仏出来ればと思うけれど 美鶴の待つ川の畔は見えぬまま。 ] (1) 2020/09/08(Tue) 12:02:28 |
【赤】 六鹿 稀ん、ふ…っ……!! [ 彼女は、目の前の夫に褒められて 嬉しさで更に口を動かした。 彼の気持ちよさそうな声が聞こえれば、 彼女もゆるりと腰を揺らしてみる。 すると、頸にちくりと痛みが走る。 つられて、軽く彼のモノに歯を立ててしまい、 口から吐き出すように距離を取った。 ] ご、ごめんなさ、ぃ…… いた、い……?* (*2) 2020/09/08(Tue) 12:45:26 |
【秘】 六鹿 稀 → 宮野 利光 [ 耳に聞こえた、愛しいと思っていた人の声。 ] 利光様………… 稀がほしがってしまったから、 こまらせてしまいました………… この旅館を、見守ってくださいませ。 稀のことを、 気にかけてくださった大切な方…… [ 小さな声だったか、胸の内だったか。 彼女は、ほろりと涙を流しただろう。 口元は涙に反して笑みを浮かべていたかも 知れないけれど。 ]* (-14) 2020/09/08(Tue) 13:04:27 |
【赤】 六鹿 賢斗[ 彼女の体が震え、珍しく歯を立てられた。 彼女は身体を離して、泣きそうな目で僕を見る。 僕は、彼女に近づいてぎゅうっと抱きしめる。 大丈夫、なんてささやいて。 ] でも、今日のご奉仕はこれまで。 後は、僕に沢山愛されること。 [ 彼女をマットに寝かせて、 僕は有無を言わさず彼女と繋がる。 そこから、稀が動けなくなるまで、 いろんな体位で、かわいがった。 途中、つけた記憶のない痕を見つけたときは、 少しだけ稀に意地悪をしたけれど、 嫌がることはしなかったはず。 ]* (*3) 2020/09/09(Wed) 10:00:46 |
【人】 六鹿 賢斗[ 露天風呂で楽しんだ後、程なくして、 僕たちは子供を授かった。 それはまるで、憑物が取れたような。 念願叶った、僕たちの子供。 嬉しくて、初めてこの目で見たときは 稀と一緒に泣いたっけ。 暫くは子育て優先になるけれど、 稀と支え合って切り盛りしていくつもり。 だってここは、一夜の楽しみを求める人間の 集いが行われる不思議な旅館だから。 ]* (3) 2020/09/09(Wed) 10:04:18 |
【赤】 六鹿 稀[ 彼が真正面に見える。 天井と彼。彼ももう、耐えられないらしい。 両手を広げて彼を受け入れれば、 彼女の中はいとも容易く彼で埋め尽くされる。 ぎゅっと、腕を絡めれば2人の距離は ゼロ距離になることだろう。 下腹部に感じる熱。初めての感覚。 中も満たされたい。 そう思って彼女は彼の腰をしっかりと 脚で固める。力の抜けそうな彼女のホールドが、 どこまで通用するのかわからないけれど、 離したくない。 ] けんと、さ、っ…すき、すき……! [ 彼の動きに合わせて、彼女の口からは 嬌声と、彼の名前くらいしか出なくなった。 最後の力といわんばかりに、 彼女は唇を重ねて、彼の唾液を欲しがっていく。 ]* (*4) 2020/09/09(Wed) 10:18:54 |
【赤】 六鹿 稀[ 軽く噛んでしまったことに関して、 彼は怒った様子を見せなかった。 けれども、それから後はまるで マーキングをするかのような 愛され方へと変わっていった。 そんな彼も好き。 彼女の頭の中は、また彼で埋まっていく。 何度も中に出されては、 外にも偶に出されて彼女の体は 内外共に汚れていく。 それでも、それは少し遠い過去に望んだこと。 またひとつ、彼女の願いは叶えられる。 気を失うまで、愛されたのはいつぶりだろう。 次に目を覚ましたときは、 2人で寝ている布団の中。 ぐっすり眠っている彼を見て、 彼女は小さく好き、と呟くのだった。 ]* (*5) 2020/09/09(Wed) 10:23:45 |
【人】 六鹿 稀 [ 子供を授かってから、彼女は一歩成長した。 気が強くなったといえば、そうとも言うが、 変に怖気付くことがなくなった。 新規客に声をかけられようとも、 しっかりと断りを入れるようになった。 ] それでは、本日もよろしくお願いします。 [ 子育てをしているところを、 あの人はみているだろうか。 たまに、頭の片隅に思い浮かぶ人。 噂は絶えないので、多分どこかにいるのだろう。 いつの日か、良い人に巡り会えますように。 彼女は届かぬ思いを胸に、自分の足で 立って、最愛の夫と共に、旅館を繁栄させるのだ。 ]* (4) 2020/09/09(Wed) 11:56:44 |
【赤】 六鹿 賢斗 ま、れ……っ………… すき、だよ…ずっと、ずっと。 [ 彼女の脚が、体に絡まってくる。 あぁ、離してくれないんだね。 僕を、本当に受け入れてくれるらしい。 腰は簡単に彼女の中を犯していく。 唇が重なれば、唾液がこぼれるほど 激しいキスを続けたことだろう。 そして、彼女を抱きしめて僕は果てた。 大切な人と、初めてひとつになった。 これを幸せと呼ばずして、どうしようか。 彼女を今日は愛し尽くすって決めたから、 まだ、これから。でも、次からはゴムつけて。 ] 稀、大好き。 ずっと、一緒にいようね。* (*6) 2020/09/09(Wed) 15:28:20 |
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