人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ

 行き場を探して、求めて、暴れまわって。
 どこに辿り着けばいいのか、分からずにいる。

「……長生きもなにも、ねェだろうよ。
 おれは、お前を、生かしたかったんだから。

 ――ガキども苦しめて死なせちまうくらいなら、
 いくらでも飢えてやろうって、
 食いモンがたりねェってんなら、食いブチが多いんなら、
 減らして食わしてやろうって、だから……、ッ」

 途方に暮れた声で、呟いた。

「……食えるわけねェだろォが。
 お前サン、食料なんかじゃねェんだから……」
(-204) 2021/07/07(Wed) 17:40:43

【神】 諦念 セナハラ

>>G5

駆けつけたもう一人の声に顔を上げるが、すぐ遺体に向き直った。
首の縫合痕を見る。
施術者が素人であることは明らかだった。

「……ん、あれ」

左の耳朶に気付く。ピアスだった。
この建物にピアスを使う人間は一人しかいない。

ベッドのシーツを剥がし、そのまま胴体を包んでいく。
顔を覆う所で、ふと作業を止める。
子供達が立ち去るのを待ってから、小さく呟いた。

「貴方の、ですよね」


遠慮なく首を動かし、頭部の左側がよく見えるようにする。
(G6) 2021/07/07(Wed) 17:42:53

【人】 被虐 メイジ

>>36 【肉】
背中を摩る温度に、少し落ち着きを取り戻す。

「…………セナ……さん…………」
「今ここに──…………」

メイジは、怯えたような目でなにもない場所に顔を向けた。
もうそこにはなんの気配もなかった。

「………ごめんね」


小さな、呟きが漏れた。 
気が動転しているのかなんなのか
なんにせよ、状況にそぐわない言葉だった。

「うん。オレは、平気──」

メイジは頭を振って、顔を上げる。
食事をやめることはしなかった。
(38) 2021/07/07(Wed) 17:58:03
メイジは、"肉"を食えるだけ食った。食べなければ、生きられない。
(a15) 2021/07/07(Wed) 17:59:40

【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ

「……ハハ、ンなこわいカオしねェでくれ。
 ガキの戯言流せねェほど、参っちまってんだろうかねェ」

 両手を上着のポケットに突っ込み、握りこむ。
 ジワリと背に浮く汗は、きっと暑いばかりでは無い。

 表に出すのはだらしのない立ち姿、余裕綽々の口振り。
 見かけだけは天晴れなほど、飄々と保ってみせて。

「――簡単なこった、お兄サン」▼
(-205) 2021/07/07(Wed) 18:16:34

【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ

     
悪魔
 囁いた

 そうして蛇は唆す。

 掴んだものは、サテハテ藁か釣針か。
 
――そんなもの、流されちまえば関係無かろうに。


「たとえ水底、土の下。
 果てまでキッチリ探してやって――
 、、、、、、、、、、、、 、、、、
 
あの子の手を引かぬうちは、帰らねェことだよ


 そうすりゃサゾカシ美談になろう。
 紫に黒を少ォし落した様な、暗い色した瞳を歪めて。
 軽い調子でそう言った。
(-206) 2021/07/07(Wed) 18:21:10

【秘】 商人 ミロク → 諦念 セナハラ

「私、気が狂っていました?」

はじめて言われました、と言わんばかりの。
思い当たることはあるが、もしかしたらこれは元からの気質だ。

「もしくは、倫理観が欠如していたのでしょう」


・・・・・
・・・


「取引の内容は―――秘密です。
 こればっかりは、信用問題に関わりますから。

 彼がトウキョウに行くための、手段でした。
 使われることは、なく、大切にしまわれていました。
 "場所を教えて貰いました"から。
 その商品と一緒に埋めに行きます。

 ふふ、何処にしましょうか。
 ああ、確か、小さな壺が商品に残っていました。
 さーびすぐらいいいでしょう、そこに詰めて
 ――どこにやりましょうかね」

まるでご褒美を貰えたかのように嬉しそうに手を赤で染めれば、
用が終わったと言わんばかりに立ち去ろうとする。

男にはまだやることがある。いや、本当はこれ以上、
ここにいられなかっただけかもしれなかった。
(-207) 2021/07/07(Wed) 18:37:13

【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク

許されない。罪。父親のようになるな。
殺さなくていい。いなくなる。
口減らし。生かしてほしい。──生きて欲しい。

うっそり笑う男から次々とでてくる情報。
メイジは内臓が押しつぶされそうになった。

「注文が多い」


その結果、ぴしゃりと出た言葉がこれだ。
当然、メイジは真剣だった。

「……怖くないの?」

──死ぬことが。自分はこんなに怖いというのに。
前にも誰かにしたような問いかけだった。
何故そんなに笑っていられるのだろう。

「やっぱり、おじさん、変な人だ。
 オレたちの知らない間にいろいろ企んでたんだ」

メイジは憂いを帯びた面持ちで、乾いた笑いを零した。

(-208) 2021/07/07(Wed) 18:52:09

【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク

「……セナハラさんを悪く言わないで………」


感情の振れに呼応するように枯れた花が生けられた花瓶が小さくカタカタと揺れた。
密室の室内で風が起きたかのように少年の髪が緩くなびく。
(-209) 2021/07/07(Wed) 18:57:59

【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク

「…………」 

しかしそれはすぐに収まった。
貴方が殺人者へ嫌悪感を向けるのは当然の事だ。

「──気持ちは嬉しいけど……、どうせ長くないってわかってたから。
 どうせ死ぬなら、みんなが助かる方がいい。
 苦しまず、好きな人に殺されるなら……ある意味幸せなことかもしれないし」
(-210) 2021/07/07(Wed) 18:58:45

【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク

「親父のようにはならないよ。それだけは絶対に。
 オレのやったことが許されないのだって……
 もうわかってるんだ、……嫌なほどね」

──鮮明な赤が、目に焼き付いてる。
メイジは、ぼうっとした頭を覚ますように振った。

そうだ、──自分が殺すと決めた──友達だって
親父みたいにはならないと、そう言ってくれた。
許されることではなくても、それを、無駄にしてはいけない。

「だから、フジノことは……きっと守るよ」

彼女まで犠牲にしなければならない時がきたら
メイジにはもう、耐えられないだろうから。

「……セナハラさんは……。──きっと、わかってくれる」
「だって。オレにたくさん、教えてくれた人だから」

メイジは、すこし悲し気に、だけど穏やかに笑った。

「……いろいろありがと、ミロクさん」

「──あとこの薬ってどうやって使うの? 飲むの?」
(-211) 2021/07/07(Wed) 19:13:58

【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ

私は聞こえた声に顔を上げました。
琥珀の瞳があなたを映します。

動転している様子に、もしかしたらという気持ちと。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

「あなたの飼い猫でしたか?
 私が、――私が
殺して
しまいました」
(-212) 2021/07/07(Wed) 19:49:58

【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ


私は死者を見ることができるようです。
ですが、知っている人間しかみえないようで。
何度か自分の知人と生きていると間違えてしまうことがありました。

生者と区別が出来ないのはいくつか理由があります。
ですが一番を占めるのは、私にとって、彼らが生きているか死んでいるかなど些細だったからでしょう。



黒猫のことは何度か見かけたことがありました。
患者から、医者から、食料を貰ってかわいがられている姿は愛嬌があって。
なんとも贅沢な暮らしだなと羨ましく思ったものです。

だから―――私が殺したといったことは間違いではありませんでした。


やけにずっと猫の声が聞こえると思い、おかしいと思いました。
外に出れば、猫は待っていたと誘うように歩きだしました。

ついて行くと、病院の近くの道ばたに倒れている猫の姿がありました。
まだ少しだけ柔らかい、直に固くなるだろう猫のからだがありました。

土砂崩れに巻き込まれたのか、おかしいほど曲がった引きずった後のある足。
重傷であることも、ここまで歩くのにも相当必死だっただろうとうかがえました。

そして思ってしまったのです。ようやく、と。
弱い命がこのご時世に長く生き続けることなど不可能だと証明されたと、そんな感想を抱きました。
(-213) 2021/07/07(Wed) 19:50:30

【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ


「あなたも、あまり長く外にいない方が良いですよ」

私は黒猫を拾い上げました。
そのまま何を言われようと踵を返し病院へと向かうつもりです。


これ以上は、さむいですから。



誰かを探しているようなあなたに無駄だと声をかけるのは、
それこそ余計な一言だとおもい黙っていることに決めました。
(-214) 2021/07/07(Wed) 19:53:01

【神】 焦爛 フジノ

>>G1 >>G2 >>G4
フジノは扉近くの壁に背中を張り付け、自身を抱きしめるように腹の前で腕を組み崩れ落ちていた。
上着で視界を隠されるまで、ミロクから視線を外す事もなかった。

「わた、わたし、ミロクさん、呼ばれて、て、昨日、部屋に来て、って、」

上着の下、しゃくりあげながら誰にともなく言葉を紡ぐ。

―――彼は知っていたのだろうか?
自分がこうなると、知っていて。
それでも、フジノを呼んだのだろうか?
"■■■■■■"とは、そういう事だった?

促されても、すぐには動く事ができず。
メイジが動き出してようやく、その場を離れただろう。
……最後に一度だけ、ミロクの方を見て。すぐに視線を外した。
(G7) 2021/07/07(Wed) 19:58:28

【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ

「これぐらい、がんばって覚えてください。
 ……? 怖くないか、ですか」

「怖いですよ。
 私は、死にたくなんてありません」


それこそあなた達を殺してでも生きたかった。

(-215) 2021/07/07(Wed) 20:03:04

【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ

「だけど、望まれてしまいまして。
 そちらの方が嬉しかったんです。

 私が生きることを望む人はいませんでしたが。
 私に死んで欲しいと望む人もいませんでした」

なんと歪んだ感情か。
そこまで男は乾ききって飢えていたのか。
『死を望まれたことに価値をみいだす。』
この言葉は心から告げているように思われ、
この言葉は心から嬉しそうに聞こえただろう。


「ついでに、あなたたちを生かす価値になれるのならば、
 死ぬことも悪くないと思いました」

「上手くいくかはわかりませんが……ここにいた大人達は。
 私を含めて、あなたたちにとって、
 いいひとになれたのなら、よかったですね。

 嫌な人で、記憶され続けるのも嫌ですから」

薬に関しては、詳しいことが説明された。
よく使われる摂取方法は煙草のように火を点けて吸うのだが、
経口摂取でもその分量で有れば問題ないこと。

なにかあれば、とある病室の引き出しを漁って欲しいこと。
そこに翡翠のパイプとライターを置いておくらしい。
その薬を使うときにでも使って、使わなければ、持ち帰って路銀にするといいと言われるだろう。


(-216) 2021/07/07(Wed) 20:10:57

【神】 被虐 メイジ

>>G3 >>G5 >>G7

メイジは、大人たちがやってくるまでは
その場で静かに立ち尽くし、瞬ぎもせずに遺体を見つめていた。

「……ミロクさん」

フジノの口から紡がれた名前に、はっとして
ようやく倒れている男がそのひとだと認識する。

この鮮明な赤は嫌な記憶が蘇るものだ。
だけど横たわっている男の顔は、どこか穏やかに見えた。

「──ああ……ははっ、そっか……」


メイジは妙になにかに納得したように呟く。
死体を目の当たりにした子供にしては冷静だった。

「……わかった。行こう……大丈夫?」

やがてやってきた大人たちに、静かに頷き
すぐに動けなかったフジノを支えるようにして
一緒に一階に戻っていった。
(G8) 2021/07/07(Wed) 20:16:05

【秘】 商人 ミロク → 被虐 メイジ

「『人生最大の幸福は、愛されているという確信である。
 自分のために愛されている、否、もっと正確には、
 こんな自分なのに愛されているという確信である。』」

始終男に暗い表情はなかった。

「どういたしまして、メイジさん。
 また機会があればどうぞ取引をしてください。

 それでは御機嫌よう」

鞄をもち、背を向けるように踵を返す。
あなたとまた何度かは出会うだろう。
そのときの表情も変わらない、この男は何も後悔をしておらず、
ただあなたたちを思って何かをしようとしていた。
ただそれだけの男だったのだ。
(-217) 2021/07/07(Wed) 20:17:39

【神】 被虐 メイジ


「…………"お願い"はちゃんと守るからね」


一度だけ彼のほうへ振り返って、そう呟いた。
(G9) 2021/07/07(Wed) 20:17:55

【独】 被虐 メイジ

おじさん!!!!!!!!!!!!
(-218) 2021/07/07(Wed) 20:23:32

【人】 焦爛 フジノ

>>37 ミロク
「そう、なんだ。
……いいな。ここじゃ、人と変わってるととても、目立つから……」

首元の歪な跡を触る。夏でも首巻きをつけてて大丈夫だろうかと、考えた。お洒落でなにかを巻くという発想がないのだ。

「……そうかな」

子供だって大人に負けず劣らず、残酷だ。
無邪気故の行動もあれば、大人を欺く事が上手な子もいる。
……けれど、それをわざわざ伝える必要もないだろう。
貴方は大人達との交流ですっかり疲弊してしまったようにも見えた。

「い、いいよそんな事。そんな物好きな人いないって、わかってる、し……そう言ってもらえるほど優しくも、ない、から」

腹を擦り、ぼそぼそと恥じらうようにそう答えて。
やり取りを終えれば、去っていく貴方へ別れを告げただろう。
『また、明日』。会えると信じていた。
(39) 2021/07/07(Wed) 20:25:20

【秘】 焦爛 フジノ → 商人 ミロク

「朝、に?
……わかった。ちゃんと、起きてて、ね」

こくり、頷いてそう返しただろう。

辛いもの。害したいわけではない。
"食べられない"。

気になった言葉はいくつも、あった。
それでも言及はせず……ご機嫌ようと、返したのだ。

お互い腹に抱えるものがあると、大人へ足を踏み入れてしまった少女は悟っていた。
(-219) 2021/07/07(Wed) 20:29:48
フジノは、調理室で"肉"を食べ、飲み下した。味なんてどうでもよかった。腹をみたせるのなら、それで。
(a16) 2021/07/07(Wed) 20:33:37

【独】 被虐 メイジ

フジノちゃんは生かさなあかんし
これからセナハラ殺らんといけん

オレのポジションなに?????
たのしいですけど・・・・・・・
(-220) 2021/07/07(Wed) 20:36:05
セナハラは、かつて父も同じ気持ちだったのだろうかと、二人の子供を見ながら考えた。
(a17) 2021/07/07(Wed) 20:36:58

【赤】 被虐 メイジ

雨の音と重たい空気が支配する
静まり返った手術室で、メイジはひとり呟く。

「……さよなら」

干された肉を一瞥し、戸棚に向かってそう呟く。

「向こうでは、もう苦しくないかな?
 また会えたらいいね……リョウ」

笑う。ふざけたことを言ってると自分でもわかっている。

もしまた会ったらオレのこと怒るかな、軽蔑するかな。
それともまだトーキョー行きたいなんて思ってるかな。
……そこまでバカじゃないか。

会えるはずもないのに、信じてなんていないのに
そんなこと許されるとも思っていないのに

そうやって言葉にして、自分を騙すような遊び。

──"友達"だと言ったのは、嘘じゃなかった。
(*19) 2021/07/07(Wed) 20:37:06
セナハラは、広げた調理器具を片付ける。余った肉はまた明日、誰かの糧になるだろう。
(a18) 2021/07/07(Wed) 20:41:24

【秘】 諦念 セナハラ → 商人 ミロク

骨を手渡せば、そっとバケツに蓋をする。
静かに戸棚へ戻す手付きは、眠る赤子を扱っているようにも見えるかもしれない。

「仕事なら仕方ない、と言わざるしかないですね。
 埋めるなら、うんと深く掘ってください。
 その内鹿や猪が戻ってきて、掘り返してしまいます」

東京に行く為の手段と言われても、
男には一体何なのか思い当たらなかった。
物品でなんとかなるものならば、既に彼の親が買い与えているだろう。
現実主義者の男は、考えるのをやめた。

「……倫理に関しては、僕も大概ですから」


まるで逃げるように立ち去る背中を、感情の無い瞳が映していた。
(-221) 2021/07/07(Wed) 20:42:53

【秘】 遊惰 ロク → 諦念 セナハラ

>>G6
 こちらへ向けられた頭の左っかし、
 死人の耳朶に光る小さな石をジッと見て。
 吸い寄せられた様にそこから目を離さぬまま、

「そうだなァ」

 と、相槌と肯定の合間みたいな返事をした。
 それから、不意に右手を伸ばす。
 開いた穴から一筋、血の流れた跡に触れ。
 こびりついた赤茶色を剥がす様にカリ、と爪で掻く。

「この兄サンのモンだよ。
 ……その前は、おれンだったけども」

 商人は金銭以外を対価としては受け取ろうとしなかった。
 いっそ、頑ななまでに。
 その事は恐らく、貴方も知っているはずだ。
(-222) 2021/07/07(Wed) 20:43:22

【秘】 焦爛 フジノ → 被虐 メイジ

「うん。思った、よ。かっこいいな、って」

対するフジノの返事は本気にも、貴方に釣られて珍しく冗談を言ったようにも聞こえただろう。

「……私も、同じ。
皆大人だったら……こんな風に、歩けてなかった、よ」

それこそどこかの一室に閉じこもって、じっと嵐が過ぎるのを待っていただろう。
こうしてなにかを食べたり、遊んだり、話したり……様々な事から気を紛らわせる事ができたのは、有難かった。
(-223) 2021/07/07(Wed) 20:43:54
ロクは、死体の耳朶に光る石をジッと見て。セナハラの呟きに返事をした。
(a19) 2021/07/07(Wed) 20:46:24

【秘】 流転 タマオ → 技師 アユミ

タマオはミロクの部屋へやって来た。「あ、もう人々いないなー」みたいに考えてから、そのまま部屋を去って行った。スイー
(-225) 2021/07/07(Wed) 20:49:40

【独】 焦爛 フジノ

―――それが何の肉だったのか。
フジノは知らない。
知っても、食べないという選択肢は取らなかっただろう。

フジノという少女は決して栄養が足りている状態ではない。
腹にもうひとり抱えている今なら、尚の事。
だから……フジノは食べなければ、ならなかった。

ミロクはそれも見越して食料を分けてくれたのだろうか?
フジノは、わからない。
ミロクが何故そこまでしようとしてくれたのか。
どうして見ず知らずの子供に優しくしてくれたのか。

もう教えてくれる人はいない。
(-224) 2021/07/07(Wed) 20:49:51

【秘】 被虐 メイジ → 商人 ミロク

「……そっか、安心した」

死ぬのが怖いのは、自分だけではない。
メイジは最後にひとつだけそう呟いた。

あなたの語るそれは、歪んだ感情だとは思った
けれどそれが彼の飢えだったのだろう。
渇きに潤いを求めるのは、当然かもしれなかった。

「またね」

メイジは、その背を見送った。
(-226) 2021/07/07(Wed) 21:00:01
 




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新○秘○昼置夜返

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後ちっと生きるか

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