16:53:03

人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

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視点:


「……」

「今回の御布令は。
我々にとってあまり良くない知らせです」

「根拠のないものだと良いのですが」


―――聞こえた言葉に、ぴくりと眉を動かした。

「……」
何かがあったのか。何かが起きそうなのか。
それとも、そのような事も『当たり前』だと平然と語れる環境にいたのか。
ヘルは、知らない。

しませんよ


だからすぐに出たのは否定だ。

「構いません。私は貴方を信頼すると決めました。

私は貴方に望みをゆるせるようになって欲しいと願いました。
ならば私は、私も、貴方の行いをゆるします。
失敗なんていくらでもすればいい。誰だってするんですから、次は失敗しないように考えればいい。
どうすれば良いかわからないならば、私も一緒に考えましょう。

ヘルがガルムを見限る事は、ありません」

そう言い切るぐらいの情は、既にあるのだ。

「…………そうか」

結果を聞き、いつものように、静かにうなずく。
我々は人の隠れた力を表面上知ることができるだけだ。
何を思い、行動をしているかまでは知りえない。
ましてやその御布令の名を変える力だってなかった。

「……では、おれも伝えよう。
 おれにできることがあれば、命令を」

命令を待つような姿勢は相変わらずだ。


『当たり前』だ。
己が誰かの所有物である人生のほうが長い男にとっては。
道具は人が使わなければただの置物。
そして、役に立たなければ捨てられるものだ。

「……貴方は。おれの隣に立とうとする」

上ではない。そこに戸惑うのは『当たり前』を崩されるからか。はっきりと言い切られた言葉に反論するすべもない。

ガルムは常々、誰かの味方でいたいとは思うが
誰かが己の味方である必要はないと思っている。

けれど、今抱いた戸惑いの他に感情があるとするならば

『──貴方が、此方の味方ある必要はない。だが、そうであるのなら、それは』


あの時にも感じたそれは
悪い感情では決して、なかった。

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

「…………………………」

しばらく酒場から姿を消していたエドゥアルトが
次に現れたのは、まるで一悶着あったような、全身ボロボロになった状態だった。いつもどおり真顔のまま。
外套や服のあちこちに鳥の羽のようなものが刺さっていることから、狩りにでも出向いていたのだろう。

「飯」

片手にはエドゥアルトの身長の三分の二はある鶏にも鶴にも似た奇妙な鳥を携えて。捕まえてきたらしかった。
(10) 2021/12/13(Mon) 7:07:42
エドゥアルトは、鳥を持ったまま、掲示板に目を通した。特に何を言うこともない。
(a8) 2021/12/13(Mon) 7:13:07

エドゥアルトは、捕まえたはいいが、このあとどうするか具体的に考えていない。
(a9) 2021/12/13(Mon) 7:16:02

エドゥアルトは、端に座るレイを見ている。ジッ……
(a10) 2021/12/13(Mon) 7:16:42

 
「さて、随分遅くなってしまったが…
 この分ならホドも上手くやったと見て良いな」

「問題は、次だ。
 俺は未だ取り立てて吊るし上げるべき輩を見付けてはいない。
 身動きも…正直なところ、取りづらいな、これじゃ。

 だから任せきりにはなるが、
 あんた達が出ると言うなら任せる。
 とはいえ行けと言われれば従うまで。それくらいだ」

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>14 レイ

「     ? 」

煙の魔女からの視線も、貴方からの視線の意図も、絶妙に察することができない。怪我をしているせいかと結論付けた。
大きければ大きいほどお得だと思ってより大きいものを獲って来たまでのこと。

「……ああ。変な鳥だが、美味いと聞いた」

エドゥアルトはとっさに頭を垂れた。
撫でられている。相変わらず表情には出ないが
ゆれる尻尾がその感情を示していた。
(17) 2021/12/13(Mon) 14:05:02
エドゥアルトは、レイに招かれるまま彼の前に座った。これくらい、放っておいてもすぐ治るが……。
(a18) 2021/12/13(Mon) 14:06:10


「その方が見やすいし、声も聞きやすいでしょう」

貴方の当たり前に自身の当たり前を突きつけて崩している気もする。それはそれで良くない事でもあるのだろう。
けれど、やっぱり見限ったり切り捨てたりなんて事はできないだろうなと思うのだ。

「私は意外と寂しがり屋なものでして。
だから隣にいて頂けると、助かります」

視線を下ろした時に誰もいないと、寂しいじゃないですか。
命令のようにもお願いのようにもとれる言葉と共に、そんな言葉を零した。


「…………。寂しがり屋。そうか……」

ふ、と笑い声のような吐息。

「貴方が、そう望むのなら、いなければ、ならないな……」

となりに。やはりどこか居心地のわるさのような、戸惑いが
なくなったわけではないけれど。そう命令されてしまっては、従うほかない。

「……ヘルの望む『より良き日々』とはなんだろうか」

ふいに浮かんだ疑問を投げかける。

「もしこの街がきらいで、壊してしまいたいと、自分の良い日々だけを願う人が革命軍にいたとしたら、どう思う?」

貴方はそれでもあちら側の味方でいようと思うのだろうか。

「そうですとも」

大真面目に頷く。
―――投げられた質問に、緩んでいた口元が微かに歪んだ。

「飢えない事。寒さに震えない事。
病に怯えない事。太陽の下で歩める事。
……皆平等にとは言いません。けれど下層市民が、もう少しマシな生き方ができればいいと思うのです」

『──ある者は、この街への憎悪から。』

誰かの言葉を思い出す。この街はそんなにも憎まれていたか。

「私、この街は意外と嫌いではないのです。
だから、壊されるのは困りますね。自分にとっての良い日々というのも、きっと破壊した上で行われるものでしょう。

……革命軍全体がそう考えるようになったなら。
私はあちらの味方ではいられなくなるでしょう」

政府側にもなれず、革命軍側にもなれず。
そんな立場でやれる事なんて高が知れている。

「まぁ、足掻いてみますよ」

それでも黙って見ている事は、きっとできないだろうから。

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>21 レイ
「……あいつは……足がはやい……。
 ……突っ込んでこられると、銃で狙う暇が、ない……
 殴り合うしか、なくなる……」

また銃使いのくせに、肉弾戦をやったらしい。
服に刺さった羽をはらって、大人しく手当をされてはいるが、どこか居心地が悪そうだった。こんなに丁寧に手当てされたことなどあまりない。

「……服はあとでいい………。
 それより、食べるといい、そのために獲ったのだから」

できあがった料理が、運ばれてくる。
シンプルに、ローストされたもの。
(22) 2021/12/14(Tue) 1:43:10
「…………そうか。
 貴方は、この街が、きらいじゃない、と」

ガルムはこの街が好きかと言えば、わからなかったものだから、同意をすることはなかった。今日のメシも満足に選べないような男は、人の役に立ちたいのだって、それ以外の生き方を知らないから。

「おれも、下層市民が、誰かが、救われることはきっと喜ばしいことなのだろう」

「……けど、同時に、壊されようが、それで救われる誰かがいるなら、それでもいいと思っているおれは、どこか、おかしいのだろう」

政府側でもない、革命側でもない、うつろな存在。
番犬は、はじめてあなたとは明確に違う意見を言った。

「……」

「検討は、ついてきましたが。
今日は
エアハート
を調べてきます」

/* 
先に占い先相談失礼します。そろそろフラグを圧し折りたいPLより

「ああ……わかった。では、おれは
チェルシー
を探ろう」

さて、これもいつまでつづくのか、次は誰が連れていかれてしまうのか。せめてそれが、貴方ではないことを、祈る。

 
「ああ、問題ない。
 穏便に済んだ。報告する内容も特段ない。

 むしろ穏便じゃないのはお前の方だろう。
 下手にお前が動いても半端になってしまいだと思うが。
 上手くやれる相手を見つけていると言うなら別だ。

 野良猫、お前はどうだ。
 正直な所、俺は少々気分がすぐれない。
 それこそ穏便に終えたのを滅茶苦茶にしかねない。

 ……誰でも良いと言うなら動けるがな」

/*
噛みに悩む狼窓ですわ。私、凶狼なので仲間噛みもできますけど、噛む理由がまだ思いついてないので、何か提案あればそれも選択肢として使える、とお書きしておきますわ。担当者も悩みますわね。

「本音を言うと、吟遊詩人をいきたいんだけど……
 奴はコネで護られてるフシがあるからにゃあ。
 全く、好きに尋問もできないなんて。
 中間管理職はいっつも貧乏クジばかり引くにゃ。

 ……接点があるところからいくならミズチでいく。
 でも、それは積極的な理由じゃないにゃ。
 だから誰か浮かんだらそれでいい、にゃん」

「……この後の身の振り方は、考えなければな。
 ここから連鎖して、とかお話にもならない」

/*
こちらも似たようなもんです。一日延長して助かった……と思いつつ、暫定の相手は↑言っておきますね。

「このような場所でも、故郷というものなので」

ロクな場所じゃないとわかりながら残り続け、愛想を尽かして出て行くのではなく変えていけたらと願った程度には。思うところがあったようだ。

「……いいえ。おかしくはありません。
皆救われるおとぎ話なんて、現実で起こりうる事はないんですから。
どちらにも救われる者がいて、どちらにも傷つく者がいるでしょう。
私が片方を選択したように、貴方はどちらでも構わないという選択を行っただけです。

……ガルムの意見が聞けて良かった。
私の選んだ道が誤っていても、貴方を巻き込まずに済みそうだ」

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>23 レイ
「……貴方の手を煩わせるわけには」

「…………………そもそも、おれが
 気づかれずに狙わなければ、いけなかった」

居場所がバレてしまう狙撃手など、格好の餌食だ。
人にものを頼む身分ではないと言わんばかりに首を横に振り。
料理を目の前にフードの下の耳ごと、頭を垂れた。尻尾も。

「……うまいか…………?」

頭を垂れたまま、見上げ、尋ねる。その表情が物語っていても、いや、物語っているからか、聞いてみたくなった。

エドゥアルトも、やがておもむろにチキンを掴み食べ始める。
相変わらず無表情だったが、やはり尻尾は正直だったろう。
(36) 2021/12/15(Wed) 5:14:08
 
「……随分、…いや…
 …俺は現状無理に動く理由は無い。
 後のことはあんた達に任せる事としよう。
 任せきりにはなるが、新参者らしいと言えばらしい有り様だ」

「言うまでもないが、向こうにあんた達の事は吐かないさ
 こっちに構わず為すべきを為すといい。
 口を噤んだところで、バレる時はバレるだろうがな…」

/*
たいへんおそくなりました。
わたくしグチャグチャお嬢様、襲撃先も襲撃もお二方にお任せ致しますわ。
正直延長が無ければ終末(オワ)ってましたわ。
ギリギリでいつも生きていましてよ…

エドゥアルトは、狩りの成果がツマミに出るくらいには、余っていそうだから皆も食べるとよいと、思った。
(a43) 2021/12/15(Wed) 12:31:00

「そうか、……。だが、おれは、貴方の味方だ
 それは今も変わっていない。
 何が正しくて、何が誤っているかなど、わかりはしないが」

「──故郷、だから?」

よほど思い入れが強い場所なのか、と。

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>37 レイ

「……………………………」

エドゥアルトは、反論する言葉を持ち合わせていなかった。
手を借りると言うのも、もし動けないような怪我をした時のことも。どこか誤魔化すようにチキンを口に頬張る。

「そうか、よかった。……たしかに……うまい」

貴方の顔を見て、わずかに目を細める。
そうして、しばらくチキンの味に舌鼓を打つ時を過ごした。
(38) 2021/12/15(Wed) 16:04:08
エドゥアルトは、誰も姿の見えない場所を見つめている。
(a44) 2021/12/15(Wed) 16:17:18

 
/*
時間が 時間が足りませんわ!!
暁月卿オーウェンお嬢様に噛みをお願いしてもよろしいかしら…!?

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

「…………ノアベルト?」

姿を現さない理由はエドゥアルトにはわからない──
何か彼の噂が流れていた記憶はかすかに覚えてはいるが。

「……いたのだな」

何か用があったわけではない、気配がしたから見ていただけのことだ。だからエドゥアルトは、特に何も聞くことはしなかった。
(39) 2021/12/15(Wed) 18:34:06

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

#蟹討伐

──これはエドゥアルトが蟹討伐の噂を聞き『黄金の海』へ出向いた頃の時。


馬を操り前線を走る者、地割れに足を取られる者
仲間を鼓舞する声、耳を劈く笛の音、迸る魔法の光。

蟹討伐に群がる冒険者から少し離れた砂上の
スコープ越しに、もう一体の巨大な蟹を狙う者がひとり。

……でかい。心中で呟きながら
前衛に気をとられている隙に得物のトリガーを引く
得た情報を頼りに、防御が疎かとなった足の根元を狙い撃つ。
やや砂埃が邪魔をするが、一発、二発と的確に当てていく。
エドゥアルトは"当てる"ことだけは得意だった。

他の冒険者の力も相まって、
ふいにぐらついた巨体ごと鋏が振りおろされる。
目のまえのものを倒すことだけに集中していた故か
それに気付くのに一歩、遅れてしまった。

「────」

声も出ぬ間に砂塵が舞い上がり、避けるべくとっさに転がった
エドゥアルトの姿が遠くの砂中に消えていった。
(40) 2021/12/15(Wed) 19:00:29

【人】 木偶の坊 エドゥアルト

>>40

#蟹討伐

それからどのくらい時が経ったのかは定かではないが
盛り上がっていた砂の中から、のそりと這い出る男がひとり。
ずれたフードの隙間から獣の耳が飛び出し、ぶんぶんと頭を振って砂を吹き飛ばした。

「……生きてる……」

エドゥアルトは、はっと顔を上げ砂の中から
自身の得物を慌てて探し当てて大事そうに抱える。

「……」

ひとつ、安堵のような息を吐いた。
砂埃に目を眇めた先には、ひっくり返った巨大蟹が遠くにぼやけて見えた。多少は役に立てたのだろうか。
(41) 2021/12/15(Wed) 19:01:34
/*
構いませんわ。参りましてよ〜

 




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