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![]() | 【人】 ダイゴ[どんな家庭だったかと言えば、 あまり良いとは言えない家庭であったのだろう。 当然と言えば当然だが、両親は旧式派であった。 彼らは己の力があまりないのを棚上げし、 息子である俺の能力のなさに絶望していた。 俺はそのときから既に、 旧式派というものが嫌になっていた。 とはいえ、親の前でそれを晒すことなどできず。 内に秘めた思いをそのままに過ごしていた。 転機と言えば、ひとつだけ。 お前に出会ったことだった。 旧式派。そう名乗る中でもお前は特に優秀だった。 なのに何の因果か、お前とは友になった。 なってしまった。] (0) 2026/09/26(Sat) 19:28:04 |
![]() | 【影】 ダイゴ[ふと、お前に出会ったことを思い出しながら、 お前を綺麗にした。 先ほどの扱いとは違い、丁寧に慈しんで。 綺麗になったお前を抱き締めて、口付けた。 お前をめちゃくちゃにしたいのと同じくらい 大切に、壊れぬように、優しくしてやりたい。 相反する思いは矛盾を抱えていて。 けれどどちらも、己の意思とは相反しない。 愛している。 もう一度、呟いた。]* (&13) 2026/09/26(Sat) 19:30:14 |
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![]() | 【影】 クラウス[丁寧に身を清められ、慈しまれる。 先ほどまで己を辱め、生殺与奪を 握っていた男とは思えないほどの優しい手つき。 けれどどちらも紛れもないお前だった。 初めて出逢った日からお前はずっと 苛烈で、それでいて真直ぐで。 抱えている歪みすら突き通すその 在り方が心の底から愛しかった。 抱き締められ、口づけられれば 同じように返す。 愛している、の言葉には 腕の力を強めるばかりだった。]* (&14) 2026/09/26(Sat) 20:46:13 |
![]() | 【影】 ダイゴ……流石に仕事終わりに何も腹に入れないでのこれは 疲れたな。なんか食うか。 [暫くそうしていたけれど、訴える腹の虫に お前を一度離した。 服を着て、お前は何か着るか?と尋ねる。 と言っても、俺の服しかないわけだが。 着替えれば、キッチンへと向かう。 自室の冷蔵庫には大したものを入れていないが お前の部屋の冷蔵庫には困らない程度に詰めている。 俺がいつでも与えられるのならばいいが、 どうしたって仕事で難しいときもあった。] 何か食べたいものはあるか?* (&15) 2026/09/26(Sat) 21:53:22 |
![]() | 【影】 クラウスはは。欲に忠実でいいんじゃないか? [お前の腹の音に笑い、冗談めかして呟く。 服はお前のシャツとスラックスを借りて 着ることにした。 生活能力というものが凡そないため、 食材を詰められた冷蔵庫を見ても、 特に料理を作るようなことはしなかった。 ひとりの時は、そのまま齧れる食材を 主に腹に入れている自堕落っぷりだ。] そうだな……アイントプフが食べたい。 [野菜、肉、レンズ豆を煮込んだ素朴なスープ。 これひとつで腹が膨れるので、よくお前に ねだっていたかもしれない。]* (&16) 2026/09/26(Sat) 22:27:11 |
![]() | 【影】 ダイゴ承った。……。作り置きもしておこう。 [そういえば、お前はそうだったな。 いくつか、昔のエピソードを思い出した。 ので、冷凍も含めて作り置きをしようと決めた。 生活能力を鍛えた方がいいのかもしれないだろうが、 お前はなにも出来ない方が俺の好みだった。 俺の手で生かされているこの状況の中で、 俺に依存すればするほどいいとさえ思う。 リクエストされたもの以外にも、 パンを切って軽く焼いてみたりして少しばかり増やす。 腹いっぱい食べるといい。 お前が食べる姿を眺めている時間も嫌いじゃなかった。] (&17) 2026/09/26(Sat) 23:39:25 |
![]() | 【秘】 ダイゴ → クラウス[この生活はいつまで続けられるのだろうか。 そう、正気に返りそうになるときもある。 今この国は本格的に旧式派が淘汰され、 新式派が上に立とうとしているところだった。 自分も近々、呼ばれることとなろう。 そのときがおそらくは最終の、国を決めるとき。 ……生きてお前の元に帰ることが出来るだろうか。] (-16) 2026/09/26(Sat) 23:43:32 |
![]() | 【影】 ダイゴ[お前を見つめる。手を伸ばした。 頬を撫でて、指先で輪郭をなぞった。] クラウス、……このあと、一緒に寝ようか。 [抱くわけでもなく。 ただ、お前の横で眠りたいと思った。]* (&18) 2026/09/26(Sat) 23:46:15 |
![]() | 【影】 クラウス助かる。 お前の料理は美味いから 食べ過ぎないようにしないと。 [ここに来て出来るようになったことといえば 唯一、洗濯くらいのものだった。 汚れたシーツやタオル等を溜めているのが 耐えがたくなって洗濯機の使い方を覚えた。 それ以外の生活に関わることは 全てお前に任せている。 そのほうが、お前の好みだということは 充分に理解していたから。 焼かれたパンを口に運び、スープを啜る。 己が食事をする姿を眺めているお前の 穏やかな顔も、好きだった。] (&19) 2026/09/27(Sun) 8:10:19 |
![]() | 【秘】 クラウス → ダイゴ[世情がどうなっているかは、 お前から聞く話以外に何も知り得なかった。 この部屋はテレビもラジオもない。 知りたいとも、知るつもりもなかった。 己の世界のすべてはお前から与えられるだけで 満ちてしまっていればそれでよかった。 国の体制が変わる。 とうとうその時がきた、そう思った。 お前の立場も状況も大幅に変わるのだろう。 …………生きて帰ってきてくれ。 そう願うことしか、いまの己には出来ない。] (-17) 2026/09/27(Sun) 8:10:57 |
![]() | 【影】 クラウス[輪郭を撫でる手に縋り、目を閉じる。] ……ああ、寝よう。 ゆっくり休むといい。 [腕を伸ばし、お前の頭を柔らかく抱え込んだ。 せめて俺の傍では、安らかであれるように。]* (&20) 2026/09/27(Sun) 8:11:31 |
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![]() | 【影】 ダイゴ[お前の腕に抱かれて眠る夜は 形容しがたいほどの幸福をもたらした。 刹那の幸せかもしれない。 けれど、それだけで生きていけると思った。 お前の元に、生きて帰ろうと思った。] (&21) 2026/09/27(Sun) 8:49:46 |
![]() | 【秘】 ダイゴ → クラウス[お前にひとつ、手渡した。 高価なものだから、軍人でも持っている者は少ないけれど。 お前が、俺の死を分かるようにと作った。 俺が死ねば光が消える、生存確認のための魔導具。] (-20) 2026/09/27(Sun) 8:51:35 |
![]() | 【人】 ダイゴ[力が衰えたのは、単純に数の問題。 この国で誇れるほど、旧式派で居られるものが 少なくなっただけのこと。 けれど、当然のことだったのだろうと思う。 いつだって、才ある者の数は限られる。 ──絶えることは、ないかもしれないが。] (1) 2026/09/27(Sun) 8:54:07 |
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![]() | 【秘】 クラウス → ダイゴ[渡された魔道具を掌に乗せた。 目を細め、金細工の縁をなぞる。 光は灯っている。 お前の命がまだあることを、知らせている。] (-21) 2026/09/27(Sun) 11:32:56 |
![]() | 【人】 クラウス[出掛けの挨拶に来たお前を抱き締める。 今日が国の、そしてお前の命運が決まる日だと知っていた。 引き留めることはしない。 お前の瞳は生きることを諦めていなかった。 身体を少し離し、頬と唇に口づける。] (3) 2026/09/27(Sun) 11:33:20 |
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![]() | 【人】 ダイゴ[そうして予想していた通り、戦況は混沌を極めた。 いくらこちらに最新の魔導兵器があると言えども、 相手とて今までこの国で前線を張り戦ってきた。 それを切り崩すのは容易ではなかった。 しかも、皇族とて味方ではない。 思った以上に苦戦を強いられていた。 命と、仲間を削られる戦い。 もしも相手にお前がいたのなら、どうなっていたか。 そんなことさえ思うことがあった。 部下も、少ない数の犠牲が出た。 国内で何を争っているんだろうと思うこともあった。 ……早く。早く、お前に会いたかった。] (5) 2026/09/27(Sun) 18:58:04 |
![]() | 【人】 ダイゴ[何度か、命の危機を迎えたこともあった。 その度に乗り越えた。 命の灯が薄れたこともあったかもしれない。 けれども、生きた。 生き延びた。 ただ、お前の元に帰るという想いだけ。 それだけを、抱いて。] (6) 2026/09/27(Sun) 19:35:49 |
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![]() | 【秘】 クラウス → ダイゴ……おかえり、クラウス。 [無事に生きて戻ってきてくれたお前の身体を、 これ以上ない力で抱き締める。 命の光が消えたらいつだって後を追うつもりで、 けれど、そんな現実が来ないことをずっと信じていた。 お前が俺を遺して逝くなんてこと、するわけがない。 もしそうなるなら間違いなくお前は先に俺を殺していっただろう。]* (-23) 2026/09/27(Sun) 19:50:32 |
![]() | 【秘】 ダイゴ → クラウス[抱き締めた腕を、離すことが出来なかった。 お前に会いたかった。触れたかった。 戦場という中で、それだけが生きる道だった。 もし死ぬのなら、お前を殺していた。 きっと、どんな手を使ってでもお前の元に帰って この手で終わらせていた。 そうならなくて良かった。 口付けを落とした。 ずっと触れたかった、けれど。 多分一番は、お前に口付けたかった。]* (-24) 2026/09/27(Sun) 21:06:07 |
![]() | 【秘】 クラウス → ダイゴ[合わさった唇の角度を変え、下の柔らかを食んだ。 そうして開いた隙間から舌を差し込んで絡める。 触れ合った胸元から鼓動が確かに響いて、 お前と己が、生きていることを知らしめた。 お前の手で終われるのならば、 それでもよかったけれど。 生の尽き果てるまで、ふたりだけでいよう。 それがお前に願う唯一のこと。]* (-25) 2026/09/27(Sun) 21:22:23 |
![]() | 【秘】 ダイゴ → クラウス[今は終わらずとも 終わるその時には、お前を この手で、終わらせよう。 誰でもなく、俺が、お前を殺す。 それだけを、最後の楽しみにしていればいい。] (-26) 2026/09/27(Sun) 21:51:42 |
![]() | 【影】 ダイゴ[この先も、国は揺れるだろう。 いつかは反対に新式派が旧式派に再び 反旗を翻される時もあるだろう。 けれど、そんなときでも、お前とは変わらず。 そうして、俺は俺として生き続けるだろう。] 愛している、クラウス。 最期まで、俺のもので。 [祈りにも似た、愛の言葉をお前に捧げよう。 いつか二人の時間が終わる、そのときまで。]* (&22) 2026/09/27(Sun) 21:54:04 |
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