人狼物語 三日月国


77 【ペアRP】花嫁サクリファイス 弐【R18/R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


▼ここ! シーナ

【独】 鬼の花嫁 千

/*
お疲れ様です&延長ありがとうございます
様々な種族超えカプが見れてとても楽しかったです
(-13) ガラテア 2021/06/28(Mon) 12:41:33

【独】 鬼の花嫁 千

/*
昨日は疲れて寝てました
今日は進められたらいいな

水分組はやはりかわいい。
前回同村時は美しい印象が強かったのですが、がらりと変わってどちらもとても良いです
(-78) ガラテア 2021/06/29(Tue) 12:35:48

【独】 鬼の花嫁 千

/*
かんぅが裏ではこんなに男らしくなっていたとは
ますます婿殿と合わせて推します

ペア相手の限界オタクになってる人を見るのがペア村に押し入ったソロの楽しみです**
(-79) ガラテア 2021/06/29(Tue) 12:37:48

【人】 鬼の花嫁 千



  ─ それから ─


[今までより少し担うものが増えた暮らしの中、合間を見つけては寺の中のあちこちを探る。

しかし可能性は目に見えて低く、成果は生まれない。
見つかる殆どが千の輿入れが決まってから、或いは暮らし始めた後に運び込まれた真新しい品ばかりだったからだ。

抱えられ、初めて連れて来られた時
人ならざる者らしい場所だと、鬼に人間らしい塒など必要もないのだと感じたものだが
改めて見ると何とも空虚なことだろうか。
かつては眠る為、喰らう為にだけ使われる場所だった。そう思えてならない。]
(20) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:37:11

【人】 鬼の花嫁 千



[心亡い鬼子を迎えた、心在る鬼。
知恵を授け生き方を教えたのが山の主の如き妖怪ならば、では誰が心を育てたというのだろう。

怨嗟を抱き血肉を欲する同胞の犇めく山で、己が選んだ道とはいえ、贄を送る責務を長年独りで務め。
何処で鬼子とその母親に優しく接し、思い遣るだけの心が生じたというのだろう。

塗り潰された喜ばしい思い出、大切なものの残香がそうしたのなら
──それが千にとっての紅鉄坊との出会いと等しいならば

断片だけでも見つけてやりたいと、千は諦めることなく手足と頭を毎日動かし続けた。]
(21) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:37:28

【秘】 鬼の花嫁 千 → 鬼 紅鉄坊



[「お前と共に知るのならば、恐ろしくないような気がする」

その一言は、苦しみだけを引き出す可能性のある行為に千を立ち上がらせる力を持っていた。

閉ざした目が穏やかな表情を捉えることはなくとも、素直なその気質を反映した言葉はありありと鬼の心を伝える。

襤褸の布の端を握りながら、胸を締め付けられるような慣れない心地に鬼子はあの時耐えていたのだ。]
(-106) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:37:55

【人】 鬼の花嫁 千



[しかし、やはり実りは生まれない。
寂れ朽ちた敷地にも何かの手掛かりなどありはしなかった。
まさか自分を襲った者達を山の暗がりから見つけ出すわけにもいかず、知っていたとして嫌う同胞の為に語るとも思えず。

やはり鬼の語った道理、知る手段はありはしないというのか。

過る思考が現実的と考えても、見つけられずとも変わらず二人で暮らしていけると知っていても、諦められなかった。]
(22) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:38:08

【赤】 鬼の花嫁 千

[不屈は意地にも似て、やがて気を立たせてしまう。

その日は一人で山に出た。
夏の過ちの時、自分の世話の為に狩猟に出られなく干し肉だけでは飢えてしまっていた鬼の為、その腹を充分に満たせる新鮮な肉が欲しかった。

山には獣が減っているというが、いつか教わり作れるようになっていた数日前に仕掛けた罠に獲物が掛かっていた。
だが、その小さな命は生きる為に抵抗し千の指を噛む。
その行為につい苛立って、枝草払いの為の鉈を振り上げ────]


 ……くそ

[────そして下ろした。

意味無く命を摘み取ってはならないと論する鬼は、苛立ちから必要以上に獲物を傷つける行為に悲しみを抱くだろう。

今や鬼子にとって、他者の心を想うのは誰かを抉る為ではなく夫を思い遣る為の思考だった。]
(*2) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:38:27

【赤】 鬼の花嫁 千



[そのような出来事も挟み、鬼の負傷から時は経っていく。

廃寺の敷地にある樹木の実の色が、青から変わりゆく頃
読み進めていた書物に、この村に関する記述が点在すると千は気づいた。

鬼が結んだ約束の年月、物の怪としての齢
そこから照らし合わせ、近しい年月のものにひたすら目を通す。

普段ならとうに眠る刻、闇の中でも行灯を頼りに字を追い掛けた。

──その人生の全て、人間であった男が負わされた苦しみを知ることなど、書物からは決して出来ないが
ついに、千は見つけた。密やかに記録された、陰の歴史の断片を。]
(*3) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:38:52

【赤】 鬼の花嫁 千




[口元を覆う掌、指の合間から漏れる言葉を成さない嘆きのような音。

「こいつは人間としてあの村に関わらず済んで幸せだ。」

向けられる哀れみと善意に反抗し、相手を瞿曇と称して抱いたいつかの思考。
なんと残酷で愚かしいことを考えたのだろう。

紅鉄坊は確かに人間として村に関わり、不幸の中に死んでいた。
身体の跡と年月から推測するのなら、村に訪れる前にも悲痛を味わっている。
どちらも、重なる災害が齎した土地の荒廃から始まった人の業の被害者といえよう。

恐らくはこの書物を記した者も、後の世の為その業を敢えて忘れ去られぬようにおきたかったのだ。]
(*4) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:39:13

【人】 鬼の花嫁 千



  ─ →紅鉄坊の部屋 ─


[翌朝、話があると早々に鬼の元へと訪れた。

言葉少なく、相手の足の間に座るような形で共に文机に向かう。
二人が共に置かれた書物を読むには、多分それが一番楽だ。]

 紅鉄様は、これをさとが忘れて行ったと言ったな
 俺は……違うと思う

 きっとわざと置いて行ったんだ
 あんたが望むのなら、知ることが出来るように

[常の饒舌もついに見つけた誇らしさもそこには無い。
緊張が、目的の記述を探す手を鈍らせた。]
(23) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:39:35

【人】 鬼の花嫁 千




 この名前に、覚えがあるんじゃないか

[見せたのはその全てではなく、火傷の跡がある流れ者の男が山の僧侶に拾われ、共に贄に選ばれてしまったという記述。

余所者であり村から離れて暮らした男についてはあまり書かれていない、ただ長年寺で過ごしていたらしい僧の名前がそこにはあった。

許可を貰いこの部屋を調べた時、見つけた石版から読み書きが出来ることは知っている。
それでももし難しい様子なら、声に出して読み聞かせるが。**]
(24) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:40:12

【独】 鬼の花嫁 千

/*
分かりづらいことになってるな
動物虐待しておりませぬ
鉈は攻撃せずに下ろされました**
(-107) ガラテア 2021/06/30(Wed) 1:46:44

【秘】 鬼 紅鉄坊 → 鬼の花嫁 千


[ 鈍る手を急かしはしない、二人は同じ心地である筈だから。
 ただ、沈黙の中で鬼の腕が伸びる。 ]


何も恐れることなど無い

[ 何があっても、お互いの在り方は変わらない。

 手の甲の上に添え──大きさの違いで、結果的に包むような形で──
 そう囁いただけで、記述を探すのは千の指と間隔に任せた。 ]
(-111) ガラシア 2021/06/30(Wed) 19:22:11

【独】 鬼の花嫁 千

/*
因みに本日の誕生花は梔子
花言葉は「優雅」「幸せを運ぶ」です

舞台設定殆ど村建て文からそのまま引用させていただいているのでずっと触れてた寺の周りの花は梔子です
(-112) ガラテア 2021/06/30(Wed) 19:24:44

【独】 鬼の花嫁 千

/*
今更の話題に口出すと村建てペアしか分かりませんでした
まあ同村経験あるの二組しかいないので

その村建てさんはお忙しそうで
無理せず相方様と楽しんで下さい

>>3:-53
心ある鬼と心ない人間のペアなので……
出来栄えは鬼ぎりと呼んでもいい圧倒的質量と存在感だったかもしれません

ひたすら婿の作ったものを食べ食べする水分神様も大変可愛かったですよ
幸せそうに食べてくれるのが作る人間にとっては一番
(-115) ガラテア 2021/06/30(Wed) 21:57:59

【独】 鬼の花嫁 千

/*
この読ませる文章力と心地よいテンポ、真面目な中に空気を壊さずに混ざるユーモア
やはりかんぅ推せます
(-117) ガラテア 2021/06/30(Wed) 21:59:18

【人】 鬼の花嫁 千


[己の過去の断片を前に、変わらず強く静かに振る舞い
惑う手に温度と言葉をくれた鬼が、声を詰まらせる。

その様子を見ても、躊躇い無くその名前を声で教えた。

“何も恐れることなど無い“のだから。>>-111]


 ああ、旦那様
 俺はあんたを見つけてやれたんだな

[既に確信に近かった真実だ、改めて告げられても千に揺らぎはない。

稚気で頼りない反応や朧な声に、振り返り触れてやりたい想いが過るが
それはきっと今するべきことでは無かったから、ただ一言返し震えた声の唯一の傍聴者となった。]
(34) ガラテア 2021/06/30(Wed) 23:40:20

【人】 鬼の花嫁 千



 …………まるで紅鉄様みたいな人だな

[全てを漏らすことなく聞き遂げて、小さく息を吐いて口を開く。

死を望む者を立ち直らせる真っ直ぐな心、
己を犠牲にするかのように誰かの為に独り生きる様。
やはり鬼の心はかつて大切だった者達が創り上げたもの。

変えられない過去を嘆いたり、人間であった頃の鬼の無力さを否定するよりも
きっと大切だったのだろうその記憶を分かち合うことを、千は選んだ。]

 俺は少しばかり埃塗れになっただけだぜ
 頑張ったのはあんただ、そうだろう
 ──なあ、よく戻ってきてくれたな

[余所者の妖怪との戦いで怪我をしたあの日に似た台詞。
鬼の身体は今はずっと傍にあった。だが、心は過去を視た。

その上で常のように呼び掛けてくれる鬼のままで在るのが、とても喜ばしかったのだ。]
(35) ガラテア 2021/06/30(Wed) 23:40:35

【人】 鬼の花嫁 千



 ……なんだい、随分先の話だなァ
 そんなことを先に言われると、気になっちまうよ

 どうせ俺があんたの言うことを拒むわけがないんだから、
 そこは安心して、他の問題について考えな

[暫くの沈黙の後に、握り、離れてゆく手。切り出された話。
取り戻した記憶が鬼に何かを決意させたのだと千にも分かった。

少しの間を空け首だけが軽く見上げるようにして振り返り、態と茶化すように軽く応え口角を上げる。

本当はその重みを分けてくれと、出来ることは無いのかと言いたかった。
それでも、たかが二十年と少しを生きた人間には背負えぬものだと察して、想いは押し留める。

きっと互いに受け取れない荷と受け取れる荷があるのだ。鬼には握り飯を作るのが難儀だったように。
ならば只、巡る季節の先で来る時を待つだけだろう。]
(36) ガラテア 2021/06/30(Wed) 23:40:50

【人】 鬼の花嫁 千



なあ旦那様。今日も朝から寒いなァ
だからまだ……このままでいようぜ

[痛い程の力は、しかし抱えた人の子を潰すものではない。
かつて人であり今は鬼である男の、不安や決意、自分への想いが込められた強さ。

だから千は咎める代わりに、もう少し紅鉄坊の時間を奪うことを選んだのだ。*]
(37) ガラテア 2021/06/30(Wed) 23:41:04

【人】 鬼の花嫁 千


  ─ 必然の冬 ─


 寺の中を暖めながら待ってるさ
 精々あんたに怯えた迷子の捕まえ方でも考えとけよ、ひひ

[口角を歪めた笑みで可愛げのない事を言い、千は鬼を見送った。
自分など気にせず、子供を見つけることに集中出来るように。

その目立つ姿が白に消えるまで、中に戻ることなく見つめていた。

こんな寒い日に迷惑な子供だと思う。だが、雪が物珍しい気持ちは、分からなくもない。
村人が門前まで訪ねて来るまでは、千と鬼も外の景色を寄り添って眺めていた。]
(53) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:57:45

【人】 鬼の花嫁 千



[朽ちた穴を板で塞いでいるような廃寺の中はとても寒い。
座敷牢は、陽が入らないがしっかりとした家の中だった。

それでも、千にとってはこの場所のほうが好ましい。

いつも共に食事を摂る、かつて像が置かれ経を唱える為に使われていた広い部屋の中。
長らくしまいこんでいたあの白い着物を纏った上に、更に外套を羽織り
燃えた石炭を、灰が入った火鉢の中へと火箸で移していく。

鉄瓶で湯を沸かすのは、鬼が帰ってきてからだ。
時折灰をならし新しく炭を運びながら、火鉢の前で手を擦りその時を待っていた。]
(54) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:57:59

【人】 鬼の花嫁 千



[──待てども待てども、その時は来ない。
陽は既に暮れようとしていた。

まさか自分のように子供が襲われてしまったのだろうか。
見つかっていないなんてことは、まさか無いだろう。

いくら送って行くとしても、怯えられたとしても遅すぎる。
鬼にとっては庭に等しい筈の山、理由の分からない不安。

今更飛び出すことも出来ず、もどかしさが胸に渦巻くばかり。]
(55) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:58:12

【人】 鬼の花嫁 千



[そんな時に戸口が開く音がすれば、何の思考もなく喜んでしまう。

立ち上がり、直ぐに迎えに行ってしまう。


最初から迷子などいなかったなど、鬼すら知る由もないことだ。]
(56) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:58:23

【人】 鬼の花嫁 千



 紅鉄様……!随分遅く……

[その時の千は、鬼子であった男は

まるでらしくなく、ただの人間みたいに笑みを浮かべていたのだろう。]
(57) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:58:36

【赤】 鬼の子 千

「何故だ……何故、生きている?」
(*7) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:59:04

【赤】 鬼の子 千






    ッ……

[だが、立っていたのは待ちわびた鬼ではなく
大鉈を携えた中年の男、招かれざる客。

男が薬屋の店主であるともその娘達に起きた悲劇も、鬼に引き合わされず語られもしなかった千は知らないが
開いた瞳孔や発した言葉、生き物としての本能の警報が危険をありありと伝えてくる。

戸口は相手に塞がれている。後退るしか出来ない。
台所にある戸から外に出られる、逃げる隙を見つけなければ──]
(*8) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:59:19

【赤】 鬼の子 千




「何故、お前だけが!」



    あ゛……
       
あ゛あ゛、あ゛ぁぁっ!!


[振るわれるのは想像したまま。
避けようと身を逸らせた時、起きたことは想定外。

嫌な音を立てて失われた視界の半分。
叫びに近い悲鳴を上げながら蹲り、たまらず熱と激痛を発する部位を手で抑える。

千はただの人間だった。良い家に生まれ、閉じ込められてもその中にいた。

こちらに殺意を持った相手との戦いの術など、持っていない。
伯父に振るわれる暴力は拳か足で、気絶すらしない程度のものだった。]
(*9) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:59:35

【赤】 鬼の子 千




「鬼の子がのうのうと生き延びて、
 何故うちの娘達が死ななければならなかった!」


[その腕を男が掴み剥がし、床へと引き倒す。

最早千に出来るのは、呻き叫びながら罠に掛かった獣より惨めに無意味に身を捩り続けることしかない。

そこからはされるがままに、激情を吐き出され引き裂かれてゆくばかりだった。]
(*10) ガラテア 2021/07/01(Thu) 1:59:52

【赤】 鬼の子 千



[やがて声すら潰えてゆく。
陸に上げられた魚のように振り下ろされる大鉈の動きに重なり身体を跳ねるばかりの、獲物。

獲ってきた獣を見て喜んでくれた記憶が過ぎったのは、走馬灯なのだろうか。
紅鉄坊との日々は、やはり鬼の子なぞには過ぎた幸せだったのだろうか。
こんなことになるなら、やはり喰らわれたら良かったのだろうか。

男の憎悪の叫びも与えられる痛みも、今は遠い。]
(*11) ガラテア 2021/07/01(Thu) 2:00:05

【秘】 鬼の子 千 → 鬼 紅鉄坊



  
俺の命は婆さんのように長くは保たないだろう
 あんたはいずれまた違う人間を迎えるのだろう
 その意思に関わらず、古の約束に基づいて

 分かっている、分かっているから聞かなかった
 優しいあんたを困らせないように
 いつか来る時に寂しさを誰かが忘れさせてくれるように

 それでも……
(-128) ガラテア 2021/07/01(Thu) 2:00:36

【秘】 鬼の子 千 → 鬼 紅鉄坊




 
せめてもっと一緒に、最期まで生きたかった
(-129) ガラテア 2021/07/01(Thu) 2:00:53

【赤】 鬼の子 千

[鬼子の残る左目から流れた涙は、すぐに紅に混ざって分からなくなった。]
(*12) ガラテア 2021/07/01(Thu) 2:01:05

【赤】 鬼の子 千



[がらりと色彩を変えた空間、動く者は何処にもあらず

誰もいなくなった部屋で虚しく音を立てる火鉢の熱は、開かれたままの戸から吹き込む風で意味を成していない。

横たわり、その寒さに晒されている男の上下する胸の動きは眠りの最中よりずっと微かなもの。
老人のような白髪は身体や部屋と同じく斑に紅で汚れ、乾き始めている。

命がかき消えるまで、残る時間はもう僅かだろう。*]
(*13) ガラテア 2021/07/01(Thu) 2:01:36

【独】 鬼の子 千

/*
褒められた直後にこんなものを落としてしまった
ずっと書いていたから、後から気づいた……

うん、うちはうちで天狗組とは方向性が違うけど殺伐する予定だったんだ
(-130) ガラテア 2021/07/01(Thu) 2:08:59

【独】 鬼の子 千

/*
お疲れでしょうに、こんな時間まで書いていらっしゃったのですね。どうぞゆっくり休んで下さい。

水分組が可愛いのは多分両方心が清らかだからだと今思い至りました。秘話の差分の使い方が最高過ぎる。
幸せになってほしい……**
(-133) ガラテア 2021/07/01(Thu) 2:48:19

【赤】 鬼の子 千


[鬼の行ったことは、花嫁の死を前に冷静さを失ったとしか言えないもの

だがその行為は確かに、直ぐ途絶える筈だった呼吸を繋いだ。
されるがまま流し込まれている内にその音は大きくなり、やがて噎せ、吐き出す動作を挟むようになる。
しかし厭がるような素振りは無く、苦しみながら自ら喉を鳴らして取り込んでいった。

狂気的な救命が続き、外がすっかりと宵闇に閉ざされた頃
残された片目がゆっくりと開き、目前の男とよく似た彩りを晒す。]
(*23) ガラテア 2021/07/02(Fri) 2:32:15

【赤】 ? 千



[そして相手を退けるように起き上がり、素早く距離を取る。

汚れた床に両の腕をつき、膝をついたまま腰を軽く上げたような姿勢
荒い呼吸音を響かせながら睨みつける姿は、領域を侵された獣に似ている。

獣じみたその者は紅鉄坊に飛び掛かり、太い手首を掴んで引き倒そうとした。
もし体躯の差でそれが叶わなくとも、糧を求める本能は血を流す部位だけは離さないだろう。]
(*24) ガラテア 2021/07/02(Fri) 2:32:43

【赤】 ? 千

[地獄じみた血潮の世界、
        最早此処には鬼しかおらぬ。

浄土へ旅立つ人の子留めるならば、
        同じ道へと堕とすしかない。]
(*25) ガラテア 2021/07/02(Fri) 2:33:08

【赤】 吸血鬼 千


[血に塗れた、死装束に似た白い着物姿に、乾いた紅がこびりついた幽鬼のような色の顔。
手首に食らい付く勢いで命を啜り上げる白髪の男。

一体どちらが鬼なのか分かったものではない光景。いや、もう既にどちらも鬼なのだ。
なり方が特殊だった故か肉は全く喰らおうとしないが、似た存在と化したことに変わりはないだろう。

理性に欠いた獣の如く果てた存在を、紅鉄坊がどう扱っても
やがて肩の動きは安定し、瞳に知性の光が宿る。
いつの間にか新しい血は流れなくなり、着物の下で全ての傷が塞がっていた。]
(*26) ガラテア 2021/07/02(Fri) 2:33:40

【赤】 吸血鬼 千



 ……紅鉄様、俺は

[紅い左目が困惑を宿し、紅鉄坊を見上げる。
覚えているのは死に瀕し力なく目を閉じるまでの出来事。少なくとも、今は。

半分になった視界に未だ慣れないのか、目元に触れたりあちこちに目線を滑らせた。
惨い傷を目にし痛ましげに表情を歪めて、許されるなら腕を取り掌に頬を擦り寄せる。

労るように、許しを乞うように、──再会を喜ぶように。*]
(*27) ガラテア 2021/07/02(Fri) 2:34:01

【秘】 鬼 紅鉄坊 → 吸血鬼 千



愛している
全て捨てて、共に旅立とう


       ────二人で自由になろう

[自分を取り戻した日、いつか伝えると決めた言葉を告げた。

予定より早くなったが、今こそその時。
奪われかけた命を、二度と喪わぬ為に。 ]**
(-165) ガラシア 2021/07/02(Fri) 2:37:14

【独】 吸血鬼 千

/*
マジで天狗組との被りが多すぎるのであのまま死ぬのも良いのかもと思ってたのですが
類似点があっても展開の方向性が逆だし、二人の紅い隻眼が左右対称になるのが良いな〜というのがチップと窓の選択動機だったのでやってしまいました。

眠いので、落とすだけ落として今夜はこのまま失礼を……
最終日も無理なく皆様相方様とお楽しみください**
(-166) ガラテア 2021/07/02(Fri) 2:39:41

【独】 吸血鬼 千

/*
ちょっと連投はいりまーす
(-208) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:05:18

【人】      千








──二〇██年六月 ██県██市█町 歴史資料館
            
          
            
或る夜間巡視警備員の独白
(102) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:05:44

【人】      千



 温暖化による異常気象で、六月から蒸し暑い日々が続いていた。
 すっかり初夏といっていい有り様であるのに、
 梅雨は忘れることなくやって来るのだから、うんざりする。

 今日も夕方まで降り続いていた雨の名残か、 
 高い湿度が生暖かい嫌な空気を屋内に漂わせていた。

 着込んだ制服が温度に釣り合っておらず、額に汗が滲むのが分かる。
 暦上は夏本番は未だ遠い現状、とっくに閉館時間を迎えた夜
 冷房の使用が許されるのは休憩室だけだ。

 節電という掲げられた名目はあるものの、
 実のところ、雇われの厳しさを感じるばかり。
 少しばかり人付き合いが不得意な身には有り難い仕事であったが、
 特にこの季節はあまり快いとは言えなかった。
(103) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:05:58

【人】      千



 どこぞの酔狂な金持ちの寄付によって、
 ここ数年の内に建て替えられたというこの建物は

 規模と需要に反した、真新しく清潔な内装が目を引く
 まさしく金の無駄遣いであると、
 望んで働いているわけではない一般庶民には思えてならないが

 無駄に大きな窓から差し込む月の光に関しては、
 巡回中いつも有り難く感じていた。

 夜の資料館は不気味に思えてならない。

 今の時代を生きる存在は自分一人きり、
 犇めく過去が黙して暗がりからこちらを見ている。
 そこには独特の居心地の悪さがあった。

 中にはきな臭く鬱蒼としたものも収められていて、
 そんなものを置いているからいつでも客足が少ないのではと
 思えてならないが、当然口を出せる立場でもない。
(104) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:06:11

【人】      千



 一人分の靴音だけが、反響し静かな空間に響く
 丁度この先にあるコーナーが、きな臭い展示物のある場所だった。

 不気味であっても、怖いと感じているわけじゃない。

 自分は既に親に結婚を急かされる年齢の男で、
 真夜中に展示物が動き出し警備員を巻き込み騒動を起こすのは
 映画やゲームの話でしかないのだから。


 何も起きやしない。いつもと変わらず時間が過ぎ、帰宅する。


 その筈なのに────

 あるわけがない風の流れを、温い空気の中確かに感じた。
(105) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:06:25

【赤】      千

「なあ、今でも覚えているのかい?」
(*32) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:06:39

【人】      千


「いーや、怪しくはあるだろうこの状況
 でも俺達はただ、里帰りしているだけだぜ。
                 だが、ああ……あんた」
(112) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:10:03

【人】      千




 歪む笑みを浮かべる口から、牙が覗いた。
(113) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:11:18

【人】 異形 千



「視えるんだなァ?可哀想になァ?
        はは……、────
ひひひひっ!
(114) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:11:37

【人】      千




 不気味な笑いを耳にしながら、意識が遠のいていく。
(115) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:12:02

【人】      千

 

 




 
(116) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:12:48

【人】      千



 どうやら気絶していたらしい。

 すっかり静けさを取り戻している空間。
 不審者も恐ろしい異形も、何処にもいない。

 ふらつきながら窓に近づき、外を見下ろしても

 その先、資料館の傍らで咲き誇る純白の梔子が見えて、
 芳しい香りが風に乗り届くばかりだった。

 湿度の高い夜、あれはよく香るから────
(117) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:13:10

【置】      千




 彼らが見ていたのは、透明なケースに収められた石版。

 かつて山の中に存在した、文化の発展も届かない閉鎖的な村は

 災害や疫病を人々を呪う鬼の所業とし、
 鎮める為に花嫁と称して贄を出していたという。
 それも恐ろしい程長い年月、定期的に。

 生け贄とされた村娘たちの名前が、
 何者かにより代々記録されていたという品が、それだ。

 科学が人間の妄想を払い切れなかった時代
 数多の血を流させてしまった、悍ましい集団妄想。

 その筈だ。そうであるべきだ。それ以外には可能性は無い

 だが、これでは
(L0) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:13:49
公開: 2021/07/02(Fri) 23:15:00

【人】 吸血鬼 千




 まるで、本当に────
(118) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:14:26

【独】 吸血鬼 千

/*
演出都合上の短い文での連投失礼。

ちょっと色々してから、灰に反応しようかな
(-211) ガラテア 2021/07/02(Fri) 23:18:32

【独】 吸血鬼 千

/*
時間も経ってるしペアのいちゃつきに横から反応するのもだからざっくりと

>>-127 水分様
やっぱり花のことは意図的だったんですね。流石の作り込みです
前村読んだ感じ必須じゃなさそうと思いましたが、世界観に引き込まれるような村建て文章で使いたくなりました……!

>>-134 
幼い子供が構われたくてする悪戯も意地悪と言えなくもないから
清らかなら意地悪を絶対しないとはならないかな、とか。度が過ぎた惨いことならともかく
していた理由も切なくなるような切実なものですしね
つまりお二人共尊いということです。

>>-167 
書くのにいつも時間がかかって、二人分だと更に大変で、気づけば大体あんな時間に
そんな時村建て様がいて反応して下さると、なんだか見守られてるみたいであったけぇなあと勝手に感じていました。ありがとうございます
(-225) ガラテア 2021/07/03(Sat) 0:46:31

【独】 吸血鬼 千

/*
>>-180 天狗様
お優しい言葉ありがとうございます
未だ経験が少ないせいか、少しでも被るといつも何だか勝手に申し訳なくなってしまって
素敵なロルのペアと似ているところがあって親近感がわいて嬉しいな、と考えを変えようと思いました。

天狗様は男らしさと上位の存在故の残酷さ、その中に包容力や当人も気づいてない切なさがあって作り込まれてますよね。
入村時の唄のような流れる言葉回しも、まさしく和で大好きでした。

自分のPCが死ぬのは気にしないけど他所様が死ぬと悲しいですよね
天狗様も花嫁と末永くお幸せに。村が滅んでも二人が生きていればハッピーです。

>>-202 推しのかんぅ(好きなアニメキャラにするような風の呼び捨て)
最高でした
絶対自分のところだけがイロモノ嫁だと思ってたのに一発言目で叩き壊されたのは最早爽快でしかなかったです
勿論イロモノは第一印象でしかなくて、今は男らしいと思っています

婿殿の処理能力と突っ込みもとても凄い&面白くてベストペアですね。

>>-210 子天狗さん
尻Assと考えれば何の間違いもありません

>>-221
みまくりなみくまり様 かわいい
(-226) ガラテア 2021/07/03(Sat) 0:47:18

【独】 吸血鬼 千

/*
ご挨拶。
ガラシアです。今こっちで喋っているのは紅鉄坊の見た目の圧迫感が凄いからです。

以前も村建て様の村でお世話になり、また性懲りも無く一人でやって来ました。
村建て様の村は、惹かれる世界観と、ゆっくり考えたり他の方のロルを眺める時間のある更新時間が好きです。
今回も楽しませていただき、ありがとうございました。

RP形式を変えたらかなり大変で独り言があまり残せなかったのですが、白にあるロルは皆読んでました。
それぞれに魅力がある各ペアが幸せになるといいなと思います。
(-228) ガラテア 2021/07/03(Sat) 0:56:00

【独】 吸血鬼 千

/*
これはエピがあと一ヶ月欲しくなる……!
二人で競って沈み込むようなエロもいいけど、初々しい展開も良いものです。
(-229) ガラテア 2021/07/03(Sat) 0:58:17

【独】 吸血鬼 千

/*
やりたいことが増えていくの、本当に分かるなあと思います
ソロでそうなのだから、好きなPLさんとのペアならきっと尚更ですよね
何処かでお二人の物語が幸せに続いていきますように
(-231) ガラテア 2021/07/03(Sat) 1:11:22

【独】 吸血鬼 千

/*
実はバリバリの洋装現代チップだから千最終形態の和服姿を最後に
https://picrew.me...
紅鉄坊は必要パーツと欲しい体格の逞しさの条件厳しくて無理

来れたら更新前にも覗きたいけど、分からないな
とりあえず村建て様、皆様、ありがとうございました。またいつか**
(-232) ガラテア 2021/07/03(Sat) 1:12:03
 




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