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人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

―― 陰り逝く ――

[ 一番初めはもう、事故のようなものだった。
 能力という言葉すら嚥下出来ない年の頃だ。 ]

 おひざ いたいの

[ 痛そう、可哀想、そう思った瞬間には
 自分の膝が擦り剥けてじわりと朱が滲んでいた。
 直前に派手に転んだ友達は不思議そうに
 目をまん丸くさせていた。

 幼稚舎の教員の顔色はどんどん青褪めて
 その日のうちに家族に連絡が行った。

 気に入りだった蝶を象った髪留めの中に
 入っていた私の灯りは、僅かに淡く濁っていた。

 その日両親からきつく言われたことは、
 この飾りはもう人に見せてはいけない。

 たとえはっきりと色まで見えないとしても、
 見せてはいけないと。
 幼い私は大人たちの凍るような声色に、
 どうして、と問うこともできず、こくこくと頷いた。 ]
(*70) 2022/01/28(Fri) 14:30:09

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

[ 幼いから。
 守るために。

 全てを話し本人に言動や注意を促すことより

 かわいいむすめを。
 しなさないために。

 家から出さないことを、娘の両親は選び取った。

 そのまま大事に大事に守られて、
 雪のようにびょうにんのように白い肌で
 無垢なままこどものまま

 そんな悲痛な願いは、悲しいかな幼子には届かなかった。 ]
(*71) 2022/01/28(Fri) 14:30:28

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

[ 可哀想と思っても、
 代わってあげたいと思ってはいけない。

 能力を使って、お前の灯りが消えてしまったら
 私達は悲しいのだと

 そう言えばいいことくらい、両親にも分かっていた。
 実際他人の子ならそう言っていただろう。

 だが両親は毎夜泣いてしまうほど、
 子を愛していた。優しい子だと信じて憚らなかった。

 そんな両親の願いとは裏腹に。 ]
(*72) 2022/01/28(Fri) 14:30:39

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

[
子は大いに捻くれて育ったグレた

 皆が寝静まる頃に家を抜け出し、
 悪い仲間ともだちと出会い、
 子供だけでどこへでも行き、朝になる前に
 布団に戻り、無邪気な顔で起こしに来た両親に ]

 まだ 眠いわ

[ そう言った。
 私の灯りは、徐々に淡く濁っていった。

 年齢としては中等部へあがる頃。
 両親は漸く幽閉生活むだなどりょくをやめた。
 閉じ込めて洗脳するより、己で命を選び取る年だと。 ]
(*73) 2022/01/28(Fri) 14:31:12

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

―― 陰りゆく ――

[ その日私は兎のように赤い目のまま
 その店を訪れた。

 私は馬鹿だったのだと漸く気づいたのだ。
 だいすきなひとだった。
 悪い遊びをしているから関わるなと
 周りの大人は口酸っぱく言っていたが、
 
 そんなことはちっとも耳に入らなかった。

 知らない世界へ連れ出してくれた
 馬鹿みたいに百も二百も好きだと口にしてくれた
 そのひとが、私の手を跳ね除けたのだ。

 今考えてみれば利用するために飼い殺されて
 いたのだけど、物事の善し悪しが曖昧な年頃で
 その上、わざと善し悪しをあべこべに振る舞っていた
 馬鹿な小娘であるから。

 世界が終わってしまうほどの涙を
 大地に撒いた。 ]
(*74) 2022/01/28(Fri) 14:31:29

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

[ くるくると巻いた髪の毛に、露出の多い服装。
 赤い目を縁取る黒々しいアイラインに、
 てらてらと光る赤い唇。

 そういった派手な身なりの少女は「慈雨」の
 端の席へ通された。

 何故その日この店を訪れたのか。

 前々から行きたいと言っていたからだ。
 特別な日に行こうね。と約束していたからだ。
 このまま世界が終わるなら、

 特別な日に会えないままになってしまうから。

 けれどたいして食にも興味もなければ、
 今日は特別な日でもなく、言ってしまえば
 やけっぱちであるから
 メニューは早々に閉じてしまった。 ]
(*75) 2022/01/28(Fri) 14:31:42

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

 なんでもいいわ 適当に

[ ――あの日のことを思い出せば、
 いつだって顔から火が出てしまうだろう。

 世間知らずだったと笑って貰えるだろうが
 それでも、あの日の私はあまりにも青かった。

 世界で一番不幸なのは自分だと、
 甚だしい勘違いをしていたのだから。 ]

 ……ふん、

[ ふと、談笑する店員達が目に入り、
 顔を顰めて、ツンと顔を背ける。

 そうしたときだったか、
 
 あまりにも優しく声をかけられたのは。 ]
(*76) 2022/01/28(Fri) 14:31:57

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

 なによ ちゃんとお金は持っているったら
 私はお客なのよ

[ 何も知らないくせに。私の生い立ちも。
 相変わらず顔を背けたままで答え、
 味もよくわからないまま注文した料理を
 食べ、そのうちに居心地が悪くなって、会計をした。 ]

 最後の晩餐ってこんなものなのね
 ……なんでもないわ

[ その時会計をしてくれたのは誰だったか。
 多分従業員のうちの誰かだったと思う。
 少なくとも、彼ではないことは確かだった。
 だって彼は会計を終えた後にわざわざ
 こちらまでやってきて、"またおいで"と
 そう言ってくれたから。 ]
(*77) 2022/01/28(Fri) 14:32:14

【独】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

[ その言葉が、きちんと胸に染みたのは
 それからずっと、後のことだった。

 その日の夜、私は両親に
 何度も頬を打たれた。

 私の灯りは、彼らの見ぬ間に、
 随分と淡色に変わっていたからだ。

 そのまま勘当してもよかったのにね
 追い出されたってしょうがないことを
 繰り返していたのにね。

 両親とあの子は骨が軋むほど、私の体を抱きしめた。
 後に啓蟄を継承することになる妹分の 
 あんな表情を見たのは、後にも先にも
 これっきりだった。 ]
(-378) 2022/01/28(Fri) 14:32:34

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

―― かげりゆく ――

[ 性根まで腐っていたなら気にも留めなかっただろうが
 悲しいかな、私は半端にまともであった。

 故に両親の泣き顔、さらに、あの子の泣き顔まで
 見てしまったらもうそれ以上、自分を傷つけるような
 真似は出来ない。

 このままではいけないと今頃になって漸く気づいて。
 派手な装いを捨て、勉学に励んだ。

 時折、慈雨にも顔を出したが
 ――少なくとも初めて来たという顔でいた。 ]
(*78) 2022/01/28(Fri) 14:32:53

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

 こ こんにちは
 なにかおすすめはありますか

[ あの日泣いていた不良少女だと気付かれませんように。
 祈りは届いたか否か。どちらにしても、誕生日だとか
 卒業だとか、教員免許の取得だとか。
 特別な日には、そこを訪れた。

 ――教師になろうと決めたのは、
 私だからこそ、私という過去があるからこそ、

 あの頃差し伸べてほしかった
 狂おしい程欲しくて欲しくてしょうがなかったあの手に

 きっと私はなれるのだと思ったから。 ]
(*79) 2022/01/28(Fri) 14:33:03

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

 今なんと言ったの

[ ――あの子が啓蟄様と呼ばれるようになって
 そして私は拙いながらも教師として歩み始めて。

 
 そうして段々と私達の道は別れ、離れていくものと
 ばかり思っていた。 ]

 私でいいの
 それとも、私がいいの

[ 意地悪な問いをした自覚は在る。
 幼馴染のお姉さんだから私がいいの
 それとも。続きは言うのをやめた。

 だって今にも泣き出しそうだったから。

 彼女が"私の蛍になってほしい"と口にしたことで。
 ――私達の道は再び一本に繋がった。 ]
(*80) 2022/01/28(Fri) 14:33:19

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

 ……私は甘やかさないわよ
 お引き受け致します、啓蟄様。

[ ――どうも人からは、面倒見の良いしっかりものであり
 生まれた頃から啓蟄様の側近く彼女を見守り、
 仕事もばりばりとこなす格好良い女だと
 思われているらしい。

 その外面が、あの子のためになるのなら。
 あの日泣かせてしまったあの子に報いることが
 できるなら。そう言って引き受け、仰々しい名で
 呼ばれることにも、慣れたのだと自分を誤魔化していた。

 そんな日のことだった。 ]
(*81) 2022/01/28(Fri) 14:33:36

【赤】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

 小蝶シャオディエ……?
 私のことでしょうか?

[ どう呼んでくれても構わなかった。
 菜虫化蝶でも、シャーレンでもない、愛称だと
 その人は言っただろうか。 ]

 いいえ 気に入りました

[ 啓蟄様の蛍でもなく、
 可哀想な翳りを宿した女でもなく、
 ただの常連客……にしては、気に入ってかわいがって
 くださっているという自覚は多少在るが。

 そう呼んでくれることが、幾度も肩の荷を
 下ろしてくれた。

 言うなれば、孵化した雛鳥が世界を知ると同時に
 親と認識するように。

 私はよくよく、その店へと足を運ぶようになった。
 特に悩みを話したりだとかはしない。

 私がただの私であることを忘れないために――。 ]
(*82) 2022/01/28(Fri) 14:34:00

【人】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

 あらおいしそう。
 ちょうだい。

[ ある程度気心の知れたもの。
 ――筆頭は多分、雀始巣殿か麦秋至殿あたりか。

 その人の皿からひょいと、一口分頂戴して ]
 
 ごめんね?お腹が空いていたの

[ ころころ笑いながら会場をぐるりと眺める。
 この会場の中で、堂々と居られるだろうか。
 多分、否であるからきっとここは、
 あまり人の目の届かない、会場の隅。 ]

 それぞれ思い思いに過ごされているから
 ちょっとくらいいいかなって

[ それでも目上の方が現れたら、
 つい猫かぶりしてしまうのだろうけど。
 ぺろ、と舌を出して悪びれない様子で、
 もう一口、と誰かのお皿を狙っている。* ]
(56) 2022/01/28(Fri) 14:34:18

【独】 蛍"菜虫化蝶" シャーレン

/*
私へ
 一体何がしたかったんですか?

私へ
 私もわからんとりあえず元ヤンなことだけ伝わればいい

以上です**
(-379) 2022/01/28(Fri) 14:35:06

【独】 “小雪” 篠花

/*
シャーレンさん……更生できてよかった…
(-380) 2022/01/28(Fri) 14:35:33

【独】 “小雪” 篠花

/*
>>-328
ありがとうございます
しかし

Q.ロルを書けない一番の理由ってなーんだ?
A.睡魔

になってるので頑張って書きます……。夕方…夜かな…?
何でこんなに眠いんや……
(-381) 2022/01/28(Fri) 14:37:15

【独】 “観測者” 処暑

/*
シャーレンさん〜〜〜〜〜〜すき
元ヤンめちゃくちゃ良い……………………良いものを見た………………

参加してくれた時点で100点なので、ロルを書き続けてくれるならそれは1000点です💮
(-382) 2022/01/28(Fri) 14:47:24

【独】 “小雪” 篠花

/*
チラ裏ねーなって思ってましたが、1つ思い出しました。
ますみんの性別不詳って設定で、精神は女だけど、実は身体は男なんだぜ……というのをチラッと考えはしました。
その名残で菴が初めて眞澄に会った時は“妹”と表記してたはず

で、それからなんやかんやあって身体も女性にした、とかいう設定も考えましたが、あまりにも尖りすぎるのでボツりました。

ちなみにますみんの性別はみんな感じている通り女です。
なんで性別不詳枠になってるかというと、公で明言してないからです。
あとはもしかしたら長く生きている間に性別を超え始めてるかもしれないけど、この辺あんま考えてません。
(-383) 2022/01/28(Fri) 14:52:57
篠花は、“妹”表記はここかな>>0:156。こういうのどうですかP?**
2022/01/28(Fri) 14:55:45

【独】 小満末候 麦秋至

/*
シャオディエさん……よかったねが止まらない……

>>-375
>>1:18らへんがですね
お返事がなくても問題ない感じで書いたので小満さまがまずったわけではないのですが
昨夜のよしよしロールそのものを見て今さらいいなあ〜〜と思ってしまい 不覚
ありがとうございます小満さま〜〜〜〜
前を向いて元気になります♡
(-384) 2022/01/28(Fri) 15:12:18

【独】 “観測者” 処暑

/*
ますみんさんのその設定(ボツ案)良いな〜〜〜〜と思いました。全然それでも良かったんですよ(?)

小雪さんは普通に女性だと認識していた……(設定を忘れる)
名言してないから性別不詳、は上手い。
性別を超え始めてるのも良いなあ
(-385) 2022/01/28(Fri) 15:12:49

【人】 小満末候 麦秋至

―― 立秋さまと自転車と ――


[自転車の楽しさは伝わった。>>4:69
とはいえ、こうして未知なるものを素直に受け入れられる人というのは、
世界の中でもまだほんの一握り(というのは大袈裟だろうか)だってことも分かっているつもり。
決してやさしい人ばかりじゃない世界だけど、わたしは好きだ]

……立秋さまがそう言われると言葉の重みが違いますねえ。

[わたしの認識では大物ですから。
こうして会合で話をしているとちょっと、ギャップに現実を忘れかけたりもしますが。
会合中前を向いて黙っていたどっしりとした真面目さとの。
(顔と名前を一致させようと頑張っていた>>1:46とは知らないのだ)]
(57) 2022/01/28(Fri) 15:13:56

【人】 小満末候 麦秋至

[その笑みの意味するところはいったい……? >>4:80
まさか実は本気だったとか。62%くらい。
未来のことはまだ見通せない。
今やりたいことの話をすれば、立秋さまは複雑な気持ちを言葉に表した。
自分だけで堪能したい気持ち。それはわたしにもわかるものだった。
旅をする中で見つけた、わたししか知らないような隠れ家的な場所をいくつも心の中に抱えていて、
ふとしたはずみで話したくなってしまう時もある]

よかったですね立秋さま。
わたしも自転車のことを知れてよかったです!

……あ、はい、もうちょっと堪能します。

[自転車にまたがって、足はペダルから話してぶらりと揺らしながら、
離れていく立秋さまを見送りました]
(58) 2022/01/28(Fri) 15:15:46

【人】 小満末候 麦秋至



……これがあったらわたしの旅ももうちょっと楽になっただろうねえ。


[もう一度足でペダルをきこきこ回すけれど、前には進まない。
さぞ風を切って気持ちよく進めそうなのに。
そんな日がいつか来ることを願ってやまない*]
(59) 2022/01/28(Fri) 15:16:42

【独】 小満末候 麦秋至

/*
ぬおおおアンカー間違えました
>>57 の最初のアンカーは>>4:79です
(-386) 2022/01/28(Fri) 15:18:11

【独】 “観測者” 処暑

/*
チラ裏思い出したので

処暑の七十二候に綿柎開(わたのはなしべひらく)っていうのがあるので綿もとれそうだな〜〜〜と思い、
白露域がものづくりの街そうなので、素材の輸出(輸出?)とかしてそうだな〜〜〜と思いました。
白露域に近い処暑域でも服とか作ってたりするのかもしれない。
(-387) 2022/01/28(Fri) 15:18:21

【独】 灯守り 小満

/*
マジで裏話のつもりだったこと全部出しちゃったので何を語ればいいかわかんないんですけどリクエストとかありますか?

小満は性別不詳ですが「森の方の牧場の息子」と呼ばれてたようにもともとは男ですし自認はいまでも男です
灯守り続けすぎて解脱した。だんだん機能不全になってったし欲もない。ついてはいるんじゃないかな、排泄器官として。って感じ。
灯守りおトイレ行かない!

教会の手伝いしてたので天使天使と呼ばれてますが幼少期はケルトの妖精に近いイメージ。手足がひょろっと長くて、ゆるい大きいシャツ(たぶん父親の)をだぼっと着て麻のズボンで森の木の上で笛を吹きながら過ごしている、そんないきもの。
そのころは感情があるんだかないんだか、割とぱっと見は無。
けど本質として、弱ってる人は気になっちゃう。なに、なんかあったの、ふーん、ぼくでよければやったげるよ。って、優しさというより「出来るからやってる」みたいな自認。
ので、静かで無に見えるけど、泣いてる子とかのそばに座ってゆっくり時間過ごして、こっそり記憶ないないして、相手はすっかり立ち直って笑う、みたいなそんな、そんなアレ。
(-388) 2022/01/28(Fri) 15:35:26

【独】 “観測者” 処暑

/*
小満さんいっぱい語ってくれたから(本編中に)好きだよ〜〜〜〜〜
更に情報が出てきて私は拝んだ。

あとなんだろうな
皆さんのチップ選択理由は聞きたい。でも小満さんは既に言ってくれてるので(サモエドチップが予約されたとき、めちゃくちゃわかる〜〜〜!!ってなりました)
お、お名前の由来とか……
(-389) 2022/01/28(Fri) 17:07:08

【独】 “観測者” 処暑

/*
選択理由というか、他候補チップを聞きたいみたいな感じ

麦さんリリアーヌなるほど〜〜〜と思いつつ、でも外した理由めなんとなくわかる……みたいな。
ヨルも良いな〜〜〜〜と思う。
アルレシャチップは最初ちょっと意外な気持ちだったんですが、めっちゃ可愛かったしRPにぴったりだったなあと思います。
あかつきさんへの信頼が上がっていく……。
(-390) 2022/01/28(Fri) 17:11:08