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![]() | 【人】 飛鳥 悠凛俺達は今から、各々これを膝に抱えて ブロードウェイの良席で観劇をすることとします。 [眠らない町の中心にあるこのストアは、 シンデレラタイムまで開いてるらしかったけど、 ロマンチックな観劇の後は真っすぐ“うち”に 寄ってもらうつもりだから、チャンスは今しかない。 黄色と惺が選んでくれたもう一色を両腕に抱えて、 厳かに宣言した。 実際は目立ちすぎるから、袋に入れて貰うけどね。**] (9) 2026/01/22(Thu) 21:34:47 |
![]() | 【人】 七川 惺お前と引き換えなら、魂でも安いね。 [俺はlynx な メフィストに囁き返す。 ストアに着くまで背中と腰の間の位置を抱かれた。 俺ら、ホントに某買い物したみたいに見えるんじゃね? や、今から買い物に行くんだけどね。] あの中ならグリーンだな。>>7 キャラクター紹介文に “輝くことに忙しくて〜”って、あったぞ。 [待ち合わせまでストアで時間潰してたの、 バレたかもしれない。] ほーう。各々これを膝に抱えて。 これがドレスコードか。 [袋に包まれたそれらを横目に俺は喉奥で笑う。 それから ニューヨークに来てから降り積もる、 もう何度目かの“いいな”を唇に乗せた。*] (10) 2026/01/22(Thu) 22:01:05 |
![]() | 【人】 七川 幸臣──その頃の七川邸A── [“いくつかの美しい道は迷子にならなければ見つけられない。” アメリカの作家、エロル・オザンの名言だ。 次の特別講義のつかみはこれで行くか。 息子はBroadwayで何を観てくるのか。 ──美しい道はもう見つけたかね?*] (11) 2026/01/22(Thu) 22:20:49 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[お前と引き換えなら、魂でも安いね。 さらっとそんなこと言ってのける惺に、 俺もしれっと答える。] うん、俺も今そう思ってた。 [ユーリを自分のものに出来るなら、 魂でも売るってひとはいるんだろう。 熱狂ってそういうものだ。 一本のワインに10億の値をつける好事家がいるように。 でも俺は惺以外誰のものにもならないし、 惺となら魂同士の等価交換だ。] (12) 2026/01/22(Thu) 22:27:01 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛グリーン… どんなやつだっけ? ちょっとユニット組むには多すぎんだよな、 あいつら。 [そらで紹介文のくだりを聞いて、 既に寄ってんじゃん、と突っ込んだけど 惺は俺と来たかったんだよな、分かるよ。 カワイイやつめ。 いざストアについてグリーンを目視した俺は、 声を上げた。抑えめに。] って、女子じゃん!!!緑! しかも結構睫毛バシバシの… [こいつの目には俺がこんな風に見えてんの? と首を傾げたけど、顔つきは嫌いじゃない。] (13) 2026/01/22(Thu) 22:40:14 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[「こんな睫毛してたの、アンバサダーやってる ブランドのコスメのCMくらいだわ…」と呟く。 あの時はルージュの宣伝で、てっきり相手役の 女優さんがいるんだと思ってたら、 俺が普通に塗られた。 ちょい複雑だったけど、似合ってはいた。 有名な観光地だから遠くから日本語っぽい 響きが聞こえて、声を落とす。] 買いたいもの買ったら、そろそろ出よっか。 あと、黄色が自由の女神の恰好してる キーホルダー買う。買って。 [お守りにする、と笑ってねだった。 カラフルな量り売りも、旅の間のスナックに よさそうで全色混ぜて詰めた。] (14) 2026/01/22(Thu) 22:50:33 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[会計を済ませて外に出た。夜中でも煌々と電飾が光る メインストリート以外は、脇道に入ると薄暗い。 俺の髪色も目立たなくなるから、惺のすぐ隣を歩く。 ブロードウェイの劇場はどれも箱はそんなに大きくなくて、 大体入場のために並ぶ列が出来る。 俺達のお目当ての劇場は、イギリスの古都を 思わせるような煉瓦造りだった。 中に入ると、真っ先に物販の長い列に並ぶ。 パンフレットにグッズ、軽食にドリンク。] 俺、シャンパンとパンフレット欲しい。 泡に合うか微妙だけど、フレンチフライもつける。 [響きはお洒落になっただけの、所謂フライドポテトだ。 高級ステーキハウスでも付け合わせのオプションに 必ず含まれる、この国のソウルフード。 煌びやかな天井の装飾とシャンデリアへと巡らせた 視線を恋人へと落ち着け、惺は?と尋ねる。 その肩越しに見つけたもの。] あ。あれいいんじゃない? ファントムの仮面。似合いそう。 [そういえば、夜間も使えるサングラスにはしたけど、 煩わしくはある。俺も欲しいかも、と指さした*] (15) 2026/01/22(Thu) 23:07:39 |
![]() | 【人】 七川 惺[緑は“女子じゃん!!!” って言われて“こん中じゃ一番美形だろ”と応えた。 バージョン違いもあるけど これは一寸気位高そうな表情も似てる。 悠凛が呟いたコスメのCMは観てる。 K-POPとかだと別にV系じゃなくても 男性が当たり前のようにメイクするし。 女性用化粧品の購買意欲を高めるために 日本でも人気歌手や俳優がCMでメイクするのも 違和感がなくなってきた。 その中で悠凛の画が一番綺麗だと思ってるぞ。] ルージュ、似合ってたじゃん。 [女装もいけんじゃね?とか冗談言ってたら 悠凛も気づいたようだが、遠くで日本語が聞こえてきた。 俺はともかく、悠凛は一発で顔割れるだろうから。 急いで悠凛の強請るキーホルダーを買った。 旅の間のスナックによさげなチョコも纏めて。] (16) 2026/01/22(Thu) 23:28:50 |
![]() | 【人】 七川 惺[悠凛に連れていかれた箱は、 歴史的で趣のある外観だった。 これから観る演目にも雰囲気が似合っているかも。 建物の中に入って物販の長い列に並べば期待が高まる。 初めに買っておかないとお目当てが 売り切れたりするもんな。日本でも。 それに……帰りは真っすぐ……等と考えていると 悠凛に「惺は?」と聞かれた。] 俺も本場のパンフは欲しい。 [俺はけっこう映画や演劇のパンフマニアだったりする。 溜めすぎ。最近整理する時間がないというのは言い訳。] あ、俺もじゃあ同じものを。 [シャンパンと「フレンチフライ?」と聞き返したら どうやらフライドポテトのことらしい。] (17) 2026/01/22(Thu) 23:48:38 |
![]() | 【人】 七川 惺[それから悠凛が指さしたのは。] わぁ……すごくそれっぽいな? [ファントムの仮面も、他にも 仮面舞踏会のシーンで使われるのとよく似た 数種類の仮面があった。 俺はお勧めの?ファントムを買った。 悠凛はどんなタイプのを買ったかな。 間もなく俺達は舞台を観る座席へと向かい 隣同士に座った。 *] (18) 2026/01/22(Thu) 23:53:08 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[“こん中じゃ一番美形だろ”と言われて 納得はした。惺からのそうゆう扱いは好き。 あのCMも似合ってたと恋人に言われるのは くすぐったくて嬉しい。 「女装もいけんじゃね?」には、 「それはそう」と真顔で認める。 バラエティで当然ある訳ですよ、そういうの。 骨格がより華奢なマキのが違和感なかったけど、 そこを服でカバーすれば、圧の強めの美女に仕上がる。 抱けるかどうかでいうと、我ながらアリ寄りだった。 「おまえが興奮するならやったげよっか?」と 際どいネタを幾分本気で口にするのは、 流石にストアを出てからにしておいた。 デートすんのに使えないかな。 ……あ、でもバレた時に本気でヤバいか。 ベッドシーンの写真流出よりヤバい。] (19) 2026/01/22(Thu) 23:59:53 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[劇場の物販列で、パンフはマストだよなと頷く。 シャンパンは残念ながらプラスチックカップに 入ってるけど、味に変わりはない。] あー… 似合う。 似合うわ。イイ。 [ファントムの仮面を模したそれは、 予想通り惺によく似合った。 顔隠してんのに、美形が引き立つ。 俺は金地に赤い羽根が羽ばたくような 模様のヴェネチアンマスクを選んだ。 劇中の仮面舞踏会で紳士淑女が纏うものに よく似ている。 場内が本格的に暗くなるまで、 パンフを眺め、ポテトを摘まみながら待った。 一階からは人の視界に入りにくいメザンニ席と迷ったけど、 素直に舞台に近い一階のオーケストラ席前方にしておいた。 声も表情も、近くで味わいたいから。 惺も見たがってたからね。 シャンパンに塩気の利いたフレンチフライは 意外といけた。 塩気で喉が渇くから酒が進むともいう。] (20) 2026/01/23(Fri) 0:13:33 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[やがて、会場の照明が落とされれば。 足元の袋から、黄色いクッションを 膝に抱え上げた。 その下で、目元を隠してくれる仮面を頼りに 惺の手を手繰り寄せる。 恋人繋ぎで絡め合った掌をそっと撫ぜて、 自分の腿の上に落ち着けた。 横目で惺の反応をじっくり眺めてから。 片手でシャンパンを口元に運び、 機嫌のよい含み笑いを隠した。 舞台に目を向ければ、役者の歌声と演技力が、 ものの数秒で世界を作り上げる。 原作から抜け出したようなクリスティーヌ、 恐ろしくも孤独と切なさを滲ませるファントム、 ラウルは……出てきた瞬間に思った。 雰囲気、惺に似てる。 いかにも育ち良く、佇まいから端正な品がある。 そこに立つだけで目を惹くノーブルな美しさ。 プライベートの惺ってより、 SHOUの方に似てるかな。] (21) 2026/01/23(Fri) 0:22:21 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[時折、舞台を見つめる惺の表情を眺めて。 目が合えば微笑み、束の間肩に凭れた。 幼馴染のラウル子爵との再会を喜びながらも、 最初クリスティーヌは、彼とのディナーよりも 謎めいた歌の師匠と逢うことを選ぶ。 かの有名な『The Phantom of the Opera』を 主役の2人が歌うシーンに差し掛かる。 ファントムが少女に“Sing for me!”と 何度も嗾け、その呼び声に呼応するように 透き通るハイトーンが劇場中に響き渡る。 その後何度も、ファントムは手段を選ばず、 彼女とその周囲を脅かす。 音楽の天使と崇める彼女を舞台で輝かせ、 その愛を乞うために。 第一幕のいくつかの見せ場の中でも、 最高に聞かせてくれる名シーン。] (22) 2026/01/23(Fri) 0:31:27 |
![]() | 【人】 七川 惺[ファントムの仮面を付けて悠凛に見せると 「イイ。」という称賛の声。 悠凛に手放しで褒められるとやっぱり嬉しい。 劇場内が暗くなるまで着けとこ、と思ったけど。 でも、それじゃあシャンパンが飲みづらいな。 飲み食いする時には外そう。そしてまた着けよう。 ザ、ファントムコスプレの気分。 いいね、マントがないのが残念。 悠凛はヴェネチアンマスクを選んだ。 金地に赤い模様が交じり合えば 悠凛のメンカラに見えなくもない。] お前も似合ってるよ。 どこぞの王がお忍びで踊りに来たみたい。 [先ごろ配信された、競技ダンスで世界を目指す 男同士の、ぶつかり合い惹かれ合う物語を想い出す。 あれのマスカレード版、どこかに転がってませんか。 親父、脚本書いてくれないかな… などと、想像どころか妄想の翼が広がるのだ。] (23) 2026/01/23(Fri) 0:57:49 |
![]() | 【人】 七川 惺[着席すれば、まずは悠凛に礼を言った。] 急だったのに、良く取れたな、こんないい席。 それこそ、オペラグラスを持たなくても よく観えるだろうよ、俳優の表情とかも。 [俳優の力量で歌声は遠い席にも届くだろうが、 これだけ間近だと、 細やかな音の震えまでよくわかるだろう。 少しして会場の照明が落とされる。 悠凛が黄色のクッションを膝に乗せる。 俺は緑の方を。お互いの分身のように。 王が指定した、今夜の観劇のドレスコードだから。] (24) 2026/01/23(Fri) 0:59:12 |
![]() | 【人】 七川 惺え…… [何か最近悠凛にやられっぱなしである。 いや、そうでもないか。前々からか。 片方の手が恋人繋ぎになったのだ。 それから悠凛の股の上に。 ──ここ、カップルシートじゃないんですよ、お客さん! これは心の声。 片側は仮面の下の、動揺する瞳を悠凛の方に向ける。 悠凛は涼しい顔をしているようだ。 口元がカップで見えない。] (25) 2026/01/23(Fri) 1:17:27 |
![]() | 【人】 七川 惺[そうこうしているうちに、舞台が始まった。 ロイドウェーバー版は映画で観たことがある。 導入部がモノトーンで描かれる。 壊れて朽ちたシャンデリアが映って。 暫くしてシャンデリアの蝋燭に火が灯る。 そこから蝋燭の灯が階段を這うようにして連なってゆき、 画面が極彩色のカラーに変化する演出が好きだ。 舞台にもシャンデリアの装置はついている。 後であれが落ちるんだろう。 導入場面では映画のような劇的な視覚変化がない分 舞台にすぐ気持ちが引き込まれるかどうかは 役者の力量にかかっている。 悠凛の頭を覗けたわけではないが、 同じことを思った。 役者の歌声と演技力が、 ものの数秒で世界を作り上げる。──凄い。] (26) 2026/01/23(Fri) 1:22:29 |
![]() | 【人】 七川 惺[俺は小説でも映画でも、怪人に一番感情移入する。 だってあんなに好きなんだよ。 ずっと真心を尽くして歌のレッスンをするんだよ。 人殺ししてまでクリスティーヌを舞台に上げるんだよ。 才能を磨いて、外の開けた世界に届けようとする。 そうして美しい歌姫の誕生だ。 なのに醜い自分を恥じて恋心を最初は隠している。 一方 ラウルは地位も名誉も美貌まで持ってるじゃないか。 やがてかの有名な『The Phantom of the Opera』を 主役の2人が歌うシーンに差し掛かる。 歌を被せながら、劇場地下の湖に降りていくのが たまらなく幻想的だ。 “Sing for me!” 自分が磨いた世界の歌姫に、 私だけのために歌えと、愛を乞う。 ……所々で悠凛と視線が絡む。肩に凭れてくる。] (27) 2026/01/23(Fri) 1:39:27 |
![]() | 【人】 七川 惺[ガストン・ルルーの原作は 悠凛と同じように子供の頃に読んでいて 作者様にすまないが正直結末をしっかり覚えていない。 映画は ロイド=ウェバー版ミュージカルの映画化以前にも 何作か映画化されている。 小説を読むより以前に親父が家で観てたのを 横目で観た記憶がある。あれは、何年版だったのか。 ファントムがもっと悪役然としてたような朧げな記憶。 ウェーバー版でも クリスティーヌがファントムの仮面を外して その醜さにショックを受けて倒れた時には 「わかるけど、わかるけど嘘でも耐えろ!」 なんて思ったものだ。 最後のキスは、音楽の天使=先生への敬愛のキスか。 その生い立ちと自分のためにしてくれたことへの 感謝と同情のキスか。 一瞬でも心が通った過去へのお別れのキスか。 そのどれか一つか、それら全部なのか。] (28) 2026/01/23(Fri) 12:21:26 |
![]() | 【人】 七川 惺[スーザン・ケイの『ファントム』のエピローグでは クリスティーヌとファントムとの間に 男女間の愛があったことが示唆されている。 そしてラウルがめっちゃいいやつなんだ! 俺はハピエン厨じゃないけど 仄暗い中にも救いのある結末が一番好き。 ガストン・ルルーが意図したものとは違っていても IFの物語があってもいいじゃないか。 日本に帰ったら悠凛に『ファントム』を貸そうと思うから ネタバレはしないでおく。 脚本によって、演出によって、役者によって。 時代によって見え方が変化する演劇って面白いよな。 そしてカメラやスクリーンを通さない分、 舞台演劇は観客との一体感がいや増す。 今夜は本当にいいものを観せてもらった。 後で改めてその礼を言おう。 そんなことを考えながら、悠凛の隣を歩いている。] (29) 2026/01/23(Fri) 12:49:49 |
![]() | 【人】 七川 惺[来た時とは逆の道を辿る。 タイムズスクエアの 巨大なデジタル広告看板が、 カラフルな洪水のように溢れている。 ほんのひと時、 それらが全体的に寒色から暖色に変わった。 夜の温度がぐっと上がったような気がした。 孤独が幸せに反転するイメージが 頭の中に溢れた。 早くホテルへ……俺達の仮の巣に帰りたい。 悠凛の方にちらりと視線を移して微笑んでから 俺は、足取りを速めた。*] (30) 2026/01/23(Fri) 12:59:34 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[惺はミュージカルが始まる前にお礼を言って 観劇中も隣に座る俺以上に涙を流しながら、 役者に演出家、裏方のスタッフ達が作り上げた 一級の芸術品を心ゆくまで堪能していた。 一緒に来られて良かったな。 惺の初めての感動を分かち合えてよかった。 惺の手を膝の上で優しく撫ぜながら、そう思った。 あと、このクッション買って良かったな。とも。 こんな使い方すると思わなかった、自分でも。 口ではあんなこと言ったけど、 普通に足元に置いとくつもりだったのに。 薄暗い中隣に恋人いたら、触りたくなるよね?] (31) 2026/01/23(Fri) 17:38:24 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[きりっと冷え込むNYの真夜中の空気。 ストリートバンドの音やはしゃぐ人々の喧噪。 すれ違いざまに漂うマリファナの匂い。 目が痛む程の色の洪水を縫って、帰り道を歩く。] ここさ、New Year's Eveになると カウントダウンの“Ball Drop”で すごいお祭り騒ぎになるんだよ。 年越しと同時にキラキラのおっきいボール、 高いとこから落としてお祝いするの。 それ見るためにみんな何時間も待つんだって。 で、日付変わったら紙吹雪が舞う中、 カップルがあちこちでキスすんの。 一回はその空気に混ざってみたいけど、 その頃はもう日本だね。 [その頃、俺は──?] (32) 2026/01/23(Fri) 17:40:49 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[良いこと思いついた、と 目を輝かせて隣を見上げる。] ねえ、新しい年が来る瞬間も一緒にいようよ。 今年もエヴァのカウコンあるから、来て。 できるだけ良い席用意するから。 その後、一緒に過ごそ? [何で今まで思いつかなかったんだろ、と 屈託なく笑って。 その時ちょうど、惺の背後の巨大なサイネージに ホリデーシーズンを象徴する温かな赤が広がった。 周りのサイネージにも伝播するみたいに 同じ広告が流れて、わぁ、と瞠った目を 惺と見合わせて、ふっと細める。 クリスマスの赤は、大事な人と過ごす幸福の象徴だ。] (33) 2026/01/23(Fri) 17:44:40 |
![]() | 【人】 七川 惺その年越しイベント…! 名前だけは知ってる。 え、カップルがあちこちでキスすんの? [それは知らなった。「さすがアメリカン!」と お上りさん的な台詞を吐いてしまった。 見聞きしたら、スケールでかい、何もかも。 おおっぴらにキスできるの少し羨ましい。 などと考えていたら、悠凛からカウコンのお誘い。 あの、深夜ぶっ通しで行われる大人気のやつ。] 俺、チケットもらえんの?……もらえるんだな。 [思い出してしまった。打ち上げの日のこと。 ほろ苦い思い出だ。結局は行けたんだけど。 ──悠凛と目が合った。微笑み交わしたその瞬間。 自分の後ろ側には気づかなかったが 赤い光の洪水が、周囲にぶわっと広がった。 弾けた俺の気持ちみたいに。] (34) 2026/01/23(Fri) 20:53:26 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[帰り道、Ball Dropの話をしたら、 カップルの年越しキスに惺は驚いてた。] うん、カメラに撮られてるの分かってて ノリノリでやる。 野球場のスクリーンに映った観客とかも やるよ、見せつけキス。 ノリとしては分からなくも──… [あ、まずい。惺、実は過去のライヴDVDとか 見てる可能性あるよな? 俺がライブハイでメンバーの頬にキスするとこ、 見られてるかも知んないのか。 しかも主に、惺が敵視してるっぽいリーダー。 一番反応がイイんだよな、マキはごく普通に 受け入れて何なら返してくるし(それはそれで ファンは喜ぶ)、タイチは猫に頬舐められた程度の 反応だから。 あんまくっつくなとか言いつつ、満更でもない 顔するリーダーが一番面白いというか。] (35) 2026/01/23(Fri) 21:48:20 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[惺が微妙な顔したら「カウコンではやんないように 気ぃつけるから!特にリーダー」と弁明しておく。 や、ハイになってたら忘れかねないんだけど、 さすがに自分で年越し一緒にしよって呼んだ回は 自重しようと思う。] ん、特等席のチケットね。 舞台裏ツアーはやってないけど、 ユーリのおうちツアーは 一名様限りパッケージで付いてくる。 [「そいえばおまえ、こないだのチケット 誰にもらったの?流石にファンクラ会員じゃ ないよな?」と少し先の約束を交わしながら ホテルに帰った。] (36) 2026/01/23(Fri) 21:56:20 |
![]() | 【人】 七川 惺……見せつけキス? [はい、思い出しました。演出的“見せつけキス”。 特にリヒトと絡みそうなとこは目ぇ逸らしてたので? 発見が遅れましたけど。見返してるうちに。 俺は複雑そうな顔をしたと思う。 でも付き合う前のことだから、心を広く持って……。 と、思い直した所に “ユーリのおうちツアーは 一名様限りパッケージで付いてくる。” その内容と、言い回しの可愛さに目を細めた。 ちょろいな、俺。] (37) 2026/01/23(Fri) 22:29:57 |
![]() | 【人】 七川 惺あー、あの時のチケットはね。 俺の元の事務所のスタッフから。 [ファンクラブ会員かどうかは聞いてないけど] 何度か抽選を勝ち抜いた歴戦の勇者らしいよ。 ただ、あの時はどうしてもはずせない仕事で。 断腸の想いで欲しい人に譲ろうとしてたら。 俺とばったり会って。 他の子に譲るくらいなら共演者の“御行 涼”にって、 思いついたらしい。 そんなこともあって、俺はあの恰好で行った。 [なんてね。お前に見つけてもらいたいと 心のどこかで思ってた。今なら認める。] (38) 2026/01/23(Fri) 22:32:00 |
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